JP2006263246A - 浴槽用またはシャワー用微細気泡噴出装置 - Google Patents

浴槽用またはシャワー用微細気泡噴出装置 Download PDF

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寿啓 古坂
Hidenobu Hori
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Abstract

【課題】 浴槽の温液または湯沸し器からの温液を用いて活性を有する微細気泡を噴出さ
せることができる浴槽用またはシャワー用に用いられる微細気泡噴出装置を提供する。
【解決手段】 浴槽(1)中の温液または湯沸し器(16)からの温液を循環させるポン
プ(5)と、該循環温液に空気を圧入するコンプレッサー(6)と、該加圧空気を前記循
環温液と混合して溶解させるスタチックミキサー(9)と、該空気飽和温液から余剰空気
を分離する空気分離槽(10)と、該空気飽和温液流を断熱膨張させて微細気泡を浴槽内
に噴出させる断熱膨張弁(14、15) とを備えたことを特徴とする浴槽用またはシャワ
ー用微細気泡噴出装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は浴槽用またはシャワー用に用いられる微細気泡噴出装置に関し、より詳しくは
、家庭用の浴槽はもちろんのこと、多人数が利用する公衆浴場等の浴槽やシャワー用に好
適な液滴径が視認不可能な程度迄微細化することができる浴槽用またはシャワー用の微細
気泡噴出装置に関する。
従来から浴槽用の微細な気泡を発生させる手段としては、超音波発生器を用いたもの、
ベンチュリー管を用いたもの、あるいは加圧液中に空気を圧入することにより分散、細分
化をして泡を発生させたもの等がある。また、その他の分野で微細な気泡を発生させる手
段として例えば、水処理における加圧浮上に見られるような、吹き込み空気を回転あるい
は固定羽根で泡を切り細分化する方法などが従来から知られている。
しかしながら、これらの従来技術を用いた微細な気泡を発生させる手段では、気泡の大
きさの微細化に限界があるために、泡体独自に活力を保有する機能泡を期待することがで
きない。
また、入浴効果を高める目的で、気泡を混入した水流を浴槽内に噴出させる噴流ユニッ
ト(ジャグジー吹出部)を浴槽の内壁に設置した入浴装置が提案されている(特許文献1
参照)。
かかる入浴装置では、浴槽から吸引した風呂水を加圧ポンプで昇圧し、ベンチュリー機
構あるいはエゼクタ機構内を通過させることで周囲の空気を吸引し、気泡として混入した
後に浴槽内に吐出するものであるが、通常の浴湯循環ポンプの作動により浴湯が噴流ユニ
ットに移送され、浴湯がジャグジー吹出口から噴出されるものであるために圧力が低く、
生成する気泡の微細化に限界があり、活性を有する微細気泡を得ることができない。
また、訪問入浴で使用する移動浴槽に、ポンプとモーターが一体のポンプモーターと頭
部を固定できる枕を使い、ジャグジー風呂を可能にした移動入浴用ジャグジー浴槽も提案
されている(特許文献2参照)。
かかる移動浴槽の底部や側面に設けられたモーター付ポンプによるジャグジー浴槽によ
れば、温流と気泡で、よごれも取れて床ずれなどにも効き目があり、入浴者にも満足感を
あたえることが出来るとされているが、通常のポンプを使用して温流と気泡を循環するも
のであるために圧力が低く、生成する気泡の微細化に限界があり、活性を有する微細気泡
を得ることができない。
また、浴室に設置されている給水蛇口から供給される水道水の圧力を利用することによ
り、加圧ポンプを増設することなく、既設の浴槽においても安価で簡易に設置できる浴槽
用簡易泡発生装置も提案されている(特許文献3参照)。
かかる浴槽用簡易泡発生装置では、浴槽から吸引した風呂水を加圧ポンプで昇圧し、ベ
ンチュリー機構あるいはエゼクタ機構内を通過させることで周囲の空気を吸引し、気泡と
して混入した後に浴槽内に吐出するものであるが、水道水の圧力を利用するものであるた
めに圧力が低く、生成する気泡の微細化に限界があり、活性のある微細気泡を得ることが
できない。
特開2000−70320号公報 特開2003−250855号公報 特開2000−166789号公報
噴出される気泡の粒径が、例えば、約15μm以下というマイクロメートルレベルの微
細気泡(マイクロバブル)になると、泡体に活性が付与されるばかりでなく、殺菌作用や
洗浄作用を併せ持った泡体となり、家庭用の浴槽は勿論のこと、多人数が利用する公衆浴
場等の浴槽やシャワー用として好適なものとして利用出来ると期待されている。
しかしながら、上記のように従来から提案されている微細な気泡を発生させる手段では
、いずれも生成する気泡の粒径が、せいぜい、0.05ないし0.2ミリメートル(mm
)の範囲であって、気泡の微細化に物理的な限界があるために、活性を有するマイクロメ
ートルレベルの微細気泡を得ることは到底できない。
したがって、従来の技術では、単に、泡が噴出する風呂あるいはシャワーという程度の
使用がなされるだけで、泡に活性を持たせ、殺菌効果や洗浄効果を持たせることができる
ようにした家庭用あるいは多人数が利用する公衆浴場等の浴槽やシャワー用として用いる
ことは出来ない。
そこで、本発明の目的は、以上のような従来技術の有する問題点に鑑み、浴槽の温液お
よび/または湯沸し器からの温液を用いて循環させ、該循環温液に空気を圧入し、発生す
る空気飽和温液流を可能な限り微細気泡とすることにより、洗浄を助けることができ活性
を有する微細気泡(マイクロバブル)を噴出させることができる浴槽用またはシャワー用
に用いられる微細気泡噴出装置を提供することにある。
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意研究した結果、浴槽の温液および/または
湯沸し器からの温液を用いて循環系を形成し、該循環温液に空気を圧入して温液中に空気
が飽和状態迄溶存した液流を作り上げ、その後で、該加圧状態の空気飽和温液流を断熱膨
張させて一気に大気圧に戻すための断熱膨張弁を用いることにより、生成する気泡の粒径
が約2マイクロメートル(μm)程度の非常に微細で活性な気泡を噴出させることができ
、しかもマイナスイオンを発生させることができ、殺菌効果も得られることを知見し、こ
の知見を元に微細気泡噴出装置を完成するに至った。
本発明の第1の態様は、浴槽の温液を利用して、浴槽内に微細気泡を噴出させるもので
ある。
すなわち、本発明によれば、浴槽(1)中の温液を循環させるポンプ(5)と、該循環
温液に空気を圧入するコンプレッサー(6)と、該加圧空気を前記循環温液と混合して溶
解させるスタチックミキサー(9)と、該空気飽和温液から余剰空気を分離する空気分離
槽(10)と、該空気飽和温液流を断熱膨張させて微細気泡を浴槽内に噴出させる断熱膨
張弁(14)とを備えたことを特徴とする浴槽用微細気泡噴出装置が提供される。
本発明の第2の態様は、浴槽または湯沸し器からの温液を用いて、シャワー用の微細気
泡を噴出させるものである。
すなわち、本発明の第2の態様によれば、浴槽(1)または湯沸し器(16) からの温
液を循環させるポンプ(5)と、該循環温液に空気を圧入するコンプレッサー(6)と、
該加圧空気を前記循環温液と混合して溶解させるスタチックミキサー(9)と、該空気飽
和温液から余剰空気を分離する空気分離槽(10)と、該空気飽和温液流を断熱膨張させ
て微細気泡を噴出させる断熱膨張弁(15)とを備えたことを特徴とするシャワー用微細
気泡噴出装置が提供される。
このように、本発明は浴槽用またはシャワー用に用いられる微細気泡噴出装置に関する
ものであり、この装置を用いることによって、家庭用の浴槽はもちろんのこと、多人数が
利用する公衆浴場、温泉等、さらには身体機能の低下した人の養護施設等の浴槽、又は巡
回介護サービスにおける入浴において身体の加温、洗浴に好適な、従来の同種の装置に比
べて液滴径を極めて微細化することができる浴槽用またはシャワー用の微細気泡を噴出さ
せることが可能になる。
本発明の浴槽用の微細気泡噴出装置を利用して入浴した場合、噴出された泡が極めて微
細(マイクロバブル)であるために、この微細気泡が毛孔、皮膚の皺部の細かい凹部に入
ることができる。加えて、液流に速度を加えているために流体に速度頭があり、上記のご
とく微細気泡が皮膚の細部に浸入して洗浄効果を上げることができる。
特に、微細気泡が人体皮膚部に接触して破裂することによる皮膚表面に付着している垢
、汚れは剥離除去され易くなるので、かかる入浴による洗浄効果は極めて優れており、多
人数が利用する公衆浴場、温泉等にも有効である。
また、本発明の浴槽用の微細気泡噴出装置を利用して入浴した場合、アルカリ性の洗剤
を用いることなく、すなわち洗剤の化学的効果に拠ることなく微細気泡のみの物理的洗浄
効果が認められるので、経済的に有利であるばかりではなく、洗剤を用いた場合の下水の
汚染も発生しない点で環境的にも好ましい。
さらに、老人や病人などの入浴に際しては、水圧による内臓の圧迫を避けるため、通常
、腰より上は浸からないように、また、胸部を沈めないように、等が要求されるが、本発
明の浴槽用の微細気泡噴出装置を利用すれば、噴出されるのは気体の泡と温液の混合体で
あることから該混合体の比重が小さいため、入浴時に人体に加わる圧力は相当軽減され、
腰から上でも温水につかることができ、加えて、人体への接触気液の見かけの比熱の関係
から、入浴温度を通常より若干高めに設定しても適温感覚での入浴が可能であるため、よ
り温浴効果が享受できるという効果が得られる。
以下、本発明を実施するための好ましい形態について、図面を参照して詳細に説明する

図1は本発明の浴槽用または洗髪用に用いられる微細気泡噴出装置の配置を示す図であ
る。
本発明の第1の態様にかかる浴槽用の微細気泡噴出装置は、浴槽の温液を利用するもの
であり、図1に示すように、まず浴槽とポンプ管系で接続した閉鎖系回路を何度も再循環
するシステムを形成し、浴槽(1)中の温液をポンプ(5)により循環させる。ここで、
循環系の管(3)の管径は40ないし50Aが好ましく、温液を循環させる圧力は7ない
し8kg/cm2 程度が好ましい。
この浴槽の温液を再循環して使用する際に、浴槽(1)の底部(2)から排出する温液
を管系(3)を経由して、フィルター(4)を通過させることが好ましく、これにより、
温液中の湯垢、湯滓を取り除くことができる。このフィルター(4)としては、特に限定
されるものではなく、単純炉材フィルターとして汎用されているものを用いることができ
る。
次に、フィルター(4)を通過して清浄化された温液を圧力ポンプ(5)により高圧液
流を作る。ここで用いるポンプ(5)の吐出能力は0.1m3 /min以上、圧力は5k
g/cm2 以上の能力を有するポンプが好ましい。
次に、この循環温液に空気を圧入するためのコンプレッサー(6)を用いて、これに外
部空気を吸引して圧縮し、高圧空気として細管(7)中を通して、前記高圧液流中に、圧
入口(8)より圧入する。ここで用いるコンプレッサー(6)の排出能力は0.02m3
/min以上、圧力は8kg/cm2 以上の能力を有するコンプレッサーが好ましい。ま
た、高圧空気を通す細管(7)の管径は2ないし2.5Aが好ましい。
これにより、高圧液流体と高圧縮空気体を合流させた温水を管中を流してスタチックミ
キサー(9)内を通過させることにより、高圧液流体と高圧縮空気体との多面接触効果に
より該高圧縮空気体が高圧液流体中に溶存する状態となる。ここで用いるスタチックミキ
サー(9)としては例えば、ねじり羽根式のミキサーを用いることができる。
次に、上記スタチックミキサー(9)内を通過して高圧縮空気体が溶存した高圧液流体
には余剰な空気体も未だ含まれているので、この混合流体を空気分離槽(10)に送り、
該空気分離槽(10)内を回転流動させながら槽内を上昇させる。これにより、該空気分
離槽(10)の中央部には求心力が発生して液流体と分離した余剰空気体は中央部に固定
設置されている円筒状のベント管(22)に流入して上昇し槽外に排出される。ここで用
いることができる空気分離槽(10)としては、例えば、図2に示されるようなサイクロ
ン分離式のような形式の空気分離槽が好ましい。また、余剰空気体を連続的に槽外に排出
するための細管の管径は2ないし2.5Aが好ましい。
図2に示した空気分離槽(10)では、スタチックミキサー(9)内を通過して送り込
まれた高圧縮空気体が溶存した高圧液流体を槽の下方から、中央部において回転している
円筒状のベント管(22)に対して接線方向に送り込むことが好ましい。この円筒(22
)には、φ10mm程度の孔(23)が多数形成されており、回転に伴う求心力で液流体
内に飽和状態に溶存した空気以外の余剰な空気体は液流体と分離してこの孔(23)を通
って中心に集まり、上方の空気排出口(24)から排出され、図1に示したパイプを通っ
て系外に排出される。
次に、前記空気分離槽(10)内を回転上昇した混合流体はヘッダー(12)に入り、
浴槽までの管系(13)を経て、この先端に設けられた断熱膨張弁(14)により浴槽内
に噴出させる。
断熱膨張弁は、上記したように余剰空気を排出し、飽和状態で高圧縮空気体が溶存した
高圧液流体を、この弁を通過することによって微細な泡にするための重要な要件であり、
例えば、図3に示したようなニードル方式の断熱膨張弁が好ましく用いられる。
図3に示した断熱膨張弁は、その一例であり、この例では、先端開放型の円錐形壁面を
有する本体(32)内に、中央部上方より垂下するその円錐形壁面と同じ角度の壁面を有
する、トーマス弁に見られる曲線を持つ円錐形の弁(31)をなしており、この弁が垂下
することによって、本体壁面との間に僅かな隙間が形成されるように調整される。弁の上
方は本体をボルト(33)によって支持する開口(35)を有する板状体にネジ係合(3
4)されており、このネジの回動によって弁が上下するようになっている。従って、この
断熱膨張弁は本体(32)と膨張弁(31)の間隙が一定に保持されるため、同一の条件
で高圧液流体を矢印方向から通過させることができ、この隙間を通過した高圧液流体は、
一瞬の内に大気圧状態になるため、この噴出流体が無限数の微細気泡となって開口(35
)を通って浴槽内に充満する。
以上のように、本発明の浴槽用微細気泡噴出装置においては、全体を構成しているシス
テム系中にスタチックミキサー及び空気分離槽を設置し、完全に不溶存空気を余剰空気と
して連続的に排除している。この工程により、該空気分離槽中には非圧縮性の液体のみが
貯留されるために、液体圧力ポンプの圧力上昇が確実なものとなり、同時に流体液中の溶
存空気も液体と同圧に圧力上昇して、空気の断熱膨張仕事における初期(圧縮時)ステー
トポイントから終期(膨張時)ステートポイント迄のエンタルピー量レンジを拡げること
により空気体の保つ熱仕事当量が増大する。
本システム系の最終段階の断熱膨張仕事をする断熱膨張弁は、通常のスプリングで支持
される弁のような単純開閉弁ではなく、流体の流れ状態がレイノルズ数の少ないスムーズ
な流れを保つように設計し、特に、弁体はニードル形式であり、弁形状はトーマス弁に見
られる曲線を用いている。この弁(球状ニードル方式)は、閉状態はなく、絶えず開状態
でシステム系の圧力損失に見合う開度に設定されている。
この全システム系に前記2つの特徴を設けて、全体系における断熱膨張仕事を可能かつ
確実にすることができる。
圧縮された気体を等エントロピー状態下で急に噴出膨張させると、該気体のもつエンタ
ルピーが初期熱量値から終期熱量値まで下がる。この熱量差に相当する量を熱の仕事当量
に換算すると物理的仕事当量となり、この仕事当量を発生泡体が保持することとなる。
このように、断熱膨張弁(14)により浴槽内に噴出された微細気泡は、従来の技術の
モーター付ポンプによるジャグジー浴槽で得られる気泡とは異なり、2ないし5マイクロ
メートル(μm)の範囲の非常に微細で活性な気泡を噴出させることができ、この微細な
気泡が皮膚の細かい襞などに入り込み、皮膚に付着している垢などを剥離し、その洗浄効
果に優れている。本発明によって得られる微細気泡は、肉眼では泡と認識すること殆ど不
可能であり、水中に噴出されると、あたかもある種の入浴剤が投入された時のようなきれ
いな乳白色を呈するものである。
また、この断熱膨張弁(14)により浴槽内に噴出された無限数の微細気泡により、湯
温は循環頻度ごとに0.1ないし2.0℃程度低下するので、必要に応じて追焚きまたは
更に給湯することが好ましい。
上記説明は本発明の第1の態様として、圧縮混合流体を浴槽内へ噴出させることを述べ
たものであるが、本発明の第2の態様として、浴槽(1)または湯沸し器(16) からの
温液を第1の態様と同様に循環させて、前記空気分離槽(10)のヘッダー(12)の一
部からは他の用途であるシャワーに用いるために取り出すようにするものである。このシ
ャワー用には小型の断熱膨張弁(原理は断熱膨張弁と同じであり、小型化しただけのもの
)(15)を用いることにより、特に頭髪洗浄用に適した微細な気泡を噴出させることが
できる。このシャワー用の小型の断熱膨張弁(15)を用いて2ないし15マイクロメー
トル(μm)の範囲の非常に微細で活性な気泡を噴出させることができ、人体及び頭髪を
効率よく洗浄することができる。ここで、シャワーに用いるために空気飽和温液流を取り
出すための管の管径は5ないし15Aが好ましい。
以下に、本発明の実施例を挙げて詳細に説明する。
図1に示す本発明の浴槽用の微細気泡噴出装置を用いて以下のようにして実施した。
まず、浴槽(300cm×200cm)とパイプ管径(50A)のポンプ管系で接続し
た閉鎖系循環回路を温液が何度も再循環するシステムを形成し、浴槽(1)中の42℃の
温液を利用して、温液をポンプ(5)により循環系を7ないし8kg/cm2 で循環させ
た。
この浴槽の温液を再循環して使用する際に、浴槽(1)の底部(2)から排出する温液
を管系(3)を経由して、単純炉材を用いたフィルター(4)を通過させて、温液中の湯
垢、湯滓を取り除いた。
次に、フィルター(4)を通過して清浄化された温液を圧力ポンプ(5)により0.1
5ないし0.2m3 /min、圧力範囲を7ないし8kg/cm2 として高圧温液流を作
った。
この循環温液に空気を圧入するために、コンプレッサー(6)を用いて、これに外部空気
を0.01ないし0.2m3 /minで吸引して圧縮し、8ないし10kg/cm2 の高
圧空気として管径(2.5A)の細管(7)中を通して、前記高圧液流中に、圧入口(8
)より圧入した。
次に、高圧液流体と高圧縮空気体を合流させ、パイプ管径40Aの管で連結された管中
を流して、ねじり羽根式のスタチックミキサー(9)内を通過させ、高圧液流体と高圧縮
空気体との多面での接触をさせて該高圧縮空気体を高圧液流体中に溶存させた。
この高圧縮空気体が溶存した高圧混合液流体を0.15ないし0.2m3 /minで、
図2に示されるような構造を有する空気分離槽(10)に送り、該空気分離槽(10)内
を回転流動させることにより槽内を上昇させ、該空気分離槽(10)の中央部に生じる求
心力を利用して液流体と分離した余剰空気体を中央部に固定設置されているベント管(1
1)から連続的に槽外に排出した。
次に、前記空気分離槽(10)内を回転上昇した混合液流体をヘッダー(12)に導き
、該ヘッダー(12)より浴槽への管径(20A)の管系(13)を経て、先端に設けら
れた、図3に示されるような構造を有する球状ニードル方式の断熱膨張弁(14)により
浴槽内に0.15ないし0.2m3 /minで噴出させ、この混合液流体を無限数の微細
気泡として浴槽内に充満させると、浴槽内は乳白色となった。
また、この断熱膨張弁(14)により浴槽内に噴出された無限数の微細気泡により、5
ないし10分間の間に湯温は1.5ないし2.0℃程度低下したので、更に湯沸し器(1
6) から45℃のお湯を0.005ないし0.01m3 /minで給湯しながら約10分
間入浴を続けた。
このように、混合液流体が断熱膨張弁(14)により浴槽内に噴出された微細気泡は、
正確にその泡サイズを測定することは非常に困難であるため、水理流体力学上における泡
の運動方程式(Stokes Law)で計算した結果、2ないし15マイクロメートル
という微細な泡と断定できた。噴出した気泡がこのような微細泡(マイクロバブル)であ
るため、浴用石鹸を用いて体を洗うことなく、5ないし10分間程度入浴するだけで十分
な洗浄効果が得られた。
湯沸し器(16) からの温液を、実施例1と全く同様に7ないし8kg/cm2 で循環
させて、前記空気分離槽(10)のヘッダー(12)の一部からシャワーに用いるために
管径10Aの取り出し管から連結された,図4に示されるような構造を有する球状ニード
ル方式の小型の断熱膨張弁(15)を用いて、混合液流体を無限数の微細気泡として0.
01〜0.02m3 /minで体および頭に向けて噴出させた。このときの噴出された微
細気泡を含む温液の温度は42℃であった。
このように、混合液流体が断熱膨張弁(15)により噴出された微細気泡は、Stoke
s Law法で計算した結果、2ないし15マイクロメートルという微細な泡(マイクロ
バブル)であった。このような微細気泡を含む温液を用いて、浴用石鹸を用いることなく
体を洗いおよびシャンプーを用いることなく人体及び頭髪を2ないし5分間程度洗ったと
ころ、十分な洗浄効果が得られた。
<比較例1>
実施例1に記載の方法において、断熱膨張弁に代えて、市販の代表的なバブルジェネレ
ーターを用いて、混合液流体を気泡化したが、泡径が200μm以上の肉眼ではっきり視
認出来る程度の泡体しか得られなかった。
かくのごとく、従来の微細気泡発生のメカニズムでは、せいぜい、200μm程度の微
細気泡しか得られないのに対して、本発明では、その100分の1程度の微細気泡が得ら
れることがわかる。
その理由は、従来技術が、水中に空気を混入しただけの多層流溶液の泡化技術であるの
に対して、本発明は、高圧水中に分子レベルの空気を加圧下に飽和状態迄溶存させた単層
流溶液の泡化技術であり、泡化に際して余剰の空気は全く存在しないことにある。
本発明の微細気泡噴出装置は従来からの同種の装置に比べて液滴径を2ないし15マイ
クロメートルという範囲に極めて微細化することができ、家庭用の浴槽用またはシャワー
用に設置することができることはもちろんのこと、殺菌効果を有するため多人数が利用す
る公衆浴場、温泉等にも設置することができる。さらには身体機能の低下した人の養護施
設等の浴槽、又は巡回介護サービスにおける入浴において身体の加温、洗浴にも利用する
ことができる。
また、このような本発明の特徴を利用すれば、循環液流に空気を圧入した後、断熱膨張
弁を用いて該空気飽和液流を断熱膨張させて微細気泡を噴出させることにより、発生した
マイクロサイズの泡体自体に活力を保有する機能泡を期待できること及びマイナスイオン
を発生し殺菌効果も伴うために、上記浴槽やシャワーだけでなく、水質の浄化、水中のヘ
ドロ層の削減、純水製造や廃液処理用の逆浸透膜装置の洗浄、人工透析装置の逆浸透膜の
洗浄、さらには水産物の養殖過程における除菌、殺菌などに利用することができる。
本発明の浴槽用または洗髪用に用いられる微細気泡噴出装置の全体配置を示す図である。 本発明に用いられる空気分離槽の一例を示す断面図である。 本発明に用いられる球状ニードル方式の断熱膨張弁の一例を示す断面図である。
符号の説明
1:浴槽
2:浴槽の底部排水孔
3:循環系の管
4:フィルター
5:ポンプ
6:コンプレッサー
7:細管
8:圧入口
9:スタチックミキサー
10:空気分離槽
12:ヘッダ
13:浴槽への管系
14,15:断熱膨張弁
16:湯沸し器
22:ベント管
23:孔
24:余剰空気排出孔
31:ニードル式弁体
32:膨張弁本体
33:ボルト
34:ネジ
35:開口

Claims (2)

  1. 浴槽(1)中の温液を循環させるポンプ(5)と、該循環温液に空気を圧入するコンプ
    レッサー(6)と、該加圧空気を前記循環温液と混合して溶解させるスタチックミキサー
    (9)と、該空気飽和温液から余剰空気を分離する空気分離槽(10)と、該空気飽和温
    液流を断熱膨張させて微細気泡を浴槽内に噴出させる断熱膨張弁(14)とを備えたこと
    を特徴とする浴槽用微細気泡噴出装置。
  2. 浴槽(1)または湯沸し器(16)からの温液を循環させるポンプ(5)と、該循環温
    液に空気を圧入するコンプレッサー(6)と、該加圧空気を前記循環温液と混合して溶解
    させるスタチックミキサー(9)と、該空気飽和温液から余剰空気を分離する空気分離槽
    (10)と、該空気飽和温液流を断熱膨張させて微細気泡を噴出させる断熱膨張弁(15
    )とを備えたことを特徴とするシャワー用微細気泡噴出装置。


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