JP2006277303A - 撮影システム - Google Patents

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JP2006277303A JP2005095188A JP2005095188A JP2006277303A JP 2006277303 A JP2006277303 A JP 2006277303A JP 2005095188 A JP2005095188 A JP 2005095188A JP 2005095188 A JP2005095188 A JP 2005095188A JP 2006277303 A JP2006277303 A JP 2006277303A
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雅裕 久保
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Abstract

【課題】置換用の背景に被写体の影が写った背景置換画像を手軽に作成することができる撮影システムを提供する。
【解決手段】被写体を撮影して撮影画像を取得する主デジタルカメラ11と、被写体に向けて閃光を発する4台の閃光発光装置12a,…,12dと、各閃光発光装置側から被写体を撮影する従デジタルカメラ13a,…,13dと、被写体を、被写体の後面および下面のそれぞれから互いに異なる光で照らす背景パネル140と、撮影画像の背景を別の背景に置換して背景置換画像を作成し、その背景置換画像における背景のうちで上記後面に相当する後領域と、上記下面に相当する下領域とを認識し、さらに後領域に写るべき影の形と下領域に写るべき影の形とを作成して相互に接合し、その接合した形の影を背景置換画像中の背景に融合させる背景置換装置として動作するパーソナルコンピュータ20とを備えた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、被写体を撮影して撮影画像を取得し、その撮影画像中の背景を別の背景に置換して背景置換画像を作成する撮影システムに関する。
従来、写真館等では、背景幕を使った撮影が行なわれている。しかし、このような撮影は、十分に背景を作り出すために大きな背景幕が使われ、広い撮影スペースを必要とする。また、背景幕の交換等にも手間がかかり、結果的に撮影コストが高くなる。
そこで、もっと手軽に撮影を楽しむことができるように、従来のような大きな背景幕や広い撮影スペースが不要な、小型の撮影システムの開発が望まれている。このような小型の撮影システムでは、上記のような背景幕の替りに、何らかの仮の背景の前で撮影が行なわれることとなるため、撮影で得られた撮影画像に対して、撮影画像中の背景を、顧客が所望する背景と差替えて背景置換画像を作成するという背景置換処理を適用することが考えられる。
このような背景置換処理に関する技術の一例として、例えば、青色等に塗られた背景パネル等を被写体の背後に配置して撮影を行ない、その撮影で得られた撮影画像において、背景パネルの色と同色の部分と、異なる色の部分とを、それぞれ撮影画像中の背景と被写体として区別し、撮影画像中の背景に区別された部分を所望の背景に置換するクロマキー処理と呼ばれる処理が知られている。
ここで、現実の背景の前の被写体を撮影した場合、撮影画像中の背景に被写体の影が写ることは十分にあり得る。そこで、上記のクロマキー処理のような背景置換処理の際に、背景に写るべき影を作成して置換用の背景に合成することによって一層リアルな背景置換画像を作成するということが考えられる。
このような影の作成を考慮した背景置換処理に関する技術の一例として、例えば、予め背景置換画像における仮想の光源位置を設定しておき、背景の置換対象となる撮影画像中の被写体領域の画像を変形して、その仮想の光源位置からの光によって生ずべき影の画像を作成して背景置換画像中に合成するという技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。また、この特許文献1には、背景の置換対象となる撮影画像を撮影する撮影装置の他に、上記の仮想の光源位置にもう一台の撮影装置を配置し、その仮想の光源位置の撮影装置で撮影された撮影画像中の被写体領域の画像を変形して、その仮想の光源位置からの光によって生ずべき影の画像を作成するという技術も提案されている。
特開平11−261888号公報(第3−6頁、図4)
上記の特許文献1に示す技術では、置換用の背景としてコンピュータグラフィックス(CG)画像が想定されている。CG画像では、例えば家具や柱等といった、影の形状に影響を与える物体の3次元的な形状がデータ上で表現されており、このような背景中の物体の3次元的な形状に基づいて、リアルな形状の影が作られる。このように、特許文献1に示す技術では、置換用の背景に関する3次元的な情報が必要となる。
ところで、写真館において作成される背景置換画像に求められる背景は、主に従来の写真館での撮影に使われていた大きな背景幕等を模したものであり、地面と背面との2面からなる単純なものであることが多い。しかしながら、上記の特許文献1に示す技術では、このような単純な背景についても、背景の3次元的な情報が必要となり、準備に手間が掛る。また、例えば、上記の背景幕を予め撮影しておき、その撮影画像を置換用の背景として用いる等といった手軽な運用は困難である。
本発明は、上記事情に鑑み、置換用の背景に被写体の影が写った背景置換画像を手軽に作成することができる撮影システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の撮影システムは、被写体を撮影して撮影画像を取得する主撮影装置と、
上記被写体に向けて閃光を発する閃光発光装置と、
上記閃光発光装置側から上記被写体を撮影する従撮影装置と、
上記被写体を挟んで上記撮影装置とは反対側に位置する後面およびその被写体の下側に位置する下面のそれぞれから、互いに異なる光でその被写体を照らす背景パネルと、
上記閃光発光装置および上記背景パネルによって作られる複数の撮影光条件それぞれの下で上記主撮影装置によって共通の被写体が撮影されて得られた複数の撮影画像を取得し、その撮影画像に基づいて被写体と背景とを区別し、上記複数の撮影画像のうち所定の撮影条件下で撮影された撮影画像の背景を別の背景に置換して背景置換画像を作成する背景置換部、
上記背景パネルの後面と下面における光の相違点に基づいて、上記背景置換画像における背景のうちで上記後面に相当する後領域と、その背景のうちで上記下面に相当する下領域とを認識する背景認識部、および、
上記従撮影装置によって得られた撮影画像を取得し、その撮影画像中の被写体を背景から区別し、その被写体の形と上記閃光発光装置および上記主撮影装置それぞれの位置とに基づき、上記背景置換画像中の上記後領域に写るべき影の形と上記下領域に写るべき影の形とを作成して相互に接合し、その接合した形の影をその背景置換画像中の背景に融合させる影作成部を有する背景置換装置とを備えたことを特徴とする。
本発明の撮影システムによれば、まず、上記背景置換画像の背景の上記後領域と上記下領域とが、上記背景パネルの後面と下面における光の相違点、即ち、撮影画像中の背景における光の相違点に基づいて容易に認識される。そして、後は、上記従撮影装置で得られた撮影画像中の被写体の形を適切に変形する等といった処理により、上記後領域と上記下領域とのそれぞれに写るべき影の形が作成される。このように、本発明の撮影システムでは、上記背景置換画像の背景についての3次元的な情報が撮影画像から容易に得られるので、例えば、置換用の背景を3次元的に表現したCG画像の作成等といった手間の掛る準備が省かれ、置換用の背景に被写体の影が写った背景置換画像を手軽に作成することができる。また、本発明の撮影システムでは、上記のように、背景についての3次元的な情報は撮影画像から得られるので、例えば、従来の写真館での撮影に使われていた背景幕を撮影して得られた撮影画像等を置換用の背景として用いることができる。
ここで、本発明の撮影システムにおいて、「上記影作成部が、影を上記背景置換画像中の背景に融合させる際に、上記下領域側の影の濃さが上記後領域側の影の濃さよりも濃くなるようにその背景に融合させるものである」という形態は好ましい形態である。
この好ましい形態の撮影システムによれば、上記下領域側の影の濃さが上記後領域側の影の濃さよりも濃くなるように背景に融合させることにより、一層リアルな影を作成することができる。
また、本発明の撮影システムにおいて、「上記背景置換装置が、上記閃光発光装置の位置に対する修正位置を上記影作成部に与える修正部を有するものであり、
上記影作成部が、上記修正部から上記修正位置を与えられた場合には、上記閃光発光装置の位置に替えてその修正位置に基づいて上記影の形を作成するものである」という形態も好ましい形態である。
この好ましい形態の撮影システムによれば、一旦作成された影の形を、所望の形に容易に修正することができる。
また、本発明の撮影システムにおいて、「上記影作成部が、影を上記背景置換画像中の背景に融合させる際に、その影を所定程度ぼかしてその背景に融合させるものである」という形態も好ましい。
この好ましい形態の撮影システムによれば、影を所定程度ぼかして背景に融合させることにより、背景置換画像中の影のリアルさを向上させることができる。
以上、説明したように、本発明によれば、置換用の背景に被写体の影が写った背景置換画像を手軽に作成することができる。
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の撮影システムの一実施形態を示す図である。
この図1に示す撮影システム1は、被写体を撮影して撮影画像を取得する撮影スタジオ10と、撮影画像中の背景が所望の背景に置換されるとともに、その置換後の背景に被写体の影が合成された背景置換画像を作成する、本発明にいう背景置換装置の一例として動作するパーソナルコンピュータ20と、プリンタ30と、サーバ40とを備えている。また、撮影スタジオ10は、主デジタルカメラ11と、4台の閃光発光装置12a,12b,12c,12dと、各閃光発光装置に1台づつ取り付けられた4台の従デジタルカメラ13a,13b,13c,13dと、EL(エレクトロルミネセンス)パネル140と、このELパネル用の電源15を備えている。ここで、主デジタルカメラ11、およびELパネル140が、それぞれ本発明にいう撮影装置、および背景パネルの各一例に相当する。また、各閃光発光装置12a,12b,12c,12dは、それぞれが本発明にいう閃光発光装置の一例に相当し、各従デジタルカメラ13a,13b,13c,13dは、それぞれが本発明にいう従撮影装置の一例に相当する。
主デジタルカメラ11は、連写機能を有しており、撮影者がシャッタボタンを1回押すと、短時間の間に自動で被写体Pを2回撮影する。1回毎の撮影によって得られた撮影画像は主デジタルカメラ11内のメモリに一時的に保管されるが、撮影システム1では、主デジタルカメラ11がパーソナルコンピュータ20に接続されており、2回の撮影が終了した時点で、この2回の撮影で得られた撮影画像は、このパーソナルコンピュータ20に直ちに送られる。
また、主デジタルカメラ11は4台の閃光発光装置12a,12b,12c,12dと、4台の従デジタルカメラ13a,13b,13c,13dとにも接続されている。主デジタルカメラ11は、各閃光発光装置に対しては、閃光を発するように指示する閃光指示信号を撮影の度に発信する。また、各従デジタルカメラに対しては、主デジタルカメラ11の撮影に同期した撮影を指示する撮影指示信号を撮影の度に発信する。
各閃光発光装置12a,12b,12c,12dは、主デジタルカメラ11から閃光指示信号を受けて被写体Pに向かって閃光を発する。ここで、各閃光発光装置は、1回発光する度に充電される必要があり、1回発光すると、次に発光できるようになるまで時間がかかる。主デジタルカメラ11からは、上記の2回の撮影の際、撮影の度に上記の閃光指示信号が発信されるが、各閃光発光装置は1回目の撮影の時だけ閃光を発し、2回目の撮影時には、充電が間に合わないために消灯したままでいることとなる。また、各閃光発光装置が発する閃光は、発光の輝度がおよそ2000cd/m2という高輝度の光である。
4台の従デジタルカメラ13a,13b,13c,13dは、主デジタルカメラ11が連写を実行する際には、この主デジタルカメラ11から撮影指示信号を受けて、連写時の2回の撮影に同期した2回の撮影を実行する。各従デジタルカメラにおいて、1回毎の撮影によって得られた撮影画像は各従デジタルカメラ内のメモリに一時的に保管されるが、撮影システム1では、各従デジタルカメラはパーソナルコンピュータ20に接続されており、2回の撮影が終了した時点で、各従デジタルカメラで得られた撮影画像はパーソナルコンピュータ20に直ちに送られる。ここで、各従デジタルカメラからパーソナルコンピュータ20に送られる撮影画像のうち、パーソナルコンピュータ20での処理で必要とされるのは、後述するように、2回目の撮影時に得られる、各閃光発光装置が消灯状態にあるときの撮影画像のみであるが、本実施形態では、システム構成を単純にするために、各従デジタルカメラでも撮影が2回実行されるようになっている。
ELパネル140は、被写体Pが載る透明な下面141aと被写体Pの背後の薄い青色に着色された後面141bとを有する筐体141、および、その筐体141内に収納された分散型EL素子142からなる。また、電源15は、この分散型EL素子142に駆動電圧を印加する電源である。また、筐体141の後面141bおよび下面141aそれぞれの四隅にはそれぞれの面の範囲を示す4つのマーカ141cが配置されている。これらのマーカ141cは、撮影の際に被写体Pとともに撮影画像に写り、後述するように、撮影画像から有効な画像領域を取り出すのに利用される。
分散型EL素子142は、蛍光体粉末が高誘電率のバインダー中に分散されたものが、可撓性のプラスチックを基板とした2枚のシート形状の電極の間に挟み込まれて構成されたシート状の面発光光源である。この分散型EL素子142は、それら2枚の電極間に、電源15から交流電圧が印加されることにより発光する。
この分散型EL素子142は、厚みが数百μm〜1mmという非常に薄くて軽い光源であり、筐体141の内部のように、厚みに余裕のない場所に容易に設置することができる。この他、分散型EL素子142には、発光時の発熱が2℃程度と軽微である、発光開始から最高輝度に達するまでの応答速度が速い、発光の寿命がほぼ一定しており計画的な交換が可能、局所発光が可能、衝撃や振動に強い、消費電力が50W/m2(周波数が50Hzの交流電力印加時)と小さい等、性能面での様々な利点がある。さらに、分散型EL素子142には、簡単な製造工程で製造することができるため製造コストが安いという経済面での利点もある。
また、一般的な分散型EL素子は、製造時に発光色の異なる複数の蛍光体粉末をさらに混合することで発光色を白色を含む様々な色に調整することが可能であるが、本実施形態における分散型EL素子142では、このような色調整のための蛍光体粉末は未混合である。この結果、この分散型EL素子142は、発光波長が400nm〜530nmの間に2つ以上の発光ピークを有する青緑色の光を発光する。ここで、上記のように、筐体141の後面141bは透明であるが、下面141aは薄い青色に着色されている。このため、後面141b越しに発せられる光は青緑色の光であり、下面141a越しに発せられる光は、色が青緑色から青側に偏った青色の光となる。これにより、ELパネル140は、後面141b下面141aそれぞれから互いに異なる色の光で被写体Pを照らすこととなる。
電源15は、分散型EL素子142に印加する交流電圧を、周波数について50Hz〜10kHzの間、大きさについて40V〜300Vの間で調整することができる。分散型EL素子142の発光の輝度は、印加される交流電圧の大きさにほぼ比例する。本実施形態の撮影スタジオ10では、電源15において、交流電圧が、周波数については1.2kHz〜1.5kHzのうちのいずれかの周波数、大きさについては130V〜200Vのうちのいずれかの大きさに調整されており、その結果、分散型EL素子142の発光の輝度が、500cd/m2〜600cd/m2のうちのいずれかの輝度に調整されている。
ここで、本実施形態の撮影スタジオ10では、主デジタルカメラ11および従デジタルカメラ13a,13b,13c,13dによる撮影は、ELパネル140が常時点灯した状態で行なわれる。また、上述したように、1回目の撮影は4台の閃光発光装置12a,12b,12c,12dが閃光を発した状態で行なわれ、2回目の撮影は4台の閃光発光装置12a,12b,12c,12dが消えた状態で行なわれる。この結果、1回目の撮影では、閃光による順光状態での撮影による、被写体Pがきれいに写った順光撮影画像が主デジタルカメラ11および従デジタルカメラ13a,13b,13c,13dそれぞれで取得される。また、この1回目の撮影に連続して行なわれる2回目の撮影では、ELパネル140からの光のみが被写体Pを後方から照らすという逆光状態での撮影による、被写体Pの像がシャドウ側に偏り、背景パネル140の像がハイライト側に偏った逆光撮影画像が主デジタルカメラ11および従デジタルカメラ13a,13b,13c,13dそれぞれで取得される。
パーソナルコンピュータ20は、上述したように本発明にいう背景置換装置の一例として動作するものである。このパーソナルコンピュータ20は、主デジタルカメラ11および従デジタルカメラ13a,13b,13c,13dそれぞれから渡された上記の2つの撮影画像に対して、まず、撮影画像中で被写体と上記の背景パネル140の発光面のみからなる有効な画像領域を各撮影画像から取り出すという画像取出処理を施す。さらに、これらの有効な画像領域に基づいて、背景を別の背景に置換する背景置換処理を実行するとともに置換後の背景に被写体の影を合成するという処理を行なう。これらの処理については後述する。
このパーソナルコンピュータ20は、外観構成上、フレキシブルディスク(以降、FDと呼ぶ)やCD−ROMの装填口を有し、その装填口に装填されたFDやCD−ROMへのアクセス機能を有する本体装置210、その本体装置210からの指示に応じて表示画面220a上に画像を表示する画像表示装置220、本体装置210にキー操作に応じた各種の情報を入力するキーボード230、表示画面220a上の任意の位置を指定することにより、その位置に表示された、例えばアイコン等に応じた指示を入力するマウス240、および、デジタルカメラ等で撮影画像の記憶に用いられる小型記憶メディアが装填され、その小型記憶メディアをアクセスするメディアドライブ250を備えている。
プリンタ30は、パーソナルコンピュータ20から送られてくる画像をプリントするものであり、撮影システム1では、パーソナルコンピュータ20が背景置換処理によって作成した背景置換画像をプリントする役割を担っている。
サーバ40には、パーソナルコンピュータ20で実行される背景置換処理で使用される複数種類の背景が格納されている。このサーバ40内の背景は、表示画面220a上に表示されることによって顧客に提示される。また、この撮影システム1では、サーバ40内に格納されている背景以外にも、上記のCD−ROMや上記の小型記憶メディア等といった何らかの入力用記憶媒体を介して提供される背景も、表示画面220aを通じて顧客に提示される。顧客は、表示画面220a上に表示されたそれらの背景の中から所望の背景を選ぶ。
次に、この図1に示す撮影システム1で実行される作業の流れについて説明する。尚、以下の説明では、図1に示す要素については特に図番を断らずに図1中の符号を使って参照する。
図2は、図1の撮影システムで実行される作業の流れを示すフローチャートである。
この図2のフローチャートが示す作業は、撮影スタジオ10において、被写体P、主デジタルカメラ11、4台の閃光発光装置12a,12b,12c,12d、および4台の従デジタルカメラ13a,13b,13c,13dがそれぞれ適当な位置に配置されていることを前提として行なわれる。
まず、電源15から分散型EL素子142に電圧が印加され、ELパネル140が点灯する(ステップS101)。次に、撮影者が、ピントや露光の調節等を行なった後に主デジタルカメラ11のシャッタボタンを押すと、被写体Pに対する主デジタルカメラ11による撮影と4台の従デジタルカメラ13a,13b,13c,13dそれぞれによる撮影とが互いに同期して2回連続して行なわれる。また、これら2回の撮影のうち、まず1回目の撮影では、主デジタルカメラ11から発信される閃光指示信号に応じて4台の閃光発光装置12a,12b,12c,12dが閃光を発し、これらの閃光による順光状態で、主デジタルカメラ11と4台の従デジタルカメラ13a,13b,13c,13dそれぞれにおいて被写体Pが撮影される(ステップS102)。続いて、2回目の撮影が、4台の閃光発光装置12a,12b,12c,12dが消灯した状態、即ち、ELパネル140のみの照明による逆光状態で行なわれる(ステップS103)。ステップS102およびステップS103の処理で各デジタルカメラでそれぞれ得られた、順光撮影画像と逆光撮影画像との2つの撮影画像は、各デジタルカメラ内のメモリに一時的に保管される。
以上に説明したステップS101〜ステップS103の処理は、撮影スタジオ10において行なわれる、写真館の店員等といった人手による撮影処理である。
ステップS103の処理によって、主デジタルカメラ11と4台の従デジタルカメラ13a,13b,13c,13dそれぞれにおいて2回目の撮影が行なわれ、その撮影で得られた撮影画像の、各デジタルカメラ内のメモリへの保管が終了すると、各デジタルカメラに対応する撮影画像のペアが直ちにパーソナルコンピュータ20に渡される。また、パーソナルコンピュータ20に対する操作を受けて、顧客が所望する背景がサーバ40あるいは何らかの入力用記憶媒体から読み出される。(ステップS104)。続いて、主デジタルカメラ11から送られてきた2つの撮影画像と、4台の従デジタルカメラ13a,13b,13c,13dそれぞれから送られてきた4つの逆光撮影画像について、撮影画像中で被写体と上記の背景パネル140の発光面のみからなる有効な画像領域を各撮影画像から取り出すという画像取出処理が施される(ステップS105)。ここで、本実施形態では、4台の従デジタルカメラ13a,13b,13c,13dそれぞれから送られてきた4つの順光撮影画像は、以降の処理で使用しないため破棄される。
次に、まず、主デジタルカメラ11から送られてきた2つの撮影画像それぞれにおける有効な画像領域に基づいて背景置換画像を作成するという背景置換処理が実行される(ステップS106)。
続いて、主デジタルカメラ11から送られてきた順光撮影画像中の有効な画像領域に基づいて、背景置換画像における背景のうちで被写体の後側に位置する後領域と、被写体の下側に位置する下領域とを認識するという背景認識処理が実行される(ステップS107)。
さらに、4台の従デジタルカメラ13a,13b,13c,13dそれぞれから送られてきた逆光撮影画像から取り出された有効な画像領域に基づいて、上記の後領域に写るべき影の形と上記の下領域に写るべき影の形とを作成するという影形状作成処理が実行される(ステップS108)。
ここで、本実施形態では、このステップS108の影形状作成処理において、4台の閃光発光装置12a,12b,12c,12dの中から、オペレータの操作によって1つ又は複数の閃光発光装置が選択され、その選択された閃光発光装置からの閃光で作られるべき影の形が作成される。また、選択された各閃光発光装置に対応する上記の2種類の影の形は、各閃光発光装置に取り付けられた従デジタルカメラから送られてきた逆光撮影画像から取り出された有効な画像領域に基づいて作成される。また、この影形状作成処理では、有効な画像領域の他に、撮影スタジオ10内における各閃光発光装置および主デジタルカメラ11それぞれのおおよその3次元的な位置が使われる。これらの位置は、影の形の作成に先立って、オペレータのキーボード230の操作によって、パーソナルコンピュータ20に数値入力される。
次に、ステップS108の影形状作成処理で作成された、各閃光発光装置に対応する2種類の影の形について、修正するか否かがオペレータに対して問われる(ステップS109)。
この問いに対して、オペレータが影の形を修正する旨返答した場合(ステップS109におけるYes判定)、修正の対象となる影に対応する閃光発光装置の3次元的な位置に対する修正位置が、オペレータのマウス240の操作によって入力される(ステップS110)。そして、上記のステップS108の影形状作成処理が、その修正値に基づいて再度実行される。
このステップS108の影形状作成処理と、ステップS110の修正値の入力が、ステップS109での問いに対してオペレータが全ての影の形についてもう修正しない旨返答するまで続けられる。
オペレータがもう修正しない旨返答した場合(ステップS109におけるNo判定)、ステップS108の影形状作成処理で作成された、各閃光発光装置に対応する上記の後領域に写るべき影の形と上記の下領域に写るべき影の形とを接合し、その接合した形の影を背景置換画像の背景に融合させるという融合処理が実行される(ステップS111)。
以上に説明したステップS111までの処理で、影付きの背景置換画像が完成する。
尚、ステップS105の画像取出処理、ステップS106の背景置換処理、ステップS107の背景認識処理、ステップS108の影形状作成処理、ステップS110の修正値の入力、およびステップS111の融合処理の詳細についてはそれぞれ後述する。
次に、完成した影付きの背景置換画像を表わす画像データが、まず画像表示装置220に転送され、さらに、プリンタ30と、顧客が希望する出力用記憶媒体とのうちの少なくとも1つに転送される(ステップS112)。続いて、画像表示装置220において、背景置換画像が、転送されてきた画像データに基づいて表示画面220a上に表示され(ステップS113)、さらに、画像データがプリンタ30に転送された場合には、プリンタ30において、その画像データに基づいて背景置換画像がプリントされる(ステップS114)。
ここで、ステップS104〜ステップS113の処理は、パーソナルコンピュータ20において実行される処理であり、以下では、これらの処理を実行するパーソナルコンピュータ20と、それらの処理の詳細に注目して説明する。
まず、このパーソナルコンピュータ20の内部構成について説明する。
図3は、図1に示すパーソナルコンピュータのハードウェア構成図である。
この図3に示すように、本体装置210の内部には、各種プログラムを実行するCPU211、ハードディスク装置213に格納されたプログラムが読み出されCPU211での実行のために展開される主メモリ212、各種プログラムやデータ等が保存されたハードディスク装置213、FD520が装填され、その装填されたFD520をアクセスするFDドライブ214、CD−ROM510をアクセスするCD−ROMドライブ215、図1のサーバ40やデジタルカメラ11と接続され、これらの機器から置換用の背景や撮影画像等を受け取る入力インタフェース216、および、図1のプリンタ30と接続され、背景置換画像等を出力する出力インタフェース217が内蔵されており、これらの各種要素と、さらに図1にも示す画像表示装置220、キーボード230、マウス240、および、小型記憶メディア530をアクセスするメディアドライブ250は、バス260を介して相互に接続されている。
ここで、CD−ROM510には、パーソナルコンピュータ20を、本発明にいう背景置換装置の一例として動作させるための背景置換プログラムが記憶される。そして、その背景置換プログラムが記憶されたCD−ROM510がCD−ROMドライブ215に装填されると、そのCD−ROM510に記憶された背景置換プログラムがこのパーソナルコンピュータ20にアップロードされてハードディスク装置213に書き込まれる。これにより、パーソナルコンピュータ20は背景置換装置として動作する。
次に、この背景置換プログラムについて説明する。
図4は、図1および図3に示すパーソナルコンピュータを、本発明にいう背景置換装置の一例として動作させるための背景置換プログラムが記憶されたCD−ROMを示す概念図である。
図4に示すCD−ROM510には背景置換プログラム600が記憶されている。
この背景置換プログラム600は、画像取得部610、画像取出部620、置換処理部630、背景認識部640、影形状作成部650、修正部660、影融合部670、画像データ転送部680、および画像表示部690で構成されている。
この背景置換プログラム600の各部の詳細については、本発明にいう背景置換装置の一例の各部の作用と併せて説明する。尚、以下の説明では、図1、図3、および図4に示す要素については特に図番を断らずに各図中の符号を使って参照する。
図5は、図4に示す背景置換プログラムが図1および図3に示すパーソナルコンピュータにインストールされ、このパーソナルコンピュータが本発明にいう背景置換装置の一例として動作するときの機能を表わす機能ブロック図である。また、この図5には、図1にも示す、主デジタルカメラ11、4台の閃光発光装置12a,12b,12c,12d、4台の従デジタルカメラ13a,13b,13c,13d、およびELパネル140からなる撮影スタジオ10と、プリンタ30と、サーバ40も示されている。
この図5に示す背景置換装置700は、本発明にいう背景置換装置の一例に相当する。この背景置換装置700は、上述したように、まず、主デジタルカメラ11で得られた逆光撮影画像に基づいて、その主デジタルカメラ11で得られた順光撮影画像における背景を所望の背景に置換して背景置換画像を作成する。そして、この背景置換装置700は、4台の閃光発光装置12a,12b,12c,12dのうち所望の閃光発光装置からの光による影を、その所望の閃光発光装置に取り付けられた従デジタルカメラで得られた逆光撮影画像に基づいて作成し、上記の背景置換画像に融合させて影付きの背景置換画像を作成するという一連の処理を実行する。この背景置換装置700は、画像取得部710、画像取出部720、置換処理部730、背景認識部740、影形状作成部750、修正部760、影融合部770、画像データ転送部780、および画像表示部790を備えている。ここで、画像取得部710と画像取出部720と置換処理部730とを合わせたものが本発明にいう背景置換部の一例に相当する。また、影形状作成部750と影融合部770とを合わせたものが本発明にいう影作成部の一例に相当する。さらに、背景認識部740および修正部760が、それぞれ本発明にいう背景認識部および修正部の各一例に相当する。
画像取得部710は、まず、主デジタルカメラ11で撮影された順光撮影画像と逆光撮影画像との画像ペアを、その主デジタルカメラ11から受け取る。また、この画像取得部710は、4台の従デジタルカメラ13a,13b,13c,13dそれぞれで撮影された4つの画像ペアを、各従デジタルカメラから受け取る。さらに、この画像取得部710は、顧客が所望する背景を、サーバ40から、あるいは、CD−ROMや小型記憶メディア等といった入力用記憶媒体540から読み出す。この画像取得部710は、実質的には、パーソナルコンピュータ20のCPU211が、背景置換プログラム600の画像取得部610に従って、入力インタフェース216、FDドライブ214、CD−ROMドライブ215、およびメディアドライブ250を制御することによって構成される。
画像取出部720は、主デジタルカメラ11から送られてきた画像ペアと、4台の従デジタルカメラ13a,13b,13c,13dそれぞれから送られてきた4つの画像ペアそれぞれにおける逆光撮影画像とについて、各撮影画像中の有効な画像領域を取り出すという画像取出処理を施す。この画像取出部720は、実質的には、パーソナルコンピュータ20のCPU211が、背景置換プログラム600の画像取出部620に従って動作することによって構成される。この画像取出部720が実行する画像取出処理の詳細については別図を参照して後述する。
置換処理部730は、画像取出部720での画像取出処理を経た、主デジタルカメラ11からの画像ペアに基づいて背景置換画像を作成するという後述の背景置換処理を行なうものであり、実質的には、パーソナルコンピュータ20のCPU211が、背景置換プログラム600の置換処理部630に従って動作することによって構成される。この置換処理部730が実行する背景置換処理の詳細については別図を参照して後述する。
背景認識部740は、上記の背景置換画像の元となった、主デジタルカメラ11からの、上記の画像取出処理済みの画像ペアに基づいて、背景置換画像における背景のうちで、図1に示す背景パネル140の下面141aに相当する下領域と、その背景のうちで背景パネル140の後面141に相当する後領域とを認識する背景認識処理を実行する。さらに、背景認識部740は、認識した下領域の輝度を後領域の輝度よりも所定程度下げる処理も行なう。これにより、背景置換画像における背景に奥行き感が付与され、背景置換画像のリアルさが向上する。この背景認識部740は、実質的には、パーソナルコンピュータ20のCPU211が、背景置換プログラム600の背景認識部640に従って動作することによって構成される。この背景認識部740が実行する背景認識処理および上記の輝度の変更処理の詳細については別図を参照して後述する。
影形状作成部750は、4台の従デジタルカメラ13a,13b,13c,13dそれぞれから送られてきた逆光撮影画像から画像取出部720によって取り出された有効な画像領域に基づいて、上記の後領域に写るべき影の形と上記の下領域に写るべき影の形とを作成するという影形状作成処理を実行する。ここで、この影形状作成部750では、まず、4台の閃光発光装置12a,12b,12c,12dの中から、オペレータの操作によって1つ又は複数の閃光発光装置が選択され、その選択された閃光発光装置からの閃光で作られるべき影の形が作成される。また、この影形状作成部750では、影形状作成処理に、撮影スタジオ10内における各閃光発光装置および主デジタルカメラ11それぞれのおおよその3次元的な位置が使われる。これらの位置は、影の形の作成に先立って、オペレータのキーボード230の操作によって数値入力される。この影形状作成部750は、実質的には、パーソナルコンピュータ20のCPU211が、背景置換プログラム600の影形状作成部650に従って動作することによって構成される。この影形状作成部750の詳細については影形状作成処理の詳細とともに別図を参照して後述する。
修正部760には、まず、修正の対象となる影に対応する閃光発光装置の3次元的な位置に対する修正位置が、オペレータのマウス240の操作によって入力される。そして、この修正部760は、影形状作成部750で一旦作成された影の形についての修正値として、この入力された修正位置を影形状作成部750に与える。この修正位置を与えられた影形状作成部750では、その修正位置に基づいて影形状作成処理を再度実行する。これにより、一旦作成された影の形が修正される。この修正部760は、実質的には、パーソナルコンピュータ20のCPU211が、背景置換プログラム600の修正部660に従って動作することによって構成される。この修正部760で実行される修正位置の入力処理の詳細については別図を参照して後述する。
影融合部770は、上記の影形状作成部750で作成され、さらに修正部760で入力された修正位置に基づいて修正された、選択された閃光発光装置からの閃光で作られるべき上記の2種類の影の形を接合し、その接合した形の影を背景置換画像中の背景に融合させるという融合処理を実行する。この融合処理によって影付きの背景置換画像が完成される。影融合部770は、実質的には、パーソナルコンピュータ20のCPU211が、背景置換プログラム600の影融合部670に従って動作することによって構成される。この影融合部770で実行される融合処理の詳細については別図を参照して後述する。
画像データ転送部780は、影融合部770で完成された影付きの背景置換画像を表わす画像データを、プリンタ30および顧客が希望する出力用記憶媒体550のうちの少なくとも一方と、この背景置換装置700の画像表示部790とに転送する。この画像データ転送部780は、実質的には、パーソナルコンピュータ20のCPU211が、背景置換プログラム600の画像データ転送部680に従って、出力インタフェース217、FDドライブ214、CD−ROMドライブ215、およびメディアドライブ250を制御することによって構成される。
画像表示部790は、画像データ転送部780から転送されてくる画像データに基づく影付きの背景置換画像を、表示画面220aに表示する役割を果たすものであり、実質的には、パーソナルコンピュータ20のCPU211が、背景置換プログラム600の画像表示部690に従って画像表示装置220を制御することによって構成される。
また、上記の画像データ転送部780からプリンタ30に影付きの背景置換画像を表わす画像データが出力された場合には、プリンタ30において、この画像データに基づく影付きの背景置換画像がプリントされ、上記の画像データ転送部780から何らかの出力用記憶媒体550に影付の背景置換画像を表わす画像データが出力された場合には、この画像データがその出力用記憶媒体550に書き込まれる。そして、影付きの背景置換画像がプリントされたプリント紙と、影付きの背景置換画像を表わす画像データが書き込まれた出力用記憶媒体550との両方、あるいは一方が、顧客の希望に応じて提供される。
次に、図5において、それぞれ1つのブロックで示されている背景置換装置700の各構成要素で実行される各処理の詳細について以下に説明する。尚、以下の説明では図1および図5に示す各構成要素については、特に図番を断らずに図中の符合を参照する。
まず、画像取出部720で実行される画像取出処理の詳細について図6〜図8を参照して説明する。
図6は、主デジタルカメラで撮影された順光撮影画像の一例を示す模式図であり、図7は、図6の順光撮影画像から取り出された有効な画像領域を示す模式図であり、図8は、主デジタルカメラで撮影された逆光撮影画像の一例から取り出された有効な画像領域を示す模式図である。
背景置換処理や影形状作成処理に供する撮影画像としては、被写体と背景との区別の容易さ等の点から、背景がELパネル130における発光面のみであることが望ましい。しかしながら、本実施形態では、撮影スタジオ10について省スペース化が図られていることから、ELパネル140の大きさに限界があり、撮影画像には、図6に示すように、ELパネル140の発光面以外の不要な部分が背景として写ってしまう。
画像取出部720は、撮影画像中に写っているELパネル140上のマーカ141cで決まる有効範囲E1の外側の画像を削除し、図7に示すような有効な画像領域を作成する。このような画像取出処理により、撮影画像中の背景がELパネル130における発光面のみに限定される。また、画像取出部720は、このような画像取出処理を、主デジタルカメラ11で撮影された順光撮影画像の他にも、その主デジタルカメラ11で撮影された逆光撮影画像にも施す。その結果、図8に示すような逆光撮影画像についての有効な画像領域も作成される。これら主デジタルカメラ11からの2つの撮影画像に基づいて作成された2つの有効な画像領域は、後述の背景置換処理に供される。
また、画像取出部720は、4台の従デジタルカメラ13a,13b,13c,13dそれぞれで得られた2つの撮影画像のうち、逆光撮影画像について上記の画像取出処理を施し、4つの逆光撮影画像それぞれについての有効な画像領域を作成する。これら4つの逆光撮影画像それぞれについての有効な画像領域は、後述の影形状作成処理に供される。
尚、以下の説明では、説明を簡便にするため、画像取出部720における画像取出処理によって順光撮影画像から取り出された有効な画像領域のことを順光撮影画像と呼び、逆光撮影画像から取り出された有効な画像領域のことを逆光撮影画像と呼ぶ。
次に、置換処理部730で実行される背景置換処理の詳細について、上記の図8、および図9を参照して説明する。
図9は、図7に示す順光撮影画像の背景が別の背景に置換された背景置換画像の一例を示す模式図である。
置換処理部730は、まず、図8に示す逆光撮影画像に基づいて、撮影画像中において被写体で占められた領域を定義する被写体マスクを作成する。図8に示すように逆光撮影画像では被写体で占められた領域はシャドウ側に偏っている。置換処理部730は、この領域のシャドウ側への偏りを利用して、逆光撮影画像を構成する複数の画素のうち、輝度が所定の閾値以下となる画素からなる領域を初期被写体マスクに設定する。順光撮影画像と逆光撮影画像とは連写によって得られたものであるため、2つの撮影画像中の被写体の輪郭はほぼ一致する。そこで、置換処理部730は、逆光撮影画像に基づいて作成した被写体マスクをそのまま順光撮影画像に適用して、この順光撮影画像中の被写体と背景とを区別し、区別した背景を、顧客が所望する別の背景と置換して、図9に示す背景置換画像を作成する。
次に、背景認識部740で実行される背景認識処理の詳細について、上記の図8と図9を参照して説明する。
上述したようにELパネル140の下面141aと後面141bとは発光色が互いに異なっている。背景認識部740は、まず、図8に示す逆光撮影画像中の背景を、それぞれが背景パネル140の下面141aと後面141bに相当する、互いに色が異なる2つの領域に区別し両者の境界線L1を求める。そして、求めた境界線L1を、図9に示す背景置換画像にそのまま適用し、その背景置換画像中で、境界線L1よりも下の領域を背景パネル140の下面141aに相当する下領域LAと認識し、境界線L1よりも上の領域を背景パネル140の後面141aに相当する後領域BAと認識する。
さらに、背景認識部740は、上記の下領域LAと後領域BAとの認識に基づいて、背景置換画像中の背景に次のように奥行き感を付与する。
図10は、図9に示す背景置換画像中の下領域の輝度が後領域よりも所定程度下げられて、背景に奥行き感が付与された背景置換画像を示す模式図である。
この図10に示すように、背景認識部740は、背景置換画像中の下領域LAの輝度を後領域BAよりも所定程度下げることにより、置換後の背景に奥行き感を付与する。
次に、影形状作成部750の詳細について説明する。
図11は、図5に1つのブロックで示された影形状作成部を示すブロック図である。
この図11に示すように、影形状作成部750は、位置設定部751と、元画像作成部752と、変形部753とを備えている。また、この図11には、図5に示す修正部760も示されているが、この修正部760と影形状作成部750との関係については後述する。
位置設定部751では、まず、所定の設定画面に対するオペレータのキーボード230の操作によって、撮影スタジオ10内の4台の閃光発光装置12a,12b,12c,12dの中から、背景置換画像の背景に融合させるべき影を生じさせる光源として、1つ又は複数の閃光発光装置が選択される。そして、選択された各閃光発光装置および主デジタルカメラ11それぞれのおおよその3次元的な位置が数値入力される。入力された数値は、元画像作成部752に渡される。
元画像作成部752では、上記の選択された各閃光発光装置による影を作成する際の材料として、各閃光発光装置に取付けられた各従デジタルカメラに対応する各逆光撮影画像から次のように元画像が作成される。まず、各逆光撮影画像を構成する画素のうち、輝度が所定の閾値以下となる画素からなる領域が求められる。次に、求められた領域内の全画素に、黒色を表す画素値が割り当てられる。これにより、形状が各逆光撮影画像中の被写体の形状であって、内側が黒色で塗りつぶされた次のような元画像が作成される。
図12は、図1に示す4台の従デジタルカメラそれぞれで撮影された4つの逆光撮影画像から作成される4つの元画像の一例を示す模式図である。
図12のパート(a)に示す元画像SG1は、図1中で被写体Pの上に配置された閃光発光装置12dに取付けられた従デジタルカメラ13dに対応する元画像の一例であり、図12のパート(b)に示す元画像SG2は、被写体Pの正面に配置された閃光発光装置12aに取付けられた従デジタルカメラ13aに対応する元画像の一例であり、図12のパート(c)に示す元画像SG3は、被写体Pの右側に配置された閃光発光装置12bに取付けられた従デジタルカメラ13bに対応する元画像の一例であり、図12のパート(d)に示す元画像SG4は、被写体Pの左側に配置された閃光発光装置12cに取付けられた従デジタルカメラ13cに対応する元画像の一例である。
ここで、以下の説明では、上記の位置設定部751で、背景置換画像の背景に融合させるべき影を生じさせる光源として、被写体Pの左側に配置された閃光発光装置12cが選択され、元画像作成部752で、図12のパート(d)に示す元画像SG4が作成されたことを前提として説明を続ける。
図11に戻る。
元画像作成部752で元画像SG4が作成されると、次に、変形部753において、その元画像SG4が次のように変形されて、図10に示す背景置換画像の下領域LAに写るべき影の形と、後領域BAに写るべき影の形とのそれぞれを表す形状画像が作成される。
まず、被写体Pの左側に配置された閃光発光装置12cの位置から見て下領域LA上に射影された下側射影画像が、その閃光発光装置12cの位置に基づいて、元画像SG4に対する射影変換によって求められる。また、元画像SG4は、そのまま、閃光発光装置12cの位置から見て後領域BA上に射影された後側射影画像として用いられる。
図13は、図12のパート(d)に示す元画像に基づく2つの射影画像を示す模式図である。
この図13のパート(a)には上記の下側射影画像SLが示され、図13のパート(b)には上記の後側射影画像SBが示されている。
次に、変形部753では、図13に示す2つの射影画像それぞれが、被写体Pの左側に配置された閃光発光装置12cの位置と主デジタルカメラ11の位置との相対的な位置関係に基づいて、主デジタルカメラ11から見た形に変形される。本実施形態では、この変形部753での変形結果が、それぞれ背景置換画像の下領域LAに写るべき影の形と、後領域BAに写るべき影の形とのそれぞれを表す形状画像として扱われる。
図14は、被写体Pの左側に配置された閃光発光装置からの閃光によって背景置換画像の下領域LAに写るべき影の形と、後領域BAに写るべき影の形とのそれぞれを表す形状画像を示す模式図である。
図14のパート(a)には、図13のパート(a)に示す下側射影画像SLが主デジタルカメラ11から見た形に変形されることにより作成された、背景置換画像の下領域LAに写るべき影の形を表す下側形状画像FLが示されている。また、図14のパート(b)には、図13のパート(b)に示す後側射影画像SBが主デジタルカメラ11から見た形に変形されることにより作成された、背景置換画像の後領域LBに写るべき影の形を表す後側形状画像FBが示されている。
以上、説明したように図5および図11に示す影形状作成部750で上記のような2種類の形状画像が作成されると、次には、作成されたこれらの形状画像に対する修正処理が実行される。上述したように、この修正処理は、図5に示す修正部760において、オペレータの次のようなマウス240の操作によって、修正の対象となる影に対応する閃光発光装置(ここでの例では、上記の被写体Pの左側に配置された閃光発光装置)の3次元的な位置に対する修正位置が入力されることによって行われる。
以下、このマウス240の操作による修正位置の入力ついて図15〜図17を参照して説明する。
ここで、上記の修正位置の入力は、図1に示す撮影スタジオ10における横方向と、上下方向と、奥行き方向との3方向について行われる。
図15は、図1に示す撮影スタジオにおける横方向についての修正位置の入力画面の一例を示す図であり、図16は、図1に示す撮影スタジオにおける上下方向についての修正位置の入力画面の一例を示す図であり、図17は、図1に示す撮影スタジオにおける奥行き方向についての修正位置の入力画面の一例を示す図である。
図15に示す横方向についての修正位置の入力画面には、横方向の修正位置入力用の横置きのスライドバーSLB1が備えられている。同様に、図16に示す上下方向についての修正位置の入力画面には、上下方向の修正位置入力用の縦置きのスライドバーSLB2が備えられており、図17に示す奥行き方向についての修正位置の入力画面には、奥行き方向の修正位置入力用の縦置きのスライドバーSLB3が備えられている。上記の修正部760において、これら3つのスライドバーに対する操作がなされることによって、修正の対象となる影に対応する閃光発光装置(ここでの例では、上記の被写体Pの左側に配置された閃光発光装置)の3次元的な位置に対する修正位置が入力される。ここで入力された修正位置は、図11に示すように影形状作成部750の位置設定部751に渡される。そして、位置設定部751では、過去に設定された閃光発光装置の位置に替えて、修正部760から渡された修正位置が使われる。そして、変形部753において、この修正位置に基づく元画像SG4の変形が行われる。これにより、上記のような2種類の形状画像の修正がなされる。ここで、これら一連の修正処理は短時間で済むため、図15〜図17に示す各修正位置の入力画面では、各入力画面中に表示されている下側形状画像FLと後側形状画像FBとが、各スライドバーに対するマウス操作にほぼ連動して変形される。本実施形態では、オペレータは、この入力画面中で、下側形状画像FLと後側形状画像FBとの変形具合を確認しながらスライドバーを動かし、各形状画像が所望の形状となるように修正することとなる。
このような下側形状画像FLと後側形状画像FBとの修正処理が終了し、各形状画像が確定されると、図5に示す影融合部770において、次のような、背景置換画像の背景への影の融合処理が行われる。ここで、この影の融合処理は、上記の形状画像の接合とぼかし処理とからなる前半の処理と、最終的に背景置換画像中に影の画像を作りこむ後半の処理とからなる。
以下では、まず、影の融合処理の前半の処理について図18を参照して説明する。
図18は、図5に示す影融合部で実行される融合処理の前半の処理を説明する図である。
この図18のパート(a)には、上記の修正処理を経た下側形状画像FLと後側形状画像FBとが互いに接合される様子が示されており、図18のパート(b)には、接合された2種類の形状画像にぼかし処理が施された様子が示されている。
まず、図18のパート(a)を参照して、上記の2種類の形状画像の接合について説明する。
この図18のパート(a)に示すように、まず、下側形状画像FLが、背景置換画像中の被写体Pの足元に接触するように配置される。次に、下側形状画像FLが、下領域LAと後領域BAとの境界線L1と交差する位置が求められ、さらに、この位置に対応する、後側形状画像FBにおける位置が求められる。そして、下側形状画像FLと後側形状画像FBとで互いに対応するこれらの位置が一致するように、後側形状画像FBが配置される。最後に、下側形状画像FLの後領域側の部分FL1と、後側形状画像FBの下領域側の部分FB1とがそれぞれ除去されて、両者の接合が完了する。
続いて、図18のパート(b)を参照して、ぼかし処理について説明する。
上記のように下側形状画像FLと後側形状画像FBとが接合されると、その接合された形状画像の輪郭が、ローパスフィルターを用いてぼかされ、図18のパート(b)に示すような輪郭がぼけた形状画像Fが作られる。ここで、図18のパート(b)に示す形状画像Fでは、ほとんどの部分の画素の画素値は黒色を表わす画素値となっており、輪郭がぼけた縁の部分の画素の画素値はぼけ具合に応じたグレー色を表わす画素値となっている。
ここまでの前半の処理で、背景の下領域LA上を延び、後領域BAに至って立ち上がるという奥行き感があるとともに、輪郭がぼけているというリアルな影の形が作られる。
次に、このリアルな影の形に基づいて、最終的に背景置換画像中に影の画像を作りこむという、融合処理の後半の処理について説明する。
この後半の処理では、置換後の背景のうち、上記のリアルな影の形が重なる部分の輝度を以下に説明するように下げることにより、この置換後の背景中に影の画像が作りこまれる。
上記のように、図18のパート(b)に示すリアルな影の形を表わす形状画像Fを構成する画素は、ほとんどの部分が黒色で縁の部分が外へ向かうほど濃度が薄くなるモノクロ色を表わす画素値を有している。この後半の処理では、まず、この形状画像Fを構成する各画素に、色が濃い画素ほど輝度を強く下げるという輝度の下げ具合を示すパラメータが割り当てられる。そして、置換後の背景のうち、上記のリアルな影の形、即ち図18のパート(b)に示す形状画像Fが重なる部分の輝度を、その形状画像Fを構成する各画素に割り当てられたパラメータに従って下げることにより、リアルな影の画像が置換後の背景中に作りこまれる。
図19は、最終的に、置換後の背景中に影の画像が作りこまれた背景置換画像を示す図である。
ここで、上述したように、背景置換画像の背景では、奥行き感を出すために、下領域LAの輝度が、後領域BAの輝度よりも若干下げられている。このため、この図19に示すように、背景中に作りこまれた影の画像SDは、下領域LAの部分SD2の影の方が、後領域BAの部分SD1の影よりも若干濃くなる。これにより、影の画像SDの奥行き感が増すこととなる。
尚、ここまでの説明では、影の画像を作成する手順について、一つの光源からの影の画像を例に挙げて説明したが、本実施形態では、複数の光源からの影の画像を作成して背景置換画像に融合させることができる。
上述したように、本実施形態では、図11に示す位置設定部751において、所定の設定画面に対するオペレータのキーボード230の操作によって、撮影スタジオ10内の4台の閃光発光装置12a,12b,12c,12dの中から、背景置換画像の背景に融合させるべき影を生じさせる光源として、1つ又は複数の閃光発光装置が選択される。この選択操作において、オペレータが複数の閃光発光装置を光源として選択すると、上述したような影の画像を作成する手順が、各光源について実行され、次のような複数の影の画像が背景に融合された背景置換画像が作成される。
図20は、複数の影の画像が背景に融合された背景置換画像の一例を示す模式図である。
この図20には、上記の位置設定部751において、被写体Pの左右および上に配置された閃光発光装置が光源として選択されたときに作成される背景置換画像の一例が示されている。ここで、本実施形態では、上記の融合処理において、複数の影の画像が互いに重なり合う部分SSについては、各影についての輝度の下げ具合を示す上記のパラメータが加算されて輝度が他の部分よりも強く下げられるので、図20に示すように影が濃くなる。これにより、複数の光源による影が重なり合う様子がリアルに表現される。
以上、図1〜図20を参照して説明したように、本実施形態の撮影システム1によれば、例えば、置換用の背景を3次元的に表現したCG画像の作成等といった手間の掛る準備が省かれ、置換用の背景に被写体の影が写った背景置換画像を手軽に作成することができる。
尚、上記では、本発明にいう影作成部の一例として、上記の影融合部770と、従デジタルカメラで得られた逆光撮影画像に基づいて、形状が被写体の形状であって、内側が黒色で塗りつぶされた元画像を作成する元画像作成部752を備えた影形状作成部750と合わせたものを例示して説明したが、本発明はこれに限るものではない。本発明にいう影作成部は、例えば、従デジタルカメラで得られた順光撮影画像中の被写体領域をいわゆるクロマキー処理を用いて他の領域と区別することにより上記のような元画像を作成するもの等であっても良い。
また、本発明にいう影作成部の一例として、上記の影融合部770と、光源としての閃光発光装置および主デジタルカメラ11それぞれのおおよその3次元的な位置が数値入力される位置設定部751を備えた影形状作成部750と合わせたものを例示して説明したが、本発明はこれに限るものではない。本発明にいう影作成部は、例えば、光源としての閃光発光装置および主デジタルカメラそれぞれのおおよその3次元的な位置が、撮影スタジオを模した3次元のCG画像上においてオペレータが必要な位置をマウス操作等で指定することにより入力される等といったものであっても良い。
また、本発明にいう修正部の一例として、所定の入力画面中のスライドバーをオペレータがマウス操作等で動かすことにより、修正の対象となる影に対応する閃光発光装置の3次元的な位置に対する修正位置が入力される修正部760を例示して説明したが、本発明はこれに限るものではない。本発明にいう修正部は、例えば、上記の修正位置が数値入力されるものであっても良く、また、例えば、撮影スタジオを模した3次元のCG画像上においてオペレータが必要な位置をマウス操作等で指定することにより上記の修正位置が入力されるものであっても良い。
本発明の撮影システムの一実施形態を示す図である。 図1の撮影システムで実行される作業の流れを示すフローチャートである。 図1に示すパーソナルコンピュータのハードウェア構成図である。 図1および図3に示すパーソナルコンピュータを、本発明にいう背景置換装置の一例として動作させるための背景置換プログラムが記憶されたCD−ROMを示す概念図である。 図4に示す背景置換プログラムが図1および図3に示すパーソナルコンピュータにインストールされ、このパーソナルコンピュータが本発明にいう背景置換装置の一例として動作するときの機能を表わす機能ブロック図である。 主デジタルカメラで撮影された順光撮影画像の一例を示す模式図である。 図6の順光撮影画像から取り出された有効な画像領域を示す模式図である。 主デジタルカメラで撮影された逆光撮影画像の一例から取り出された有効な画像領域を示す模式図である。 図7に示す順光撮影画像の背景が別の背景に置換された背景置換画像の一例を示す模式図である。 図9に示す背景置換画像中の下領域の輝度が後領域よりも所定程度下げられて、背景に奥行き感が付与された背景置換画像を示す模式図である。 図5に1つのブロックで示された影形状作成部を示すブロック図である。 図1に示す4台の従デジタルカメラそれぞれで撮影された4つの逆光撮影画像から作成される4つの元画像の一例を示す模式図である。 図12のパート(d)に示す元画像に基づく2つの射影画像を示す模式図である。 被写体Pの左側に配置された閃光発光装置からの閃光によって背景置換画像の下領域LAに写るべき影の形と、後領域BAに写るべき影の形とのそれぞれを表す形状画像を示す模式図である。 図1に示す撮影スタジオにおける横方向についての修正位置の入力画面の一例を示す図である。 図1に示す撮影スタジオにおける上下方向についての修正位置の入力画面の一例を示す図である。 図1に示す撮影スタジオにおける奥行き方向についての修正位置の入力画面の一例を示す図である。 図5に示す影融合部で実行される融合処理の前半の処理を説明する図である。 最終的に、置換後の背景中に影の画像が作りこまれた背景置換画像を示す図である。 複数の影の画像が背景に融合された背景置換画像の一例を示す模式図である。
符号の説明
1 撮影システム
10 撮影スタジオ
11 主デジタルカメラ
12a,12b,12c,12d 閃光発光装置
13a,13b,13c,13d 従デジタルカメラ
140 ELパネル
141 筐体
141a 下面
141b 後面
141c マーカ
15 電源
20 パーソナルコンピュータ
210 本体装置
211 CPU
212 主メモリ
213 ハードディスク装置
214 FDドライブ
215 CD−ROMドライブ
216 入力インタフェース
217 出力インタフェース
220 画像表示装置
220a 表示画面
230 キーボード
240 マウス
250 メディアドライブ
260 バス
30 プリンタ
40 サーバ
510 CD−ROM
520 FD
530 小型記憶メディア
600 背景置換プログラム
610 画像取得部
620 画像取出部
630 置換処理部
640 背景認識部
650 影形状作成部
660 修正部
670 影融合部
680 画像データ転送部
690 画像表示部
700 背景置換装置
710 画像取得部
720 画像取出部
730 置換処理部
740 背景認識部
750 影形状作成部
751 位置設定部
752 元画像作成部
753 変形部
760 修正部
770 影融合部
780 画像データ転送部
790 画像表示部

Claims (4)

  1. 被写体を撮影して撮影画像を取得する主撮影装置と、
    前記被写体に向けて閃光を発する閃光発光装置と、
    前記閃光発光装置側から前記被写体を撮影する従撮影装置と、
    前記被写体を挟んで前記撮影装置とは反対側に位置する後面および該被写体の下側に位置する下面のそれぞれから、互いに異なる光で該被写体を照らす背景パネルと、
    前記閃光発光装置および前記背景パネルによって作られる複数の撮影光条件それぞれの下で前記主撮影装置によって共通の被写体が撮影されて得られた複数の撮影画像を取得し、該撮影画像に基づいて被写体と背景とを区別し、前記複数の撮影画像のうち所定の撮影条件下で撮影された撮影画像の背景を別の背景に置換して背景置換画像を作成する背景置換部、
    前記背景パネルの後面と下面における光の相違点に基づいて、前記背景置換画像における背景のうちで前記後面に相当する後領域と、該背景のうちで前記下面に相当する下領域とを認識する背景認識部、および、
    前記従撮影装置によって得られた撮影画像を取得し、該撮影画像中の被写体を背景から区別し、その被写体の形と前記閃光発光装置および前記主撮影装置それぞれの位置とに基づき、前記背景置換画像中の前記後領域に写るべき影の形と前記下領域に写るべき影の形とを作成して相互に接合し、その接合した形の影を該背景置換画像中の背景に融合させる影作成部を有する背景置換装置とを備えたことを特徴とする撮影システム。
  2. 前記影作成部が、影を前記背景置換画像中の背景に融合させる際に、前記下領域側の影の濃さが前記後領域側の影の濃さよりも濃くなるように該背景に融合させるものであることを特徴とする請求項1記載の撮影システム。
  3. 前記背景置換装置が、前記閃光発光装置の位置に対する修正位置を前記影作成部に与える修正部を有するものであり、
    前記影作成部が、前記修正部から前記修正位置を与えられた場合には、前記閃光発光装置の位置に替えて該修正位置に基づいて前記影の形を作成するものであることを特徴とする請求項1記載の撮影システム。
  4. 前記影作成部が、影を前記背景置換画像中の背景に融合させる際に、該影を所定程度ぼかして該背景に融合させるものであることを特徴とする請求項1記載の撮影システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012138819A (ja) * 2010-12-27 2012-07-19 Casio Comput Co Ltd 撮像装置、撮像方法及びプログラム
JP2015064706A (ja) * 2013-09-24 2015-04-09 辰巳電子工業株式会社 画像処理装置、これを用いた写真撮影遊戯装置、画像処理方法、画像処理プログラム、及び写真印刷シート
US10909713B2 (en) 2018-10-25 2021-02-02 Datalogic Usa, Inc. System and method for item location, delineation, and measurement

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