JP2006254291A - 撮像装置及び画像処理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 被写体の細部における輝度の小さな変化を鮮明に撮像する。また、撮像装置の外部に接続された、非同期に動作する装置における信号処理に適したデータを生成することができるようにする。
【解決手段】 固体撮像素子(4)からの撮像信号を増幅し(5)、A/D変換し(6)た後、階調変換し(7)、ヘッダ情報を挿入し(13)、インターフェース手段(13)を介して外部の画像信号処理手段(9)に送信する。画像信号処理手段(9)における撮像信号のレベルに基づいて、露出量を調整するとともに、ヘッダ情報挿入手段で挿入されるヘッダ情報の内容を決定する(8)。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子カメラのような撮像装置に関し、特に、指紋や血管のパターンなど、画像の細部における輝度の小さな変化を検出するのに用いられる撮像装置に関し、特にそのような撮像装置における露出量および階調変換特性の制御に関する。本発明はまた撮像装置を含む画像処理システムに関する。
従来の撮像装置の露出制御として、映像信号の積算値を一定レベルに近づけるように比較回路を用いて比較回路の比較結果により露出調整を行うTTL(Through The Lens)測光を実現したものがある(例えば、特許文献1参照)。
特公平5−37595号公報(第5頁、第1図)
しかしながら、従来の露出制御では、被写体の細部における輝度の小さな変化を鮮明に撮像することができないという問題があった。
さらに撮像装置の外部に接続された、非同期に動作する装置における信号処理に適したデータを生成することができないという問題があった。
本発明は、被写体からの撮像光を画素ごとに光電変換して撮像信号を生成する固体撮像素子と、前記固体撮像素子からの撮像信号を増幅する増幅手段と、前記増幅手段の出力をアナログ−ディジタル変換してディジタル撮像信号を出力するA/D変換手段と、前記A/D変換手段の出力を階調変換する階調変換手段と、前記階調変換手段から出力される階調変換された撮像信号にヘッダ情報を挿入するヘッダ挿入手段と、前記ヘッダが挿入された撮像信号を外部の画像信号処理手段へ送信し、前記外部の画像信号処理手段で処理された撮像信号のレベルを示す信号を受信して前記制御手段に供給するインターフェース手段と、前記外部の画像信号処理手段で処理された撮像信号のレベルに応じて、前記固体撮像素子の電荷蓄積時間と前記増幅手段の利得の積に比例した露出量を調整するとともに、前記ヘッダ情報挿入手段で挿入されるヘッダ情報の内容を決定する制御手段とを有する撮像装置を提供する。
本発明によれば、被写体の細部における輝度の小さな変化を鮮明に撮像することができる。
さらに、撮像装置の外部に接続された、非同期に動作する装置における信号処理に適したデータを生成することができる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1の撮像装置の構成を示すブロック図である。図示の撮像装置は、被写体3が指であり、指を背後から照明して、その指紋パターンを示す画像を生成するのに適したものであり、光源駆動手段1と、光源2と、固体撮像素子4と、前置増幅器5と、A/D変換手段6と、階調変換手段7と、制御手段8と、ヘッダ挿入手段13と、インターフェース手段14とを備えている。
インターフェース手段14は、外部の画像信号処理手段9に接続されている。
光源2は例えばLED(発光ダイオード)で構成され、被写体3として指に対し背後から照明光を当てる。
光源駆動手段1は、光源2を駆動するもので、駆動電流の調整により光源2の光量が制御される。光源駆動手段1の駆動電流は、制御手段8により制御される。
固体撮像素子4は、被写体3からの透過光を受け、入射した光を画素ごとに光電変換して、撮像信号Ss(「固体撮像素子出力」と呼ぶことがある)を出力する。
固体撮像素子4は、図2に示すように2次元的に、即ち、水平方向H、垂直方向Vに配列された複数の画素を構成する光電変換素子を有し、各光電変換素子からは、入射光の光量に応じた大きさのアナログ撮像信号が出力される。固体撮像素子4からの信号の出力は、各水平ラインに沿う、水平方向に並んだ画素ごとに順次出力される。
固体撮像素子4は例えばCCD撮像素子であり、その光電荷蓄積時間の制御及び蓄積された電荷の取出しのタイミングの制御により、シャッター速度及びシャッターの開閉に相当する制御を行うことができる。そのため、固体撮像素子4に対する電荷蓄積時間の制御を電子シャッター機能と呼ぶことがある。本実施の形態では、制御手段8により、電荷蓄積時間の制御が行われる。
前置増幅器5は、固体撮像素子4の撮像出力を増幅して、出力信号Sg(「前置増幅器出力」と呼ぶことがある)を出力する。前置増幅器5の増幅利得は制御手段8により制御される。
A/D変換手段6は、前置増幅器5の出力をA/D(アナログ−ディジタル)変換して、ディジタル撮像信号Sf(「A/D出力」と呼ぶことがある)を出力する。
階調変換手段7は、A/D変換手段6の出力を階調変換して、階調変換された撮像信号St(「階調変換出力」と呼ぶことがある)を出力する。階調変換手段7は、複数の階調変換特性を切り替えて用いることができるものであり、その切り替えは、制御手段8によって行われる。
図3は、階調変換手段7の階調変換特性の例を示す。横軸は入力(A/D出力Sf)であり、縦軸は出力(階調変換出力St)である。図中のTC1、TC2、TC3は、制御手段8の階調特性制御信号Tcより切り替えられる階調変換特性を表す。
第1の変換特性TC1は、線形であって、入力の最小値から最大値までの変化に対して、出力最小値から最大値まで直線的に変化する。第2及び第3の変換特性TC2、TC3は非線形であって、入力(A/D変換出力)が所定値未満の小さい範囲では、出力はゼロに固定され、入力が所定値以上の大きい範囲では、入力の変化に対する出力の変化が大きく(特性曲線の傾斜が急であり)、入力が最大値のとき出力も最大値となる。
上記所定値は、第2の変換特性TC2よりも第3の変換特性TC3の方が大きく、入力が上記所定値よりも大きい範囲における、入力の変化に対する出力の変化(曲線の傾斜)は、第2の変換特性TC2よりも第3の変換特性TC3の方が大きい。図示の例では、入力は10ビットの数値であり、最小値が0、最大値が1023であり、出力は8ビットの数値であり、最小値が0、最大値が255である。
そして、第1の変換特性TC1では入力の変化に対する出力の変化の比が1/4である。第2の変換特性TC2では、上記所定値が512(入力が取り得る値の最大値の1/2)であり、入力が上記所定値よりも大きい範囲における、入力の変化に対する出力の変化の比が、第1の変換特性TC1の2倍(1/2)である。第3の変換特性TC3では、上記所定値が767(入力が取り得る値の最大値の3/4)であり、入力が上記所定値よりも大きい範囲における、入力の変化に対する出力の変化の比が、第1の変換特性TC1の4倍(1)である。
上記のように、第1の変換特性TC1は、入力の可変範囲(ダイナミックレンジ)の全体にわたり、特性を表す曲線の傾斜が一様であり、従って入力の増加に対する出力の増加が一定である。
第2の変換特性TC2は、入力のダイナミックレンジのうちの上半分で、第1の変換特性TC1よりも傾斜が急であり、入力の増加に対する出力の増加が大きく、従って、ダイナミックレンジの上半分の領域で、画像の細部における輝度の小さな変化を拡大する効果を有する。
第3の変換特性TC3は、入力のダイナミックレンジのうちの上4分の1の領域で、第2の変換特性TC2よりも傾斜が一層急であり、入力の増加に対する出力の増加が一層大きく、従って、ダイナミックレンジの上4分の1の領域で、画像の細部における輝度の小さな変化を一層拡大する効果を有する。
なお、一般的な階調変換は、入力信号が10ビットであっても、後段の信号処理の制約、転送レートの制約で8ビットにするなど階調数を減らす処理が行われることが多い。本実施の形態では、入力信号の10ビットのデータを有効に利用して、後段に適した8ビットの信号に変換する際、最上位ビットのみ又は最上位及び2番目のビットを除去し、さらに入力の低い範囲においては、すべてのビットをゼロとする処理を行うことにより、非線形の階調変換を行っている。例えば、第2の変換特性TC2は、入力の最上位ビット及び最下位ビットを除去して8ビットとし、さらに入力が所定値512未満では、すべてのビットをゼロに置きかえる処理をすることにより得られる。第3の変換特性TC3は、入力の最上位ビット及び上位から2番目のビットを除去して8ビットとし、さらに入力が所定値767未満ではすべてのビットをゼロに置きかえる処理をすることにより得られる。
ヘッダ挿入手段13は、階調変換手段7から出力される階調変換された撮像信号(画像データ)Stにヘッダを挿入する。ヘッダは1フレームの撮像信号に対して挿入されるものであり、挿入されるヘッダの例を図4に示す。図4(a)〜(d)は、それぞれ互いに4つの異なる内容のヘッダを示す。
ヘッダ情報H1は、後述の第1の露出量K1と第1の階調変換特性TC1を適用した場合の階調変換出力St1であることを示す。同様にヘッダ情報H2は、後述の第2の露出量K2と第2の階調変換特性TC2を適用した場合の階調変換出力St2であることを示す。ヘッダ情報H3は、後述の第3の露出量K3と第3の階調変換特性TC3を適用した場合の階調変換出力St3であることを示す。ヘッダ情報H0は、初期状態であることを示す。
このようなヘッダ情報を撮像信号に挿入するのは、後述のように、フレーム同期された階調変換手段7の出力St1、St2、St3を、非同期の、外部の画像信号処理手段9で判別可能にし、どのような露出量及び階調変換特性を適用することにより得られた撮像信号であるかの判別を可能にするためである。
外部の画像信号処理手段9は、インターフェース手段14を介して送信される撮像信号(画像データ)に対し、表示、印刷、更なる画像処理のための処理を行うためのものであり、例えば専用のハードェアで構成可能であるほか、パーソナルコンピュータでも構成可能である。外部の画像信号処理手段9をパーソナルコンピュータで構成すると、画像抽出、画像合成などの画像処理を汎用的で、かつ多機能、高性能に実現することができる。画像信号処理手段9はさらに撮像装置に対して撮像要求を発生する機能をも有する。
インターフェース手段14は、ヘッダが挿入された撮像信号Shを受けて、これを信号Suiとして、外部の画像信号処理手段9に送信する。インターフェース手段14は、さらに、画像信号処理手段9から、該画像信号処理手段9で処理された撮像信号のレベルを表すレベル信号Sucを受信し、この信号Sucを制御手段8に転送する。インターフェース手段14は、さらに画像信号処理手段9からの、撮像要求信号Sstを制御手段8に転送する。
する。
インターフェースのプロトコルとして、USB2.0やIEEE1394などのシリアル通信を用いることで、高速なデータ転送を容易に実現することが出来る。規格化された通信インターフェースを用いることで汎用的な環境で使用可能であり、アプリケーションソフトウェア開発コストを抑える効果も有する。
制御手段8は、階調変換手段7が線形の変換特性(TC1)で変換を行ったときに画像信号処理手段9で処理された撮像信号Sjのレベルを表す信号Sucに応じて、制御信号Kd,Ks、Kgをそれぞれを光源駆動手段1、固体撮像素子4、前置増幅器5に送って露出量を制御するとともに、制御信号Tcを階調変換手段7に送って階調変換手段7の階調変換特性を制御し、また、ヘッダ制御信号CNThをヘッダ挿入手段13に送ってヘッダ挿入手段13を制御して、挿入されるヘッダの内容を決定する。
なお、制御手段8でこれらの制御信号Kd、Ks、Kg、Tc,CNThを生成する代わりに、外部の画像信号処理手段9でこれらの制御信号Kd、Ks、Kg、Tc、CNThを生成し、インターフェース手段14を介して制御手段8に送り、制御手段8がこれらの信号をそれぞれ光源駆動手段1、固体撮像素子4、前置増幅器5、階調変換手段7、ヘッダ挿入手段13に転送するようにしても良い。
露出量の制御は、光源駆動手段1に対する駆動電流の制御(光源2の光量の調整)、固体撮像素子4に対する電荷蓄積時間の制御(電子シャッターの制御)、及び前置増幅器5に対する増幅利得の制御によって行われる。
露出量は、光源駆動手段1の駆動電流が大きいほど大きくなり、固体撮像素子4の電荷蓄積時間が大きいほど大きくなり、前置増幅器5の増幅利得が大きいほど大きくなる。
線形な関係が成立する範囲では、露出量は、駆動電流と、電荷蓄積時間と、増幅利得の積に比例する。
即ち、
K=Kd×Ks×Kg
の関係がある。
ここで、Kは露出量、
Kdは光源駆動電流に対応する光源駆動電流係数、
Ksは電荷蓄積時間に対応する蓄積時間係数、
Kgは増幅利得に対応する増幅利得係数である。
露出量Kの制御は、これらの係数Kd、Ks、Kgを、
階調変換手段7が線形の変換特性(TC1)で変換を行うことにより生成された撮像信号が画像処理手段9に供給され、これに応じて画像処理手段9が処理した撮像信号Sjのレベル(階調変換特性が線形であるので、A/D出力Sfに比例する)に基づいて定めることにより行われる。例えば、上記の画像信号処理手段9の撮像信号Sjのレベルに対応するアドレス値にKd、Ks、Kgの値を蓄えたLUT(ルック・アップ・テーブル)が用いられる。
LUTの作成(SjとKd、Ks、Kgの関係の設定)に当たっては、S/N(信号対ノイズ比)、フレームレート、動きによるぶれ防止等が考慮される。
図5に示す表は、異なる値の露出量Kと、それを実現するための駆動電流係数Kd、蓄積時間係数Ks、増幅利得係数Kgとの関係を示す。図5の表の左端の欄は設定番号(設定状態を特定するための番号)を示す。露出量K、駆動電流係数Kd、蓄積時間係数Ks、増幅利得係数Kgは相対値であり、例えば、電荷蓄積時間1/30(秒)を基準状態Ks=1.0とした場合、電荷蓄積時間1/60(秒)の状態はKs=0.5である。
制御手段8は、試験撮像時には、基準露出量K=1とし、階調変換手段7が線形の変換特性で変換を行うことにより生成された信号を、画像処理手段9で処理したときに得られる撮像信号Sjのレベルに基づいて、本撮像で用いる露出量Kが最適となるように、光源駆動電流係数Kd、電荷蓄積時間係数Ks、増幅利得係数Kgを制御する。
基準露出量K(=1)は、想定される種々の被写体のいずれを撮像した場合にも、固体撮像素子4の出力Ssが設計された範囲内に収まるように、光源駆動電流、電荷蓄積時間、増幅利得を最適化することにより得られた値であり、この値は、多数の被写体のサンプルを用いて、それぞれについて最適化し、統計処理することにより決定されたものである。
基準露出量Kは、基準状態の光源駆動電流Idを設定する光源駆動電流係数Kdを1とし、基準状態の固体撮像素子4の電荷蓄積時間を設定する蓄積時間係数Ksを1とし、基準状態の前置増幅器5の増幅利得を設定する利得係数Kgを1としたとき、1となる。即ち、
K = Kd×Ks×Kg = 1
の関係が満たされる。
制御手段8は、試験撮像時に、階調変換特性TC1を選択して行った試験撮像で得られる撮像信号Sj(試験撮像で、階調変換手段7が線形の階調変換特性TC1で変換を行うことにより得られた信号を画像処理手段で処理したときに得られる撮像信号Sj)のレベルを入力とし、本撮像で用いる光源駆動電流制御信号Kd、電荷蓄積時間Ks、増幅利得Kgの値を調整する。
また、階調変換手段7に対し、信号Tcにより、選択すべき階調変換特性を指示する。
図2は、被写体3として指(被写体3A)を撮像し、指紋のパターンを鮮明に表す画像を生成する場合の、撮像画面内における指の輪郭3Apと、一本の水平ライン(水平方向に並んだ画素から成るライン)Lnの位置関係を示す。
図6、図7、図8は、それぞれ、露出量が第1の値(第1の露出量)、第2の値(第2の露出量)、第3の値(第3の露出量)に設定された状態(第1の状態、第2の状態、第3の状態)における、A/D出力Sfを示す。図6、図7、図8で横軸は画面内の水平ラインLn上の位置(H)を示している。縦軸はA/D出力Sfである。
また、図6(a)は、水平ラインLn全体にわたるA/D出力Sfの概要を示し、図6(b)、(c)、(d)は、それぞれ、図6(a)の位置P1、P2、P3のA/D出力Sfを拡大して示す。位置P1は、被写体のうち最も明るい部分、位置P3は被写体のうち最も暗い部分、位置P2は被写体のうちの中間的な明るさの部分である。
また、図7(a)は、水平ラインLn全体にわたるA/D出力Sfの概要を示し、図7(b)、(c)、(d)は、それぞれ、図7(a)の位置P1、P2、P3のA/D出力Sfを拡大して示す。
また、図8(a)は、水平ラインLn全体にわたるA/D出力Sfの概要を示し、図8(b)、(c)、(d)は、それぞれ、図8(a)の位置P1、P2、P3のA/D出力Sfを拡大して示す。
図示のように、指を撮像することにより得られる画像は、振幅が大きい、緩やかに変化する成分(低周波数成分)に、振幅が小さい、急に変化する成分(高周波数成分)が重畳したものである。このうち、振幅の小さい高周波数成分が指紋のパターンに対応する。本発明は、指紋のパターンを表す画像の生成を目的とするものであり、以下のようにして、振幅の小さい高周波数成分を適確に抽出している。
図6、図7、図8において、Sf1、Sf2、Sf3はそれぞれ被写体の位置P1、P2、P3の部分(小領域)の平均輝度レベルに対応するA/D出力Sfの平均レベルを示し、ΔSf1、ΔSf2、ΔSf3は高周波数成分の振幅を示す。
露出量を大きくすれば、A/D変換出力Sfの平均出力レベルが高くなる。一方、A/D変換出力Sfの所定のレベルにおける高周波数成分の振幅を拡大するには、階調変換手段7で用いる階調変換特性として、当該所定の力レベルにおける、入力の変化に対する出力の変化の比が大きい変換特性を用いれば良い。被写体に対応する画像のうち、各部分について最適の露出量と階調変換特性を用いたときに得られた画像を選択することにより、最も鮮明な画像(指紋パターンを示す画像)を得ることができ、このようにして得られた各部分の画像を互いに組合せる(合成する)ことにより、被写体画像の全体について鮮明な指紋のパターンを表す画像を得ることとができる。このような選択及び合成は画像処理手段9で行われる。
以下、そのための動作を図9を参照してより詳細に説明する。
最初にステップS1において、外部の画像信号処理手段9から撮像要求信号Sstが発せられると、これがインターフェースを介して制御手段8に伝えられ、制御手段8は、撮像装置の各部を初期状態に設定する。このとき、ヘッダ挿入手段14は、初期状態であることを示すヘッダ情報H0を、画像信号処理手段9に向けて送信される画像データの各フレームに付加する。これに対し、外部の画像信号処理手段9は送信されてくる画像データのヘッダ情報を抽出する。
外部の画像信号処理手段9は、抽出したヘッダが初期状態を表すもの(H0)かどうかの判断をし(S2)、初期状態であれば、ステップS3の試験撮像処理を実行する。
ステップS3において、試験撮像処理が開始されると、初期状態、即ち、基準露出量K0を与えるように、光源駆動電流係数Kd、電荷蓄積時間係数Ks、前置増幅器増幅利得係数Kgが設定されて、この状態で撮像が行われる。このとき、階調変換手段7も階調変換特性が初期値、例えば第1の変換特性TC1に設定される。
また、このときも、ヘッダ情報としてH0を挿入すべきことを指示する。この結果、上記のように露出量K1、階調変換特性TC1を適用して得られた撮像信号にヘッダH0が挿入されたものが、外部の画像信号処理手段9に送信される。このヘッダ情報H0により外部の画像信号処理手段9では、露出量が初期状態(K0)で、かつ線形の階調変換特性TC1を適用して得られた撮像情報であることを知ることができる。
上記のように基準露出量K0で撮像を行い、階調変換手段7が線形の変換特性TC1を用いて変換を行い、さらにインターフェース手段14を介して送信された信号を画像信号処理手段9で処理することにより得られた撮像信号Sjのレベル(Suc)をもとに、以下のように、制御手段8で最適な露出量K1を検出することができる。
即ち、次に、ステップS4で、制御手段8は、撮像により出力されている撮像信号Sjのレベルをもとに、本撮像で用いるべき第1乃至第3の露出量K1乃至K3を算出する。
即ち、ステップS3で得られた撮像信号Sjのレベルから、被写体全体を、A/D変換出力のダイナミックレンジを十分に利用して(ダイナミックレンジの略全体を利用して)取り込むことができる第1の露出量K1を検出する。
また、撮像信号Sjのレベルから各部の対応するA/D変換出力Sfの平均的レベル(Sf1,Sf2,Sf3)を考慮して、さらに位置P2の信号量Sf2、及び位置P3の信号量Sf3に基づき、第2の露出量K2及び第3の露出量K3をそれぞれ算出する。
ここで、第2の露出量K2と第3の露出量K3は、
K2=Sa/Sf2
K3=Sa/Sf3
で与えられる。
Saは、A/D変換出力Sfの最大値Sfmを用い、画像処理手段9において、高周波数成分の振幅を適切に取出すことができるように予め定められた値である。
上記のように、振幅の大きい低周波数成分に、振幅の小さい高周波数成分が重畳した画像において、高周波数成分のパターンを鮮明に取出すため、本発明では、露出量の制御と階調変換特性の選択を適切に組合せて行うこととしている。
次に、ステップS5では、ステップS4で得られた第1の露出量K1を用いて露出制御を行い、これとともに、階調変換手段7に第1の階調変換特性TC1で階調変換を行わせて撮像を行い、1フレームの撮像データを生成し、ヘッダ挿入手段12は、生成された撮像データにヘッダH1を挿入する。第1の露出量K1は、例えば図6(a)に示されるように、被写体の最も明るい部分P1に対応するA/D変換出力Sf1が、A/D変換出力のダイナミックレンジに含まれ、かつ該ダイナミックレンジの最大値Sfmに近い値となるものである。第1の階調変換特性TC1は、図3に示すように線形の変換特性である。
第1の露出量K1及び第1の階調変換特性TC1を用いて撮像を行うと、階調変換出力Stとして、図6(b)乃至(d)に示すように、位置P1、P2、P3のすべてにおいて高周波数成分が現われ、位置P1における高周波数成分の方が位置P2における高周波数成分よりも振幅が大きく、位置P2における高周波数成分の方が位置P3における高周波数成分よりも振幅が大きいデータが得られる。位置P1、P2、P3相互間で、高周波数成分の振幅に差ができるのは、同じ細かな構造(例えば指紋)による輝度変化の振幅も、その部分の輝度レベルに比例して小さくなるからである。
次に、ステップS6では、ステップS4で得られた第2の露出量K2を用いて露出制御を行い、これとともに、階調変換手段7に第2の階調変換特性TC2で階調変換を行わせて撮像を行い、1フレームの撮像データを生成し、ヘッダ挿入手段12は、生成された撮像データにヘッダH2を挿入する。第2の露出量K2は、例えば図7(a)に示されるように、被写体の中間程度の明るさの部分P2に対応するA/D変換出力Sf2が、A/D変換出力Sfのダイナミックレンジに含まれ、かつ該ダイナミックレンジの最大値Sfmに近い値となり、一方、被写体の最も明るい部分P1に対応するA/D変換出力Sf1が、A/D変換出力のダイナミックレンジの最大値Sfmに固定される(飽和する)ものである。第2の階調変換特性TC2は、図3に示すように、入力(A/D変換出力Sf)が最大値の1/2までは出力がゼロであり、入力が最大値の1/2以上の範囲では、入力の変化に対する出力の変化が、第1の階調変換特性TC1の2倍になる。
第2の露出量K2及び第2の階調変換特性TC2を用いて撮像を行うと、階調変換出力Stとして、図7(b)に示すように、位置P1においては、信号が飽和し、高周波数成分が現われないものの、図7(c)及び(d)に示すように、位置P2及びP3において高周波数成分が現われ、位置P2における高周波数成分の方が位置P3における高周波数成分よりも振幅が大きいデータが得られる。
次に、ステップS7では、ステップS4で得られた第3の露出量K3を用いて露出制御を行い、これとともに、階調変換手段7に第3の階調変換特性TC3で階調変換を行わせて撮像を行い、1フレームの撮像データを生成し、ヘッダ挿入手段12は、生成された撮像データにヘッダH3を挿入する。第3の露出量K3は、例えば図8(a)に示されるように、被写体の最も暗い部分P3に対応するA/D変換出力Sf3が、A/D変換出力Sfのダイナミックレンジに含まれ、かつ該ダイナミックレンジの最大値Sfmに近い値となり、一方、被写体の最も明るい部分P1に対応するA/D変換出力Sf1のみならず、被写体の中間程度の明るさの部分P2に対応するA/D変換出力Sf2が、A/D変換出力のダイナミックレンジの最大値Sfmに固定される(飽和する)ものである。第3の階調変換特性TCCは、図3に示すように、入力(A/D変換出力Sf)が最大値の3/4までは出力がゼロであり、入力が最大値の3/4以上の範囲では、入力の変化に対する出力の変化が、第1の階調変換特性TC1の4倍になる。
第3の露出量K3及び第3の階調変換特性TC3を用いて撮像を行うと、階調変換出力Stとして、図8(b)及び(c)に示すように、位置P1及びP2においては、高周波数成分が現われないものの、図8(d)に示すように、位置P3において高周波数成分が明確に現われるデータが得られる。
ステップS8において、外部の画像信号処理手段9は、ヘッダ情報を付加した撮像信号Suiが送られる度に、ヘッダ情報を取り込みその内容を検出する。
次に、ステップS10では、ステップS5乃至S7の撮像(本撮像)で得られた信号のうち、画像の各位置(各部分)について、高周波数成分の振幅が最大のものを選んで合成する。
図示の例では、位置P1については、ステップS5の処理で得られた信号(図6(b)、図7(b)、図8(b)に示される高周波数成分のうちの最も大きいもの、即ち図6(b)に示される高周波数成分を有する信号)を選ぶ。位置P2については、ステップS6の処理で得られた信号(図6(c)、図7(c)、図8(c)に示される高周波数成分のうちの最も大きいもの、即ち図7(c)に示される高周波数成分を有する信号)を選ぶ。位置P3については、ステップS7の処理で得られた信号(図6(d)、図7(d)、図8(d)に示される高周波数成分のうちの最も大きいもの、即ち図7(d)に示される高周波数成分を有する信号)を選ぶ。
そして、このようにして、各位置について選ばれた信号を合成して1フレームの画像信号を生成する。このような合成を行うことで、被写体内のすべての部分について、高周波数成分のパターンが鮮明に再生された画像が得られる。この場合、低周波数成分の忠実な再生は犠牲となるが、高周波数成分の鮮明な再生を優先することで、輝度が細かく変化する(変化幅が小さい)パターン、例えば指紋のパターンを表す鮮明な画像を得ることができる。
上記のうち、ステップS2、S8、S10は画像信号処理手段9における処理であり、ステップS1は、一部画像処理手段9における処理と撮像装置における処理であり、他のステップS3〜S7は、撮像装置における処理である。
ヘッダ情報を用いることで、非同期な外部の画像信号処理手段9で露出制御が可能で、フレーム毎に画像信号を検出することが可能であるため、無駄なフレームを使用する必要が無く高速なシステムを構築することが出来る。
また、外部の画像信号処理手段としてパーソナルコンピュータを用いることで、画像処理を高性能に実現することが可能となる。
さらにまた、露出制御に、外部信号処理部9における信号処理結果を用いることで、線形フィルタ、非線形フィルタ、ヒストグラム、分散等の高度な計算処理を用いた露出制御を実現することもできる。
なお、上記の例では、ステップS10において、画像の各位置について、ステップS5乃至S7の処理で得られた信号のうち、高周波数成分の振幅が最大のものを選んで合成しているが、そのようにする代わりに、被写体に対応する画面の全体について最も適切な露出量とそれに対応する階調変換特性との組合せで生成された画像信号を得ることとしても良い。このようにした場合にも、高周波数成分の振幅を増幅し、輝度が細かく変化する(変化幅が小さい)パターンを表す鮮明な画像を得ることができる。
また、上記の例のステップS3の処理では、一つの基準露出量K0で撮像を行い、その結果得られる信号量Sfに基づいて、第1の露出量K1、第2の露出量K2、第3の露出量K3を求める処理(S4)を行っているが、複数の異なる基準露出量、例えば3つの基準露出量K0a、K0b、K0cで撮像を行い、その結果得られる複数の、例えば3つの信号量Sf1、Sf2、Sf3に基づいて、第1の露出量K1、第2の露出量K2、第3の露出量K3を求めることとしても良い。
この場合、第1の基準露出量K0aは、実施の形態1で説明したのと同様の値を有する。第2の基準露出量K0bは、想定される被写体のうち、透過率が比較的低い(即ち、固体撮像素子に入射する光の量が少ない)もの(例えば、太い指など)を撮像した場合に、固体撮像素子出力Ssが設計された範囲内に収まるように、最適化した値であり、この値も、多数の被写体のサンプル(太い指など)を用いて、それぞれについて最適化し、統計処理することにより決定されたものである。第2の基準露出量K0bは第1の基準露出量K0aよりも大きな値となる。
第3の基準露出量K0aは、想定される被写体のうち、透過率が比較的高い(即ち、固体撮像素子に入射する光の量が多い)もの(例えば、細い指など)を撮像した場合に、固体撮像素子出力Ssが設計された範囲内に収まるように、最適化した値であり、この値も、多数の被写体のサンプル(細い指など)を用いて、それぞれについて最適化し、統計処理することにより決定されたものである。第3の基準露出量K0cは第1の基準露出量K0aよりも小さな値となる。
複数の基準露出量K0a、K0b、K0cを用いることで、種々の互いの異なる特性の被写体のいずれに対しても、適切な基準露出量を設定することでき、A/D変換出力Sfが飽和するといった事態の発生を少なくすることができ、露出制御や階調変換特性の選択を適切に行うことができる。
以下、3種類の基準露出量K0a、K0b、K0cを用いる場合について説明する。この場合、例えば、図4の単一のヘッダH0の代わりに3種のヘッダH0A,H0B,H0Cを用いる。
まず、第1の基準露出量K0aの設定で被写体を撮像する。このときヘッダ挿入手段12は撮像データに対し、例えばヘッダ情報H0Aを設定する。そして次のフレームでは、第2の基準露出量K0bの設定で被写体を撮像する。このときヘッダ挿入手段12は撮像データに対し、例えばヘッダ情報H0Bを設定する。さらに次のフレームで、第3の基準露出量K0cの設定で被写体を撮像する。このときヘッダ挿入手段12は撮像データに対し、ヘッダ情報H0Cを設定する。
ステップS3で3つの基準露出量を適用して撮像され、それぞれヘッダ情報H0A,H0B、H0Cを持つ3枚(3フレーム)の画像データを比較することで、被写体全体をダイナミックレンジ内で有効に取り込める第1の露出量K1を正確に決定することができる。
このように、複数の基準露出量K0a、K0b、K0cを用いることで、被写体の信号量が飽和したり、クリップする撮像信号の影響を除去することができ、ステップS6において、露出量判定ができない事態を避けることができる。
なお上記のように、初期状態の設定値を複数個用いる場合は、それぞれに対して異なるヘッダ情報(H0A、H0B、H0C)を付加しても、同一のヘッダ情報(H0)を割り当てても、初期状態を検出する効果が得られる点では同じである。
また、このように、1フレーム毎にあらかじめ設定しておいた複数の基準露出量に切り換えて撮像することで、最適な第1の露出量K1判定用の画像データを高速に撮像することができ、この結果最適な第1の露出量K1を高速に決定できる。
また、上記の例では、露出量制御のため、光源駆動電流、電荷蓄積時間及び増幅利得を制御することとしているが、(a)電荷蓄積時間と増幅利得を制御し、光源駆動電流制御を固定することもでき、(b)光源駆動電流を制御し、電荷蓄積時間及び増幅利得特性を固定することもできる。
さらにまた、上記の例では、被写体の背後から光を当てて透過光を撮像素子に入射しているが、被写体に当たる反射光(或いは散乱光)を用いた場合にも、本発明を適用することができる。さらに、第1の変換特性TC1、第2の変換特性TC2、第3の変換特性TC3の組み合わせは、ダイナミックレンジが有効に使用できる組み合わせであればよく、上記の例以外にも様々な組み合わせが考えられる。
実施の形態2.
図10は、この発明の実施の形態2の撮像装置の構成を示すブロック図である。実施の形態2の撮像装置は、図10において、図1と同一の符号は同一乃至同様の部材を示す。図10の撮像装置は、図1に示す部材に加えて、被写体検出手段11を有する。
実施の形態2の撮像装置は、被写体からの信号のみを抽出して露出制御に用いるものである。より詳しく述べると、被写体検出手段11は、画像処理手段9の出力Sjに基づいて、被写体の形状を認識し、被写体部分とそうでない部分の判別を行い、被写体部分以外の部分の信号を無視し、被写体部分の信号のみに基づいて算出した撮像信号Sjのレベルを供給する。被写体部分の撮像信号Sjのレベルを表す信号Sucがインターフェース手段14を介して制御手段12に送られ、制御手段12は、この撮像信号Sjのレベルに基いて、即ち、被写体検出手段11の出力を露出評価値として露出制御及び階調変換特性の選択を行わせる。
図11は、被写体3の背景部分が被写体3に比べて輝度レベルの高い場合(例えば実施の形態1について述べたように、被写体3を背後から照明する光源2からの光が直接固体撮像素子4に入射した場合)場合のA/D変換出力Sfを示す。図11で横軸は図2に示される画面内の水平ラインLn上の位置(H)を示しており、縦軸はA/D出力Sfである。図11において、位置P4は、被写体3の背景の明るい部分に対応する。
図11に示す画像信号が入力された場合、位置P4の信号Sf4によって、露出量の適切な制御が困難となる。そこで、本実施の形態では、位置P4の信号Sf4を無視して露出量の制御、階調変換特性の選択を行うこととしている。即ち、上記のように、被写体検出手段11が被写体部分の映像信号のみを抽出し、インターフェース手段14を介して制御手段12に送る。制御手段12は、被写体検出部分11が抽出した被写体部分の映像信号のみを用いて露出制御及び階調変換特性の選択を行う。
図12は、そのような被写体部分抽出の機能を持つ撮像装置の動作を示す。図12に示される動作は、図9に示す動作と概して同じである。異なるのは、ステップS2とステップS3の間にステップS13が挿入されている点であり、図12のステップS4は、図9のステップS4と同じであるが、ステップS13で被写体部分の信号として抽出された信号のみを用いて露出量の算出を行う。
被写体部分の信号のみに基づいて露出量の制御、階調変換特性の選択を行うので、被写体の背景部分の輝度の影響を受けることなく、露出量の制御などを適切に行うことができる。
なお、実施の形態2に対しても、実施の形態1に関連して説明したのと同様の変形を加えることができる。
この発明の実施の形態1の撮像装置の構成を示すブロック図である。 撮像画面内の被写体の画像の一例を示す図である。 図1の階調変換手段の第1乃至第3の階調変換特性を示す図である。 撮像信号に挿入されるヘッダ情報の例を示す図である。 異なる値の露出量Kと、それを実現するための駆動電流係数Kd、蓄積時間係数Ks、増幅利得係数Kgとの関係を示す表である。 露出量が第1の値(第1の露出量)の状態における、A/D変換出力Sfを示す図である。 露出量が第2の値(第2の露出量)の状態における、A/D変換出力Sfを示す図である。 露出量が第3の値(第3の露出量)の状態における、A/D変換出力Sfを示す図である。 この発明の実施の形態1の撮像装置の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2の撮像装置の構成を示すブロック図である。 被写体の背景が明るい場合のA/D変換出力Sfの一例を示す図である。 この発明の実施の形態2の撮像装置の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 光源駆動手段、 2 光源、 3 被写体、 4 固体撮像素子、 5 前置増幅器、 6 A/D変換手段、 7 階調変換手段、 8 制御手段、 9 画像処理手段、 10 制御手段、 11 被写体検出手段、 12 制御手段、 13 ヘッダ挿入手段、 14 インターフェース手段。

Claims (8)

  1. 被写体からの撮像光を画素ごとに光電変換して撮像信号を生成する固体撮像素子と、
    前記固体撮像素子からの撮像信号を増幅する増幅手段と、
    前記増幅手段の出力をアナログ−ディジタル変換してディジタル撮像信号を出力するA/D変換手段と、
    前記A/D変換手段の出力を階調変換する階調変換手段と、
    前記階調変換手段から出力される階調変換された撮像信号にヘッダ情報を挿入するヘッダ挿入手段と、
    前記ヘッダが挿入された撮像信号を外部の画像信号処理手段へ送信し、前記外部の画像信号処理手段で処理された撮像信号のレベルを示す信号を受信して前記制御手段に供給するインターフェース手段と、
    前記外部の画像信号処理手段で処理された撮像信号のレベルに応じて、前記固体撮像素子の電荷蓄積時間と前記増幅手段の利得の積に比例した露出量を調整するとともに、
    前記ヘッダ情報挿入手段で挿入されるヘッダ情報の内容を決定する制御手段と
    を有する撮像装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記外部の画像信号処理手段で処理された撮像信号のレベルに応じて、前記露出量を調整するとともに、前記階調変換手段の階調変換特性を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記被写体を照射する光源と、
    前記光源の光量を制御するための光源駆動手段とをさらに有し、
    前記制御手段は、前記固体撮像素子の電荷蓄積時間及び前記増幅手段の利得に加えて、前記光源の光量を制御することにより前記露出量を調整する
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記制御手段は、
    前記階調変換手段の階調変換特性として、
    前記A/D変換手段の出力の可変範囲のうち、前記A/D変換手段からの出力の低周波数成分のレベルの部分において、入力の変化に対する出力の変化の比が大きい階調変換特性を選択することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  5. 前記固体撮像素子に形成される画像のうち、前記被写体に対応する画像の部分を検出する被写体検出手段をさらに有し、
    前記制御手段は、前記被写体検出手段により検出された被写体に対応する画像の部分以外の信号を無視して、前記露出量の制御を行う
    することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の撮像装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の撮像装置と、
    前記撮像装置との間で信号の送受信が可能なように設けられた画像信号処理手段とを有し、
    前記撮像装置の前記制御手段と前記画像信号処理手段が非同期に動作するものであり、前記画像信号処理手段が前記撮像装置から送信されるヘッダ情報を検出することで前記露出量を判別することを特徴とする画像処理システム。
  7. 前記制御手段は、
    前記被写体のそれぞれの部分について、前記A/D変換手段の出力の低周波数成分のレベルに応じて定められた露出量及び階調変換特性を用いて形成された画像を選択し、選択されたそれぞれの部分の画像を組合せることにより被写体全体の画像を生成する
    ことを特徴とする請求項6に記載の画像処理システム。
  8. 前記制御手段は、
    前記被写体の画像のうち、
    前記A/D変換手段の出力の低周波数成分のレベルが比較的高い部分については、前記露出量を比較的小さくし、前記階調変換手段の階調変換特性として、入力に対する出力の変化が略一様な変換特性を選択することにより得られた画像を選択し、
    前記A/D変換手段の出力の低周波数成分のレベルが比較的低い部分については、前記露出量を比較的大きくし、前記階調変換手段の階調変換特性として、入力に対する出力の変化が、入力レベルの低い領域において小さく、入力レベルの高い領域において大きい変換特性を選択することにより得られた画像を選択する
    ことを特徴とする請求項7に記載の画像処理システム。
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