JP2006280565A - 歯科用気液分離装置及び液体処理方法 - Google Patents

歯科用気液分離装置及び液体処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】気液分離タンク内の汚水を排出するときに、殺菌、洗浄して排出することのできる歯科用気液分離装置を提供する。
【解決手段】歯科用気液分離装置であって、気体と液体とを分離するための気液分離タンク3と、この気液分離タンク3に接続した負圧発生手段5と、前記気液分離タンク3内の洗浄、殺菌を行うための洗浄液を貯留したクリーナタンク19と、このクリーナタンク19と前記気液分離タンク3との接続を連通遮断可能な密閉弁23と、歯の治療時に口腔内の唾液等の吸引を行うべく前記気液分離タンク3に接続された吸引管17と、前記気液分離タンク3に接続した排水管41と前記気液分離タンク3を連通遮断可能な開閉弁43と、前記気液分離タンク3内に貯留した液体内へ下端部が没入するように設けられた大気流入管39を大気に連通遮断可能な開閉弁38とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば歯科治療時に吸引した唾液や血液等の汚水と気体とを分離するための気液分離装置及び液体処理方法に係り、さらに詳細には、前記気液分離装置から汚水を排出するときに、前記汚水の洗浄、殺菌を行うことができ、かつ洗浄液を中和して排出することのできる気液分離装置及び液体処理方法に関する。
従来、歯の治療時は、口腔内から唾液、注水、血液、歯の切削粉塵等を含む汚水を吸引除去することが行われている。そして、気液分離装置における気液分離タンクにおいて汚水と気体との分離が行われている(例えば特許文献1参照)。
特開平3−170150号公報
従来、歯科用気液分離装置においては、気液分離タンク内に汚水がある程度貯留されると、または毎日の歯科治療が終了した後に、気液分離タンクに備えた開閉弁を開いて排出している。したがって、従来は汚水がそのまま排出されるなどという問題がある。
本発明は、前述のごとき問題に鑑みてなされたもので、歯科用気液分離装置であって、気体と液体とを分離するための気液分離タンクと、この気液分離タンクに接続した負圧発生手段と、前記気液分離タンク内の洗浄、殺菌を行うための洗浄液を貯留したクリーナタンクと、このクリーナタンクと前記気液分離タンクとの接続を連通遮断可能な開閉弁と、歯の治療時に口腔内の唾液等の吸引を行うべく前記気液分離タンクに接続された吸引管と、前記気液分離タンクに接続した排水管と前記気液分離タンクを連通遮断可能な開閉弁と、前記気液分離タンク内に貯留した液体内へ下端部が没入するように設けられた大気流入管を大気に連通遮断可能な開閉弁とを備えていることを特徴とするものである。
また、前記歯科用気液分離装置において、前記洗浄液の中和を行うための中和剤を貯留した中和剤タンクと、この中和剤タンクと前記気液分離タンクとの接続を連通遮断可能な開閉弁と、水源と前記気液分離タンクとの接続を連通遮断可能な開閉弁とを備えていることを特徴とするものである。
また、歯科用気液分離装置における気液分離タンク内の液体処理方法であって、前記気液分離タンク内を負圧状態に保持してクリーナタンクから洗浄液を吸引すると共に気液分離タンク内の液体内に空気を流入させて前記液体と洗浄液を混合し、中和剤タンクから中和剤を吸引して洗浄液の中和を行った後に、前記気液分離タンク内から液体を排出することを特徴とするものである。
本発明によれば、気液分離タンク内の汚水を殺菌、洗浄して排出することのできると共に、気液分離タンク内を洗浄することができるものである。
図1に概略的、概念的に示すように、本発明の実施形態に係る歯科用気液分離装置1は、気体と液体とを分離するための気液分離タンク3を備えている。この気液分離タンク3には、気液分離タンク3内に負圧を発生させるための負圧発生手段の一例としてのブロワ5が接続してあり、このブロワ5と気液分離タンク3の上部側とを接続した接続管7には、異常発生時に上記接続管7を閉じるための電動弁などのごとき開閉弁9が備えられている。
前記気液分離タンク3の上部には、例えば金網などのごとき適宜のフィルタ11を内装した筒状の導入管13が設けてあり、この導入管13の上部には蓋部材15が着脱可能に取付けてある。したがって、前記蓋部材15を取り外すことにより、前記フィルタ11を外部へ取り出すことができ、フィルタ11を清掃して目詰まりの解消等を図ることができるものである。
前記導入管13には、歯の治療時に口腔内の唾液等を吸引するための吸引管17が接続してある。そして、この吸引管17に接続した接続管には、前記気液分離タンク3内の汚水の洗浄、殺菌を行うための洗浄液を貯留したクリーナタンク19が配管21を介して接続してあり、この配管21には、前記気液分離タンク3とクリーナタンク19との接続を連通遮断可能なソレノイドバルブ等のごとき開閉弁23が設けられている。
また、前記接続管には、前記洗浄液の中和を行うための中和剤を貯留した中和剤タンク25が接続してあると共に、水道あるいは水道水を貯留した水タンクなどのごとき水源27が接続してあり、上記中和剤タンク25,水源27と接続した配管29,31には、前記開閉弁23と同様の開閉弁33,35がそれぞれ備えられている。
さらに、前記気液分離タンク3内には、開閉弁38を介して上端部が外部に接続され、気液分離タンク3内の汚水37内へ下端部が没入するように配置された大気流入管39が設けられている。そして前記気液分離タンク3の底部には汚水を排出するための排水管41が接続してあると共に、この排水管41と気液分離タンク3との接続を連通遮断可能な開閉弁43が備えられている。この開閉弁43は、逆流防止弁(チェック弁)よりなるものであって、前記気液分離タンク3内が負圧のときには弁体(図示省略)が開口部を閉じた状態となり、上記負圧が解消されると、弁体の自重と汚水の重量によって前記開口部を開くように構成されている。
また、前記ブロワ5、各開閉弁9,23,33,35,38等の開閉動作を制御するための制御装置45が備えられていると共に、前記気液分離タンク3には、当該タンク3内の汚水量(汚水の水面高さ)を検出するための液面検出手段47が備えられている。
以上のごとき構成において、各開閉弁23,33,35,38が閉状態にあるとき、制御装置45の制御の下に負圧発生手段としてのブロワ5を駆動すると、気液分離タンク3内が負圧となり開閉弁43が閉じられると共に歯の治療時に、吸引管17を介して口腔内の唾液などの汚水を吸引することになる。吸引された汚水中の固形物等はフイルタ11によって除去される。そして汚水は気液分離タンク3内に貯留され、空気はブロワ5を経て外部へ排出される。
その後、前記制御装置45に備えたタイマー(図示省略)が作動すると、図2に示すように、その信号の立上りによって開閉弁23の駆動信号が立上って開閉弁23が予め定められた所定時間だけ開作動されるので、クリーナタンク19内の洗浄液が気液分離タンク3内へ吸引される。そして、開閉弁23が閉じられると、前記駆動信号の立下りによって開閉弁38の駆動信号が立上り、開閉弁38が開作動される。
したがって、大気流入管39から外気が吸引流入されることとなり、気液分離タンク3内の汚水37中に空気を流入させて汚水と洗浄液とを撹拌することになる。前記開閉弁38の開作動が所定時間行われると、前記駆動信号の立下りにより開閉弁38が閉じられると共に開閉弁33が所定時間開作動されて、中和剤タンク25内の中和剤が前記気液分離タンク3内に吸引される。そして、前記開閉弁33の駆動信号の立下りにより前記開閉弁38の駆動信号が再び立上り、開閉弁38が再び開作動されて、汚水内に空気が流入されて、前記中和剤と汚水との混合が行われ、洗浄剤が中和される。
その後、前記タイマーの立下り信号と前記開閉弁38の駆動信号の立下りとによって前記ブロワ5の駆動信号が立下り、ブロワ5の駆動が停止される。ブロワ5の駆動が停止されると、気液分離タンク3内の負圧が解消されるので、気液分離タンク3の下部に設けた開閉弁43が開作動されて気液分離タンク3内の汚水が排出される。前記ブロワ5の停止が予め設定された時間継続されると、制御装置45の制御の下にブロワ5が再び駆動されると共に、ブロワ5の駆動信号の立上りにより開閉弁35が開作動されて、気液分離タンク3内に洗浄水が吸引され、気液分離タンク内が洗浄される。
その後、開閉弁35が閉作動されると共にブロワ5が再び停止して気液分離タンク3内の洗浄水が排出されて、一連の動作が終了する。
なお、前述したように、汚水の洗浄、殺菌を行うべく前記タイマーが作動する前に、気液分離タンク3内に汚水が予定以上に大量に吸引貯留されると、気液分離タンク3に備えた液面検出手段47によって液面の異常上昇が検知され、ブロワ5が非常停止されると共に開閉弁9が閉動作されるものである。したがって、気液分離タンク3内の負圧が解消され、開閉弁43が開作動されて汚水の排出が行われる。よって、汚水がブロワ5等の機械系へ吸引されるようなことがなく安全性が確保されるものである。
以上のごとき説明より理解されるように、制御装置45に備えたタイマーの信号が立上ることによって気液分離タンク3内の汚水の殺菌、洗浄が行われるものであるから、歯の治療が行われることのない時間帯(例えば昼休み時間あるいは夜)に動作するようにタイマーをセットすることにより、気液分離タンク内の汚水の殺菌、洗浄後の排水及び気液分離タンク内の洗浄を自動的に行うことができるものである。
この際、ブロワの吸引作用による負圧を利用して洗浄剤、中和剤の吸引を行うと共に汚水中への空気の流入を行う構成であり、かつ汚水の排出を行うための開閉弁の開閉及び汚水の排出後の洗浄水の吸引も前記負圧を利用して行うものであるから、簡単な構成でもって実施し得るものである。
本発明の実施形態に係る歯科用気液分離装置を概略的、概念的に示した説明図である。 各作動部の動作順を示したタイムチャートである。
符号の説明
1 歯利用気液分離装置
3 気液分離タンク
5 ブロワ(負圧発生手段)
9 開閉弁(電動弁)
11 フイルタ
13 導入管
17 吸引管
19 クリーナタンク
23,33,35,38 開閉弁(ソレノイドバルブ)
25 中和剤タンク
27 水源
37 汚水
39 大気流入管
43 開閉弁
45 制御装置

Claims (3)

  1. 歯科用気液分離装置であって、気体と液体とを分離するための気液分離タンクと、この気液分離タンクに接続した負圧発生手段と、前記気液分離タンク内の洗浄、殺菌を行うための洗浄液を貯留したクリーナタンクと、このクリーナタンクと前記気液分離タンクとの接続を連通遮断可能な開閉弁と、歯の治療時に口腔内の唾液等の吸引を行うべく前記気液分離タンクに接続された吸引管と、前記気液分離タンクに接続した排水管と前記気液分離タンクを連通遮断可能な開閉弁と、前記気液分離タンク内に貯留した液体内へ下端部が没入するように設けられた大気流入管を大気に連通遮断可能な開閉弁とを備えていることを特徴とする歯科用気液分離装置。
  2. 請求項1に記載の歯科用気液分離装置において、前記洗浄液の中和を行うための中和剤を貯留した中和剤タンクと、この中和剤タンクと前記気液分離タンクとの接続を連通遮断可能な開閉弁と、水源と前記気液分離タンクとの接続を連通遮断可能な開閉弁とを備えていることを特徴とする歯科用気液分離装置。
  3. 歯科用気液分離装置における気液分離タンク内の液体処理方法であって、前記気液分離タンク内を負圧状態に保持してクリーナタンクから洗浄液を吸引すると共に気液分離タンク内の液体内に空気を流入させて前記液体と洗浄液を混合し、中和剤タンクから中和剤を吸引して洗浄液の中和を行った後に、前記気液分離タンク内から液体を排出することを特徴とする液体処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010115306A (ja) * 2008-11-12 2010-05-27 Morita Mfg Co Ltd バキューム管路洗浄装置及びこれを用いた歯科用診療装置
JP2010234267A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Jfe Steel Corp アルカリ性廃液の中和方法および中和装置

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