JP2006271972A - 先端部アセンブリ - Google Patents

Abstract

【課題】液化手術用ハンドピースに対する迅速解除式の先端部アセンブリを、提供すること。
【解決手段】先端部は、ハブに取付けられた内孔を有する。ハブは、その基部の回りに周縁フランジを有する。ハンドピースは、ハブが嵌合する凹所を有する。該凹所の底部は、上記先端部ハブ上のフランジを捕捉すべく寸法設定された複数の移動可能なスナップ（弾性係止部材）または把持部材を有する。スナップ（弾性係止部材）に対しては、当該滑動可能レバーが移動するとスナップ（弾性係止部材）は離間拡開されて上記フランジが解放されると共に上記先端部はハンドピースから容易に取り外され得るように、滑動可能レバーが接続される。
【選択図】図１

Description

本発明は概略的に白内障手術の分野に関し、より詳細には、液化用ハンドピース上で使用される先端部アセンブリに関する。

最も単純な表現において人間の眼球は、角膜と称される透明な外側部分を通して光を透過させると共に、水晶体により画像を網膜上へと焦点合わせすることで視力を提供すべく機能する。焦点合わせされた画像の品質は、眼球のサイズおよび形状、および、角膜および水晶体の透明度などの多くの要因に依存する。

年齢もしくは疾患などにより水晶体の透明度が低くなると、網膜へと透過され得る光が減少することから視力は低下する。眼球の水晶体におけるこの欠陥は、医学的には白内障として知られる。この疾患に対して一般的に認められた治療は、水晶体を手術により除去して水晶体機能を人工の眼内レンズ(IOL)で置き換えることである。

米国において白内障である水晶体の大部分は、水晶体超音波乳化吸引(phacoemulsification)と称される外科的技術により除去される。この処置の間においては、水晶体超音波乳化吸引用の細い切除用先端部(cutting tip)が疾患水晶体内に挿入されて超音波的に振動される。振動する切除用先端部は水晶体を液化もしくは乳化することから、水晶体は眼球の外方へと吸引され得る。疾患水晶体は除去されたなら、人工水晶体により置き換えられる。

最近、硬質な水晶体核を液化もしくはゲル化すべく高温(約45℃から105℃)の水もしくは塩水を注入することで液化された水晶体を眼球から吸引可能とする新たな白内障的除去技術が開発された。吸引は、加熱された溶液の注入および比較的に冷えた潅流溶液の注入と共に行われることから、加熱された溶液は迅速に冷却して除去される。この技術は米国特許第5,616,120号(アンドリュー等[Andrew, et al.])に更に十分に記述されるが、その内容全体は言及したことにより本明細書中に援用される。

この技術を実施するに適したハンドピースおよび先端部は、米国特許第5,989,212号、第5,997,499号、第6,080,128号、第6,110,162号、第6,179,805号および第6,206,848号(サスマン等)に記述されているが、それらの全ての内容は言及したことにより本明細書中に援用される。これらの特許は、先端部をハンドピースに対して接続する方法に関して何らの詳細も開示していない。現在における液化用ハンドピースの市販実施形態は、先端部とハンドピースとの間にネジ接続を使用している。

故に依然として、ハンドピースに対して先端部を接続する上で迅速に解除可能なアセンブリに対する要望が存在する。

本発明は、液化手術用ハンドピースに対する迅速解除式の先端部アセンブリを提供することで、先行技術を改良するものである。上記先端部は、ハブに取付けられた内孔を含む。ハブは、その基部の回りに周縁フランジを有する。ハンドピースは、ハブが嵌合する凹所を有する。該凹所の底部は、上記先端部ハブ上のフランジを捕捉すべく寸法設定された複数の移動可能なスナップ（弾性係止部材）または把持部材を有する。上記スナップ（弾性係止部材）に対しては、当該滑動可能レバーが移動するとスナップ（弾性係止部材）は離間拡開されてフランジが解放されると共に上記先端部はハンドピースから容易に取り外され得るように、滑動可能レバーが接続される。

故に本発明のひとつの目的は、液化手術用ハンドピースに対する先端部アセンブリを提供することに在る。

本発明の別の目的は、液化手術用ハンドピースに対する迅速解除式の先端部アセンブリを提供することに在る。

本発明のこれらの及び他の利点および目的は、以下の詳細な説明および各請求項から明らかとなる。

図１に最適に見られる如く、本発明の先端部アセンブリ10は概して、先端部12およびハンドピース14を有する。先端部12は概して、ハブ18に対して接続された共軸的なカニューレ16を有する。ハブ18は、近位側の基部22の回りに周縁フランジ20を有する。先端部12は、当該技術分野においてよく知られている習用の材料および技術を用いて作成され得る。ハンドピース14は習用の構成であると共に凹所26を有し、その底部は複数の移動可能なスナップ（弾性係止部材）または把持部材24を有する。凹所26は、ハブ18が該凹所26内に挿入されたときに把持部材24がフランジ20を捕捉かつ保持するように、ハブ18の近位側の基部22を受容すべく寸法設定かつ形状化される。

図２に最適に見られる如く把持部材24はハンドピース14の内部において、ロッド30、回転可能ピン継手32およびシャフト34を介して滑動可能レバー28に接続される。シャフト34およびレバー28は単一片として作成されることで、一方向のみの移動に制約され得る。矢印により示された如く、レバー28の鉛直移動により、把持部材24の水平移動が引き起こされる。凹所26内にはスプリング36も配置され得ることから、ハブ18が凹所26内に嵌装されたとき、スプリング36は基部22を押圧する。基部22に対するスプリング36の斯かる付勢によれば、フランジ20から離間すべく把持部材24がレバー28により押圧されたときに把持部材24からのハブ18の解放が支援される。

本記述は、例示および説明を目的として与えられたものである。当業者であれば、上述の発明に対してはその有効範囲もしくは精神から逸脱せずに変更および改変が為され得ることは明らかである。

本発明の先端部アセンブリの部分的分解断面図である。 把持部材解除機構を強調した本発明の先端部アセンブリの部分的分解断面図である。

符号の説明

１０ 先端部アセンブリ
１２ 先端部
１４ ハンドピース
１８ ハブ

Claims (4)

1. ａ）フランジを備えたハブを有する先端部と、
   ｂ）前記ハブを受容すべく寸法設定かつ形状化された凹所を有するハンドピースと、
   ｃ）前記凹所内の複数の移動可能な把持部材であって前記ハブが前記凹所内に挿入されたときに前記フランジを捕捉かつ保持すべく離間された複数の移動可能な把持部材と、
   を具備する、先端部アセンブリ。
2. 前記把持部材は、当該レバーの移動により前記把持部材の移動が引き起こされるようにレバーに対して接続される、請求項１に記載の先端部アセンブリ。
3. 前記凹所内に配置されたスプリングであって前記ハブが前記凹所内に挿入されたときに前記ハブを押圧するスプリングを更に具備する、請求項１に記載の先端部アセンブリ。
4. ａ）フランジを備えたハブを有する先端部と、
   ｂ）前記ハブを受容すべく寸法設定かつ形状化された凹所を有するハンドピースと、
   ｃ）前記凹所内に配置されたスプリングであって前記ハブが前記凹所内に挿入されたときに前記ハブを付勢するスプリングと、
   ｄ）前記凹所内の複数の移動可能な把持部材であって前記ハブが前記凹所内に挿入されたときに前記フランジを捕捉かつ保持すべく離間された複数の移動可能な把持部材と、
   ｅ）当該レバーの移動により前記把持部材の移動が引き起こされるように前記把持部材に接続されたレバーと
   を具備する、先端部アセンブリ。

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