JP2006262448A - アナログデジタル変換器およびアナログデジタル変換装置 - Google Patents

アナログデジタル変換器およびアナログデジタル変換装置 Download PDF

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Koji Sakata
浩司 坂田
Seiichi Baba
清一 馬場
Atsushi Wada
淳 和田
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Abstract

【課題】分解能を可変としつつ、低消費電力化を実現することのできるアナログデジタル変換技術を提供することにある。
【解決手段】本発明のアナログデジタル変換装置100において、アナログデジタル変換器10は、アナログ入力信号とリファレンス信号の電位を比較する比較器を複数個並列に接続した並列型のADCとして構成される。制御器90は、アナログデジタル変換器10の分解能を制御する制御信号を生成する。具体的に制御器90は、制御信号により動作させる比較器(CMP)の個数を制御して、分解能を決定する。補間回路40は、分解能に応じて動作させない比較器の出力データを補間する。最高分解能よりも低い分解能でアナログデジタル変換器10を動作させる場合、制御器90は、隣接する比較器同士を動作させない。
【選択図】図2

Description

本発明は、アナログデジタル変換技術に関し、特に分解能を可変とするアナログデジタル変換器およびアナログデジタル変換装置に関する。
携帯電話機などの情報通信端末装置は、有線または無線で構成された通信回線より受信したアナログ信号をデジタル信号に変換するアナログデジタル変換器を搭載する。情報通信端末装置はバッテリ駆動であり、近年では、その低消費電力化に向けての技術開発が盛んに行われている。
無線通信において、環境の変化に応じて変調方式を切り替える方式が存在する。このような無線通信では、変調方式によってアナログデジタル変換器に必要とされる分解能は異なってくる。また、変調方式を固定している場合であっても、信号と雑音の状況等によってアナログデジタル変換器に要求される分解能は変化する。そのため、アナログデジタル変換器の分解能を固定とする場合には、アナログデジタル変換器が要求性能よりも高いパフォーマンスで動作している状況が発生し、無駄な消費電力を浪費することになる。例えば、特許文献1は、アナログデジタル変換器の消費電力を制御することで、性能を可変とするアナログデジタル変換器を提案している。
特開2003−198368号公報
しかしながら、電流源を可変としてアナログデジタル変換器のプリアンプへの電流量を調整する場合、カレントミラー回路のMOSトランジスタが飽和領域から外れないことが必要であり、その調整範囲は狭い。低消費電力化の流れの中、素子の低電圧化が今後進んでいくことを考慮すると、調整範囲はさらに狭くなる。また、高速化が進むと、プリアンプで流す定電流よりもクロックツリーを含むアナログデジタル変換装置内のデジタルブロックで消費電力の占める割合が多くなる。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、分解能を可変としつつ、低消費電力化を実現することのできるアナログデジタル変換器および変換装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様は、アナログデジタル変換器を提供する。本態様のアナログデジタル変換器は、アナログ入力信号とリファレンス信号の電位を比較する比較器を複数個並列に接続した並列型のアナログデジタル変換器であって、外部制御信号により動作させる比較器の個数を変化させることで、分解能を可変とする。
この態様のアナログデジタル変換器によると、並列に設けられた比較器の動作個数を変化させることで、分解能を可変としつつ、さらに低消費電力化を実現することが可能となる。
本発明の別の態様は、アナログデジタル変換装置である。このアナログデジタル変換装置は、アナログ入力信号とリファレンス信号の電位を比較する比較器を複数個並列に接続したアナログデジタル変換器と、アナログデジタル変換器の分解能を制御する制御信号を生成する制御器とを備える。
この態様のアナログデジタル変換装置によると、比較器の動作個数を変化させることで、分解能を可変としつつ、さらに低消費電力化を実現することが可能となる。
本発明によれば、分解能を可変としつつ、低消費電力化を実現することのできるアナログデジタル変換器および変換装置を提供できる。
図1は、本発明の実施例にかかるアナログデジタル変換器の構成を示す。実施例におけるアナログデジタル変換器10は、並列に並べた複数の比較器を利用して高速動作を可能とする並列型アナログデジタル変換器として構成される。アナログデジタル変換器10は、リファレンス信号生成回路20、コンパレータアレイ30、補間回路40、バブルエラー補正回路50、エンコーダ60および出力部70を備える。
リファレンス信号生成回路20は、直列に結合した複数のリファレンス抵抗を有して構成される。それぞれの抵抗値は等しく設定される。直列結合したリファレンス抵抗の両端に電圧が印可されると、リファレンス信号生成回路20は、各リファレンス抵抗により電圧降下した所定のレベル差を有する複数のリファレンス信号を生成する。
コンパレータアレイ30は、並列に接続された複数の比較器を有して構成される。複数の比較器のそれぞれの入力端子には、リファレンス信号生成回路20にて生成されたリファレンス信号が入力される。比較器の他の入力端子には、アナログ入力信号が入力される。比較器は、アナログ入力信号とリファレンス信号の電位を比較し、アナログ入力信号の電位の方が高ければ論理値「1」の信号を、リファレンス信号の電位の方が高ければ論理値「0」の信号を出力する。アナログデジタル変換器10では、出力値が反転する比較器を特定することで、アナログ入力信号をデジタル信号に変換する。
実施例のアナログデジタル変換器10は、外部制御信号により動作させる比較器の個数を変化させることで、分解能を可変とする。コンパレータアレイ30において、比較器はクロックでその動作を制御されて、動作の可否を決定される。動作可能として選択される比較器には、外部クロックと同じ周波数のクロックが入力され、選択されない比較器にはDC電位が入力される。このDC電位は、比較器の動作を停止させるディスエーブル信号となる。
最高分解能がNビットの場合、コンパレータアレイ30は、2−1個の比較器を有して構成され、サーモメータコードを出力する。なお、サーモメータコードとは、入力されるリファレンス信号の電位が最も低い比較器から論理値1が連続して出力され、途中段の比較器で論理値が反転し、入力されるリファレンス信号の電位が最も高い比較器まで論理値0が連続して出力されるコードをいう。なお、全ての比較器の出力値が0または1の場合も、サーモメータコードを構成する。
必要分解能が最高分解能の1/2の場合(Xは自然数)、すなわち必要分解能が(N−X)ビットの場合、サーモメータコードを出力するコンパレータアレイ30において、入力されるリファレンス信号の電位が最も低い比較器(すなわちコンパレータアレイ30の最下位ビット)から数えて(2×m)番目(mは自然数。ただし、2×m<2−1)の比較器のみを動作させ、その他の比較器に入力されるクロックを止める。このように、最高分解能より低い分解能でアナログデジタル変換器10を動作させる場合、隣接する比較器同士を動作させないように比較器の動作を制御する。なお、隣接する比較器同士とは、入力されるリファレンス電位がリファレンス抵抗1段分だけ異なっている2つの比較器を意味する。クロック入力を停止された比較器の出力は不定となるため、後段の補間回路40でデータを補間する。
補間回路40は、必要分解能に応じてコンパレータアレイ30から出力されるサーモメータコードデータを補間する。具体的に補間回路40は、分解能に応じて動作させない比較器の出力データを補間する。実施例では、コンパレータアレイ30において入力されるリファレンス信号の電位が最も低い比較器から数えて(2×m)番目の比較器と、(2×(m−1))番目の比較器の間にある比較器の出力データを、(2×m)番目の比較器の出力データを用いて補間する。この補間処理は、コンパレータアレイ30の最下位ビットから(2×m)番目の比較器と、(2×(m−1))番目の比較器の間にある比較器の出力データを、(2×m)番目の比較器の出力データに置き換えることで実行される。
バブルエラー補正回路50は、補間回路40から出力される補間処理されたサーモメータコードデータのバブルエラーを補正する。バブルエラーとは、本来連続したビット値が出力されるところが、その連続性が崩れたエラーをいう。エンコーダ60は、バブルエラー補正されたデータをエンコードし、Nビットのデータとして出力部70に出力する。
図2は、本発明の実施例にかかるアナログデジタル変換装置の構成を示す。実施例におけるアナログデジタル変換装置100は、アナログ入力信号を供給するアナログ信号入力部80、アナログ入力信号とリファレンス信号の電位を比較する比較器を複数個並列に接続したアナログデジタル変換器10、アナログデジタル変換器10の分解能を制御する制御信号を生成する制御器90とを備える。
リファレンス信号生成回路20は、直列接続した同抵抗値のリファレンス抵抗22を複数有する。直列抵抗の両端は、電位VBとVTに接続される。各リファレンス抵抗の出力はコンパレータアレイ30における比較器(以下、「CMP」とも表記する)の入力端子に入力される。図2に示すアナログデジタル変換器10は、最高分解能が3ビットであり、したがって、並列に接続する比較器は、7個(=2−1)存在している。
図2のアナログデジタル変換器10において、入力されるリファレンス信号の電位が最も低い比較器をCMP1と呼び、入力されるリファレンス信号の電位が2番目に低い比較器をCMP2、3番目に低い比較器をCMP3と呼ぶ。以降、同様に比較器に符号をつけ、最も高い電位のリファレンス信号が入力される比較器をCMP7と呼ぶ。また、CMP1の出力をCMPO1、CMP2の出力をCMPO2、CMP3の出力をCMPO3、CMP4の出力をCMPO4、CMP5の出力をCMPO5、CMP6の出力をCMPO6、CMP7の出力をCMPO7と呼ぶ。なお、CMPO1をコンパレータアレイ30における最下位ビット、CMPO7を最上位ビットと呼んでもよい。各CMPi(iは1〜7の自然数)は、入力されるクロックCKi(iは1〜7の自然数)がイネーブルであるときに、アナログ信号入力部80から供給されるアナログ入力信号とリファレンス信号生成回路20から供給されるリファレンス信号の電位を比較する。一方で、入力されるクロックCKiがディスエーブル信号のとき、CMPiは、比較処理を実行しない。
補間回路40は、複数のスイッチ(SW)を有して構成される。ここでは、SW1、SW2、SW3、SW5、SW6、SW7の6つのスイッチが設けられる。各スイッチは、制御器90から供給される制御信号S1またはS2により駆動される。各スイッチは、接点P1とP2を有し、制御信号が論理値1を示すときには接点P1に、論理値0を示すときには接点P2と接続する。制御器90は、制御信号S1およびS2を生成して補間回路40の各スイッチに供給するとともに、制御信号S1およびS2からクロックCKi(iは1〜7の自然数)を生成してコンパレータアレイ30の各CMPに供給する。
図3は、制御器におけるクロックツリーの構成を示す。クロックツリー92は、7つのAND回路が並列接続された構成をとり、各AND回路の一方の入力端子には、システムを駆動するクロックCLKが入力される。中心となるAND回路の他方の入力端子にはVDD電位が入力され、したがってCK4は、クロックCLKと同一波形を有する。一方、下から数えて偶数番目のAND回路(中心のAND回路を除く)には制御信号S2が入力され、また奇数番目のAND回路には制御信号S1が入力される。
図4は、実施例のアナログデジタル変換装置における必要分解能と制御信号との関係を示す。必要分解能が3ビットであるとき、制御信号S1は論理値1を、制御信号S2は論理値1をとる。一方、必要分解能が2ビットであるとき、制御信号S1は論理値0、制御信号S2は論理値1をとり、必要分解能が1ビットであるとき、制御信号S1、S2ともに論理値0をとる。
図3および図4を参照して、必要分解能が3ビットであるとき、制御信号S1、S2がともに論理値1をとるため、クロックツリー92から出力されるCK1〜CK7は、全てクロックCLKと等しくなる。これにより、CMP1〜CMP7は正常に動作し、アナログデジタル変換器10は3ビットADCとして機能する。
必要分解能が2ビットであるとき、制御信号S1が論理値0、制御信号S2が論理値1となる。クロックツリー92において、制御信号S1が入力されるAND回路の出力、すなわちCK1、CK3、CK5、CK7はディスエーブル信号となり、CMP1、CMP3、CMP5、CMP7の動作が停止される。これにより、CMP2、CMP4、CMP6のみが正常に動作し、内部的には2ビットADCとして機能する。また必要分解能が1ビットであるとき、制御信号S1、S2ともに論理値0となる。したがって、制御信号S1、S2が入力されるAND回路の出力、すなわちCK1〜CK3、CK5〜CK7はディスエーブル信号となり、CMP1〜CMP3、CMP5〜CMP7の動作が停止される。これにより、CMP4のみが正常に動作し、内部的には1ビットADCとして機能する。
図5は、制御信号と各CMPに供給されるCKi(iは1〜7の自然数)のタイミングチャートを示す。図5では、内部的に分解能を3ビットとするタイミングチャートと、分解能を2ビットとするタイミングチャート、さらに分解能を1ビットとするタイミングチャートの3種類を示す。CK1〜CK7は、クロックCLKと制御信号S1、S2との関係から、図3に示すクロックツリー92により生成される。なお、実施例のアナログデジタル変換器10は、動作させる比較器の個数を変化させることで内部的な分解能を可変とするが、外部的には最高分解能のビット数、すなわち3ビットでデータを出力する機能を有している。これにより、アナログデジタル変換器10の出力データを受ける外部回路は、3ビットの出力データを待機していればよく、出力データのビット数調整や、外部回路の受信制御をする必要がない。
補間回路40は、分解能に応じて動作させない比較器の出力データを補間する機能をもち、補間処理したデータTH1〜TH7をバブルエラー補正回路50に供給する。バブルエラー補正回路50では、複数のAND回路(AND1〜AND7)が設けられて、補間回路40から供給されるTH1〜TH7を受け、バルブエラーを補正する。補正の結果、1つのAND回路のみが論理値1を出力し、または全てのAND回路が論理値0を出力することになる。
図6は、エンコーダにおいて使用するエンコードテーブルを示す。AND1の出力をANDO1、AND2の出力をANDO2、AND3の出力をANDO3、AND4の出力をANDO4、AND5の出力をANDO5、AND6の出力をANDO6、AND7の出力をANDO7と呼ぶ。エンコーダ60は、ANDO1〜ANDO7の7つのビットから、エンコードテーブルを参照して、3ビットの出力値を得る。3ビットの出力値は出力部70に供給される。
まず、必要分解能が3ビットであるときのアナログデジタル変換装置100の動作を示す。制御器90は、論理値1の制御信号S1、S2を補間回路40に供給し、各スイッチは、接点P1と接続する。したがって、CMPO1がTH1に、CMPO2がTH2に、CMPO3がTH3に、CMPO4がTH4に、CMPO5がTH5に、CMPO6がTH6に、CMPO7がTH7にそれぞれ送られる。
例えば、コンパレータアレイ30における比較処理の結果、CMPO1〜CMPO4が論理値1、CMPO5〜CMPO7が論理値0となる場合について考察する。このとき、ANDO4の出力が論理値1となり、他のAND回路からの出力は論理値0となる。図6に示すエンコードテーブルを参照して、エンコーダ60は、”100”を出力する。
次に、必要分解能が2ビットであるときのアナログデジタル変換装置100の動作を示す。制御器90は、論理値0の制御信号S1、論理値1の制御信号S2を補間回路40に供給する。SW1、SW3、SW5、SW7は、接点P2と接続し、SW2、SW4は接点P1と接続する。またCK2、CK4、CK6のみがイネーブル信号となることで、動作する比較器は、CMP2、CMP4、CMP6の3個となる。したがって、CMPO2がTH1とTH2に、CMPO4がTH3とTH4に、CMPO6がTH5とTH6に、VDD電位がTH7にそれぞれ送られる。なお、TH7に供給される電位は、VDD電位以外の所定の電位であってよい。
例えば、CMPO2、CMPO4が論理値1、CMPO6が論理値0となる場合について考察する。このとき、サーモメータコードにおける1と0の境界がTH4とTH6の間にある。各SWの接続により、TH1〜TH4は論理値1、TH5〜TH6は論理値0となるが、TH7にはVDD電位が供給されており、サーモメータコードにおけるデータの配列が崩れた状態となる。このずれは、後段のバブルエラー補正回路50において補正される。
TH1〜TH7のデータがバブルエラー補正回路50に入力されると、ANDO4の出力が論理値1となり、他のAND回路からの出力は論理値0となる。このように、バブルエラー補正回路50は、TH1〜TH7におけるサーモメータコードのバブルエラーを吸収することができる。図6に示すエンコードテーブルを参照して、エンコーダ60は、3ビットの”100”を出力する。
さらに、必要分解能が1ビットであるときのアナログデジタル変換装置100の動作を示す。制御器90は、論理値0の制御信号S1、S2を補間回路40に供給する。各スイッチは、接点P2と接続する。CK4のみがイネーブル信号となることで、動作する比較器は、CMP4の1個となる。したがって、CMPO4がTH1〜TH4に、VDD電位がTH5〜TH7にそれぞれ送られる。
例えば、CMPO4が論理値1となる場合について考察する。このとき、バブルエラー補正回路50において、ANDO7の出力が論理値1となり、他のAND回路からの出力は論理値0となる。図6に示すエンコードテーブルを参照して、エンコーダ60は、3ビットの”111”を出力する。
以上のように、実施例のアナログデジタル変換装置100は、外部からの要求に応じて分解能を可変にでき、最適な動作消費電力を実現できる。分解能の可変動作は低速動作であるため、回路増加分による消費電力増加は軽微ですむ。これにより、システム全体の消費電力を効果的に削減できる。
特に高速化が進むと、クロックツリー92で消費する電力が増大するため、実施例におけるアナログデジタル変換装置100を効果的に利用できる。また比較器の定電流制御と異なり、低電圧化が進んだ場合であってもその消費電力の削減比は不変であるため、微細化に対しても高い効果を得ることができる。
図7は、実施例におけるアナログデジタル変換器を組み込んだ無線通信装置の受信側の構成を示す。無線通信装置150は、受信側のRFブロック110、アナログデジタル変換器10およびベースバンドプロセッサ120を備えて構成される。RFブロック110は、アンテナより無線通信信号を受信し、アナログ入力信号をアナログデジタル変換器10に供給する。アナログデジタル変換器10の出力は、ベースバンドプロセッサ120における増幅器122に送られ、増幅器122の出力が制御器90に送られる。制御器90は、増幅器出力からS/N比を計算し、現在の通信品質を判定する。通信品質が良好である場合、制御器90は、アナログデジタル変換器10の分解能を下げて良いことを判断し、制御信号S1、S2を生成する。逆に、通信品質が劣化している場合、制御器90は、アナログデジタル変換器10を上げるように制御信号S1、S2を生成する。このように、制御器90は、通信信号の品質に応じて、アナログデジタル変換器10の分解能を制御してもよい。
図8は、実施例におけるアナログデジタル変換器を組み込んだ無線通信装置の受信側の構成の別の例を示す。無線通信装置150は、受信側のRFブロック110、アナログデジタル変換器10およびベースバンドプロセッサ120を備えて構成される。RFブロック110は、アンテナより無線通信信号を受信し、アナログ入力信号をアナログデジタル変換器10に供給する。RFブロック110において、制御器90がRSSI(受信信号強度)を測定する。例えば、受信信号強度が高い場合、制御器90は、アナログデジタル変換器10の分解能を下げて良いことを判断し、制御信号S1、S2を生成する。一方、受信信号強度が低い場合、制御器90は、アナログデジタル変換器10の分解能を上げるように制御信号S1、S2を生成する。このように、制御器90は、通信信号の受信強度に応じて、アナログデジタル変換器10の分解能を制御してもよい。
以上、本発明を実施例をもとに説明したが、この実施例は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。実施例では、最高分解能を3ビットとする並列型のアナログデジタル変換器について説明したが、本発明を最高分解能が3ビットより高いアナログデジタル変換器に応用できることは言うまでもない。
図9は、実施例にかかるアナログデジタル変換装置の構成の変形例を示す図である。図2に示したアナログデジタル変換装置100では、比較器が、クロックの入力を停止されることで、その動作を停止されていたが、さらに図9に示すアナログデジタル変換装置100aでは、比較器を構成するプリアンプ回路が、定電流の供給を停止されることで、その動作を停止される。図9に示すように、CMP4を除く各CMPには、CKだけでなく、制御信号S1ないしはS2が入力される。各比較器に入力される制御信号Sは、それぞれの比較器に対応して設けられた各SWに供給される制御信号と同一である。なおCMP4には、制御信号S1,S2の代わりに、常にイネーブルとなるようにVDDが入力される。
図10(a)は、比較器の構成を示す。比較器は、プリアンプ回路32とアナログラッチ回路34を有して構成される。図10(a)に示すプリアンプ回路32は差動アンプとして構成されているが、シングルエンドのアンプであってもよい。図10(b)は、差動アンプであるプリアンプ回路32の回路構成を示す。
プリアンプ回路32には、アナログ信号入力部80から供給されるアナログ信号の差動入力VSIGP,VSIGNと、リファレンス信号生成回路20から供給されるリファレンス信号の差動入力VREFP,VREFNと、定電流源から供給される定電流IREFと、制御信号S(S1またはS2)が入力される。このような差動アンプの場合、プリアンプ回路32は、(VSIGP−VSIGN)と(VREFP−VREFN)とを比較する。
図10(b)に示すように、制御信号Sが供給されるトランジスタのゲートが閉じていれば、定電流IREFの供給は停止されることになる。制御信号S1ないしはS2が論理値0のとき、比較器としての動作はCKにより停止されるが、アナログデジタル変換装置100aにおいては、さらにプリアンプ回路32における定電流IREFの供給が停止される。これにより、アナログデジタル変換装置100aにおける電力消費を低減できる。この場合、補間回路40において使用する制御信号Sをそのまま利用できることで、省電力化を効果的に実現できる。
図11は、パイプライン並列型アナログデジタル変換装置101の構成を示す。アナログデジタル変換装置101は、複数の並列型アナログデジタル変換装置100b、100c、100dを有して構成される。アナログデジタル変換装置100は、単体で使用されてもよいが、パイプライン型のアナログデジタル変換装置101などにおいてサブADCとして利用されてもよい。
本発明の実施例にかかるアナログデジタル変換器の構成を示す図である。 本発明の実施例にかかるアナログデジタル変換装置の構成を示す図である。 制御器におけるクロックツリーの構成を示す図である。 アナログデジタル変換装置における必要分解能と制御信号との関係を示す図である。 制御信号と各CMPに供給されるCKi(iは1〜7の自然数)のタイミングチャートを示す図である。 エンコーダにおいて使用するエンコードテーブルを示す図である。 アナログデジタル変換器を組み込んだ無線通信装置の受信側の構成を示す図である。 アナログデジタル変換器を組み込んだ無線通信装置の受信側の構成の別の例を示す図である。 実施例にかかるアナログデジタル変換装置の構成の変形例を示す図である。 (a)は比較器の構成を示す図であり、(b)はプリアンプ回路の回路構成を示す図である。 パイプライン並列型アナログデジタル変換装置の構成を示す図である。
符号の説明
10・・・アナログデジタル変換器、20・・・リファレンス信号生成回路、30・・・コンパレータアレイ、40・・・補間回路、50・・・バブルエラー補正回路、60・・・エンコーダ、70・・・出力部、80・・・アナログ信号入力部、90・・・制御器、100・・・アナログデジタル変換装置、101・・・アナログデジタル変換装置、150・・・無線通信装置。

Claims (8)

  1. アナログ入力信号とリファレンス信号の電位を比較する比較器を複数個並列に接続したアナログデジタル変換器であって、外部制御信号により動作させる比較器の個数を変化させることで、分解能を可変とするアナログデジタル変換器。
  2. アナログ入力信号とリファレンス信号の電位を比較する比較器を複数個並列に接続したアナログデジタル変換器と、
    前記アナログデジタル変換器の分解能を制御する制御信号を生成する制御器と、
    を備えることを特徴とするアナログデジタル変換装置。
  3. 前記制御器は、制御信号により、動作させる比較器の個数を制御して、分解能を決定することを特徴とする請求項2に記載のアナログデジタル変換装置。
  4. 分解能に応じて動作させない比較器の出力データを補間する補間回路をさらに備えることを特徴とする請求項2または3に記載のアナログデジタル変換装置。
  5. 前記アナログデジタル変換器は、分解能を変化させた場合であっても、外部に最高分解能のビット数で出力することを特徴とする請求項4に記載のアナログデジタル変換装置。
  6. 最高分解能よりも低い分解能で前記アナログデジタル変換器を動作させる場合、前記制御器は、隣接する比較器同士を動作させないことを特徴とする請求項2から5のいずれかに記載のアナログデジタル変換装置。
  7. 前記比較器は、クロックの入力が停止されることで、その動作を停止されることを特徴とする請求項2から6のいずれかに記載のアナログデジタル変換装置。
  8. 前記比較器は、プリアンプ回路とアナログラッチ回路を有して構成され、
    前記プリアンプ回路は、定電流の供給が停止されることで、その動作を停止されることを特徴とする請求項2から6のいずれかに記載のアナログデジタル変換装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011071966A (ja) * 2009-08-24 2011-04-07 Kyushu Institute Of Technology パイプライン型アナログデジタル変換装置
KR101376255B1 (ko) * 2009-03-03 2014-03-24 인터디지탈 패튼 홀딩스, 인크 시간 인터리빙된 샘플러의 어레이를 구비한 무선 주파수 (rf) 샘플링 장치 및 시나리오 기반의 동적 자원 할당을 위한 방법
US9106860B2 (en) 2012-08-03 2015-08-11 Olympus Corporation AD conversion circuit and solid-state image pickup device
JP2017515380A (ja) * 2014-04-17 2017-06-08 シラス ロジック、インコーポレイテッド 動的ウィンドウ長さを用いるコンパレータ追跡制御方式

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