JP2006275432A - 炉内ローラ異常検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 炉内に配置してあるローラの異常を正確に検出することが可能であり、しかも、配線が容易でコンパクトな搬送系を実現することができる炉内ローラ異常検出装置を提供すること。
【解決手段】 熱処理炉(焼成炉)内に配置してある複数のローラ6の異常を検出するための炉内ローラ異常検出装置である。それぞれのローラ6に装着してある金属リング30の外周を、ローラ受け34が、ローラ6の1回転の間に断続的または連続的に電気的に接続する。異常検出の対象となる測定範囲内に位置する全てのローラ6の金属リング30にローラ受け34を介して順次電流を流すように、端部ローラ受け34に一対の測定端子36が接続してある。一対の測定端子36に電流または電圧を電源38から供給する。測定範囲内に位置するローラ6が回転している間、一対の測定端子36の間に流れる電流の変化、またはこれらの間の電圧の変化を測定することにより、異常を検出する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、炉内ローラ異常検出装置に係り、さらに詳しくは、たとえばローラハース炉などの焼成炉の内部において、熱処理あるいは焼成すべき成形体を搬送するための搬送用ローラの破損などの異常を検出するための炉内ローラ異常検出装置に関する。
セラミック製品の焼成や無機物の熱処理などに用いるローラハース炉などの熱処理炉の内部には、炉の内部に多数の搬送用ローラが平行に配置され、熱処理される成形体が直接あるいは搬送台を介して搬送用ローラにより搬送される。これらの搬送用ローラは、高温の炉の内部で、搬送物の重量や搬送物移動の際の衝撃を受けながら回転するという過酷な条件下で使用されている。
ローラの材質としては、セラミックや金属などが用いられるが、セラミック成形体の焼成や耐熱鋼の熱処理などの高温処理には、セラミックで構成されたローラが多用される。
ところが、ローラハース炉などの熱処理炉では、ローラが折れたり曲がったりする事故が比較的に多い。特に、セラミック製ローラは、耐熱性に優れているが、物理的な強度が弱く、ローラが折れたりすることがある。ローラが折れたことを放置して焼成などの熱処理を続けると、熱処理すべき成形品が炉の内部で下に落ちたり、搬送される成形体に熱処理不良が多発することになる。
そこで、ローラの破損や曲がりなどの異常事態を早期に検出することが重要である。従来のローラ異常検出装置として、たとえば下記の特許文献1の図7に示すように、光センサを利用して異常を検出するローラ異常検出装置が知られている。ところが、この光センサを利用して異常を検出する従来の検出装置では、その特許文献の段落番号0014に記載してあるように、異常なローラが生じても光センサにより正常であると判断してしまう可能性があり、問題であった。
そこで、同じ特許文献1の図1および図2に記載してあるように、各ローラ毎に接触端子を設け、各ローラが正常に回転しているか否かを電気的に検出する検出装置が提案されている。この検出装置では、一本ごとのローラの回転状況を把握することが可能になる。
しかしながら、この検出装置では、各ローラ毎に接触端子を設けて、回転以上を電気的に検出することから、そのための配線が複雑になるという課題を有する。また、各ローラ毎に接触端子を配置する必要があることから、ローラピッチを短くすることができず、コンパクトな搬送系を実現することが困難である。
特開平8−110168号公報
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、炉内に配置してあるローラの異常を正確に検出することが可能であり、しかも、配線が容易でコンパクトな搬送系を実現することができる炉内ローラ異常検出装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係る炉内ローラ異常検出装置は、
熱処理炉(焼成炉)内に配置してある複数のローラの異常を検出するための炉内ローラ異常検出装置であって、
それぞれの前記ローラに装着してある導電性の電極部材と、
相互に隣り合うローラの電極部材を、当該ローラの1回転の間に断続的または連続的に電気的に接続する接続部材と、
異常検出の対象となる測定範囲内に位置する全てのローラの電極部材に前記接続部材を介して順次電流を流すように、前記測定範囲内に存在する複数のローラのうち、前記測定範囲の両端部に位置する各端部ローラの電極部材または当該端部ローラにそれぞれ接続してある接続部材に電気的に接続してある一対の測定端子と、
一対の前記測定端子に電流または電圧を供給する電源と、
前記測定範囲内に位置する前記ローラが回転している間、一対の前記測定端子の間に流れる電流の変化、またはこれらの間の電圧の変化を測定する変化検出手段と、を有する。
本発明に係る炉内ローラ異常検出装置では、光センサを利用してローラの回転異常を検出する機構ではない。そのため、光センサを利用することによる誤作動がない。本発明では、測定範囲内のうちのローラのうちの一つでも破損が生じると、そのローラに回転異常が生じ、その変化が、測定範囲の両端部に配置してある一対の測定端子の間に流れる電流の変化、またはこれらの間の電圧の変化として必ず表れる。したがって、本発明では、ローラの破損などを正確に検出することができる。
しかも本発明では、各ローラ毎に測定端子を接触させる構成ではないので、その配線が極めてシンプルである。また、同じ理由から、各ローラ間のピッチを狭く設計することが可能になり、ローラ搬送系のコンパクト化を図ることができる。また、光センサや撮像素子などを利用して異常を検出する装置に比較して、非常に安価である。
好ましくは、各ローラの前記電極部材が、当該ローラの円周に沿って部分的に形成してあり、当該ローラの円周に沿って前記電極部材が形成されていない円周位置が絶縁表面に成っており、
前記測定範囲内に存在する全てのローラが同期して1回転する間に、前記一対の測定端子の間で、全てのローラの各電極部材が電気的に接続される回転位置と、全てのローラの各電極部材が電気的に接続されない回転位置とが存在するように配置してある。
このような構成にすることで、全てのローラが正常に回転している限りは、一対の測定端子の間には、ローラの回転につれて、所定時間毎にパルス信号が発生することになる。
好ましくは、前記接続部材が、隣り合うローラの間に配置されて、これらの隣り合うローラを回転可能に支持する少なくとも外周が導電性のローラ受けである。この場合には、従来から存在するローラ受けが接続部材を兼ねるので、部品点数が増大することもなく、シンプルな構造で、本発明の検出装置を実現することができる。
好ましくは、一対の前記測定端子が、前記測定範囲内の両端部に位置する一対のローラ受けに対して接触する接触端子である。本発明では、各ローラ毎に接触端子を設ける必要が無く、測定範囲の両端部にのみ、一対の測定端子を配置すればよい。
あるいは、一対の前記測定端子が、前記ローラ受けの導電性静止部分に接続してある配線である。ローラ受けは、通常、炉壁のフレームに対して固定されるシャフトに対して回転自在に配置される。シャフトは、通常、導電性材料で構成してある。したがって、この導電性静止部分としてのシャフトを利用して、測定端子を接続することができる。
本発明では、前記接続部材を、各ローラの各電極部材に接続してある導電性および可撓性を有する接続ロッドで構成し、
前記測定範囲内に位置する全てのローラが同期して1回転する間に、前記接続ロッドが隣のローラの電極部材に接触する回転位置と、前記接続ロッドが隣のローラの電極部材に接触しない回転位置と、が存在し、
前記一対の測定端子の間で、全てのローラの各電極部材が前記接続ロッドを介して電気的に接続される回転位置と、全てのローラの各電極部材が電気的に接続されない回転位置とが存在するように配置しても良い。
このような構成にすることでも、全てのローラが正常に回転している限りは、一対の測定端子の間には、ローラの回転につれて、所定時間毎にパルス信号が発生することになる。
この場合において、好ましくは、隣り合う前記ローラの間には、これらの隣り合うローラを回転可能に支持するローラ受けが各々配置してある。この場合には、ローラ受けは、必ずしも導電性材料で構成する必要はなく、むしろ、ローラ受けの外周は、絶縁性であることが好ましい。ローラ受けの外周が導電性であると、ローラ受けが電極部材に接触している場合には、接続ロッドの回転位置にかかわらず、隣り合うローラの電極部材を導通させてしまうことがあるからである。
この場合において、好ましくは、各ローラの前記電極部材が、当該ローラの円周に沿って連続して形成してある。各ローラの所定の回転位置で、接続ロッドを、隣のローラの電極部材に確実に接続させるためである。
この場合において、好ましくは、一対の前記測定端子が、前記測定範囲内の両端部に位置する一対の前記ローラの前記電極部材に対して接触する接触端子である。この場合においても、本発明では、各ローラ毎に接触端子を設ける必要が無く、測定範囲の両端部にのみ、一対の測定端子を配置すればよい。
あるいは、一対の前記測定端子が、前記測定範囲内の両端部に位置する一対の前記ローラの前記電極部材を回転自在に保持する導電性のローラ受けの導電性静止部分に接続してある配線である。ローラ受けは、通常、炉壁のフレームに対して固定されるシャフトに対して回転自在に配置される。シャフトは、通常、導電性材料で構成してある。したがって、この導電性静止部分としてのシャフトを利用して、測定端子を接続することができる。
本発明の検出装置は、前記変化検出手段で検出した変化が、所定の変化か否かを判断する判断手段をさらに有することが好ましい。また、前記判断手段により所定規則の変化以外の変化と判断された場合に、アラーム信号を出すアラーム手段をさらに有することが好ましい。アラーム信号は、単に警報音や警報表示を出すだけでなく、ローラの搬送を停止させたり、炉の温度を変えたりするなどの制御信号として用いることができる。
好ましくは、前記所定の変化が、所定時間毎にパルス信号が検出されるか否かである。あるいは、前記所定の変化が、所定時間毎に検出されるパルス信号の時間間隔が許容範囲内か否かである。このような変化を検出することで、正確にローラの異常を検出することができる。
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るローラハース炉の要部断面図、
図2は図1に示すIIの要部拡大図、
図3は図1に示すIII−III線に沿うローラとローラ受けとの関係を示す要部側面図、
図4は図3に示すローラの駆動側端部示す要部平面図、
図5(A)および図5(B)は、図4に示すローラの駆動側端部の分解図と取り付け図、
図6は本発明の一実施形態に係る炉内ローラ異常検出装置の全体構成を示す斜視図、
図7は図6に示すローラ端部の分解斜視図、
図8(A)および図8(B)は図6に示す検出装置により検出される正常波形と異常波形とを示すグラフ、
図9は図6に示す検出装置の処理内容を示すフローチャート図、
図10は本発明の他の実施形態に係る炉内ローラ異常検出装置の全体構成を示す斜視図、
図11は図10に示すローラ受けの一部破断斜視図、
図12は本発明のさらに他の実施形態に係る炉内ローラ異常検出装置の全体構成を示す斜視図、
図13は図12に示すローラ端部の分解斜視図、
図14は図12に示す炉内ローラ異常検出装置のにより検出される正常パターンと異常パターンとを説明する概略図、
図15は本発明の他の実施形態に係る炉内ローラ異常検出装置の全体構成を示す斜視図である。
第1実施形態
図1に示すように、本発明の一実施形態に係るローラハース炉2は、炉本体の内部に炉内空間4を有し、その空間4を搬送方向X(紙面と垂直)と垂直な水平方向Yに沿ってローラ6が炉壁を貫通して配置してある。多数のローラ6は、図3および図4に示すように、炉内空間4において、搬送方向Xに沿って伸びるように、所定間隔で略平行に配置してある。
ローラ6は、図1〜図4に示すように、その両端部が、炉壁の外部において、炉壁フレーム14に対して回転自在に保持されたローラ受け12により回転自在に支持される。ローラ受け12は、隣接するローラ6の間に配置され、隣接する一対のローラ受け12の間に、それぞれ単一のローラ6が鉛直方向Zの下から保持されるようになっている。
各ローラ6は、たとえばセラミック製断面円形の棒材で構成してあり、その駆動側端部6aには、金属製ジョイント16が装着してある。各ジョイント16には、スナップリング26を介して、スプロケット18が形成してあるシャフト20が着脱自在に装着される。各スプロケット18には、駆動チェーン24が係合し、駆動モータ22により各スプロケット18が同期して回転され、各ローラ6が同期して、同じ方向に回転される。なお、モータ22とスプロケット18との間に位置するチェーン24には、張力調整機構26が具備してある。
図1に示すように、炉内空間4の内部には、焼成処理などの熱処理を行うべき成形体10が載せられている台座8が、ローラ6の上で搬送方向Xに搬送される。
図6および図7に示すように、各ローラ6の反駆動側端部6bには、導電性の電極部材としての金属リング30がセットねじ31により取り付けてある。各金属リング30には、その円周の一部において、たとえば半周位置に、絶縁シール32が貼られており、半周は、金属リング30の外周が露出しており導電性面30aとなり、残りの半周は、絶縁シール32の表面となり、絶縁性面32aとなる。
本実施形態では、この金属リング30の外周が、その下方に位置するローラ受け34の外周と接触するようになっている。そして、本実施形態では、ローラ受け34の外周が全周にわたり導電性を有している。すなわち、本実施形態では、ローラ受け34が本発明の接続部材に該当する。
図6に示すように、一対の測定端子としての接触端子36が、異常検出の対象となる測定範囲内に位置する全てのローラ6の金属リング30にローラ受け34を介して順次電流を流すように、搬送方向Xに沿って測定範囲の両端部に位置するローラ受け34の外周に接触してある。一対の接触端子36には、配線37が接続してあり、一定電圧または一定電流を供給するための電源38から電力が供給される。
電源38から接触端子36へと至る配線37の途中には、変化検出手段としての信号波形検出装置40が接続してある。信号波形検出装置40は、一対の接触端子36の間を流れる電流の変化、あるいは、電圧変化を検出する。
図6に示す各ローラ6は、金属リング30における導電性面30aが全て同じ方向を向くように配置され、同期して回転される。その結果、全てのローラが正常である場合には、図8(A)に示すように、経過時間tを横軸にすると、信号波形検出装置40では、所定の時間間隔t1の周期的なパルス信号が得られる。パルス信号がオフからオンに立ち上がる瞬間は、各ローラ6の金属リング30の導電性面30aが、ローラ6の回転の途中で、初めて、当該ローラが保持される一対のローラ受け34の導電性の外周面に跨る瞬間である。
また逆に、パルス信号が立ち下がる瞬間は、各ローラ6の金属リング30の絶縁性面32aが、ローラ6の回転の途中で、初めて、当該ローラ6が保持される一対のローラ受け34の導電性の外周面に跨る瞬間である。
たとえば測定範囲内のローラ6のうちの一本が折れて脱落するなどの異常が生じた場合には、その間で導通経路が全く遮断されるために、信号波形検出装置40では、図8(B)に示すように、パルス信号が検出されなくなる。本実施形態では、このことを利用して、ローラ6の異常を検出する。
すなわち、図9に示すように、信号波形検出装置40にての制御がスタートすると、ステップS1(判断手段)にて、所定時間毎に、図8(A)に示すパルス信号の検出を行い、図8(B)に示すように、それが見つからない場合には、ステップS5(アラーム手段)にて、アラーム信号を出力する。アラーム信号は、警報装置などを作動させ、警告音や警告表示などで作業者にローラの異常を知らせる。また、アラーム信号を用いて、ローラ駆動を停止させても良い。
ステップS1にてパルス信号が検出されたら、次に、ステップS2にて、次のパルス信号までのパルス間隔時間t1を読み取る。次に、ステップS3(判断手段)にて、測定された間隔時間t1が、基準となる正常間隔時間t0に対して、どれほどズレているかを算出し、そのズレ量が所定の許容値α以下であるかを判断する。
そのズレ量が許容値αよりも小さい場合には、各ローラ6が正常に回転していると考えられ、その場合には、ステップS4にて、正常信号を出力し、表示装置に、正常である旨の表示などを行う。また、そのズレ量が許容値αよりも大きい場合には、いずれかのローラ6が正常に回転していないと考えられ、その場合には、ステップS5にて、前述と同様にしてアラーム信号を出力する。
本実施形態では、光センサを利用してローラの回転異常を検出する機構ではない。そのため、光センサを利用することによる誤作動がない。本実施形態では、測定範囲内のうちのローラ6のうちの一つでも破損が生じると、そのローラ6に回転異常が生じ、その変化が、測定範囲の両端部に配置してある一対の接触端子36の間に流れる電流の変化、またはこれらの間の電圧の変化として必ず表れる。したがって、本実施形態では、ローラ6の破損などを正確に検出することができる。
しかも本実施形態では、各ローラ6毎に測定端子を接触させる構成ではないので、その配線が極めてシンプルである。また、同じ理由から、各ローラ6間のピッチを狭く設計することが可能になり、ローラ搬送系のコンパクト化を図ることができる。また、光センサや撮像素子などを利用して異常を検出する装置に比較して、非常に安価である。
第2実施形態
図10に示す実施形態は、図1〜図9に示す実施形態の変形例であり、以下の説明では、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明し、共通する部分の説明は省略する。
この実施形態では、図6に示す接触端子36を用いないで、搬送方向Xに沿って測定範囲の両端部に位置するローラ受け34に対して直接に配線37が接続してある。すなわち、図11に示すように、ローラ受け34は、ボールベアリングで構成され、導電性の外輪34と、導電性の内輪54と、これらの間に配置される導電性のボール52とを有する。内輪54の貫通孔には、導電性固定シャフト(導電性静止部分)56が挿通され、ローラ受け34の外輪50は、固定シャフト56に対して滑らかに回転可能になっている。
固定シャフト56は、図1に示す炉壁フレーム14に対して固定される。この固定シャフト56には、図11に示すように、ねじ58により配線37が接続してある。結果として、配線37は、外輪34の導電性外周面に対して電気的に接続してある。このローラ受け34は、図10に示すように、搬送方向Xに沿って測定範囲の両端部に位置する一対のローラ6の金属リング30に対して接触する。
本実施形態では、その他の構成および作用効果は、前記第1実施形態と同様であり、その説明は省略する。
第3実施形態
図12および図13に示す実施形態は、図1〜図9に示す実施形態の変形例であり、以下の説明では、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明し、共通する部分の説明は省略する。
この実施形態では、本発明の接続部材を、各ローラの各電極部材としての金属リング30に接続してある導電性および可撓性を有する接続ロッド60で構成してある。各ローラ6の金属リング30には、第1実施形態とは異なり、絶縁シールが貼られていない。したがって、この実施形態では、金属リング30の円周方向の全周が導電性面となる。図14の正常パターンAに示すように、各ローラ6の所定の回転位置で、接続ロッド60が、隣のローラ6の金属リング30の外周面に対して確実に電気的接続することを確保するためである。
接続ロッド60は、たとえば金属リング30との接続部がスプリングなどで構成された金属ロッドで構成される。隣り合うローラ6の間には、図示省略してあるが、これらの隣り合うローラ6を回転可能に支持するローラ受けが各々配置してある。この場合には、ローラ受けは、必ずしも導電性材料で構成する必要はなく、むしろ、ローラ受けの外周は、絶縁性であることが好ましい。ローラ受けの外周が導電性であると、ローラ受けが金属リング30に接触している場合には、接続ロッド60の回転位置にかかわらず、隣り合うローラ6の金属リング30の相互間を導通させてしまうからである。
この実施形態では、図14の正常パターンAに示すように、搬送方向Xに沿って測定範囲内に位置する全てのローラ6が同期して1回転する間に、接続ロッド60が隣のローラの金属リング30に接触する回転位置と、接続ロッド60が隣のローラの金属リング30に接触しない回転位置と、が存在する。すなわち、図12に示す一対の接触端子36の間で、全てのローラ6の各金属リング30が接続ロッドを介60して電気的に接続される回転位置と、全てのローラ6の各金属リング30が電気的に接続されない回転位置とが存在する。
このような構成にすることでも、全てのローラ6が正常に回転している限りは、一対の測定端子36の間には、ローラ6の回転につれて、図14の正常パターンAに示すように、所定時間t1毎にパルス信号が発生することになる。
いずれかのローラ6に回転異常が生じた場合には、図14に示す異常パターンB〜Cである折損パターン1〜3に示すように、パルス信号に異常が生じる。その異常変化を、第1実施形態と同様にして検出することで、ローラ6の異常を検出することができる。
なお、本実施形態では、図15に示すように、図12に示す接触端子36を用いることなく、導電性のローラ受け34を、搬送方向Xに沿って測定範囲の両端部に配置し、第2実施形態と同様にして、ローラ受け34に対して直接に配線37を直接に接続しても良い。
本実施形態では、その他の構成および作用効果は、前記第1実施形態と同様であり、その説明は省略する。
その他の実施形態
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変することができる。
たとえば、図6に示す実施形態において、金属リング30の外周に絶縁シール32を貼らずに、金属リング30の全周を導電性表面にすることも可能である。その場合には、全てのローラ6が正常時には、図8(A)において、常時オン状態(ハイレベル状態)の信号が得られ、異常時には、図8(B)において、常時オフ状態(ローレベル状態)の信号が得られ、その変化から異常を検出できる。
また、本発明の装置は、ローラーハース炉以外で、炉の内部にローラが配置されている熱処理炉の全てに適用することができる。
図1は本発明の一実施形態に係るローラハース炉の要部断面図である。 図2は図1に示すIIの要部拡大図である。 図3は図1に示すIII−III線に沿うローラとローラ受けとの関係を示す要部側面図である。 図4は図3に示すローラの駆動側端部示す要部平面図である。 図5(A)および図5(B)は、図4に示すローラの駆動側端部の分解図と取り付け図である。 図6は本発明の一実施形態に係る炉内ローラ異常検出装置の全体構成を示す斜視図である。 図7は図6に示すローラ端部の分解斜視図である。 図8(A)および図8(B)は図6に示す検出装置により検出される正常波形と異常波形とを示すグラフである。 図9は図6に示す検出装置の処理内容を示すフローチャート図である。 図10は本発明の他の実施形態に係る炉内ローラ異常検出装置の全体構成を示す斜視図である。 図11は図10に示すローラ受けの一部破断斜視図である。 図12は本発明のさらに他の実施形態に係る炉内ローラ異常検出装置の全体構成を示す斜視図である。 図13は図12に示すローラ端部の分解斜視図である。 図14は図12に示す炉内ローラ異常検出装置のにより検出される正常パターンと異常パターンとを説明する概略図である。 図15は本発明の他の実施形態に係る炉内ローラ異常検出装置の全体構成を示す斜視図である。
符号の説明
2… ローラハース炉
4… 炉内空間
6… ローラ
30… 金属リング
30a… 導電性面
32… 絶縁シール
32a… 絶縁性面
34… ローラ受け
36… 接触端子
37… 配線
38… 電源
40… 信号波形検出装置

Claims (14)

  1. 熱処理炉内に配置してある複数のローラの異常を検出するための炉内ローラ異常検出装置であって、
    それぞれの前記ローラに装着してある導電性の電極部材と、
    相互に隣り合うローラの電極部材を、当該ローラの1回転の間に断続的または連続的に電気的に接続する接続部材と、
    異常検出の対象となる測定範囲内に位置する全てのローラの電極部材に前記接続部材を介して順次電流を流すように、前記測定範囲内に存在する複数のローラのうち、前記測定範囲の両端部に位置する各端部ローラの電極部材または当該端部ローラにそれぞれ接続してある接続部材に電気的に接続してある一対の測定端子と、
    一対の前記測定端子に電流または電圧を供給する電源と、
    前記測定範囲内に位置する前記ローラが回転している間、一対の前記測定端子の間に流れる電流の変化、またはこれらの間の電圧の変化を測定する変化検出手段と、を有する炉内ローラ異常検出装置。
  2. 各ローラの前記電極部材が、当該ローラの円周に沿って部分的に形成してあり、当該ローラの円周に沿って前記電極部材が形成されていない円周位置が絶縁表面に成っており、
    前記測定範囲内に存在する全てのローラが同期して1回転する間に、前記一対の測定端子の間で、全てのローラの各電極部材が電気的に接続される回転位置と、全てのローラの各電極部材が電気的に接続されない回転位置とが存在するように配置してある請求項1に記載の炉内ローラ異常検出装置。
  3. 前記接続部材が、隣り合うローラの間に配置されて、これらの隣り合うローラを回転可能に支持する少なくとも外周が導電性のローラ受けである請求項2に記載の炉内ローラ異常検出装置。
  4. 一対の前記測定端子が、前記測定範囲内の両端部に位置する一対のローラ受けに対して接触する接触端子である請求項2または3のいずれかに記載の炉内ローラ異常検出装置。
  5. 一対の前記測定端子が、前記ローラ受けの導電性静止部分に接続してある配線である請求項2または3のいずれかに記載の炉内ローラ異常検出装置。
  6. 前記接続部材が、各ローラの各電極部材に接続してある導電性および可撓性を有する接続ロッドであり、
    前記測定範囲内に位置する全てのローラが同期して1回転する間に、前記接続ロッドが隣のローラの電極部材に接触する回転位置と、前記接続ロッドが隣のローラの電極部材に接触しない回転位置と、が存在し、
    前記一対の測定端子の間で、全てのローラの各電極部材が前記接続ロッドを介して電気的に接続される回転位置と、全てのローラの各電極部材が電気的に接続されない回転位置とが存在するように配置してある請求項1に記載の炉内ローラ異常検出装置。
  7. 隣り合う前記ローラの間には、これらの隣り合うローラを回転可能に支持するローラ受けが各々配置してある請求項6に記載の炉内ローラ異常検出装置。
  8. 各ローラの前記電極部材が、当該ローラの円周に沿って連続して形成してある請求項6または7に記載の炉内ローラ異常検出装置。
  9. 一対の前記測定端子が、前記測定範囲内の両端部に位置する一対の前記ローラの前記電極部材に対して接触する接触端子である請求項8に記載の炉内ローラ異常検出装置。
  10. 一対の前記測定端子が、前記測定範囲内の両端部に位置する一対の前記ローラの前記電極部材を回転自在に保持する導電性のローラ受けの導電性静止部分に接続してある配線である請求項8に記載の炉内ローラ異常検出装置。
  11. 前記変化検出手段で検出した変化が、所定の変化か否かを判断する判断手段をさらに有する請求項1〜10のいずれかに記載の炉内ローラ異常検出装置。
  12. 前記判断手段により所定規則の変化以外の変化と判断された場合に、アラーム信号を出すアラーム手段をさらに有する請求項11に記載の炉内ローラ異常検出装置。
  13. 前記所定の変化が、所定時間毎にパルス信号が検出されるか否かである請求項11または12に記載の炉内ローラ異常検出装置。
  14. 前記所定の変化が、所定時間毎に検出されるパルス信号の時間間隔が許容範囲内か否かである請求項11または12に記載の炉内ローラ異常検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5411700B2 (ja) * 2007-09-05 2014-02-12 山本化成株式会社 テトラアザポルフィリン混合物、これを用いた光学フィルター及び表示装置
TWI662244B (zh) * 2017-08-28 2019-06-11 日商中外爐工業股份有限公司 搬送輥筒之狀態管理系統
WO2021153805A1 (ko) * 2020-01-28 2021-08-05 엘지전자 주식회사 소성로

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