JP2006271952A - 空気注入式垢すり具 - Google Patents

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Abstract

【課題】皮膚がめくれず、垢すりを効果的に行うことのできる垢すり具を提供する。
【解決手段】外面が垢すりタオルで覆われた、空気の注入によって膨らむ弾性材質からなる空気注入体と、空気注入体の内側に位置する円板状の支持体と、支持体の上面中央に形成される結合突起と、結合突起に内蔵され、往復運動によって空気注入体に空気を流入させるピストンAと、支持体の結合突起に螺合されるつまみによって支持体に付勢され、空気注入体の気密を保持する蓋体とからなる、垢すり具による。
【選択図】図1

Description

本発明は、垢すりに用いられる空気注入式垢すり具に関し、さらに詳しくは、空気の注入によって球状に膨らむ空気注入体を垢すりタオルで包み、垢すり時に、空気注入体内の空気が移動することにより、効果的に垢すりをすることが可能であり、皮膚を勢い良くこすっても痛くない垢すり具に関する。
従来の垢すり具は、風呂に入るときに使用し、タオル状のナイロン生地を用いるか、あるいは、四角形状の袋にし、そこに手を入れて使用していた。
しかしながら、タオル状のナイロン生地垢すりタオルは極めて使用し難く、袋状にして手を入れて用いるものも、使用中に手が袋から抜けてしまい、タオル状に切り取って用いるものと同様に不便であった。
この種の垢すり具は、垢をする際に、皮膚との摩擦によって少しでも勢い良く垢をすると、皮膚がめくれる場合が多く、さらに垢すりも効果的に行うことができないといった不都合があった。
ナイロン生地垢すりタオルの内面にスポンジ状のパッドを包み、垢をするときの痛みの軽減を図った垢すりタオルが提案されている。しかし、これは、スポンジが水気を吸収すれば弾力性が下がり、垢をするときに痛くなると共に、垢すりを効果的に行うことができないという不都合があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その課題は、皮膚がめくれないだけでなく、垢すりも効果的に行える垢すり具を提供することにある。
本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、空気の注入によって球状に膨らむ空気注入体にナイロン生地垢すりタオルを包むことにより、上記課題を解決しうる垢すり具の発明を完成した。
すなわち、本発明の空気注入式垢すり具は、以下よりなる。
1.外面が垢すりタオル(40)で覆われた、空気の注入によって膨らむ弾性材質からなる空気注入体(2)と、
前記空気注入体(2)の内側に位置する円板状の支持体(4)と、
前記支持体(4)の上面中央に形成される結合突起(6)と、
前記結合突起(6)に内蔵され、往復動によって前記空気注入体(2)に空気を流入させるピストン(A)と、
前記支持体(4)の結合突起(6)に螺合されるつまみ(18)によって支持体(4)に付勢され、空気注入体(2)の気密を保持する蓋体(12)と
からなることを特徴とする空気注入式垢すり具。
2.前記支持体(4)の中心に形成された結合突起(6)が、ピストン(A)を往復動させるための中空のシリンダ形状であり、
前記支持体(4)の下面中央に、階段状に窪まれた凹部(8)が形成され、
前記凹部(8)に、凸状を呈するキャップ(10)が嵌合されて、ねじ止めされ、
前記キャップ(10)が、その内側にバネ(20)、ボール(22)及びパッキン(24)を内蔵し、
前記ボール(22)が、バネ(20)の弾力によってパッキン(24)に付勢され、空気注入体の気密を保持することを特徴とする、前項1記載の空気注入式垢すり具。
3.前記キャップ(10)の底面に、空気を流入及び排出可能にする複数の空気流路(34)が穿孔され、
前記バネ(20)により付勢されたボール(22)が進入可能となるよう、前記パッキン(24)の中央部が、上下に穿孔され、
前記パッキン(24)が、その上面に突起部(26)を有し、ピストン(A)の端部と所定の間隔を保ち、
前記ピストン(A)の押し込み時に、前記突起部(26)が歪むことを特徴とする、前項2記載の空気注入式垢すり具。
4.前記ピストン(A)を内蔵する結合突起(6)が、その下面に形成される凹部(8)と接触する、放射状に切開形成された排気溝(28)を有し、
前記ピストン(A)の押し込み時に、前記パッキン(24)の突起部(26)が歪み、
前記ピストン(A)の下端に突設された突起(30)がボール(22)を押し出し、前記排気溝(28)が外部と連通し、
押し出された前記ボール(22)の隙間から、空気注入体(22)に充填された空気が排出されることを特徴とする、前項3記載の空気注入式垢すり具。
5.前記排気溝(28)が、前記ピストン(A)の先端に巻回されたピストンパッキン(32)が通常の位置にある場合には、ピストンパッキン(32)よりも下方に位置するよう切開され、通常は閉塞し、ピストン(A)を押し込んだ場合にのみ外部と連通することを特徴とする、前項4記載の空気注入式垢すり具。
本発明によれば、球状に膨らむ空気注入体によって垢すりを容易に行うことができ、垢すり時に空気注入体内の空気が移動することにより、穏やかに垢すりを行い、痛みを感じなくなる。
以下に、本発明の空気注入式垢すり具の一実施形態を示し、具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
図1は、本発明の空気注入式垢すり具の結合状態を示す断面図であり、図2は本発明の空気注入式垢すり具の分解斜視図であり、図3は、本発明の空気注入式垢すり具の支持体の底面を示す斜視図である。
図1及び図2に示すように、本発明に係る空気注入式垢すり具は、外面が垢すりタオル40で覆われた、空気の注入によって膨らむ弾性材質からなる空気注入体2と、前記空気注入体2の内側に位置する円板状の支持体4と、前記支持体4の上面中央に形成される結合突起6と、前記結合突起6に内蔵され、往復動によって空気注入体2に空気を流入させるピストンAと、前記支持体4の結合突起6に螺合されるつまみ18によって支持体4に付勢され、空気注入体2の気密を保持する蓋体12とからなる。
前記空気注入体2は半球状に形成され、その縁には凹部14が形成される。また、この凹部14に固定枠16が嵌合され、蓋体12の内側が固定枠16に押し付けられて気密が保持される。
前記支持体4の上面中央に形成された結合突起6は、ピストンAを往復動させるための中空のシリンダ形状であり、支持体4の下面中央には階段状に窪んだ凹部8が形成され、この凹部8に凸状を呈するキャップ10が嵌合されてねじ止めされ、キャップ10の内側にバネ20、ボール22及びパッキン24が内蔵され、ボール22がバネ20の弾性によってパッキン24に付勢されて気密が保持される。
前記キャップ10の底面に複数の空気流路34を穿孔することにより、空気を流入及び排出可能にする。
前記パッキン24は中空型に形成され、この中空のパッキン24の内側にバネにより付勢されたボール22を進入可能とする。また、前記パッキン24が、その上面に突起部26を有し、ピストンAの端部と所定の間隔を保ち、突起部26がピストンAの押し込み時に歪むようにする。
前記ピストンAを内蔵するシリンダ、すなわち結合突起(6)が、放射状に切開形成された排気溝(28)を有し、排気溝(28)は、結合突起(6)の下面に形成される凹部(8)と接触する。ピストンAの押し込み時に、パッキン24の突起部26が歪み、ピストンAの下端に突設された突起30がボール22を押して排気溝28が外部と連通し、この押されたボール22の隙間から空気注入体22に充填された空気が排出される。
排気溝28は、ピストンAの先端に巻回されたピストンパッキン32が通常位置にある場合に、ピストンパッキン32よりも下方に位置するように切開することにより、普段は閉塞し、ピストンAを押し込んだ場合にのみ排気溝28が外部と連通することができる。
以上の構成を有する本発明は、空気の注入によって膨らむ空気注入体2の外面が従来の垢すりタオル40によって覆われる。固定枠16によって、空気注入体2を支持体4の外側に位置させて結合した後に、蓋体12を組み付け、つまみ18を結合する。つまみ18を下側に向かって回転させると、蓋体12の内側面によって、固定枠16が押し下げられ、空気注入体2の気密を保持すると共に、垢すりタオルが強く固定される。
この状態で、つまみ18の上部に突出されたピストンAを昇下降させると、注射器の原理によって外部の空気がボール22を押し、空気が空気注入体2に入り、空気注入体2が膨らむ。
空気がある程度注入された時点で、ピストンAを下側に位置させ、垢をすることができる。
このとき、ピストンAに口を当てて空気を吹き入れると、空気はピストンAの内側に入り、ボール22を押す。
このようにして空気注入体2に空気をある程度吹き入れた後に垢すりをすれば、空気注入体2の内側にある空気が力を加える方向とは逆方向に移動することにより、垢が上手に取れると共に、皮膚がめくれたりすることがなく、手軽に、効果的に垢すりを行うことができる。
垢すりが終わって空気を抜く場合には、ピストンAを押す。これにより、ピストンAの下端がパッキン24の上端に形成された突起部26を押し、突起部26を歪ませ、ピストンAの下端に突設された突起30がボール22を押し、空気注入体2に吹き入れられた空気が、キャップ10に穿孔された空気流路34に入り、さらに、ピストンパッキン32と排気溝28との間に向かい、空気が排出される。
一方、垢すりタオル40が損傷した場合、または垢すりタオル40を乾燥させたい場合には、結合の場合と逆順に取り外して乾燥させたり、新しいタオルに交換することができる。
本発明の空気注入式垢すり具の結合状態を示す断面図である。 本発明の空気注入式垢すり具の分解斜視図である。 本発明の空気注入式垢すり具の支持体の底面を示す斜視図である。
符号の説明
A ピストン
2 空気注入体
4 支持体
6 結合突起
8 凹部
10 キャップ
12 蓋体
14 凹部
16 固定枠
18 つまみ
20 バネ
22 ボール
24 パッキン
26 突起部
28 排気溝
30 突起
32 ピストンパッキン
34 空気流路
40 タオル

Claims (5)

  1. 外面が垢すりタオル(40)で覆われた、空気の注入によって膨らむ弾性材質からなる空気注入体(2)と、
    前記空気注入体(2)の内側に位置する円板状の支持体(4)と、
    前記支持体(4)の上面中央に形成される結合突起(6)と、
    前記結合突起(6)に内蔵され、往復動によって前記空気注入体(2)に空気を流入させるピストン(A)と、
    前記支持体(4)の結合突起(6)に螺合されるつまみ(18)によって支持体(4)に付勢され、空気注入体(2)の気密を保持する蓋体(12)と
    からなることを特徴とする空気注入式垢すり具。
  2. 前記支持体(4)の中心に形成された結合突起(6)が、ピストン(A)を往復動させるための中空のシリンダ形状であり、
    前記支持体(4)の下面中央に、階段状に窪まれた凹部(8)が形成され、
    前記凹部(8)に、凸状を呈するキャップ(10)が嵌合されて、ねじ止めされ、
    前記キャップ(10)が、その内側にバネ(20)、ボール(22)及びパッキン(24)を内蔵し、
    前記ボール(22)が、バネ(20)の弾力によってパッキン(24)に付勢され、空気注入体の気密を保持することを特徴とする、請求項1記載の空気注入式垢すり具。
  3. 前記キャップ(10)の底面に、空気を流入及び排出可能にする複数の空気流路(34)が穿孔され、
    前記バネ(20)により付勢されたボール(22)が進入可能となるよう、前記パッキン(24)の中央部が、上下に穿孔され、
    前記パッキン(24)が、その上面に突起部(26)を有し、ピストン(A)の端部と所定の間隔を保ち、
    前記ピストン(A)の押し込み時に、前記突起部(26)が歪むことを特徴とする、請求項2記載の空気注入式垢すり具。
  4. 前記ピストン(A)を内蔵する結合突起(6)が、その下面に形成される凹部(8)と接触する、放射状に切開形成された排気溝(28)を有し、
    前記ピストン(A)の押し込み時に、前記パッキン(24)の突起部(26)が歪み、
    前記ピストン(A)の下端に突設された突起(30)がボール(22)を押し出し、前記排気溝(28)が外部と連通し、
    押し出された前記ボール(22)の隙間から、空気注入体(22)に充填された空気が排出されることを特徴とする、請求項3記載の空気注入式垢すり具。
  5. 前記排気溝(28)が、前記ピストン(A)の先端に巻回されたピストンパッキン(32)が通常の位置にある場合には、ピストンパッキン(32)よりも下方に位置するよう切開され、通常は閉塞し、ピストン(A)を押し込んだ場合にのみ外部と連通することを特徴とする、請求項4記載の空気注入式垢すり具。
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