JP2006265048A - 昇温抑制骨材 - Google Patents

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Abstract

【課題】 長期間に渡りメンテナンスフリーで路面の温度上昇抑制効果を維持できるとともに、経済的且つ交通安全上も好ましい舗装材料及びその施工方法の提供。並びに、夏期における建造物表面の温度上昇を抑制する壁材料の提供。
【解決手段】 窯業原料を焼成してなる舗装材料或いは建造物の壁材料の骨材であって、その比熱容量(定容)が1800KJ/m3・℃以上であることを特徴とする昇温抑制セラミック骨材。
【選択図】 なし

Description

本発明は、セラミック骨材を、特に、都市内の舗装や建造物の壁面等の形成材料として用いることで、夏期における舗装又は建造物表面の温度上昇を有効に抑制でき、これによって都市部ヒートアイランド現象の緩和に貢献できる技術に関する。
従来より、道路建設で広く行われているアスファルト舗装は、一般的に黒色であるため、太陽光の日射熱を吸収し易く、夏季には路面温度が60℃程度に達することも珍しくなく、いわゆるヒートアイランド現象の一因となっている。このため、舗装面積の多い箇所では、ヒートアイランド現象を抑制する都市環境対策として、路面温度の上昇を抑制できる舗装技術の開発が期待されている。夏季の舗装表面の温度上昇を抑制する技術としては、例えば、舗装に保水性機能を持たせることで、降雨時や散水時に貯留した水分の気化熱によって舗装体の温度上昇を抑制する方法が知られている(特許文献1、特許文献2及び特許文献3参照)。
しかしながら、上記に列挙した従来方法のような舗装体の気化潜熱だけを利用する技術では、いずれの場合も水分が補給されないと効果が得られないという問題がある。即ち、水の気化熱を利用する技術の場合には、敷設後に散水するといったメンテナンスが行われない限り、夏季に晴天が続くと上記した効果が得られなくなる。
一方、水の気化潜熱に頼らないで舗装体の温度上昇を抑制する技術としては日射光を反射し易い遮熱塗料を舗装体表面に塗布する方法がある(特許文献4参照)。しかしながら、遮熱塗料を塗布する方法は、屋根等に塗布するのであればその効果の持続性は期待できるが、道路、特に車道等に使用した場合には、表面に塗布された薄い遮熱コート層が車両通過によって摩耗消失するため、遮熱効果の持続性の点で問題があり、持続させるためには、敷設後に補修が必要となってくる。又、遮熱塗料を舗装表面に塗布すると、濡れた時に滑りやすい傾向があり、道路安全上好ましい舗装技術とは言い難い。更に、遮熱塗料は、日射を反射し易いので、遮熱塗料を舗装路面に塗った場合には、路上にいる人が受ける日射量としては、通常舗装の場合よりも増えてしまうという問題点も指摘されている。
特開平9−95904号公報 特開平8−209613号公報 特開2001−295212公報 特開2004−251108公報
本発明の目的のその1は、前記の保水機能を持たせた舗装や表面に遮熱塗料を塗布した舗装といった従来技術の問題を解決し、長期間に渡ってメンテナンスフリーで路面の温度上昇抑制効果を維持できるとともに、経済的且つ交通安全上も好ましい舗装材料及びその施工方法を提供することにある。
本発明の目的のその2は、夏期における建造物表面の温度上昇を抑制する壁材料を提供することにある。
上記の目的は、以下の本発明によって達成される。即ち、本発明は、[1]窯業原料を焼成してなる舗装材料或いは建造物の壁材料の骨材であって、その比熱容量(定容。以下同じ)が1800KJ/m3・℃以上であることを特徴とする昇温抑制セラミック骨材である。
本発明にかかる上記構成の昇温抑制セラミック骨材の好ましい形態としては、下記のものが挙げられる。[2]アルミナ、ムライト及びスピネルから選ばれる少なくとも1種の結晶相を含んでなる上記[1]に記載の昇温抑制セラミック骨材。更に、[3]コバルト及び/又はニッケルを含み、セラミック骨材中におけるコバルト及び/又はニッケルの含有量が、酸化物換算で0.3〜5質量%である上記[1]又は[2]に記載の昇温抑制セラミック骨材。更に、[4]コバルト及び/又はニッケルと、鉄、マンガン、銅及びクロムからなる群より選ばれる少なくとも1種とを含み、セラミック骨材中におけるコバルト及び/又はニッケルの含有量が、酸化物換算で0.3〜5質量%であり、且つ、セラミック骨材中における鉄、マンガン、銅及びクロムの総含有量が、酸化物換算で10質量%以下の範囲内である上記[1]又は[2]に記載の昇温抑制セラミック骨材。
本発明にかかる別の実施形態としては、上記[1]〜[4]のいずれかに記載の昇温抑制セラミック骨材が、形成材料中に配合、舗装面に散布或いは圧入、又は樹脂によって定着のいずれかの方法で利用されていることを特徴とする昇温抑制舗装である。
本発明にかかる別の実施形態としては、上記[1]〜[4]のいずれかに記載の昇温抑制セラミック骨材を配合してなる材料で形成されてなることを特徴とする昇温抑制建築資材である。
上記した通り、本発明によれば、夏季の温度上昇を有効に抑制できる舗装体或いは建造物が得られるが、これによって得られる具体的な効果としては、下記のものが挙げられる。
(1)本発明にかかる昇温抑制セラミック骨材を使った舗装では、降雨や散水等の水分供給がなくても日射エネルギーに対する舗装体の昇温抑制効果が得られるため、夏季の路面温度上昇が効率的に抑制される。
(2)本発明にかかる昇温抑制セラミック骨材を使った場合には、施工方法は従来工法をそのまま使うことができるため、従来のアスファルトコンクリート舗装に使われる骨材を代替するだけですみ、特別の材料や施工手段を必要とせず、従来の方法に比べて昇温抑制効果を経済的に達成することが可能である。
(3)従来の遮熱ペイント(塗料)等で処理した遮熱工法によるよりも、本発明にかかる昇温抑制セラミック骨材を使用して施工された舗装は、耐久性に優れているため補修の必要がなく、重交通の舗装路でも長期間、昇温抑制効果を持続させることができ、この点でも経済的である。
(4)本発明にかかる昇温抑制セラミック骨材は、いわゆる滑り止め舗装工法で使用した場合は、昇温抑制効果以外に、濡れた路面でも通常の路面より滑り難く、道路交通安全性が向上する。又、この場合には、舗装自体の耐久性も向上させることができる。
(5)本発明にかかる昇温抑制セラミック骨材を建築物の外壁等の表面近傍を形成するための建築資材に使用すれば、舗装と同様に、夏季の外壁の温度上昇抑制効果が期待でき、この場合でもヒートアイランド現象の抑制に寄与できる。
(6)本発明にかかる昇温抑制セラミック骨材は、昇温抑制効果を落とすことなく骨材の色調整をすることが可能であり、用途に合わせた骨材色とすることができ、その応用範囲は広く、汎用性に富む。
次に、本発明の好ましい実施の形態を挙げて本発明を詳細に説明する。図1に夏季日中のアスファルト舗装表面の熱収支モデルを示す。舗装表面には太陽からの日射(Q1)及び大気や雲からの赤外放射(Q2)が入射して舗装を暖める。一方、舗装からは表面のアルベド(反射能)に応じて日射を反射(q1)するとともに、赤外放射(q2)及び顕熱(q3)を上空に放出している。又、暖められた舗装の表層は、更にその下に熱を伝達していくことになる。ここで、水の蒸発潜熱を無視した場合に、舗装の表層部温度を上昇させる熱量G1は、表層部下に伝達していく熱量をG2とすると次式で示される。
G1=Q1+Q2−(q1+q2+q3)−G2
上記式からわかるように、表層材料からみてG1を低くするには、日射反射量q1、赤外放射量q2を高くすればよいことになる。しかしながら、本発明者らの検討の結果、舗装の表層部に入る熱量G1が同じ場合でも、下記に述べるように、表層材料の熱容量が異なると表層部の温度上昇に差を生じることがわかった。
下記のような方法で、夏季に表層部温度が上昇しているときの、舗装の表層部に入る熱量G1と、表層部下に伝達していく熱量G2の凡その比率を確認した。先ず、周囲と下面とを断熱した内寸法が30cm×30cm×高さ5cmの枠と、周囲のみを断熱した同形状の枠を用意し、それぞれの枠をアスファルト舗装面上に置き、両方の枠内に標準砕石を使った排水性アスファルト混合物を枠の上面まで入れて供試体とした。そして、熱電対を、上記供試体の上部と下部にセットし、夏季日射下での温度上昇を測定した。表1に、午前9時と正午(12時)に測定した各箇所の温度を示した。
Figure 2006265048
温度上昇時の9時から正午までに下面を断熱した供試体を上昇させた熱量G1は、供試体の定容比熱をCv(KJ/m3・℃)とすると、G1=(58.7−44.0)×Cv×0.0045m3=0.066Cv(KJ)となる。又、下面を断熱しないで直接アスファルト舗装面に置いた供試体を上昇させた熱量G2はG2=(52.1−42.9)×Cv×0.0045m3=0.041Cv(KJ)となる。従って、供試体上面から上への熱放散量が同じとすれば、断熱材に吸収された熱を考慮しても、供試体上面から下に移動した熱量の6割程度は5cm厚さの供試体の温度を上昇させるのに使われたことになる。
上記した試験の結果は、通常施工されているアスファルト舗装においても、正午までの、舗装温度が上昇しているときに、厚さ5cmの表層を暖める熱量(G1)は、地中伝導熱量(G1+G2)全体の6割程度となることを示唆している。従って、表層の温度上昇を予測しようとしたときに、その表層材料の熱容量は無視できないものであるといえる。
例えば、厚さ5cmの表層がG1(KJ/m2)の熱量を受けたときに上昇する温度ΔT℃は、表層の比熱容量をCv(KJ/m3・℃)とすると、次式で示される。
ΔT=G1÷(0.05Cv)
従って、表層に比熱容量の高い材料を使用することは、舗装表面温度の温度上昇を抑制する手段として有効なものとなり得る。本発明は、かかる知見に基づいて達成されたものである。例えば、通常の砕石を使った密粒度アスコン舗装で表層温度が平均30℃上昇した場合に、砕石を比熱容量の高い骨材に置換して、表層の比熱容量が1.5倍になったとすれば、上記の式から表層温度を平均10℃低くできることになる。
本発明者らの検討によれば、舗装に使用される一般的な天然砕石の比熱容量は岩石の種類によってバラツキはあるものの、1500〜1800KJ/m3・℃である。従って、上記した検討結果から、1800KJ/m3・℃以上、好ましくは2000KJ/m3・℃以上の比熱容量を持つ骨材を使って表層を舗装すれば、既存の舗装よりも温度は上昇し難いものとなる。
本発明者らは、かかる知見に基づいて更に検討した結果、人工のセラミック材料、特に、アルミナ、ムライト及びスピネルから選ばれる少なくとも1種の結晶相を含んでなるセラミック骨材は、舗装に使用される一般的な砕石に比べて比熱容量が高く、舗装或いは建造物の表面近傍に使用する骨材とした場合に、昇温抑制機能を有することを見いだした。即ち、例えば、アルミナセラミックの比熱容量は3100KJ/m3・℃、ムライトセラミックの比熱容量は2600KJ/m3・℃、或いはスピネルセラミックの比熱容量は3000KJ/m3・℃等であり、その比熱容量は、いずれも1800KJ/m3・℃以上であり、これらを舗装或いは建造物の表面近傍(表層)に使用すれば、従来の比熱容量の低い天然砕石等の材料を用いた場合と比較し、舗装或いは建造物の表層温度の上昇を抑制することができる。
舗装用又は建築用の骨材として広く使用するには、更に、低価格で供給できる材料であることも極めて重要な要素となる。この点を考慮すると、本発明にかかる昇温抑制セラミック骨材は、例えば、主成分がシリカ(SiO2)とアルミナ(Al23)からなるムライト質等のセラミック人工骨材とすることが好ましい。即ち、このような骨材は、比較的安価な窯業原料や石炭灰等の廃棄物を利用して容易に得ることができる。又、このようなセラミック系の人工骨材は、一般的には多結晶相とガラス相から構成されているが、前記した比熱容量の高いアルミナ、スピネル、ムライト等のセラミックの結晶相が多ければ、それだけ骨材の比熱容量も高くなるので、昇温抑制効果の点からは、これらの結晶相の含有量の多いセラミック骨材とすることが望ましい。
本発明にかかる昇温抑制セラミック骨材の製造方法は、特に限定されるものでないことはいうまでもないが、下記に挙げるような方法によって製造することが好ましい。例えば、シリカ(SiO2)やアルミナ(Al23)等を含有する陶磁器系原料を微粉砕・混合して、プレス成形や押し出し成形したブロックを焼成後に粉砕し、所望の粒度のものに篩い分けする方法、又は、上記した原料を成形してなるブロックを、焼成前に粉砕し、所望の粒度のものに篩い分けした後に焼成する方法、又は、押し出し成形や造粒機により所望粒度に造粒成形した後に焼成する方法等によって、本発明にかかる昇温抑制セラミック骨材を得ることができる。上記における焼成条件は、主成分がシリカ(SiO2)とアルミナ(Al23)を含有する陶磁器系原料であれば、焼成温度が、1100℃〜1350℃の範囲であって、且つ、その吸水率がアスファルト舗装要項に要求されている品質の2%以下となるような焼成条件が好ましい。
本発明にかかる昇温抑制セラミック骨材の粒度は、その用途によって異なるが、例えば、アスファルトコンクリート舗装に使われる骨材とする場合には、5〜20mmのものが一般的である。この場合の利用形態としては、舗装材料中に配合して使用する方法、舗装面に散布してローラで圧入する方法等が挙げられる。又、その他、樹脂を介して昇温抑制セラミック骨材を舗装面や建造物の壁面に定着させることによっても本発明の効果が得られるが、この場合には、樹脂中に本発明にかかる昇温抑制セラミック骨材を混入させて、これを塗布するればよい。上記のような方法で利用する際の本発明にかかる昇温抑制セラミック骨材の粒度は、上記したよりも細かい、例えば、2.5〜5mm程度として使用することもできる。
通常、舗装用材料に使用されている砕石骨材は、産地によって色のばらつきがあるが、比較的明度の暗い石が使用されているのが一般的であり、日射反射量q1が低く、夏季に、舗装等の表層温度を上昇させやすい。これに対して、上記に挙げたような方法で得られる、アルミナ、ムライト及びスピネル等の結晶相を有する本発明にかかる人工セラミック骨材の色調は、使用原料の成分にもよるが、比較的明るい白系の色調となる。このため、日射反射量q1も高いので、舗装の表層への入熱量G1を下げることができ、舗装表面の温度上昇を抑制する上では、この点からも好ましい。更に、セラミックスの特性として、赤外放射量q2も砕石よりは高く、従って、入熱量G1を更に下げることができる。本発明にかかる人工セラミック骨材は、基本的に、その材料が有する高比熱容量と、これに加えて、その明るい色調による高い日射反射量q1、更に、セラミックスであることによる従来の材料よりも高い赤外放射量q2といった性能が奏合されて、該材料を使用した場合に、その舗装や建造物の表面の温度上昇を効果的に抑制することが可能になる。
但し、本発明にかかる人工セラミック骨材は、白過ぎると、舗装に使用した場合には、路面上に設ける白線が見にくくなり、道路交通安全上は好ましくないという別の問題を生じる場合がある。従って、舗装用途の本発明にかかる人工セラミック骨材の場合は、その色を、明度を下げた色調となるように調整することが好ましい。本発明者らの検討によれば、その場合に、一般的な陶磁器用の黒色無機顔料を添加して、単に明度を下げたグレー系の色調にすると、かえって日射を吸収し易くなり、G1の入熱量が増えてしまい、十分な昇温抑制効果が得られなくなるので好ましくない。従って、明度を下げた色調に変える場合でも、日射を吸収し難いような工夫が必要とされる。以下、この場合の好ましい方法について説明する。
本発明者らは、舗装用として特に好適な、明度を下げた色調の本発明にかかる人工セラミック骨材とすることについて鋭意検討した結果、コバルト及び/又はニッケル成分を含み、セラミック骨材中におけるコバルト及び/又はニッケルの含有量が、酸化物換算で0.3〜5質量%となる構成とすれば、日射(赤外線)の吸収量を増やさないで、骨材の明度を下げることができることを見出した。具体的には、セラミック骨材中に、コバルト又はニッケルの内のどちらか1種を、酸化物換算で0.3〜5質量%含有しているか、又はこれら2種を合わせた含有量が0.3〜5質量%となるようにすることにより、日射(赤外線)の吸収量をそれほど増やさないで骨材の明度を下げることができる。
コバルト及び/又はニッケルを、上記した量で含有させることをベースとして、本発明にかかる人工セラミック骨材に、更に、鉄、マンガン、銅及びクロムからなる群より選ばれる少なくとも1種の金属成分を添加して、セラミック骨材中におけるこれら金属成分の総含有量が、酸化物換算で10質量%以下の範囲内となるように構成することも好ましい形態である。このようにすれば、日射の吸収量を抑制しながらグレー系の色調に改善することができる。
上記舗装用として特に好適な形態の本発明にかかる人工セラミック骨材は、下記に述べる実験方法によって、その効果を確認し、見出したものである。まず、日射に含まれる電磁波エネルギーの中には、可視光より波長の長い0.65μm〜2.5μmの赤外線が約50%を占めており、特に、この波長領域のエネルギーは舗装に吸収され易く、舗装体温度を上昇させる原因となっている。従って、骨材の構成材料としては赤外線を吸収し難いような材料を選択し、これによって色調をグレー系にすることが有効であると考えられる。そこで、この観点から検討を行った。具体的な実験方法としては、赤外線ランプのついている赤外線暗視カメラにより、種々の材料の赤外線反射の程度を比較評価しながら、材料開発を進めた。
その結果、後述する実施例3に示したように、酸化コバルト及び/又は酸化ニッケルを、前記したムライト質の昇温抑制セラミック骨材製造時に添加することによって得られた骨材は、明度を暗くしても赤外の反射性はそれほど低下しないことが分かった。又、その添加料は0.5質量%で、明度(Lab値)が55以下に低下し、道路に使用したときに白線を認識しやすい色調が得られることがわかった。又、酸化コバルト及び酸化ニッケルは高価なため、5%以上入れると製造コストが高くなり、舗装面等の温度上昇を抑制するという本発明の目的を解決する手段としては、極端なコスト高となるため実用的ではなくなる。又、前記した量の酸化コバルト及び/又は酸化ニッケルを含有している配合に対して、更なる色調調整のために、含有量が10質量%以下の範囲内であれば、酸化鉄、酸化マンガン、酸化第二銅及び酸化クロム等の金属酸化物を、これらの中から選択して1種又は2種以上を添加することも可能である。
本発明にかかる昇温抑制セラミック骨材は、下記に挙げる各種の舗装工法に使用することができる。
(1)一般的なアスファルト舗装や、排水性アスファルト舗装の骨材として使用できる。
(2)通常のアスファルト舗装の施工時に、本発明にかかる昇温抑制セラミック骨材を敷き均されたアスファルト表面に散布して、ローラー等で転圧して定着させるロールドアスファルト舗装に使用する骨材として使用できる。
(3)通常のアスファルト舗装表面、又はコンクリート舗装表面に、0.5〜5mm程度の厚さに、樹脂を介して昇温抑制セラミック骨材を付着させる、樹脂系すべり止め舗装工法に使用する骨材として使用できる。この場合に使用する樹脂としては、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、メタクリル系樹脂、ウレタン系樹脂及びビニルエステル系樹脂等を適宜に選択して使用することが可能であるが、本発明の目的には、特に、エポキシ系樹脂又はメタクリル系樹脂が適当である。
次に、実施例及び比較例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。
<実施例1及び比較例1>
無機系窯業原料をブロック形状に押し出し成形した後、トンネルキルンで1300℃焼成したムライト質セラミック骨材の比熱容量(定容)をレーザーフラッシュ法で測定したところ、2050KJ/m3・℃であった。そこで、本実施例では、このブロックを粉砕して篩い分けし、5〜10mmのムライト質セラミックの昇温抑制骨材を得た。得られた骨材はXRD分析より、ムライト結晶相が確認された。
(評価)
この骨材をアスファルトと混合して、30cm×30cm×厚さ5cmの形状の排水性舗装供試体を作製し、晴天時日射下での表面温度の変化を放射温度計で測定した。供試体の種類は、上記昇温抑制骨材を100%使用した試料1と、上記昇温抑制骨材の50%を天然骨材に置換した試料3を作成し、更に、舗装表面が摩耗してくる場合を想定して、各々の試料表面を研磨して骨材面を出した試料2及び4についても同時に試験した。又、比較のために、天然砕石を100%使用した試料5及び6を作製し、上記と同様に表面温度を測定した。表2に、外気温が25.7℃に上昇した13:00時の測温結果を示す。その結果、表2に示した通り、本実施例の骨材は、天然砕石を使用した場合と比較して、明らかに舗装表面の温度上昇の抑制効果があることが確認できた。
Figure 2006265048
表2の実測結果を踏まえ、盛夏時における各試料の上昇温度を熱力学理論によって推定する。検討の結果、外気温が31℃の時、天然砕石を100%使用した密粒度アスファルト舗装体の表面温度は61〜63℃、同じく天然砕石を100%使用した排水性舗装体の表面温度は59〜61℃と推定された。一方、本実施例の骨材を使用した排水性舗装体の表面温度は49〜50℃と推定された。したがって、本実施例の骨材を使用した排水性舗装体は、天然砕石を使用した一般的な密粒度アスファルト舗装体に比べて、盛夏時に表面温度で12〜13℃程度の温度抑制効果があるものと推定された。
<実施例2及び比較例2>
30cm×30cm×厚さ5cmの密粒度アスコン供試体表面にエポキシ系樹脂を塗布し、その上に実施例1で作成した骨材を篩い分けして得られた2〜3.35mmのムライト質セラミック骨材を散布して固着させた供試体を作成した。この供試体を屋外のアスファルト舗装面に置き、上下面以外の周囲を発泡スチロールで断熱して、夏季日射下での表面温度の変化を測定した。尚、比較試料には通常の砕石を使った密粒度アスコン供試体を使用した。結果を図2に示す。図2に示した通り、砕石を使用した比較例2の場合と比べて本実施例の骨材を使用して得た舗装面では、明らかに、温度上昇が抑制されることが確認された。
<実施例3>
本実施例では、実施例1のムライト質セラミックの昇温抑制骨材を作製する際に使用した原料を主原料に用い、これに、骨材の明度を下げるための成分として、表3に示した各種の成分が添加されてなる色の異なるセラミック骨材H1〜H5を作製した。具体的には、上記の骨材中に、コバルト成分、ニッケル成分、或いは鉄成分が、酸化物換算で表3に示した量となるように原料組成を調整し、各原料からなるφ40mm×10mm厚さにプレス成形されたプレス成形物を得、その後に該プレス成形物を1300℃で焼成し、得られた焼成体を試料H1〜H5とした。色及び特性を比較するために、明度を下げるための添加成分を加えずに主原料のみを用いて上記と同様にしてプレス成形物の焼成体を作製し、これを試料H0とした。又、明度を下げるための成分として、陶磁器用黒色顔料(日陶産業M−252)を用いた以外は上記と同様にしてプレス成形物の焼成体を作製し、これを試料H6とした。
得られた各試料H0〜H6について、目視で評価した色調と、色差計により測定した明度を表3にまとめて示した。又、赤外線暗視カメラで試料を撮影して、その明るさを、最も明るく見える試料H0を5とし、最も暗く見える試料H6を1として5段階評価で相対比較した値を、赤外反射性として表3中に示した。更に、各試料H0〜H6の表面を赤外線ランプで60分間照射し、その後における試料温度をあわせて表3中に示した。比較のために、比較例1で使用した砕石と同種の石を加工して得た、上記と同様の大きさの試験体について、同様に赤外線ランプで60分間照射した後、表面温度を測定したところ53.0℃であった。
Figure 2006265048
表3に示した通り、赤外線ランプで60分間照射した後の各試料についての表面温度の測定結果から、試料H0〜H6のいずれも、従来の砕石を使用した比較のための試験体(表面温度=53.0℃)と比較して、昇温抑制効果があることが確認できた。更に、骨材の明度を下げるための成分としてコバルト又はニッケル成分を使用することで、通常用いられている陶磁器用黒色顔料を使用した場合と比較して、昇温抑制効果が損なわれることがないことが確認できた。
本発明の活用例としては、頻繁な補修工事を必要とすることなく長期間に渡って路面や壁面の温度上昇抑制効果を維持するとともに、降雨や散水等の水分補給がなくても、夏季の路面温度上昇を有効に抑制することができ、メンテナンスフリーで経済的であり、交通安全上も好ましいヒートアイランド現象の抑制に寄与できる、都市内の舗装、或いは建造物の壁面が挙げられる。
アスファルト舗装表面付近における熱収支形態を説明するための模式図である。 実施例2及び比較例2の舗装体の日射試験−表面付近の温度変化を示すデータである。

Claims (6)

  1. 窯業原料を焼成してなる舗装材料或いは建造物の壁材料の骨材であって、その比熱容量(定容)が1800KJ/m3・℃以上であることを特徴とする昇温抑制セラミック骨材。
  2. アルミナ、ムライト及びスピネルから選ばれる少なくとも1種の結晶相を含んでなる請求項1に記載の昇温抑制セラミック骨材。
  3. 更に、コバルト及び/又はニッケルを含み、セラミック骨材中におけるコバルト及び/又はニッケルの含有量が、酸化物換算で0.3〜5質量%である請求項1又は2に記載の昇温抑制セラミック骨材。
  4. 更に、コバルト及び/又はニッケルと、鉄、マンガン、銅及びクロムからなる群より選ばれる少なくとも1種とを含み、セラミック骨材中におけるコバルト及び/又はニッケルの含有量が、酸化物換算で0.3〜5質量%であり、且つ、セラミック骨材中における鉄、マンガン、銅及びクロムの総含有量が、酸化物換算で10質量%以下の範囲内である請求項1又は2に記載の昇温抑制セラミック骨材。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の昇温抑制セラミック骨材が、形成材料中に配合、舗装面に散布或いは圧入、又は樹脂によって定着のいずれかの方法で利用されていることを特徴とする昇温抑制舗装。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の昇温抑制セラミック骨材を配合してなる材料で形成されてなることを特徴とする昇温抑制建築資材。
JP2005086833A 2005-03-24 2005-03-24 昇温抑制骨材 Active JP4837933B2 (ja)

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