JP2006275661A - ガス濃度検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高精度にガス濃度を検出しつつ検出応答性を向上できるガス濃度検出装置の提供を図る。
【解決手段】ガス濃度検出装置1は、ガスの濃度を検出する検出部10aと、検出部10aを収容し且つガス導入口22aおよびガス排出口22bを有する断熱包囲体20と、ガス流通路5内を流れるガスを断熱包囲体20のガス導入口22aへ向けて導く導入ガイド体30と、を備える。導入ガイド体30は上流端部30aがガス流通路5の上流側に向けて配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガス濃度検出装置に関し、特に、燃料電池システム等に用いる水素や酸素などの可燃性ガスが流通するガス通路内のガス濃度検出装置に関する。
従来のガス濃度検出装置としては、例えば特許文献1に開示されるように、水素濃度あるいは酸素濃度を検出する検出素子に、高温(例えば600℃〜900℃)で動作する酸素イオン伝導性固体電解質を用いたものがある。このガス濃度検出装置は、可燃性ガスが流通するガス流通路で使用されるので、高温の検出素子が引火源とならないように、一端が開口し他端が閉塞した筒状のケースに、検出素子を納め、ケースの開口端を金網などで覆った構造を採用している。この構造によれば、ケース外につまりガス流通路全体に火炎伝播することを防止できる。
特開平2000−009685
しかしながら、前記従来技術では、一端が開口し他端が閉塞した筒状のケースに、ガスが滞留してしまう。そのため、このようなケース内の検出素子は、ガス流通路を流れるガスの濃度変化を即座に検出できずに、検出応答性に劣る。
ここで、検出応答性を向上させるべく、検出素子をガス流(風)に直接さらしてしまうと、ガスの温度が比較的低温(例えば100℃以下)である場合は、検出素子が適正作動温度よりも過度に冷やされて検出精度が低下してしまう可能性がある。また、ガス中に液水が含まれる場合は、液水が高温の検出素子に触れると気化膨張して、検出素子の周囲のガス濃度が変化(希釈)してしまい、検出精度の信頼性が低下してしまう可能性がある。なお、液水が気化すると、体積は1000倍以上に膨張するため検出素子の周囲のガス濃度が大きく変化する。
本発明は、検出応答性を向上させつつ検出精度の信頼性を維持できるガス濃度検出装置の提供を目的とする。本発明は、特に液水を含むガスでも、検出応答性を向上させつつ検出精度の信頼性を維持できるガス濃度検出装置の提供を目的とする。
本発明は、ガス流通路内を流通するガス中の少なくとも1つのガスの濃度を検出するガス濃度検出装置であって、
ガス中の少なくとも1つのガスの濃度を検出する検出部と、前記検出部を収容し且つガス導入口およびガス排出口を有する断熱包囲体と、前記ガス流通路内に配置され且つ該ガス流通路内を流れるガスを前記断熱包囲体のガス導入口へ向けて導く導入ガイド手段と、を備え、
前記導入ガイド手段は、上流端部が前記ガス流通路の上流側に向けて配置されていることを特徴とするガス濃度検出装置。
本発明によれば、ガス流通路内を流通するガスの一部は、導入ガイド手段により断熱包囲体のガス導入口に案内され、断熱包囲体内を流通してガス排出口から排出される。そのため、断熱包囲体内にガスが常に流通し、装置の検出応答性が向上する。このとき、断熱包囲体内を流通するガスの流速および流量が落ちているため、また、検出部が断熱包囲体で囲まれているため、検出部が過冷却されて検出精度の信頼性が低下してしまうことがない。
ここで、ガス中に液水が含まれる場合には、液水が高温の検出部に接触すると気化膨張して検出部周囲のガス濃度が大きく変化して、検出精度の信頼性が低下するおそれがある。しかし本発明では、ガスの含まれる液水は、断熱包囲体内に流入する前に導入ガイド手段に付着して取り除かれるため、液水が断熱包囲体内に侵入し難くなる。しかも、断熱包囲体内に高温の検出部があるため導入ガイド手段が高温にならず、導入ガイド手段に付着した液水は気化しにくい。そのため、ガス流通路内を流通するガスが液水を多く含む場合であっても、水分含有量の少ないガスが検出部の周囲に少しづつ流通することになるため、ガス濃度検出装置の検出応答性が向上しつつ検出精度の信頼性が維持される。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1、2を参照しつつ本実施形態のガス濃度検出装置について説明する。
図1はガス濃度検出装置の断面図である。本実施形態のガス濃度検出装置1は、燃料電池システムの、支燃性ガスおよび/または可燃性ガス(この例では酸素)が流れるガス流通路5のガス濃度を検出するものである。
ガス濃度検出装置1は、検出器10と、検出器10の検出部10aを覆う断熱包囲体20と、導入ガイド手段としての導入ガイド体30と、を備える。
検出器10は、検出部10aと、検出部10aを固定するボディ11と、を備える。検出部10aは、検出素子12と、検出素子12を覆う円筒状の保護管13と、を備える。検出素子12は、作動温度が例えば600℃〜1000℃程度の高温になる固体電解質型の検出素子である。なお、保護管13には図示せぬ透孔が複数設けられている。
ボディ11は、フランジ部11aと、フランジ部11aから突設された円筒状の検出部固定部11bと、検出部固定部11bとは逆方向に突設された円筒状のリード線固定部11cと、を備える。なお、検出素子12と電気的に接続され且つリード線固定部11cから引き出されたリード線14は、検出回路15に接続される。
検出部固定部11bの外周面にはネジ部が形成されており、この検出部固定部11bが配管3のボス部6に螺合されることで、検出器10が配管3に固定されている。配管3のボス部6とボディ11のフランジ部11aとの間にはガスケットGが介在し、リード線固定部11cが配管3外に位置し、検出部10aが配管3内に位置している。
検出部10aを覆う断熱包囲体20は、図示しない固定部品により配管3に固定され、配管3の内側つまりガス流通路5に配置されている。この断熱包囲体20は、断熱性を備えるとともに例えば150℃以上の耐熱性を有した樹脂などから構成されている。
断熱包囲体20の形状は、上端開口部20cを有する箱形、言い換えると底壁20bを有する筒形である。本実施形態では、特に上下方向に延びる中心軸線Cを中心とした円筒形で形成されている。この断熱包囲体20の中心軸線Cと検出部10aの中心軸線とは一致しており、検出部10aの外周面と断熱包囲体20の内周面24(図2参照)との間には一定間隔のリング状の空間部21が形成される。
断熱包囲体20の円筒形の周壁部20aの上端近傍には、ガス導入口22aが開口し、断熱包囲体20の略半球形状の底壁20bの中央部には、ガス排出口22bが開口している。また、断熱包囲体20の底面23にはガス排出口22bに向けて除々に下り傾斜するテーパ面23となっている。
導入ガイド体30は、配管3内を流れるガスを、断熱包囲体20のガス導入口22aに導くものであり、断熱包囲体20または配管3に固定されている。本実施形態の導入ガイド体30は、上流側の円筒状の第1通路31aと、下流側の半筒状または樋状の第2通路31bと、を備え、全体として側面形状が略L字状に形成されている。第1通路31aは略水平方向に直線的に延在し、第2通路31cは略垂直方向に向けて直線的に延在し、これら第1通路31aと第2通路31bとは略直角形状の湾曲部31bを介して連通している。
樋状の第2通路31cの開放端部34は、断熱包囲体20の外周面に密着し、これにより樋状の第2通路31cと断熱包囲体20の外周面との間に略閉断面構造の通路が形成されている(図2参照)。
そして、導入ガイド体30の上流端部としてのガス取入口30aは、配管3およびガス流通路5の上流側に向けて配置されている。一方、導入ガイド体30の下流端部30bは、断熱包囲体20のガス導入口22aに隣接している。これにより、導入ガイド体30の上流端部(つまりガス取入口30a)から取り入れられたガスは、断熱包囲体20のガス導入口22aに案内される。
この導入ガイド体30の第1通路31aには、第1の排水口32aおよび第2の排水口32bが設けられている。また、第1通路31aと第2通路31cとの間の湾曲部31bに、第3の排水口32cが設けられている。いずれの排水口32a、32b、32cも下方に向けて開口している。
図2は図1中のII−II線に沿う断面図である。
図2に示すように、断熱包囲体20のガス導入口22aは検出部10aには向いておらず、リング状の空間部21の接線方向(つまりタンデンシャル方向)を向いている。これにより、ガス導入口22aから断熱包囲体20内に導入されるガスは、図2中点線矢印で示すように検出部10aの周囲21をスムーズに旋回する。
次に、本実施形態の作用を説明する。
配管3内を流通するガスの一部は、導入ガイド体30の上流端部のガス取入口30aから導入ガイド体30内に導入され、導入ガイド体30を流通したあと導入ガイド体30の下流端部30bから断熱包囲体20のガス導入口22aに導入される。ガス導入口22aから断熱包囲体20内に導入されたガスは、断熱包囲体20内のリング状の空間部21にそって旋回しながら流通し、ガス排出口22bから排出される。
このように、断熱包囲体20内にガスが常時流通するため、断熱包囲体20内の検出部10aでは、配管3内を流通するガスの濃度変化を瞬時に検出できる。
ここで、導入ガイド体30のガス取入口30aは、液水が多い配管3の内壁面から離れているため、導入ガイド体30内には液水が浸入しにくい。飛沫水がガス取入口30aから導入ガイド体30内に侵入してきた場合は、その多くが導入ガイド体30の筒状の第1通路31aの内壁面に付着する。付着した液水は、自重により第1通路31aの内壁面をつたって底面に達し、底面の排水口32a、32b、32cを通って導入ガイド体30の外部に排水される。
導入ガイド体30の筒状の第1通路31aの内壁面に付着しなかった飛沫水は、慣性によって、第1通路31aの下流の湾曲部31bの内壁面(この例では断熱包囲体20の外周面)に、そのまま衝突する。衝突した液水は、自重により断熱包囲体20の外周面をつたって降下し、湾曲部31bの底面の第3の排水口32cから排水される。このように、導入ガイド体30は、多段的にガスに含まれる液水を気液分離する気液分離機能を有する。
そのため、ガス流通路5内を流通するガスが液水が多く含んでいても、水分含有量の少ないガスが検出部10aの周囲に流通することとなり、検出器10の検出応答性が向上しつつも検出精度の信頼性が維持される。
次に本実施形態の効果をまとめる。
(1)本実施形態のガス濃度検出装置1は、ガス流通路5内を流通する可燃性ガスを含むガス中の少なくとも1つのガスの濃度を検出するガス濃度検出装置1であって、高温で動作し且つガス中の少なくとも1つのガスの濃度を検出する検出部10aと、検出部10aを収容し且つガス導入口22aおよびガス排出口22bを有する断熱包囲体20と、ガス流通路5内に配置され且つガス流通路5内を流れるガスを断熱包囲体20のガス導入口22aへ向けて導く導入ガイド手段としての導入ガイド体30と、を備え、導入ガイド体30の上流端部30aがガス流通路5の上流側に向けて配置されたものである。
この構造により、ガス流通路5内を流通するガスの一部は、導入ガイド体30により断熱包囲体20のガス導入口22aに案内され、ガス導入口22aから断熱包囲体20内を流通してガス排出口22bから排出される。そのため、ガス流通路5内をガスが常に流通するため、検出装置1の検出応答性を向上できる。このとき、断熱包囲体20内を流通するガスの流速および流量が落ちているため、また、検出部10aが断熱包囲体20で囲まれているため、検出部10aが過冷却されて検出器10の検出精度が低下してしまうことがない。
ここで、ガス中に含まれる液水が高温の検出部10aに接触すると気化膨張して、検出部周囲のガス濃度が大きく変化して、検出器10の検出精度の信頼性が落ちることとなる。しかしながら、本実施形態では、ガス中に含まれる液水が導入ガイド体30に付着してガスとは分離されるので、液水が断熱包囲体20内に侵入し難くなる。しかも、導入ガイド体30は断熱包囲体20内にある高温の検出部10aの熱影響を受けないため、導入ガイド体30に付着した液水は気化しにくい。
そのため、ガス流通路5内を流通するガスが液水が多く含んでいても、水分含有量の少ないガスが検出部10aの周囲に流通することとなり、検出器10の検出応答性が向上しつつも検出精度の信頼性が維持される。
(2)また本実施形態のガス濃度検出装置1では、導入ガイド体30が気液分離部(この例では湾曲部31b)を有する。そのため、導入ガイド体30でより多くの液水を除去できる。
(3)また本実施形態のガス濃度検出装置1では、気液分離部31bが、導入ガイド体30の上流端部30aから下流端部30bまでの間に設けられた湾曲部31bである。この構造によれば、簡素な構成で気液分離部を構成できる。なお湾曲部31bは、湾曲部31bよりも上流側の通路31aに付着せずにそのまま飛んできた液水を、慣性によって導入ガイド体30の内面に衝突させたりまたは導入ガイド体30外へはじき出すことで、ガスから液水を分離させる気液分離部として機能する。
(4)また本実施形態のガス濃度検出装置1では、導入ガイド体30が、下方に向けて開口する排水口32a、32b、32cを1以上備える。この構造によれば、導入ガイド体30の通路31a内に付着した液水や、湾曲部31bに付着した液水が、液水の自重により排水口32a、32b、32cから排水されるため、簡素な構成で気液分離性能が向上する。
なお、本発明では、筒状の導入ガイド体30自身をメッシュで構成したり、筒状の導入ガイド体30の一部をメッシュで構成することで、排水機能を持たせることもできる。
(5)また、本実施形態のガス濃度検出装置1は、排水口32cが湾曲部31bの底面にある。そのため、気液分離部としての湾曲部31bでガスから分離された液水を、直下の排水口32cからそのまま排水できる。この構造によれば、排水性をさらに向上できる。
(6)また、本実施形態のガス濃度検出装置1は、導入ガイド体30の湾曲部31bより下流側の通路31cが、上方に向いて延在している。この構造によれば、湾曲部31bで付着した液水が、自重により下方の排水口32cにスムーズに向かうため、液水が湾曲部31bの下流側の通路31cへ吹き流されてしまうことを防止でき、排水性をさらに向上できる。
(7)また、本実施形態のガス濃度検出装置1では、断熱包囲体20のガス導入口22aが検出部10a以外の方向に向いている。この構造によれば、万が一、液水が断熱包囲体20に内に入ってきたとしても、検出部10aに液水が直撃しないため、断熱包囲体20内で気化する液水を少なくでき、検出精度の信頼性をさらに高く維持できる。
(8)また、本実施形態のガス濃度検出装置1では、断熱包囲体20の内周面24は環状(なお、環状とは円形、多角形、楕円形を含む)であり、検出部10aが断熱包囲体20の内周面24から距離を空けて配置されることで断熱包囲体20の内周面24と検出部10aとの間に断面リング状の空間部21が形成される。そして、断熱包囲体20のガス導入口22aが断面リング状の空間部21のほぼ接線方向(タンデンシャル方向)に向いている。
この構造によれば、(7)の効果に加え、ガスがガス導入口22aから断熱包囲体20内にスムーズに導入されるとともに断熱包囲体20内でスムーズに旋回するため、断熱包囲体20内の通風抵抗が小さくなる。つまり、断熱包囲体20への導入ガス量を容易に増やすことができ、容易に検出応答性を向上できる。
(9)また、本実施形態のガス濃度検出装置1では、断熱包囲体20は環状の内側面24の中心軸線Cの少なくとも一端側にガス排出口22bを備える。この構造によれば、断熱包囲体20内を螺旋状(つまりサイクロン状)にガスが流通するので、断熱包囲体20内の流通抵抗がさらに低くなる。そのため、断熱包囲体20への導入ガス量を増やすことがさらに容易となる。
また、この構造では、仮に液水が断熱包囲体20内に入ってきても、サイクロン状のガス流の遠心力によって液水が断熱包囲体20の内周面24に押しつけられたままスムーズにガス排気口22bに向かう。これにより、万が一、液水が断熱包囲体20に内に入ってきたとしても、液水の断熱包囲体20内での滞留時間を短くでき、断熱包囲体20内で気化する液水量を少なくできる。
(10)また、本実施形態のガス濃度検出装置1は、断熱包囲体20の中心軸線は、上下方向(なおこの上下方向とは垂直方向でなくとも上下方向を向いていれば垂直に対して傾斜していてもよい)に向いており、ガス排出口22bは断熱包囲体20の下端中央部に設けられている。
この構造によれば、(9)の効果に加え、断熱包囲体20に内に入ってきた液水が、その自重によってさらにスムーズに下方のガス排出口22bに向かうこととなる。これにより、液水の断熱包囲体20内の滞留時間をさらに短くでき、断熱包囲体20内で気化する液水量をさらに少なくできる。
(11)本実施形態のガス濃度検出装置1は、断熱包囲体20のガス排出口22bが設けられた底面23は、ガス排出口22bに向けて傾斜するテーパ面23を備える。
この構造によれば、液水の断熱包囲体20内の滞留時間をさらに短くできる。
(12)本実施形態のガス濃度検出装置1は、断熱包囲体20と導入ガイド体30とが別体で形成されている。この構造によれば、断熱包囲体20と導入ガイド体30とを一体形成した場合よりも、導入ガイド体30の温度を低く維持しやすい。そのため、導入ガイド体30で気化する液水量をさらに少なくでき、さらに検出器10の検出精度の信頼性を向上できる。
(13)また本実施形態のガス濃度検出装置1では、導入ガイド体30は半筒形または樋形(開断面形)の通路31cの開放端部34で、断熱包囲体20と接触している。この構造によれば、断熱包囲体20と導入ガイド体30との接触面積を極めて小さくでき、断熱包囲体20から導入ガイド体30へ伝わる熱量をさらに少なくできる。つまり、導入ガイド体30で気化する液水量をさらに少なくできる。
なお、本発明は上述の実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で変更可能である。
例えば上述の実施形態では、検出器10が酸素濃度検出器であったが、高温で作動するガス濃度検出器であれば他のガスを検出する検出器であっても同様の効果が得られる。
また、上述の実施形態で図示した各部品のサイズは、ガス濃度検出装置の構成および作用効果を簡便に説明するものであって、各部のサイズおよび比率に限定されない。
断熱包囲体20内へのガス導入量は、ガス取入口30a、第1通路31a、第2導入路31c、ガス導入口22a、ガス排出口22bの各通路断面積の大きさに依存するが、それぞれの大きさは、要求する検出精度(指示安定性)と検出応答性に応じて設定すればよい。例えば、検出精度を重視するのであれば、配管3内のガス流の1/100以下の微量のガスが導入されるよう各サイズを設定すればよい。逆に、検出応答性を重視するのであれば、要求応答性に応じてサイズアップすればよい。なお、各サイズの関係は、ガス導入口22a<第2導入路31c<第1通路31a≦ガス取入口30a≦ガス排出口22bの順が好ましい。このようすると、タンデンシャル流の効果が最大になるからである。
さらに排水口(32a、32b、32c)の数・大きさ・形状も断熱包囲体20内へのガス導入量に影響するが、排水口は排水機能があればその数・大きさ・形状は限定されない。
また上述の実施形態では、導入ガイド体30のガス取入口30aは配管3の軸線方向に沿っているが、本発明ではガス取付口30aが配管3の上流側に向いていれば、配管3の軸線方向に完全に一致する必要はなく、配管3の軸線方向に対して傾斜していてもよい。
また上述の実施形態では、導入ガイド体30の気液分離部は湾曲部であったが、本発明では気液分離部は湾曲部に限られず、例えば導入ガイド体内に設けられる段差部や導入ガイド体内に配置されるメッシュ部材などであってもよい。
また上述の実施形態では導入ガイド体30は、円筒状の第1通路と樋状の下流側通路とを備えた構造であるが、本発明では、導入ガイド体30は上流端部30aから下流端部30bまで全体を通じて筒状であってもよいし、上流端部30aから下流端部30bまで全体が樋状であってもよいし、また板状であってもよい。
また、本発明では、導入ガイド体30は、全体または一部がメッシュ部材であってもよい。また、本発明では導入ガイド体30はブロック部材にドリル形成などにより通路を形成したものでもよい。
本発明のガス濃度検出装置は、ガス濃度検出装置の検出応答性を向上させつつ検出精度の信頼性を維持するであり、車両用の燃料電池システムに利用されるのみならず、その他の移動手段に利用される燃料電池システムや、家庭用やその他の定置用の燃料電池システムに利用できることは勿論のこと、ガス濃度を検出する部位であれば燃料電池システム以外のどのような分野にも利用可能である。
図1は本発明の一実施形態のガス濃度検出装置の断面図。 図2は図1中II−II線に沿う断面図。
符号の説明
1…ガス濃度検出装置
3…配管
5…ガス流通路
10…検出器
10a…検出部
12…検出素子
13…保護管
20…断熱包囲体
21…リング状の空間部
22a…ガス導入口
22b…ガス排出口
23…テーパ面(底面)
24…内周面
30…導入ガイド体(導入ガイド手段)
30a…導入ガイド体の上流端部
30b…導入ガイド体の下流端部
31a…第1通路
31b…湾曲部(気液分離部)
31c…第2導入路
32a…第1の排水口
32b…第2の排水口
32c…第3の排水口
34…開放端部
C…中心軸線


Claims (11)

  1. ガス流通路内を流通するガス中の少なくとも1つのガスの濃度を検出するガス濃度検出装置であって、
    ガス中の少なくとも1つのガスの濃度を検出する検出部と、
    前記検出部を収容し且つガス導入口およびガス排出口を有する断熱包囲体と、
    前記ガス流通路内に配置され且つ該ガス流通路内を流れるガスを前記断熱包囲体のガス導入口へ向けて導く導入ガイド手段と、
    を備え、
    前記導入ガイド手段は、上流端部が前記ガス流通路の上流側に向けて配置されていることを特徴とするガス濃度検出装置。
  2. 請求項1に記載のガス濃度検出装置であって、
    前記導入ガイド手段は、気液分離部を有することを特徴とするガス濃度検出装置。
  3. 請求項2に記載のガス濃度検出装置であって、
    前記導入ガイド手段の気液分離部は、上流側から下流側に湾曲された湾曲部であることを特徴とするガス濃度検出装置。
  4. 請求項2または3に記載のガス濃度検出装置において、
    前記導入ガイド手段は、下方に向けて開口する排水口を1以上備えることを特徴とするガス濃度検出装置。
  5. 請求項4に記載のガス濃度検出装置であって、
    少なくとも1つの排水口は、前記湾曲部の下方にあることを特徴とするガス濃度検出装置。
  6. 請求項5に記載のガス濃度検出装置であって、
    前記導入ガイド手段の前記湾曲部より下流側が、上方に向いて延在していることを特徴とするガス濃度検出装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のガス濃度検出装置であって、
    前記断熱包囲体のガス導入口は、前記検出部以外の方向に向いていることを特徴とするガス濃度検出装置。
  8. 請求項7に記載のガス濃度検出装置であって、
    前記断熱包囲体は環状の内周面を備え、
    前記検出部は、前記断熱包囲体の内周面から距離を空けて配置されることで、前記断熱包囲体の内周面と前記検出部との間には、断面リング状の空間部があり、
    前記断熱包囲体のガス導入口は、前記断面リング状の空間部のほぼ接線方向に向いていることを特徴とするガス濃度検出装置。
  9. 請求項8に記載のガス濃度検出装置であって、
    前記断熱包囲体は、前記環状の内周面の中心軸線方向の少なくとも一端側に前記ガス排出口を備えることを特徴とするガス濃度検出装置。
  10. 請求項9に記載のガス濃度検出装置であって、
    前記断熱包囲体の中心軸線は、上下方向に向いており、
    前記ガス排出口は下方に設けられていることを特徴とするガス濃度検出装置。
  11. 請求項10に記載のガス濃度検出装置であって、
    前記断熱包囲体の前記ガス排出口が設けられた底面は、前記ガス排出口に向けて傾斜するテーパ面を備えることを特徴とするガス濃度検出装置。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011021994A (ja) * 2009-07-15 2011-02-03 Mitsubishi Motors Corp センサ素子への排ガスガイド装置及びエンジンの排気系構造

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