JP2006260835A - 車両用灯具 - Google Patents

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Abstract


【課題】 低コスト化を図る。
【解決手段】 ランプボディ20には、複数のLED10と、各LED10のリード端子13に装着される接続端子30と、各LED10に対して電気的に接続可能なバスバー40と、LED10から出射される光を反射するための反射部材50と、光を通すレンズ60とが収容可能とされる。接続端子30は、LED10に装着された状態でバスバー40に対して保持可能とされる。バスバー40は、LED10及び接続端子30を取り付けた状態で反射部材50に固定可能とされる。反射部材50は、ランプボディ20に対して固定されるようになっている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両用灯具に関する。
従来、車両用灯具の一例として下記特許文献1に記載されたものが知られている。このものは、複数個のLED(発光ダイオード)と、各LEDを個別に保持可能なホルダと、各ホルダが組み付けられるベースと、ベース上に配索されるとともに各LEDのリード端子に対して電気的に接続される電線と、ベースや反射部材やレンズが固定されるランプボディとから構成されている。
特開2000−243110公報
上記したものでは、LEDへの給電のための電線とは別途に、LEDを所望の位置に取り付けるためのホルダやベースといった部材が必要となっていたため、部品点数が多く、それに伴って組付工数が増加するなど、コスト高を招いていた。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、低コスト化を図ることを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、複数のランプと、各ランプが収容されるランプボディとを備えたものであって、前記各ランプのリード端子に対して電気的に接続されるバスバーを備え、このバスバーは、前記各ランプを保持可能とされるとともに、前記ランプボディに対して固定されるようになっている構成としたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記バスバーの表側には、前記各ランプから出射される光を通すための孔部を有するとともに、その光を反射可能な反射部材が設けられており、前記各ランプは、前記バスバーに対して裏側から着脱可能とされているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記各ランプは、前記バスバーに対して表裏どちらからでも着脱可能とされているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のものにおいて、前記バスバーの表側には、前記各ランプから出射される光を通すための孔部を有するとともに、その光を反射可能な反射部材が設けられており、前記反射部材には、前記バスバーが取付可能とされ、前記ランプボディには、前記バスバーを取り付けた前記反射部材が組み付けられるようになっているところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のものにおいて、前記各ランプには、前記リード端子に接続される接続端子が装着可能とされ、この接続端子が前記バスバーに対して保持可能とされているところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項5に記載のものにおいて、前記接続端子には、前記バスバーに対して保持可能とされる保持部が設けられ、この保持部が前記接続端子における両端位置に一対設けられているところに特徴を有する。
請求項7の発明は、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のものにおいて、前記各ランプのリード端子に装着される接続端子と、ランプ及び接続端子が装着可能とされるとともに、前記バスバーに対して組付可能なソケットとを備えているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
電気的な接続を図るためのバスバーに各ランプを保持させ、そのバスバーをランプボディに固定するようにしたから、従来のように電気的な接続を図るための電線とは別途にベースなどが必要なものと比較すると、部品点数を削減することができる。これにより、低コスト化を図ることができる。
<請求項2の発明>
反射部材とは反対側からランプの着脱作業を行うことができるので、着脱作業を行うにあたって反射部材を取り外す必要がない。従って、作業性を良好なものとすることができる。
<請求項3の発明>
バスバーに対して表裏どちらからでもランプの着脱作業を行うことができるので、作業の多様化などを図ることができる。
<請求項4の発明>
ランプボディに対してバスバーと反射部材とを一括して組み付けることができるので、作業性が良好なものとなる。
<請求項5の発明>
接続端子を介してランプがバスバーに取り付けられるから、仮にランプをバスバーに対して直接に取り付ける場合と比較すると、取り付け時などにリード端子に無理な力が作用し難く、もってランプが損傷を受け難くなっている。
<請求項6の発明>
バスバーに対して接続端子及びランプをしっかりと保持させることができ、耐振動性能を向上させることができる。
<請求項7の発明>
ソケットによりランプ及び接続端子をバスバーに対して一括して組み付けることができるので、作業性が良好なものとなる。特にランプが小型のものでは有効である。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図7によって説明する。この実施形態1では、例えばテールランプなどの車両用灯具1であって、ランプとしてLED10(発光ダイオード)を用いたものを示す。なお、以下では、LED10による照射側を前側(表側)、その反対側を後側(裏側)とし、また上下方向の記載については図1などを基準とする。
この車両用灯具1は、図1に示すように、複数個(図1では9個)のLED10と、LED10などを収容可能なランプボディ20と、各LED10に対して一対ずつ装着される接続端子30と、各LED10に対して電気的に接続可能なバスバー40と、LED10から出射される光を反射するための反射部材50と、LED10や反射板からの光を通すレンズ60とから構成されている。LED10は、上下方向に3個ずつ、横方向に3個ずつ、計9個が互いに三次元方向についてずれた位置に配されている。詳しくは、LED10は、図示右下のものが最も前側に配されており、そこから左側や上側に行く度に一段ずつ後側に引っ込むように配されていて、左上のものが最も後側に配される階段状の配置となっている。なお詳細は後述するが、各LED10は、接続端子30を介してバスバー40に対して保持可能とされている。
ランプボディ20は、全体が前後に開口した枠型に形成されるとともに、その開口部分の前側からLED10及び接続端子30を保持したバスバー40と、反射部材50と、レンズ60とが収容されるようになっている。ランプボディ20の前縁両側部は、表側に膨らむよう円弧状に湾曲した形状に形成されている。このランプボディ20に対して、反射部材50とレンズ60とがそれぞれ図示しない固定手段によって組み付け状態に固定されるようになっている。
反射部材50は、全体がランプボディ20の前縁の形状に沿って表側に膨らんだ曲面を有する形状とされる。反射部材50には、裏側(バスバー40側)へ引っ込んだ略半球状の反射部51が各LED10の配置に対応した位置に9個、互いに隣接した位置に形成されており、その底部には、LED10から出射された光を通すための孔部52がそれぞれ貫通形成されている。この孔部52には、LED10の発光部12の一部が挿通可能とされ、発光部12は反射部51内に突き出した状態で配される。この発光部12から出射された光は、反射部51の表面にて反射されてレンズ60側へ集光されるようになっている。この反射部材50における反射部51群の上側と下側とには、バスバー40を所定の間隔を空けた位置にて固定するためのねじ(図示せず)が締め付け可能とされるねじ受け部53が複数ずつ横方向に並んで設けられている。各ねじ受け部53は、反射部材50における裏面から裏側(バスバー40側)へ突出する柱状に形成され、その先端部にはねじを締め付けるためのねじ締め付け孔53aが形成されている。
レンズ60は、反射部材50と同様に全体がランプボディ20の前縁の形状に沿って表側に膨らんだ曲面を有する形状とされる。レンズ60は、反射部材50の表側に配され、反射部材50と共にランプボディ20の開口部分を塞ぐようにして取り付けられる。
LED10は、図4に示すように、扁平なブロック状をなすベース部11と、ベース部11の表面側に設けられた発光部12と、ベース部11の裏面側から裏側へ突出した後、両側方へ向けて屈曲された一対のリード端子13とから構成される。両リード端子13のうちいずれか一方のリード端子13が負極側、他方のリード端子13が正極側とされる。
接続端子30は、LED10を挟んだ両側方から各リード端子13に対して装着されるようになっている。接続端子30は、平板状をなす端子本体31と、端子本体31における上下両縁部に設けられるとともにリード端子13に対して接続可能な一対の接触部32と、端子本体31の外側(LED10側とは反対側)の側縁部に設けられるとともにバスバー40に対して保持可能とされる保持部33とから構成されている。端子本体31は、リード端子13の板面とほぼ平行に配される。
両接触部32は、端子本体31の上下両縁部(リード端子13の挿入方向に沿った縁部)から立ち上がった後、互いに接近するよう内向きに折り返されるとともに、その先端部が端子本体31の板面に対して所定の隙間を空けた状態で対向して配される。両接触部32は、共に断面略U字型に形成され、その先端部と端子本体31の板面との間に側方からリード端子13が挿入可能とされており、挿入に伴って両接触部32がリード端子13に対して弾性接触可能とされる。そして、接続端子30は、接触部32がLED10のリード端子13側(バスバー40の裏側)を向いた姿勢(図4)と、接触部32が発光部12側(バスバー40の表側)を向いた姿勢(図5)とのどちらの姿勢であってもLED10に装着可能とされている。
保持部33は、端子本体31から接触片とは反対側へ突出する片持ち状に形成されており、端子本体31の側縁端部から立ち上がる根元部分33aと、根元部分33aから端子本体31の側縁(リード端子13の挿入方向と略直交する方向)に沿って延出するアーム部33bと、アーム部33bの先端から端子本体31側へ突出する係止部33cとから構成されている。アーム部33bと端子本体31との間隔は、バスバー40の板厚とほぼ同じかそれよりも僅かに大きくなる設定とされる。このアーム部33bと端子本体31との間でバスバー40を挟むとともに、係止部33cがバスバー40の係止孔45の孔縁に対して係止することで、接続端子30がバスバー40に対して装着状態に保持可能とされる。
バスバー40は、導電性を有する金属板材をプレス成形してなり、図2及び図3に示すように、横方向に4本並んだ状態で反射部材50に対して固定されるようになっている。これら4本のバスバー40は、図示しない電源の正極側に接続されたものと負極側に接続されたものとが交互に並んでおり、隣り合う2本のバスバー40にLED10の両リード端子13に装着した接続端子30がそれぞれ接続されることで、各LED10への給電が可能とされる。
各バスバー40は、接続端子30を介してLED10が装着可能とされるLED被着部41を複数、段差部42により連結した構成とされ、全体が階段状に形成されている。バスバー40における各LED被着部41は、段差部42により下側から上側に行く毎に図3に示す左側及び後側へ少しずつずれた配置とされる。各バスバー40の個別の形状を説明すると、図3に示す左右両端に配される両バスバー40は、LED被着部41を上下に3つ繋いだ構成とされるのに対し、中央寄りの両バスバー40は、上下に3つのLED被着部41を繋いだものを左右に2列並べるとともに、最も下側の両LED被着部41同士を段差部42により連結した構成とされている。これらのバスバー40群は、隣り合うバスバー40間に所定の間隔を保った状態(互いにほぼ平行で非接触・非導通の状態)で、且つ上下に並んだ3つの各LED被着部41の高さ位置や前後位置を互いに合わせた状態で反射部材50に対して固定される。
続いて、LED被着部41の詳しい構造を説明する。LED被着部41のうち内側の縁部には、図4に示すように、裏側からLED10の発光部12やベース部11を通せるよう逃がし部43が切り欠いて形成されている。LED被着部41のほぼ中央位置には、接続端子30の保持部33を挿通可能な保持溝部44と、係止部33cが係止可能な係止孔45とが上下に並んで形成されている。保持溝部44は、上下方向に沿って細長い形状とされ、上側の幅広部44aと下側の幅狭部44bとを繋いだ構成とされる。幅広部44aの幅寸法は、保持部33よりも十分大きく設定されるのに対し、幅狭部44bの幅寸法は、保持部33とほぼ同じかそれより僅かに大きく設定されている。また幅広部44aの長さ寸法は、アーム部33bとほぼ同じ大きさで、幅狭部44bの長さ寸法は、根元部分33aとほぼ同じ大きさとされる。係止孔45には、係止部33cが進入可能とされるとともに孔縁に対して係止部33cが係止されることで、接続端子30をバスバー40に対して保持可能とされる。
これら保持溝部44及び係止孔45は、共にバスバー40を貫通する形態とされているので、接続端子30の保持部33及び係止部33cが表裏いずれからでも進入可能とされる。これによりバスバー40に対して接続端子30及びLED10を表裏どちらからでも取り付けることが可能とされている。
またバスバー40における上下の端部には、図2及び図3に示すように、ねじを挿通可能なねじ挿通孔46aを備えたねじ止め部46が設けられている。詳しくは、図示左右両端のバスバー40には、上下に1つずつねじ止め部46が設けられるのに対し、中央寄りの両バスバー40には、上側(段差部42による横方向の連結部位とは反対側)に2つずつ、下側に1つずつのねじ止め部46が設けられている。
本実施形態は以上のような構造であり、続いてその組み付け手順について説明する。組み付け手順は、大まかには、まず各LED10に接続端子30を装着したものををバスバー40に保持させた後、そのバスバー40を反射部材50に対して固定し、その後反射部材50、レンズ60の順でランプボディ20に組み付けるようにする。なお以下では先にLED10及び接続端子30をバスバー40の裏側から装着する場合を説明する。
LED10に接続端子30を装着するにあたっては、図4(A)に示すように、接続端子30の姿勢について保持部33が表側に、接触部32が裏側に向くようにする。その状態で両接触部32と端子本体31との間に側方からリード端子13を挿入する。すると、図4(B)に示すように、両接触部32が弾性変形するとともにその先端部と端子本体31の板面との間でリード端子13が挟持される。両接続端子30をそれぞれ両リード端子13に装着してLED10及び接続端子30を一体化したら、それをバスバー40に取り付ける作業を行う。
横方向に隣り合うバスバー40を所定の間隔を保った状態で、且つ対応するLED被着部41の前後位置及び上下位置を合わせた状態で、各LED10及び接続端子30を裏側から取り付ける。LED10の発光部12及びベース部11を両逃がし部43を通してバスバー40の表側に突出させるとともに、両接続端子30の保持部33をそれぞれ両保持溝部44の幅広部44a内に進入させる。そして、保持部33のうちアーム部33b全体がバスバー40の表側に突出したところで、LED10及び接続端子30を下方へスライドさせる。すると、保持部33の根元部分33aが保持溝部44の幅狭部44b内に進入するとともに、アーム部33bと端子本体31との間でバスバー40が挟まれる。LED10及び接続端子30が正規位置に達すると、図4(C)に示すように、係止部33cが係止孔45内に表側から進入するとともにその孔縁に係止する。これにより、LED10及び接続端子30がバスバー40に対して前後方向、横方向及び上下方向について位置ずれすることなく保持される。
全てのLED10及び接続端子30をバスバー40に保持させたら、そのバスバー40群を反射部材50に対して取り付ける作業を行う。図6に示すように、反射部材50の各ねじ受け部53と、その裏側に配した各バスバー40の各ねじ止め部46とを位置合わせするとともに、それぞれねじを締め付けることで、反射部材50に対してバスバー40群を固定する。この状態では、各LED10の発光部12が各反射部51の孔部52内に進入してその先端部が反射部51の表側に突出している。その後、LED10、接続端子30及びバスバー40を一体に保持した反射部材50をランプボディ20の開口部分に表側から取り付けて固定する。それから、図7に示すように、ランプボディ20の開口部分にレンズ60を取り付けて固定する。
なお先にバスバー40群を反射部材50に対して取り付けてから、バスバー40に対してLED10及び接続端子30を組み付けるようにしてもよい。
ところで、本実施形態では、LED10及び接続端子30をバスバー40に装着するにあたっては表裏いずれからでも可能とされており、上記とは逆に表側から装着する場合は以下のようである。すなわち、図5(A)に示すように、接続端子30の姿勢について保持部33が裏側に、接触部32が表側に向くようにする。その状態で両接触部32と端子本体31との間に側方からリード端子13を挿入すると、図5(B)に示すように、両接触部32が弾性変形するとともにその先端部と端子本体31の板面との間でリード端子13が挟持される。
その後、バスバー40の表側から接続端子30の両保持部33を両保持溝部44内に進入させ、アーム部33bがバスバー40の裏側に突出したところで、LED10及び接続端子30を下方へ向けてスライドさせる。すると、図5(C)に示すように、根元部分33aが幅狭部44b内に嵌まるとともに、アーム部33bと端子本体31との間でバスバー40が挟まれ、さらには係止部33cが裏側から係止孔45内に進入してその孔縁に係止される。このようにして各LED10及び接続端子30をバスバー40に保持させたら、上記と同様にしてバスバー40、反射部材50及びレンズ60をランプボディ20に組み付ける。
以上説明したように本実施形態によれば、電気的な接続を図るためのバスバー40に各LED10を保持させ、そのバスバー40をランプボディ20に固定するようにしたから、従来のように電気的な接続を図るための電線とは別途にベースなどの部材が必要なものと比較すると、部品点数を削減することができ、これにより低コスト化を図ることができ、また全体の薄型化を図ることが可能となる。またバスバー40によりLED10を保持することにより、LED10から発せられる熱を良好に拡散させることができる。
また各LED10がバスバー40に対して裏側、つまり反射部材50とは反対側から着脱可能とされているから、着脱作業を行うにあたって反射部材50を取り外す必要がなく、作業性を良好なものとすることができる。
また各LED10がバスバー40に対して表裏どちらからでも着脱可能とされているから、作業の多様化を図ることができる。
また反射部材50にバスバー40を取り付け、その反射部材50をランプボディ20に対して組み付けるようにしたから、バスバー40と反射部材50とをランプボディ20に一括して組み付けることができ、作業性が良好なものとなる。
またLED10は、接続端子30を介してバスバー40に取り付けられるから、仮にLEDをバスバーに対して直接に取り付ける場合と比較すると、取り付け時などにリード端子13に無理な力が作用し難く、もってLED10が損傷を受け難くなっている。
<実施形態2>
本発明の実施形態2を図8によって説明する。この実施形態2では、接続端子30Aに保持部33A,34を一対設けるようにしたものを示す。なおこの実施形態2では、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
接続端子30Aのうち端子本体31Aにおける両側縁部には、図8(A)に示すように、第1保持部33Aと第2保持部34とがそれぞれ設けられている。なお、端子本体31Aの外側(LED10と反対側)の側縁部に設けられた第1保持部33Aに関しては、実施形態1に記載の保持部33と同様の構造であるため、その説明は割愛する。
第2保持部34は、端子本体31Aの内側(LED10側)の側縁部から第1保持部33Aと同じ側(接触部32Aとは反対側)に突出して形成されている。第2保持部34は、全体として断面J字型(鉤型)に形成されるとともに、その先端部34bが端子本体31Aの板面に対して所定の間隔を空けた位置で対向して配されている。これに対応して、バスバー40AのLED被着部41Aにおける逃がし部43Aの縁部には、LED10及び接続端子30Aの装着時に第2保持部34を通すための切欠部47が形成されている。
図8(B)に示すように、LED10の両リード端子13にそれぞれ接続端子30Aを装着したら、それをバスバー40Aに対して保持させる作業を行う。バスバー40Aの裏側から両逃がし部43AにLED10の発光部12及びベース部11を通すとともに、接続端子30Aの第1保持部33Aを保持溝部44A内に、第2保持部34を切欠部47内に進入させる。そして、第1保持部33Aのアーム部33Abと第2保持部34の先端部34bとがそれぞれバスバー40Aの表側に突出したところで、LED10及び接続端子30Aを下方へスライドさせる。すると、図8(C)に示すように、バスバー40Aが第1保持部33Aのアーム部33Abと端子本体31Aとの間で挟まれるとともに、第2保持部34の先端部34bと端子本体31Aとの間で挟まれる。これにより、接続端子30Aがバスバー40Aに対して保持される。またこのとき第2保持部34の根元部分34aは、逃がし部43Aに逃がされている。
なお、保持溝部44A及び切欠部47は、共にバスバー40Aを貫通する形態とされているので、LED10及び接続端子30Aをバスバー40Aに対して表裏どちらからでも着脱可能とされている。
このように本実施形態によれば、接続端子30Aの両端位置に設けた第1保持部33A及び第2保持部34がバスバー40Aに対して保持されるようになっているので、振動などが作用した場合でもLED10及び接続端子30Aがバスバー40Aに対してがたつき難くなり、もって耐振動性能を向上させることができる。
<実施形態3>
本発明の実施形態3を図9によって説明する。この実施形態3では、LED10及び接続端子30Bを装着可能なソケット70を備えたものを示す。なおこの実施形態3では、上記した実施形態1,2と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
接続端子30Bのうち端子本体31Bの外側の側縁からは、図9(A)に示すように、端子本体31Bよりも幅広に形成された側板部35が設けられている。側板部35は、端子本体31Bから側方へ延出した後、接触部32Bと同方向へ突出するようほぼ直角に屈曲されている。一方、端子本体31Bの内側の側縁からは、上記した実施形態2と同様の断面鉤型をなす第2保持部34Bが設けられている。そして、端子本体31Bの外側の側縁には、側板部35の一部領域を接触部32Bと反対側へ切り起こすことにより、第2保持部34Bとほぼ対称形状をなす第1保持部33Bが設けられている。第1保持部33Bは、第2保持部34Bと同様に断面鉤型をなすとともに、その先端部33Bbが端子本体31Bの板面と所定の間隔を空けた位置で対向して配される。これに対応して、バスバー40BのLED被着部41Bにおける保持溝部44Bは、第1保持部33Bの先端部33Bbを通すことが可能な幅の幅広部44Baと、第1保持部33Bの根元部分33Baを通すことが可能な幅の幅狭部44Bbとにより構成される。側板部35のうち第1保持部33Bによる切り起し部分の上下位置には、片持ち状をなす係止片36が一対切り起こして形成されている。
ソケット70は、合成樹脂製とされ、全体として横長な略ブロック状に形成されている。ソケット70のうち前面から側面にわたる領域には、LED10に一対の接続端子30Bを装着したものが取付可能とされる被取付部71が凹み形成されている。被取付部71は、リード端子13や接触部32Bや側板部35を収容できるような形状とされている。また両被取付部71間の相対的に前方へ突出した部分によりLED10のベース部11を受けることが可能とされる。被取付部71における両側面には、側板部35の係止片36が係止可能とされる係止溝72が一対、後方へ開放する形態でそれぞれ形成されている。被取付部71における前面の下端部には、嵌合部73が前方へ突出して設けられている。これに対応して、バスバー40BのLED被着部41Bには、嵌合部73を嵌合可能な嵌合孔48が貫通して形成されている。
図9(B)に示すように、LED10の両リード端子13に接続端子30Bをそれぞれ装着したら、それをソケット70に取り付ける作業を行う。LED10及び接続端子30Bをソケット70へ向けて押し込むと、リード端子13や接触部32Bや側板部35が被取付部71内に収容されるとともに、両係止片36が一旦弾性変形した後、係止溝72内に進入すると復元して係止溝72の前縁部に対して係止される。これにより、図9(C)に示すように、LED10及び接続端子30Bがソケット70に対して取付状態に保持される。
続いて、LED10及び接続端子30Bを保持したソケット70をバスバー40Bに対して取り付ける作業を行う。ソケット70の上下両面または横方向の両側面を把持しつつ、ソケット70をバスバー40Bの裏側から押し込むと、第1保持部33Bが保持溝部44Bの幅広部44Baを通るとともに第2保持部34Bが切欠部47Bを通って、それぞれの先端部33Bb,34Bbがバスバー40Bの表側に突出する。その後、ソケット70を下方へスライドさせると、図9(D)に示すように、端子本体31Bと両保持部33B,34Bの先端部33Bb,34Bbとの間でバスバー40Bが挟まれることで、接続端子30Bがバスバー40Bに対して保持される。これと同時にソケット70の嵌合部73が嵌合孔48内に嵌合されるとともに、嵌合部73の周面が嵌合孔48の周縁に係止することで、ソケット70がバスバー40Bに対して上下方向及び横方向について位置決め状態で保持される。またこのとき第1保持部33Bの根元部分33Baは、保持溝部44Bの幅狭部44Bbに、第2保持部34Bの根元部分34Baは、逃がし部43Bにそれぞれ逃がされている。
このように本実施形態によれば、ソケット70によりLED10及び接続端子30Bをバスバー40Bに対して一括して組み付けることができるので、作業性が良好なものとなる。特にLED10が小型のものでは有効である。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記した各実施形態では、バスバーが反射部材を介して間接的にランプボディに固定される場合を示したが、バスバーをランプボディに直接固定するようにしたものも本発明に含まれる。また、バスバーをランプボディに固定されるレンズに取り付けるようにしたり、その他の部品に取り付けるようにしても構わない。
(2)上記した各実施形態では、LEDが接続端子を介してバスバーに装着されるものを示したが、LEDがバスバーに直接保持されるようにしたものも本発明に含まれる。
(3)上記した各実施形態では、接続端子に保持部(第1保持部や第2保持部を含む)を形成した場合を示したが、逆にバスバー側に保持部を形成して、その保持部を接続端子に対して係止させるようにしてもよい。
(4)上記した各実施形態では、バスバーに保持部(第1保持部や第2保持部を含む)を通すための保持溝部や切欠部を形成した場合を示したが、保持溝部や切欠部を省略するようにしてもよい。その場合は、例えばバスバーの周縁部に保持部を引っ掛けることで、接続端子を保持するようにすればよい。
(5)上記した各実施形態では、接続端子をバスバーに保持させる保持手段として機械的な引っ掛け構造を採用した場合を示したが、その他の保持手段として例えば半田付けしたり、接着剤により接着してもよい。
(6)上記した実施形態では、ランプとしてLEDを例示したが、LED以外にも例えば口金式バルブやウェッジベースバルブなどを用いたものも本発明に含まれる。
(7)LEDの配置や数については、任意に変更可能であり、それに応じてバスバーの形状や本数も変更することも可能である。また保持部(第1保持部や第2保持部を含む)や保持溝部や切欠部の形状や数についても任意に変更可能である。
本発明の実施形態1に係る車両用灯具の分解斜視図 LED及び接続端子を装着したバスバーの斜視図 LED及び接続端子を装着したバスバーの正面図 バスバーの裏側からLED及び接続端子を装着する作業を表すもので、 (A)分解状態を示す斜視図 (B)接続端子をLEDに装着した状態を示す斜視図 (C)LED及び接続端子をバスバーに装着した状態を示す斜視図 バスバーの表側からLED及び接続端子を装着する作業を表すもので、 (A)分解状態を示す斜視図 (B)接続端子をLEDに装着した状態を示す斜視図 (C)LED及び接続端子をバスバーに装着した状態を示す斜視図 LED及び接続端子を装着したバスバーを反射部材に取り付けた状態を示す斜視図 LED、接続端子及びバスバーを取り付けた反射部材とレンズをランプボディに固定した状態を示す斜視図 本発明の実施形態2に係る車両用灯具において、バスバーの裏側からLED及び接続端子を装着する作業を表すもので、 (A)分解状態を示す斜視図 (B)接続端子をLEDに装着した状態を示す斜視図 (C)LED及び接続端子をバスバーに装着した状態を示す斜視図 本発明の実施形態3に係る車両灯具において、バスバーの裏側からLED、接続端子及びホルダを装着する作業を表すもので、 (A)分解状態を示す斜視図 (B)接続端子をLEDに装着した状態を示す斜視図 (C)LED及び接続端子をホルダに装着した状態を示す斜視図 (D)LED、接続端子及びホルダをバスバーに装着した状態を示す斜視図
符号の説明
1…車両用灯具
10…LED(ランプ)
13…リード端子
20…ランプボディ
30,30A,30B…接続端子
33…保持部
33A,33B…第1保持部(保持部)
34,34B…第2保持部(保持部)
40,40A,40B…バスバー
50…反射部材
52…孔部
70…ソケット

Claims (7)

  1. 複数のランプと、各ランプが収容されるランプボディとを備えたものであって、
    前記各ランプのリード端子に対して電気的に接続されるバスバーを備え、このバスバーは、前記各ランプを保持可能とされるとともに、前記ランプボディに対して固定されるようになっていることを特徴とする車両用灯具。
  2. 前記バスバーの表側には、前記各ランプから出射される光を通すための孔部を有するとともに、その光を反射可能な反射部材が設けられており、
    前記各ランプは、前記バスバーに対して裏側から着脱可能とされていることを特徴とする請求項1記載の車両用灯具。
  3. 前記各ランプは、前記バスバーに対して表裏どちらからでも着脱可能とされていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の車両用灯具。
  4. 前記バスバーの表側には、前記各ランプから出射される光を通すための孔部を有するとともに、その光を反射可能な反射部材が設けられており、
    前記反射部材には、前記バスバーが取付可能とされ、前記ランプボディには、前記バスバーを取り付けた前記反射部材が組み付けられるようになっていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の車両用灯具。
  5. 前記各ランプには、前記リード端子に接続される接続端子が装着可能とされ、この接続端子が前記バスバーに対して保持可能とされていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の車両用灯具。
  6. 前記接続端子には、前記バスバーに対して保持可能とされる保持部が設けられ、この保持部が前記接続端子における両端位置に一対設けられていることを特徴とする請求項5記載の車両用灯具。
  7. 前記各ランプのリード端子に装着される接続端子と、ランプ及び接続端子が装着可能とされるとともに、前記バスバーに対して組付可能なソケットとを備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の車両用灯具。
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