JP2006268146A - 駅務中継機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】オペレーティングシステム31と、駅務用アプリケーション32a,32b,32cとの間に介在された駅務用フレームワーク33は、駅務中継機16の管理対象にある複数の自動改札機から送出されたデータに関するデータ保全のための処理を駅務用アプリケーション32a,32b,32cに意識させずに実行する。
【選択図】図2
Description
駅務中継機16は、オペレーティングシステム(OS)31と、複数の駅務用アプリケーション(プログラム)32a,32b,32cと、駅務用フレームワーク33とを有して構成される。
駅務用フレームワーク33は、駅務中継機16のアプリケーション起動時に、アプリケーションを構成する実行ファイル、データファイル、データベース等のバージョンチェックを実施する。
駅務用フレームワーク33は、駅務システムに於けるデータ保全のため、判定ICモジュール12と駅務中継機16との間、および駅務中継機16と駅サーバ17との間で受け渡すデータ(送受信データ)に対してそれぞれサムチェックを実施する。
駅務用フレームワーク33は、駅務用アプリケーション32a,32b,32cと協調し、起動から終了までの流れを健全に管理する。
図4に示すアプリケーション終了時の処理に於いて、メインプロセスは、駅務用フレームワーク33に終了要求を送出し、駅務用フレームワーク33からの終了通知待ちに入る(ステップB1)。
駅務用フレームワーク33は、階層構造上のプロセス/スレッドが突然死した場合、その状態を検知して、最上位のプロセスに通知する。
駅務用アプリケーション32a,32b,32cは駅務用フレームワーク33を介して、プロセス内の他スレッド、別プロセスのスレッドとのメッセージ通信を行う。駅務用フレームワーク33は代理オブジェクトを準備し、通信先が同一プロセス内でも別プロセスでも、同様に通信できる手段をアプリケーションに提供する。したがってアプリケーションはプロセス構成を意識しない設計が可能である。
駅務用フレームワーク33は、メッセージに、サイズの大きいデータを付加する場合、実際のデータはファイルとして作成し、その参照をメッセージで送信先アプリケーションに渡す。ファイル側には参照カウンタを設け、メッセージ送信の際に参照カウンタの値をカウントアップ(インクリメント)する。駅務用フレームワーク33は受信側アプリケーションが使用し終えると参照カウンタの値をカウントダウン(デクリメント)する。参照カウンタが0になった時点で、駅務用フレームワーク33が対象データを自動的に削除する。
駅務用フレームワーク33は駅務用アプリケーション32a,32b,32cにファイルアクセス機能を提供する。ファイルには一時ファイルと永久ファイルがある。一時ファイルはメッセージ付加データなど、一時的にファイル化し、利用されるデータで、フレームワーク内部で一意となるファイル名を作成する。永久データはアプリケーションがファイル名を指定して作成するデータファイルで、上記カード単位の情報(1件分の処理単位データ)をバックアップファイルとして保存しておく時などに使用される。したがって、より重要度の高い永久データについて、駅務用フレームワーク33は、ファイル書き込み時に、内部で自動的にフラッシュを実施し、電断やロックによるデータ破損を防ぐ。駅務用フレームワーク33の提供するファイルアクセス機能には明示的なフラッシュも含まれており、一時ファイル/永久ファイルの別なく、アプリケーションから明示的にフラッシュを実施することも可能である。駅務用フレームワーク33が内部で行う、ファイル書き込み時に於ける自動フラッシュ、および上記したサムチェックの処理手順を図5に示している。
駅務用フレームワーク33は、ログに「メインプロセス起動時にシステムの全体バージョン」「プロセス、スレッドの起動、終了」「メッセージ送受信時に、メッセージ種別、送信元、送信先、付加データ」「TCP/IPによるデータ送受信」「異常発生時に発生場所、エラーコード」等を記録する。したがって、各アプリケーションでログ出力を行わなくても障害発生時の解析に必要な情報をログに残すことができる。
駅務用フレームワーク33は、各アプリケーションプロセスに、ログスレッドを自動生成する。駅務用フレームワーク33はログの書き込み要求を内部で受け付け、即時復帰する。駅務中継機16のログは、アプリケーションを構成するすべてのプロセス/スレッドのログ出力が、共通のログファイルに書き込まれる。ログスレッドを置かず、ログ出力元のプロセス/スレッドがログ出力完了を待つ構成にした場合は、複数のプロセスからのログ出力要求が重なった場合や、サイズの大きな付加データをログに記録する場合など、ログ出力に多くの時間が費やされ、出力元の処理が止まってしまう可能性がある。
Claims (11)
- オペレーティングシステムおよび複数の駅務用アプリケーションプログラムを有し、複数の駅務機器を対象に、当該各駅務機器で処理したデータを収集して所定のデータ処理装置に転送する駅務中継機に於いて、
前記オペレーティングシステムと前記複数の駅務用アプリケーションプログラムとの間に、
前記データに対するデータ保全のための処理を前記各アプリケーションプログラムに意識させずに実行する駅務用フレームワークを設けたことを特徴とする駅務中継機。 - 前記複数の駅務用アプリケーションプログラムは前記フレームワーク上で連繋して処理を実行する請求項1記載の駅務中継機。
- 前記複数の駅務用アプリケーションプログラムは前記フレームワークを介してデータを授受する請求項2記載の駅務中継機。
- 前記フレームワークは、前記各アプリケーションプログラムの起動時に、前記各アプリケーションプログラムの構成要素に対してバージョンチェックを行う処理手段を具備する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の駅務中継機。
- 前記バージョンチェックを行うアプリケーションプログラムの構成要素には、実行ファイル、データファイル、およびデータベースの少なくともいずれかが含まれる請求項4記載の駅務中継機。
- 前記フレームワークは、前記駅務機器より受信したデータおよび前記データ処理装置に送信するデータに対してサムチェックを行う処理手段を具備する請求項1乃至5のいずれか1項に記載の駅務中継機。
- 前記フレームワークは、前記各アプリケーションプログラムの起動から終了までの処理を制御し管理する処理手段を具備する請求項1乃至6のいずれか1項に記載の駅務中継機。
- 前記フレームワークは、前記各アプリケーションプログラムの実行時に於ける異常を検知する検知手段を具備する請求項1乃至7のいずれか1項に記載の駅務中継機。
- 前記フレームワークは、前記各アプリケーションプログラムにファイルアクセス機能を提供し、ファイル書き込み時に当該ファイルに対し内部でフラッシュを実施する処理手段を具備する請求項1乃至8のいずれか1項に記載の駅務中継機。
- 前記フレームワークは、前記各アプリケーションプログラムの処理に従うログの記録処理手段を具備する請求項1乃至9のいずれか1項に記載の駅務中継機。
- 前記駅務機器で処理したデータは、改札機で読み取った券類のデータである請求項1乃至10のいずれか1項に記載の駅務中継機。
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