JP2006257535A - 粉末成形体の成形方法とその製造装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 成形部に潤滑剤を均等に付着することができる粉末成形体の成形方法とその製造装置を提供する。
【解決手段】 ダイ2に形成した成形部6に噴霧部12から潤滑剤の水溶液Lを噴霧した後、原料粉末Mを成形部6に充填し、充填した原料粉末Mを圧縮して粉末成形体101を成形する。噴霧部12から水溶液Lを渦流状に噴霧するから、成形部6の細部に水溶液Lの噴霧液Fが行き渡り、水溶液Lを均一に付着させることができる。また、粉末成形体101の形状により、渦流状の噴霧の回転方向を変えることにより、一層、均一な噴霧が可能となる。
【選択図】図1
【解決手段】 ダイ2に形成した成形部6に噴霧部12から潤滑剤の水溶液Lを噴霧した後、原料粉末Mを成形部6に充填し、充填した原料粉末Mを圧縮して粉末成形体101を成形する。噴霧部12から水溶液Lを渦流状に噴霧するから、成形部6の細部に水溶液Lの噴霧液Fが行き渡り、水溶液Lを均一に付着させることができる。また、粉末成形体101の形状により、渦流状の噴霧の回転方向を変えることにより、一層、均一な噴霧が可能となる。
【選択図】図1
Description
本発明は、粉末成形金型の成形部に潤滑液を噴霧し、原料粉末を成形部に充填して成形する粉末成形体の成形方法に関する。
焼結部品の製造に用いる圧粉体は、Fe系、Cu系等といった原料粉末を成形型内で加圧成形することにより形成され、この後焼結の工程を経て焼結体を作製する。そして、成形工程では、成形型を用いてプレスで加圧して成形体を成形する。このプレスのときには、成形体と成形型との間には摩擦が発生する。このため粉末混合時にステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸リチウム等の、水に不溶性の脂肪酸系潤滑剤を添加し、潤滑性を付与している。
しかしながら、このような原料粉末に潤滑剤を混合する方法では成形体の密度を向上するには限界がある。そこで、高密度の成形体を得るために、原料粉末に添加する潤滑剤を減らし、成形型に、原料粉末に添加するものと同一の潤滑剤を塗付し、潤滑性の不足を補うことができる粉末成形体の成形方法が提案されており、潤滑剤をスプレーガンで吹き付けて塗布するようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
この従来の成形方法は、加熱された金型の内面に、水に分散されている高級脂肪酸系潤滑剤を塗布する塗布工程と、前記金型に金属粉末を充填し、前記高級脂肪酸系潤滑剤が該金属粉末と化学的に結合して金属石鹸の被膜を生成する圧力で該金属粉末を加圧成形する加圧成形工程とを含む粉末成形体の成形方法であって、加熱され、内面にステアリン酸リチウムのような高級脂肪酸系潤滑剤が塗布された金型を用いて、この金型に加熱された金属粉末を充填して、この金属粉末と高級脂肪酸系潤滑剤とが化学的に結合して金属石鹸の被膜が生成される圧力でこの金属粉末を加圧成形すると、金属石鹸の被膜が金型の内面表面に生じ、その結果金属粉末の成形体と金型との間の摩擦力が減少し、成形体を抜出する圧力が少なくて済むことができるというものである。
また、成形金型の成形部からの粉末成形体の抜出圧力を低減すると共に、粉末成形体の密度を向上するため、加熱手段を備えた成形部に、潤滑剤の水に溶解した溶液又は潤滑剤を水に分散して分散液を前記成形部に向けて噴霧部から噴射して付着させ、前記溶液の水分又は分さ液の水分を蒸発させて前記成形部に潤滑層を形成して、原料粉末を充填し、その後パンチを抜き出す粉末成形体の成形方法が知られている(例えば、特許文献2,3)。
上記各特許文献の従来技術においては、スプレーを用いることにより、潤滑剤を効率よく成形部内に付着することができる。
ところで、図12は、製品形状をなす粉末成形体101の一例を示し、同図に示す製品は回転体であり、その粉末成形体101の外周には突出部102があり、この突出部102の先端103は周方向一側に向いて位置している。そして、図13に示すように、前記粉末成形体101を成形する成形用金型110には、その粉末成形体101と同形の成形部111が形成され、この成形部111には前記突出部102と先端103に対応する突出部成形部112と先端成形部113とを有する。
特許第3309970号公報(段落0012,0013,0028)
特開2004−167582号公報
特開2004−298892号公報
上記図13のように、突出部成形部112を有する成形部111に、該成形部111の中央上部に配置した噴射部から潤滑液を噴霧した場合、噴霧液が突出部成形部112の内部に届き難く、突出部成形部112の内面に潤滑液を均等に付着することができないため、潤滑液の付着量にむらが発生し易いという問題がある。
そこで、本発明は、成形部に潤滑剤を均等に付着することができる粉末成形体の成形方法とその製造装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、成形型本体に形成した成形部に噴霧部から潤滑液を噴霧し、原料粉末を前記成形部に充填し、この充填した原料粉末を圧縮して粉末成形体を成形する粉末成形体の成形方法において、前記噴霧部から潤滑液を渦流状に噴霧する粉末成形体の成形方法である。
また、請求項2の発明は、前記成形部は、外側の内周面から外方に突出する突出部成形部を有すると共に、この突出部成形部の先端側が周方向一側にあり、前記渦流状の噴霧の回転方向を前記一側の方向とする粉末成形体の成形方法である。
また、請求項3の発明は、前記成形部は、内側の外周面から内方に突出する突出部成形部を有すると共に、この突出部成形部の先端側が周方向一側にあり、前記渦流状の噴霧の回転方向を前記一側の方向とする粉末成形体の成形方法である。
また、請求項4の発明は、前記渦流状の噴霧の回転方向を変える粉末成形体の成形方法である。
請求項5の発明は、成形型本体に形成した成形部に噴霧部から潤滑液を噴霧し、原料粉末を前記成形部に充填し、この充填した原料粉末を圧縮して粉末成形体を成形する粉末成形体の製造装置において、前記噴霧部は潤滑液を渦流状に噴霧し、回転方向が異なる前記渦流状の噴霧を行うものである。
請求項1の構成によれば、渦流状に噴霧することにより、成形部の細部に潤滑液の噴霧液が行き渡り、潤滑液を均一に付着させることができる。
また、請求項2の構成によれば、渦流状の噴霧の回転方向が突出部成形部の先端側の方向となり、前記突出部成形部の先端側に噴霧液が行き渡り、付着量のむらの少ない噴霧を行うことができる。
また、請求項3の構成によれば、渦流状の噴霧の回転を両方向で行うことにより、一層、潤滑液を均一に付着させることができる。
請求項4の構成によれば、渦流状の噴霧の回転を両方向で行うことにより、潤滑液を均一に付着させることができ、成形体の抜出などを良好に行うことができる。
本発明における好適な実施の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。各実施例では、従来とは異なる新規な粉末成形体の成形方法とその製造装置を採用することにより、従来にない粉末成形体の成形方法とその製造装置が得られ、その粉末成形体の成形方法とその製造装置について記述する。
以下、本発明の実施例1を図1〜図5を参照して説明する。図1は第1工程を示しており、同図において、この成形金型1は、上下方向を軸方向(プレス上下軸方向)としており、成形型本体たるダイ2、コアロッド3、下パンチ4および上パンチ5を備えている。ダイ2はほぼ円筒形状で、このダイ2内にほぼ円柱形状のコアロッド3が同軸的に位置している。下パンチ4は、ほぼ円筒形状で、ダイ2およびコアロッド3間に下方から上下動自在に嵌合している。上パンチ5は、ほぼ円筒形状で、ダイ2およびコアロッド3間に上方から上下動自在にかつ挿脱自在に嵌合するものである。
この例の粉末成形体101は、上記図12に示したように、周囲に4箇所の突出部102を有する回転体であり、それら突出部102は略L字状をなし、該突出部102の先端103は、周方向一側(図12では、時計回り方向)に向いて位置している。尚、図2には、粉末成形体101の平面図を示す。尚、前記粉末成形体101を焼結した焼結体である製品は、一側に回転すると、突出部102が他に係合し、他方に回転すると他と係合しないものであり、例えば、クラッチの部品などとして用いられる。
そして、図3の成形装置の平面図に示すように、ダイ2とコアロッド3と下パンチ4との間に、粉末成形体101の成形部6が形成され、前記ダイ2の内周面7は、成形部6の外周部を形成するものであって、突出部102と先端103を形成する突出部成形部61と先端成形部62とが設けられている。また、前記コアロッド3の外周面8は、前記粉末成形体101の中央の貫通孔104を形成する。
さらに、ダイ2の上面2Aに原料粉末Mを供給する原料供給体たるフィーダー11が、該上面2Aに摺動自在に設けられている。さらに、成形部6の開口部6Aの上方に後述する潤滑剤の水溶液Lを噴霧して水溶液Lを成形部6に付着する付着手段たる噴霧部12が設けられており、該噴霧部12は開口部6Aに臨むように設けられると共に、水溶液Lのタンク16に自動開閉弁(図示せず)を介して接続されている。また、成形部6の周囲にヒータ13と温度検出部14が設けられ、そして、これらヒータ13と温度検出部14は温度制御手段たる温度制御装置15に接続され、該温度制御装置15により成形部6の温度を水溶液Lの蒸発温度より高く、かつ潤滑剤の溶融温度よりも低く制御するようになっている。
また、前記噴霧部12は、噴出口12Aから、潤滑剤の水溶液Lの噴霧液Fを、渦流状に旋回流動させながら霧状に噴出し、例えば、噴出口12Aの手前に水溶液Lに旋回流を与える旋回室や旋回溝を設けて噴霧液Fを渦流状に噴霧するものや、複数の噴出口12A,12A…を中心軸の同心円上に配置すると共に、それら噴出口12A,12Aを中心軸に対して斜設し、噴霧液Fを渦流状に噴霧するものなどを用いることができ、前記噴霧部12から、噴霧液Fが噴霧角度θで下方に円錐状で矢印Yに示す渦流状に噴霧される。また、この例では、成形部6の先端103は、平面視で、周方向一側に向いて位置しているから、矢印Yで示す渦流の方向は噴霧方向に対して時計回り方向としている。
前記フィーダー11は駆動手段41によりダイ2の上面2Aを摺動して前記成形部6の開口部6Aに進退し、そのフィーダー11の進行方向の前方上方に、取付部材42を介して、前記噴霧部12を設ける。
そして、第1工程においては、予め温度制御装置15により制御されたヒータ7の熱により成形部6の面は水溶液Lの蒸発温度より高く、かつ潤滑剤の溶融温度よりも低く設定されている。そして、駆動手段42によりフィーダー11を前進し、噴霧部12を開口部6Aにあわせた位置で停止し、ダイ2に下パンチ4が嵌合して成形部6が形成されている状態で、自動開閉弁を開いて噴霧部12より、20℃における100gの水に対する溶解度が3g以上の水溶性潤滑剤を水に溶解した水溶液Lを、ヒータ13により加熱された成形部6に吹き付けて付着させる。
噴霧部12からは、図1及び図3に示すように、前記水溶液Lが霧状に噴霧された噴霧液Fが、噴射方向である下方に向って、矢印Yに示す渦流となって噴射される。このように渦流状で噴霧することにより、成形部6の形状が比較的複雑であっても、その内部に噴霧液Fが行き渡り、特に、先端103の方向と同一方向の渦流状に噴霧することにより、突出部102の先端103側にも噴霧液Fが行き渡り、付着量のむらの少ない噴霧を行うことができる。
このように成形部6に付着させた水溶液Lは蒸発、乾燥して成形部6の面には結晶が成長して前記潤滑剤の晶出層Bが均一に形成される。20℃における100gの水に対する溶解度が3g以上の水溶性潤滑剤を使用するのは、常温付近で水溶液に沈殿物が生じる恐れがあると、噴霧部12による付着を行なう場合、噴霧部12が詰まる等の不具合が発生するためである。一方、例えば、ステアリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム、ミリスチン酸ナトリウム、ラウリン酸ナトリウムの成分が含まれる通常の高級脂肪酸系の石鹸類は水溶液を高温にしなければ100gの水に対する3g以上の溶解度が得られない。
次に、図4の第2工程に示すように、フィーダー11が前進して原料粉末Mを成形部6に落下させて充填する。次に、駆動手段41によりフィーダー11が後退し、噴霧部12が開口部6Aより後方に後退して停止し、図5の第3工程に示すように、成形部6の開口部6Aに上方から上パンチ5を挿入し、上パンチ5と下パンチ4とで挟むようにして原料粉末Mを圧縮する。この時、下パンチ4は、下端が固定されており動かないようになっている。そして、この第3工程において、原料粉末Mは、潤滑剤により形成されている晶出層Bに潤滑状態で圧縮される。尚、前記上パンチ5を成形部6に挿入する前に、ダイ2を下方に移動させるようにしてもよい。
このように加圧成形された粉末成形体101は、ダイ2とコアロッド3が下方に下がり、あるいは下パンチ4が上昇し下パンチ4の上面がダイ2の上面2Aと略同じ高さになったとき取出し可能となる。この取り出しの際においても、潤滑剤により形成されている晶出層Bに粉末成形体101は潤滑状態で接触する。このようにして、粉末成形体101が取出された後、再び第1工程に戻って再び成形部6に水溶液Lが噴霧されて晶出層Bが形成された後に、原料粉末Mが成形部6に充填されるものである。
次に、水溶性の良いものとして20℃における100gの水に対する溶解度が3g以上とする点について説明する。各種脂肪酸石けんにおける溶解度では、普通の動物油や植物油から作る混合石鹸やその主要成分は、いずれも常温では非常に水に対する溶解度が低く、水に溶解してもしばらくすると沈殿物が生成しやすく、常温で通常使用される温度である20℃付近では、沈殿物を生じ、噴霧部に詰まりが生じる等の不都合が発生するため、これらの成分が含まれない様な溶解度が最低限必要であるとの認識から20℃における100gの水に対する溶解度が3g以上としたものである。
このように本実施例では、請求項1に対応して、成形型本体たるダイ2に形成した成形部6に噴霧部12から潤滑液たる潤滑剤の水溶液Lを噴霧し、原料粉末Mを成形部6に充填し、上パンチ5を成形部6に嵌合し、充填した原料粉末Mを上,下パンチ5,4で圧縮して粉末成形体101を成形する粉末成形体の成形方法において、噴霧部12から水溶液Lを渦流状に噴霧するから、成形部6の細部に水溶液Lの噴霧液Fが行き渡り、水溶液Lを均一に付着させることができる。
また、このように本実施例では、請求項2に対応して、成形部6は、外側の内周面7から外方に突出する突出部成形部61を有すると共に、この突出部成形部61の先端である先端部成形部62側が円周方向である周方向一側にあり、渦流状の噴霧の回転方向を前記一側の方向とするから、渦流状の噴霧の回転方向が突出部成形部61の先端側の方向となり、突出部成形部61の先端側に噴霧液Fが行き渡り、付着量のむらの少ない噴霧を行うことができる。
また、実施例上の効果として、開口部6Aの上部略中央に設けた1つの噴霧部12により、効率のよい噴霧を行うことができる。
図6及び図7は、本発明の実施例2を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例の装置は、回転方向が異なる渦流状の噴霧を行うことができ、噴霧部12は、噴霧液Fの回転方向を切り換える切替手段51を備え、この切替手段51は電動などにより、噴出口12Aの手前における潤滑剤の水溶液Lに旋回流の向きを変えるなどして渦流の回転方向を切り換えるものである。また、噴霧部12のノズル部分を着脱可能に構成し、異なる回転方向を与えるノズル部分を交換して渦流状の噴霧の回転方向を変えるようにしてもよい。
図7は、製品形状をなす粉末成形体101Aの他の例を示し、同図に示すように、製品は回転体であり、粉末成形体101Aの外周には突出部102があり、この突出部102の先端103Rは周方向他側に向いて位置している。
したがって、この例では、渦流状の噴霧の回転方向を矢印Y´で示す他側の方向とすることにより、周方向他側に向いて位置する先端成形部62内に水溶液Lを均一に付着させることができる。また、矢印Y´で示す渦流状の回転方向(図7の平面視で反時計回り方向)で噴霧を行い、さらに、逆の方向の矢印Yで示した渦流状の回転方向を噴霧を行うことがより好ましい。
このように本実施例では、突出部成形部61の先端側が周方向他側にあり、前記渦流状の噴霧の回転方向を前記他側の方向とするから、請求項1又は2に対応して、上記実施例1と同様な作用・効果を奏する。
また、このように本実施例では、請求項4に対応して、前記渦流状の噴霧の回転方向を変えるから、渦流状の噴霧の回転を両方向で行うことにより、一層、水溶液Lを均一に付着させることができる。
また、このように本実施例では、請求項5に対応して、成形型本体たるダイ2に形成した成形部6に噴霧部12から潤滑液たる潤滑剤の水溶液Lを噴霧し、原料粉末Mを成形部6に充填し、この充填した原料粉末Mを圧縮して粉末成形体101を成形する粉末成形体の製造装置において、噴霧部12は水溶液Lを渦流状に噴霧し、回転方向が異なる前記渦流状の噴霧を行うから、渦流状の噴霧の回転を両方向で行うことにより、水溶液Lを均一に付着させることができ、成形体101の抜出などを良好に行うことができる。
図8及び図9は、本発明の実施例3を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例の装置は、前記取付部材9に2つの前記噴霧部12,12を設け、これら噴霧部12,12は相互に渦流状の噴霧の回転方向の異なるものであり、移動手段52により取付部材42の下部に移動可能に設けられている。尚、この例では、噴霧部12,12を移動手段52に取付け、この移動手段52が取付部材42に対して移動可能に設けられ、これにより噴霧部12,12がフィーダー11の移動方向に対して交差方向に移動する。
そして、成形する粉末成形体101,101Aにより、適した渦流状の噴霧の回転方向の噴霧部12,12を、移動手段52により成形部6の上の中心に位置させ、噴霧を行う。
あるいは、一方の噴霧部12による噴霧を行った後、移動手段52により他方の噴霧部12による噴霧を行うことにより、両回転方向の渦流状の噴霧で水溶液Lを成形部6に供給できる。
このように本実施例では、請求項1,2,4,5に対応して、上記実施例1と同様な作用・効果を奏し、また、この例では、異なる回転方向の渦流状の噴霧を行う噴霧部12,12を用いるから、汎用の噴霧部12,12を用いて両方向の回転の過流状噴霧を行うことができる。
図10は、本発明の実施例4を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例の粉末成形体101Bは、突出部102は、略十字状をなし、周方向一側に向いた先端103と、周方向他側に向いた先端103Lと、外側に突出した先端103Tとを備え、成形部6の突出部成形部62は、それら先端103,103L,103Tを成形する部分を有する。
そして、この例では、上記実施例2又は3で示した装置を用い、矢印Y,Y´で示すように、渦流状の噴霧の回転を両方向で行うことにより、成形部6において両側の先端103,103Lを形成する部分に水溶液Lを均一に付着させることができる。
図11は、本発明の実施例5を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例の粉末成形体は、内周面から内側に突出する突出部を有し、その先端が周方向一側に向けており、その粉末成形体を成形するダイ2の平面図が図11である。
このように本実施例では、請求項3に対応して、成形部6は、内側の外周面8から内方に突出する突出部成形部61を有すると共に、この突出部成形部61の先端である先端部成形部62側が円周方向である周方向一側にあり、渦流状の噴霧の回転方向を前記一側の方向とするから、渦流状の噴霧の回転方向が突出部成形部61の先端側の方向となり、突出部成形部61の先端側に噴霧液Fが行き渡り、付着量のむらの少ない噴霧を行うことができる。
尚、この例においても、上記実施例1〜4と同様な構成を採用することができ、例えば、先端部成形部62の向きを周方向他側にしたり、1つの突起部成形部61に、周方向一側に向いた先端部成形部62と周方向他側に向いた先端部成形部62を設け、これらに対応して、上記実施例1〜4と同様に、前記渦流状の噴霧の回転方向を選択すればよい。
尚、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において、種々の変形実施が可能である。例えば、潤滑液は実施例に限定されず各種のものを用いることができる。また、前記実施形態においては前記原料粉末を充填する前に、前記水溶液を前記成形部に付着させ、該水溶液を蒸発させて前記成形部に晶出層を形成した後にパンチを前記成形部に嵌合して粉末成形体を成形するものであるが、前記原料粉末を充填する前に必ず水溶液を前記成形部に付着させ、該水溶液を蒸発させて前記成形部に晶出層を形成する必要はなく、例えば始めの粉末成形体の成形後に、水溶液を前記成形部に付着させずに始めの晶出層を利用してそのまま原料粉末を充填して次の成形を行い、次に3回目の原料粉末を充填する前に水溶液を前記成形部に付着させ、該水溶液を蒸発させて前記成形部に2回目の晶出層を形成するように断続的な連続により水溶液を前記成形部に付着させるようにしてもよい。また、噴射部は各種のものを用いることができ、さらに、渦流状の噴霧の回転方向を切り換える手段は、各種の手段を用いることができる。また、粉末成形体の外周及び内周は、円形に限らず、角形でもよい。また、先端103を有する突起部102と、先端103Rを有する突起部102を有する粉末成形体の製造においては、渦流状の噴霧の回転を両方向で行うことが好ましい。
2 ダイ(成形型本体)
6 成形部
8 外周面
11 フィーダー(原料供給体)
12 噴霧部
61 突出部成形部
62 先端成形部
101,101A,101B 粉末成形体
102 突出部
103,103L 先端
M 原料粉末
L 水溶液
F 噴霧液
6 成形部
8 外周面
11 フィーダー(原料供給体)
12 噴霧部
61 突出部成形部
62 先端成形部
101,101A,101B 粉末成形体
102 突出部
103,103L 先端
M 原料粉末
L 水溶液
F 噴霧液
Claims (5)
- 成形型本体に形成した成形部に噴霧部から潤滑液を噴霧し、原料粉末を前記成形部に充填し、この充填した原料粉末を圧縮して粉末成形体を成形する粉末成形体の成形方法において、前記噴霧部から潤滑液を渦流状に噴霧することを特徴とする粉末成形体の成形方法。
- 前記成形部は、外側の内周面から外方に突出する突出部成形部を有すると共に、この突出部成形部の先端側が周方向一側にあり、前記渦流状の噴霧の回転方向を前記一側の方向とすることを特徴とする請求項1記載の粉末成形体の成形方法。
- 前記成形部は、外側の外周面から内方に突出する突出部成形部を有すると共に、この突出部成形部の先端側が周方向一側にあり、前記渦流状の噴霧の回転方向を前記一側の方向とすることを特徴とする請求項1記載の粉末成形体の成形方法。
- 前記渦流状の噴霧の回転方向を変えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の粉末成形体の成形方法。
- 成形型本体に形成した成形部に噴霧部から潤滑液を噴霧し、原料粉末を前記成形部に充填し、この充填した原料粉末を圧縮して粉末成形体を成形する粉末成形体の製造装置において、前記噴霧部は潤滑液を渦流状に噴霧し、回転方向が異なる前記渦流状の噴霧を行うことを特徴とする粉末成形体の製造装置。
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WO2007138956A1 (ja) | 2006-05-26 | 2007-12-06 | Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho | 高強度、高導電率および曲げ加工性に優れた銅合金 |
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2005
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WO2007138956A1 (ja) | 2006-05-26 | 2007-12-06 | Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho | 高強度、高導電率および曲げ加工性に優れた銅合金 |
EP2426224A2 (en) | 2006-05-26 | 2012-03-07 | Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho | Copper alloy with high strength, high electrical conductivity, and excellent bendability |
EP2426225A2 (en) | 2006-05-26 | 2012-03-07 | Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho | Copper alloy with high strength, high electrical conductivity, and excellent bendability |
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