JP2006264447A - 燃料ポンプ支持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】
部品点数の削減、製造の手間・時間の削減を図ることができる燃料ポンプ支持構造を提供すること。
【解決手段】
燃料ポンプ1をサイドフレーム21に支持する支持部材3と、燃料ポンプ1とサイドフレーム21との間に介在されて、支持部材3による支持機能が損なわれたときに、車体側に固定された車体側受部材41と燃料ポンプ1側に固定されたポンプ側係合部材42とが係合して燃料ポンプ1をサイドフレーム21に繋ぎ止める脱落防止機構4と、を備えた燃料ポンプ支持構造であって、脱落防止機構4は、ポンプ側係合部材42を車体側受部材41に対して車体後方から挿入して、この水平挿入方向と異なる下方向へ回動させることによって、挿抜方向への抜け止めを行うよう構成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車の燃料ポンプを車体に支持する燃料ポンプ支持構造に関し、特に、燃料ポンプが支持部材から脱落するのを防止する脱落防止機構の組付作業の簡便化を図るとともに、コスト低減を図ることのできる燃料ポンプ支持構造に関するものである。
従来、燃料ポンプを車体に支持する支持部材が、路面入力などにより破損するなどして支持部材の支持機能が損なわれたときに、燃料ポンプを車体に繋ぎ止める脱落防止機構が、支持部材と並列に設けられている燃料ポンプ支持構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この従来の脱落防止機構は、燃料ポンプの外周に装着された保持部材と、車体に固定されて孔を有したプレートと、このプレートの孔に差し込まれて前記保持部材にナットで締結されたボルトと、から構成されている。
実公平8−5347号公報
しかしながら、このような従来の燃料ポンプ支持構造では、脱落防止機構が、燃料ポンプの外周に装着される保持部材と、車体に固定されるプレートと、このプレートに開口された孔に差し込み前記保持部材に締結するボルトおよびナットとを有した構造であるため、構成部品が多く、コストが嵩むという問題があった。
そこで、本発明は、部品点数の削減を図ることができる燃料ポンプ支持構造を提供することを目的とするものである。
本発明は、上述事情に鑑みなされたものであって、燃料ポンプを車体に支持する支持部材と、前記燃料ポンプと車体との間に介在されて、前記支持部材による支持機能が損なわれた状態では、前記車体側に固定された車体側受部材と前記燃料ポンプ側に固定されたポンプ側係合部材とが係合して燃料ポンプを車体に繋ぎ止める脱落防止機構と、を備えた燃料ポンプ支持構造であって、
前記脱落防止機構は、前記ポンプ側係合部材を前記車体側受部材に対して所定の水平方向から挿入して、この水平挿入方向と異なる下方向へ回動させることによって、挿抜方向への抜け止めを行うよう構成したことを最も主要な特徴とする。
本発明によれば、燃料ポンプの組付時には、脱落防止機構にあっては、燃料ポンプ側に固定されたポンプ側係合部材を、車体側に固定された車体側受部材に対して、所定の方向から水平に挿入し、さらに、挿入方向と異なる方向であるとともに燃料ポンプの荷重が作用する方向である下方向へ回動させることによって、挿抜方向への抜け止めが成された状態とする。これにより、脱落防止機構は、支持部材の支持機能が損なわれたときに車体側受部材とポンプ側係合部材とが係合可能な状態となり、かつ、係合時において路面入力などがあっても、ポンプ側係合部材が車体側受部材から挿抜方向へ抜け落ちることがない。
このように、本発明では、脱落防止機構を、車体側受部材とポンプ側係合部材とで構成したため、部品点数を少なくでき、コストダウンを図ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
この実施の形態の燃料ポンプ支持構造は、燃料ポンプ1を車体2に支持する支持部材3と、前記燃料ポンプ1と車体2との間に介在されて、前記支持部材3による支持機能が損なわれたときに、前記車体2側に固定された車体側受部材41と前記燃料ポンプ1側に固定されたポンプ側係合部材42とが係合して燃料ポンプ1を車体に繋ぎ止める脱落防止機構4と、を備えた構造となっている。
前記脱落防止機構4は、前記ポンプ側係合部材42を前記車体側受部材41に対して所定の水平方向から挿入して、この挿入方向と異なる下方向へ回動させることによって、挿抜方向への抜け止めを行うよう構成されている。
図1〜図5は、この発明の最良の実施の形態の実施例1の燃料ポンプ支持構造を示しているもので、この実施例1の燃料ポンプ支持構造は、請求項1〜5に記載の技術思想を全て含んでいる。
まず、全体の概略の構成を説明する。
図2の全体図に示すように、自動車の車体2の下面に燃料タンク5が取り付けられている。また、燃料タンク5から図示を省略したエンジンへ燃料を導く燃料配管6が車体2の下面に設けられている。さらに、燃料配管6の途中に燃料ポンプ1が設けられている。
図1に示すように、車体2の下面左右には、中空角柱状のサイドフレーム21,21が車両前後方向に延設されている。なお、図1では車体2の右側に設けられたサイドフレーム21を示して、図において矢印Fが車両前方を示し、矢印UPが車両上方を示し、矢印Lが車両左方向を示している。
このサイドフレーム21の車両中央側を向いた側面21aに沿って燃料ポンプ支持用空間22が車両前後方向に形成されている。そして、この燃料ポンプ支持用空間22には、燃料ポンプ1が、支持部材3を介してサイドフレーム21の側面21aに支持されている。
ここで、支持部材3による燃料ポンプ1の支持構造について説明する。
燃料ポンプ1は、この燃料ポンプ1に装着したポンプホルダ11を、車体2に固定された支持部材3に取り付けることで、車体2に支持されている
支持部材3は、略直角の角度を成すL字断面形状の金属板材で形成されており、サイドフレーム21の側面21aに3本のボルト33,33,33で固定され車両上方に延びる取付板31と、燃料ポンプ1を支持する略水平の支持板32とを備えている。なお、前記ボルト33,33,33は、前記サイドフレーム21に溶接されたウエルドナット23,23,23に締結されている。
一方、ポンプホルダ11は、金属板材より形成され、燃料ポンプ1を車両下方から支持するポンプ支持板11aと、このポンプ支持板11aの左右両側から車両上方に逆Ω字状に延びて燃料ポンプ1の外側面を囲む前側保持環部11b,11b、後側保持環部11c,11cと、各保持環部11b,11cの間に形成された谷部11dと、を備えている。なお、各保持環部11b,11cは、上端部が開いており、この開き部分をボルト11e,11eで締めることで燃料ポンプ1の外周に装着されている。
そして、ポンプホルダ11は、図1に示すように燃料ポンプ1の外周に装着された状態で、ポンプ支持板11aを取付板31にリジッドにあるいは弾性的に支持させ、この状態でボルト12およびナットにより支持部材3に取り付けられている。
次に、前記燃料ポンプ1と車体2との間に設けられている脱落防止機構4について、図3〜図6を交えて説明する。
この脱落防止機構4は、図1のA部および図3に示すように、車体2に固定された支持部材3の取付板31に一体に形成された車体側受部材41と、燃料ポンプ1に装着されたポンプホルダ11の谷部11dに一体に形成されたポンプ側係合部材42と、を備えている。
まず、ポンプ側係合部材42について説明する。
このポンプ側係合部材42は、図3に示すように、谷部11dを延設して形成されたもので、図4に示すように、前後方向に長い短冊状に形成された係合部42aと、同様に短冊状に形成されて前記係合部42aの中間部と谷部11dとを連結した連結部42bと、により略T字形状に形成されている。
また、ポンプ側係合部材42は、図6に示すように連結部42bの長手方向に対して係合部42aが斜めを向くように折り曲げられており、正面視で逆への字形状に形成されている。
次に、車体側受部材41について説明する。
車体側受部材41は、取付板31を切り起こして形成されたもので、図5に示すように、係合部42aを車両前後方向から挿入可能な挿入用空間43を車両上下方向から挟む上側の上側規制片41aと、下側規制片としての下側の第1規制片41bおよび第2規制片41cとにより、略コの字断面形状に形成されている。
また、取付板31には、各規制片41a,41b,41cを切り起こした穴31bが形成され、この穴31bの背面には、サイドフレーム21の側面21aが配置されている。
さらに、上側規制片41aの先端には、挿入用空間43を側方から囲むように車両下方に延びる上側爪41dが形成されている。
一方、第1規制片41bならびに第2規制片41cにも、同様に挿入用空間43を側方から囲むように車両上方に延びる下側爪41e,41fが形成されている。
すなわち、車体側受部材41は、各規制片41a,41b,41cおよびその先端の各爪41d,41e,41fにより、係合部42aを前後方向からの挿入可能であるとともに、車両前後方向に直交する向きである上下左右方向に変位した場合に係合するよう構成されている。
さらに、車体側受部材41には、係合部42aを所定の水平挿入方向である車両後方から前方に向けて挿入させたときに連結部42bを通過させる挿入時通過用空間44と、この挿入時通過用空間44に連続して形成されて、ポンプ側係合部材42を車両下方向へ回動させたときに連結部42bが通過する回動時通過用空間45とが形成されている。
すなわち、上側爪41dおよび各下側爪41e,41fの長さの関係は、図3に示すように、車両後方の下側爪41fの上端の高さが、上側爪41dの下端の高さよりも低く(この高さの差は、連結部42bの厚み寸法よりも大きな差である)形成され、両爪41d,41fの間には、連結部42bを矢印Bで示す軌跡で通過させることのできる挿入時通過用空間44が形成されている。一方、車両前方の下側爪41eの上端の高さは、上側爪41dの下端の高さよりも高く形成され、連結部42bが両爪41e,41dの間を通過できないように構成されている。
また、回動時通過用空間45は、第1規制片41bと第2規制片41cとの間に形成され、連結部42bが車両下方向に移動可能なように連結部42bよりも幅広く形成されているとともに、前記挿入時通過用空間44の前端から車両下方に連続するようになっている。
(実施例1の作用)
次に、実施例1の燃料ポンプ支持構造の作用について説明する。
まず、組付手順について説明する。
サイドフレーム21に支持部材3を固定しておくとともに、ポンプホルダ11は燃料ポンプ1に装着しておく。
この状態で、燃料ポンプ1を、支持部材3のポンプ支持板11aの上面に取り付けるが、このとき、脱落防止機構4の組付作業を行う。すなわち、前側保持環部11bに一体に設けられているポンプ側係合部材42を、支持部材3に一体に設けられている車体側受部材41に係合させる作業を行う。
この組付作業は、挿入ステップSTEP1と回動ステップSTEP2の2つの作業を順に行うことで成り立つ。
最初に行う挿入ステップSTEP1は、ポンプ側係合部材42の係合部42aを車体側受部材41の挿入用空間43に車両後方から前方に向かって水平に挿し込む作業である。この挿入ステップSTEP1の際には、図5に示すように、ポンプ側係合部材42の連結部42bが上側規制片41aの上側爪41dと第2規制片41cの下側爪41fとに引っかからないように、同図においてSTEP1で示す位置まで持ち上げる。さらに、この状態で連結部42bを両爪41d,41fの上下間に設けられている挿入時通過用空間44を図3の矢印Bで示す軌跡で通過させ、係合部42aを挿入用空間43に配置させる。
次の回動ステップSTEP2は、燃料ポンプ1と共にポンプ側係合部材42を、図5に示すSTEP1からSTEP2の位置まで車両下方に回動させる作業である。この作業は燃料ポンプ1の荷重が作用する方向にポンプ側係合部材42を回動させるから作業が楽である。
この回動ステップSTEP2を終えた状態では、係合部42aの挿し抜き方向である車両後方への移動は、連結部42bが第2規制片41cに係合することで規制される。また、この状態において、係合部42aは、車体側受部材41に対して車両上下左右方向に変位するときに係合可能であり、また、係合部42aが車両前後方向に変位するときには、連結部42bと第1・第2規制片41b,41cとが係合可能となる。
以上で脱落防止機構4の組付作業を終了する。
その後、ポンプホルダ11を支持部材3にボルト12で取り付け、燃料ポンプ1の組付作業を終了する。
次に、走行時には、燃料ポンプ1で発生する振動、あるいは路面からの入力により、支持部材3とポンプホルダ11とが相対変位することがあるが、この場合、車体側受部材41とポンプ側係合部材42との間には隙間が設けられており、両者41,42が干渉して異音が発生することがない。
しかしながら、悪路走行などで路面から強い負荷荷重および振動を受けて、支持部材3が破損するなどして、支持部材3による支持機能が損なわれることがある。
この場合、実施例1では、燃料ポンプ1側のポンプ側係合部材42が車体側受部材41に係合され、燃料ポンプ1が脱落することがない。
さらに、実施例1では、車体側受部材41の第1規制片41bの下側爪41eの高さを上側爪41dの下端位置よりも高くしている。このため、支持機能が損なわれた場合において、乗員が急ブレーキを踏むなどして、燃料ポンプ1に対して車両前方に大きな重力加速度が作用した場合でも、ポンプ側係合部材42の連結部42bが車体側受部材41から前方に抜けることがなく、燃料ポンプ1の脱落防止を確実に行うことができる。
また、ポンプ側係合部材42が車体側受部材41から外れるのは、連結部42bが図3に示す矢印Bと逆方向に挿入時通過用空間44を通過する場合だけであるが、車両の走行中においては、車両前後方向に作用する加速度よりも車両上下方向に作用する加速度が大きいので、連結部42bが回動時通過用空間45内を挿入時通過用空間44の高さまで上がって、かつ、この瞬間に同時に連結部42bが挿入時通過用空間44を後方に移動するだけの重力加速度が作用する可能性は小さい。したがって、このように連結部42bが回動時通過用空間45を上昇した瞬間に、挿入時通過用空間44を後方に移動する可能性は、非常に小さく、より確実に抜け止めが成される。
(実施例1の効果)
a)本実施例1では、脱落防止機構4を構成する車体側受部材41とポンプ側係合部材42との組付作業が、係合部42aを車体側受部材41の挿入用空間43に所定の水平方向である車体後方から挿入する挿入ステップSTEP1と、ポンプ側係合部材42を下方に回動させる回動ステップSTEP2の2つの作業を順に行うだけで完了するため、作業が簡単であるとともに、作業時間の短縮を図ることができる。
b)上記組付作業が、人間の手で容易に行えるため、専用の組付設備を必要とせず、生産ラインの簡便化を図ることができる。
c)燃料ポンプ1の脱落防止を図る脱落防止機構4を、金属板により形成して相互に係合する車体側受部材41とポンプ側係合部材42とにより構成したため、構成部品数が少なく、より安価に脱落防止機構を提供することができる。
また、悪路走行などで路面から強い負荷荷重および振動を受けて、支持部材3が破損した場合には、ポンプ側係合部材42が、車体側受部材41に係合されるだけでなく、両部材が接触することにより異音が発生するため、支持部材3の破損を運転者などに知らしめることができる。
加えて、脱落防止機構4の車体側受部材41とポンプ側係合部材42を、それぞれ燃料ポンプ1の支持を行う支持部材3と、ポンプホルダ11の前側保持環部11bとに一体に形成したため、さらに、部品点数を削減してコストダウンを図ることができるとともに、部品組立時間をより大幅に削減することができる。
しかも、車体側受部材41とポンプ側係合部材42を、支持部材3と前側保持環部11bとに一体に形成するにあたり、それぞれ、支持部材3の一部を切り起こし、また、谷部11dを延設して形成しているため、よりいっそう部品点数を減らして製造コストの低減を図ることができるとともに、部品組立時間をより大幅に削減することができる。
d)車体側受部材41の第1規制片41bの下側爪41eの高さを上側爪41dの下端位置よりも高くしたため、連結部42bが車体側受部材41から前方に抜けることがなく、燃料ポンプ1の脱落防止を確実に行うことができる。
図6〜図8は、この発明の実施の形態の実施例2の燃料ポンプ支持構造を説明するものである。なお、前記実施例1と同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明を省略し、実施例1と相違する部分を中心として説明する。
この実施例2における実施例1との相違点は、下側の第1規制片241bと第2規制片241cならびに両者に形成された下側爪241e,241fが、それぞれ前後で同じ形状に形成され、連結部42bが通過可能な挿入時通過用空間244,244が前後の下側爪241e,241fの上側に形成されている点である。
したがって、実施例2にあっては、組付時に車体側受部材41の挿入用空間43に対し、係合部42aを車体前方と車体後方のいずれからも挿入することができる。
なお、この組付時において、図7および図8に示すように、連結部42bは、挿入ステップSTEP1において、挿入時通過用空間244を通過させ、次の回動ステップSTEP2において、回動時通過用空間45を通過させる点は、実施例1と同様である。
他の構成及び作用効果については、前記実施例1と同一乃至均等であるので、説明を省略する。
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態および各実施例1,2を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態及び各実施例1,2に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
すなわち、実施例1,2では、車体側受部材41を支持部材3に形成したが、この車体側受部材41を、車体2側に設けるのであれば、その設置箇所は支持部材3に限られない。同様に、ポンプ側係合部材42をポンプホルダ11に設けた例を示したが、燃料ポンプ1側に設けるのであれば、その設置箇所はポンプホルダ11に限られるものではない。
また、実施例1,2の燃料ポンプ支持構造では、車体側受部材41を、1本の上側規制片41aと2本の第1・第2規制片41b,41cを有した構造のものを示したが、これに限らず、上側規制片を2本に分けた構成や、下側規制片を1本にして、その中間に回動時通過用空間用の溝を一部に形成した構成としてもよい。また、円筒形状や半円筒形状として、その前後端部の一方から挿入時通過用空間と回動時通過用空間とをL字形状に形成してもよい。
また、実施例1,2では、ポンプ側係合部材42をT字形状に形成した例を示したが、このポンプ側係合部材42は、車体側受部材に係合可能な係合部と、この係合部をポンプ側に連結する連結部とを備えたものであれば、その形状はT字形状に限られるものではなく、例えば、係合部を球状や楕円形状などに形成して、これに連結部を連結した形状にしてもよい。
本発明の実施の形態の実施例1の燃料ポンプ支持構造を示す斜視図である。 本発明の実施の形態の実施例1の燃料ポンプ支持構造を適用した車両の斜視図である。 本発明の実施の形態の実施例1の燃料ポンプ支持構造に係るポンプホルダを示す斜視図である。 本発明の実施の形態の実施例1の燃料ポンプ支持構造の図1においてAで示す部分を拡大した側面図である。 本発明の実施の形態の実施例1の燃料ポンプ支持構造の図1においてAで示す部分の一部を示す斜視図である。 本発明の実施の形態の実施例1の燃料ポンプ支持構造の組付作業手順を示す説明図である。 本発明の実施の形態の実施例2の燃料ポンプ支持構造の要部を示す側面図である。 本発明の実施の形態の実施例2の燃料ポンプ支持構造の組付手順を示す説明図である。 本発明の実施の形態の実施例2の燃料ポンプ支持構造の組付手順を示す説明図である。
符号の説明
1 燃料ポンプ
2 車体
3 支持部材
4 脱落防止機構
41 車体側受部材
41a 上側規制片
41b 第1規制片(下側規制片)
41c 第2規制片(下側規制片)
41d 上側爪
41e 下側爪
41f 下側爪
42 ポンプ側係合部材
42a 係合部
42b 連結部
43 挿入用空間
44 挿入時通過用空間
45 回動時通過用空間

Claims (5)

  1. 燃料ポンプを車体に支持する支持部材と、
    前記燃料ポンプと車体との間に介在されて、前記支持部材による支持機能が損なわれた状態では、前記車体側に固定された車体側受部材と前記燃料ポンプ側に固定されたポンプ側係合部材とが係合して燃料ポンプを車体に繋ぎ止める脱落防止機構と、
    を備えた燃料ポンプ支持構造であって、
    前記脱落防止機構は、前記ポンプ側係合部材を前記車体側受部材に対して所定の水平方向から挿入して、この水平挿入方向と異なる車両下方向へ回動させることによって、挿抜方向への抜け止めを行うよう構成したことを特徴とする燃料ポンプ支持構造。
  2. 前記ポンプ側係合部材は、前記車体側受部材に係合する係合部と、この係合部を前記燃料ポンプ側に連結する連結部とを有し、
    前記車体側受部材は、前記係合部を前記所定の水平方向から挿入可能に形成され、
    前記車体側受部材には、前記係合部を前記所定の水平挿入方向から挿入させたときに前記連結部を通過させる挿入時通過用空間と、この挿入時通過用空間に連続して形成されて、前記ポンプ側係合部材を車両下方向へ回動させたときに前記連結部が通過する回動時通過用空間と、が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料ポンプ支持構造。
  3. 前記ポンプ側係合部材は、前記連結部が前記係合部の中間部に連結されて略T字形状に形成され、
    前記車体側受部材は、前記係合部が挿入される挿入用空間を車両上方および下方から挟む上側規制片および下側規制片を有し、略コの字断面形状に形成されているとともに、前記上側規制片の先端から車両下方に上側爪が延在され、かつ、前記下側規制片の先端から下側爪が車両上方に延在され、
    前記挿入時通過用空間が、前記下側爪の上端と前記上側爪の下端との間に形成され、
    前記下側規制片が、回動時通過用空間を挟んで第1規制片と第2規制片とに分割されていることを特徴とする請求項2に記載の燃料ポンプ支持構造。
  4. 前記第1規制片の下側爪の高さが前記上側爪の下端よりも高く形成され、
    前記第2規制片の下側爪と前記上側爪との間のみに、前記挿入時通過用空間が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の燃料ポンプ支持構造。
  5. 前記車体側受部材が、前記車体に固定された前記支持部材に一体に形成され、
    前記ポンプ側係合部材が、前記燃料ポンプの外周に装着されて前記支持部材に連結されたポンプホルダに一体に形成されていることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の燃料ポンプ支持構造。
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