JP2006262391A - パケット型ネットワークにおけるパケット伝送方法およびステーション装置 - Google Patents

パケット型ネットワークにおけるパケット伝送方法およびステーション装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006262391A
JP2006262391A JP2005080437A JP2005080437A JP2006262391A JP 2006262391 A JP2006262391 A JP 2006262391A JP 2005080437 A JP2005080437 A JP 2005080437A JP 2005080437 A JP2005080437 A JP 2005080437A JP 2006262391 A JP2006262391 A JP 2006262391A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
switching
transmission path
packet
system transmission
instruction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005080437A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuto Nishimura
和人 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2005080437A priority Critical patent/JP2006262391A/ja
Priority to US11/217,302 priority patent/US20060209683A1/en
Publication of JP2006262391A publication Critical patent/JP2006262391A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/28Data switching networks characterised by path configuration, e.g. LAN [Local Area Networks] or WAN [Wide Area Networks]
    • H04L12/42Loop networks
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L47/00Traffic control in data switching networks
    • H04L47/10Flow control; Congestion control
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L47/00Traffic control in data switching networks
    • H04L47/10Flow control; Congestion control
    • H04L47/11Identifying congestion
    • H04L47/115Identifying congestion using a dedicated packet
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L47/00Traffic control in data switching networks
    • H04L47/10Flow control; Congestion control
    • H04L47/22Traffic shaping

Abstract

【課題】 RPRネットワークの基準では規定されていない、逆側伝送路の併用を、RPRネットワーク上支障なく実現可能とし、スループットの一層の増大を図る。
【解決手段】 二重リングの0系および1系伝送路2,3と、これら伝送路に挿入される複数のステーション装置4とからなり、制御フレームFF0/FF1を用いて伝送パケットの使用帯域をこれらのステーション装置4間で共有するようにしたパケット型ネットワーク1に関し、この中でステーション装置4は、0系(または1系)伝送路を使用しているトラヒックを、輻輳発生時に1系(または0系)伝送路に移し替える伝送路切替え機能部11と、その移し替えによってネットワーク上支障が生じないように適切な切替え指示を該機能部11に与える切替え指示機能部12と、から構成される。
【選択図】 図3

Description

本発明はパケット型ネットワーク、特にレジリエントパケットリング(RPR)ネットワークにおけるパケット伝送方法およびそのネットワークを構成するステーション(station)装置に関する。
上記レジリエントパケットリング(RPR:Resilient Packet Ring)は、IEEE802.17において現在標準化が進められている、二重リング状の0系および1系伝送路とこれら伝送路に挿入される複数のステーション装置とからなるパケット型ネットワークである。
このRPRネットワークは、従来のSONETリングネットワークにおいて保証したのとほぼ同等の、障害時伝送路切替時間50msを保証しつつ、さらに、上記伝送路の使用帯域を上記複数のステーション装置間で(すなわちユーザ間で)、共有することができる、といったパケット型ネットワークの長所をも備えた新たな二重リング状ネットワークである。
なおRPRネットワークに関する公知技術の一例としては、下記の特許文献1がある。この特許文献1は、ネットワーク上における帯域幅管理およびフロー制御を行うための新規な技術を提案しており、これによって究極、効率の高いRPRネットワークの運用を実現するものである。
特開2004−289799
上記特許文献1は、RPRネットワークを高効率で運用するために、上述のとおり帯域幅管理やフロー制御の技術に工夫を施している。
しかし上記の帯域幅管理やフロー制御の工夫のみでは、パケット伝送効率の飛躍的な向上は難しい、という問題がある。
したがって本発明は、パケット伝送効率の飛躍的な向上すなわちスループットの飛躍的な増大を可能とするパケット型ネットワーク(特にRPRネットワーク)を実現することを目的とするものであり、しかも、RPRネットワーク本来の仕組みを活かしてきわめて簡単な手法で実現することを目的とするものである。
後に図を用いて詳しく説明するとおり、本発明は、二重リング状の0系伝送路および1系伝送路とこれらの伝送路に挿入される複数のステーション装置とを有するパケット型ネットワーク、特にRPRネットワークにおいて、0系伝送路を用いたパケット伝送に輻輳が発生したとき、RPRネットワーク上では規定されていない、逆側伝送路すなわち1系伝送路を転用することに着目し、該0系伝送路上のトラヒックの全部または一部を、該1系伝送路に移し替えて、ここにも上記パケット伝送を収容するようにしたことを特徴とするものである。
この場合、二重リング状の2つの伝送路の一方を使用したパケット伝送の全部または一部を、他方の伝送路にも分担させる手法それ自体は公知であるものと考えられる。しかし実際には、後に図面を用いて説明するとおり、ネットワーク上支障なくその分担を実現することは容易ではない。そこで本発明は、なるべく簡単な手法を取り入れて、トラヒックの輻輳時に、ネットワーク上全く支障なく、一方の伝送路から他方の伝送路へ、パケット伝送の負荷を移し替えるようにしたことを特徴とするものである。
後に詳しく説明するように本発明によれば、RPRネットワークの基準では規定されていない、逆側伝送路の併用を、後述する図3の調整機構10を導入することにより、RPRネットワーク上支障なく実現可能とする。これにより、該RPRネットワークを使用するユーザのトラヒックに輻輳が生じる確率を低減し、スループットの一層の増大を図ることができる。
本発明の理解を早めるために、まず上記パケット型ネットワーク(以下、RPRネットワークを例にとる)について説明しておく。
図17はRPRネットワークの一般的な説明をするための図(その1)であり、
図18は同図(その2)であり、
図19は同図(その3)である。
まず図17を参照すると、参照番号1はRPRネットワークを表し、二重リング状の0系伝送路2および1系伝送路3と、これらの伝送路に挿入される複数のステーション装置4とから構成される。本図においては5つのステーション装置S1〜S5が例示されている。ここに、0系伝送路2上での情報の流れの方向と、1系伝送路3上での情報の流れの方向とは相互に逆向きとなっている。
上記のような構成のネットワークにおいて、今仮に、第1ステーション装置(S1)4の配下のユーザ(図示せず)よりデータ送信要求があったとすると、このネットワークは二重リングの伝送路2および3を用いているため、そのデータ送信要求に係るパケットの伝送経路としては、図中の矢印で示すとおり、R(Ringlet)0およびR(Ringlet)1の2つの経路が存在することになる。
このため、上記のデータ送信要求に係るパケットは、経路R0にも経路R1にも流せることになる。しかしこのようにR0とR1の双方にパケットを流してしまうと、あて先の第4ステーション装置(S4)4において、パケットの重複が起きてしまう。この衝突を図中×印で示す。
そこでRPRネットワーク1においては、そのような重複(×)を回避するため、1つのパケット伝送には、経路R0またはR1のいずれか一方のみを用いるように定める。そしてこれを定めるに当たり、経由するステーション装置の数が少ない方、すなわちホップ数の少ない方の経路を優先して選択するようにしている。したがって図17の例にあっては、図18に示すように経路R0の方を経由して、あて先ステーション装置(S4)4までパケットを伝送する。
さて上記図18においては、1つのステーション装置(S1)4からパケットが伝送路上に送出されている態様を示したが、実際には他のステーション装置(S2,S3,S4等)からも同時にそれぞれのあて先に向けてパケットが送出される。そうすると、複数のステーション装置4から同一のあて先ステーション装置4に同時にパケットが送信された場合には、そのあて先ステーション装置の近傍における伝送路上において輻輳が発生してしまう可能性が生ずる。これを表したのが図19である。
図19において、その基本構成は、上記の図18と同様、経路R0をなす0系伝送路2と、経路R1をなす1系伝送路3と、複数(本図では7つ)のステーション装置(S1〜S7)4とからなる。本図の例によると、第1、第2および第3ステーション装置(S1,S2およびS3)4の各配下のユーザUが、それぞれのシェーパ5を介し0系伝送路(R0)2を通して、あて先ステーション装置(S4)4に向けてパケットを送信しようとしている(他のステーション装置からのパケット送信はないものとする)。しかも、各ユーザは60Mb/s(以下、単にM)のレート(Rate)でパケットを送信しようとしている。なおこの場合、各伝送路(2,3)の許容伝送容量(Ringlet容量)は120Mであるものとする。また、各ステーションウェイト(station weight)は等しいものとする。
そうすると、図示する3ユーザUからあて先ステーション装置(S4)4に向かうトラヒックには、図中の×印の所で輻輳が発生してしまう。なぜなら、上記3ユーザUによる総伝送容量が180(=3×60)Mになるところ、当該伝送路2の容量は上記のとおり120Mであって60(=180−120)Mの容量不足となるからである。ここに上記の輻輳(×)が発生してしまう。すなわち、RPRネットワークは帯域共有型のネットワークであるので、ベストエフォート型のトラヒック(fairness eligible traffic)により輻輳が引き起こされる場合がある。
かかる輻輳時においても、各ステーション装置(4)間で不公平が生じない様に、RPRネットワークではフェアネスアルゴリズム(Fairness Algorithm)という仕組みが用意されており、フェアネスフレーム(fairness frame)という制御フレームを用いて、図19に表すように、各ステーション装置(4)間で、許容帯域(120M)を公平に配分(share)できるようになっている。
本図に示すとおり、各ユーザUは当初の所望の帯域60Mを、それぞれ40Mに均等に低減し、許容帯域120(=40×3)Mを維持することができる。
このように各ユーザUが40Mに均等に帯域を低減できたのは、上記のフェアネスアルゴリズムを用いているからである。このフェアネスアルゴリズムについて簡単に説明すると、次のとおりである。
0系伝送路2を通しての経路R0によるパケット伝送の伝送状態について、上記のフェアネスフレームFF0が各ステーション装置4にて生成され、生成されたFF0はそのパケット伝送の流れとは逆向きにすなわち上流側に伝送されていく。したがってこのフェアネスフレームFF0は1系伝送路3を通して伝送される。
同様に、1系伝送路3を通しての経路R1によるパケット伝送の伝送状態について、上記のフェアネスフレームFF1が各ステーション装置4にて生成され、生成されたFF1はそのパケット伝送の流れとは逆向きにすなわち上流側に伝送されていく。したがってこのフェアネスフレームFF1は0系伝送路2を通して伝送される。この1系伝送路3の方について見てみると、本図の例では、今、全くパケット伝送が行われていない状況にあるから、各ステーション装置4が1系伝送路3に流しうるパケットの容量はFullであり、各ステーション装置4の0系伝送路2には、Fullと記述したフェアネスフレームFF1が、1系パケット伝送の流れ(反時計回り)の上流側(時計回り)に送出されていく。ここにFullとは、各ユーザが所望の容量だけパケット送信してもよいことを示す。
一方、今輻輳(×)を生じさせている0系伝送路2側について見る。RPRでは上流からのパケットが完全に優先されるため、輻輳の発生によって、その直近の第3ステーション装置(S3)4は、自ら送信するパケットの容量が0になることが考えられる。この様な場合、フェアネスフレームFF0に0と記述してこれを上流側に送出する。そうすると、このFF0を見た上流側のステーション装置S2も、そしてステーション装置S1もそれぞれから送信するパケットの容量を0に向かって低減させてゆき、それぞれ0と記述したフェアネスフレームFF0をそれぞれの上流側に送出する。
そうすると、ステーション装置(S3)4は次第に送出できるパケットの容量が増え、今度は均等なレート(40M)よりも大きなレート(例えば60M)と記述したフェアネスフレームFF0を上流に向けて送出する。これを受けた上流側のS2ならびにS3は、容量を下げ過ぎたことを知り、再び容量を増してパケットを送信し始める。この場合、その容量は徐々に増大していく。
このような操作を繰り返しているうちに、最終的には、各ステーション装置(S1,S2,S3)4からのパケット送信容量が40Mに至ったところで、すなわちこれら3ステーション装置からの伝送容量の合計が、0系伝送路2の上記許容伝送容量に120(=3×40)Mに達したところで、最大伝送容量で安定状態に落ち着く。これがフェアネスアルゴリズムである。したがって各ステーション装置4は、今の安定状態において、それぞれ40Mと記述したフェアネスフレームFF0を、本図に示すように、それぞれ上流側に送出する。
このようにフェアネスアルゴリズムに基づくRPRネットワーク1は、各ステーション装置4間で帯域を共有しつつ輻輳を回避するといった優れた特徴を有するものである。しかし、このフェアネスアルゴリズムは伝送路毎に独立しているので、0系伝送路2は、1系伝送路3の輻輳状況については全く意識していない。つまり、図19のように1系伝送路3が全く空いている状態であっても、0系伝送路2が輻輳状態になれば、0系伝送路2は、その混んでいる0系伝送路2の帯域を各ステーション装置4間でシェアするという動作以外の動作は行わない。よって、1系伝送路3が空いているにもかかわらず、混んでいる0系伝送路2を使い続け、帯域を有効利用できない。ちなみにRPRネットワークの標準仕様(IEEE802.17)においては、逆側伝送路を使用することは全く考えられておらず、したがってそのような規定も当然存在しない。
以上の説明で明らかなとおり、現状のRPRネットワークにおいては、各ユーザUの所望のスループット60Mを40Mに制限して上記輻輳を回避しただけであり、したがって各ユーザUがそれぞれ十分満足するようなサービスの提供を受けているとは言えない。
そこで本発明は上述したとおり、0系(または1系)伝送路2(3)上において輻輳が生じたときには、逆側の1系(または0系)伝送路3(2)に当該0系(1系)トラヒックの全部または一部を移し替え、これにより当該輻輳を回避させるようにすることを基本とするものである。
しかし、前述したように、逆側伝送路への負荷分担をネットワーク上支障なく実現することは容易ではない。これについて図1および図2を参照して説明する。
図1は本発明の基本概念が有する本質的な課題を説明するための図(その1)であり、
図2は同図(その2)である。なお全図を通じて同様の構成要素には、同一の参照番号または記号を付して示す。
まず図1を参照すると、本図に示すトラヒック状態は、前述した図19に示したトラヒック状態と同じであり、輻輳(×)が発生している。そして、前述したフェアネスアルゴリズムにより、各ユーザUは所望のパケット送信容量60Mをそれぞれ40Mに制限して、伝送路の許容帯域120Mを共有する。
さてここで本発明の基本概念によれば、各ステーション装置4はかかる輻輳下で、逆側の1系伝送路3を使用することによってその輻輳を回避することを試みることができる。図1の例の場合、1系フェアネスフレームFF1にはFullが記述されていることから、1系伝送路3に十分な容量の空きがあることを示している。そこで、当該輻輳をもたらしている一群のステーション装置(S1,S2,S3)4は、現在使用中の0系伝送路2を、一斉に、逆側の1系伝送路3に切り替えてしまう。このトラヒック状態を示したのが図2である。
図2を参照すると、輻輳に係る一群のステーション装置(S1,S2,S3)4による上述した伝送路の一斉切替えによって、今度は、1系伝送路3側で、前述と同様の輻輳(×)が発生してしまう可能性がある。
結局、本発明に基づく逆側伝送路への切替えを無秩序に行ったのでは、本発明の目的は達成できない。別言すると、(i)いつ、(ii)どのステーション装置が、(iii)どのようなやり方で、かかる伝送路切替えを行うか、について調整するための調整機構が実現されなければならない。この調整機構について以下に詳述する。
図3はステーション装置4内に形成される上記調整機構の概要を示す図である。本図において、参照番号4は、前述したステーション装置である。このステーション装置4の中に上記の調整機構が参照番号10として示されている。そしてこの調整機構10は、伝送路切替え機能部11と、切替え指示機能部12とからなる。
ここで本発明の前提とするステーション装置4は、0系伝送路2を通して第1の方向(例えば時計回り)に伝送されるパケットの使用帯域を、この0系伝送路2と共に二重リングをなす1系伝送路3を通してその第1の方向とは逆向きの第2の方向(例えば反時計回り)に伝送される制御フレーム(FF0,FF1)内に示された情報に基づいて、共有(share)するようにしたパケット型ネットワークを構成するステーション装置である。
ここに、伝送路切替え機能部11は、
上記の伝送されるパケットを、0系伝送路2から1系伝送路3に切り替えて伝送するものであり、
切替え指示機能部12は、上記の伝送路切替え動作に入るべきか否かの切替え条件を保持すると共に、少なくとも上記の制御フレーム(FF0,FF1)に示された情報を参照してその切替え条件を満たすと判定したとき、伝送路切替え機能部11に対し伝送路切替え動作に入るべき旨の指示を与えるものである。
この場合、本発明の好ましい実施態様によれば、上記のパケット型ネットワークは、レジリエントパケットリング(RPR:Resilient Packet Ring)ネットワークであって、上記の制御フレームはフェアネスフレーム(FF0,FF1)であり、該制御フレーム内の情報はフェアレート(fair rate)値である。
もう少し具体的に述べると、本発明の基本概念は、切り替えるべきステーション装置(ノード)やトラヒックの基準を予め明確に定めておき、RPRネットワークで使われているフェアネスフレームの情報を利用し、切替え条件に一致したトラヒックのみを切り替えるものである。つまり、RPRネットワーク上の任意のステーション装置(ノード)が、自律的にトラヒックの切り替えを判断するというものである。またこのとき、独自の制御フレームは使用せず、RPRネットワークの標準に準拠したフェアネスフレームによってもたらされる情報のみを利用する。しかし、この方法は、各ステーション装置が自律的に、パケットを送出する伝送路を変更できることから、逆側伝送路を乱用することになり、却ってスループットの低下や新たな輻輳を招いてしまう恐れがある。そこで、「いつ」「どのステーション(ノード)が」「どのトラヒックを」「どのような方法で」変更できるのかについて、統一した明確な基準を定めておくようにする。以下に具体的な態様を示すがその前に、本発明が適用されたRPRネットワークの一例を示しておく。
図4は本発明が適用された場合のRPRネットワークの一構成例を示す図である。本図で注目すべきことは、1系伝送路3についての、0系伝送路2側からのフェアネスフレームFF1に記述されたフェアレート値がFullを示していることから、例えば第1ステーション装置(S1)4は1系伝送路3には輻輳が生じていないことを知り、その配下のユーザUからのパケットを、このS1が0系伝送路2から1系伝送路3に切り替えて伝送する、ということである。かくして、ステーション装置(S1,S2,S3)4は全て所望の60Mでパケットを送信可能となる。ただし本図では、1系伝送路3上には他のパケットが伝送されていない状態で示しているので、もし仮にこの1系伝送路3上に許容容量(120M)に近いパケットが既に流れていたとすれば、このときは上記の伝送路切替えは成功しない。以下に、主として切替え指示機能部12(図3)の各種態様について説明する。
図5は切替え指示機能部12の諸機能をハードウェアイメージで表す図(その1)であり、
図6は同図(その2)であり、
図7は同図(その3)であり、
図8は同図(その4)である。これらの図は、切替え指示機能部12の諸機能を一目で理解しやすいようにハードウェアイメージで表すが、実際にはそのほとんどは、CPUによるソフトウェアで構成される。また各部を全体に切替え制御シーケンスに沿って時系列的に配列して表す。
まず図5を参照すると、切替え指示機能部12は第1比較部21を含みこの第1比較部21は、0系伝送路2を通して伝送されるパケットについての、1系伝送路3を通して受信される0系フェアネスフレームFF0内の0系フェアレート値と、その逆側の1系伝送路3上のパケットについての、0系伝送路2を通して受信される1系フェアネスフレームFF1内の1系フェアレート値との間の大小比較をする。そして、その大小比較の結果、「1系フェアレート値の方が大である」との切替え条件を満たすと判定したとき、該第1比較部21は伝送路切替え動作に入るべき旨の指示を生成する。
例えば、図1の例を参照すると、ステーション装置S1ならびにS2において、0系伝送路2に関する0系フェアネスフレームFF0内の0系フェアレート値が40Mで、1系伝送路3に関する1系フェアネスフレームFF1内の1系フェアレート値がFull(Full>40)あることから、ここに「1系フェアレート値の方が大である」という切替え条件が満たされて、伝送路切替え動作に入るべき旨の指示を生成する。したがってまだ実際の伝送路切替えは開始していない。
ここまでの段階は、上記第1比較部21に代えて、第2比較部22を用いることもできる。すなわち、切替え指示機能部12は第2比較部22を含みこの第2比較部22は、0系伝送路2を通して伝送されるパケットについての、1系伝送路3を通して受信される0系フェアネスフレームFF0内の0系フェアレート値と、所定のフェアレート値との間の大小比較をする。そして、その大小比較の結果、「0系フェアレート値がその所定のフェアレート値を下回る」との切替え条件を満たすと判定したとき、切替え指示機能部12は、伝送路切替え動作に入るべき旨の指示を生成する。したがってまだ実際の伝送路切替えは開始していない。
例えば上記の所定のフェアレート値を30Mといったように定めておけば、実際の0系フェアレート値がこの30Mを下回ったとき、輻輳の程度が大であるものと推定し、逆側の1系伝送路3へトラヒックを移し替えることを試みる。
本発明は上記の第1比較部21を採用しても、上記の第2比較部22を採用してもどちらでも構わない。ただし両方を同時に採用することはできないので、いずれか一方のみが採用される。このために図5では、これら第1および第2比較部(21,22)の各出力側に、どちらか一方のみを採用することを意味するORを模式的に記載する(以下、同様にORはいずれか一方のみを採ることを表す)。
本発明は上記図3の構成を用いることにより、RPRネットワークのフェアネスエリジブル(Fairness eligible)トラヒックに対して効率的なパケットデータの送信を行うことが可能となる。
また上記図5において、第1比較部21を用いることにより、各ステーション装置(ノード)4が、いつ切替えを実施するかという切替えタイミングを統一することができ、またその判定方法も0系および1系フェアネスフレームの各フェアレート値の大小比較を行う、といった簡単な方法であるため、ステーション装置4の実装もより簡単になる。
また、第2比較部22を用いることにより、第1比較部21の場合と同様に、切替えタイミングを統一することができる。この第2比較部22を用いる方法は上記第1比較部21を用いる方法よりもやや複雑ではあるものの、比較の基準値となる上記所定のフェアレート値を増減することにより、軽度の輻輳状態では切替えを起こさせない等の調整を行うことが可能となり、よりきめ細かい切替えタイミングの設定が可能となる。
再び図5を参照すると、切替え指示機能部12は計時部23を含みこの計時部23は、0系フェアレート値が所定の時間以上継続して上記所定のフェアレート値を下回るか否かを測定する。そしてこの計時部23がその「所定の時間以上継続する」との切替え条件を満たすと判定したとき、さらに伝送路切替え動作に入るべき旨の指示を生成する。すなわち、軽度の輻輳状態ではないことを見極めるために、所定の時間以上継続して所定のフェアレート値を下まわることを確認する。
さらに好ましくは、切替え指示機能部12は時間調整部24を含み該時間調整部24は、前述した切替え条件における上記所定の時間を、自己(4)を通過するパケットの通過レート(transit rate)の大小に応じてそれぞれ長くまたは短く設定する。
上述した計時部23により判定される「所定の時間」が、各ステーション装置4について全て同じ値に設定されたとすると、例えば図1において、ステーション装置S3もステーション装置S2もステーション装置S1も一斉に伝送路切替え動作に入ろうとする。しかしこれでは、図2で説明した問題、すなわち逆側伝送路での輻輳の再発という問題が生じる。
そこで上記問題を解決するために、上記「所定の時間」を複数のステーション装置(上記の例では、S1とS2とS3)の間で差をつけることにする。これが上記時間調整部24の役割である。どのように差をつけるか、は上記のとおり、通過レートの大小に応じてその所定の時間をそれぞれ長く短く設定する。すなわち、図1を参照すると、その通過レートは、ステーション装置S3,S2およびS1の各出力側で比べると、S1の出力側では1トラヒックであるが、S2の出力側では2トラヒックに累積し、S3の出力側では3トラヒックに累積するため、該通過レートは、S1:S2:S3=1:2:3となる。このことから、上記所定の時間Tをステーション装置S3(T3),S2(T2)およびS1(T1)の間で、T3>T2>T1のように差をつける。
そうすると結局、所定の時間が最も短い(T1)ステーション装置S1が最先に伝送路切替え動作に入ることになる。このように定めた理由は、再び図1を参照すると、逆側の伝送路すなわち1系伝送路3を通した経路R1(Ringlet 1)において、あて先ステーション装置(S4)に至るまでに経由するステーション装置の数、すなわちホップ数が最も少ないステーション装置S1が、伝送路切替えの対象として選ばれることになるからである。
かくして、図5においては、第1比較部21または第2比較部22により生成された指示A(伝送路切替え動作に入るべき旨の指示)か、またはその指示に対して上記計時部23による判定を加えた後の切替え対象のステーション装置を定めた指示Bが、生成される。これら指示AおよびBのうち、指示Aは伝送路切替えのタイミングを指示するだけであるから、次にどのステーション装置を伝送路切替えの対象とすべきかという指示を出さなければならない。これを図6に示す。
図6を参照すると、上記の指示Aに基づいて伝送路切替えすべきステーション装置が複数あるときこれを1つに特定する。この特定の仕方にはいくつか考えられるが、その好適例として最後尾判断部25を示す。すなわち切替え指示機能部12は最後尾判断部25を含みこの判断部25は、0系伝送路2を通して伝送されるパケットについての、1系伝送路3を通して受信される0系フェアネスフレームFF0内の0系フェアレート値が輻輳の発生を示し、かつ当該輻輳が一群のステーション装置(図1のS1,S2およびS3参照)4において発生しているとき、該一群のステーション装置(S1〜S3)の中の自己(4)の位置づけがその最後尾に当たるか否かを判断する。そしてその判断の結果、「最後尾に当たる」との切替え条件を満たすと装置S1が判定したとき、伝送路切替え動作に入るべき旨の指示を装置S1内の伝送路切替え機能部11に出力する。
上記のステーション装置S1,S2およびS3はいわゆる輻輳ドメインを形成しており、当該輻輳の発生要因となっている一群のステーション装置である。上記指示Aを受けたこれら一群のステーション装置(S1〜S3)が一斉に伝送路切替えを行うと、上記図2で説明した問題を生じさせてしまう。そこで、その輻輳ドメイン内の最後尾のステーション装置(S1)を伝送路切替え対象となるステーションとする。
このように最後尾に定めた理由は、図1を参照すると、前述したように、逆側の伝送路すなわち1系伝送路3を通した経路R1において、あて先ステーション装置(S4)に至るまでに経由するステーション装置の数、すなわちホップ数が最も少ないのがステーション装置S1だからである。
以上のように最後尾判断部25を採用することにより、どのステーション(ノード)を切り替えるかという切替えステーション判定の統一が可能となる。この方法は、輻輳ドメインの最後尾という条件を設けるため、切替え可能ステーションは常に1ステーションのみに限定される。よって、最終的に複数のステーションが切り替わるような状況においても、1ステーションずつゆっくり切替えが行われ、より慎重な切替えが可能となる。
また、上述した指示Bによる場合も上記と同様に切替えステーション判定の統一が可能となる。この指示Bによる場合は、送信レートが閾値を下回った時間がある定められた時間を超えるステーションは全て切替えの対象となるから、より迅速な切替えが可能となる。
また、前述した時間調整部24を用いることにより、上記指示Bのもとで切替え対象となりうる各ステーションに切替えの順序を持たせることができ、最後尾ステーションから順に切り替えていくことが可能となる。
なお上記輻輳ドメイン内の各ステーション装置4において、自分が最後尾に位置しているか否かの判断は、各ステーション装置4が元々保有する公知のトポロジ管理テーブル(図示せず)を参照すれば容易に行える。あるステーション装置内の該トポロジ管理テーブルは、同一のRPRネットワークに収容される他の全てのステーション装置との接続関係の情報を記録するものである。
かくして、伝送路切替えのタイミングが決定し、さらに、その伝送路切替えの対象となるステーション装置(例えばS1)が特定されるので、当該ステーション装置(S1)内の伝送路切替え機能部11は、その配下のユーザUからのパケットを、これまでの0系伝送路2から1系伝送路3に切り替えてあて先ステーション装置S4に送信することができる。このとき、前述したように、この1系伝送路3への切替えによって、当該パケットによるトラヒックの移し替えが常に成功するとは限らない。そこで図6に示すフラッディング部26を用いるのが望ましい。
すなわち、切替え指示機能部12はそのフラッディング部26を含み、このフラッディング部26は、前述した伝送路切替え動作に入るべき旨の指示を与えるのに先行して、伝送路切替え機能部11を0系および1系両伝送路(2,3)同時選択の状態とし、さらに、0系伝送路2を通して伝送中のパケットのコピーを1系伝送路3にフラッディングする。そして、そのフラッディングの結果、「フラッディングによる輻輳の発生なし」との切替え条件を満たすと判定したとき、該フラッディング部26は伝送路切替え動作に入るべき旨の指示を伝送路切替え機能部11に出力する。要するに、伝送路を切り替えて新たな輻輳を招かないように、事前の探査トラヒックを一定時間その切替え側に送出し、その輻輳が確認されなければ始めてこの伝送路切替えを実行する。これにより、逆側伝送路における輻輳の発生を事前に予測することができ、不要な伝送路切替えを回避することができる。この態様を図9を参照して補足説明する。
図9はフラッディング部26による逆側伝送路の事前探査を表す図である。上述のようにして伝送路切替えの対象となったステーション装置(S1)4は、逆側伝送路3にトラヒックを送出して問題ないか事前調査する。つまり、今までは0系伝送路2にのみ流していたデータをフラッディングに切り替える。これにより、ステーション装置S1からのデータは0系および1系伝送路の双方向に、それぞれクリーブポイント(Cleave Point)CPまで流れることになる。このとき、逆側伝送路3において輻輳が発生しないので、S1はトラヒックをこの逆側伝送路に切り替えることを決める。
さてここで上記のステーション装置(S1)4は実際に伝送路切替え機能部11による切替えを実行することになるが、この場合の切替え態様としては図7に示すとおり2通りある。第1の切替え態様は「全体移行」方式であり、第2の切替え態様は「個別移行」方式である。
その「全体移行」方式のもとでは、切替え指示機能部12は、伝送路切替え動作に入るべきときに、現在0系伝送路2を通して伝送中のトラヒックの全てを1系伝送路3に移行させる全体移行指示部27を含む。
一方、上記「個別移行」方式のもとでは、切替え指示機能部12は、伝送路切替え動作に入るべきときに、現在0系伝送路2を通して送出中のトラヒックのあて先となるあて先ステーション装置毎に当該トラヒックを1系伝送路3に移行させることの適否を判断して、その移行の指示を行う個別移行指示部28を含む。
どのトラヒックを切り替えるかを決める際に、まず最も単純な方法は、輻輳が発生している伝送路に流れているトラヒックの全てを反対の伝送路に切り替えるという方法である(上記「全体移行」方式)。この方法は、制御が簡単であり、かつ迅速な切替えを行うことができるという利点がある。
しかし、ある1つのステーションから大量のデータが送出されている場合、そのトラヒックを全て逆側伝送路に切り替えると、この逆側伝送路で輻輳を引き起こすことが想定される。このために、切り替えるトラヒックをあて先ステーション単位とする方法も有効である(上記「個別移行」方式)。
上記の「全体移行」方式(27)を用いることにより、あるステーションからのトラヒックを一度に逆側伝送路に送信することができるため、より迅速な切替えが可能となる。これは、そのステーションからの総トラヒック量があまり大きくない場合に有効である。
一方、上記の「個別移行」方式(28)を用いることにより、あて先ステーション単位のきめ細かい切替えが可能となる。これは、そのステーションからの総トラヒック量が多く、一度に切り替えることにより、逆側伝送路に大きなインパクトを与えてしまうような場合に、有効である。なお上記「全体移行」方式を採用した場合の具体的なネットワーク状態については後述する(図10、図11および図12参照)。
かくして図7の最終段において逆側伝送路へのトラヒックの移し替えが完了する。しかし逆側伝送路を利用してのスループットの改善は、RPRネットワークが本来想定している利用形態ではない。また逆側伝送路までパケット伝送に利用することは、通常のネットワーク利用時に比べてより一層輻輳等の状態を引き起こしやすい状況にしてしまう。
そこで逆側伝送路に移し替えている臨時のトラヒックを、いつ元の伝送路に戻すか(切戻し)、ということも重要になる。この切戻しについて、図8を参照して説明すると、本図の左側の切戻し方法(第1の切戻し態様)と、右側の切戻し方法(第2の切戻し態様)とが考えられる。まず上記第1の切戻し態様(左側)から説明すると次のとおりである。
切替え指示機能部12は、切戻し指示部31と輻輳有無判断部32とを有する。輻輳有無判断部32は、伝送路切替え動作の実行後において、元の切替え前の0系伝送路に輻輳が発生しているか否かを判断し、
その判断の結果、「0系伝送路に輻輳発生無し」との切替え条件を満たすと判定したとき、切戻し指示部31は、現在切替え中の1系伝送路3からその切替え前の0系伝送路2への切戻しを、伝送路切替え機能部11に対して指示する。
この場合、上記切戻し指示部31は、定期的に、伝送路切替え機能部11に対して0系伝送路2への切戻しを指示する。そしてその切戻し後の0系伝送路2における輻輳発生の有無を上記輻輳有無判断部32において判断して、輻輳無しのときに0系伝送路2への切戻しを伝送路切替え機能部11に対して指示する。
一方、上記第2の切戻し態様(右側)について見てみると、輻輳有無判断部32が、現在切替え中の1系伝送路3に輻輳が発生したものと判断したとき、切戻し指示部31は、0系伝送路2への切戻しを伝送路切替え機能部11に対して指示する。
要するに、定期的に元の伝送路への切り戻して様子を見るという方法が上記第1の切戻し態様であり、この場合、元の伝送路での輻輳が解除されていれば伝送路の切戻しを行い、解除されていなければ切替え後の伝送路のままとする。これは、例え逆側伝送路に輻輳が発生していなくても、なるべく早めに元の伝送路へ戻そうとする考え方である。
一方、上記第2の切戻し態様は、切替え後の逆側伝送路に輻輳が発生した場合に、元の伝送路に切り戻すという方法である。つまり、本来使用すべき伝送路でなくても、他のステーションに影響を及ぼさない限りは、逆側伝送路を使用したままでも問題はない、という思想に基づくものである。
以上のことから明らかように、上記第1の切戻し態様による方法を用いることにより、いつ切戻すかという切戻しタイミングの統一が可能となる。また、相手側伝送路に対し定期的に切戻しを打診することにより、なるべく早く元の伝送路に戻ることが可能となる。そして上記第2の切戻し態様もまた同様に、切戻しタイミングの統一を図ることが可能となるばかりでなく、逆側伝送路において輻輳が発生するまで切戻しを行わないため、より長い時間逆側伝送路を使い続けてしまうことになるものの、上記の定期的な切戻しの打診等を行う機能を持つ必要が無く、より簡単な実装となる。
上記の切戻しについてさらに好ましくは、ヒステリシスを持たせる。図8に示すヒステリシス部33である。すなわち上記の切戻し部31は、輻輳有無判断部32により「伝送路に輻輳発生あり」との切替え条件を満たすと判定しても、その後一定時間は当該切戻しを実行しないように、ヒステリシス部33と協働する。
このヒステリシス部33を併用することにより、一連の動作にヒステリシスを持たせ、切替えと切戻しとが交互に頻発するといった不安定状態を排除することが可能となる。
ここで既述したように、前記の「全体移行」方式(図7の「27」)を採用した場合の具体的なネットワーク状態について、図を参照しながら説明を補足する。
図10は逆側伝送路への全体移行を実施した様子を示す図であり、
図11は図10の移行後の逆側伝送路において輻輳が発生したときの様子を示す図であり、
図12は図11の輻輳により元の伝送路への切戻しが行われた様子を示す図である。
切替え対象トラヒックとしては、上記の「全体移行」方式を用いているので、トラヒックの全てを逆側伝送路に切り替えることになる(図10)。このとき、1系伝送路3については、輻輳を示す1系フェアネスフレーム(FF1)は到着していないので、送信パケットのレートをステーション装置S1のユーザが所望している60Mまで引き上げることが可能となる。また、ステーション装置S2とS3は、S1からの通過トラヒックがなくなったので、0系伝送路2の帯域(120M)を均等に割り振った60MがS2とS3にそれぞれ割り当てられる。つまり、全てのユーザが所望の60M一杯にパケットを送信することが可能となる。
さて、ある時刻にステーション装置S7からS6へ、80Mのパケットデータの送信を開始したものとする(図11参照)。このとき、ステーション装置S7の1系伝送路のパケット送出側において輻輳が発生し、S1に対して1系フェアネスフレームFF1(60M)を送ることにより、輻輳の発生が通知される。この場合、上記第2の切戻し態様による切戻し方法を用いているものとすると、これにより直ちにステーション装置S1は元の0系伝送路2へ切り替わり、図12のようになる。
ここで、ステーション装置S2,S3が同じレートで送信を続けているとすると、元の0系伝送路2では以前と同様の輻輳状態に戻ってしまい、フェアレート値=40Mの0系フェアネスフレームFF0がS1に到着することになる。一方、1系伝送路3の方は、S1が切り戻ったことで上記輻輳が解消されるため、S1にはフェアレート値=Fullを示す1系フェアネスフレームFF1が到着することになる。しかし、図8のヒステリシス部33を採用している場合、すぐに1系伝送路3に切り替わることはなく、一定時間は図12のネットワーク状態が保たれることになる。したがってその一定時間中に図12の輻輳が解消すれば、S1は0系伝送路2を維持することができる。
以上説明した本発明に基づく伝送路切替えは、RPRネットワーク1におけるパケット伝送方法としても把握することができる。これを図13に表す。
図13は本発明に基づくパケット伝送方法を表すフローチャートである。まず本発明におけるパケット伝送方法は、0系伝送路2を通して第1の方向に伝送される各ステーション装置4からのパケットの使用帯域を、0系伝送路2と共に二重リングをなす1系伝送路3を通してその第1の方向とは逆向きの第2の方向に伝送されるフェアネスフレーム(FF)内に示されたフェアレート値に基づいて、複数のステーション装置4の間で共有するようにしたRPRネットワーク1における、パケット伝送方法である。ここに、
ステップST11:ステーション装置4において受信したフェアレート値が、所定の切替え条件を満たすと判断したとき、特定の切替えステーション装置4を切替え対象として決定し、
ステップST12:上記の決定された特定の切替えステーション装置4において、現在0系伝送路2を通して送出中のトラヒックを、1系伝送路3に切り替えて送出する。
上記第1のステップST11において、上記の切替え対象となる切替えステーション装置4が複数あるとき、パケットの流れの方向において最後尾に位置する切替えステーション装置4を、上記の特定の切替えステーション装置として決定する。また上記の切替え対象として、上述した切替えステーション装置4の外に、さらに特定のトラヒックを含むことができる。
ステップST13:上記ステップST12において1系伝送路3に切り替えた後、再び元の0系伝送路2に切り戻す。さらに、好ましくは上記ステップST13の開始時に、0系伝送路2に対し所定のパケットを流し輻輳が発生しないことを事前に確認するステップを含むようにする。
上述したパケット伝送方法に基づく典型的な一例を図で示すと、
図14はRPRネットワークにおける本発明に基づくパケット伝送方法の典型的な一例を示すフローチャートであり、本図中、前半のステップST21〜ST27は前述した伝送路切替え時の一連のフローであり、後半のステップST31〜ST33は前述した伝送路切戻し時の一連のフローである。
ステップST22:両伝送路2および3からフェアネスフレーム(FF1およびFF0)が各ステーション装置4に到着し、
ステップST23:到着したフェアネスフレームFF1およびFF0にそれぞれ記述されたフェアレート値の大小を比較する(前述した図5の第1比較部21による大小比較に相当)。
ステップST24:各ステーション装置4は、ステップST23の判定結果がYesであると、伝送路切替えのための動作を開始すべきタイミングが到来したことを知る。そこで本ステップST24ではさらに、どの1つのステーション装置にてその伝送路切替えを実行すべきか決定する。このために、今輻輳を生じさせている一群のステーション装置(輻輳ドメイン)の中での自己の位置づけがパケットの流れに対して最後尾か否か判断する(前述した図6の最後尾判断部25に相当)。
ステップST25:上記最後尾が例えばステーション装置S1であるものとすると、S1は今送信中のパケットのコピーを、事前探査トラヒックとして逆側伝送路3に送出する(前述した図6のフラッディング部26に相当)。
ステップST26:上記ステップST25での事前探査により逆側伝送路3に輻輳が発生しないかどうか調べ、発生しないことを確認すると(Yes)、
ステップST27:S1についての現状のトラヒックを全て逆側伝送路3側に切り替える。ここに逆側伝送路3によるパケット伝送が開始され、上記の輻輳ドメインでの輻輳は解消する。この逆側伝送路3によるパケット伝送は、通常のパケット伝送とは異なり臨時の救済措置である。したがってなるべく早く1系伝送路による元のトラヒックに戻すべきである。このため、
ステップST31:切替え後の逆側の伝送路3で、輻輳が発生するかどうか調べ(前述した図8における第2の切戻し態様(同図の右側ルート)に相当)、その輻輳が発生したならば、
ステップST32:全てのトラヒックを元の0系伝送路2へ切り戻し、
ステップST33:ヒステリシスタイマをセットし(前述した図8のヒステリシス部33、図16の56参照)、
ステップST21:上記のヒステリシスタイマがタイムアウトすると、最初のステップST22に戻り、以下同様の操作を繰り返す。
最後に本発明に係るステーション装置4の実際の構成例を示しておく。すなわち前述した図5〜図8は、伝送路の切替えならびに切戻しのシーケンスを加味した構成図となっているので、そのシーケンスを取り除いた実際の構成例を示しておく。ただし前述したとおり、ハードウェアイメージによる構成例であり、実際にはほとんどがソフトウェアによるCPU処理で実現される。
図15はステーション装置4の実際の構成例を示し、
図16は図15の中の切替え制御手段42の実際の構成例を示す。この切替え制御手段42は、図3(本発明に基づく調整機構の概略構成を示す)における切替え指示機能部12に対応するものである。これと対をなす図3の伝送路切替え機能部11は、図15において伝送路切替え手段41として示されている。ただし、図15の基本構成自体はRPRネットワークの標準に基づくものである。したがって図16が本発明に固有の構成を表すことになる。
図15の切替え制御手段(コントロール部)42には、RPRネットワークの標準機能として保守運用(OAM)処理部、フェアネス処理部、トポロジ・プロテクション(Topology and Protection)処理部等が存在するが、前述した本発明の諸機能とは関係がないので、ここでは詳述しない。
第1物理層(West PHY)48および第2物理層(East PHY)49を介して、リングレット0データパス部46およびリングレット1データパス部47からもたらされたフェアネスフレーム(FF0/FF1)内のフェアレート値情報は、まず図16のフェアレート比較部51に送られる(図5の比較部21または22に相当)。
ここで、前述した「大小比較」の切替え条件に従い、今伝送路切替えを検討すべきか否か、を決定する。また、このとき、図16のヒステリシスタイマ56の情報も参照し(図8のヒステリシス部33と図14のST33参照)、過去に切替えを行ってから一定時間が経過しているかどうか(図14のST21参照)も判断要因に加える。
ここでの大小比較結果は、図16の切替えステーション決定部52に渡される。この切替えステーション決定部52では、前述した図5の計時部23、時間調整部24や図6の最後尾判断部25での判断基準に従い、当該ステーション装置4が切替え対象となるべきか否かを判定する。切替え対象となるべきと判定したら、探査トラヒックを送出するか否かの送出可否判定を探査トラヒック送出指示部53に渡す。送出可の判定を受け取った場合には、この探査トラヒック送出指示部53は、図15のリングレットセレクション(Ringlet Selection)部45にフラッディング指示を与える(前述した図6のフラッディング部26参照)とともに、図16の切替え決定部54を起動する。
そこでこの切替え決定部54は、逆側伝送路(逆Ringlet)3側のフェアネスフレーム(FF1)内に示されるフェアレート値情報を収集し、当該フラッディングにより輻輳を引き起こしていないと判断した場合に、前述した図7の全体移行指示部27あるいは個別移行指示部28による指示に従い、図15のリングレットセレクション部45に対してトラヒックを移し替えるべき旨の指示を出すとともに、図16の切戻し決定部55を起動する。
起動された切戻し決定部55は、リングレット0またはリングレット1側についてのフェアレート値情報を収集し、前述した図8の切戻し指示部31および輻輳有無判断部32によって、トラヒックの切戻しの可否を検討する。その切戻しが可と判断された場合、図15のリングレットセレクション部45に対して切戻し指示を出すとともに、前述した図16のヒステリシスタイマ56を起動する。このヒステリシスタイマ56は、一定時間の間切戻しの実行を休止し、再度切替えが発生することを回避する。このタイマ情報は常にフェアレート比較部51にフィードバックされる。
以上詳述した本発明の実施態様は、以下のとおりである。
(付記1)
0系伝送路を通して第1の方向に伝送されるパケットの使用帯域を、前記0系伝送路と共に二重リングをなす1系伝送路を通して前記第1の方向とは逆向きの第2の方向に伝送される制御フレーム内に示された情報に基づいて、共有するようにしたパケット型ネットワークを構成するステーション装置において、
前記の伝送されるパケットを、前記0系伝送路から前記1系伝送路に切り替えて伝送する伝送路切替え機能部と、
前記の伝送路切替え動作に入るべきか否かの切替え条件を保持すると共に、少なくとも前記制御フレームに示された情報を参照してその切替え条件を満たすと判定したとき、前記伝送路切替え機能部に対し伝送路切替え動作に入るべき旨の指示を与える切替え指示機能部と、
を備えることを特徴とするステーション装置。
(付記2)
前記パケット型ネットワークは、レジリエントパケットリング(RPR)ネットワークであって、前記制御フレームはフェアネスフレームであり、前記制御フレーム内の情報はフェアレート値であることを特徴とする付記1に記載のステーション装置。
(付記3)
前記切替え指示機能部は、
前記0系伝送路を通して伝送されるパケットについての、前記1系伝送路を通して受信される前記フェアネスフレーム内の0系フェアレート値と、その逆側の前記1系伝送路上のパケットについての、前記0系伝送路を通して受信される前記フェアネスフレーム内の1系フェアレート値との間の大小比較をする第1比較部を含み、
その大小比較の結果、「前記1系フェアレート値の方が大である」との前記切替え条件を満たすと判定したとき、前記伝送路切替え動作に入るべき旨の指示を生成することを特徴とする付記2に記載のステーション装置。
(付記4)
前記切替え指示機能部は、
前記0系伝送路を通して伝送されるパケットについての、前記1系伝送路を通して受信される前記フェアネスフレーム内の0系フェアレート値と、所定のフェアレート値との間の大小比較をする第2比較部を含み、
その大小比較の結果、「前記0系フェアレート値が前記所定のフェアレート値を下回る」との前記切替え条件を満たすと判定したとき、前記伝送路切替え動作に入るべき旨の指示を生成することを特徴とする付記2に記載のステーション装置。
(付記5)
前記切替え指示機能部は、
前記0系フェアレート値が所定の時間以上継続して前記所定のフェアレート値を下回るか否かを測定する計時部を含み、
その「所定の時間以上継続する」との前記切替え条件を満たすと判定したとき、前記伝送路切替え動作に入るべき旨の指示を生成することを特徴とする付記4に記載のステーション装置。
(付記6)
前記切替え指示機能部は、
前記切替え条件における前記所定の時間を、自己を通過する前記パケットの通過レートの大小に応じてそれぞれ長くまたは短く設定する時間調整部を含むことを特徴とする付記5に記載のステーション装置。
(付記7)
前記切替え指示機能部は、
前記0系伝送路を通して伝送されるパケットについての、前記1系伝送路を通して受信される前記フェアネスフレーム内の0系フェアレート値が輻輳の発生を示し、かつ当該輻輳が一群の前記ステーション装置において発生しているとき、該一群のステーション装置の中の自己の位置づけがその最後尾に当たるか否かを判断する最後尾判断部を含み、
その判断の結果、「最後尾に当たる」との前記切替え条件を満たすと判定したとき、前記伝送路切替え動作に入るべき旨の指示を出力することを特徴とする付記2に記載のステーション装置。
(付記8)
前記切替え指示機能部は、
前記の伝送路切替え動作に入るべき旨の指示を与えるのに先行して、前記伝送路切替え機能部を0系および1系両伝送路同時選択の状態とすると共に、前記0系伝送路を通して伝送中の前記パケットのコピーを前記1系伝送路にフラッディングするフラッディング部を含み、
そのフラッディングの結果、「フラッディングによる輻輳の発生なし」との前記切替え条件を満たすと判定したとき、前記伝送路切替え動作に入るべき旨の指示を出力することを特徴とする付記2に記載のステーション装置。
(付記9)
前記切替え指示機能部は、前記の伝送路切替え動作に入るべきときに、現在前記0系伝送路を通して伝送中の全てのトラヒックを前記1系伝送路に移行させる全体移行指示部を含むことを特徴とする付記2に記載のステーション装置。
(付記10)
前記切替え指示機能部は、前記の伝送路切替え動作に入るべきときに、現在前記0系伝送路を通して送出中のトラヒックのあて先となるあて先ステーション装置毎に当該トラヒックを前記1系伝送路に移行させることの適否を判断し、その移行の指示を行う個別移行指示部を含むことを特徴とする付記2に記載のステーション装置。
(付記11)
前記切替え指示機能部は、
前記伝送路切替え動作の実行後において、前記0系または1系伝送路に輻輳が発生しているか否かを判断する輻輳有無判断部と、
その判断の結果、「0系伝送路に輻輳発生無し」との前記切替え条件を満たすと判定したとき、現在切替え中の前記1系伝送路からその切替え前の前記0系伝送路への切戻しを前記伝送路切替え機能部に対して指示する切戻し指示部と、
を含むことを特徴とする付記2に記載のステーション装置。
(付記12)
前記切戻し指示部は、定期的に、前記伝送路切替え機能部に対して前記0系伝送路への切戻しを指示し、その切戻し後の該0系伝送路における輻輳発生の有無を前記輻輳有無判断部において判断して、輻輳無しのときに前記0系伝送路への切戻しを前記伝送路切替え機能部に対して指示することを特徴とする付記11に記載のステーション装置。
(付記13)
前記輻輳有無判断部が、現在切替え中の前記1系伝送路に輻輳が発生したものと判断したとき、前記切戻し指示部は、前記0系伝送路への切戻しを前記伝送路切替え機能部に対して指示することを特徴とする付記11に記載のステーション装置。
(付記14)
前記切戻し部は、前記輻輳有無判断部により「伝送路に輻輳発生あり」との切替え条件を満たすと判定しても、その後一定時間は当該切戻しを実行しないヒステリシス部を含むことを特徴とする付記11に記載のステーション装置。
(付記15)
0系伝送路を通して第1の方向に伝送される各ステーション装置からのパケットの使用帯域を、前記0系伝送路と共に二重リングをなす1系伝送路を通して前記第1の方向とは逆向きの第2の方向に伝送されるフェアネスフレーム内に示されたフェアレート値に基づいて、複数の前記ステーション装置の間で共有するようにしたレジリエントパケットリング(RPR)ネットワークにおけるパケット伝送方法であって、
前記ステーション装置において受信した前記フェアレート値が、所定の切替え条件を満たすと判断したとき、特定の切替えステーション装置を切替え対象として決定する第1のステップと、
決定された前記特定の切替えステーション装置において、現在前記0系伝送路を通して送出中のトラヒックを、前記1系伝送路に切り替えて送出する第2のステップと、
を有することを特徴とするパケット伝送方法。
(付記16)
前記第1のステップにおいて、前記切替え対象となる切替えステーション装置が複数あるとき、前記パケットの流れの方向において最後尾に位置する切替えステーション装置を前記特定の切替えステーション装置とすることを特徴とする付記15に記載のパケット伝送方法。
(付記17)
前記切替え対象として、前記切替えステーション装置の外に、さらに特定のトラヒックを含むことを特徴とする付記15に記載のパケット伝送方法。
(付記18)
前記第2のステップにおいて前記1系伝送路に切り替えた後、再び元の前記0系伝送路に切り戻す第3のステップを有することを特徴とする付記15に記載のパケット伝送方法。
(付記19)
前記第3のステップの開始時に、前記0系伝送路に対し所定のパケットを流し輻輳が発生しないことを事前に確認するステップを含むことを特徴とする付記18に記載のパケット伝送方法。
本発明の基本概念が有する本質的な課題を説明するための図(その1)である。 本発明の基本概念が有する本質的な課題を説明するための図(その2)である。 ステーション装置4内に形成される調整機構の概要を示す図である。 本発明が適用された場合のRPRネットワークの一構成例を示す図である。 切替え指示機能部12の諸機能をハードウェアイメージで表す図(その1)である。 切替え指示機能部12の諸機能をハードウェアイメージで表す図(その2)である。 切替え指示機能部12の諸機能をハードウェアイメージで表す図(その3)である。 切替え指示機能部12の諸機能をハードウェアイメージで表す図(その4)である。 フラッディング部26による逆側伝送路の事前探査を表す図である。 逆側伝送路への全体移行を実施した様子を示す図である。 図10の逆側伝送路において輻輳が発生したときの様子を示す図である。 図11の輻輳により元の伝送路への切戻しが行われた様子を示す図である。 本発明に基づくパケット伝送方法を表すフローチャートである。 本発明に基づくパケット伝送方法の典型的な一例を表すフローチャートである。 ステーション装置4の実際の構成例を示す図である。 図15の中の切替え制御手段42の実際の構成例を示す図である。 RPRネットワークの一般的な説明をするための図(その1)である。 RPRネットワークの一般的な説明をするための図(その2)である。 RPRネットワークの一般的な説明をするための図(その3)である。
符号の説明
1 RPRネットワーク
2 0系伝送路
3 1系伝送路
4 ステーション装置
5 シェーパ
10 調整機構
11 伝送路切替え機能部
12 切替え指示機能部
21 第1比較部
22 第2比較部
23 計時部
24 時間調整部
25 最後尾判断部
26 フラッディング部
27 全体移行指示部
28 個別移行指示部
31 切戻し指示部
32 輻輳有無判断部
33 ヒステリシス部
41 切替え制御手段(コントロール部)
42 伝送路切替え手段

Claims (10)

  1. 0系伝送路を通して第1の方向に伝送されるパケットの使用帯域を、前記0系伝送路と共に二重リングをなす1系伝送路を通して前記第1の方向とは逆向きの第2の方向に伝送される制御フレーム内に示された情報に基づいて、共有するようにしたパケット型ネットワークを構成するステーション装置において、
    前記の伝送されるパケットを、前記0系伝送路から前記1系伝送路に切り替えて伝送する伝送路切替え機能部と、
    前記の伝送路切替え動作に入るべきか否かの切替え条件を保持すると共に、少なくとも前記制御フレームに示された情報を参照してその切替え条件を満たすと判定したとき、前記伝送路切替え機能部に対し伝送路切替え動作に入るべき旨の指示を与える切替え指示機能部と、
    を備えることを特徴とするステーション装置。
  2. 前記パケット型ネットワークは、レジリエントパケットリング(RPR)ネットワークであって、前記制御フレームはフェアネスフレームであり、前記制御フレーム内の情報はフェアレート値であることを特徴とする請求項1に記載のステーション装置。
  3. 前記切替え指示機能部は、
    前記0系伝送路を通して伝送されるパケットについての、前記1系伝送路を通して受信される前記フェアネスフレーム内の0系フェアレート値と、その逆側の前記1系伝送路上のパケットについての、前記0系伝送路を通して受信される前記フェアネスフレーム内の1系フェアレート値との間の大小比較をする第1比較部を含み、
    その大小比較の結果、「前記1系フェアレート値の方が大である」との前記切替え条件を満たすと判定したとき、前記伝送路切替え動作に入るべき旨の指示を生成することを特徴とする請求項2に記載のステーション装置。
  4. 前記切替え指示機能部は、
    前記0系伝送路を通して伝送されるパケットについての、前記1系伝送路を通して受信される前記フェアネスフレーム内の0系フェアレート値と、所定のフェアレート値との間の大小比較をする第2比較部を含み、
    その大小比較の結果、「前記0系フェアレート値が前記所定のフェアレート値を下回る」との前記切替え条件を満たすと判定したとき、前記伝送路切替え動作に入るべき旨の指示を生成することを特徴とする請求項2に記載のステーション装置。
  5. 前記切替え指示機能部は、
    前記0系伝送路を通して伝送されるパケットについての、前記1系伝送路を通して受信される前記フェアネスフレーム内の0系フェアレート値が輻輳の発生を示し、かつ当該輻輳が一群の前記ステーション装置において発生しているとき、該一群のステーション装置の中の自己の位置づけがその最後尾に当たるか否かを判断する最後尾判断部を含み、
    その判断の結果、「最後尾に当たる」との前記切替え条件を満たすと判定したとき、前記伝送路切替え動作に入るべき旨の指示を出力することを特徴とする請求項2に記載のステーション装置。
  6. 前記切替え指示機能部は、
    前記の伝送路切替え動作に入るべき旨の指示を与えるのに先行して、前記伝送路切替え機能部を0系および1系両伝送路同時選択の状態とすると共に、前記0系伝送路を通して伝送中の前記パケットのコピーを前記1系伝送路にフラッディングするフラッディング部を含み、
    そのフラッディングの結果、「フラッディングによる輻輳の発生なし」との前記切替え条件を満たすと判定したとき、前記伝送路切替え動作に入るべき旨の指示を出力することを特徴とする請求項2に記載のステーション装置。
  7. 前記切替え指示機能部は、
    前記伝送路切替え動作の実行後において、前記0系または1系伝送路に輻輳が発生しているか否かを判断する輻輳有無判断部と、
    その判断の結果、「0系伝送路に輻輳発生無し」との前記切替え条件を満たすと判定したとき、現在切替え中の前記1系伝送路からその切替え前の前記0系伝送路への切戻しを前記伝送路切替え機能部に対して指示する切戻し指示部と、
    を含むことを特徴とする請求項2に記載のステーション装置。
  8. 0系伝送路を通して第1の方向に伝送される各ステーション装置からのパケットの使用帯域を、前記0系伝送路と共に二重リングをなす1系伝送路を通して前記第1の方向とは逆向きの第2の方向に伝送されるフェアネスフレーム内に示されたフェアレート値に基づいて、複数の前記ステーション装置の間で共有するようにしたレジリエントパケットリング(RPR)ネットワークにおけるパケット伝送方法であって、
    前記ステーション装置において受信した前記フェアレート値が、所定の切替え条件を満たすと判断したとき、特定の切替えステーション装置を切替え対象として決定する第1のステップと、
    決定された前記特定の切替えステーション装置において、現在前記0系伝送路を通して送出中のトラヒックを、前記1系伝送路に切り替えて送出する第2のステップと、
    を有することを特徴とするパケット伝送方法。
  9. 前記第1のステップにおいて、前記切替え対象となる切替えステーション装置が複数あるとき、前記パケットの流れの方向において最後尾に位置する切替えステーション装置を前記特定の切替えステーション装置とすることを特徴とする請求項8に記載のパケット伝送方法。
  10. 前記第2のステップにおいて前記1系伝送路に切り替えた後、再び元の前記0系伝送路に切り戻す第3のステップを有することを特徴とする請求項8に記載のパケット伝送方法。
JP2005080437A 2005-03-18 2005-03-18 パケット型ネットワークにおけるパケット伝送方法およびステーション装置 Pending JP2006262391A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005080437A JP2006262391A (ja) 2005-03-18 2005-03-18 パケット型ネットワークにおけるパケット伝送方法およびステーション装置
US11/217,302 US20060209683A1 (en) 2005-03-18 2005-09-02 Packet transmission method and station in packet ring telecommunications network

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005080437A JP2006262391A (ja) 2005-03-18 2005-03-18 パケット型ネットワークにおけるパケット伝送方法およびステーション装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006262391A true JP2006262391A (ja) 2006-09-28

Family

ID=37010159

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005080437A Pending JP2006262391A (ja) 2005-03-18 2005-03-18 パケット型ネットワークにおけるパケット伝送方法およびステーション装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20060209683A1 (ja)
JP (1) JP2006262391A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7764603B2 (en) 2006-10-19 2010-07-27 Fujitsu Limited Method, apparatus, and computer product for switching ringlets

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4890239B2 (ja) * 2006-12-27 2012-03-07 富士通株式会社 Rprの送信経路指定方法及び装置
JP4222422B2 (ja) * 2007-03-07 2009-02-12 日本電気株式会社 ノード、通信システムおよびノード用プログラム
JP5131029B2 (ja) * 2008-05-26 2013-01-30 富士通株式会社 通信装置および経路切替方法
US20100195508A1 (en) * 2009-02-05 2010-08-05 Moxa, Inc. Method for checking ring network redundancy
JP5857388B2 (ja) * 2011-09-12 2016-02-10 富士通株式会社 伝送装置および伝送方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003333057A (ja) * 2002-05-14 2003-11-21 Nec Corp パケット通信経路制御方法およびパケット通信装置
JP2004312672A (ja) * 2002-11-18 2004-11-04 Korea Electronics Telecommun デュアルリングネットワークのためのリング選択方法
WO2004109985A1 (ja) * 2003-06-02 2004-12-16 Fujitsu Limited ノード装置及びrprネットワーク

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6856627B2 (en) * 1999-01-15 2005-02-15 Cisco Technology, Inc. Method for routing information over a network
US20020004843A1 (en) * 2000-07-05 2002-01-10 Loa Andersson System, device, and method for bypassing network changes in a routed communication network
US20030112829A1 (en) * 2001-12-13 2003-06-19 Kamakshi Sridhar Signaling for congestion control, load balancing, and fairness in a resilient packet ring
US7126910B1 (en) * 2001-12-13 2006-10-24 Alcatel Load balancing technique for a resilient packet ring
KR100493234B1 (ko) * 2002-11-25 2005-06-02 한국전자통신연구원 노드 시스템, 이를 이용한 이중링 통신 시스템 및 그 통신방법
US7369504B2 (en) * 2002-12-12 2008-05-06 Alcatel Canada, Inc. Bandwidth management of resilient packet ring network

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003333057A (ja) * 2002-05-14 2003-11-21 Nec Corp パケット通信経路制御方法およびパケット通信装置
JP2004312672A (ja) * 2002-11-18 2004-11-04 Korea Electronics Telecommun デュアルリングネットワークのためのリング選択方法
WO2004109985A1 (ja) * 2003-06-02 2004-12-16 Fujitsu Limited ノード装置及びrprネットワーク

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7764603B2 (en) 2006-10-19 2010-07-27 Fujitsu Limited Method, apparatus, and computer product for switching ringlets

Also Published As

Publication number Publication date
US20060209683A1 (en) 2006-09-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7633865B2 (en) Network operations control in packet data networks
US10623326B2 (en) Jitter compensation along multiple-path deterministic network segment
WO2001095641A2 (en) Multi-path dynamic routing algorithm
JP2006262391A (ja) パケット型ネットワークにおけるパケット伝送方法およびステーション装置
KR101892262B1 (ko) Dodag 구조 기반의 배압 라우팅 방법 및 장치
US11349772B2 (en) Multi-level resource reservation
Aslam et al. NPP: A facility based computation framework for restoration routing using aggregate link usage information
JP2006197473A (ja) ノード
JP2007259318A (ja) 通信制御装置および通信制御方法
JP2006345339A (ja) リングネットワークを構成するノード装置およびデータフレーム制御方法
Yin et al. Efficient traffic load-balancing via incremental expansion of routing choices
Simaiya et al. IRED algorithm for improvement in performance of mobile ad hoc networks
CN104954284A (zh) 一种面向概率路由的延迟容忍网络拥塞避免方法
Zhong et al. Research and Implementation of AOMDV Multipath Routing Protocol
JP6633502B2 (ja) 通信装置
US7710878B1 (en) Method and system for allocating traffic demands in a ring network
US7532584B2 (en) Implementation of constraints to ensure deadlock avoidance in networks
Nleya et al. A bursts contention avoidance scheme based on streamline effect awareness and limited intermediate node buffering in the core network
Lim et al. Differentiated link based QoS routing algorithms for multimedia traffic in MPLS networks
JP3094986B2 (ja) ポイント−マルチポイントatmコネクション設定方法
RU2633191C1 (ru) Квазистатический способ управления потоками требований в инфокоммуникационной системе специального назначения
CN117176645A (zh) 一种基于无关多径的低轨通信卫星星座路由方法及系统
Nargunam et al. QoS-aware multicast routing for mobile ad hoc networks
Chen Signaling and QoS guarantees in mobile ad hoc networks
Hsu et al. A congestion-aware rerouting scheme in RPR networks

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071120

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100121

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100302

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100720