JP2006265918A - 調湿内装パネルの取付構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 既設の内装下地材上に簡単に施工することができると共に、施工面積を自由に変更でき、且つ少ない施工面積であっても優れた調湿機能を発揮することができる調湿内装パネルの取付構造を提供する。
【解決手段】 内装下地材Aの下地面に支持フレーム1を固定し、この支持フレーム1に複数枚の調湿内装パネル2を対向する調湿内装パネル2、2間に隙間5を存した状態で並設すると共に、調湿内装パネル2と内装下地材Aの下地面との間に隙間4を設けた取付構造にして、各調湿内装パネル2の室内側に面した表面からは勿論、木口面と裏面からの吸放湿を良好に行わせて優れた調湿機能を発揮させるように構成している。
【選択図】 図1
【解決手段】 内装下地材Aの下地面に支持フレーム1を固定し、この支持フレーム1に複数枚の調湿内装パネル2を対向する調湿内装パネル2、2間に隙間5を存した状態で並設すると共に、調湿内装パネル2と内装下地材Aの下地面との間に隙間4を設けた取付構造にして、各調湿内装パネル2の室内側に面した表面からは勿論、木口面と裏面からの吸放湿を良好に行わせて優れた調湿機能を発揮させるように構成している。
【選択図】 図1
Description
本発明は室内に面した内装下地材上に配設されて室内の湿度を調節する調湿内装パネルの取付構造に関する。
従来から、石膏ボードや合板などの内装下地材の室内側に面した表面に化粧紙等の内装材を施工するには、この内装材を両面テープや接着剤によって内装下地材に直接貼り付けることによって行われている。この際、室内の調湿を必要とする場合には、調湿性能を有する内装材を使用したり、或いは、特許文献1に記載されているように、調節性能を有する内装下地材の室内側表面に通気性を有する内装材を貼着した壁構造を構成している。
室内空間に対する上記内装下地材や内装材による調湿性能を十分に発揮させるためには、その室内空間の大きさに相当する施工面積が必要となり、新築の場合には当初から効果的な調湿に必要な施工面積を計算して施工している。一方、リフォーム(増改築)に際して、調湿が可能な室内空間を有する部屋を築造するには、既存のクロス張りや化粧板等の内装材を下地材から取り除いたのち、この下地材表面に新たな化粧板等の内装材を貼り付けている。この際、上記クロスの残骸や化粧板を取り付けた時の接着剤の残骸を完全に取り除くことが困難なため、このような残骸の残る上記下地材の表面に弾性接着剤を厚塗りし、この弾性接着材を介して新たな内装材を貼り付けている。
特開2004−100195号公報。
しかしながら、新築時においてもリフォーム時においても、内装下地材に調湿性能を有する内装材を単に貼り付けた調湿壁構造であるので、例えば、壁部分にドアや収納空間部等が設けられている場合には、室内を調湿するのに必要な面積を確保できなくなり、従って、室内調湿を効果的に行うことができなくなる。また、設計段階で室内調湿に必要な調湿材の施工面積が確保できても、その後のライフサイクル等に伴って、室内の調湿機能が低下した場合には、調湿材を内装材として補充して調湿機能を調整することはできないといった問題点がある。
一方、上述したように、リフォーム時に張り替えを行う場合には、既存のクロス等の剥離作業や下地材の補修作業に手間がかかるばかりでなく、剥離後のクロス等を廃棄物として処理しなければならないといった問題点が生じることになる。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、優れた調湿機能を発揮して少ない施工面積で室内を効果的に調湿し得ると共に、その施工も何等の熟練を要することもなく簡単に行え、さらに、変化に富んだ趣のある施工を可能にして室内の装飾効果も向上させることができる調湿内装パネルの取付構造を提供するにある。
上記目的を達成するために、本発明の調湿内装パネルの取付構造は、請求項1に記載したように、内装下地材の下地面に固定された支持フレームと、この支持フレームに上記内装下地材の下地面から所定の隙間を存した状態で支持された複数枚の調湿内装パネルとからなり、これらの調湿内装パネルを、係止具を介して支持フレームに着脱自在に且つ隣接する調湿内装パネルの対向端面間に隙間を存した状態で取付けていることを特徴とする。
このように構成した調湿内装パネルの取付構造において、請求項2に係る発明は、上記支持フレームとして、矩形枠の少なくとも両側の対向枠材間に上下方向に所定間隔毎に線材を張設してなるフレーム構造とし、この支持フレームの線材に調湿内装パネルの裏面に装着している係止具を着脱自在に係止させるように構成している。一方、請求項3に係る発明は、上記支持フレームとして、上下方向に所定間隔毎に係止孔を設けている左右一対の縦枠材からなる構造とし、これらの縦枠材の係止孔に調湿内装パネルの裏面に装着している取付具を着脱自在に係止させるように構成している。
請求項4に係る発明は、本発明の別な調湿内装パネルの取付構造であって、内装下地材の下地面に固定された桟部材と、この桟部材に上記内装下地材の下地面から所定の隙間を存した状態で支持され且つ上下方向に所定間隔毎に透孔を設けているシート材と、この透孔から裏面を露出させた状態でシート材に上下方向に所定間隔毎に且つ上下対向端面間に隙間を設けた状態で貼着された複数枚の調湿内装パネルとからなることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、本発明のさらに別な調湿内装パネルの取付構造であって、内装下地材の下地面に固定された桟部材と、この桟部材から順次、直列状に吊支された複数枚の調湿内装パネルとからなり、これらの調湿内装パネルは上記内装下地材の下地面から所定の隙間を存し、且つ、上下に隣接する調湿内装パネルの対向端面間に隙間を設けた状態で順次、着脱自在に連結していることを特徴とする。
この請求項5に記載の調湿内装パネルの取付構造において、請求項6に係る発明は、上記桟部材の下端両側部と、各調湿内装パネルの上下端面の両側部とに係止金具を取付けてあり、この係止金具によって桟部材に複数枚の調湿内装パネルを順次、着脱自在に連結するように構成している。
本発明の調湿内装パネルによれば、内装下地材の下地面に固定された支持フレームと、この支持フレームに上記内装下地材の下地面から所定の隙間を存した状態で支持された複数枚の調湿内装パネルとからなり、これらの調湿内装パネルを、係止具を介して支持フレームに着脱自在に且つ隣接する調湿内装パネルの対向端面間に隙間を存した状態で取付けているので、調湿内装パネルはその表面から良好な吸放湿作用を発揮するのは勿論、対向端面間の隙間を通じて裏面側へも空気が円滑に流通して調湿内装パネルの裏面からの吸放湿作用も良好に行われると共に、隙間を存して全面的に露出している木口面からも多量の吸放湿が行われ、且つ、その吸放湿速度も極めて早くて優れた吸放湿機能を発揮することができものであり、従って、少ない施工面積でもって広い室内空間を効率よく且つ迅速に調湿することができ、その上、この調湿内装パネルを配設する内装下地材も調湿性能を備えさせておくことによって一層、調湿効果を増大させることができる。
さらに、内装下地材に支持フレームを取付け、この支持フレームに調湿内装パネルの係止具を介して着脱自在に係止させるように構成しているので、何等の熟練も要することなく、調湿内装パネルを内装下地材上に所定の隙間を存した状態で簡単に且つ正確に施工することができると共に、その調湿内装パネルの形状や配列状態等によって変化に富んだ趣のある施工が可能となり、室内の装飾効果も向上させることができる。
また、支持フレームに対する調湿内装パネルの取り付け、取り外しが室内側から容易に行えるので、調湿内装パネルの施工枚数を増減させたり、形状、大きさ等の異なる調湿内装パネルと取り替えることによって調湿量も簡単に調整することができると共にバリエーションも変化させることができ、その上、吸湿した調湿内装パネルを取り外して乾燥させたのち、再び支持フレームに取付けることによって、調湿機能をより早く復活させることができ、高湿の室内の調湿に直ちに対応することができる。
さらにまた、結露やカビが発生しやすい壁部分の下地面上に上記内装下地材を施工することによって、これらの発生を防止できる。そして、本発明の調湿内装パネルの取付構造は、新築時においてもリフォーム時においても施工することができ、特に、下地材に左右されることなく施工し得るので調湿機能を備えた室内のリフォームとして最適であり、この場合には既存のクロス等の剥離を必ずしも行う必要もなく施工できると共に、内装下地材から所定の隙間を存した状態で調湿内装パネルを施工しているので、内装下地材が調湿性能を有している場合には、その性能も室内の調湿に有効に働かせることができる。
請求項2に係る発明によれば、上記支持フレームとして、矩形枠の少なくとも両側の対向枠材間に上下方向に所定間隔毎に線材を張設してなるフレーム構造とし、この支持フレームの線材に調湿内装パネルの裏面に装着している係止具を着脱自在に係止させるように構成しているので、調湿内装パネルの裏面に装着している係止具を支持フレームの線材に引っ掛けるだけで、内装下地材から隙間を存した状態で内装下地材上の所望部分に該調湿内装パネルを簡単且つ正確に施工することができると共に支持フレーム上に対する複数枚の調湿内装パネルの配列状態も容易に変更することができ、バラエティに富んだ調湿壁構造を構成することができる。また、支持フレームからの調湿内装パネルの取り外しも簡単に行え、取り替えも容易となる。
この場合、上記支持フレームとして、請求項3に記載したように、上記支持フレームとして、上下方向に所定間隔毎に係止孔を設けている左右一対の縦枠材からなり、これらの縦枠材の係止孔に調湿内装パネルの裏面に装着している取付具を着脱自在に係止させるように構成しておいても、上記請求項2に記載の調湿内装パネルの取付構造と同様な作用効果を奏することができる。
請求項4に係る調湿内装パネルの取付構造によれば、内装下地材の下地面に固定された桟部材と、この桟部材に上記内装下地材の下地面から所定の隙間を存した状態で支持され且つ上下方向に所定間隔毎に透孔を設けているシート材と、この透孔から裏面を露出させた状態でシート材に上下方向に所定間隔毎に且つ上下対向端面間に隙間を設けた状態で貼着された複数枚の調湿内装パネルとからなるものであるから、桟部材をビス等によって内装下地材の所望箇所に固定する一方、予め、シート材の表面に調湿内装パネルの裏面をシート材に設けている透孔から露出させた状態で貼着しておき、このシート材の上端部を上記桟部材に接着等によって取付ければ、複数枚の調湿内装パネルを内装下地材から一定の隙間を存し且つ直列状に並設した状態で簡単に桟部材から吊支した施工形態とすることができる。
そして、この調湿内装パネルの取付構造においても、その表面及び木口面は全面的に室内側に対して露出しており、且つ、裏面はシート材に設けている透孔を通じて露出して内装下地材と隙間を存して対向させているので、請求項1に記載の発明と同様に、調湿内装パネル全体が優れた吸放湿機能を発揮し、少ない施工面積でもって広い室内空間を効率よく且つ迅速に調湿することができる等の作用効果を奏する。
さらに、請求項5に係る調湿内装パネルの取付構造においても、内装下地材の下地面に固定された桟部材と、この桟部材から順次、直列状に吊支された複数枚の調湿内装パネルとからなり、これらの調湿内装パネルは上記内装下地材の下地面から所定の隙間を存し、且つ、上下に隣接する調湿内装パネルの対向端面間に隙間を設けた状態で順次、着脱自在に連結しているので、桟部材をビス等によって内装下地材の所望箇所に固定しておくだけで、この桟部材に調湿内装パネルを順次、内装下地材から所定の隙間を存した状態で且つ上下に隣接する調湿内装パネルの対向端面間に所定の隙間を設けた状態となるように、容易に吊支することができると共に上記請求項1や請求項4に記載の調湿内装パネルと同様な作用効果を奏する。
この請求項5に記載の調湿内装パネルの取付構造において、請求項6に係る発明は、桟部材の下端両側部と、各調湿内装パネルの上下端面の両側部とに係止金具を取付けてあり、この係止金具によって桟部材に複数枚の調湿内装パネルを順次、着脱自在に連結するように構成しているので、桟部材と調湿内装パネルとの連結および調湿内装パネル同士の連結が対向する係止金具同士を係合させるだけで、簡単且つ正確に行うことができる。
次に、本発明の実施の形態を図面について説明すると、調湿内装パネルの取付構造は、図1、図2に示すように、既設の内装下地材Aの室内側に面した下地面に支持フレーム1を着脱自在に取付け、この支持フレーム1上に複数枚の調湿内装パネル2を並列状態に装着してなり、調湿内装パネル2の裏面と上記内装下地材Aの下地面との間に一定幅、例えば、3mm〜10mm程度の隙間4を設けていると共に上下左右に隣接する調湿内装パネル2、2の対向端面間も所定幅(数mm程度)の隙間5を設けて、室内の空気がこの隙間5を通じて調湿内装パネル2、2の裏面側の上記隙間4に流通可能に、且つ、これらの隙間4、5を通じて調湿内装パネル2の裏面側の空気が室内に流通可能に構成している。
上記支持フレーム1は、縦長矩形状枠1aに上下方向及び左右方向に小間隔毎に多数本の線材1b、1cを張設してなるもので、この実施の形態においてはその横幅を2枚の調湿内装パネル2が並設可能な幅に、縦幅を3〜4枚の調湿内装パネル2が縦列状態で並設可能な幅に形成しているが、複数枚の調湿内装パネル2を縦方向に1列に取付けることができる大きさに形成しておいてもよく、或いは、複数枚の調湿内装パネル2を縦方向に3列以上に取付けることができる大きさに形成しておいてもよい。また、施工すべき面積や調湿量に応じて複数枚の支持フレーム1を内装下地材Aの下地面に取付け、これらの支持フレーム1に所望枚数の調湿内装パネル2を装着する。
この支持フレーム1を内装下地材Aに着脱自在に取付ける手段としては、特に限定されないが、図においては一端部をフック部6aに形成し、他端部に取付孔6bを設けている取付金具6を採用しており、この取付金具6を支持フレーム1の上下枠部の両側端部にそのフック部6aを引っ掛け、取付孔6bを通じてビス7を内装下地材Aに固着することによって取付けている。
調湿性能を有する上記調湿内装パネル2としては、火山性ガラス質複層板(例えば、大建工業株式会社製、商品名:ダイライト)にシリカゲルや珪藻土等の吸放湿性添加物を配合してなる基材を使用しているが、シラス発泡体やパーライト等の無機発泡体と水酸化アルミニウムや炭酸カルシウム等の無機粉体との混合物を結合材によって結合成形してなる板状物を芯材部とし、この芯材部の表裏面に鉱物質繊維と無機粉体及び結合材との混合物を抄造して得られた外層部を一体に設けてなる複層板からなり、且つ、シリカゲル等の吸放湿性添加物を配合してなる基材を採用することもできる。他にも吸放湿性能を付与したセラミック板、石膏ボード、ケイ酸カルシウム板などの無機質建築板を使用してもよい。
この調湿内装パネル2の大きさ、形状等は特に限定されないが、1例として縦幅と横幅とが30cmで厚さが6cmの矩形状に形成しており、その裏面に、上記支持フレーム1の線材1bに着脱自在に係止させて支持フレーム1上の所望部分に調湿内装パネル2を張り付け状態で配設する係止具3を設けている。この係止具3は図3に示すようにフック形状に形成されてあり、この係止具3を調湿内装パネル2の裏面の四隅部に固着している。
このように構成した支持フレーム1と調湿内装パネル2とによって室内を調湿室にリフォームするには、まず、室内側に面している既設の内装下地材Aの下地面における所望部分に支持フレーム1を重ね合わせて該支持フレーム1の上下枠部の両側端部にフック部6aを係止させている取付金具6を下地面にビス7によって固着することによりこの支持フレーム1を内装下地材Aの下地面に取付ける。次いで、この支持フレーム1の表面側に複数枚の調湿内装パネル2を並列状態に取付けることによって内装下地材A上にこれらの調湿内装パネル2からなる調湿壁を構成する。なお、支持フレーム1に対する調湿内装パネル2の取付けは、上述したように、調湿内装パネル2の裏面四隅部に突設している係止具3を支持フレーム1の水平状の線材1bに引っ掛けることによって行われる。この場合、支持フレーム1における垂直方向に設けている線材1cは調湿内装パネル2が横方向に妄動するのを防止するためのものであるが、この線材1cは必ずしも設けておく必要はない。
上記支持フレーム1と複数枚の調湿内装パネル2とからなる調湿壁の面積が少ない場合には、新たな支持フレーム1を1つ以上、上記同様にして内装下地材Aの下地面上に取付け、該支持フレーム1に所望数の調湿内装パネル2を着脱自在に取付ければよい。なお、内装下地材Aの下地面にはクロス等の内装材が設けられている場合には、剥離することなくこの内装材上に上記支持フレーム1を取付ければよい。
このように、支持フレーム1の表面に複数枚の調湿内装パネル2を配設すると、これらの調湿内装パネル2の裏面が支持フレーム1の縦横に設けている線材1b、1cで囲まれた空間を通じて内装下地材Aの下地面側に露出していると共に調湿内装パネル2と内装下地材Aの下地面との間には一定幅の隙間4が設けられている。また、調湿内装パネル2は、隣接する調湿内装パネル2、2の対向端面間、即ち、木口面間に所望幅の隙間5が設けられるように支持フレーム1に取付けられてあり、従って、調湿内装パネル2の裏面側の隙間と室内とは隣接する調湿内装パネル2、2間の隙間5や支持フレーム1の矩形状枠1aの周囲を通じて連通している。
従って、室内の空気が隣接する調湿内装パネル2、2間の上記隙間5等を通じて調湿内装パネル2の裏面側の隙間4内に流通すると共にこの隙間4側からも上記隙間5等を通じて室内空間側に流通する。そのため、調湿内装パネル2は、室内に面した表面だけでなく、上記隙間5に面している上下木口面や両側の木口面、及び内装下地材A側に面している裏面からも吸放湿が行われ、調湿速度および調湿量が増大して調湿内装パネル2の持つ調湿性能を著しく向上させることができる。その上、支持フレーム1に対する調湿内装パネル2の配列形態を変更することができて室内の装飾効果を増大させることができると共に、室内の湿度の高低に応じたその配設枚数を簡単に変更することができる。また、既設の内装下地材A上の内装材が透湿性を有する化粧紙等からなる場合には、この内装材と共に調湿機能を発揮させることができる。
なお、調湿内装パネル2の表面に凹凸模様を設けて意匠的効果を高めておいてもよく、また、このように凹凸加工や或いは小さな多数の孔を設けておけば、調湿面積が増大して調湿基材1の持つ調湿性能を一層有効に発揮させることができる。さらに、調湿内装パネル2の表面に通気性を有する化粧紙や化粧層を設けておいてもよい。
上記実施の形態においては、調湿内装パネル2の裏面における四隅部に支持フレーム1に係止させるための係止具3を固着しているが、調湿内装パネル2に固着することなく、図4〜図6に示すように、係止具3'を一体に設けている取付枠体3Aを調湿内装パネル2の裏面に着脱自在に装着しておいてもよい。
具体的にはこの取付枠体3Aは、調湿内装パネル2の上下端面に係合可能なフック形状の係止片部31、32を上下端部に形成し、且つ、上下部の表面に上記係止具3'を一体に設けている縦枠片30、30を左右に適宜間隔を存した状態で並設し、これらの縦枠片30、30を上下連結片33、34によって一体に連結してなり、この取付枠体3Aの上下係止片部31、32に側方から調湿内装パネル2の上下端部を挿嵌させることによって図5に示すように調湿内装パネル2に該取付枠体3Aを抜き取り可能に装着している。
また、上記係止具3、3'を下向きフック形状に形成して支持フレーム1の線材1bに上方側から係止させるようにしているが、フック形状に形成することなく、例えば、図7〜図9に示すように表面中央部に裏面側に向かって適宜深さの水平切込み部3aを設けているゴム製又は発泡合成樹脂製の小ブロック形状の係止具3'' であってもよく、この係止具3'' を調湿内装パネル2の裏面における四隅部に接着剤等によって固着し、その水平切込み部3aを支持フレーム1の線材1bに水平に押し込むことによって係止させるように構成しておいてもよい。
さらに、支持フレーム1としては、矩形状枠1aに多数本の線材1b、1cを縦横に張設した構造に限定されることなく、例えば、図10、図11に示すように、表面側に上下に所定間隔毎に係止孔11、11・・・を設けている左右一対の縦枠材1A、1Aからなり、これらの縦枠材1A、1Aを調湿内装パネル2の裏面に設けている左右の係止具3、3がその係止孔11、11に係止可能な間隔を存して内装下地材Aの下地面にビス7'等によって平行に固定した構造を採用してもよい。
これらの左右縦枠材1A、1Aに長さ方向に上記隙間5の間隔毎に2枚以上の調湿内装パネル2を縦列状態で配設することによって内装下地材A上に調湿壁を形成するものであり、この調湿壁の面積が少ない場合には、上記実施の形態と同様に左右一対の縦枠材1A、1Aからなる新たな支持フレーム1を一対以上、内装下地材Aの下地面上に取付ければよい。
このように、左右の縦枠材1A、1A間に調湿内装パネル2を配設すると、これらの調湿内装パネル2の裏面が縦枠材1A、1A間の空間部を通じて内装下地材Aの下地面側に露出していると共に縦枠材1A、1A間の上記空間部、即ち、内装下地材Aの下地面と調湿内装パネル2の裏面間の空間部によって隙間4が形成され、この隙間4が上下に隣接する調湿内装パネル2、2間の木口面間の隙間5を通じて室内側に連通した状態となり、従って、調湿内装パネル2は上記同様に室内に面した表面だけでなく、上記隙間5に面している木口面や両側木口面、および、内装下地材A側に面している裏面からも吸放湿が行われ、調湿速度および調湿量が増大して調湿内装パネル2の持つ調湿性能を著しく向上させることができる。
図12、図13は本発明の別な調湿内装パネル取付構造の実施の形態を示すもので、上記いずれの実施の形態においても、支持フレーム上に調湿内装パネル2を取付けているが、この実施の形態においては、複数枚の調湿内装パネル2を直列状に配設した状態で既設の内装下地材Aの上方部分から吊り下げた構造としている。具体的には、一定厚みを有し且つ長さが調湿内装パネル2の横幅に略等しい角棒形状の桟部材1Bと、横幅が調湿内装パネル2の横幅と同等で縦幅が調湿内装パネル2の数倍の幅を有し、且つ、上下方向に所定間隔毎に透孔9を設けている長方形状のシート材8とからなり、桟部材1Bを内装下地材Aの下地面における上方部に水平状にして接着剤又は釘着等により固定する一方、シート材8に数枚の調湿内装パネル2を、上下に隣接する調湿内装パネル2、2の上下対向端面間に上記隙間5が形成されるようにして且つ各調湿内装パネル2の裏面をそれぞれ上記透孔9から露出させた状態にして貼着し、このシート材8の上端部を桟部材1Bの表面に接着剤によって又は釘着によって固着してなるものである。
上記シート材8としては厚紙または布、或いは、合成樹脂製のシートを使用することができる。なお、このシート材8に設けている上記透孔9としては調湿内装パネル2を一回り小さくした矩形状の孔とし、この透孔9の周囲のシート表面に調湿内装パネル2を貼着して外周部以外の裏面を透孔9を通じて露出させているが、シート材8全面に円形等の多数の小孔を設けておき、多数個の小孔を通じて調湿内装パネル2の裏面を内装下地材A側に露出させた調湿壁構造としておいてもよい。また、この調湿壁の面積が少ない場合には数枚の調湿内装パネル2を直列状に貼着している新たなシート材8を上記同様にして桟部材1Bを介して内装下地材A上に配設しておけばよい。
このように構成した調湿内装パネル2の取付構造によれば、上下に隣接する調湿内装パネル2、2の対向端面間には隙間5が設けられていると共に、内装下地材Aの下地面と調湿内装パネル2の裏面との間には桟部材1Bの厚みに相当する隙間4が設けられており、この隙間4に調湿内装パネル2の裏面が透孔9を通じて露出させているので、各調湿内装パネル2は、上記実施の形態と同様に、その室内側に面した表面だけではなく、上記隙間5に面している木口面や両側の木口面、及び内装下地材A側に面している裏面からも吸放湿が行われ、調湿速度および調湿量が増大して調湿内装パネル2の持つ調湿性能を著しく向上させることができる。
図14、図15は桟部材1Bから複数枚の調湿内装パネル2を吊支している調湿壁構造の変形例を示すもので、上記のようなシート材8を採用することなく、係止金具10によって順次、直列に連結するように構成している。即ち、桟部材1Bの下端面両側部と、調湿内装パネル2の上下端面における両側部ときにフック形状の係止金具10を取付けてあり、桟部材1Bを内装下地材Aの下地面における上方部に水平状にして接着剤又は釘着等により固定したのち、この桟部材1Bの係止金具10に調湿内装パネル2の上端面両側部に取付けている係止金具10を引っ掛けて連結し、しかるのち、この調湿内装パネル2に順次、係止金具10を介して直列状に連結してなるものである。
この場合、桟部材1Bから吊り下げているこれらの調湿内装パネル2の裏面と内装下地材Aの下地面との間に上記隙間4が設けられるように桟部材1Bの厚みや係止金具10の取付位置を設定してあり、上下に隣接する調湿内装パネル2、2の上下対向端面間の隙間5は係止金具10、10の介在によって形成される。
このように構成した調湿内装パネル2の取付構造によれば、上下に隣接する調湿内装パネル2、2間の隙間4や内装下地材Aの下地面と調湿内装パネル2の裏面間の隙間4が室内側に連通しているため、上記実施の形態と同様に、表面だけではなく、上下に隣接する調湿内装パネル2、2間の上記隙間5に面している木口面や両側の木口面、及び内装下地材A側に面している裏面からも吸放湿が行われて調湿速度および調湿量が増大し、調湿内装パネル2の持つ調湿性能を著しく向上させることができる。
A 内装下地材
1 支持フレーム
1A 縦枠材
1B 桟部材
2 調湿内装パネル
3 係止具
4、5 隙間
6 取付金具
8 シート材
9 透孔
10 係止金具
1 支持フレーム
1A 縦枠材
1B 桟部材
2 調湿内装パネル
3 係止具
4、5 隙間
6 取付金具
8 シート材
9 透孔
10 係止金具
Claims (6)
- 内装下地材の下地面に固定された支持フレームと、この支持フレームに上記内装下地材の下地面から所定の隙間を存した状態で支持された複数枚の調湿内装パネルとからなり、これらの調湿内装パネルを、係止具を介して支持フレームに着脱自在に且つ隣接する調湿内装パネルの対向端面間に隙間を存した状態で取付けていることを特徴とする調湿内装パネルの取付構造。
- 支持フレームは矩形枠の少なくとも両側の対向枠材間に上下方向に所定間隔毎に線材を張設してなり、この支持フレームの線材に調湿内装パネルの裏面に装着している係止具を着脱自在に係止させるように構成していることを特徴とする請求項1に記載の調湿内装パネルの取付構造。
- 支持フレームは上下方向に所定間隔毎に係止孔を設けている左右一対の縦枠材からなり、これらの縦枠材の係止孔に調湿内装パネルの裏面に装着している取付具を着脱自在に係止させるように構成していることを特徴とする請求項1に記載の調湿内装パネルの取付構造。
- 内装下地材の下地面に固定された桟部材と、この桟部材に上記内装下地材の下地面から所定の隙間を存した状態で支持され且つ上下方向に所定間隔毎に透孔を設けているシート材と、この透孔から裏面を露出させた状態でシート材に上下方向に所定間隔毎に且つ上下対向端面間に隙間を設けた状態で貼着された複数枚の調湿内装パネルとからなることを特徴とする調湿内装パネルの取付構造。
- 内装下地材の下地面に固定された桟部材と、この桟部材から順次、直列状に吊支された複数枚の調湿内装パネルとからなり、これらの調湿内装パネルは上記内装下地材の下地面から所定の隙間を存し、且つ、上下に隣接する調湿内装パネルの対向端面間に隙間を設けた状態で順次、着脱自在に連結していることを特徴とする調湿内装パネルの取付け構造。
- 桟部材の下端両側部と、各調湿内装パネルの上下端面の両側部とに係止金具を取付けてあり、この係止金具によって桟部材に複数枚の調湿内装パネルを順次、着脱自在に連結するように構成していることを特徴とする請求項5に記載の調湿内装パネルの取付構造。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2005084381A JP2006265918A (ja) | 2005-03-23 | 2005-03-23 | 調湿内装パネルの取付構造 |
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JP2005084381A JP2006265918A (ja) | 2005-03-23 | 2005-03-23 | 調湿内装パネルの取付構造 |
Publications (1)
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JP2006265918A true JP2006265918A (ja) | 2006-10-05 |
Family
ID=37202165
Family Applications (1)
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Country Status (1)
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JP (1) | JP2006265918A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010031494A (ja) * | 2008-07-28 | 2010-02-12 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 調湿パネルの取付構造 |
JP2010048044A (ja) * | 2008-08-25 | 2010-03-04 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 調湿パネルの取付構造 |
JP2010053547A (ja) * | 2008-08-27 | 2010-03-11 | Asahi Woodtec Corp | 木質パネルの取付構造 |
JP2012007429A (ja) * | 2010-06-28 | 2012-01-12 | Lixil Corp | 太陽熱集熱壁装置 |
JP2012046959A (ja) * | 2010-08-26 | 2012-03-08 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 内装材の換気構造 |
JP2012067510A (ja) * | 2010-09-24 | 2012-04-05 | Asahi Chubu Shizai Kk | 調湿内装パネル及びその取付け構造 |
JP2012084820A (ja) * | 2010-10-08 | 2012-04-26 | Hino Jushi:Kk | 広告装飾表示太陽電池パネルの構造 |
JP2017008662A (ja) * | 2015-06-25 | 2017-01-12 | 関ケ原石材株式会社 | 壁面パネルの取り付け構造 |
-
2005
- 2005-03-23 JP JP2005084381A patent/JP2006265918A/ja active Pending
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