JP2006269380A - 電気接点とその製造方法、及びサーマルプロテクタ - Google Patents

電気接点とその製造方法、及びサーマルプロテクタ Download PDF

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Abstract

【課題】 最終の故障モードを確実に不導通にすることができ、溶着することのない電気接点及びそれを用いた信頼性・安全性が大幅に向上したサーマルプロテクタを提供する。
【解決手段】 第1の導電層12と、第1の導電層12の表面に埋設された絶縁層13と、絶縁層13が埋設された側の第1の導電層12と絶縁層13とを覆って配置された第2の導電層14とを含み、絶縁層13は、その厚さ方向に形成された空孔16を有し、空孔16内には、第1の導電層12aが配置され、第1の導電層12と第2の導電層14とは、空孔16内に配置された第1の導電層12aを介して導通している電気接点とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、フェールセーフタイプの電気接点とその製造方法、及びその電気接点を用いたサーマルプロテクタに関する。
従来、小型モータなどの電気機器の異常時に生じる熱的変化を検知して接点を開閉することにより電気機器を保護する装置としてサーマルプロテクタが使用されている。このサーマルプロテクタは、例えば小型モータなどの電気機器に使用され、機器異常時の過電流による自己発熱及び雰囲気温度の上昇により、熱応動素子の反転復帰動作で固定側接点と可動側接点との開閉を行って電流を遮断することにより機器を保護している。
電気機器の異常により一旦作動したサーマルプロテクタは、その異常要因が解除されるまで一定周期で接点の開閉を繰り返す。このため、電気接点は、使用期間が長くなり、開閉頻度が高くなるにつれて周辺部材が劣化し、電気機器の異常時においても動作不能となって接点同士が接触状態となる場合がある。この接点同士の接触状態が発生すると、電流の遮断ができなくなり、電気機器を保護することが困難となる。
また、本来、電気接点は、開閉頻度が高くなるにつれてアーク放電による表面損傷が進み、表面が消耗することにより最終的には互いに溶着するという危険がある。この接点の溶着が発生すると、上記と同様に電流の遮断ができなくなり、電気機器を保護することが困難となる。
このため、サーマルプロテクタの最終の故障モードを不導通にして電流を遮断する必要があり、そのために導電部の内部に絶縁部を配置した構成の接点を備えたサーマルプロテクタが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
図9は、特許文献1に記載された固定側接点と可動側接点とを説明するための図であり、固定側接点の部分のみを断面図としたものである。図9において、固定側接点51は、ベース部材52の上に導電部53が配置され、導電部53の溝部54には絶縁部55が配置された構成となっている。導電部53は、絶縁部55より突出する凸部53aを備えている。固定側接点51は、固定側リード線56に固定されている。また、可動側接点57は、バイメタルなどの熱応動素子58に固定され、熱応動素子58は、可動側リード線59に固定されている。
上記構成の接点を備えたサーマルプロテクタは、その接点が開閉を繰り返すと導電部53の凸部53aが摩耗し、最終的には可動側接点57が絶縁層55に接触し、不導通となって電流を遮断することにより、電気機器を保護するものである。不導通となるまでの寿命期間は、凸部53aの高さtによって決定される。従って、最終の故障モードを確実に不導通にするためには、周辺部材が劣化して接点同士の接触状態が発生するまでの劣化期間を予め予想して、この劣化期間よりも上記寿命期間を短くする必要がある。
特開2004−281222号公報
しかし、上記構成の接点では、凸部53aの高tさの制御が困難であるため、不導通に至るまでの寿命期間を精度よく制御できない。このため、周辺部材が劣化して接点同士の接触状態が発生するまでの劣化期間が、接点の摩耗などにより不導通となるまでの寿命期間より短くなる場合がある。この場合には、接点が不導通となる前に、接点同士の接触が発生し、電流の遮断ができなくなり、電気機器を保護することができなくなる。
また、上記構成の接点では、可動側接点57は、固定側接点51の凸部53aの一部とのみ接触しているため、電気機器の正常時においても、一部の凸部53aに大きな電流が流れ、常に溶着のおそれがある。
本発明は、このような問題を解決するもので、寿命末期を精度良く制御できるともに、溶着することのないフェールセイフタイプの電気接点とその製造方法、及びその電気接点を用いたサーマルプロテクタを提供するものである。
本発明の電気接点は、第1の導電層と、前記第1の導電層の表面に埋設された絶縁層と、前記絶縁層が埋設された側の前記第1の導電層と前記絶縁層とを覆って配置された第2の導電層とを含む電気接点であって、前記絶縁層は、その厚さ方向に形成された空孔を有し、前記空孔内には、前記第1の導電層が配置され、前記第1の導電層と前記第2の導電層とは、前記空孔内に配置された前記第1の導電層を介して導通していることを特徴とする。
また、本発明の電気接点の製造方法は、上記本発明の電気接点の製造方法であって、(a)厚さ方向に空孔を有する絶縁層の片側及び前記空孔内に第1の導電層を形成する工程と、(b)前記第1の導電層を形成した前記絶縁層の他の片側に第2の導電層を形成する工程とを含むことを特徴とする。
また、本発明のサーマルプロテクタは、先端に電気接点を備えた導体部と、先端に電気接点を備えた熱応動素子とを含み、前記導体部の電気接点と、前記熱応動素子の電気接点とが接離可能に配置されたサーマルプロテクタであって、前記導体部の電気接点及び前記熱応動素子の電気接点から選ばれた少なくとも一方に、上記本発明の電気接点を用いたことを特徴とする。
本発明は、最終の故障モードを確実に不導通にすることができ、溶着することのない電気接点及びそれを用いた信頼性・安全性が大幅に向上したサーマルプロテクタを提供することができる。
<電気接点の実施の形態>
本発明の電気接点の一例は、第1の導電層と、第1の導電層の表面に埋設された絶縁層と、絶縁層が埋設された側の第1の導電層と絶縁層とを覆って配置された第2の導電層とを備えた電気接点である。絶縁層は、その厚さ方向に形成された空孔を有し、空孔内には第1の導電層が配置され、第1の導電層と第2の導電層とは、空孔内に配置された第1の導電層を介して導通している。
絶縁層を第1の導電層の表面に埋設し、第2の導電層が第1の導電層と絶縁層とを覆うことにより、接点間が不導通となるまでの寿命期間の制御が精度良く行えるため、最終の故障モードを確実に不導通とすることができる。即ち、第2の導電層の表面を接点面として使用する場合、寿命期間は第2の導電層の厚さによって決定されるが、第2の導電層は絶縁層を覆って配置されているので、第2の導電層の厚さの制御は、前述の従来の突出した導電部の高さの制御よりも精度良くかつ均一に行える。
また、第2の導電層が絶縁層を覆って配置され、第1の導電層と第2の導電層とを絶縁層の空孔内に配置された第1の導電層を介して導通させることにより、第1の導電層と第2の導電層との間に流れる電流を分散できるので、一部に大きな電流が流れることがなく、正常時の使用においても溶着のおそれがない。
上記絶縁層は、セラミックメッシュから形成されていることが好ましい。セラミックを用いるのは、耐熱性が高いからであり、メッシュを用いるのは、空孔の配置を絶縁層全体で均一にできるからである。
上記セラミックメッシュの厚さは、50μm以上であることが好ましく、200μm以上がより好ましい。この範囲内であれば、最終の故障モードを確実に不導通にすることができるからである。セラミックメッシュの厚さの上限は特に限定されないが、第1の導電層の厚さ以下である。
上記第2の導電層の厚さは、50nm以上であることが好ましく、10μm以上がより好ましい。この範囲内であれば、正常時の導通を確保して接点として確実に機能させることができるからである。第2の導電層の厚さの上限は、希望する接点の寿命期間の長短に応じて適宜設定できる。但し、第2の導電層の厚さが厚くなりすぎると可動接点と溶着のおそれがあるので、第1の導電層の厚さの10%〜30%の厚さが好ましい。
上記電気接点は、導電性のベース部材をさらに含み、ベース部材は、絶縁層が埋設された側とは反対側の第1の導電層を覆って配置されていることが好ましい。これにより、ベース部材にリード線などを溶接により強固に接続できるからである。
上記第1の導電層と上記第2の導電層は、金属材料で形成できるが、それぞれ同一の金属材料で形成してもよく、異なる金属材料で形成してもよい。同一の金属材料で形成した場合には、第1の導電層と第2の導電層とは一体化して、全体として一つの導電層を形成してもよい。但し、この場合でも、本明細書では絶縁層から接点面までの導電層を第2の導電層、それ以外の部分の導電層を第1の導電層と定義する。
次に、本発明の電気接点の一例を図面に基づき説明する。図1は、本発明の電気接点の一例を示す斜視図であり、図2は、図1から第2の導電層を取り除いた状態の斜視図であり、図3は、図1のIII−III線の断面図である。
図1〜図3において、電気接点11は、第1の導電層12と、第1の導電層12の表面に埋設された絶縁層13と、絶縁層13が埋設された側の第1の導電層12と絶縁層13とを覆って配置された第2の導電層14と、第1の導電層12の下部に配置されたベース部材15とを備えている。また、絶縁層13は、その厚さ方向に形成された空孔16を有し、空孔16内には第1の導電層12aが配置され、第1の導電層12と第2の導電層14とは、空孔16内に配置された第1の導電層12aを介して導通している。電気接点11は、第2の導電層14の主面14aを接点面として使用し、ベース部材15の主面15aをリード線(図示せず。)との接合面として使用する。
絶縁層13は、セラミックメッシュで形成されている。図4は、セラミックメッシュで形成された絶縁層の斜視図である。図4において、絶縁層13は、その厚さ方向に空孔16を備えている。このセレミックメッシュの材料成分は特に限定されず、例えば、アルミナ、シリカ、マグネシア、ジルコニア、チタニア、窒化珪素などから形成できるが、アルミナが特に好ましい。アルミナは、蒸気圧が高いため接点間のアーク放電に対して最も安定だからである。絶縁層13の厚さは、電気接点11の大きさに応じて適宜決定されるが、例えば、電気接点11の厚さT(図3参照)が0.8mm〜1.0mmの場合には、絶縁層13の厚さを0.2mm〜0.4mmとすることができる。また、セラミックメッシュのラインピッチW(図2参照)も、電気接点11の大きさに応じて適宜決定されるが、例えば、0.2mm〜2mmとすることができる。さらに、絶縁層13の空孔16の形状は特に限定されず、正方形、長方形、円形、多角形などとすることができるが、図4に示した正方形、図5に示した円形とすることが好ましい。これらの形状は、作製が合理的に行えるからである。なお、図5において、13は絶縁層、16は空孔を示す。
第1の導電層12及び第2の導電層14は、ともに金属材料で形成されている。この金属材料としては、例えば、銀、ニッケル、金、白金、又はこれらの金属の合金などを用いることができるが、耐溶着性が高い銀、ニッケル、又はこれらの合金を用いることが好ましい。銀合金としては、例えば、Ag−Ni、Ag−Cd、Ag−Cu、Ag−W、Ag−Pd、Ag−Snなどの合金が使用できる。前述のとおり、第1の導電層12と第2の導電層14とは、同一の金属材料で形成しても、異なる金属材料で形成してもよい。同一の金属材料で形成した場合には、第1の導電層12と第2の導電層14とは一体化し、外観上及び成分上の区別は困難となるが、この場合でも本明細書では絶縁層13から接点面である主面14aまでの導電層を第2の導電層14、それ以外の部分の導電層を第1の導電層12とする。
ベース部材15は、銅、白銅などで形成できる。また、ベース部材15の厚さは、電気接点11の大きさに応じて適宜決定されるが、例えば、電気接点11の厚さT(図3参照)が0.8mm〜1.0mmの場合には、ベース部材15の厚さを0.2mm〜0.3mmとすることができる。
図6は、本実施形態の電気接点11と従来の電気接点17とを組み合わせて使用した場合に想定される最終の故障モードを示した図であり、電気接点11の部分のみを断面図としたものである。電気接点11と電気接点17とが開閉を繰り返すことにより、電気接点11の第2の導電層14と第1の導電層12の一部とが摩耗して消失する。最終的には、電気接点17と絶縁層13とが接触するとともに、電気接点17と第1の導電層12との間に空間部18が形成され、電気接点11と電気接点17とは不導通となる。第2の導電層14の厚さを、第1の導電層の厚さより薄くすることにより、電気接点11と電気接点17との溶着を効果的に防止できる。なお、従来の電気接点17は、絶縁層を設けていないこと以外は、本実施形態の電気接点11と同様の構造、材質で形成できる。
<電気接点の製造方法の実施の形態>
以下、本発明の電気接点の製造方法の実施の形態を説明するが、上記電気接点の実施形態と共通する事項の説明は省略することがある。
本発明の電気接点の製造方法の一例は、厚さ方向に空孔を有する絶縁層の片側及びその空孔内に第1の導電層を形成する工程(a)と、第1の導電層を形成した絶縁層の他の片側に第2の導電層を形成する工程(b)とを含む電気接点の製造方法である。また、本実施形態の製造方法は、第1の導電層の表面に導電性のベース部材を配置する工程をさらに含むことができる。
上記工程(a)において、第1の導電層は、絶縁層に導電性ペーストを塗布した後に硬化させることにより形成することが好ましい。導電性ペーストを用いることにより、第1の導電層を合理的に形成でき、また絶縁層の空孔内にも確実に第1の導電層を形成できるからである。
また、上記(b)工程において、第2の導電層はメッキ法又はスパッタリング法により形成されることが好ましい。これにより、第2の導電層の厚さの制御を精度良く行えるからである。
次に、本発明の電気接点の製造方法の一例を図面に基づき説明する。図7は、本発明の電気接点の製造工程の一例を示す図である。
先ず、図7Aに示すように、基板21の上に、空孔22を有するセラミックメッシュ23を載置する。次に、図7Bに示すように、セラミックメッシュ23の上から導電性ペースト24を塗布する。次に、図7Cに示すように、導電性ペースト24の上に導電性のベース部材25を載置する。その後、加熱することにより、導電性ペースト24を硬化させて第1の導電層26を形成するとともに、第1の導電層26とベース部材25とを接合する。次に、図7Dに示すように、基板21を除去する。最後に、図7Eに示すように、第1の導電層26と絶縁層23との上をメッキすることにより、第2の導電層27を形成する。これにより、電気接点28が形成される。
上記導電性ペースト24としては、金属フィラー入りの加熱硬化型のペーストを用いることができ、例えば、銀ペーストなど、熱伝導に優れた導電性金属を含むペーストを使用できる。
上記メッキには、銀メッキ、ニッケルメッキ、銅メッキなどが含まれる。メッキ法としては、無電解メッキが主として用いられるが、電解メッキであってもよい。メッキ法を用いれば、第2の導電層27の厚さを精度良く制御できとともに、50nm〜120μmの厚さの第2の導電層27を合理的に形成できる。
セラミックメッシュ23は、例えば、アルミナ粉をメッシュ状に成形した後に焼結することより形成できる。その成形方法としては、CIP(等方圧加圧)成形、射出成形、鋳込み成形、ゲルキャスティングなどがある。また、その焼結方法としては、真空焼結、水素雰囲気焼結や、HIP(高温等方圧加圧)焼結などがある。
上記基板21については特に限定されないが、例えば、金属板、セラミック板などを使用することができる。
本実施形態の製造方法では、導電性ペースト24を用いて第1の導電層26を形成し、メッキ法を用いて第2の導電層27を形成したが、例えば、セラミックメッシュ23の周囲に金属粉を配置した後、粉末プレス法により第1の導電層26と第2の導電層27を一括して形成することもできる。また、第2の導電層27は、メッキ法に代えて、スパッタリング法により形成することもできる。スパッタリング法であれば、メッキ法と同様に50nm〜120μmの厚さの第2の導電層27を合理的に形成できる。
<サーマルプロテクタの実施の形態>
以下、本発明のサーマルプロテクタの実施の形態を説明するが、前述の電気接点の実施形態と共通する事項の説明は省略することがある。
本発明のサーマルプロテクタの一例は、先端に電気接点を備えた導体部と、先端に電気接点を備えた熱応動素子とを備え、導体部の電気接点と、熱応動素子の電気接点とが接離可能に配置されたサーマルプロテクタである。また、導体部の電気接点及び熱応動素子の電気接点から選ばれた少なくとも一方に、前述の実施形態で説明した電気接点を用い、かつ第2の導電層が接点面側に配置されている。
前述の実施形態で説明した電気接点を用いることにより、最後の故障モードを確実に不導通にすることができるので、サーマルプロテクタの信頼性と安全性を大幅に向上させることができる。
前述の実施形態の電気接点は、サーマルプロテクタの対向する接点の両方に用いてもよいし、又はいずれか一方に用いてもよい。特に、直流電源の機器などでは接点の消耗具合が接点の極性に大きく左右されることがあるため、具体的な配置方法は機器の状況に合わせて決定することが望ましい。
次に、本発明のサーマルプロテクタの一例を図面に基づき説明する。図8は、本発明のサーマルプロテクタの一例を示す一部切欠断面図である。図8に示すように、サーマルプロテクタ31は、ガラス容器32内に、先端部に固定側接点33を備えた固定側内部リード線34と、先端部に可動側接点35を備え、他端部に可動側内部リード線36が接続された熱応動素子37とが対向して配置され、かつ固定側接点33と可動側接点35とが接離可能に配置されている。固定側内部リード線34及び可動側内部リード線36はガラスビード38にて支持され、かつ封止部32a内において固定側内部リード線34及び可動側内部リード線36は、固定側外部リード線39及び可動側外部リード線40に溶接などによりそれぞれ接続されている。固定側外部リード線39及び可動側外部リード線40の一端はガラス容器32の外部に導出されている。
固定側接点33には、前述の図1に示した電気接点が用いられ、第2の導電層14側を接点面とし、ベース部材15側を固定側内部リード線34との接合面としている。また、可動側接点35の接点面は、例えば、従来から用いられているAg−Ni、Ag−Cd、Ag−Pd、Ag−Sn、Ag−Cu、Ag−W、Cu−Wなどの合金、又は銀などの単独金属などから形成できる。
上記熱応動素子37には、熱膨張率の異なる金属板を2枚貼り合わせたバイメタル、又は3枚貼り合わせたトリメタルなどが含まれる。一般に、低膨張側の金属としてはNi−Fe合金などが主に使用できる。また、高膨張側の金属には、Ni−Cr−Fe、Ni−Mn−Fe、Ni−Mo−Fe、Ni−Cu−Mnなどの各種の合金が使用できる。
なお、サーマルプロテクタの使用状況によっては、ガラス容器32に代えて樹脂容器を用いることもできる。
以上説明したように本発明は、最終の故障モードを確実に不導通にすることができ、溶着することのない電気接点及びそれを用いた信頼性・安全性が大幅に向上したサーマルプロテクタを提供することができ、その工業的価値は大である。
本発明の電気接点の一例を示す斜視図である。 図1から第2の導電層を取り除いた状態の斜視図である。 図1のIII−III線の断面図である。 セラミックメッシュで形成された絶縁層の斜視図である。 絶縁層の他の例を示す平面図である。 本発明の電気接点の最終の故障モードを示した図である。 本発明の電気接点の製造工程の一例を示す図である。 本発明のサーマルプロテクタの一例を示す一部切欠断面図である。 従来の固定側接点と可動側接点とを説明するための図である。
符号の説明
11 電気接点
12 第1の導電層
13 絶縁層
14 第2の導電層
14a 主面
15 ベース部材
15a 主面
16 空孔
17 従来の電気接点
18 空間部
21 基板
22 空孔
23 セラミックメッシュ
24 導電性ペースト
25 ベース部材
26 第1の導電層
27 第2の導電層
28 電気接点
31 サーマルプロテクタ
32 ガラス容器
32a 封止部
33 固定側接点
34 固定側内部リード線
35 可動側接点
36 可動側内部リード線
37 熱応動素子
38 ガラスビード
39 固定側外部リード線
40 可動側外部リード線
51 固定側接点
52 ベース部材
53 導電部
53a 凸部
54 溝部
55 絶縁部
56 固定側リード線
57 可動側接点
58 熱応動素子
59 可動側リード線

Claims (11)

  1. 第1の導電層と、前記第1の導電層の表面に埋設された絶縁層と、前記絶縁層が埋設された側の前記第1の導電層と前記絶縁層とを覆って配置された第2の導電層とを含む電気接点であって、
    前記絶縁層は、その厚さ方向に形成された空孔を有し、
    前記空孔内には、前記第1の導電層が配置され、
    前記第1の導電層と前記第2の導電層とは、前記空孔内に配置された前記第1の導電層を介して導通していることを特徴とする電気接点。
  2. 前記絶縁層は、セラミックメッシュから形成されている請求項1に記載の電気接点。
  3. 前記セラミックメッシュの厚さは、50μm以上である請求項2に記載の電気接点。
  4. 前記第2の導電層の厚さは、50nm以上である請求項1に記載の電気接点。
  5. 前記電気接点は、導電性のベース部材をさらに含み、前記ベース部材は、前記絶縁層が埋設された側とは反対側の前記第1の導電層を覆って配置されている請求項1に記載の電気接点。
  6. 前記第1の導電層と前記第2の導電層とは、一体化している請求項1に記載の電気接点。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の電気接点の製造方法であって、
    (a)厚さ方向に空孔を有する絶縁層の片側及び前記空孔内に第1の導電層を形成する工程と、
    (b)前記第1の導電層を形成した前記絶縁層の他の片側に第2の導電層を形成する工程と、
    を含むことを特徴とする電気接点の製造方法。
  8. 前記第1の導電層の表面に導電性のベース部材を配置する工程をさらに含む請求項7に記載の電気接点の製造方法。
  9. 前記(a)工程において、前記第1の導電層は、前記絶縁層に導電性ペーストを塗布した後に硬化させることにより形成される請求項7に記載の電気接点の製造方法。
  10. 前記(b)工程において、前記第2の導電層は、メッキ法又はスパッタリング法により形成される請求項7に記載の電気接点の製造方法。
  11. 先端に電気接点を備えた導体部と、先端に電気接点を備えた熱応動素子とを含み、前記導体部の電気接点と、前記熱応動素子の電気接点とが接離可能に配置されたサーマルプロテクタであって、
    前記導体部の電気接点及び前記熱応動素子の電気接点から選ばれた少なくとも一方に、請求項1〜6のいずれか1項に記載の電気接点を用いたことを特徴とするサーマルプロテクタ。
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