JP2006254075A - 情報処理装置、情報処理管理方法およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の情報処理リソースの処理状況を互いに連動させて表示させることができる情報処理装置を提供すること。
【解決手段】本発明の情報処理装置は、複数の情報処理リソースと、前記リソースを用いて実行するジョブを受け付ける受け付け処理部と、受け付けたジョブに関わるタスクを前記各リソースに割り付けて実行させる処理管理部と、前記リソースごとに前記タスクの残り処理時間を見積もる見積もり部と、前記残り処理時間に基づいて、前記リソースごとに前記タスクをスケジューリングすると共に、前記リソースのスケジュールを互いに時間的に対応させて表示させるための表示データを生成するマージ部と、生成された表示データを表示する表示部とを備えることを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の情報処理装置は、複数の情報処理リソースと、前記リソースを用いて実行するジョブを受け付ける受け付け処理部と、受け付けたジョブに関わるタスクを前記各リソースに割り付けて実行させる処理管理部と、前記リソースごとに前記タスクの残り処理時間を見積もる見積もり部と、前記残り処理時間に基づいて、前記リソースごとに前記タスクをスケジューリングすると共に、前記リソースのスケジュールを互いに時間的に対応させて表示させるための表示データを生成するマージ部と、生成された表示データを表示する表示部とを備えることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、情報処理装置、情報処理管理方法およびプログラムに関する。
現在,1つ以上の計算機端末やプリンタ・スキャナ・コピー機などの情報処理装置をネットワーク上に接続して,遠隔にある計算機端末から情報処理装置の操作を指示できるようにされたシステムが提案されている。このようなシステムでは、情報処理装置は、複数の計算機端末によって共用される。また、ユーザは、情報処理装置を直接操作することもある。
このように、複数のユーザによって情報処理装置が共用される場合、情報処理装置の混み具合によってユーザが投入したジョブの実行予定時刻が異なることがあり、ユーザは、通常、自分の投入したジョブがいつ処理されるのかを知りたいという欲求を有している。
従来、ネットワークに複数のプリンタが繋がっている場合、それぞれのプリンタにおける現在のジョブ状況をグラフィカルにかつリアルタイム表示を可能にする技術が知られている(例えば、特許文献1を参照。)
また、プリンタ及びスキャナを用いてコピー機を構成するシステムでは、プリンタとスキャナのそれぞれの処理状況を一目で把握できるようにプログレスバー表示で管理する制御方法が提案されている(例えば、特許文献2を参照。)
特開2002−149388号公報
特開2000−32200号公報
このように、複数のユーザによって情報処理装置が共用される場合、情報処理装置の混み具合によってユーザが投入したジョブの実行予定時刻が異なることがあり、ユーザは、通常、自分の投入したジョブがいつ処理されるのかを知りたいという欲求を有している。
従来、ネットワークに複数のプリンタが繋がっている場合、それぞれのプリンタにおける現在のジョブ状況をグラフィカルにかつリアルタイム表示を可能にする技術が知られている(例えば、特許文献1を参照。)
また、プリンタ及びスキャナを用いてコピー機を構成するシステムでは、プリンタとスキャナのそれぞれの処理状況を一目で把握できるようにプログレスバー表示で管理する制御方法が提案されている(例えば、特許文献2を参照。)
これらの従来の技術では、プリンタ部、スキャナ部の単体について表示のみにとどまっており、各部が連動した表示もしくはマルチジョブへの対応は不可能であった。
本発明は係る事情に鑑みてなされたものであり、複数の情報処理リソースの処理状況を互いに連動させて表示させることができる情報処理装置を提供するものである。
本発明は係る事情に鑑みてなされたものであり、複数の情報処理リソースの処理状況を互いに連動させて表示させることができる情報処理装置を提供するものである。
(情報処理装置)
本発明の情報処理装置は、複数の情報処理リソースと、前記リソースを用いて実行するジョブを受け付ける受け付け処理部と、受け付けたジョブに関わるタスクを前記各リソースに割り付けて実行させる処理管理部と、前記リソースごとに前記タスクの残り処理時間を見積もる見積もり部と、前記残り処理時間に基づいて、前記リソースごとに前記タスクをスケジューリングすると共に、前記リソースのスケジュールを互いに時間的に対応させて表示させるための表示データを生成するマージ部と、生成された表示データを表示する表示部とを備えることを特徴とする。
本発明の情報処理装置は、複数の情報処理リソースと、前記リソースを用いて実行するジョブを受け付ける受け付け処理部と、受け付けたジョブに関わるタスクを前記各リソースに割り付けて実行させる処理管理部と、前記リソースごとに前記タスクの残り処理時間を見積もる見積もり部と、前記残り処理時間に基づいて、前記リソースごとに前記タスクをスケジューリングすると共に、前記リソースのスケジュールを互いに時間的に対応させて表示させるための表示データを生成するマージ部と、生成された表示データを表示する表示部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、見積もり部が情報処理リソースごとに、ジョブに関わるタスクの残り処理時間を見積もり、マージ部が、見積もった残り処理時間に基づいて各タスクのスケジューリングを行い、さらにその結果を、情報処理リソースごとに、互いに時間的に対応させて表示させる。従って、ユーザは、複数の情報処理リソースの処理状況やスケジュールを容易に把握することができる。
本発明の情報処理装置とは、例えば、デジタル複写機のような原稿のコピー機能、原稿のスキャン機能、電子データのプリント機能などを有している装置である。本発明の装置は、一台の装置で構成してもよく、複数台の装置を接続して構成してもよい。
ジョブとは、例えば、原稿をスキャンするスキャンジョブ、印刷データをプリントするプリントジョブ、原稿をコピーするコピージョブなどである。また、これ以外にも、原稿をスキャンしてFAXするFAXジョブや、原稿をスキャンしてメールで送信するメールジョブなどがあってもよい。
受け付けられたジョブのデータ(以下、「ジョブデータ」という。)には、モード情報が含まれている。モード情報とは、ジョブの種類(スキャン、プリント、コピーなど)及び実行条件(例えば、スキャンジョブなら読み取り方法(例えば、片面又は両面、解像度、色設定など)、プリント・コピージョブならば印刷方法(例えば、片面又は両面、パンフレット印刷、N−up印刷、カラー又は白黒印刷))などからなる。また、ジョブデータには、スキャン・コピージョブならば読み取りを行う原稿の概数、プリントジョブならば印刷データについての情報も含まれている。さらに、ジョブデータには、実行予定時刻に関する情報も含まれており、ジョブをすぐに実行させるか、所定の時刻にジョブを実行させるか(ジョブの予約)を設定が可能である。実行予定時刻として、ジョブの投入予定時刻や完了予定時刻を指定することができる。
ジョブとは、ユーザ側から見た処理単位であり、情報処理装置側からは、単一のジョブは、複数のタスクからなることがある。タスクには、通常、スキャン処理及びプリント処理の少なくとも1つ以上が含まれる。例えば、コピージョブには、スキャン処理及びプリント処理が含まれる。
情報処理リソースは、スキャナ部、プリンタ部及びメモリのうちの少なくとも2つを含むことが好ましい。スキャナ部及びプリンタ部を含むと、これらを連動させてスキャンジョブ、プリントジョブ、コピージョブの何れをも実行可能である。また、メモリの処理状況(すなわち、メモリへの電子データの格納処理状況)を表示すると、スキャンもプリントも行われていないのに次のジョブが始まらない場合でも、ユーザがなぜ始まらないのか納得しやすい。
見積もり部は、前記タスクの残り処理量と、データベースに格納された標準的な処理時間とから、前記残り処理時間を見積もることが好ましい。タスクの残り処理量とは、スキャン・コピージョブならば読み取りを行う原稿の残り枚数、プリントジョブならば印刷データの残りページ数である。原稿の残り枚数は、ジョブデータに含まれる概数を用いても、原稿自動搬送装置の枚数センサが求めた枚数を用いてもよい。データベースには、各モード(タスクの種類、実行条件)時に要する標準的な処理時間が格納されている。
前記受け付け処理部は、優先処理要求を伴ったジョブを受け付け、前記マージ部は、前記優先処理要求に従って、割り込み可能な位置を抽出し、その位置を前記表示データに反映させてもよい。優先処理要求とは、既に投入されて実行待ちのジョブよりも優先的に処理すべき旨の要求である。この要求は、実行中のジョブを中断して、優先的に処理すべき旨の要求であってもよい。優先処理要求の高さは、通常、数段階に分かれている。割り込み可能な位置とは、例えば、優先処理要求を伴ったジョブが完了するまでの間に、より優先度が高いジョブや、予約ジョブが存在していない位置である。マージ部は、この割り込み可能な位置を表示データに反映させて、表示部がこの表示データを表示する。従って、この場合、ユーザは、どのタイミングで、優先処理要求を伴ったジョブを実行することができるのか、容易に理解することができる。
前記マージ部は、前記ジョブが、前記割り込み可能な位置で処理されたときの実行予定時刻を前記表示データに反映させることが好ましい。実行予定時刻は、例えば、ジョブの投入予定時刻と完了予定時刻の何れか又は両方である。
前記マージ部は、複数の割り込み可能な位置を抽出し、受け付け処理部は、どの位置に割り込ませるかについて、ユーザからの選択を受け付けてもよい。複数箇所の選択肢を提示することでユーザは、都合のいい割り込み位置を選択することができる。但し、前記優先処理要求を伴ったジョブが最も早く終了する位置が、このジョブを割り込ませる位置のデフォルトとして選択されることが好ましい。ユーザは、ジョブが最も早く終了する位置を選択する可能性が高いからである。
表示部が行う表示は、複数の情報処理リソースに割り付けられた同一ジョブに関わる複数のタスクが識別可能なように行われることが好ましい。例えば、コピージョブには、スキャン処理及びプリント処理が含まれるが、この場合、スキャン処理とプリント処理が同一ジョブに関わっていることが分かるように、例えば同一色又はパターンを付して識別可能にする。
表示部が行う表示は、バー表示であることが好ましい。また、情報処理リソースごとのバーを並列に並べることが好ましい。この場合、複数の情報処理リソースのスケジュールの時間的対応が直感的に理解しやすいからである。
(情報処理管理方法)
本発明の情報処理管理方法は、複数の情報処理リソースを用いてジョブを処理する際の情報処理管理方法であって、前記リソースごとに前記タスクの残り処理時間を見積もるステップと、前記残り処理時間に基づいて、前記リソースごとに前記タスクをスケジューリングするステップと、前記リソースのスケジュールを互いに時間的に対応させて表示させるための表示データを生成するステップと、生成された表示データを表示するステップを備えることを特徴とする。
本発明によれば、情報処理リソースごとに、ジョブに関わるタスクの残り処理時間を見積もられ、見積もられた残り処理時間に基づいて各処理のスケジューリングを行い、さらにその結果を、情報処理リソースごとに、互いに時間的に対応させて表示させる。従って、ユーザは、複数の情報処理リソースの処理状況やスケジュールを容易に把握することができる。
本発明の情報処理管理方法は、複数の情報処理リソースを用いてジョブを処理する際の情報処理管理方法であって、前記リソースごとに前記タスクの残り処理時間を見積もるステップと、前記残り処理時間に基づいて、前記リソースごとに前記タスクをスケジューリングするステップと、前記リソースのスケジュールを互いに時間的に対応させて表示させるための表示データを生成するステップと、生成された表示データを表示するステップを備えることを特徴とする。
本発明によれば、情報処理リソースごとに、ジョブに関わるタスクの残り処理時間を見積もられ、見積もられた残り処理時間に基づいて各処理のスケジューリングを行い、さらにその結果を、情報処理リソースごとに、互いに時間的に対応させて表示させる。従って、ユーザは、複数の情報処理リソースの処理状況やスケジュールを容易に把握することができる。
また、優先処理要求を伴ったジョブを受け付けるステップと、前記優先処理要求に従って、割り込み可能な位置を抽出し、その位置を前記表示データに反映させるステップとをさらに備えてもよい。この場合、ユーザは、どのタイミングで、優先処理要求を伴ったジョブが実行されるのか、容易に理解することができる。
(情報処理管理プログラム)
本発明の情報処理管理プログラムは、複数の情報処理リソースを用いてジョブを処理する際の情報処理管理プログラムであって、前記リソースごとに前記タスクの残り処理時間を見積もるステップと、前記残り処理時間に基づいて、前記リソースごとに前記タスクをスケジューリングするステップと、前記リソースのスケジュールを互いに時間的に対応させて表示させるための表示データを生成するステップと、生成された表示データを表示するステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明の情報処理管理プログラムは、複数の情報処理リソースを用いてジョブを処理する際の情報処理管理プログラムであって、前記リソースごとに前記タスクの残り処理時間を見積もるステップと、前記残り処理時間に基づいて、前記リソースごとに前記タスクをスケジューリングするステップと、前記リソースのスケジュールを互いに時間的に対応させて表示させるための表示データを生成するステップと、生成された表示データを表示するステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、優先処理要求を伴ったジョブを受け付けるステップと、前記優先処理要求に従って、割り込み可能な位置を抽出し、その位置を前記表示データに反映させるステップとをさらにコンピュータに実行させてもよい。
この説明は、情報処理管理方法の説明と共通するので省略する。
この説明は、情報処理管理方法の説明と共通するので省略する。
図1は、本発明の実施形態の情報処理装置(デジタル複写機)のブロック図であり、以下、図1を用いて、本発明の情報処理装置の内部機能構成を説明する。なお、図1は、本発明を説明するのに必要となる内部機能構成のみを図示しており、細かなデータの流れやその他の部分については、省略している。
この情報処理装置は、図1に示すように、スキャナ部1、スキャン処理部3、画像処理部5、プリンタ部7、処理管理部9、メモリ11、プリント処理部13、原稿自動搬送装置(SPF)15、受け付け処理部17、ネットワークI/F19、入力部21、ジョブスケジューリングキュー(以下、「JSキュー」とも呼ぶ。)25、割り込み管理部26、残量データ部27、マージ部29、見積り部31、表示部33を備えている。処理管理部9と割り込み管理部26よって、制御部が構成され、残量データ部27と見積もり部31によって残量見積もり部が構成される。
スキャナ部1は、原稿を光学的に読み込みこんだ後に、原稿の画像情報を電子画像データに変換し、スキャン処理部3を介してメモリ11に格納する。又は、画像処理部5へ電子画像データを送信する。
画像処理部5は、スキャナ部1が作成した電子データに対して、縮小/拡大や階調処理等の画像処理を行い、出力可能な画像データへの変換を行う。
プリンタ部7は、画像処理部5によって処理された画像データを元に印刷を行う。
スキャン処理部3は、処理管理部9から投入された処理に従い、スキャナ部1および画像処理部5へ処理指示を伝える。また、画像処理部5からの画像データをメモリ11へ転送する処理も行う。
プリント処理部13は、処理管理部9から通知された処理に従い、プリンタ部7および画像処理部5へ処理指示を伝える。また、メモリ11に格納されている画像データを読み出して、画像処理部5へ転送する。
SPF15は、厚さセンサ部を有しており、厚さセンサ部は、SPF15にセットしてある原稿の厚さを測定し、1枚読み取り終了毎の厚さを求め、セットしてある原稿の枚数を推定する。1枚読み取り終了毎の厚さを求め、セットしてある原稿の枚数を推定することについては、例えば特開平6−6561ファクシミリ装置で提案されている。セットしてある原稿の厚さの測定方法は、例えば特開平3−53263の原稿処理装置に提案されている。
受け付け処理部17は、ジョブを受け付けるブロックである。ジョブの受け付けは、情報処理装置の入力部21を介して行うことができ、また、ネットワークI/F19及びLAN経由で行うこともできる。そして、受け付けたジョブを後述するJSキュー25へ登録する処理を行う。受け付け処理部17は、受け付けたジョブのジョブデータに含まれる印刷データおよび実行条件等をメモリ11へ転送する。スキャンジョブ後の処理データは、LAN23を経由して各PCへ送信される。コピー/プリントジョブではユーザが入力を行うが、その場合として優先処理要求等が発生する場合がある。それ以外は、JSキュー25へ登録される。
受け付け処理部17が受け取るユーザ指示には、ジョブの割り込み/削除などの処理の要求も含まれる。受け付け処理部17は、まず受け付けた処理内容を判別し、割り込み/削除に含まれる要求であれば、直ちに後述する割り込み管理部26へ通知する。
処理管理部9には、ジョブ状況をリアルタイムに監視するモニタリングおよびキュー25のジョブデータのスキャンから必要情報を抽出し残量データ部27に送る機能と、スキャン/プリント処理部3,13の各部にジョブを投入する機能を有する。
モニタリングとは、スキャン処理部/プリント処理部3,13の処理状況や厚さセンサ部15をリアルタイムで監視することである。処理管理部9は、処理が行われるたびに(すなわち、1枚スキャン処理されるたびに、1枚プリント処理されるたびに)、前記モニタリングを行い、また所定周期でJSキュー25をスキャンする。次に、処理管理部9は、モニタリングによって得られたモニタリング情報と、JSキュー25のスキャンによって得られたジョブデータから残量データ部27へ送信するデータを作成し、整理後のデータを残量データ部27へ送信する。
また、処理管理部9は、マージ部29でスケジューリングされた情報を元にスキャン/プリント処理部3,13の各部にジョブを投入する。原稿自動搬送装置(SPF)を用いる場合には、厚さセンサ15からの情報を適宜取り込むことにより枚数の推定精度を上げていく。
割り込み管理部26は、受け付け処理部17から優先処理要求発生通知を受けることにより、割り込みに関わる処理を広く行う部分である。この割り込みに関わる処理には、ジョブの削除/ユーザへの割り込み可能位置の提示から割り込み終了までの処理が含まれる。
見積もり部31は、処理にかかる時間を見積もる部分である。この見積もりは、残量データ部27から新たに受け付けたジョブおよび現在処理中のジョブの最新状況(残り処理量)を取得し、用意されている“各モード時に要する処理時間値/所要メモリ値のデータベース”のうち、当該ジョブのモード情報に対応するテーブル値に基づいて残り処理量(残り枚数/ページ数)を残り処理時間へ変換する。この例では、スキャン処理/プリント処理の2点に対して所要時間の見積もりを行い、その結果を残量データ部27へフィードバックする。また、パンフレット印刷やN−up印刷等の処理を行う際にはワークスペースとしてメモリ11を占有するため、このような特別な場合のみメモリ占有時間を見積もる。この更新処理は、所定周期で絶えず行われており、これによりリアルタイムのジョブ状況の把握が可能となる。
マージ部29は、残量データ部27を参照して時間に応じて各ジョブをリソース(この例ではスキャナ部/プリンタ部)へ割り当てる。また、その結果を表示部(LCDやCRTなど)でバー表示できる形式に変換して、表示部33へ出力する。この場合、リソースごとにバーを1列に並べ、リソースの列間で時刻が対応するようにバーを配置する。また複数リソースを用いる同じジョブは、同色又は同パターンとすることが望ましい。
マージ部29は、所定周期で残量データ部27へアクセスし、ジョブの優先順(又は受付順)に、タスク種類(使用するリソース、複数リソースを使用する場合の順序や同時/逐次等の制約)および処理時間を元にスキャナ部/プリンタ部/メモリの各部について時間軸で整理を行い、タスクを各リソースに割り当てる(すなわち、各リソースごとにタスクのスケジューリングを行う)。また、割り当て結果を残量データに反映させ、残量データ部27の番号を振りなおす。(バッティングが発生した際は、割り込み管理部26へ通知を行う。)割り込み管理部26からの通知に従って、割り込み処理用の表示も行う。
JSキュー25は、投入されてきたジョブがストックされるキューである。JSキュー25は、ジョブを実行する順に入れておく従来のキューとしての機能を有する。JSキュー25に登録されたジョブのジョブデータには、図2に示す通り、ジョブごとに割り当てられるジョブID、モード情報、ユーザ情報、データ格納先のアドレスなどのジョブ固有のデータ含まれており、それらがジョブを投入された順序に従ってキュー上に並んでいる。
ジョブIDとは、ジョブを識別するために受付時に付与される連番等のIDである。モード情報は、上述したとおりである。ユーザ情報には、誰が投入したジョブであるかを示すデータが格納されている。印刷データなどの実体データは、“データ格納先アドレス”が示すメモリのアドレスに格納されており、JSキュー25では直接管理を行わない。
残量データ部27は、本システムのコアとなるデータ部分である。残量データ部27は、見積もり/表示に関連するジョブデータを蓄積管理している部分であり、各処理部へデータの提供を行う。残量データ部27の持つデータは、図3のようになっている。“IDごとのジョブデータ”には、処理管理部9から通知されたジョブID/モード情報/枚数/ユーザ情報/順番が格納されている。
ジョブID及びモード情報は、JSキュー25で設定されたものと同じである。枚数には、原稿枚数や印刷ページ数及び部数が盛り込まれている。原稿枚数は、予約時や処理開始時にはジョブデータに含まれる概数であるが、処理が進むとSPF15の枚数センサが検出した枚数が採用される。ユーザ情報は、JSキュー25と同様であり、誰が投入したジョブであるかを示すデータが格納されている。順番には、何番目に実行されるかが記載されており、このデータは、“処理順ごとの所要時間見積もりデータキュー”の番号とリンクしている。番号は、適宜更新される。
“処理順ごとの所要時間見積もりデータキューのデータ”は、番号/ジョブID/タスク種類/処理時間/メモリ占有時間からなる。
番号は、エンド時間(終了時刻)が早い順にマージ部29によって割り振られている通し番号である。ジョブIDは、“IDごとのジョブデータ”と同様である。タスク種類は、スキャン処理/プリント処理に分けられている。コピージョブの場合は、スキャン処理とプリント処理を行うため、同じジョブIDが複数存在することとなる。処理時間は、見積もり部によってIDごとのジョブデータとデータベースのデフォルト値を元に算出され、適宜更新されていく。また処理時間には、マージ部で処理が各リソースに割り当てられた結果である処理の開始(予定)時刻および終了(予定)時刻も記録される。メモリ占有時間については、パンフレット印刷のようにワークスペースとしてメモリ11を占有する特別な場合のみ見積もりデータが格納されている。その他の場合には、オールゼロのデータが格納されている。最後の“割り込み処理用の一時メモリ”であるが、ここは、割り込み部が判断した割り込み可能位置であるジョブおよびそれに伴うって移動するジョブに関してのデータを一時的に格納している部分である。これは、割り込み処理の際に用いられる。
ここで、図4を用いて、表示部33に表示される画面の一例を説明する。この画面には、ジョブ投入者/ジョブ名/投入時間/完了予定時刻/各リソース(スキャナ部1、プリンタ部7、メモリ11)のスケジュール/コピー可能枚数(「現在の設定では・・・できます」)が表示されている。ジョブ投入者/ジョブ名/投入時間/完了予定時刻は、何れも、残量データ部27から読み出される。ジョブ名の欄には、プリントジョブの場合は、プリントするファイル名が表示される。
3本の並列に配置されたバーは、上から順にスキャナ部1、プリンタ部7、メモリ11のスケジュールを示している。各バーの左端が現時点であり、右に向かって時間が進んでいる。現時点では、スキャナ部1では、コピージョブCJ1のスキャン処理が実行されており、プリンタ部7では、コピージョブCJ2のプリント処理が実行されている。メモリ11の占有時間の見積もりは、行われていない。また、スキャナ部には、コピージョブCJ1の後に、スキャンジョブSJ1,SJ2が予約されており、プリンタ部には、コピージョブCJ2のプリント処理の後に、コピージョブCJ1のプリント処理や、プリントジョブPJ1が予約されている。コピージョブCJ1のプリント処理や、プリントジョブPJ1は、パンフレット印刷又はN−up印刷であり、メモリ11の占有が必要なので、メモリ11の占有時間の見積もりが行われている。
コピー可能枚数は、現在実行中のジョブや次の予約との関係で、あと何枚コピーできるかを示している。図4の場合は、現時点でコピージョブCJ1,CJ2が実行されているので、コピー可能枚数は、0枚である。
コピー可能枚数は、現在実行中のジョブや次の予約との関係で、あと何枚コピーできるかを示している。図4の場合は、現時点でコピージョブCJ1,CJ2が実行されているので、コピー可能枚数は、0枚である。
次に、図5を用いて、割り込み管理部26における割り込み可能位置の抽出フローを説明する。割り込み処理は、ユーザが入力部(タッチパネル、操作キーなど)21から優先処理要求を伴うジョブを指定した際に発生する手続きである。割り込み管理部26は、図3に示した残量データ部27の“IDごとのジョブデータ”のモード情報から、優先処理要求を伴ったジョブの実行条件を抽出する。“処理順ごとの所要時間見積もりデータキュー”の処理時間から終了時刻処理見積もり時間およびメモリ占有時間の情報を得る(S4−1)。
スキャン処理とプリント処理の両方を使用するコピージョブCJ3場合を例に取ると、両方のリソースに割り当てられた処理をスキャンし、終了時刻の早いものから、その時点に割り込み可能か調べていく(S4−2〜S4−8)。このようにすることで、他のジョブを中断させたり、無駄な空き時間を作らないようにする。なお現在処理中でないリソースについては、現時点を最も早い終了時刻として扱う。
次に、調べているリソース(スキャナ部またはプリンタ部)処理終了時刻に、優先させるジョブCJ3と同じリソースを使用する処理が割り込み可能かチェックしていく(S4−3)。割り込めない状況としては、終了時刻から優先処理要求を伴うジョブCJ3の処理の見積もり時間以内に、他のコピージョブやスキャンジョブなどデジタル複写機のところまで誰かが来て操作する予約ジョブや、より優先度の高いジョブが、すでに割り当てられている場合である。割り込み不可能ならば、次の処理の終了時刻に関して、同様の処理を繰り返す(S4−4でN)。
割り込み可能ならば(S4−4でY)、他のリソース(プリンタ部またはスキャナ部)について実行条件を満たしたうえでS4−3と同様に割り込みが可能かを調べる(S4−5)。割り込みが不可能ならば、次の処理終了時刻に関して、同様の処理を繰り返す(S4−6でN)。割り込み可能ならば、スキャン処理とプリント処理の割り込み可能位置を一時メモリに保存する(S4−7)。
この繰り返しの終了条件(S4−8)としては、
(1) 所定個数の割り込み可能位置が検出できた
(2) 後の割り当て処理までスキャンが終わった
(3) 現在割り込みを調査している終了時刻が現時刻よりも所定時間以上離れている
ことを設定しておけばよい。
(1) 所定個数の割り込み可能位置が検出できた
(2) 後の割り当て処理までスキャンが終わった
(3) 現在割り込みを調査している終了時刻が現時刻よりも所定時間以上離れている
ことを設定しておけばよい。
所定個数の割り込み可能位置が抽出されたので、一時メモリにアクセスを行ってジョブの割り込み時間をまとめて通知する(S4−9)。もし、割り込み可能位置が無ければエラーを通知し、マージ部29から表示部37を介して、その旨をユーザに報知する。
“割り込み処理用一時メモリ”のデータであるが、番号の欄には、割り込むべき場所(つまり、直前のジョブの終了時刻)の番号が記載されている。コピージョブのプリント処理の番号のみが記載されていない場合は、スキャン処理に引き続いて実行することを示している。
また、受け付け処理部17から通知される割り込み関連の処理の中には、後述の“矢印の選択通知”や“割り込み決定の通知”が含まれる。これらの処理要求は、そのままマージ部29へ送信される。
ここで、図6を用いて、割り込み管理部26から上記通知があった場合の処理について説明する。マージ部29は、割り込み管理部26から受けた情報に対してスキャンを行い、割り込み候補の開始位置を示した“番号”(“割り込み処理用一時メモリ”と同値)と“処理順ごとの所要時間見積もりデータキューのデータ”から割り込み可能位置の予定時間を特定する(S5−1〜S5−4)。
図7に示すように、特定した割り込み可能位置に該当するプログレスバー位置に矢印を表示するような画像データを作成する。また、最適な割り込み位置として、優先させるジョブCJ3を終了時刻が一番早くなる箇所へ挿入した場合の予想図もデフォルトの挿入場所として同時に表示するような画像データを作成する(S5−5)。
ユーザがその割り込み位置に納得したら、ユーザから割り込み決定通知が送信されてくる(S5−12でY)。その後、図8に示すように、優先させるジョブCJ3がその位置に入るようにスケジュールされ、その結果を表示する画像データが作成される(S5−13)。このとき、このジョブCJ3の投入予定時刻及び完了予定時刻も合わせて表示される。
ユーザがその割り込み位置に納得したら、ユーザから割り込み決定通知が送信されてくる(S5−12でY)。その後、図8に示すように、優先させるジョブCJ3がその位置に入るようにスケジュールされ、その結果を表示する画像データが作成される(S5−13)。このとき、このジョブCJ3の投入予定時刻及び完了予定時刻も合わせて表示される。
しかし、デフォルト位置では、スキャン処理とプリント処理の時間が空くような場合に、デフォルト以外の位置に割り込ませたいという要求が発生することも予想されるため、他の割り込み位置も選択できるようにすることが望ましい。その場合は、図9に示すように、ユーザの入力部での操作に応じた“矢印の選択通知”により別の矢印が選択され(S5−8)、優先させるジョブCJ3がその場所に割り込みした際の予想図が表示される(S5−9,S5−10)。このとき、このジョブCJ3の投入予定時刻及び完了予定時刻も合わせて表示される。以降は、CJ3の割り込み位置が決定されるまで、上記処理を繰り返す。
フローには無いが割り込み可能位置が無い場合には、タスクは、最後に追加される。また、ユーザがキャンセルをした場合には、処理の途中であってもフローから抜け出す。また、割り込み処理終了後は、“割り込み処理用一時メモリ”のデータを消去する。
フローには無いが割り込み可能位置が無い場合には、タスクは、最後に追加される。また、ユーザがキャンセルをした場合には、処理の途中であってもフローから抜け出す。また、割り込み処理終了後は、“割り込み処理用一時メモリ”のデータを消去する。
Claims (15)
- 複数の情報処理リソースと、
前記リソースを用いて実行するジョブを受け付ける受け付け処理部と、
受け付けたジョブに関わるタスクを前記各リソースに割り付けて実行させる処理管理部と、
前記リソースごとに前記タスクの残り処理時間を見積もる見積もり部と、
前記残り処理時間に基づいて、前記リソースごとに前記タスクをスケジューリングすると共に、前記リソースのスケジュールを互いに時間的に対応させて表示させるための表示データを生成するマージ部と、
生成された表示データを表示する表示部とを備えることを特徴とする情報処理装置。 - 前記リソースは、スキャナ部、プリンタ部及びメモリのうちの少なくとも2つを含む請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記ジョブは、スキャンジョブ、プリントジョブ又はコピージョブである請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記タスクは、スキャン処理及びプリント処理の少なくとも1つ以上を含む請求項1に記載の情報処理装置。
- 見積もり部は、前記タスクの残り処理量と、データベースに格納された標準的な処理時間とから、前記残り処理時間を見積もる請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記受け付け処理部は、優先処理要求を伴ったジョブを受け付け、
前記マージ部は、前記優先処理要求に従って、割り込み可能な位置を抽出し、その位置を前記表示データに反映させる請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記マージ部は、前記ジョブが、前記割り込み可能な位置で処理されたときの実行予定時刻を前記表示データに反映させる請求項6に記載の情報処理装置。
- 前記マージ部は、複数の割り込み可能な位置を抽出し、受け付け処理部は、どの位置に割り込ませるかについて、ユーザからの選択を受け付ける請求項6に記載の情報処理装置。
- 前記優先処理要求を伴ったジョブが最も早く終了する位置が、このジョブを割り込ませる位置のデフォルトとして選択される請求項8に記載の情報処理装置。
- 表示は、複数の情報処理リソースに割り付けられた同一ジョブに関わる複数のタスクが識別可能なように行われる請求項1に記載の情報処理装置。
- 表示は、バー表示である請求項1に記載の情報処理装置。
- 複数の情報処理リソースを用いてジョブを処理する際の情報処理管理方法であって、
前記リソースごとに前記タスクの残り処理時間を見積もるステップと、
前記残り処理時間に基づいて、前記リソースごとに前記タスクをスケジューリングするステップと、
前記リソースのスケジュールを互いに時間的に対応させて表示させるための表示データを生成するステップと、
生成された表示データを表示するステップを備えることを特徴とする情報処理管理方法。 - 優先処理要求を伴ったジョブを受け付けるステップと、
前記優先処理要求に従って、割り込み可能な位置を抽出し、その位置を前記表示データに反映させるステップとをさらに備える請求項12に記載の情報処理管理方法。 - 複数の情報処理リソースを用いてジョブを処理する際の情報処理管理プログラムであって、
前記リソースごとに前記タスクの残り処理時間を見積もるステップと、
前記残り処理時間に基づいて、前記リソースごとに前記タスクをスケジューリングするステップと、
前記リソースのスケジュールを互いに時間的に対応させて表示させるための表示データを生成するステップと、
生成された表示データを表示するステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理管理プログラム。 - 優先処理要求を伴ったジョブを受け付けるステップと、
前記優先処理要求に従って、割り込み可能な位置を抽出し、その位置を前記表示データに反映させるステップとをさらにコンピュータに実行させる請求項14に記載の情報処理管理プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005067525A JP2006254075A (ja) | 2005-03-10 | 2005-03-10 | 情報処理装置、情報処理管理方法およびプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005067525A JP2006254075A (ja) | 2005-03-10 | 2005-03-10 | 情報処理装置、情報処理管理方法およびプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006254075A true JP2006254075A (ja) | 2006-09-21 |
Family
ID=37094085
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005067525A Pending JP2006254075A (ja) | 2005-03-10 | 2005-03-10 | 情報処理装置、情報処理管理方法およびプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006254075A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016033773A (ja) * | 2014-07-31 | 2016-03-10 | 富士通株式会社 | 情報処理システム、情報処理装置の制御装置、情報処理装置の制御方法、及び情報処理装置の制御プログラム |
JP2019057818A (ja) * | 2017-09-21 | 2019-04-11 | 富士ゼロックス株式会社 | 情報処理システム |
-
2005
- 2005-03-10 JP JP2005067525A patent/JP2006254075A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019057818A (ja) * | 2017-09-21 | 2019-04-11 | 富士ゼロックス株式会社 | 情報処理システム |
JP7021483B2 (ja) | 2017-09-21 | 2022-02-17 | 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 | 情報処理システム |
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