JP2006260351A - 眼鏡反射検出機能つき瞳孔検出装置および虹彩認証装置 - Google Patents

眼鏡反射検出機能つき瞳孔検出装置および虹彩認証装置 Download PDF

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Abstract

【課題】高速にかつ精度よく瞳孔位置および眼鏡反射の検出が可能な眼鏡反射検出機能つき瞳孔検出装置および虹彩認証装置を提供する。
【解決手段】同心円状の複数の円をそれぞれ積分円として目画像上に設定し積分円の円周上に位置する目画像の画像データを抽出する画像データ抽出部220と、画像データ抽出部220が抽出した画像データを積分円のそれぞれの円周に沿って積分する周回積分部230と、周回積分部230の積分値が積分円の半径に対してステップ状に変化したことを検出する瞳孔半径検出部250と、瞳孔半径検出部250がステップ状の変化を検出した際にその積分円の中心座標を瞳孔位置座標として検出する瞳孔位置検出部280と、瞳孔半径検出部250がステップ状の変化を検出した際に少なくとも1つの積分円の円周上に位置する画像データにもとづいて対応する積分円上の眼鏡反射の有無を検出する眼鏡反射検出部300とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、使用者の目画像の中から眼鏡による反射の有無を検出する眼鏡反射検出機能つき瞳孔検出装置およびそれを用いた虹彩認証装置に関する。
虹彩の模様は個人によって異なることが知られており、この虹彩の模様を用いて個人認証を行う方法が提案されている。例えば、特許文献1には、カメラを用いて使用者の目あるいは目の周辺を含む画像(以下、「目画像」と略記する)を撮像し、目画像の中から虹彩画像を切り出し、虹彩の模様を示す虹彩コードに変換し、登録されている虹彩コードと比較して個人認証を行う虹彩認証装置が開示されている。
また、使用者が眼鏡を掛けていると、眼鏡による照明の反射光(以下、「眼鏡反射」と略記する)が虹彩画像に重なり虹彩コードが取得できず、正確な個人認証ができなくなる場合があった。そのため、目画像の中に眼鏡反射があるか否かを検出する方法についても提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特表平8−504979号公報 特開2001−167284号公報
これらの方法を用いて虹彩認証を行うためには、まず目画像の中から瞳孔の位置を検出し、それをもとに虹彩画像を切り出す必要がある。しかし、目画像の中から精度よく瞳孔を検出するためには膨大な画像データを高速に処理する必要があり、処理能力の高い大きなCPUや大容量メモリを用いても、現状では目画像の画像データをリアルタイムで処理することは難しい。眼鏡反射の検出においても同様である。また、画像データをリアルタイムで処理できる程度にCPUの処理量を減らすと検出精度が低下する等の課題があり実用的ではなかった。
本発明は、これらの課題に鑑みなされたものであり、高速にかつ精度よく瞳孔位置および眼鏡反射の検出が可能な眼鏡反射検出機能つき瞳孔検出装置および虹彩認証装置を提供することを目的とする。
本発明の眼鏡反射検出機能つき瞳孔検出装置は、同心円状の複数の円をそれぞれ積分円として目画像上に設定し積分円の円周上の所定の位置に対応する目画像の画像データを抽出する画像データ抽出部と、画像データ抽出部が抽出した画像データを積分円のそれぞれの円周に沿って積分する周回積分部と、周回積分部の積分値が積分円の半径に対してステップ状に変化したことを検出する瞳孔半径検出部と、瞳孔半径検出部がステップ状の変化を検出した際にその積分円の中心座標を瞳孔位置座標として検出する瞳孔位置検出部と、瞳孔半径検出部がステップ状の変化を検出した際に少なくとも1つの積分円の円周上に位置する画像データにもとづいて対応する積分円上の眼鏡反射の有無を検出する眼鏡反射検出部とを備えたことを特徴とする。この構成により、高速にかつ精度よく瞳孔位置および眼鏡反射の検出が可能な眼鏡反射検出機能つき瞳孔検出装置を提供することが可能となる。
また、本発明の眼鏡反射検出機能つき瞳孔検出装置の眼鏡反射検出部は、少なくとも1つの積分円の円周上に位置する画像データの最大値が所定の閾値よりも大きい場合に、対応する積分円上で眼鏡反射を検出したとみなす構成としてもよい。この構成により、比較的簡単な回路構成で眼鏡反射を検出することができる。
また、本発明の虹彩認証装置は、請求項1または請求項2に記載の眼鏡反射検出機能つき瞳孔検出装置を備え、眼鏡反射検出部が眼鏡反射を検出し、かつ眼鏡反射を検出した積分円が目画像上の虹彩の領域に存在する場合には、その目画像を虹彩認証に使用しないことを特徴とする。この構成により、認証動作における無駄な時間を削減することができる。
本発明によれば、高速にかつ精度よく瞳孔位置および眼鏡反射の検出が可能な眼鏡反射検出機能つき瞳孔検出装置および虹彩認証装置を提供することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態における眼鏡反射検出機能つき瞳孔検出装置および虹彩認証装置について、図面を用いて説明する。
(実施の形態)
図1は本発明の実施の形態における瞳孔検出装置200を用いた虹彩認証装置100の回路ブロック図である。図1には、瞳孔検出装置200に加えて虹彩認証装置を構成するために必要な撮像部120、照明部130、認証処理部140も示している。
本発明の実施の形態における虹彩認証装置100は、使用者の目画像を撮像する撮像部120、目画像の中から瞳孔位置とその半径を検出するとともに眼鏡反射の有無を検出する瞳孔検出装置200、目画像から得られた虹彩コードと登録されている虹彩コードとを比較して個人認証を行う認証処理部140、目画像取得に適した光量の近赤外線を照射し使用者の目とその周辺部分を照明する照明部130を備えている。
撮像部120は、誘導ミラー121、可視光カットフィルタ122、レンズ123、撮像素子124および前処理部125を有する。誘導ミラー121は使用者が自らの目を映すことにより目を正しい撮像位置へ誘導する。そして、使用者の目は可視光カットフィルタ122およびレンズ123を通して撮像素子124で撮像される。前処理部125は、撮像素子124の出力信号から画像データ成分を取り出し、ゲイン調整等、画像データとして必要な処理を行った上で、使用者の目画像データとして出力する。
照明部130は、照明制御部132と、複数の光源、本実施の形態においては2組の近赤外線光源134R、134Lとを有し、目画像取得に適した光量の近赤外線を使用者の目を含む領域に照射する。図2は実施の形態における虹彩認証装置100の外観図である。このように、2組の近赤外線光源134Rおよび近赤外線光源134Lはレンズ123の右側および左側に設けられ、使用者の目に異なった角度から近赤外線を照射する。そして照明制御部132は、瞳孔検出装置200から出力される眼鏡反射の有無を示す信号Mにもとづいて、近赤外線光源134R、134Lのうち一方の近赤外線光源を選択し使用者の目に近赤外線を照射させる。
瞳孔検出装置200は、画像データ抽出部220、周回積分部230、瞳孔半径検出部250、ポインタ部260、瞳孔位置検出部280、眼鏡反射検出部300を備えている。詳細については後述するが、この構成によって、前処理部125から出力された目画像データの中から瞳孔を検出し、瞳孔位置座標とその半径を出力するとともに、眼鏡等の反射光が虹彩画像上に存在するか否かを示す信号Mも出力する。
認証処理部140は、眼鏡等の反射光が虹彩画像上に存在しない場合、瞳孔検出装置200が検出した瞳孔の位置座標にもとづき、目画像データの中から虹彩画像を切り出す。そして、虹彩画像を虹彩の模様を示す固有の虹彩コードに変換し、登録されている虹彩コードと比較することによって認証動作を実行する。しかし虹彩画像に眼鏡反射が含まれている場合は正確な虹彩コードが取り出せず虹彩認証ができなくなる。認証処理部140における認証動作は瞳孔検出装置200における瞳孔検出動作に比べて時間がかかるので、このような画像にもとづく認証動作は時間の無駄になる。したがって、眼鏡等の反射光が虹彩画像上に存在する場合には認証動作を実行しないことが望ましい。
図3は、本発明の実施の形態における瞳孔検出装置200の瞳孔検出方法を説明するための図である。瞳孔を含む画像には図3(a)に示すように、瞳孔を示す円盤状の低輝度領域と、その外側に虹彩を示す円環状の中輝度領域とが存在する。したがって、瞳孔中心の位置座標(Xo、Yo)を中心として半径Rを順次異ならせ、それぞれにおける積分円Cの円周に沿って画像データを周回積分すると図3(b)に示すように積分値Iは瞳孔半径Roのところでステップ状に変化することになる。そこで、図3(c)に示すように積分値Iを半径Rで微分した値dI/dRが差分閾値ΔIthを超えるときの積分円の半径を求めることにより瞳孔半径Roを知ることができる。
本実施の形態における瞳孔検出装置はこのような考え方にもとづき、以下のように瞳孔の位置座標(Xo、Yo)と瞳孔半径Roを検出する。まず、図3(d)に示すように中心座標が等しく半径の異なるn個の積分円C〜Cを目画像上に設定し、各々の積分円C(i=1〜n)に対してその円周上に位置する画像データを積分する。現実的には各々の積分円Cの円周上に位置する画素の画像データの平均値を計算するか、円周上に位置する画素の中から一定数(m個)の画素を選んでその画像データを加算する。本実施の形態においては同心円状の積分円の数nを20とし、各積分円Cの円周上に位置する画素の中からm=8画素を選んでその画像データを加算し周回積分の積分値Iとした。このとき、積分円C〜Cの中心が瞳孔中心と一致している場合には、上述したように、各積分円Cに対する積分値Iがステップ状に変化するので、積分値Iの半径Rに対する差分値ΔIを求めると瞳孔半径Roに等しいところで大きな極大値を示すことになる。しかし、積分円C〜Cの中心が瞳孔中心に一致しない場合は、積分値Iは半径Rに対して緩やかに変化するので、その差分値ΔIは大きな値を示さない。したがって、差分値ΔIが差分閾値ΔIthよりも大きな値を示す積分円Cを求めることで、瞳孔の位置とその半径を求めることができる。
そして、目画像上の各位置に積分円C〜Cを移動させて上述の動作を繰り返す。こうして差分値ΔIが大きな値を示すときの積分円Cの中心座標(X、Y)とそのときの積分円Cの半径Rを求めることにより、瞳孔の位置座標(Xo、Yo)と瞳孔半径Roを求めることができる。
図4は、本発明の実施の形態における瞳孔検出装置200の回路ブロック図である。瞳孔検出装置200は、目画像上に積分円C〜Cを設定し各積分円Cの円周上の所定の位置に対応する画像データを抽出する画像データ抽出部220、抽出された画像データを積分円C毎に周回積分し積分値Iを求める周回積分部230、積分値Iの半径Rに対する差分値ΔIを求め、差分値の最大値ΔIが差分閾値ΔIthより大きいとき瞳孔を検出したものとみなしそのときの積分円の半径を瞳孔半径Roとして出力する瞳孔半径検出部250、積分円C〜Cの中心座標(X、Y)を指示するポインタ部260、瞳孔半径検出部250が瞳孔を検出したときのポインタ部260の出力を瞳孔のX座標Xo、Y座標Yoとして出力する瞳孔位置検出部280、虹彩画像上の眼鏡反射の有無を検出する眼鏡反射検出部300を備えている。
図5は、本発明の実施の形態における画像データ抽出部220の回路ブロック図である。あわせて図5には1つの積分円Cに対応する周回積分を行う加算器231および後述する最大値抽出器301も示している。画像データ抽出部220は部分フレームメモリ210とそこから画像データを引出すための引出し線Lから構成されている。部分フレームメモリ210はファーストイン−ファーストアウト型(FIFO型)のラインメモリ215を複数個直列に接続したものである。そして、引出し線Lによって画像上で積分円Cに対応するm個の画素から画像データを引出している。なお、図面を見やすくするため図5には1つの積分円Cとその円周上にある4個の画素データを引出す引出し線Lのみを示したが、本実施の形態においては20個の積分円C〜C20から各々8個ずつデータの引出し線が引出されている。
そして、部分フレームメモリ210に1画素ずつ画像データを入力する毎に部分フレームメモリ210に保持されている画像全体が1画素ずつシフトするので、引出し線Lから引出される画像データも1画素ずつシフトすることになる。すなわち、部分フレームメモリ210に画像データを1画素分入力すると目画像上では積分円C〜Cが右に1画素分移動し、1ライン分の画像データを入力すると目画像上では積分円C〜Cが1ライン分下へ移動する。こうして、1フレーム分の画像データが部分フレームメモリ210に入力する間に、目画像上では積分円C〜Cが目画像全体を走査することになる。このときの積分円の中心座標(X、Y)はXカウンタ264およびYカウンタ262の出力によって示される。
図4に示すように、周回積分部230は積分円C〜Cの各々に対して独立な加算器231〜231を備え、各積分円Cの円周上に位置するm個の画像データを加算し、各々の加算結果を積分値Iとして瞳孔半径検出部250へ出力する。
瞳孔半径検出部250は、n−1個の減算器252〜252n−1、セレクタ253、コンパレータ254、レジスタ255を備えている。減算器252〜252n−1は各積分円Cに対する積分値Iの半径Rに対する差分を求める。すなわち、積分円C〜Cのうち、半径の1つ違う円CとCi−1とに対する積分値IとIi−1との差分値ΔIを求める。そしてセレクタ253によって最大の差分値ΔIとそのときの積分円の半径Rとを選択する。コンパレータ254は最大の差分値ΔIと差分閾値ΔIthとを比較する。そして、差分値ΔIが差分閾値ΔIthよりも大きい場合には、そのときの積分円の半径Rを瞳孔半径Roとしてレジスタ255に保持する。
瞳孔位置検出部280は2個のレジスタ286、287を備えている。そして、瞳孔半径検出部250が瞳孔を検出した場合には、そのときのXカウンタ264およびYカウンタ262の値を瞳孔位置座標(Xo、Yo)としてレジスタ287、286に保持する。
なお、瞳孔半径Roを求めるための差分閾値ΔIthとしては、経験的には、積分円が虹彩上にある場合の積分値と積分円が瞳孔上にある場合の積分値との差の1/4倍〜1倍の範囲内の値に設定するとよい。本実施の形態においては、画像信号が256階調の信号であり、瞳孔の平均輝度が40階調程度、虹彩の平均輝度が100階調程度、肌の平均輝度が200階調程度となるため、積分円が瞳孔上にある場合の積分値Iはおよそ40×8=320であり、積分円が虹彩上にある場合の積分値Iはおよそ100×8=800であるので、差分閾値ΔIthとしては、その差480の半分程度、すなわち240に設定した。
図6は本発明の実施の形態における眼鏡反射検出部300の眼鏡反射の検出方法を説明するための図である。図6に示した積分円C〜Cの中心は瞳孔中心と一致しており、積分円C〜Ck−1は目画像上の虹彩の外側、C〜Cp−1は虹彩、C〜Cは瞳孔にそれぞれ位置するものとする。すなわち、瞳孔の半径をRo、虹彩の半径をRkとおくと、積分円C〜Ck−1の半径はRkより大きく、積分円C〜Cp−1の半径はRk以下かつRoより大きく、積分円C〜Cの半径はRo以下である。
ここで、それぞれの積分円C〜Cに対して、それぞれの円周上に位置する画像データの最大値Lを抽出する。眼鏡反射がない場合には、図6(b)に示したように、目画像は瞳孔を示す円盤状の低輝度領域とその外側に虹彩を示す円環状の中輝度領域とがあるので、各積分円C〜Cの画像データの最大値Lも、積分円C〜Cに対しては低い値、積分円C〜Cp−1に対しては中程度の値、積分円C〜Ck−1に対しては白目部分に対応して比較的高い値を示す。しかし図6(c)に示すように目画像に眼鏡反射が含まれている場合には、瞳孔、虹彩あるいはその他の部分にかかわらず、対応する積分円に対して画像データの最大値Lが高い値を示す。したがって、積分円C上の画像データの最大値Lが反射閾値Lthよりも大きい値を示すとき、積分円C上に眼鏡反射が存在するとみなすことができる。こうして、比較的簡単な回路構成で眼鏡反射を検出することができる。
ところで、全ての積分円C〜Cに対して、それぞれの積分円C上の眼鏡反射の有無を検出してもよいが、認証処理部140の認証動作を妨げる眼鏡反射は虹彩画像上に存在する眼鏡反射であるので、本実施の形態においては、虹彩画像上に存在する積分円C〜Cp−1に対してのみ、眼鏡反射の有無を検出するものとして説明する。
眼鏡反射検出部300は図4に示したように、それぞれの積分円C〜Cに対する最大値抽出器301〜301と、虹彩半径を算出する虹彩半径算出器302と、セレクタ304と、コンパレータ306とを備えている。最大値抽出器301はそれぞれ積分円Cの円周上に位置するm個の画素データの最大値Lを抽出する。
虹彩半径算出器302は、瞳孔半径検出部250が瞳孔半径Roを検出したとき、瞳孔半径Roの2.5倍を虹彩半径Rkとして算出する。もちろん、瞳孔半径Roより大きい積分円C〜Cp−1に対して積分値Iがステップ状に変化する積分円の半径として虹彩半径Rkを求めることも可能であるが、この方法は瞼やメガネフレーム等の影響を受けやすく誤検出するおそれもある。したがって本実施の形態においては、虹彩半径Rkが瞳孔半径Roの2倍〜3倍程度であることを考慮して、上述したように瞳孔半径Roの定数倍を虹彩半径Rkとした。
セレクタ304は、半径がRk以下かつRoより大きい積分円C〜Cp−1に対する最大値抽出器301〜301p−1の出力Lのうち最大の値Lmaxを選択する。そしてコンパレータ306は、セレクタ304によって選択された値Lmaxと反射閾値Lthとを比較し、値Lmaxが反射閾値Lth以上の場合には虹彩画像上に眼鏡反射が存在することを示す信号Mを出力する。
なお、本実施の形態においては、上述したように画像信号が256階調の信号であり、肌の平均輝度が200階調程度となるため、反射閾値Lthとしては、肌の平均輝度よりやや高い220に設定した。
眼鏡反射検出部300は、このようにして虹彩画像上とみなした領域で眼鏡反射を検出し、その結果を認証処理部140に出力するとともに照明制御部132にも出力する。そして認証処理部140は、眼鏡反射検出部300が虹彩画像上で眼鏡反射を検出した場合にはその目画像は虹彩認証には用いない。そして照明制御部132は近赤外線光源134R、134Lを切替え、撮像部120が再度目画像を取得する。
すなわち本発明の実施の形態においては、眼鏡反射検出部300が虹彩画像上の眼鏡反射の有無を検出し、虹彩画像に眼鏡反射がある場合には条件を変えて再度目画像取り込みを行う。また、たとえ目画像に眼鏡反射が含まれている場合であっても、その眼鏡反射が虹彩部分以外の領域であれば認証動作を阻害しないので認証処理部140は認証動作を実行する。このように本発明の実施の形態の眼鏡反射検出部300は虹彩部分の眼鏡反射のみを検出するので、虹彩認証装置100の虹彩認証を高速化することができる。
次に、瞳孔検出装置200の動作についてフローチャートを用いて説明する。以下の説明では、目画像データが順次走査データであり、1フレームが、例えば480ライン×640ピクセルのデジタルデータで構成されているものとする。図7は、本発明の実施の形態における瞳孔検出装置200の目画像1フレーム分の動作を示すフローチャートである。
まず瞳孔検出装置200は1画素分の画像データsigを取り込む(S51)。取り込んだ画像データが1フレームの先頭のデータであれば(S52)、Yカウンタ262をリセットするとともに、瞳孔半径検出部250のレジスタ255、瞳孔位置検出部280のレジスタ286、287をリセットする(S53)。取り込んだデータが1ラインの先頭のデータであれば(S54)、Xカウンタ264をリセットし、Yカウンタ262をインクリメントする(S55)。そして、Xカウンタ264をインクリメントする(S56)。
次に、取り込んだ画像データを部分フレームメモリ210に取り込む。すると目画像上でn個の積分円C〜Cに対応する画素のうち各々の積分円Cからm個ずつ、合計でn×m個の画像データが引出される。そして各積分円Cに対応する加算器231はそれぞれ画像データの積分値Iを算出し、減算器252はそれぞれの積分値Iの差分値ΔIを計算する。同時に各積分円Cに対応する最大値抽出器301はそれぞれの画像データの最大値Lを抽出する(S57)。そして、差分値ΔIと差分閾値ΔIthとを比較し差分値ΔIが差分閾値ΔIth以下の場合には、ステップS51にもどり、次の1画素分の画像データを取り込む(S58)。
差分値ΔIが差分閾値ΔIthよりも大きい場合には瞳孔が検出されたものとみなし、そのときの積分円の半径を瞳孔半径Roとして保持する。同時に瞳孔位置検出部280は積分円の中心座標を瞳孔位置座標(Xo、Yo)として保持する。さらに、虹彩半径算出器302が瞳孔半径Roにもとづき虹彩半径Rkを算出し、セレクタ304が虹彩画像上の積分円C〜Cp−1に対応する最大値抽出器301〜301p−1の出力Lのうち最大の値Lmaxを選択する。そしてコンパレータ306は、セレクタ304によって選択された値Lmaxと反射閾値Lthとを比較し、虹彩画像上の眼鏡反射の有無を示す信号Mを出力する(S59)。
以上の、ステップS51からステップS59までの一連の動作は、部分フレームメモリ210に画像データを1画素分入力する毎に実行される。例えばフレーム周波数が30Hz、目画像が640×480画素で構成されている場合、1/(30×640×480)秒以下の時間で上記の一連の動作が実行される。そして、部分フレームメモリ210に1画素入力されると積分円は画像上で1画素分移動するので、1フレームの画像を入力する間に積分円が画像上を1回走査することになる。このようにして、比較的小規模な回路を用いて、撮像部120で撮像された画像データに対してリアルタイムで瞳孔検出することができる。
なお、上記の実施の形態においては、差分値ΔIと差分閾値ΔIthとを比較し、差分値ΔIが差分閾値ΔIthよりも大きくなった時点で瞳孔が検出されたものとみなし、そのときの積分円の半径および中心座標をそれぞれ瞳孔半径Roおよび瞳孔の位置座標(Xo、Yo)とした。しかし、真の瞳孔位置以外の位置で偶発的に差分値ΔIが差分閾値ΔIthよりも大きくなる可能性を考慮して、差分閾値ΔIthよりも大きい差分値ΔIが複数存在した場合、最も大きい差分値に対応する積分円の半径および中心座標をそれぞれ瞳孔半径Roおよび瞳孔の位置座標(Xo、Yo)とする構成にしてもよい。この構成により、瞳孔検出装置の誤動作を防ぎ、瞳孔検出精度を上げることができる。
また、本実施の形態においては、虹彩画像上に存在する積分円C〜Cp−1のいずれかで眼鏡反射を検出した場合に、眼鏡反射が存在することを示す信号Mを出力するものとして説明したが、全ての積分円C〜Cに対して、それぞれの積分円C上の眼鏡反射の有無を検出し、それぞれの検出結果を出力する構成としてもよい。
また、本実施の形態においては、眼鏡反射検出部300として、最大値抽出器301〜301と、虹彩半径算出器302と、セレクタ304と、コンパレータ306とを備えた構成について説明したが、処理速度が間に合えば、画像データ抽出部220から引出されるn×m個の画像データと反射閾値Lthとを比較する構成としてもよい。
さらに、本実施の形態における画像データ抽出部220として、ラインメモリ215を用いた構成について説明したが、画像データ抽出部はこの構成に限定されるものではなく、例えばランダムアクセスメモリ等を用いて構成してもよい。
さらに、本実施の形態においては同心円状の積分円の数を20、1つの積分円から引出す画像データの数を8個としたが、これらの数は検出精度、処理時間、回路規模等との兼ね合いで決定することが望ましい。
本発明の瞳孔検出装置は、高速にかつ精度よく瞳孔位置および眼鏡反射の検出が可能となるので、使用者の目画像の中から眼鏡による反射の有無を検出する眼鏡反射検出機能つき瞳孔検出装置およびそれを用いた虹彩認証装置等に有用である。
本発明の実施の形態における瞳孔検出装置を用いた虹彩認証装置の回路ブロック図 本発明の実施の形態における虹彩認証装置の外観図 本発明の実施の形態における瞳孔検出装置の瞳孔検出方法を説明するための図 本発明の実施の形態における瞳孔検出装置の回路ブロック図 本発明の実施の形態における画像データ抽出部の回路ブロック図 本発明の実施の形態における眼鏡反射検出部の眼鏡反射の検出方法を説明するための図 本発明の実施の形態における瞳孔検出装置の目画像1フレーム分の動作を示すフローチャート
符号の説明
120 撮像部
123 レンズ
124 撮像素子
125 前処理部
130 照明部
140 認証処理部
200 瞳孔検出装置
220 画像データ抽出部
230 周回積分部
250 瞳孔半径検出部
260 ポインタ部
280 瞳孔位置検出部
300 眼鏡反射検出部
301〜301 最大値抽出器
302 虹彩半径算出器
304 セレクタ
306 コンパレータ

Claims (3)

  1. 同心円状の複数の円をそれぞれ積分円として目画像上に設定し、前記積分円の円周上の所定の位置に対応する目画像の画像データを抽出する画像データ抽出部と、
    前記画像データ抽出部が抽出した画像データを積分円のそれぞれの円周に沿って積分する周回積分部と、
    前記周回積分部の積分値が積分円の半径に対してステップ状に変化したことを検出する瞳孔半径検出部と、
    前記瞳孔半径検出部が前記ステップ状の変化を検出した際に、その積分円の中心座標を瞳孔位置座標として検出する瞳孔位置検出部と、
    前記瞳孔半径検出部が前記ステップ状の変化を検出した際に、少なくとも1つの積分円の円周上に位置する画像データにもとづいて、対応する積分円上の眼鏡反射の有無を検出する眼鏡反射検出部とを備えたことを特徴とする眼鏡反射検出機能つき瞳孔検出装置。
  2. 前記眼鏡反射検出部は、少なくとも1つの積分円の円周上に位置する画像データの最大値が所定の閾値よりも大きい場合に、対応する積分円上で眼鏡反射を検出したとみなすことを特徴とする請求項1に記載の眼鏡反射検出機能つき瞳孔検出装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の眼鏡反射検出機能つき瞳孔検出装置を備え、前記眼鏡反射検出部が眼鏡反射を検出し、かつ眼鏡反射を検出した積分円が前記目画像上の虹彩の領域に存在する場合には、その目画像を虹彩認証に使用しないことを特徴とする虹彩認証装置。
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