JP3813043B2 - 眼鏡反射検出装置及び眼鏡反射検出方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、眼鏡を装着した被撮影者の撮影画像から、眼鏡での照明反射部分を検出する眼鏡反射検出装置及び眼鏡反射検出方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
眼球中のアイリス(虹彩)のパターンは、個人によって異なることが知られている。このアイリスを個人認識の特徴パラメータとするものに、例えば次の文献に記載された個人認識装置がある。
文献;特開平8−504979号公報
前記文献に記載された個人認識装置では、カメラによって撮影された眼の画像からアイリス領域を抽出してアイリスコードを作成し、該コードに基づき個人を認識している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のアイリスを利用する個人認識装置等では、次のような課題があった。
より精度の高いアイリスの認識を行う場合には、顔に対して照明を当てる必要がある。ところが、被撮影者が眼鏡1を装着していると、その照明が眼鏡1で反射する。
【0004】
図2は、眼鏡での照明反射部分を示す図である。
眼鏡1で照明の反射が起り、その反射部分2と瞳孔3の周囲のアイリス4の領域とが図2のように重なると、瞳孔3の周囲のアイリス4のパターンが正確に取得できなくなる。そのため、現在では、例えば眼鏡1を外してもらったり、顔を傾ける等を行ってもらい、不憫なものになっている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明のうちの請求項1に係る発明は、被撮影者に光を照射する照明と、前記被撮影者の眼の画像を取得するカメラとを有し、前記カメラで取得した前記画像から、前記被撮影者が装着した眼鏡に前記照明が反射した照明反射部分が存在するか否かを検出する眼鏡反射検出装置であって、前記カメラで取得した前記画像から、眼位置として瞳孔の中心とこの瞳孔及び周囲のアイリスの大きさを検出する眼位置検出部と、前記眼位置検出部で検出された前記アイリス及び前記アイリスの近傍を含む領域を設定する領域設定部と、前記領域設定部で設定された前記領域について輝度を測定すると共に、この測定された輝度値が閾値よりも高い画素の度数を前記領域内の一方向に計数し、この計数結果を前記一方向に対して直交する方向に順に出力してヒストグラムを検出するヒストグラム検出部と、前記ヒストグラム検出部で検出された前記ヒストグラムの変化量に基づいてこの変化量が閾値を越えたときに前記照明反射部分が存在すると判定するグラフ解析部とを有している。
【0006】
請求項2に係る発明では、請求項1の眼鏡反射検出装置において、前記グラフ解析部は、前記ヒストグラムの変化量が前記閾値を越えたときの度数が或る閾値の回数よりも連続する場合に前記照明反射部分が存在すると判定する構成にしている。
【0007】
請求項3に係る発明は、被撮影者に光を照射する照明と、前記被撮影者の眼の画像を取得するカメラとを用い、前記カメラで取得した前記画像から、前記被撮影者が装着した眼鏡に前記照明が反射した照明反射部分が存在するか否かを検出する眼鏡反射検出方法であって、前記カメラで取得した前記画像から、眼位置として瞳孔の中心とこの瞳孔及び周囲のアイリスの大きさを検出し、前記検出されたアイリス及びこのアイリスの近傍を含む領域を設定し、前記設定された領域について輝度を測定すると共に、この測定された輝度値が閾値よりも高い画素の度数を前記領域内の一方向に計数し、この計数結果を前記一方向に対して直交する方向に順に出力してヒストグラムを検出し、グラフ解析処理により、前記検出されたヒストグラムの変化量に基づいてこの変化量が閾値を越えたときに前記照明反射部分が存在すると判定している。
【0008】
請求項4に係る発明は、請求項3の眼鏡反射検出方法において、前記グラフ解析処理では、前記ヒストグラムの変化量が前記閾値を越えたときの度数が或る閾値の回数よりも連続する場合に前記照明反射部分が存在すると判定している。
【0012】
請求項1〜4に係る発明によれば、照明が眼鏡に反射してアイリス個人認識装置等のカメラから入力される画像に照明反射部分があっても、それが検出される。そのため、例えば、照明反射が同時にアイリスに重ならないような複数の照明を備えておき、その照明を切り替えるようにすれば、照明反射部分の無い画像を得ることが可能である。従って、前記課題を解決できるのである。
【0013】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態を示す眼鏡反射検出装置の構成図である。
この眼鏡反射検出装置は、眼鏡の照明反射を検出する装置であり、アイリス個人認識装置のカメラ10から与えられた撮影画像から被撮影者の眼位置を検出する眼位置検出部11を備えている。眼位置検出部11の出力側には、領域設定部12が接続され、該領域設定部12の出力側には、輝度測定部13が接続されている。領域設定部12は、輝度値を測定するための領域を設定する機能を持ち、輝度値測定部13がその輝度値を測定する手段である。輝度測定部13の出力側には、測定面積判定部14が接続されている。測定面積判定部14から眼鏡による照明反射の有無が検出結果として出力されるようになっている。なお、輝度値測定部13及び測定面積判定部14は、検出手段を構成するものであり、これらには、データベース(DB)15が接続されている。
【0014】
図3は、図1の眼鏡反射検出装置の処理手順を示すフローチャートである。図4は、眼近傍の第1の画像例を示す図であり、従来の図2中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。これらの図3及び図4を参照しつつ、図1の眼鏡反射検出装置の動作を説明する。
図1の眼鏡反射検出装置は、図3のステップS1〜S7を行い、眼鏡1での照明の反射があるか否かを検出する。
【0015】
まず、ステップS1において、アイリス個人認識装置のカメラ10から、被撮影者の画像が、眼位置検出部11に入力される。この入力画像には、眼鏡1を装着した被撮影者の眼付近が、図4のように写っており、眼鏡1による照明反射部分2が瞳孔3の周囲のアイリス4の一部にかかっているものとする。
ステップS2において、眼位置検出部11は、入力画像における眼の位置を検出する。この検出により、瞳孔3の中心位置、該瞳孔3の大きさ及びアイリス4の大きさが眼位置情報として求められ、該眼位置情報が領域設定部12に伝達される。ステップS3において、領域設定部12は、与えられた眼位置情報に基づき、入力画像中のアイリス4に外接する矩形の領域5を設定する。
【0016】
ステップS4において、輝度値測定部13は、ステップS3で設定された領域5における各画素の輝度を測定する。アイリス認識装置では照明として近赤外光が用いられるので、モノクログレスケールで画像を取得したときには、眼鏡1での照明反射部分2は、限りなく白に近い色で撮影されている。これに対し、瞳孔3は黒に近く、アイリス4は、グレーである。これらの照明反射部分2と瞳孔3とアイリス4とでの輝度値が異なることを利用し、照明反射部分2に対応すると推定される画素を抽出し、該画素で占める面積を求める。具体的には、データベース15から照明の反射に近い輝度値閾値Twhite を読出し、領域5内の画素のうち、輝度値pが次の(1)式を満たす画素を抽出し、その画素数を面積Sとする。
p>Twhite ・・・(1)
【0017】
ステップS5において、測定面積判定部14は、ステップS4で求められた面積Sと、データベース15から読出された面積閾値Tareaとの比較を行う。このステップS5の比較結果が次の(2)式を満たすとき、ステップS6で照明反射部分2があると判定し、(3)式を満たすとき、ステップS7で照明反射部分2が無いとす判定する。
S>Tarea ・・・(2)
S≦Tarea ・・・(3)
【0018】
以上のように、この第1の実施形態では、眼位置検出部11と、領域設定部12と、輝度値測定部13と、測定面積判定部14とを設けたので、カメラ10から入力された画像から眼鏡1に照明反射部分2があるかないかを判定することができる。また、入力画像に領域5を設定してその輝度を測定することで、少ない処理量で眼鏡1に照明反射部分2があるかないかを判定できる。
【0019】
(第2の実施形態)
図5は、本発明の第2の実施形態を示す眼鏡反射検出装置の構成図である。
前記第1の実施形態では、入力画像のアイリス4の部分に照明反射部分2があるときに適した眼鏡反射検出装置を示したが、カメラ等の特性により、アイリス4から外れても、アイリス4の近傍に照明反射部分2があるときには、入力画像のアイリス4の部分にノイズが残り、個体認識の精度が劣化することがある。そのため、照明反射部分2がアイリス4からずれた場合でも、該照明反射部分2の有無を検出する必要がある。
【0020】
本実施形態の眼鏡反射検出装置は、照明反射部分2がアイリス4からずれた場合でも、該照明反射部分2の有無が可能な眼鏡反射検出装置であり、アイリス認識装置のカメラ20に接続された第1の実施形態と同様の眼位置検出部21を備えている。眼位置検出部21の出力側には、第1の実施形態とは異なる領域設定部22が接続され、該領域設定部22の出力側にヒストグラム検出部23が接続されている。ヒストグラム検出部23の出力側にグラフ解析部24が接続されている。ヒストグラム検出部23とグラフ解析部24は、検出手段を構成するものであり、これらにデータベース(DB)25が接続されている。グラフ解析部24から検出結果がアイリス個人認識装置に出力されるようになっている。
【0021】
図6は、図5の眼鏡反射検出装置の処理手順を示すフローチャートである。図7は、眼近傍の第2の画像例を示す図であり、第1の実施形態の図4中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
この眼鏡反射検出装置は、図6のステップS11〜S18を行うことにより、眼鏡1の照明反射部分2の有無を検出する。以下に、その詳細を示す。
【0022】
まず、ステップS11において、アイリス個人認識装置の持つカメラ20で撮影した画像が入力され、眼位置検出部21に与えられる。今、カメラ20から与えられた画像には、例えば図7のように、照明反射部分2を有する眼鏡1と、瞳孔3、アイリス4及び顔面の皮膚等が撮影されており、該照明反射部分2はアイリス4の下方にずれているものとする。
【0023】
ステップS12において、眼位置検出分21は第1の実施形態と同様に、入力画像における瞳孔3の中心位置と大きさを検出すると共に、その瞳孔3の周囲ののアイリス4の大きさ等を検出し、これらの検出結果を領域設定部22に与える。ステップS13において、領域設定部22は、輝度を測定するための領域26を入力画像に設定する。ここで、通常のCCD等を用いたカメラ20等では、アイリス4の下方に照明反射部分2が存在するときに、ノイズがそのアイリス4の画像に残りやすい。そのため、領域設定部22は、アイリス4の幅を有すると共に、下方が入力画像の下端となるような領域26を設定する。
【0024】
図8は、ヒストグラム検出部23が求めるヒストグラムを示す図である。
ステップS14において、ヒストグラム検出部23は、ステップS13で設定された領域26の輝度を測定すると共にそのヒストグラム27を求める。具体的には、データベース25から照明に近い輝度閾値Twhite を読出し、輝度値が前記(1)式を満たす画素を抽出し、該画素の度数を領域26内のx(横)軸方向にカウントし、カウント結果をy(縦)軸方向に順に出力してグラフ解析部24へ与える。
【0025】
ヒストグラム27では、照明反射部分2に対応する位置の度数が高くなるばかりでなく、他の位置でも度数が高くなる部分がある。これは、顔面に正面から照明を当てると、眼の下方で皮膚が照明を反射する部分(以下、この部分を皮膚反射部分という)28があるからである。この皮膚反射部分28と照明反射部分2とは、輝度値からは区別がつかないが、ヒストグラム27の照明反射部分2の度数の立上がりは急激に変化するのに対し、皮膚反射部分28の度数の変化は緩やかである。
【0026】
ステップS15において、グラフ解析部24は、ヒストグラム27の解析を行う。具体的には、グラフ解析部24は、y軸方向の増分(ライン数)をαとし、次の(4)式からヒストグラム27の度数hm (但し、m=1,2,…)の変化量Hを計算する。
H=hm+ α −hm ・・・(4)
【0027】
さらに、グラフ解析部24は、データベース25から変化量閾値Thistを読出し、次の(5)式を用いることにより、ヒストグラム27の変化量Hが変化量閾値Thistを越えたときのヒストグラム27の度数hn と同じ、度数が連続する回数をNとして検出する。ただし、度数hn に対する誤差をβとする。
if(hn+m −hn <β)N →N+1 ・・・(5)
【0028】
ステップS16において、グラフ解析部24は、変化量H及びヒストグラム27の度数連続出現回数Nとを用いて眼鏡1の照明反射部分2の存在を判定する。具体的には、次の(6)及び(7)式を満たすときに照明反射部分2があると判定し、その他の場合には照明反射部分2が無いと判定する。
H>Thist ・・・(6)
N>Tcount ・・・(7)
但し、Tcount ;度数連続出現回数Nの閾値
【0029】
この判定は、ヒストグラム27を解析することで、照明の形状により、該ヒストグラム27の度数が急峻に立ち上がり、その度数が連続するときに照明反射部分2があることを判定している。ヒストグラム27での変化量Hの変化が小さい皮膚反射部分28は、検出されない。ステップS16での判定結果が、眼鏡1に照明反射部分2があることを示す場合、グラフ解析部24は、ステップS17でその検出結果をアイリス個人認識装置に出力し、ステップS16での判定結果が眼鏡1に照明反射部分2が無いことを示す場合、ステップS18で該判定結果をアイリス個人認識装置に出力する。
【0030】
以上のように、この第2の実施形態では、眼位置検出部21と、領域設定部22と、ヒストグラム検出部23と、グラフ解析部24とで眼鏡反射検出装置を構成したので、眼付近の皮膚に皮膚反射部分28がある場合でも、照明反射部分2が検出できる。その上、(7)式で度数連続出現回数Nを検定するので、瞬間的にヒストグラム27の度数が上がるようなノイズが入っても、誤検出することが無い。
【0031】
(第3の実施形態)
図9は、本発明の第3の実施形態を示す眼鏡反射検出装置の構成図である。
この眼鏡反射検出装置は、第2の実施形態と同様に、照明反射部分2がアイリス4からずれた場合でも、該照明反射部分2の有無が検出可能な眼鏡反射検出装置であり、アイリス認識装置のカメラ30に接続された第2の実施形態と同様の眼位置検出部31と領域設定部32とを備えている。領域設定部32の出力側にエッジ検出部33が接続されている。エッジ検出部33の出力側に形状判定部34が接続されている。エッジ検出部33と形状判定部34とは、検出手段を構成するものであり、これらにデータベース(DB)35が接続されている。形状判定部34から、検出結果がアイリス個人認識装置に出力されるようになっている。
【0032】
図10は、図9の眼鏡反射検出装置の処理手順を示すフローチャートである。この図10を参照しつつ、図9の眼鏡反射検出装置の動作を説明する。
この眼鏡反射検出装置は、図10のステップS21〜S28を行うことにより、眼鏡1の照明反射部分2の有無を検出する。以下に、その詳細を示す。
【0033】
まず、ステップS21において、アイリス個人認識装置の持つカメラ30で撮影した画像が入力され、眼位置検出部31に与えられる。今、カメラ30から与えられた画像には、第2の実施形態の図7のように、照明反射部分2を有する眼鏡1と、瞳孔3、アイリス4及び顔面の皮膚等が撮影されており、該照明反射部分2はアイリス4の下方にずれているものとする。
ステップS22において、眼位置検出分31は第2の実施形態と同様に、入力画像における瞳孔3の中心位置と大きさを検出すると共に、その瞳孔3の周囲のアイリス4の大きさ等を検出し、これらの検出結果を領域設定部32に与える。ステップS23において、領域設定部32は、輝度を測定するための領域26を、第2の実施形態と同様に入力画像に設定する。
【0034】
図11は、エッジ検出例を示す図である。
ステップS24において、エッジ検出部33は、ステップS23で設定された領域26におけるエッジを検出する。ここでのエッジ検出は、領域26に対して行えばよく、ラプラシアンフィルタ等の一般的なフィルタを使用することが可能である。エッジ検出を行うことにより、皮膚反射部分28のように輝度変化がなだらかな部分のエッジは、図11のように検出されない。
【0035】
ステップS25において、形状判定部34は、予めデータベース35に保存されている照明の形状に対応するテンプレートを読出し、領域26に対してこのテンプレートを用いて一致度を求める。つまり、テンプレートを領域26の端部から順に画素をずらしながら、マッチングを行う。そして、最も高い値を示した一致度をDとする。
【0036】
ステップS26において、形状判定部34は、一致度Dが次の(8)式を満たすとき、眼鏡1に照明反射部分2があると判定し、一致度Dが次の(9)式を満たすとき、照明反射部分2が無い判定する。
D>Tdist ・・・(8)
D≦Tdist ・・・(9)
但し、Tdist;一致度Dの閾値
形状判定部34は、ステップS26での判定結果が、眼鏡1に照明反射部分2があることを示す場合、ステップS27でその検出結果をアイリス個人認識装置に出力し、ステップS26での判定結果が眼鏡1に照明反射部分2が無いことを示す場合、ステップS28で該判定結果をアイリス個人認識装置に出力する。
【0037】
以上のように、この第3の実施形態では、眼位置検出部31と、領域設定部32と、エッジ検出部33と、形状判定部34とで眼鏡反射検出装置を構成したので、エッジ検出により、眼付近の皮膚に皮膚反射部分28がある場合でも、該皮膚反射部分28を消し照明反射部分2のみが検出できる。また、テンプレートを用いた判定によって、照明反射部分2を検出するので、照明の形状に対応するテンプレートを予めデータベース35に保存しておけば、種々の形状の照明にも対応が取れて、照明反射部分2の有無を検出できる。
【0038】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されず種々の変形が可能である。その変形例としては、例えば次のようなものがある。
(i) 第1〜第3の実施形態では、アイリス個人認識装置における眼鏡反射検出装置を示したが、他のカメラ10,20,30で撮影した画像からアイリス以外の他の情報を取得する処理装置に適用することも可能である。
(ii) 第1及び第2の実施形態では、照明反射部分2を白画素として面積測定やヒストグラム検出を行っているが、カラー画像の場合でも、輝度値に基づいて同様に行うことができる。
【0039】
(iii) 輝度値に関する閾値判定の(1)式は、カラーパレットが昇順(黒画素が“0”、白画素が例えば“255”)の場合を想定しているが、降順の場合にも、不等号の向きを逆にすれば、適用できる。
(iv) 第1〜第3の実施形態では、図4或いは図7の領域5,26を設定しているが、該領域5,26は、これらに限定されず、任意に広げることができる。
【0040】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、請求項1〜4に係る発明によれば、アイリスの近傍の皮膚に皮膚反射がある場合でもこの皮膚反射部分を識別して照明反射部分を検出するために、アイリス及びこのアイリスの近傍を含む領域を設定し、この設定された領域について輝度を測定すると共にそのヒストグラムを求め、このヒストグラムの変化量に基づいてこの変化量が閾値を超えたときに照明反射部分が存在すると判定している。これにより、眼の近傍の皮膚に皮膚反射がある場合であっても、これと区別して照明反射部分を検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す眼鏡反射検出装置の構成図である。
【図2】眼鏡での照明反射部分を示す図である。
【図3】図1の眼鏡反射検出装置の処理手順を示すフローチャートである。
【図4】眼近傍の第1の画像例を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施形態を示す眼鏡反射検出装置の構成図である。
【図6】図5の眼鏡反射検出装置の処理手順を示すフローチャートである。
【図7】眼近傍の第2の画像例を示す図である。
【図8】ヒストグラム検出部23が求めるヒストグラムを示す図である。
【図9】本発明の第3の実施形態を示す眼鏡反射検出装置の構成図である。
【図10】図9の眼鏡反射検出装置の処理手順を示すフローチャートである。
【図11】エッジ検出例を示す図である。
【符号の説明】
1 眼鏡
2 照明反射部分
3 瞳孔
4 アイリス
5,26 領域
27 ヒストグラム
28 皮膚反射部分
10,20,30 カメラ
11,21,31 眼位置検出部
12,22,32 領域設定部
13 輝度値測定部
14 測定面積判定部
23 ヒストグラム検出部
24 グラフ解析部
33 エッジ検出部
34 形状判定部
Claims (4)
- 被撮影者に光を照射する照明と、前記被撮影者の眼の画像を取得するカメラとを有し、前記カメラで取得した前記画像から、前記被撮影者が装着した眼鏡に前記照明が反射した照明反射部分が存在するか否かを検出する眼鏡反射検出装置であって、
前記カメラで取得した前記画像から、眼位置として瞳孔の中心とこの瞳孔及び周囲のアイリスの大きさを検出する眼位置検出部と、
前記眼位置検出部で検出された前記アイリス及び前記アイリスの近傍を含む領域を設定する領域設定部と、
前記領域設定部で設定された前記領域について輝度を測定すると共に、この測定された輝度値が閾値よりも高い画素の度数を前記領域内の一方向に計数し、この計数結果を前記一方向に対して直交する方向に順に出力してヒストグラムを検出するヒストグラム検出部と、
前記ヒストグラム検出部で検出された前記ヒストグラムの変化量に基づいてこの変化量が閾値を越えたときに前記照明反射部分が存在すると判定するグラフ解析部と、
を有することを特徴とする眼鏡反射検出装置。 - 前記グラフ解析部は、前記ヒストグラムの変化量が前記閾値を越えたときの度数が或る閾値の回数よりも連続する場合に前記照明反射部分が存在すると判定する構成にしたことを特徴とする請求項1記載の眼鏡反射検出装置。
- 被撮影者に光を照射する照明と、前記被撮影者の眼の画像を取得するカメラとを用い、前記カメラで取得した前記画像から、前記被撮影者が装着した眼鏡に前記照明が反射した照明反射部分が存在するか否かを検出する眼鏡反射検出方法であって、
前記カメラで取得した前記画像から、眼位置として瞳孔の中心とこの瞳孔及び周囲のアイリスの大きさを検出し、
前記検出されたアイリス及びこのアイリスの近傍を含む領域を設定し、
前記設定された領域について輝度を測定すると共に、この測定された輝度値が閾値よりも高い画素の度数を前記領域内の一方向に計数し、この計数結果を前記一方向に対して直交する方向に順に出力してヒストグラムを検出し、
グラフ解析処理により、前記検出されたヒストグラムの変化量に基づいてこの変化量が閾値を越えたときに前記照明反射部分が存在すると判定することを特徴とする眼鏡反射検出方法。 - 前記グラフ解析処理では、前記ヒストグラムの変化量が前記閾値を越えたときの度数が或る閾値の回数よりも連続する場合に前記照明反射部分が存在すると判定することを特徴とする請求項3記載の眼鏡反射検出方法。
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