JP2006280803A - 排泄物処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 使用者の不快感あるいは衛生上の問題を低減できる排泄物処理装置を提供する。
【解決手段】 パッド1の凹部1bの内部に排泄物が排泄された後、乾燥部3及び吸引部5を動作させる。吸引部5の吸引により、パッド1内の排泄物が、貯留部4に引き込まれる。
また、吸引部5の吸引により、パッド1内が陰圧となると、配管11を介して、洗浄水供給部2内の洗浄水がパッド内に吸引される。これによって、使用者の股間を洗浄水で洗浄することができる。洗浄に使われた洗浄水は、排泄物と同様にして、貯留部4に吸引される。
乾燥部3から洗浄水供給部2に供給された乾燥用気体は、配管12を介してパッド1に供給される。これにより、パッド1の内面や使用者の股間を乾燥させることができる。
【選択図】図1
【解決手段】 パッド1の凹部1bの内部に排泄物が排泄された後、乾燥部3及び吸引部5を動作させる。吸引部5の吸引により、パッド1内の排泄物が、貯留部4に引き込まれる。
また、吸引部5の吸引により、パッド1内が陰圧となると、配管11を介して、洗浄水供給部2内の洗浄水がパッド内に吸引される。これによって、使用者の股間を洗浄水で洗浄することができる。洗浄に使われた洗浄水は、排泄物と同様にして、貯留部4に吸引される。
乾燥部3から洗浄水供給部2に供給された乾燥用気体は、配管12を介してパッド1に供給される。これにより、パッド1の内面や使用者の股間を乾燥させることができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、排泄物を処理する装置に関するものである。
乳児や寝たきりの患者における排泄物処理には、従来から、いわゆるオムツが用いられている。しかしながら、オムツの使用には不快感を伴いがちである。また、頻繁な交換を要する場合があるため、介助者の負担が大きい。さらには、特に寝たきり患者においては、交換時に羞恥心を感じることが多く、心理的負担を生じるという問題もある。
下記特許文献1には、カップを股間に取り付け、カップ内に排泄された排泄物を吸引して処理する装置が記載されている。この装置は、バキュームの排気をカップ内に供給しながら、バキュームでカップ内を吸引することにより、カップ内の内圧の過負圧を防止する構成となっている(特許文献1の図3及び0006段落参照)。
しかしながら、特許文献1の技術では、バキュームの排気をカップ内に戻しているに過ぎない。バキュームの排気は、排泄物貯留容器を経由した吸気を循環させているので、排泄物に含まれていた水分により、高い湿度となりがちである。このため、バキュームの排気をカップ内に戻しても、ほとんど乾燥に寄与しない。つまり、特許文献1の技術では、排泄物処理後のカップ内や吸引用配管内が湿った状態のままになってしまい、使用者に不快感を与えたり、衛生上の問題を生じやすいという問題がある。
特開2001−79028号公報
本発明は、前記の状況に鑑みてなされたもので、使用者の不快感あるいは衛生上の問題を低減できる排泄物処理装置を提供しようとするものである。
請求項1に記載の排泄物処理は、装置パッドと、洗浄水供給部と、乾燥部と、貯留部と、吸引部と、第1流路と、第2流路と、第3流路とを備えている。前記パッドは、人体の股間に当接する当接部と、前記当接部の内側に形成された凹部とを備えている。前記凹部は、前記当接部が前記人体の股間に当接した状態において、前記凹部の内側が実質的に密閉状態となり、かつ、前記凹部の内側に排泄物を収容できる構成となっている。前記洗浄水供給部は、洗浄水を前記第1流路に供給する構成となっている。前記第1流路は、前記洗浄水を前記パッド内に送る構成となっている。前記乾燥部は、乾燥用気体を前記第2流路に供給する構成となっている。前記第2流路は、前記乾燥用気体を前記パッド内に送る構成となっている。前記第3流路は、前記凹部の内側に収容された前記排泄物を、気密状態で、前記貯留部に送る構成となっている。前記貯留部は、前記第3流路により送られた前記排泄物を貯留する構成となっている。前記吸引部は、前記第3流路の内部を陰圧とすることにより、前記第3流路の内部に前記排泄物を吸引する構成となっている。
請求項2に記載の排泄物処理装置は、請求項1に記載のものにおいて、前記洗浄水供給部は、前記洗浄水を貯める容器であり、前記乾燥部は、前記洗浄水供給部の内部に前記乾燥用気体を供給する構成となっており、前記第2流路は、前記洗浄水供給部の内部に供給された前記乾燥用気体を、前記パッド内に送る構成となっており、前記第1流路は、前記洗浄水を前記パッド内に供給した後、前記乾燥用気体をその内部に導入することができる構成となっているものである。
請求項3に記載の排泄物処理装置は、請求項1又は2に記載のものにおいて、排泄物検知センサをさらに備えており、前記排泄物検知センサは、前記パッド内に排泄物が収容されたことを検知して検知信号を発する構成となっており、前記吸引部及び前記乾燥部は、前記検知信号が発せられたときに起動する構成となっているものである。
請求項4に記載の排泄物処理装置は、請求項1〜3のいずれか1項に記載のものにおいて、乾燥検知センサをさらに備えている。前記乾燥検知センサは、前記パッド内が乾燥したことを検知して乾燥検知信号を発する構成となっている。前記吸引部及び前記乾燥部は、前記乾燥検知信号が発せられたときに停止する構成となっている。
請求項5に記載の排泄物処理装置は、さらに、洗浄水補充部と、ポンプとを備えている。前記洗浄水補充部は、補充用洗浄水を貯める構成となっている。前記ポンプは、前記洗浄水補充部から前記洗浄水供給部に、一定量の前記補充用洗浄水を送る構成となっている。さらに、前記ポンプは、前記乾燥検知信号が発せられたときに起動する構成となっている。
本発明に係る排泄物処理装置によれば、使用者の不快感あるいは衛生上の問題を低減できる排泄物処理装置を提供することが可能になる。
(第1実施形態の構成)
以下、本発明の第1実施形態に係る排泄物処理装置を、添付の図面を参照して説明する。この排泄物処理装置は、図1及び図2に示されるように、パッド1と、洗浄水供給部2と、乾燥部3と、貯留部4と、吸引部5と、ポンプ7と、リリーフ弁8と、排泄物検知センサ9(図2参照)と、警報器10(図2参照)と、配管11〜17とを備えている。
以下、本発明の第1実施形態に係る排泄物処理装置を、添付の図面を参照して説明する。この排泄物処理装置は、図1及び図2に示されるように、パッド1と、洗浄水供給部2と、乾燥部3と、貯留部4と、吸引部5と、ポンプ7と、リリーフ弁8と、排泄物検知センサ9(図2参照)と、警報器10(図2参照)と、配管11〜17とを備えている。
まず、配管11〜17について説明する。
配管11の内部には、洗浄水をパッド1内に送る流路(第1流路に相当)111が形成されている(図4〜図6参照)。配管11の内部は、この実施形態では気密状態となっている。配管11は、この実施形態では、配管12の内部に挿入されている。つまり、配管11と配管12とは、二重管の構造となっている。
また、配管11の下流側端部は、パッド1の内部に挿入されている(図5参照)。さらに、配管11は、その下流側端部において、二股に分岐されており、二つの分岐部11a及び11bが形成されている(図2及び図5参照)。分岐部11aは、パッド1の上端方向(人体Pの外尿道口の方向)に延長されている(図2参照)。分岐部11bは、パッドの下端方向(人体Pの肛門の方向)に延長されている。流路111は、分岐部11a及び11bの内部まで延長されており、それらの端部において開口されている。したがって、本実施形態では、洗浄水は、分岐部11a及び11bの先端からパッド1の内部に供給されるようになっている。
配管11の上流側端部は、洗浄水供給部2に収容された所定量の洗浄水の水面2aより下方に位置するように配置されている(図4参照)。
配管11の流路(第1流路)111は、洗浄水供給部2における洗浄水をパッド内に供給し、洗浄水の水面2aが配管11の下端よりも下がると、それ以降は、洗浄水供給部2に供給された乾燥用気体をその内部に導入することができる構成となっている。
配管12の内部には、乾燥用気体をパッド1の内部に送る流路121(第2流路に相当)が形成されている(図4〜図6参照)。配管12の下流側端部は、パッド1の開口部1cに、実質的に気密状態で取り付けられている(図3及び図5参照)。配管12の上流側端部は、洗浄水供給部2の内部に挿入されている。また、配管12の上流側端部は、洗浄水供給部2の内部に収容された所定量の洗浄水の水面2aより上方に位置するように配置されている。これにより、流路121の内部に洗浄水が入り込むことを防止している。本実施形態では、配管12の下流側端部から配管11の下流側端部までの距離L1を、洗浄水供給部2における所定量の洗浄水の水位L2よりも大きく設定している。したがって、流路121(第2流路)は、乾燥部3から洗浄水供給部2の内部に供給された乾燥用気体を、パッド1の内部に送る構成となっている。
配管13の内部には、パッド1の凹部1bの内側に収容された排泄物を、実質的に気密状態で貯留部4に送る流路(第3流路に相当)131が形成されている。配管13の上流側端部は、パッド1の開口部1dの内部に、実質的に気密状態で挿入されている(図3及び図5参照)。配管13の下流側端部は、貯留部4の内部に挿入されている(図1参照)。
配管14及び15は、洗浄水補充部6からポンプ7を介して洗浄水供給部2に送るようになっている。配管16は、乾燥部3から乾燥用気体を洗浄水供給部2に送るようになっている。ただし、乾燥部3から洗浄水供給部2に、乾燥用気体を直接に供給できるのであれば、配管16は、省略しても良い。配管17は、貯留部4内の空気を吸引部5に送るようになっている。
パッド1は、図2及び図3に示されるように、全体としてカップ状に形成されている。パッド1は、人体Pの股間に当接する当接部1a(図2参照)と、当接部1aの内側に形成された凹部1bとを備えている。パッド1は、塩化ビニルやシリコンゴムなどの柔軟性材料を一体成形することで構成されている。なお、図3においては、当接部1aの記載を省略している。
当接部1aは、パッド1の開口端縁に沿って、この開口端縁を覆うようにして取り付けられている(図2参照)。当接部1aは、柔軟性の高い材料(例えばシリコーン樹脂)により構成されている。当接部1aは、この実施形態では、人体Pの肛門や外尿道口(図示せず)を囲うように人体Pに当接するようになっている。また、当接部1aの前面(使用者に向く面)の全体は、人体Pの皮膚にほぼ密着するようになっている。
凹部1bは、当接部1aが人体Pの股間に当接した状態において、凹部1bの内側が実質的に密閉状態となるように構成されている。より具体的には、この実施形態では、凹部1bの内面が実質的に気密となっている。
また、凹部1bの内面は、人体Pからは若干離間しており、これによって、凹部1bの内側に排泄物を収容できるようになっている。
洗浄水供給部2は、この実施形態では、洗浄水を貯める容器である。洗浄水供給部2は、その内部の洗浄水を、配管11内の流路(第1流路に相当)111(図4及び図5参照)に供給する構成となっている。
乾燥部3は、乾燥用気体を、配管12の流路(第2流路)121に供給する構成となっている。本実施形態では、乾燥部3は、洗浄水供給部2の内部に、配管16を介して乾燥用気体を供給する構成となっている。乾燥部3としては、例えば、家庭用のドライヤーを用いることもできる。
貯留部4は、配管13の流路(第3流路)131により送られた排泄物を貯留する構成となっている。通常は、貯留部4は、内部を実質的に気密とした容器である。貯留部4としては、排泄物を吸引するために貯留部4の内部を陰圧にしても過剰に変形しない(吸引を妨げない)程度の剛性を有していることが好ましい。
吸引部5は、配管13の流路(第3流路)131の内部を陰圧とすることにより、パッド1の内部から流路131の内部に排泄物を吸引する構成となっている。具体的には、本実施形態では、吸引部5は、配管17を介して貯留部4の内部を吸引することで、貯留部4を陰圧とするようになっている。
洗浄水補充部6は、補充用の洗浄水を貯める構成となっている。洗浄水補充部6は、少なくとも数回分の洗浄水を貯めていることが好ましい。
ポンプ7は、洗浄水補充部6から洗浄水供給部2に、配管14及び15を介して、一定量(通常は一回の洗浄に使用する量)の補充用洗浄水を送る構成となっている。
リリーフ弁8は、貯留部4に取り付けられている。リリーフ弁8は、貯留部4の内圧が過剰に低くなったときに、内圧を調整する構成となっている。このようなリリーフ弁はよく知られているので、詳細な説明は省略する。
排泄物検知センサ9は、パッド1の内部に排泄物が収容されたことを検知して検知信号を発する構成となっている。具体的には、排泄物検知センサ9は、例えば、パッド1の内部における湿度を検知する湿度センサにより構成することができる。この場合は、パッド1の内部における湿度がしきい値を超えることによって、排泄物がパッド1内に排泄されたことを知ることができる。そのためのしきい値は、実験的に決定すればよい。
警報器10は、排泄物検知センサ9に取り付けられている。警報器10は、センサ9からの検知信号に基づいて警報を発するように構成されている。例えば、警報器10は、センサ9からの、しきい値を超える出力信号(検知信号に相当)に基づいて、警報を発する構成となっている。センサ9から警報器10への検知信号としては、排泄物がパッド1内に排泄されたときに警報器10が警報を発することができる信号であればよく、デジタル値でもアナログ値でもよい。
(第1実施形態の動作)
つぎに、前記のように構成された第1実施形態に係る排泄物処理装置の動作について説明する。
つぎに、前記のように構成された第1実施形態に係る排泄物処理装置の動作について説明する。
まず、待機状態(初期状態)においては、洗浄水供給部2の内部に、所定量(一回の使用に必要な量)の洗浄水が貯められている。また、パッド1を人体Pの股間に取り付ける(図1参照)。パッド1を人体Pに取り付ける場合には、パッド1に固定具(例えばひもやベルトなど)を取り付けておき、固定具によって固定することが好ましい。また、固定具をパッド1に固定するために、パッド1に枠体(図示せず)を取り付けて、この枠体を介して固定具をパッド1に固定することが好ましい。このように枠体を用いると、パッド1の変形を抑えることができ、パッド1の当接部1aと人体Pとの密着性を向上させることができる。
ついで、パッド1の凹部1bの内側に排泄物(大便又は小便)が排泄されると、本実施形態では、排泄物検知センサ9がそれを検知し、警報器10が警報を発する。
その後、警報に気付いた介助者は、乾燥部3及び吸引部5を動作させる。あるいは、排泄を自覚し、自分で操作ができる使用者の場合は、使用者自身で、乾燥部3及び吸引部5を動作させてもよい。
すると、吸引部5の吸引により、貯留部4の内部が陰圧となり、さらに、配管13内の気密状態の流路131が陰圧となるために、パッド1内の排泄物が、流路131に引き込まれ、さらに、貯留部4に引き込まれる。
本実施形態では、このようにして、パッド1内の排泄物を貯留部4の内部に吸引することができる。また、本実施形態では、パッド1の内部を陰圧にして排泄物をパッド1内から除去しているので、排泄物の処理中にパッド1から排泄物が外部に漏れる可能性を低減できるという利点もある。
また、吸引部5の吸引により、パッド1内が陰圧となると、この陰圧により、配管11を介して、洗浄水供給部2内の洗浄水がパッド内に吸引される(図4参照)。すると、洗浄水が、配管11の流路111を介して、分岐11a及び11bの先端からパッド1の内部に供給される。
本実施形態では、これによって、使用者の股間を洗浄水で洗浄することができる。洗浄に使われた洗浄水は、排泄物と同様にして、貯留部4に吸引される。
本実施形態では、乾燥部3から洗浄水供給部2に供給された乾燥用気体は、配管12の流路121を介してパッド1に供給される(図4参照)。これにより、パッド1の内面や使用者の股間を乾燥させることができる。また、乾燥用気体を温風とすれば、使用者の股間を暖めることができ、使用感の向上を図ることができる。
本実施形態では、排泄物とともに吸引された吸気をそのまま循環させてパッド1の内側に戻すのではなく、乾燥された気体を乾燥部3からパッド1の内側に供給している。このため、パッド1の内側が乾燥しやすくなり、使用者の使用感や衛生を向上させることが可能となるという利点がある。また、本実施形態では、吸引部5とは別に乾燥部3を設けて乾燥用気体を供給しているので、吸引部5の排気を乾燥させて再利用する場合に比較して、乾燥された気体を容易かつ確実に供給することができるという利点もある。
ついで、洗浄水供給部2内の洗浄水が少なくなり、その水面2aが低下すると、配管11で洗浄水を吸い込めなくなる。すると、パッド1の内部が陰圧となっているために、乾燥用気体が、配管11の流路111を通って、パッド1の内部に供給される。さらに、乾燥用気体は、パッド1に供給された後、内部が陰圧となっている配管13の流路131を通って、貯留部4に達する。
本実施形態では、一回の使用分の洗浄水をパッド1の内部に供給した後、引き続いて、配管11の流路111や、パッド1や、配管13の流路131の内部に、乾燥用気体を自動的に供給することができる。これにより、本実施形態の装置によれば、流路111、パッド1及び流路131の内部を乾燥させることができる。排泄物の処理後に、これらが湿った状態であると、使用者に不快感を与えたり、不衛生になったりするという問題がある。本実施形態では、流路111、パッド1及び流路131の内部を乾燥させることができるので、使用者の使用感や衛生をさらに向上させることができるという利点がある。
乾燥が終わった後、介助者又は使用者は、乾燥部3及び吸引部5の動作を停止する。さらに、介助者又は使用者は、ポンプ7を駆動し、所定量(一回の洗浄に必要な量)の洗浄水を、洗浄水補充部6から洗浄水供給部2に供給する。これにより、待機状態(初期状態)に戻すことができる。以降の動作は、前記と同様である。貯留部4に貯められた排泄物は、所定量となったら、水洗トイレに流す等の適宜な方法で処理される。
ここで、夜間には、洗浄水供給部2に充填された洗浄水に消毒液(例えばヒビテン(商標)1〜3%液)を加えておくことが好ましい。このようにすると、介助者が介助できなくても、洗浄水によって皮膚を清潔に保つことができるという利点がある。
なお、前記実施形態では、配管11と配管12とを二重管構造とし、配管13を独立させているが、これらの配管を一つのトリプルルーメン構造の配管18にまとめてもよい(図7参照)。図7の例では、配管18の内部に、流路111と流路121と流路131とが形成されている。また、配管11と配管12とを、二重管構造でなく、独立させた構造としてもよい。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る排泄物処理装置を、図8に基づいて説明する。前記した第1実施形態の装置では、乾燥部3や吸引部5等の動作を手動で行っていた。第2実施形態の装置では、これらの動作を自動で行う構成となっている。
次に、本発明の第2実施形態に係る排泄物処理装置を、図8に基づいて説明する。前記した第1実施形態の装置では、乾燥部3や吸引部5等の動作を手動で行っていた。第2実施形態の装置では、これらの動作を自動で行う構成となっている。
具体的には、第2実施形態の装置は、第1実施形態の装置に加えて、制御部20を備えている。制御部20は、排泄物検知センサ9からの検知信号を受け取るようになっている。排泄物検知センサ9からの信号は、具体的には、例えば、パッド1の内部における湿度の検出値である。この場合、湿度の値(検知信号)がしきい値より高いときは、パッド1の内部に排泄物があるという検知信号となり、しきい値より低いときは、パッド1の内部が乾燥しているという検知信号(乾燥検知信号)となる。もちろん、検知信号は、パッド1内の状態に対応したデジタル値であってもよいし、湿度以外の情報に基づいたものであってもよい。
制御部20は、排泄物検知センサ9からの検知信号(排泄物が存在する場合の検知信号)を受け取ると、乾燥部3及び吸引部5を起動させる。その後の動作は、前記した第1実施形態と同様なので、詳細な説明は省略する。
したがって、第2実施形態の装置は、吸引部3及び乾燥部5が、排泄物検知センサ9からの検知信号が発せられたときに起動する構成となっている。
また、制御部20は、排泄物を吸引処理した後、排泄物検知センサ9からの検知信号(パッド1の内部が乾燥している場合の乾燥検知信号)を受け取ると、乾燥部3及び吸引部5を停止させ、さらに、ポンプ7を起動させる。したがって、本実施形態の乾燥部3及び吸引部5は、乾燥検知信号が発せられたときに停止する構成となっている。また、本実施形態のポンプ7は、乾燥検知信号が発せられたときに起動する構成となっている。その後の動作も、前記した第1実施形態と同様なので、詳細な説明は省略する。
第2実施形態の装置によれば、動作を自動で行うことができるので、自分で操作ができない使用者の排泄物を、介助者の手を煩わせずに処理できるという利点がある。
なお、第2実施形態においては、一つの排泄物検知センサ9が、パッド1の内部に排泄物が収容されたことを検知するセンサと、パッド1の内部が乾燥したことを検知するセンサ(乾燥検知センサ)とを兼ねている。しかしながら、これに限らず、これらの機能に対応した個別のセンサを用いてもよい。
第2実施形態の装置における他の構成及び利点は、第1実施形態の装置と基本的に同様なので、同一符号を付すことによって、詳細な説明を省略する。
なお、本発明に係る排泄物処理装置は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることはもちろんである。
例えば、前記した各構成要素は、機能ブロックとして存在していればよく、独立したハードウエアとして存在しなくても良い。また、実装方法としては、ハードウエアを用いてもコンピュータソフトウエアを用いても良い。さらに、本発明における一つの機能要素が複数の機能要素の集合によって実現されても良く、本発明における複数の機能要素が一つの機能要素により実現されても良い。
また、機能要素は、物理的に離間した位置に配置されていてもよい。この場合、機能要素どうしがネットワークにより接続されていても良い。
1 パッド
1a 当接部
1b 凹部
1c・1d 開口部
2 洗浄水供給部
2a 洗浄水の水面
3 乾燥部
4 貯留部
5 吸引部
6 洗浄水補充部
7 ポンプ
8 リリーフ弁
9 排泄物検知センサ(乾燥検知センサ)
10 警報器
11 配管(洗浄水用)
111 流路(第1流路)
11a・11b 分岐
12 配管(乾燥用気体用)
121 流路(第2流路)
13 配管(排泄物用)
131 流路(第3流路)
14〜18 配管
20 制御部
1a 当接部
1b 凹部
1c・1d 開口部
2 洗浄水供給部
2a 洗浄水の水面
3 乾燥部
4 貯留部
5 吸引部
6 洗浄水補充部
7 ポンプ
8 リリーフ弁
9 排泄物検知センサ(乾燥検知センサ)
10 警報器
11 配管(洗浄水用)
111 流路(第1流路)
11a・11b 分岐
12 配管(乾燥用気体用)
121 流路(第2流路)
13 配管(排泄物用)
131 流路(第3流路)
14〜18 配管
20 制御部
Claims (5)
- パッドと、洗浄水供給部と、乾燥部と、貯留部と、吸引部と、第1流路と、第2流路と、第3流路とを備えており、
前記パッドは、人体の股間に当接する当接部と、前記当接部の内側に形成された凹部とを備えており、
前記凹部は、前記当接部が前記人体の股間に当接した状態において、前記凹部の内側が実質的に密閉状態となり、かつ、前記凹部の内側に排泄物を収容できる構成となっており、
前記洗浄水供給部は、洗浄水を前記第1流路に供給する構成となっており、
前記第1流路は、前記洗浄水を前記パッド内に送る構成となっており、
前記乾燥部は、乾燥用気体を前記第2流路に供給する構成となっており、
前記第2流路は、前記乾燥用気体を前記パッド内に送る構成となっており、
前記第3流路は、前記凹部の内側に収容された前記排泄物を、気密状態で、前記貯留部に送る構成となっており、
前記貯留部は、前記第3流路により送られた前記排泄物を貯留する構成となっており、
前記吸引部は、前記第3流路の内部を陰圧とすることにより、前記第3流路の内部に前記排泄物を吸引する構成となっている
ことを特徴とする排泄物処理装置。 - 前記洗浄水供給部は、前記洗浄水を貯める容器であり、
前記乾燥部は、前記洗浄水供給部の内部に前記乾燥用気体を供給する構成となっており、
前記第2流路は、前記洗浄水供給部の内部に供給された前記乾燥用気体を、前記パッド内に送る構成となっており、
前記第1流路は、前記洗浄水を前記パッド内に供給した後、前記乾燥用気体をその内部に導入することができる構成となっている
ことを特徴とする、請求項1に記載の排泄物処理装置。 - 排泄物検知センサをさらに備えており、
前記排泄物検知センサは、前記パッド内に排泄物が収容されたことを検知して検知信号を発する構成となっており、
前記吸引部及び前記乾燥部は、前記検知信号が発せられたときに起動する構成となっている
ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の排泄物処理装置。 - 乾燥検知センサをさらに備えており、
前記乾燥検知センサは、前記パッド内が乾燥したことを検知して乾燥検知信号を発する構成となっており、
前記吸引部及び前記乾燥部は、前記乾燥検知信号が発せられたときに停止する構成となっている
ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の排泄物処理装置。 - さらに、洗浄水補充部と、ポンプとを備えており、
前記洗浄水補充部は、補充用洗浄水を貯める構成となっており、
前記ポンプは、前記洗浄水補充部から前記洗浄水供給部に、一定量の前記補充用洗浄水を送る構成となっており、
さらに、前記ポンプは、前記乾燥検知信号が発せられたときに起動する構成となっている
ことを特徴とする、請求項4に記載の排泄物処理装置。
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005107891A Withdrawn JP2006280803A (ja) | 2005-04-04 | 2005-04-04 | 排泄物処理装置 |
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JP (1) | JP2006280803A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108836683A (zh) * | 2018-04-18 | 2018-11-20 | 上海飞流医疗器械有限公司 | 一种排泄护理方法及装置 |
JP2020516434A (ja) * | 2017-04-13 | 2020-06-11 | シン, ドン ジュンSHIN, Dong Jun | 空気流入弁を備えた塵埃吸引エアマット |
-
2005
- 2005-04-04 JP JP2005107891A patent/JP2006280803A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020516434A (ja) * | 2017-04-13 | 2020-06-11 | シン, ドン ジュンSHIN, Dong Jun | 空気流入弁を備えた塵埃吸引エアマット |
CN108836683A (zh) * | 2018-04-18 | 2018-11-20 | 上海飞流医疗器械有限公司 | 一种排泄护理方法及装置 |
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