JP2006279400A - 無線通信端末、制御信号送信機及び基地局 - Google Patents

無線通信端末、制御信号送信機及び基地局 Download PDF

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昇 益田
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Abstract

【課題】特定の場所において、周囲に迷惑となる音声通話を、煩雑な制御を伴わずに抑制する。
【解決手段】無線通信システムの基地局と通信する無線通信端末において、前記基地局から送信される下り信号を受信する受信部と、前記基地局に向けて上り信号を送信する送信部と、前記基地局又は別途設けた制御信号送信機から所定の制御信号を受信すると、前記基地局と前記無線通信端末との間の通信特性を劣化させる通信特性劣化部と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、携帯電話システムに関し、特に、他人に迷惑を及ぼす可能性が高い場所において音声通話を抑制する技術に関する。
特定の場所において携帯端末による通信を不可能にする技術として、特許文献1から特許文献10に記載されるような種々の技術が提案されている。
このうち、特許文献1から特許文献8に開示されている技術によると、音声通話であるかデータ通信であるかにかかわらず全ての通信を不可能にする。
また、特許文献9及び特許文献10に開示されている技術によると、音声通話であるかデータ通信であるかを基地局において判断し、その結果に応じて通信を禁止するか否かを決める。
特開平11−178054号公報 特開2000−41282号公報 特開2001−44918号公報 特開2001−86566号公報 特開2001−218264号公報 特開2001−257772号公報 特開2001−268636号公報 特開2001−285952号公報 特開2001−78264号公報 特開2004−48126号公報
前述した特許文献1から特許文献8に開示されている技術によると、特定の場所における携帯端末による通信を全て不可能にするので、周囲に迷惑を及ぼす可能性が比較的低いデータ通信もできなくなり、携帯端末の利便性を損なってしまう。
また、前述した特許文献9及び特許文献10に開示されている技術によると、基地局で通信の種類を判別してその通信を禁止するか否かを決めるので、基地局における制御が煩雑になる。また、データ通信のチャネルを介して音声信号を送る、いわゆるVOIP(Voice on Internet Protocol)方式を使用している場合には、基地局で音声通話とデータ通信とを判別するのは困難である。
さらに、音声による通話を完全に不可能にすると、緊急性のある重要な通話(例えば、警察や消防などへの通報や、災害発生時の連絡等)もできなくなる。
本発明は、特定の場所において、周囲に迷惑となる音声通話を、煩雑な制御を伴わずに抑制することを目的とする。さらに、本発明は、緊急性のある重要な通話は可能としながら、周囲に迷惑となる音声通話を抑制することを目的とする。
本発明は、無線通信システムの基地局と通信する無線通信端末において、前記基地局から送信される下り信号を受信する受信部と、前記基地局に向けて上り信号を送信する送信部と、前記基地局から又は別途設けた制御信号送信機所定の制御信号を受信すると、前記基地局と前記無線通信端末との間の通信特性を劣化させる通信特性劣化部と、を備えることを特徴とする。
端末は、前記通信特性劣化部によって、下り信号の通信特性を劣化させる。
本発明の別の実施形態によると、端末は上り信号の通信特性を劣化させる。
本発明のさらに別の実施形態によると、端末は、通信特性を劣化させるための制御信号を受信したときに、下り信号又は上り信号の少なくとも一方の通信特性を劣化させる。
本発明のさらに別の実施形態によると、基地局は、通過する下り信号又は上り信号の少なくとも一方の通信特性を劣化させる。
本発明の実施形態では、信号をある所定の時間遅延させる、信号を断続させる、信号を所定の周波数範囲のみ通過させる、又は、信号にノイズを加えることにより、通信特性を劣化させる。
本発明によると、制御信号の到達範囲に存在する無線通信端末又は特定の場所に設置された基地局は、下り信号又は上り信号の少なくとも一方の通信特性を劣化させるので、特定の場所において、音声通話を制限することができる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1の実施の形態の端末100の構成を示すブロック図である。
端末100の送信系は、マイクロフォン110、AD変換器111、入力装置114、制御回路115、セレクタ116及び送信機112を備える。
マイクロフォン110は、人の音声をアナログの電気信号に変換する。AD変換器111は、マイクロフォン110によって変換されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。
入力装置114は、押しボタンスイッチや、ポインティングデバイスによって構成され、文字、数値、制御等の情報の入力を受け付ける。制御回路115は、入力装置114から入力された情報を処理するCPUと、入力された情報を記憶するメモリとによって構成される。
セレクタ116は、制御回路115によって制御され、AD変換器111からの信号と制御回路115からの信号を切り替えて、送信機112に送る。すなわち、セレクタ116は、音声通話とデータ通信とを切り替える。
送信機112は、セレクタ116を経由したデジタル信号によって搬送波を変調して、送信波(上り信号)を生成する。
アンテナ113は、基地局200に対し上りの電波を送信し、基地局200から送信される下りの電波を受信する。
また、端末100の受信系は、受信機122、遅延メモリ101、制御信号受信機103、セレクタ102、DA変換器121、スピーカ120、駆動回路124及び表示装置123を備える。
受信機122は、アンテナ113が捕捉した電波を受信し、受信した信号から自局宛の信号を抽出する高周波受信機と、選択した信号をデジタル信号150に変換するベースバンド部とを備える。
遅延メモリ101は、受信機122から出力されるデジタル信号150を記憶し、遅延した信号160を出力する。遅延メモリ101の信号遅延時間は、数秒に設定するとよい。制御信号受信機103は、アンテナ113が捕捉した電波を受信する高周波受信機と、受信した信号の中から音声を遅延させる制御信号を検出するベースバンド部とを備える。
セレクタ102は、制御信号受信機103によって制御され、受信機122からの直接の出力150又は遅延メモリ101からの出力160のいずれかを選択する。
すなわち、音声を遅延させる制御信号を検出すると、制御信号受信機103は内部制御信号170を出力する。セレクタ102は、内部制御信号170を受信すると、遅延メモリ101の出力160を選択する。一方、制御信号受信機103が音声を遅延させる制御信号を検出しないと、セレクタ102は受信機122の出力150を選択する。
DA変換器121は、セレクタ102を経由したデジタル信号をアナログ信号に変換する。スピーカ120は、DA変換器121で変換されたアナログ信号を音響信号に変換する。
表示装置123は、端末100が受信した情報等を画面に表示する。駆動回路124は、表示装置123を駆動する。
図2は、第1の実施の形態の端末100、基地局200及び制御信号送信機210の配置図である。
制御信号送信機210は、携帯電話を使った音声通話が周囲の人に迷惑を及ぼす可能性が高い場所に設置される。例えば、本実施の形態では、制御信号送信機210は、列車の客室220に設置される。なお、制御信号送信機210を、列車以外の、バス又は船舶等の公共交通機関の客室内に設置してもよい。また、制御信号送信機210を、劇場や飲食店等の不特定多数の人が集まる施設内に設置してもよい。
制御信号送信機210は、端末100に対し、音声を遅延させる制御信号260を送信する。
制御信号送信機210は、制御信号260を送信するアンテナ211を備える。アンテナ211から送信される電波の強度は、制御信号受信機103が客室220内で、制御信号260を受信するために必要十分な強度に設定する。
客室220内の端末100は、客室220の外部に設置された基地局200と通信することができる。また、端末100が客室220内に存在する場合、すなわち、端末100が制御信号送信機210からの制御信号260の到達範囲内に存在する場合、端末100は制御信号260を受信する。
端末100は、制御信号260を受信すると、セレクタ102が遅延メモリ101の出力160を選択する。これにより、基地局200から送信された下り信号は、端末100が該信号を受信してから数秒後に、スピーカ120から音響信号として出力される。
従って、マイクロフォン110に入力された内容が通信相手に伝わり、その返答を受信するまでに、数秒の時間が必要となる。そのため、端末100は、音声通話用には使いにくくなる。これにより、ユーザは、制御信号260が送信されている場所では不要不急の音声通話を避けるようになる。
しかし、端末100が制御信号260を受信しても、音声通話が完全に遮断されるわけではない。よって、例えば、警察や消防などへの通報や災害発生時の連絡等、緊急かつ重要な通話が必要となった場合には通信が可能である。
また、この状態で音声通話を行なっている間は、常に数秒の遅延が知覚されることになり、緊急かつ重要な連絡が終了すれば速やかに通話を終了することが期待できる。
また、自分が話した内容に対する相手からの返答が聞こえるまでに数秒が必要なので、冷静に考えて話すようになり、周囲に迷惑を及ぼすような大声での通話の抑制が期待できる。
一方、第1の実施の形態では、メール送受信やWeb閲覧など周囲の人に迷惑を及ぼす可能性が比較的低いデータ通信は遅延しない。そもそも、メール送受信等のデータ通信は制御信号260による遅延があってもよく、この程度の遅延はデータ通信に影響を及ぼさない。
図3は、第1の実施の形態の遅延メモリ101の構成を示すブロック図である。
遅延メモリ101は、メモリ301〜304、セレクタ320、カウンタ321、デコーダ323及びレジスタ322を備える。
メモリ301〜304は、遅延時間に相当する時間だけデジタル信号150を保持する。受信機122から供給されるデジタル信号150は端末100内で発生させる所定周波数のクロック信号350でサンプリングされる。そして、クロック信号350に同期してメモリ301〜304のいずれかがデジタル信号150を取り込む。
カウンタ321は、クロック信号350をカウントすることによって、メモリのアドレスを指定する信号と、メモリ301〜304のいずれを選択するかを決める信号とを生成する。メモリのアドレスは、カウンタ321のカウント値の下位ビットによって指定する。メモリ301〜304のいずれを選択するかは、カウンタ321のカウント値の上位2ビットをデコーダ323によりデコードした結果によって指定する。
クロック信号350を、AND回路311〜314を介してメモリ301〜304に供給することによって、どのメモリにデジタル信号150を取り込むかを指定できる。すなわち、デコーダ323のデコード結果が順次指定するメモリにのみクロック信号350を供給し、そのメモリにデジタル信号150を取り込ませることできる。
セレクタ320は、カウンタ321のカウント値の上位2ビットが指定するメモリより所定のシフト量だけシフトした位置のメモリをメモリ301〜304の中から選択し、そのメモリに記憶された信号を出力160として出力する。このシフト量は、制御信号360に従って、レジスタ322に記憶される。
具体的には、例えば、シフト量が”3”である場合、信号150として入力された情報がメモリ301の先頭アドレスに取り込まれると、メモリ301の残りの記憶領域、メモリ302及びメモリ303へ信号が記憶された後、メモリ301の先頭アドレスに記憶された情報が読み出され、読み出された信号160が出力される。
従って、クロック信号350によって3個のメモリ301〜303に信号150が順次書き込まれていく時間だけ遅延が生じる。これが遅延メモリ101による遅延時間である。また、レジスタ322に記憶させるシフト量によって、遅延メモリ101の遅延時間を変更することができる。
図4は、第1の実施の形態の制御信号送信機210の構成を示すブロック図である。
制御信号送信機210は、発振器400、発振器401、セレクタ402、スイッチ回路403、増幅器404、バンドパスフィルタ405及び制御回路410を備える。
発振器400は、周波数f0の信号を出力する。発振器401は、周波数f1の信号を出力する。
セレクタ402は、発振器400又は発振器401の出力のうちいずれかを選択して、スイッチ回路403に出力する。スイッチ回路403は、発振器400、401からの出力を通過させるか否かを決める。
増幅器404は、発振器400、401からの出力を増幅する。バンドパスフィルタ405は、セレクタ402やスイッチ回路403などによって生じる所定周波数範囲外の信号成分を除去する。
制御回路410は、セレクタ402やスイッチ回路403を制御する。
制御信号送信機210は、このような構成によって、周波数f0の信号の出力、周波数f1の信号の出力及び何も信号を出力しないの3つの状態を切り替える。周波数f0及びf1は端末100の受信帯域内である。
図5は、第1の実施の形態の制御信号受信機103の構成を示すブロック図である。
制御信号受信機103は、高周波受信器500、累積加算回路510、累積加算回路511、レジスタ520、レジスタ521及びプロセッサを530を備える。
高周波受信回路500は、アンテナ113が捕捉した電波を受信し、受信した信号から所定の周波数範囲の成分を抽出し、その周波数範囲の信号電力を一定にして出力する。
累積加算回路510は、高周波受信回路500が受信した信号から周波数f0付近の成分を取り出すフィルタと、フィルタから出力された信号の電力値を累積加算する加算器とを備える。累積加算回路511は、高周波受信回路500が受信した信号から周波数f1付近の成分を取り出すフィルタと、フィルタから出力された信号の電力値を累積加算する加算機とを備える。累積加算回路510、511は、クロック信号550が入力されると、累積加算結果を初期化する。
レジスタ520は、累積加算回路510による累積加算結果を所定のタイミングで読み込む。レジスタ521は、累積加算回路511による累積加算結果を所定のタイミングで読み込む。具体的には、レジスタ520、521は、クロック信号550が入力されると、累積加算結果を読み込む。
プロセッサ530は、レジスタ520、521が読み込んだ加算結果を用いて、制御信号260が存在するか否かを判定する。
図6は、第1の実施の形態の端末100及び制御信号送信機210の動作を示すタイミング図である。
図6において、横軸は時刻である。また、(A)は制御信号260の送信パターンを、(B)はクロック信号550を、(C)は累積加算回路510の出力560を、(D)はレジスタ520の出力570を、(E)はプロセッサ530による雑音除去結果を、(F)は周波数f0の信号の有無の判定結果を、(G)は周波数f1の信号の有無の判定結果を示す。また、縦の破線はクロック信号550の立ち上がりのタイミングを示す。
制御信号送信機210は、制御回路410がセレクタ402及びスイッチ回路403を所定のタイミングで(例えば、周期的に)制御することによって、図6に示すパターンの制御信号260を送信する。すなわち、第1の実施の形態では、制御信号260は、10ミリ秒間の周波数f0の信号、これに続く10ミリ秒間の周波数f1の信号、及びその後2980ミリ秒の無信号(電波の送信の休止)を1周期に含む。制御信号260の1周期(3秒)を周期的に繰り返す。なお、第1の実施の形態では周波数f0の信号の送信時間及び周波数f1の信号の送信時間は同じ時間とする。
制御信号受信機103のクロック信号550は、周波数f0の信号の送信時間及び周波数f1の信号の送信時間の半分の時間(例えば、5ミリ秒)を周期とする。
累積加算回路510及び511は、クロック信号550の立ち上がりに合わせて、加算結果を初期化する。また、レジスタ520及び521は、クロック信号550の立ち上がりに合わせて、累積加算回路510及び511の加算結果を読み込む。
端末100が、制御信号260を受信している場合、制御信号260に含まれる周波数f0の信号の受信中に、クロック信号550の立ち上がりを必ず2回含む。よって、そのクロック信号の1回目の立ち上がりから2回目のクロック信号の立ち上がりまでの5ミリ秒の間は、周波数f0の信号を受信中の期間に完全に含まれる。よって、その5ミリ秒間に対応する累積加算回路510の加算結果は最大値となる。
また、最大値が得られたクロックタイミングから2クロック前及び2クロック後は、周波数f0の信号を受信中の期間から完全にはずれる。よって、その間に対応する累積加算回路510の加算結果はほぼゼロとなる。
従って、レジスタ520が累積加算回路510から読み込む加算結果570は、周波数f0の電波の受信中の2回目の読み込み後に最大値(ピーク値)となり、それより2クロック以上前後ではほぼゼロ(ノイズ成分のみの受信電力)となる。
プロセッサ530では、読み込んだ加算結果570のノイズ受信電力分を除去するため、読み込んだ加算結果570から、2クロック前の値と2クロック後の値の平均値を減じ、図6(E)に示す雑音除去結果を得る。
その結果、読込結果570(D)のピーク値に対応して、ノイズ除去結果(E)はピーク値となる。また、ピーク値の2クロック前及び2クロック後のタイミングでは通常は負の値となる。なお、実際にノイズ除去結果を算出できるのは累積加算結果を読み込んだ2クロック後になる。
ノイズ除去結果の値が閾値を超えたときには、周波数f0の信号が検出されたと判定する。一方、ノイズ除去結果の値が閾値以下のときには、周波数f0の信号が検出されていないと判定する。この閾値は、ノイズ電力の変動による誤判定が生じない程度で、なるべく低い値に設定する。また、ノイズ除去結果のピーク値が閾値レベルを超えるように、制御信号送信機210の送信電力を設定する。
すると、周波数f0の信号の受信中の2回目のクロック信号に対応するタイミングでは、周波数f0の信号を受信したと判定し、そのタイミングの2クロック前及び2クロック後のタイミングでは、周波数f0の信号を受信していないと判定する。その様子を、図6のf0有無判定結果(F)に示す。f0有無判定結果(F)では、”1”は周波数f0の信号を受信したことを示し、”0”は周波数f0の信号を受信していないことを示す。
同様の演算によって、周波数f1の信号の受信中の2回目のクロックに対応するタイミングでは周波数f1の信号を受信したと判定し、そのタイミングの2クロック前及び2クロック後のタイミングでは、周波数f1の信号を受信していないと判定する。周波数f1の信号は、周波数f0の信号より2クロック後に送信されるため、制御信号260を受信すると、受信信号は以下のパターンで変化する。
まず、周波数f0の信号及び周波数f1の信号の両方を受信していない状態があり、その2クロック後に周波数f0の信号を受信した状態となり、更にその2クロック後には周波数f1の信号を受信した状態となり、更にその2クロック後には両方の信号を受信していない状態となる。プロセッサ530は、1クロック毎に信号受信パターン判定し、周波数f0及び周波数f1によるこのパターンを検出すると、制御信号260を検出したと判定する。
なお、制御信号260の送信パターンとクロック550とのタイミング関係が少しずれると、図6(F)又は(G)に”(0)”及び”(1)”で示したf0又はf1有無の判定結果が逆のになることがありうる。しかし、制御信号260の検出は、2クロックごとのf0及びf1の有無によって判定しているため、制御信号260の送信パターンとクロック550とのタイミングの関係が、制御信号260の検出の判定に影響することはない。
以上説明したように、第1の実施の形態では、また、周波数f0の信号及び周波数f1の信号の組み合わせによって制御信号を構成するので、一つの周波数の信号によって制御信号を構成した場合と比較し、雑音による制御信号の誤検出が減少する。
次に、端末100が音声を遅延させるためのセレクタ102の切り替えについて説明する。
プロセッサ530は、このパターンを検出した後所定時間(例えば、10秒)以内に、同じパターンを再び検出すると、セレクタ102が遅延メモリ101の側を選択するようにしてもよい。このようにすると、ノイズ等による誤動作をより確実に避けることができる。
プロセッサ530は、セレクタ102が遅延メモリ101の側を選択した後は、所定時間(例えば、10秒)以上このパターンを検出しない場合に、信号150の側を選択すればよい。このようにすると、セレクタ102が頻繁に切り替わることを避けることができる。
図7は、セレクタ102の切り替えのタイミングチャートである。
図7において、横軸は時刻である。また、(A)は送信機210が送信する制御信号260を、(B)は受信機103が受信した制御信号260を、(C)はセレクタ102を制御する制御信号170を示す。
制御信号送信機210は、制御信号260を3秒毎に送信している。すなわち、図6に示した、1セットの周波数f0の信号及び周波数f1の信号が(A)に1本の線として表される。
受信機103は、制御信号260を受信する。すなわち、図6に示した、1セットのf0有無判定結果及びf1有無判定結果が、受信機103が受信した制御信号260(B)に表される。ここで、制御信号送信機210からの制御信号260の到達範囲に、端末100が存在すれば、受信機103は上記パターンの制御信号260を検出する。一方、端末100が制御信号260の到達範囲から出れば、受信機103は上記パターンの制御信号260を検出しない。
制御信号送信機210からの制御信号260の到達範囲に存在する端末100は、制御信号260を正しく受信していれば、このパターンを3秒ごとに検出する。すなわち、制御信号260のパターンを1回検出してから10秒以内に、同じパターンを3回検出する。
なお、ノイズ等により制御信号260が検出できない場合があっても、制御信号260のパターンが3回連続して検出できない確率は、1回だけ検出できない確率の3乗に低減される。よって、制御信号260のパターンを1回検出した後10秒間に、2回目の制御信号260を検出できない確率は低くなる。
また、制御信号260が送信されていない場所で、ノイズ等により制御信号260を誤検出した場合に、10秒以内に制御信号260を再び誤検出する確率は低い。
従って、上記パターンを検出してから10秒以内に2回目が検出された場合に限り遅延メモリ101の側を選択し、音声信号を遅延させる。また、上記パターンが10秒以上検出されない場合に、音声信号の遅延を解除する。このようにすることで、セレクタ102の切り替えを安定して動作させることができる。
なお、遅延開始時の2回目の制御信号260を検出するまでの時間と、遅延解除時の2回目の制御信号260を検出するまでの時間は、同じ時間であっても、異なる時間であってもよい。
また、制御信号260の送信間隔は、遅延開始時の2回目の制御信号260を検出するまでの時間より短い時間を設定すればよい。
なお、この2回目の制御信号の検出までの時間(10秒)を長く設定すれば、動作はより安定する。しかし、その代わり端末100の移動によって制御信号260の受信状態が変化してから、セレクタ102が切り替わるまでの時間的な遅れが長くなる。
なお、高周波受信回路500の出力をデジタル信号とし、累積加算回路510及び511をデジタル回路で構成する場合は、このデジタル回路510及び511を動作させるクロック信号を高速にすることによって雑音の影響を低減できる。この累積加算回路510、511の動作クロックの周波数は、クロック550の周波数や遅延メモリ101に供給されるクロック350の周波数より十分に高い周波数にする。
また、制御信号260が送信されている場所では、端末100をマナーモードに切り替えた方が望ましい場合が多い。入力装置114からのマナーモード設定操作及び制御信号170との少なくとも一方があれば、端末100がマナーモードに切り替わるとよい。
この場合、端末100が制御信号260の到達範囲に入り、端末100が制御信号260を受信すれば、端末100の設定状態にかかわらず、マナーモードに切り替わる。その後、端末100が制御信号260の到達範囲外に移動すれば、その前に入力装置114の操作によって設定されていた状態に戻る。
このように、制御信号260の受信によって、通信を行なっていない端末を呼び出す機能を停止するので、通話を抑制する領域内で端末100に着信があっても、端末100は着信音を発しない。よって、周囲に及ぼす迷惑を抑制することができる。
以上説明したように、第1の実施の形態では、制御信号送信機210を設け、制御信号260の到達範囲に存在する端末100は下り信号の通信特性を劣化させる。よって、列車、バス、船舶等の公共交通機関の客室内又は劇場、飲食店等の不特定多数の人が集まる施設内など、携帯電話を使った音声通話が周囲の人に迷惑を及ぼす可能性が高い場所において、音声通話を制限することができる。
また、通信を遅延させるので、これらの場所において周囲の人に迷惑を及ぼす可能性が低いデータ通信(メールやWeb閲覧等)に大きな支障を及ぼさない。
また、通信特性は劣化するが、通信が完全に遮断されるわけではないので、緊急かつ重要な最低限の通話は可能となり、必要最小限の音声通話を確保することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態は、制御信号260に使用する周波数f0及びf1を、第1の実施の形態の端末100の受信機122が受信できる周波数帯域内に設定する。そのため、受信機122と制御信号受信機103とで高周波受信回路500を共用する。
図8は、本発明の第2の実施の形態の端末100の構成を示すブロック図である。
第2の実施の形態では、前述した第1の実施の形態(図1)と、受信機122及び制御信号受信機103の構成が異なる。第2の実施の形態では、前述した第1の実施の形態(図1)と同じ構成には同じ符号を付し、その説明は省略する。
端末100の送信系は、マイクロフォン110、AD変換器111、入力装置114、制御回路115、セレクタ116及び送信機112を備える。
アンテナ113は、基地局に対し上りの電波を送信し、基地局から送信される下りの電波を受信する。
端末100の受信系は、受信機122、遅延メモリ101、制御信号受信機103、セレクタ102、DA変換器121、スピーカ120、駆動回路124及び表示装置123を備える。
受信機122は、高周波受信機500及びベースバンド部132を備える。制御信号受信機103は、高周波受信機500及びベースバンド部133を備え、アンテナ113が捕捉した電波の中から音声を遅延させる制御信号を検出する。高周波受信機500は受信機122及び制御信号受信機103の双方に含まれる。
高周波受信機500の出力は、ベースバンド部132及びベースバンド部133に出力される。具体的には、高周波受信回路500は、アンテナ113が捕捉した電波を受信し、受信した信号から自局宛の信号を抽出して、ベースバンド部132に出力する。この場合、所定の受信帯域内の成分を抽出し、その範囲の信号電力を一定にする機能が必要である。また、高周波受信回路500は、受信した信号から所定の周波数範囲の成分を抽出し、その周波数範囲の信号電力を一定にして、ベースバンド部133に出力する。この所定の周波数範囲が上記所定の受信帯域と一致するように設計すれば、この機能を実現する部分を共用することができる。
以上説明したように、第2の実施の形態では、受信機122と制御信号受信機103とで高周波受信回路500を共用することができるので、回路規模を少なくすることができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態は、制御信号260に使用する周波数f0及びf1を所定のタイミングで更新する。そのため、周波数f0の値及びf1の値と、その更新のための情報を、基地局200から端末100及び制御信号送信機210に対して繰り返し送信する。
図9は、第3の実施の形態の制御信号送信機210の構成を示すブロック図である。
第3の実施の形態の制御信号送信機210は、アンテナ701、受信機702及び制御回路703が備わる点で、前述した第1の実施の形態の制御信号送信機と異なる。第3の実施の形態では、前述した第1の実施の形態(図1)と同じ構成には同じ符号を付し、その説明は省略する。
アンテナ701は、基地局200が送信する電波を受信する。受信機702は、アンテナ701が捕捉した電波の中から所望の信号を抽出する
制御回路703は、受信機702によって抽出された信号を記憶し、発振器400及び401の発振周波数を制御する。
図10は、第3の実施の形態の端末100の構成を示すブロック図である。
第3の実施の形態の端末100は、制御回路803が備わる点で、前述した第1の実施の形態の端末と異なる。第3の実施の形態において、前述した第1の実施の形態(図1)と同じ構成には同じ符号を付し、その説明は省略する。
制御回路803は、受信機122が受信した信号のうち必要な信号を記憶し、制御信号受信機103内の累積加算回路510及び511が受信電力値を累積加算する周波数を変更する。
次に、第3の実施の形態の動作を説明する。
基地局200は、その時点における制御信号260の周波数f0及びf1の情報を所定のタイミングで(例えば、周期的に)送信する。制御信号260の周波数f0及びf1の情報は、複数の制御信号送信機210及び複数の端末100に対して同時に送信される。基地局200は、この周波数の情報を暗号化して送信するとよい。
制御信号送信機210及び端末100は、この暗号を復号するための鍵情報を予め記憶する。これによって、制御信号送信機210及び端末100は、常にその時点で設定されている周波数f0及びf1の制御信号260を受信することができる。
また、将来の時刻における周波数f0及びf1の情報と、更新時刻までの時間の情報を暗号化して送信してもよい。すなわち、周波数の変更が有効になる時刻より前に、少なくとも1回は、将来の時刻における周波数の更新情報を受信する。よって、更新情報の受信に失敗しても、所定の時刻に周波数を更新することができる。すなわち、基地局200と、制御信号送信機210及び端末100との間で、制御信号260の周波数f0及びf1が食い違うことがない。
以上説明したように、第3の実施の形態では、制御信号260に使用する周波数f0及びf1を繰り返し更新する。よって、悪意の第三者が制御信号260を送信して、通信を妨害することが困難になる。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。第4の実施の形態は、制御信号260を送信したい客室220の中に複数の制御信号送信機210を分散して配置する。
図11は、第4の実施の形態の制御信号送信機210の配置図である。
複数の制御信号送信機210を、制御信号260を送信したい客室220内に分散して配置することによって、各制御信号送信機210の送信出力を小さくすることができる。個々の制御信号送信機210が送信する電波の到達距離は短くなるが、複数の制御信号送信機210を配置することによって、客室220内全体に制御信号260を送信することができる。
しかし、隣り合う制御信号送信機210が同時に電波を送信すると、干渉によって制御信号260を受信できない場所が生じることがある。そこで、制御信号送信機210をグループ分けし、隣接する制御信号送信機210は違うグループに含まれるように、制御信号送信機210を配置する。
各グループの制御信号送信機210の送信タイミングは、互いに100ミリ秒以上ずつ異ならせ、電波を送信する時刻が他のグループの制御信号送信機210と重ならないようにする。
具体的には、基準時刻を表わす信号を基地局200から定期的に送信する。制御信号送信機210は、基地局200から送信された基準時刻信号を基準とする時計を備える。そしてグループAは基準時刻から3秒毎に制御信号260を送信し、グループBは基準時刻の100ミリ秒後から3秒毎に制御信号260を送信し、グループCは基準時刻の200ミリ秒後から3秒毎に制御信号260を送信する。この制御信号260は、図6に示した送信パターンで送信される。
これによって、隣り合う送信機210が同時に電波を送信することはなく、客室220の中のどの場所でも、干渉を受けることなく、制御信号260を受信することができる。
以上説明したように、第4の実施の形態では、制御信号送信機210を分散して配置するので、個々の送信機210が送信する電波の到達距離は短くてよい。よって、各送信機210の送信出力を小さくすることができる。
<第5実施形態>
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。
図6に前述した送信パターンと異なるパターンの制御信号260によって、場所によって遅延メモリ101の遅延時間を変えることができる。
図12は、図6で前述した送信パターンと異なるパターンの制御信号260の説明図である。
図12に示す制御信号260では、周波数f0の送信タイミングと周波数f1の送信タイミングとを、図6に示す制御信号と逆にしている。
さらに、端末110では、制御信号受信機103のプロセッサ530が、図6に示す制御信号260と、図12に示す制御信号260との両方を検出するように構成する、そして、いずれのパターンの制御信号260を検出したかによって、図3に示す遅延メモリ101のレジスタ322を書き換える。
例えば、図6に示す制御信号260を検出したときは、遅延メモリ101の遅延時間を6秒にする。一方、図12に示す制御信号260を検出したときは、遅延メモリ101の遅延時間を2秒に設定する。
このように複数のパターンの制御信号を設定することによって、様々な場所に設置する制御信号送信機210が、異なるパターンの制御信号を送信することができる。よって、各場所における音声通話の遅延時間を異ならせることができる。すなわち、通話を阻害する程度を場所によって異ならせることができる。
また、制御信号260の送信パターンを、さらに複雑なパターンにしたり3種類以上の周波数を使ったパターンにしたりすることによって、ランダムな雑音を受信した結果が図12に示すパターンに偶然一致したり、悪意の第三者が送信した信号がこのパターンに偶然一致したりする確率が低くなり、ノイズの影響による誤動作や悪意の第三者による妨害を低減することができる。
図13と図14は、図6及び図12で前述した送信パターンと異なるパターンの制御信号260の説明図である。
図13に示す制御信号260は、周波数f0及びf1の信号を四つ使って、より複雑なパターンを構成する。また、図14に示す制御信号260は、3種類の周波数を使って、より複雑なパターンを構成する。そのため、ノイズによる誤動作や悪意の第三者による妨害をさらに低減することができる。
また、これらの複雑なパターンを使えば、3種類以上の制御信号260を設定することができるため、遅延メモリ101の遅延時間を細かく変更することができる。具体的には、遅延時間を長く(例えば、10秒に)設定すれば、本発明による通話抑制効果は十分に期待できるが、緊急かつ重要な通話も困難になる。一方、遅延時間を短く(例えば、1秒に)設定すれば、緊急かつ重要な通話への支障は小さくなるが、本発明による通話抑制効果も小さくなる。
従って、時間帯や場所によって遅延メモリ101の遅延時間を細かく変更できることが望ましい。なお、遅延時間を1秒以上に設定すれば、通話者は遅延していることが認識できるため本発明の効果が得られる。
以上説明したように、第5の実施の形態では、時間帯や場所に応じて通話を阻害する程度を変更することができる。
<第6実施形態>
次に、本発明の第6の実施の形態について説明する。
前述した第1から第5の実施の形態では、端末100が受信した下りの音声信号を遅延させるが、第6及び第7の実施の形態では、端末100が送信する上りの音声信号を遅延させる。このため、第6及び第7の実施の形態の端末100は、遅延メモリ101を送信系に備える。
図15は、第6の実施の形態の端末100の構成を示すブロック図である。
第6の実施の形態の端末100は、遅延メモリ101及びセレクタ102の配置が、前述した第1の実施の形態の端末と異なる。第6の実施の形態では、前述した第1の実施の形態(図1)と同じ構成には同じ符号を付し、その説明は省略する。
第6の実施の形態の端末100の送信系は、マイクロフォン110、AD変換器111、遅延メモリ101、セレクタ102、入力装置114、制御回路115、セレクタ116及び送信機112を備える。
AD変換器111からの信号は、遅延メモリ101及びセレクタ102に入力される。遅延メモリ101は、AD変換器111から出力されるデジタル信号180を記憶し、遅延した信号を出力する。遅延メモリ101の信号遅延時間は、数秒に設定するとよい。
セレクタ102は、制御信号受信機103によって制御され、AD変換器111からの直接の出力又は遅延メモリ101からの出力のいずれかを選択する。
セレクタ116は、制御回路115によって制御され、セレクタ102からの信号と制御回路115からの信号とを切り替えて、送信機112に送る。すなわち、セレクタ116は、音声通話とデータ通信とを切り替える。
アンテナ113は、基地局に対し上りの電波を送信し、基地局から送信される下りの電波を受信する。
また、第6の実施の形態の端末100の受信系は、受信機122、制御信号受信機103、DA変換器121、スピーカ120、駆動回路124及び表示装置123を備える。
制御信号受信機103は、アンテナ113が捕捉した電波を受信する高周波受信機と、受信した信号の中から音声を遅延させる制御信号を検出するベースバンド部とを備える。制御信号受信機103から出力される制御信号170は、セレクタ102に入力される。
受信機122は、アンテナ113が捕捉した電波を受信し、受信した信号から自局宛の信号を抽出する高周波受信機と、選択した信号をデジタル信号150に変換するベースバンド部とを備える。
受信機122からの信号は、DA変換器121及び駆動回路124に入力される。
すなわち、音声を遅延させる制御信号を検出すると、制御信号受信機103は内部制御信号170を出力する。セレクタ102は、内部制御信号170を受信すると、遅延メモリ101の出力を選択する。一方、制御信号受信機103が音声を遅延させる制御信号を検出しないと、セレクタ102はAD変換器111の出力180を選択する。
以上説明したように、第6の実施の形態では、端末100が上り信号の通信特性を劣化させる。よって、携帯電話を使った音声通話が周囲の人に迷惑を及ぼす可能性が高い場所において、音声通話を抑制することができる。
<第7実施形態>
次に、本発明の第7の実施の形態について説明する。
図16は、第7の実施の形態の端末100の構成を示すブロック図である。
第7の実施の形態の端末100は、遅延メモリ101を送信系に備え、端末100が送信する上りの音声信号を遅延させる点で、前述した第3の実施の形態の端末と異なる。第7の実施の形態では、前述した第3の実施の形態(図10)と同じ構成には同じ符号を付し、その説明は省略する。
第7の実施の形態の端末100の送信系は、マイクロフォン110、AD変換器111、遅延メモリ101、セレクタ102、入力装置114、制御回路115、セレクタ116及び送信機112を備える。
AD変換器111からの信号は、遅延メモリ101及びセレクタ102に入力される。遅延メモリ101は、AD変換器111から出力されるデジタル信号180を記憶し、遅延した信号を出力する。遅延メモリ101の信号遅延時間は、数秒に設定するとよい。
セレクタ102は、制御信号受信機103によって制御され、AD変換器111からの直接の出力又は遅延メモリ101からの出力のいずれかを選択する。
セレクタ116は、制御回路115によって制御され、セレクタ102からの信号と制御回路115からの信号とを切り替えて、送信機112に送る。すなわち、セレクタ116は、音声通話とデータ通信とを切り替える。
アンテナ113は、基地局に対し上りの電波を送信し、基地局から送信される下りの電波を受信する。
また、第7の実施の形態の端末100の受信系は、受信機122、制御信号受信機103、制御回路803、DA変換器121、スピーカ120、駆動回路124及び表示装置123を備える。
制御信号受信機103は、アンテナ113が捕捉した電波を受信する高周波受信機と、受信した信号の中から音声を遅延させる制御信号を検出するベースバンド部とを備える。制御信号受信機103から出力される制御信号170は、セレクタ102に入力される。
受信機122は、アンテナ113が捕捉した電波を受信し、受信した信号から自局宛の信号を抽出する高周波受信機と、選択した信号をデジタル信号150に変換するベースバンド部とを備える。
受信機122からの信号は、DA変換器121及び駆動回路124に入力される。
すなわち、音声を遅延させる制御信号を検出すると、制御信号受信機103は内部制御信号170を出力する。セレクタ102は、内部制御信号170を受信すると、遅延メモリ101の出力を選択する。一方、制御信号受信機103が音声を遅延させる制御信号を検出しないと、セレクタ102はAD変換器111の出力180を選択する。
制御回路803は、受信機122が受信した信号のうち必要な信号を記憶し、制御信号受信機103内の累積加算回路510及び511が受信電力値を累積加算する周波数を変更する。
これにより第3の実施の形態と同様に、第7の実施の形態では、制御信号260に使用する周波数f0及びf1を所定のタイミングで更新する。よって、悪意の第三者が必要のない場所において制御信号260を送信して、通信を妨害することが困難になる。
<第8実施形態>
次に、本発明の第8の実施の形態について説明する。
前述した第1から第7の実施の形態では、端末100側で上り又は下りの音声信号を遅延させる。これとは異なり、第8の実施の形態では、基地局200側で音声信号を遅延させる。
図17は、第8の実施の形態の基地局1500の構成を示すブロック図である。
第8の実施の形態の基地局1500は、公共交通機関の客室220内や不特定多数の人が集まる施設内に設置される。
通常は、基地局同士や基地局と基地局制御装置を接続するためのネットワークが存在するが、基地局1500を移動体内に設置する場合には、地上に固定した無線局と基地局1500との間で通信できる無線通信路を設け、該地上に固定した無線局を前記ネットワークに接続する。これにより前記ネットワークとの間で送受信される下り信号1561及び上り1562は、この無線通信路を介して伝送される。送信機1502が送信する電波の出力は、客室220の中にある端末のほとんどが基地局1500にハンドオフし、客室220の外にある端末は外にある他の基地局200にハンドオフする強度に設定する。
第8の実施の形態の基地局1500は、アンテナ1510、遅延メモリ1501、送信機1502、受信機1503及びプロセッサ1504を備える。
アンテナ1510は、端末100に対し下りの電波を送信し、端末100から送信される上りの電波を受信する。
送信機1502は、端末に下り信号を送信する。送信機1502によって送信される下り信号には、データ信号1551及び制御信号1552が含まれる。
受信機1503は、端末からの上り信号を受信する。受信機1503が受信する上り信号には、データ信号1553及び制御信号1554が含まれる。
プロセッサ1504は、ネットワークに接続されている。プロセッサ1504は、ネットワークからの下り信号を1561を処理し、送信機1502が送信する信号に変換する。また、プロセッサ1504は、受信機1503が受信した信号を処理し、ネットワークへの上り信号1562に変換する。
遅延メモリ1501は、プロセッサ1504と送信機1502との間に設けられている。遅延メモリ1501は、プロセッサ1504から送信機1502に送られる下りデータ信号1551を遅延させる。遅延メモリ1501は、前述した遅延メモリ101(図3)と同様の構成を用いる。従って、送信機1502から送信されるデータ信号(基地局1500を経由する下りデータ信号)は全て遅延する。
以上説明したように、第8の実施の形態の基地局1500は、送信系に遅延メモリ1501を備えたので、基地局1500に接続される端末が受信する下りデータ信号を遅延させる。よって、前述した端末側で音声信号を遅延させる実施の形態と同様の効果が得られる。
<第9実施形態>
次に、本発明の第9の実施の形態について説明する。
前述した第8の実施の形態では、基地局1500が送信する下りの音声信号を遅延させるが、第9の実施の形態では、基地局1500が受信する上りの音声信号を遅延させる。このため、第9の実施の形態の基地局1500は、受信系に遅延メモリ1501を備える。
図18は、第9の実施の形態の基地局1500の構成を示すブロック図である。
第9の実施の形態において、前述した第8の実施の形態(図17)と同じ構成には同じ符号を付し、その説明は省略する。
第9の実施の形態の基地局1500は、アンテナ1510、遅延メモリ1501、送信機1502、受信機1503及びプロセッサ1504備える。
遅延メモリ1501は、受信機1503とプロセッサ1504との間に設けられている。遅延メモリ1501は、受信機1503からプロセッサ1504に送られる上りデータ信号1553を遅延させる。遅延メモリ1501は、前述した遅延メモリ101(図3)と同様の構成を用いる。従って、受信機1503が受信するデータ信号(基地局1500を経由する上りデータ信号)は全て遅延する。
以上説明したように、第9の実施の形態の基地局1500は、受信系に遅延メモリ1501を設けたので、基地局1500に接続される端末が送信する上りデータ信号を遅延させる。よって、前述した端末側で音声信号を遅延させる実施の形態と同様の効果が得られる。
第8及び第9の実施の形態においても、遅延メモリ1501による遅延時間を1秒以上に設定すれば、通話者は遅延していることが認識できるため本発明の効果が得られる。また、遅延時間を長く(例えば、10秒に)設定すれば、本発明による通話抑制の効果は十分に期待できるが、緊急かつ重要な通話も困難になる点も、前述した実施の形態と同じである。
具体的には、第8及び第9の実施の形態において、遅延メモリ1501による遅延時間は、ネットワーク側からの信号1561によって制御することができる。すなわち、遅延メモリの遅延時間を設定する制御信号360をネットワーク側から供給することによって、レジスタ322にパラメータを記憶する。そして、デコーダ323は、レジスタ322に記憶されたパラメータに従って、カウンタ321のカウント値の上位2ビットをデコードし、遅延時間を制御する。
また、ネットワークを介して制御信号を送信することによって、遅延メモリ1501の遅延時間を変更すれば、時間帯や場所によって遅延メモリ1501の遅延時間を細かく変更することができる。
以上説明した実施の形態では、通信特性を劣化させる手段として信号を遅延させる方法について説明してきたが、通信特性を劣化させる手段としては他にも様々な方法がある。そのいくつかについて説明する。
<第10実施形態>
第10の実施の形態は、端末への着信を制限するものである。
基地局1500は、他の基地局からハンドオフしてきた時にすでに行われていた通信は引き続き継続する。また、この基地局1500のサービス圏内にある端末が新たな発信を要求したときには、通常の(遅延を伴わない)通信を受け付ける。
一方、基地局1500のサービス圏内にある端末に対して着信があったときは、当該端末を呼び出さないことも考えられる。
これにより、基地局1500のサービス範囲である公共交通機関の客室220内や、不特定多数の人が集まる施設内では、端末側からの発呼は可能であるが、端末への着信はできなくなる。従って、公共の場所で着信音が鳴ることがない。
<第11実施形態>
さらに、別な実施の形態として、音声の遅延を伴わない実施の形態がある。
第11の実施の形態は、音声を断続させる断続回路1700を備える。断続回路1700は、前述した第1から第9の実施の形態における遅延メモリ101に代わって端末100や基地局1500に設けられる。
図19は、第11の実施の形態の断続回路1700の構成を示すブロック図である。
断続回路1700は、AND回路1710、制御信号発生回路1720及びパラメータ記憶回路1730を備える。
AND回路1710は、デジタル信号150と制御信号1750の論理和を算出し、演算結果160を出力する。制御信号発生回路1720は、AND回路1710に加えられる制御信号1750を発生する。パラメータ記憶回路1730は、制御信号発生回路1720を制御するパラメータを記憶する。
すなわち、AND回路1710に入力された信号150は、制御信号1750がHレベルにある間のみ、AND回路1710から出力される。一方、制御信号1750がLレベルにある間は、AND回路1710に入力された信号150は出力されない。
図20は、第11の実施の形態の制御信号発生回路1720によって生成される制御信号1750の説明図である。
本実施の形態の制御信号1750は、幅3秒のパルスを5秒周期で繰り返す。このようにすれば、断続回路1700に入力されたデジタル信号150は、制御信号1750がLレベルである間に相当する40%が消滅した信号160が出力される。
また、パラメータ記憶回路1730に記憶されるパラメータによって、制御信号1750の周期とパルス幅を変更することができる。これによって、音声を断続させる周期と割合を制御することができる。
以上説明したように、第11の実施の形態では、通話に用いられる音声の40%が相手に伝わらないため、話を正確に伝えるためには同じ内容を何度か繰り返す必要がある。従って、不要不急の音声通話を抑制することができる。
<第12実施形態>
第12の実施の形態は、通過させる音声の周波数を制限する帯域制限回路1900を備える。帯域制限回路1900は、前述した第1から第9の実施の形態における遅延メモリ101に代わって端末100や基地局1500に設けられる。
図21は、第12の実施の形態の帯域制限回路1900の構成を示すブロック図である。
帯域制限回路1900は、フィルタ回路1910及びパラメータ記憶回路1920を備える。
フィルタ回路1910は、帯域制限回路1900に入力される音声信号150のうち所定の範囲の周波数成分のみを通過させる。パラメータ記憶回路1920は、フィルタ回路1910を制御するパラメータを記憶する。
パラメータ記憶回路1920に記憶されるパラメータを変更することによって、フィルタ回路1910を、所定の下限以上の周波数を通過させる高域通過フィルタとすることができる。また、フィルタ回路1910を、所定の上限以下の周波数を通過させる低域通過フィルタとすることができる。また、フィルタ回路1910を、所定の下限と上限との間の周波数を通過させる帯域通過フィルタとすることができる。また、フィルタ回路1910を、所定の下限と上限との間の周波数を阻止する帯域阻止フィルタとすることもできる。
以上説明したように、第12の実施の形態では、音声通話に用いられる周波数帯域の一部が除去されるので、通話の品質が劣化し、通話が困難になる。よって、不要不急の音声通話を抑制することができる。また、除去する周波数帯が異なる何種類かのパラメータを用意し、そのいずれかを選択することによって、通信特性の劣化の程度を制御することができる。
<第13実施形態>
第13の実施の形態は、通過させる音声に雑音を付加する雑音付加回路2000を備える。雑音付加回路2000は、前述した第1から第9の実施の形態における遅延メモリ101に代わって端末100や基地局1500に設けられる。
図22は、第13の実施の形態の雑音付加回路2000の構成を示すブロック図である。
雑音付加回路2000は、加算器2010、ノイズ発生回路2020及びパラメータ記憶回路2030を備える。
加算器2010は、雑音付加回路2000に入力される音声信号150に、ノイズ発生回路2020によって生成された雑音信号を加える。ノイズ発生回路2020は、乱数発生器を含み、乱数的な信号(例えば、ホワイトノイズ信号)を生成する。パラメータ記憶回路2030は、ノイズ発生回路2020を制御するパラメータを記憶する。
パラメータ記憶回路2030に記憶されるパラメータによって、ノイズ発生回路2020が発生する信号の種類、周波数範囲及び信号強度を変更することができる。
以上説明したように、第13の実施の形態では、通話に用いられる音声信号に雑音が加わるので、通話の品質が劣化し、通話が困難になる。従って、不要不急の音声通話を抑制することができる。また、加える雑音の振幅等が異なる複数のパラメータを用意し、そのいずれかを選択することによって、通信特性の劣化の程度を制御することができる。
なお、通信特性を劣化させる手段として示した第11から第13の実施の形態は、端末の下り側だけでなく、端末100の上り側、基地局1500の下り側又は上り側のいずれに設置することもできる。
以上説明した第1から第13の実施の形態では、遅延メモリ101、又は、その他の通話品質劣化手段1700、1900若しくは2000を、下り側又は上り側のいずれかに設けたが、遅延メモリ101等を下り側(端末100又は基地局1500)及び上り側(端末100又は基地局1500)の両方に設けることもできる。
また、以上説明した各実施の形態において、ソフトウェアによって信号を処理しても、ハードウェアによって信号を処理してもよい。
例えば、第1の実施の形態の制御信号受信機103(図5)では、累積加算回路510及び511とレジスタ520及び521をハードウエアで構成し、プロセッサ530による演算部分をソフトウエアで処理する場合を説明した。しかし、これらの信号処理を全てソフトウエアで行ってもよく、全てハードウエアで行なってもよい。
同様に各実施の形態において、本発明に必要な機能を実現するための構成はハードウェアで構成することも、ソフトウェアで構成することもできる。すなわち、本発明に必要な機能の実現方法は、製造コストその他の要因を勘案して最適な方法を選択できる。
本発明の観点の代表的なものとして、特許請求の範囲に記載した以外に次のものがあげられる。
(1)請求項1に記載の無線通信端末であって、
前記通信特性劣化部は、
下り信号又は上り信号の少なくとも一方を所定の周期及び所定の割合で断続させることによって、基地局と無線通信端末との間の通信特性を劣化させ、
前記制御信号を受信すると、前記信号の断続周期及び/又は前記信号の断続割合を変更することを特徴とする。
(2)請求項1に記載の無線通信端末であって、
前記通信特性劣化部は、
下り信号又は上り信号の少なくとも一方について、所定の周波数範囲にある信号のみを通過させることによって、基地局と無線通信端末との間の通信特性を劣化させ、
前記制御信号を受信すると、前記信号を通過させる周波数範囲を変更することを特徴とする。
(3)請求項1に記載の無線通信端末であって、
前記通信特性劣化部は、
下り信号又は上り信号の少なくとも一方に所定の振幅の雑音を加えることによって、基地局と端末との間の通信特性を劣化させ、
前記制御信号を受信すると、前記雑音の振幅を変更することを特徴とする。
(4)請求項13に記載の基地局であって、前記通信特性劣化部は、下り信号又は上り信号の少なくとも一方を所定の周期及び所定の割合で断続させることにより、基地局と無線通信端末との間の通信特性を劣化させることを特徴とする。この場合、前記信号の断続周期及び/又は前記信号の断続割合は外部からの入力によって変更できると望ましい。
(5)請求項13に記載の基地局であって、前記通信特性劣化部は、下り信号又は上り信号の少なくとも一方について、所定の周波数範囲にある信号のみを通過させることによって、基地局と無線通信端末との間の通信特性を劣化させることを特徴とする。この場合、前記信号を通過させる周波数範囲は外部からの入力によって変更できると望ましい。
(6)請求項13に記載の基地局であって、前記通信特性劣化部は、下り信号又は上り信号の少なくとも一方に所定の振幅の雑音を加えることによって、基地局と無線通信端末との間の通信特性を劣化させることを特徴とする。この場合、前記雑音の振幅は外部からの入力によって変更できると望ましい。
第1の実施の形態の端末の構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態の端末、基地局及び制御信号送信機の配置図である。 第1の実施の形態の遅延メモリのブロック図である。 第1の実施の形態の制御信号送信機のブロック図である。 第1の実施の形態の制御信号受信機のブロック図である。 第1の実施の形態の形態の端末及び制御信号送信機の動作のタイミング図である。 第1の実施の形態のセレクタの切り替えのタイミングチャートである。 第2の実施の形態の端末のブロック図である。 第3の実施の形態の制御信号送信機のブロック図である。 第3の実施の形態の端末のブロック図である。 第4の実施の形態の端末、基地局及び制御信号送信機の配置図である。 第5の実施の形態の制御信号の説明図である。 第5の実施の形態の制御信号の説明図である。 第5の実施の形態の制御信号の説明図である。 第6の実施の形態の端末のブロック図である。 第7の実施の形態の端末のブロック図である。 第8の実施の形態の基地局のブロック図である。 第9の実施の形態の基地局のブロック図である。 第11の実施の形態の断続回路のブロック図である。 第11の実施の形態の制御信号の説明図である。 第12の実施の形態の帯域制限回路のブロック図である。 第13の実施の形態の雑音付加回路のブロック図である。
符号の説明
100 端末
101 遅延メモリ
102 セレクタ
103 制御信号受信機
200 基地局
210 制御信号送信機
260 制御信号

Claims (16)

  1. 無線通信システムの基地局と通信する無線通信端末において、
    前記基地局から送信される下り信号を受信する受信部と、
    前記基地局に向けて上り信号を送信する送信部と、
    前記基地局又は別途設けた制御信号送信機から所定の制御信号を受信すると、前記基地局と前記無線通信端末との間の通信特性を劣化させる通信特性劣化部と、を備えることを特徴とする無線通信端末。
  2. 前記通信特性劣化部は、下り信号又は上り信号の少なくとも一方を第1の所定時間だけ遅延させることによって、前記基地局と前記無線通信端末との間の通信特性を劣化させることを特徴とする請求項1に記載の無線通信端末。
  3. 前記第1の所定時間は1秒以上であることを特徴とする請求項2に記載の無線通信端末。
  4. 前記制御信号を受信すると、前記通信特性劣化部は、前記第1の所定時間を変更することを特徴とする請求項2に記載の無線通信端末。
  5. 前記制御信号を第2の所定時間内に複数回受信すれば、前記通信特性劣化部は、前記基地局と前記無線通信端末との間の通信特性を劣化させることを特徴とする請求項1に記載の無線通信端末。
  6. 前記制御信号を第3の所定時間内に一度も受信しなければ、前記通信特性劣化部は、前記基地局との間の通信特性の劣化を解除することを特徴とする請求項1に記載の無線通信端末。
  7. 前記制御信号を受信するために必要な情報を、前記基地局から取得することを特徴とする請求項1に記載の無線通信端末。
  8. 前記受信部は、前記下り信号を受信する第1の受信機と、前記下り信号の周波数帯域に含まれる制御信号を受信する第2の受信機とを備え、
    前記第1の受信機と前記第2の受信機との少なくとも一部を共通の回路によって構成したことを特徴とする請求項1に記載の無線通信端末。
  9. 無線通信システムの基地局から送信される下り信号を受信する無線通信端末に対し制御信号を送信する制御信号送信機であって、
    前記下り信号と略同一周波数で間欠的かつ定期的に前記制御信号を送信する送信部を備え、
    前記制御信号は、前記無線通信端末と前記基地局との間の通信特性を劣化するように、前記無線通信端末を制御することを特徴とする制御信号送信機。
  10. 前記制御信号を送信するために必要な情報を、前記基地局から取得することを特徴とする請求項9に記載の制御信号送信機。
  11. 前記制御信号は、第1の信号と第2の信号とを含み、
    前記第1の信号は、第1の所定周波数の信号が第4の所定時間継続して構成され、
    前記第2の信号は、第1の所定周波数とは異なる第2の所定周波数の信号が第5の所定時間継続して構成されることを特徴とする請求項9に記載の制御信号送信機。
  12. 前記制御信号送信機は、制御信号の到達範囲が重複する距離に複数台設置され、
    前記各制御信号送信機は、互いに重複しない時刻に前記制御信号を送信することを特徴とする請求項9に記載の制御信号送信機。
  13. 無線通信端末と通信する基地局において、
    無線通信システムのネットワーク側から受信した下り信号を前記無線通信端末に送信し、前記無線通信端末から受信した上り信号を前記ネットワーク側に送信する送受信部と、
    前記無線通信端末と前記基地局との間の通信特性を劣化させる通信特性劣化部と、を備えることを特徴とする基地局。
  14. 前記通信特性劣化部は、下り信号又は上り信号の少なくとも一方を所定時間以上遅延させることによって、前記基地局と前記無線通信端末との間の通信特性を劣化させることを特徴とする請求項13に記載の基地局。
  15. 前記所定時間は1秒以上であることを特徴とする請求項14に記載の基地局。
  16. 前記通信特性劣化部は、前記所定時間を外部からの入力によって変更することを特徴とする請求項14に記載の基地局。
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JP2011509021A (ja) * 2007-12-28 2011-03-17 アルカテル−ルーセント ユーエスエー インコーポレーテッド 無線通信を制御する方法

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