JP2006253783A - 音声ネットワークの異常検知方法と音声ネットワーク用異常検出装置および異常検出システム - Google Patents

音声ネットワークの異常検知方法と音声ネットワーク用異常検出装置および異常検出システム Download PDF

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Abstract

【課題】 構内用電話交換機やヴォイス・オーバー IPゲートウェイに負担をかけることなく回線異常を検出し、其の異常に関わる情報を修理業者や利用者に自動的に通知する。
【解決手段】 音声ネットワーク用異常検出装置9を構内用電話交換機3とヴォイス・オーバー IPゲートウェイ4の間に介装して構内用電話交換機3とヴォイス・オーバー IPゲートウェイ4を接続するアナログ信号線8a,8bの回線異常を検出することで、構内用電話交換機3やヴォイス・オーバー IPゲートウェイ4に追加工を施したり、これらの装置を交換したりすることなく回線異常の検出機能を実現し、かつ、構内用電話交換機3やヴォイス・オーバー IPゲートウェイ4の負荷の増大を防止する。また、障害情報収集通知端末10が回線異常の種別に応じた障害メッセージを業者用遠隔監視端末12に送信することで回線異常の発生を外部のサービス提供会社に自動的に伝え、回線の早急な修復を図る。
【選択図】図1

Description

本発明は、構内用電話交換機とヴォイス・オーバー IPゲートウェイを接続するアナログ信号線の回線異常を検出する音声ネットワークの異常検知方法と異常検出装置および異常検出システムの改良に関する。
近年、IP網を使用した電話用音声ネットワークの構築が盛んに行われている。その実現手段としては、いくつかの方法があるが、その内の代表的なパターンとして、ヴォイス・オーバー IPゲートウェイと既存の構内電話交換機を帯域外周波信号方式によりアナログ接続する方法が知られている。
ヴォイス・オーバー IPゲートウェイとは、既存のPBX(Private Branch Exchange)や音声端末を用いたVoIP通信を実現するための装置であり、通話信号や制御信号をIPパケット化してIP網側に送出したり、IP網側から受信したIPパケットから通話信号や制御信号を復元して収容装置側に送出したりするための装置である。
この方式の音声ネットワークは、安価で容易に構築できる反面、ヴォイス・オーバー IPゲートウェイと構内電話交換機間の相互のインターフェイスがアナログであるために機器の内的,外的障害を客観的に検知することが難しく、一般的には利用者が運用中に発着信の異常に気づき、初めて障害として認識がされる。
また、障害が発生しても他の回線への迂回設定などが動的にできないため、保守員が現場に駆けつけ、復旧作業を行うまでの間は回線が使用できない状態が継続しサービスの低下となりうる。
この種の問題に対処するための技術としては、ヴォイス・オーバー IPゲートウェイ装置に回線異常の検出機能を持たせたものが特許文献1として開示されているが、このものは、回線異常を検出するための機能がヴォイス・オーバー IPゲートウェイ装置と一体化しているため、回線異常の検出機能を導入するためにはヴォイス・オーバー IPゲートウェイ装置自体を一式交換する必要があり、既に電話用の音声ネットワークが構築されているような状況下では新機能の導入得に対するコストパフォーマンスの点で問題がある。
また、検出した異常は構内用のローカルエリアネットワーク内でしか認識されず、異常の発生を外部にまで自動的に伝えることはできないので、修理業者等を呼んで修復作業を行うのに手間取るといった問題がある。
また、着呼信号の有無を検出する機能を呼制御装置に持たせて回線異常を検出するようにしたものが特許文献2として開示されているが、このものは、呼制御装置それ自体が異常診断処理を行う構成であるため、呼制御装置の負荷が増大する恐れがあり、また、異常の発生を外部に伝えることができない点では前述の特許文献1のものと同様である。
更に、エコー要求とエコーバックを利用して回線異常の検出を行うものが特許文献3として開示されているが、このものは、定期的にエコー要求やエコーバックの信号を利用して回線異常の検出を行っているため、ヴォイス・オーバー IPゲートウェイ装置の負荷が増大し、また、エコーバック機能を備えていない装置には利用できない欠点がある。異常の発生を外部に伝えることができない点では前述の特許文献1や特許文献2のものと同様である。
特開2003−33104号公報 特開2002−335327号公報 特開2003−298660号公報
そこで、本発明の課題は、前記従来技術の欠点を改善し、構内用電話交換機やヴォイス・オーバー IPゲートウェイに負担をかけることなく回線異常を検出し、其の異常に関わる情報を修理業者や利用者に自動的に通知できるようにすることにある。
本発明による音声ネットワークの異常検知方法は、前記課題を達成するため、
構内用電話交換機とヴォイス・オーバー IPゲートウェイを接続するアナログ信号線の回線異常を検出する音声ネットワーク用異常検出装置を構内用電話交換機とヴォイス・オーバー IPゲートウェイとの間に介装し、
前記音声ネットワーク用異常検出装置と、前記音声ネットワーク用異常検出装置からの異常検出信号を受けて回線異常の種別に応じた障害メッセージを前記ヴォイス・オーバー IPゲートウェイのIPアドレスと共に送出する障害情報収集通知端末とを構内用のローカルエリアネットワークに接続すると共に、
前記ヴォイス・オーバー IPゲートウェイおよびローカルエリアネットワークに接続したIPネットワーク上には、前記障害情報収集通知端末からの障害メッセージとIPアドレスを受信して表示する業者用遠隔監視端末を配備することにより、IPネットワークに接続されたヴォイス・オーバー IPゲートウェイと構内用電話交換機の障害発生を集中監視することを特徴とした構成を有する。
以上の構成において、構内用電話交換機とヴォイス・オーバー IPゲートウェイとの間のアナログ信号線に回線異常が生じると、音声ネットワーク用異常検出装置がこの異常を検知して異常検出信号を出力する。
音声ネットワーク用異常検出装置は構内用電話交換機とヴォイス・オーバー IPゲートウェイとの間に介装して取り付ける構成であるから、構内用電話交換機やヴォイス・オーバー IPゲートウェイに追加工を施したり、これらの装置を交換したりすることなく容易に低コストで回線異常の検出機能を設けることができる。また、構内用電話交換機やヴォイス・オーバー IPゲートウェイとは独立した音声ネットワーク用異常検出装置によって回線の異常を検出するようにしているので、構内用電話交換機やヴォイス・オーバー IPゲートウェイの負荷が増大する心配がない。
障害情報収集通知端末は、音声ネットワーク用異常検出装置から出力された異常検出信号を受けて、回線異常の種別に応じた障害メッセージを構内用のローカルエリアネットワークに送出する。
障害メッセージとヴォイス・オーバー IPゲートウェイのIPアドレスは、更に、前記ローカルエリアネットワークに接続したIPネットワーク上に送り出され、IPネットワーク上の業者用遠隔監視端末によって受信され、業者用遠隔監視端末が、この障害メッセージを表示することにより、前述のIPアドレスに回線異常が発生したことを業者側の担当者に知らせる。
このように、回線異常の発生を外部の業者に自動的に伝えることができるので、早急に回線の修復作業に着手することが可能となる。
また、前記ローカルエリアネットワークに、障害情報収集通知端末からの障害メッセージを受信して表示する管理者用端末を接続してもよい。
業者側の担当者に加え、構内のネットワーク管理者が回線異常の発生を容易に把握できるようになる。
本発明による音声ネットワーク用異常検出装置は、構内用電話交換機とヴォイス・オーバー IPゲートウェイとの間に介装される音声ネットワーク用異常検出装置であり、前記課題を達成するため、
前記構内用電話交換機と前記ヴォイス・オーバー IPゲートウェイを接続するアナログ信号線の回線異常を検出する回線状態監視部と、前記回線状態監視部で検出された回線異常の種別に応じた異常検出信号を出力する主制御部と、構内用のローカルエリアネットワークに接続するためのインターフェイスと、前記主制御部から出力された異常検出信号を前記インターフェイスを介して前記構内用のローカルエリアネットワークに送出する情報送信部とを備えたことを特徴とする構成を有する。
以上の構成において、回線状態監視部が、構内用電話交換機とヴォイス・オーバー IPゲートウェイを接続するアナログ信号線の回線異常を検出し、主制御部が、回線状態監視部で検出された回線異常の種別に応じた異常検出信号を出力し、情報送信部は、インターフェイスを介して構内用のローカルエリアネットワークに異常検出信号を送出する。
音声ネットワーク用異常検出装置は構内用電話交換機とヴォイス・オーバー IPゲートウェイとの間に介装して取り付ける構成であるから、構内用電話交換機やヴォイス・オーバー IPゲートウェイに追加工を施したり、これらの装置を交換したりすることなく容易に低コストで取り付けることができる。また、構内用電話交換機やヴォイス・オーバー IPゲートウェイとは独立した音声ネットワーク用異常検出装置によって回線の異常を検出するようにしているので、構内用電話交換機やヴォイス・オーバー IPゲートウェイの負荷が増大する心配がない。
更に、音声ネットワーク用異常検出装置の主制御部に、回線異常の検出に応動して構内用電話交換機側の前記アナログ信号線に構内用電話交換機のインターフェイスを閉鎖させるトランク閉鎖信号を送出するインターフェイス閉鎖機能を設けるようにしてもよい。
このような構成を適用した場合、回線状態監視部が回線異常を検出した時点で音声ネットワーク用異常検出装置の主制御部から構内用電話交換機側のアナログ信号線にトランク閉鎖信号が送出され、トランク閉鎖信号を受けた構内用電話交換機が自動的にヴォイス・オーバー IPゲートウェイとの間のインターフェイスを閉鎖して、通常の公衆電話回線や他のトランクを利用した回線接続サービスの継続を許容する。
また、前記主制御部に、回線異常の検出に応動してヴォイス・オーバー IPゲートウェイ側の前記アナログ信号線にヴォイス・オーバー IPゲートウェイのインターフェイスを閉鎖させるトランク閉鎖信号を送出するインターフェイス閉鎖機能を設けるようにしてもよい。
この場合、回線状態監視部が回線異常を検出した時点で音声ネットワーク用異常検出装置の主制御部からヴォイス・オーバー IPゲートウェイ側のアナログ信号線にトランク閉鎖信号が送出され、トランク閉鎖信号を受けたヴォイス・オーバー IPゲートウェイが自動的に構内用電話交換機との間のインターフェイスを閉鎖して、通常の公衆電話回線や他のトランクを利用した回線接続サービスの継続を許容する。
本発明による音声ネットワーク用異常検出システムは、前記課題を達成するため、
構内用電話交換機とヴォイス・オーバー IPゲートウェイを接続するアナログ信号線の回線異常を検出する回線状態監視部と、前記回線状態監視部で検出された回線異常の種別に応じた異常検出信号を出力する主制御部と、構内用のローカルエリアネットワークに接続するためのインターフェイスと、前記主制御部から出力された異常検出信号を前記インターフェイスを介して前記構内用のローカルエリアネットワークに送出する情報送信部とを備えた音声ネットワーク用異常検出装置と、
前記構内用のローカルエリアネットワークに接続され、前記音声ネットワーク用異常検出装置からの異常検出信号を受けて、回線異常の種別に応じた障害メッセージを前記ヴォイス・オーバー IPゲートウェイが接続したIPネットワークに前記ヴォイス・オーバー IPゲートウェイのIPアドレスと共に送出する障害情報収集通知端末と、
前記IPネットワークに接続され、前記障害情報収集通知端末からの障害メッセージとIPアドレスを受信して表示する業者用遠隔監視端末とを備えたことを特徴とする構成を有する。
以上の構成において、構内用電話交換機とヴォイス・オーバー IPゲートウェイとの間のアナログ信号線に回線異常が生じると、音声ネットワーク用異常検出装置の回線状態監視部が、構内用電話交換機とヴォイス・オーバー IPゲートウェイを接続するアナログ信号線の回線異常を検出し、音声ネットワーク用異常検出装置の主制御部が、回線状態監視部で検出された回線異常の種別に応じた異常検出信号を出力し、音声ネットワーク用異常検出装置の情報送信部は、インターフェイスを介して構内用のローカルエリアネットワークに異常検出信号を送出する。
構内用電話交換機やヴォイス・オーバー IPゲートウェイとは独立した音声ネットワーク用異常検出装置によって回線の異常を検出するようにしているので、構内用電話交換機やヴォイス・オーバー IPゲートウェイの負荷が増大する心配がない。
障害情報収集通知端末は、音声ネットワーク用異常検出装置から出力された異常検出信号を受けて、回線異常の種別に応じた障害メッセージを構内用のローカルエリアネットワークに送出する。
障害メッセージとヴォイス・オーバー IPゲートウェイのIPアドレスは、更に、前記ローカルエリアネットワークに接続したIPネットワーク上に送り出され、IPネットワーク上の業者用遠隔監視端末によって受信され、業者用遠隔監視端末が、この障害メッセージを表示することにより、前述のIPアドレスに回線異常が発生したことを業者側の担当者に知らせる。
このように、回線異常の発生を外部の業者に自動的に伝えることができるので、早急に回線の修復作業に着手することが可能となる。
また、前記ローカルエリアネットワークに、障害情報収集通知端末からの障害メッセージを受信して表示する管理者用端末を接続してもよい。
業者側の担当者に加え、構内のネットワーク管理者が回線異常の発生を容易に把握できるようになる。
より具体的には、前記障害情報収集通知端末は、異常検出信号の種別と障害メッセージとの対応関係を記憶したデータベースと、
前記音声ネットワーク用異常検出装置から受信した異常検出信号に基いて前記データベースを検索し、該異常検出信号に対応する障害メッセージを読み出す障害メッセージ検索手段と、
前記障害メッセージ検索手段で検索された障害メッセージを電子メールとして前記IPネットワークに送出する電子メール送信手段とを備えた構成とすることができる。
電子メールを利用して障害メッセージの送受信を行うようにすることで、障害情報収集通知端末や業者用遠隔監視端末を通常のパーソナルコンピュータやワークステーション等で構築することが可能となり、音声ネットワーク用異常検出システムを安価に構築することができるようになる。
更に、音声ネットワーク用異常検出装置の主制御部に、回線異常の検出に応動して構内用電話交換機側の前記アナログ信号線に構内用電話交換機のインターフェイスを閉鎖させるトランク閉鎖信号を送出するインターフェイス閉鎖機能を設けるようにしてもよい。
このような構成を適用した場合、回線状態監視部が回線異常を検出した時点で音声ネットワーク用異常検出装置の主制御部から構内用電話交換機側のアナログ信号線にトランク閉鎖信号が送出され、トランク閉鎖信号を受けた構内用電話交換機が自動的にヴォイス・オーバー IPゲートウェイとの間のインターフェイスを閉鎖して、通常の公衆電話回線や他のトランクを利用した回線接続サービスの継続を許容する。
また、音声ネットワーク用異常検出装置の主制御部に、回線異常の検出に応動してヴォイス・オーバー IPゲートウェイ側の前記アナログ信号線にヴォイス・オーバー IPゲートウェイのインターフェイスを閉鎖させるトランク閉鎖信号を送出するインターフェイス閉鎖機能を設けるようにしてもよい。
この場合、回線状態監視部が回線異常を検出した時点で音声ネットワーク用異常検出装置の主制御部からヴォイス・オーバー IPゲートウェイ側のアナログ信号線にトランク閉鎖信号が送出され、トランク閉鎖信号を受けたヴォイス・オーバー IPゲートウェイが自動的に構内用電話交換機との間のインターフェイスを閉鎖して、通常の公衆電話回線や他のトランクを利用した回線接続サービスの継続を許容する。
本発明は、構内用電話交換機とヴォイス・オーバー IPゲートウェイを接続するアナログ信号線の回線異常を検出する音声ネットワーク用異常検出装置を構内用電話交換機とヴォイス・オーバー IPゲートウェイとの間に介装して取り付ける構成であるから、構内用電話交換機やヴォイス・オーバー IPゲートウェイに追加工を施したり、これらの装置を交換したりすることなく回線異常の検出機能を設けることができる。
また、構内用電話交換機やヴォイス・オーバー IPゲートウェイとは独立した音声ネットワーク用異常検出装置によって回線の異常を検出するようにしているので、構内用電話交換機やヴォイス・オーバー IPゲートウェイの負荷が増大する心配がない。
しかも、障害情報収集通知端末が回線異常の種別に応じた障害メッセージを構内用のローカルエリアネットワークとIPネットワークを介して業者用遠隔監視端末に送信するようになっているので、回線異常の発生を外部の業者に自動的に伝えることができ、早急に回線の修復作業に着手することが可能となる。
次に、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。図1は本発明における音声ネットワークの異常検知方法を適用した一実施形態の音声ネットワーク用異常検出システムを配備した音声ネットワークについて簡略化して示したブロック図である。
この音声ネットワーク1は、少なくとも、既存の電話2を接続した構内用電話交換機3と、ヴォイス・オーバー IPゲートウェイ4と、構内用のローカルエリアネットワーク5と、IPネットワーク6、および、ヴォイス・オーバー IPゲートウェイ4とローカルエリアネットワーク5をIPネットワーク6に接続するためのルータ7を備える。電話交換機3’は構内用電話交換機3に対向する他の電話交換機の一例である。
通常、従来型の音声ネットワークでは構内用電話交換機3とヴォイス・オーバー IPゲートウェイ4が直結されるが、この実施形態では、特に、構内用電話交換機3側のアナログ信号線8aとヴォイス・オーバー IPゲートウェイ4側のアナログ信号線8bとの間に割り込むようにして、音声ネットワーク用異常検出装置9が接続されている。
また、ローカルエリアネットワーク5には、障害情報収集通知端末10と管理者用端末11が接続され、IPネットワーク6上には、構内用電話交換機3やヴォイス・オーバー IPゲートウェイ4の修理等を請け負うサービス提供会社に設置された業者用遠隔監視端末12が接続されている。
図2は音声ネットワーク用異常検出装置9の構成の概略について示した機能ブロック図である。
音声ネットワーク用異常検出装置9は、構内用電話交換機3側のアナログ信号線8aを構成する制御信号送信線SS(M),制御信号受信線SR(E),送話線4WS,受話線4WRとの間のインターフェイスとして機能する回線制御部13aと、ヴォイス・オーバー IPゲートウェイ4側のアナログ信号線8bを構成する制御信号送信線SS(M),制御信号受信線SR(E),送話線4WS,受話線4WRとの間のインターフェイスとして機能する回線制御部13bを有し、これらのアナログ信号線8a,8bの回線異常を検出する回線状態監視部14を備える。
また、マイクロプロセッサからなる主制御部15と、構内用のローカルエリアネットワーク5に接続するためのインターフェイス16と、主制御部15から出力された異常検出信号をインターフェイス16を介して構内用のローカルエリアネットワーク5に送出するための情報送信部17を備える。この実施形態では、主制御部15は、回線異常の種別に応じた異常検出信号として01,02,03,・・・等の数値をコードとして出力するようになっている。
障害情報収集通知端末10は、パーソナルコンピュータやワークステーション等からなる通常のコンピュータによって構成され、図3に示されるように、演算処理用のマイクロプロセッサ18と、各種のパラメータ等を記憶したROM19と、演算データの一時記憶等に利用されるRAM20と、オペレーティングシステムや各種のアプリケーションプログラム等を格納するためのハードディスクドライブ21を備え、インターフェイス22を介してローカルエリアネットワーク5に接続されている。
また、マイクロプロセッサ18のバスには、マン・マシン・インターフェイスとして機能するキーボード24とモニタ25およびプリンタ26等が、入出力回路23を介して接続されている。
そして、更に、この実施形態におけるハードディスクドライブ21には、音声ネットワーク用異常検出装置9から送信される異常検出信号の種別に対応させて障害メッセージを記憶したデータベース27が格納されている。
図4はデータベース27に記憶されたデータの対応関係の一例を示した概念図である。前述した通り、この実施形態では、異常検出信号として01,02,03,・・・等の数値コードが利用されているので、この数値コードに対応させてデータベース27に障害メッセージが記憶されることになる。
管理者用端末11と業者用遠隔監視端末12の構成に関しては図5および図6に示される通り実質的に障害情報収集通知端末10と同様であるので、各部に符号を付すにとどめ、詳細な説明は省略する。但し、管理者用端末11のハードディスクドライブ31と業者用遠隔監視端末12のハードディスクドライブ40にはデータベース27は不要である。管理者用端末11はインターフェイス32を介してローカルエリアネットワーク5に接続され、また、業者用遠隔監視端末12はインターフェイス41を介してIPネットワーク6に接続されている。
障害情報収集通知端末10,管理者用端末11,業者用遠隔監視端末12の各々には、電子メールの送受信や表示等に必要とされる公知のアプリケーションプログラムがインストールされているものとする。
本実施形態の音声ネットワーク用異常検出システムは、音声ネットワーク用異常検出装置9,障害情報収集通知端末10,管理者用端末11および業者用遠隔監視端末12によって構成される。
音声ネットワーク用異常検出装置9は、従来型の構内用電話交換機3とヴォイス・オーバー IPゲートウェイ4との間に後付けで介装することが可能な構成であり、また、障害情報収集通知端末10,管理者用端末11,業者用遠隔監視端末12はネットワーク上に配備された通常のパーソナルコンピュータやワークステーション等を利用して構成することができる。
図7〜図9は音声ネットワーク用異常検出装置9の主制御部15によって実行される異常検出処理の概略を示したフローチャート、図10は構内用電話交換機3の動作の概略を示したフローチャート、図11は障害情報収集通知端末10のマイクロプロセッサ18によって実行される障害メッセージ送信処理の概略を示したフローチャート、図12は管理者用端末11のマイクロプロセッサ28や業者用遠隔監視端末12のマイクロプロセッサ37によって実行される障害メッセージ表示処理の概略を示したフローチャートである。
次に、図7〜図12のフローチャートを参照して本実施形態の音声ネットワーク用異常検出システムの全体的な処理動作について説明する。
なお、この時点では既に利用者とサービス提供会社との間の契約が完了し、従来型の構内用電話交換機3とヴォイス・オーバー IPゲートウェイ4との間に音声ネットワーク用異常検出装置9が取り付けられており、サービス提供会社が、構内用電話交換機3やヴォイス・オーバー IPゲートウェイ4からなるトランクの周辺で生じる回線異常の修復作業を行う取り決めがなされているものとする。
まず、構内に設置された既存の電話2からの接続要求が構内用電話交換機3に入力されると、図10のステップb1〜ステップb3の判定処理を繰り返し実行している構内用電話交換機3が、電話2からの接続要求を検出し(ステップb1)、構内用電話交換機3側のアナログ信号線8aの一部を構成する制御信号送信線SS(M)の電位を例えば−48Vからグランド電位に上昇させて制御信号の送信を開始した後(ステップb4)、構内用電話交換機3側の制御信号受信線SR(E)にヴォイス・オーバー IPゲートウェイ4からの接続確認信号が入力されているか否かを判定する(ステップb5)。
構内用電話交換機3側の制御信号送信線SS(M)の電位がグランド電位に上昇すると、音声ネットワーク用異常検出装置9の主制御部15が、図7のステップa1の判定処理において、回線状態監視部14を介して、構内用電話交換機3側のアナログ信号線8aの一部を構成する制御信号送信線SS(M)の電位の上昇を検知する。
次いで、主制御部15は、回線状態監視部14を介して、ヴォイス・オーバー IPゲートウェイ4側のアナログ信号線8bの一部を構成する制御信号受信線SR(E)に電流が流れているか否かを判定する(ステップa2)。
ここで、ステップa2の判定結果が真となってヴォイス・オーバー IPゲートウェイ4側の制御信号受信線SR(E)に電流が流れていることが確認されれば、少なくとも、構内用電話交換機3から正常に接続要求が送出されており、構内用電話交換機3側の制御信号送信線SS(M)とヴォイス・オーバー IPゲートウェイ4側の制御信号受信線SR(E)が正常に接続されていることが明らかとなる。
また、ステップa2の判定結果が偽となってヴォイス・オーバー IPゲートウェイ4側の制御信号受信線SR(E)に電流が流れていないことが確認された場合には、ステップa1の判定結果から、構内用電話交換機3側の制御信号送信線SS(M)は正常であって、ヴォイス・オーバー IPゲートウェイ4側の制御信号受信線SR(E)に断線が生じているか、あるいは、ヴォイス・オーバー IPゲートウェイ4側のインターフェイス自体に障害が生じている可能性が高いと判定され得る(ステップa7)。
従って、ステップa2の判定結果が偽となった場合、音声ネットワーク用異常検出装置9の主制御部15は、構内用電話交換機3側のアナログ信号線8aの一部を構成する制御信号受信線SR(E)に対し、トランク閉鎖信号となるグランド信号を送出すると共に(ステップa8,インターフェイス閉鎖機能)、ヴォイス・オーバー IPゲートウェイ4側の制御信号受信線SR(E)の断線とヴォイス・オーバー IPゲートウェイ4側のインターフェイス障害の可能性を意味する異状検出信号であるコード03を生成して、情報送信部17とインターフェイス16更にはローカルエリアネットワーク5を介して、障害情報収集通知端末10にコード03を送信する(ステップa9,)。
このようにして構内用電話交換機3側の制御信号受信線SR(E)に対してグランド信号が送出された場合、ヴォイス・オーバー IPゲートウェイ4側から構内用電話交換機3側の制御信号受信線SR(E)に接続確認信号が入力されることはないので、図10のステップb5における判定結果は偽となり、構内用電話交換機3は、接続確認信号の入力が検知されないものと判定する。
この結果、構内用電話交換機3はステップb1〜ステップb3の繰り返し判定処理に再び復帰し、トランク閉鎖信号となるグランド信号が音声ネットワーク用異常検出装置9から入力されたことを検知し(ステップb3)、ヴォイス・オーバー IPゲートウェイ4との間のインターフェイス、より具体的には、音声ネットワーク用異常検出装置9と接続するインターフェイスを閉鎖する(ステップb10)。これにより、ヴォイス・オーバー IPゲートウェイ4と構内用電話交換機3から構成されるトランクの存在が無視され、このトランクを迂回して通常の公衆電話回線や他のトランクを利用した回線接続サービスの継続が許容され得る状態となる。
一方、音声ネットワーク用異常検出装置9から送出されたコード03は、図11の障害メッセージ送信処理を背景処理の1つとして繰り返し実行する障害情報収集通知端末10のマイクロプロセッサ18によって受信され(ステップc1)、障害メッセージ検索手段として機能するマイクロプロセッサ18がハードディスクドライブ21にアクセスし、異常検出信号であるコード03に基いて図4に示されるようなデータベース27を検索し、コード03に対応する障害メッセージである「制御線の断線の可能性があります」を読み出し、更に、電子メール送信手段として機能するマイクロプロセッサ18が、このメッセージを本文とし、差出人のアドレスをヴォイス・オーバー IPゲートウェイ4のIPアドレスとし、宛先のIPアドレスを業者用遠隔監視端末12のIPアドレスと管理者用端末11のIPアドレスとした電子メールをローカルエリアネットワーク5、更には、IPネットワーク6に送出する(ステップc2)。
そして、この電子メールは、図12の障害メッセージ表示処理を背景処理の1つとして繰り返し実行する管理者用端末11のマイクロプロセッサ28や業者用遠隔監視端末12のマイクロプロセッサ37によって受信され(ステップd1)、管理者用端末11のモニタ35や業者用遠隔監視端末12のモニタ44に、「制御線の断線の可能性があります」等の障害メッセージと共に障害の発生した箇所を特定する情報、例えば、ヴォイス・オーバー IPゲートウェイ4のIPアドレスそのものや当該IPアドレスに対応して記憶されている住所等が表示される(ステップd2)。但し、障害の発生した箇所を特定する情報としてIPアドレスに対応する住所を表示する場合には、予め、IPアドレスと住所との対応関係を記憶したデータベースを業者用遠隔監視端末12のハードディスクドライブ40に設置しておく必要がある。
これに対し、図7におけるステップa2の判定結果が真となった場合、つまり、構内用電話交換機3から正常に接続要求が送出されており、構内用電話交換機3側のアナログ信号線8aの一部を構成する制御信号送信線SS(M)とヴォイス・オーバー IPゲートウェイ4側のアナログ信号線8bの一部を構成する制御信号受信線SR(E)が正常に接続されていることが確認された場合には、音声ネットワーク用異常検出装置9の主制御部15は、更に、回線状態監視部14を介して、ヴォイス・オーバー IPゲートウェイ4側のアナログ信号線8bの一部を構成する制御信号送信線SS(M)に接続確認信号が現れているか否かを判定する(ステップa3)。
ここで、ステップa3の判定結果が真となってヴォイス・オーバー IPゲートウェイ4側の制御信号送信線SS(M)に接続確認信号が現れていることが確認されれば、更に、ヴォイス・オーバー IPゲートウェイ4それ自体とヴォイス・オーバー IPゲートウェイ4側の制御信号送信線SS(M)が正常な状態にあることが明らかとなる。
この場合、音声ネットワーク用異常検出装置9の主制御部15は、構内用電話交換機3から送られる選択信号をヴォイス・オーバー IPゲートウェイ4に伝達するための前処理として、回線制御部13a,13bを操作して音声ネットワーク用異常検出装置9内の回路を直結状態とし、構内用電話交換機3側の送話線4WSとヴォイス・オーバー IPゲートウェイ4側の受話線4WR、構内用電話交換機3側の受話線4WRとヴォイス・オーバー IPゲートウェイ4側の送話線4WSの各々を接続して(ステップa4)、待機状態に入る(ステップa5)。
また、ステップa3の判定結果が偽となってヴォイス・オーバー IPゲートウェイ4側の制御信号送信線SS(M)に接続確認信号が現れていないことが確認された場合には、ステップa1とステップa2の判定結果から、構内用電話交換機3側の制御信号送信線SS(M)とヴォイス・オーバー IPゲートウェイ4側の制御信号受信線SR(E)は正常であって、ヴォイス・オーバー IPゲートウェイ4側の制御信号送信線SS(M)に断線が生じているか、あるいは、ヴォイス・オーバー IPゲートウェイ4側のインターフェイス自体に障害が生じている可能性が高いと判定され得る(ステップa10)。
従って、ステップa3の判定結果が偽となった場合、音声ネットワーク用異常検出装置9の主制御部15は、構内用電話交換機3側のアナログ信号線8aの一部を構成する制御信号受信線SR(E)に対し、トランク閉鎖信号となるグランド信号を送出すると共に(ステップa11,インターフェイス閉鎖機能)、ヴォイス・オーバー IPゲートウェイ4側の制御信号送信線SS(M)の断線の可能性とヴォイス・オーバー IPゲートウェイ4側のインターフェイス障害の可能性を意味する異状検出信号であるコード02を生成して、情報送信部17とインターフェイス16更にはローカルエリアネットワーク5を介して、障害情報収集通知端末10にコード02を送信する(ステップa12,)。
このようにして構内用電話交換機3側の制御信号受信線SR(E)に対してグランド信号が送出された場合、ヴォイス・オーバー IPゲートウェイ4側から構内用電話交換機3側の制御信号受信線SR(E)に接続確認信号が入力されることはないので、図10のステップb5における判定結果は偽となり、構内用電話交換機3は、接続確認信号の入力が検知されないものと判定する。
この結果、構内用電話交換機3はステップb1〜ステップb3の繰り返し判定処理に再び復帰し、トランク閉鎖信号となるグランド信号が音声ネットワーク用異常検出装置9から入力されたことを検知し(ステップb3)、ヴォイス・オーバー IPゲートウェイ4との間のインターフェイス、より具体的には、音声ネットワーク用異常検出装置9と接続するインターフェイスを閉鎖する(ステップb10)。これにより、ヴォイス・オーバー IPゲートウェイ4と構内用電話交換機3から構成されるトランクの存在が無視され、このトランクを迂回して通常の公衆電話回線や他のトランクを利用した回線接続サービスの継続が許容され得る状態となる。
一方、音声ネットワーク用異常検出装置9から送出されたコード02は、図11の障害メッセージ送信処理を背景処理の1つとして繰り返し実行する障害情報収集通知端末10のマイクロプロセッサ18によって受信され(ステップc1)、障害メッセージ検索手段として機能するマイクロプロセッサ18がハードディスクドライブ21にアクセスし、異常検出信号であるコード02に基いて図4に示されるようなデータベース27を検索し、コード02に対応する障害メッセージである「ヴォイス・オーバー IPゲートウェイが起動しません」を読み出し、更に、電子メール送信手段として機能するマイクロプロセッサ18が、このメッセージを本文とし、差出人のアドレスをヴォイス・オーバー IPゲートウェイ4のIPアドレスとし、宛先のIPアドレスを業者用遠隔監視端末12のIPアドレスと管理者用端末11のIPアドレスとした電子メールをローカルエリアネットワーク5、更には、IPネットワーク6に送出する(ステップc2)。
そして、この電子メールは、図12の障害メッセージ表示処理を背景処理の1つとして繰り返し実行する管理者用端末11のマイクロプロセッサ28や業者用遠隔監視端末12のマイクロプロセッサ37によって受信され(ステップd1)、管理者用端末11のモニタ35や業者用遠隔監視端末12のモニタ44に、「ヴォイス・オーバー IPゲートウェイが起動しません」等の障害メッセージと共に障害の発生した箇所を特定する情報、例えば、ヴォイス・オーバー IPゲートウェイ4のIPアドレスそのものや当該IPアドレスに対応して記憶されている住所等が表示されることになる(ステップd2)。
これに対し、図7におけるステップa3の判定結果が真となった場合、つまり、構内用電話交換機3から正常に接続要求が送出されており、構内用電話交換機3側のアナログ信号線8aの一部を構成する制御信号送信線SS(M)とヴォイス・オーバー IPゲートウェイ4側のアナログ信号線8bの一部を構成する制御信号受信線SR(E)が正常に接続されていることが明らかであり、かつ、ヴォイス・オーバー IPゲートウェイ4それ自体とヴォイス・オーバー IPゲートウェイ4側のアナログ信号線8bの一部を構成する制御信号送信線SS(M)にも異状がないことが確認された場合には、図10のステップb5における判定結果は真となり、構内用電話交換機3は、ヴォイス・オーバー IPゲートウェイ4から接続確認信号が返されたことを確認して、ヴォイス・オーバー IPゲートウェイ4への選択信号の送信を開始する(ステップb6)。
この選択信号の送出方法には、構内用電話交換機3側のアナログ信号線8aの一部を構成する制御信号送信線SS(M)を直流的に断続させる方法(ダイヤルパルス方式)と、送話線4WSにプッシュボタン信号を送出する方法(PB方式)の2種類があるが、何れを用いてもよい。
前述した通り、この段階では既に音声ネットワーク用異常検出装置9内の回路が直結状態とされているので、構内用電話交換機3から送出された選択信号は音声ネットワーク用異常検出装置9を介して直ちにヴォイス・オーバー IPゲートウェイ4に伝達され、ヴォイス・オーバー IPゲートウェイ4は、この選択信号に基いて対向する電話交換機(例えば、構内用電話交換機3’)のIPアドレスを判断し、IPネットワーク6を介して対向する電話交換機(例えば、構内用電話交換機3’)に選択信号を送信する。
そして、この選択信号が、構内用電話交換機3と同等の機能を有する対向側の電話交換機(例えば、構内用電話交換機3’)によって受信され(図10のステップb2参照)、対向側の電話交換機(例えば、構内用電話交換機3’)が当該選択信号を解析して管理下にある内線電話を発呼し(ステップb7参照)、該当する内線電話が応答すると(ステップb8)、この内線電話と既存の電話2との間の通話が開始されることになる(ステップb9参照)。
対向側の電話交換機(例えば、構内用電話交換機3’)から構内用電話交換機3への信号の送信については、信号の流れの方向性が逆となる点を除いて前記と同様であるので、説明を省略する。
最終的に、内線電話と既存の電話2との間の通話が終了すると、音声ネットワーク用異常検出装置9の主制御部15が図7のステップa5における判定処理で通話の終了を検知し、回線制御部13a,13bを操作して音声ネットワーク用異常検出装置9の内部の回路を開放し(図7のステップa6)、構内用電話交換機3からの新たな接続要求を待つ初期の待機状態に復帰する。
ここでは、音声ネットワーク用異常検出装置9から構内用電話交換機3側のアナログ信号線8aにトランク閉鎖信号となるグランド信号を送出することによって構内用電話交換機3を閉鎖し、ヴォイス・オーバー IPゲートウェイ4と構内用電話交換機3から構成されるトランクの存在を無視させ、このトランクを迂回して通常の公衆電話回線や他のトランクを利用した回線接続サービスの継続を許容するようにしているが、音声ネットワーク用異常検出装置9から構内用電話交換機3側のアナログ信号線8aにトランク閉鎖信号となるグランド信号を送出してヴォイス・オーバー IPゲートウェイ4を閉鎖することによっても同様の効果を得ることが可能である。
以上に述べた通り、本実施形態では、回線異常の発生した構内用電話交換機3とヴォイス・オーバー IPゲートウェイ4を特定するIPアドレスや住所等と故障の種別が、修理を請け負うサービス提供会社に設置された業者用遠隔監視端末12に自動的に伝達されて表示されるので、早急に回線の修復作業に着手することができ、同時に、同様の情報が管理者用端末11にも表示されるので、構内の管理者も回線異常の発生や異状の種別を容易に把握することができる。
また、音声ネットワーク用異常検出装置9は構内用電話交換機3とヴォイス・オーバー IPゲートウェイ4との間に介装して取り付ける構成であるから、構内用電話交換機3やヴォイス・オーバー IPゲートウェイ4に追加工を施したり、これらの装置を交換したりすることなく容易かつ低コストで回線異常の検出機能を実現することができる。
しかも、構内用電話交換機3やヴォイス・オーバー IPゲートウェイ4とは独立した音声ネットワーク用異常検出装置9によって回線の異常を検出するようにしているので、構内用電話交換機3やヴォイス・オーバー IPゲートウェイ4の負荷が増大するといった心配がない。
そして、障害メッセージの送受信は電子メールを利用して行われるようになっているので、障害情報収集通知端末10や管理者用端末11および業者用遠隔監視端末12を通常のパーソナルコンピュータやワークステーション等で構築することが可能であり、音声ネットワーク用異常検出システムを安価に構築することができる。
本発明における音声ネットワークの異常検知方法を適用した一実施形態の音声ネットワーク用異常検出システムを配備した音声ネットワークについて簡略化して示したブロック図である。 同実施形態の音声ネットワーク用異常検出システムの一部を構成する音声ネットワーク用異常検出装置の構成の概略について示した機能ブロック図である。 同実施形態の音声ネットワーク用異常検出システムの一部を構成する障害情報収集通知端末の構成の概略について示した機能ブロック図である。 同実施形態の障害情報収集通知端末に格納されたデータベースを例示した概念図である。 同実施形態の音声ネットワーク用異常検出システムの一部を構成する管理者用端末の構成の概略について示した機能ブロック図である。 同実施形態の音声ネットワーク用異常検出システムの一部を構成する業者用遠隔監視端末の構成の概略について示した機能ブロック図である。 同実施形態の音声ネットワーク用異常検出装置の主制御部によって実行される異常検出処理の概略を示したフローチャートである。 異常検出処理の概略を示したフローチャートの続きである。 異常検出処理の概略を示したフローチャートの続きである。 同実施形態の構内用電話交換機の動作の概略を示したフローチャートである。 同実施形態の障害情報収集通知端末のマイクロプロセッサによって実行される障害メッセージ送信処理の概略を示したフローチャートである。 同実施形態の管理者用端末のマイクロプロセッサおよび同実施形態の業者用遠隔監視端末マイクロプロセッサによって実行される障害メッセージ表示処理の概略を示したフローチャートである。
符号の説明
1 音声ネットワーク
2 電話
3,3’ 構内用電話交換機
4 ヴォイス・オーバー IPゲートウェイ
5 ローカルエリアネットワーク
6 IPネットワーク
7 ルータ
8a,8b アナログ信号線
9 音声ネットワーク用異常検出装置
10 障害情報収集通知端末
11 管理者用端末
12 業者用遠隔監視端末
13a,13b 回線制御部
14 回線状態監視部
15 マイクロプロセッサからなる主制御部
16 インターフェイス
17 情報送信部
18 マイクロプロセッサ(障害メッセージ検索手段,電子メール送信手段)
19 ROM
20 RAM
21 ハードディスクドライブ
22 インターフェイス
23 入出力回路
24 キーボード
25 モニタ
26 プリンタ
27 データベース
28 マイクロプロセッサ
29 ROM
30 RAM
31 ハードディスクドライブ
32 インターフェイス
33 入出力回路
34 キーボード
35 モニタ
36 プリンタ
37 マイクロプロセッサ
38 ROM
39 RAM
40 ハードディスクドライブ
41 インターフェイス
42 入出力回路
43 キーボード
44 モニタ
45 プリンタ
SS(M) 制御信号送信線
SR(E) 制御信号受信線
4WS 送話線
4WR 受話線

Claims (10)

  1. 構内用電話交換機とヴォイス・オーバー IPゲートウェイを接続するアナログ信号線の回線異常を検出する音声ネットワーク用異常検出装置を前記構内用電話交換機と前記ヴォイス・オーバー IPゲートウェイとの間に介装し、
    前記音声ネットワーク用異常検出装置と、前記音声ネットワーク用異常検出装置からの異常検出信号を受けて回線異常の種別に応じた障害メッセージを前記ヴォイス・オーバー IPゲートウェイのIPアドレスと共に送出する障害情報収集通知端末とを構内用のローカルエリアネットワークに接続すると共に、
    前記ヴォイス・オーバー IPゲートウェイおよび前記ローカルエリアネットワークに接続したIPネットワーク上には、前記障害情報収集通知端末からの障害メッセージとIPアドレスを受信して表示する業者用遠隔監視端末を配備することにより、IPネットワークに接続されたヴォイス・オーバー IPゲートウェイと構内用電話交換機の障害発生を集中監視することを特徴とした音声ネットワークの異常検知方法。
  2. 前記ローカルエリアネットワークに、前記障害情報収集通知端末からの障害メッセージを受信して表示する管理者用端末を接続したことを特徴とした請求項1記載の音声ネットワークの異常検知方法。
  3. 構内用電話交換機とヴォイス・オーバー IPゲートウェイとの間に介装される音声ネットワーク用異常検出装置であって、
    前記構内用電話交換機と前記ヴォイス・オーバー IPゲートウェイを接続するアナログ信号線の回線異常を検出する回線状態監視部と、前記回線状態監視部で検出された回線異常の種別に応じた異常検出信号を出力する主制御部と、構内用のローカルエリアネットワークに接続するためのインターフェイスと、前記主制御部から出力された異常検出信号を前記インターフェイスを介して前記構内用のローカルエリアネットワークに送出する情報送信部とを備えたことを特徴とする音声ネットワーク用異常検出装置。
  4. 前記主制御部に、回線異常の検出に応動して構内用電話交換機側の前記アナログ信号線に構内用電話交換機のインターフェイスを閉鎖させるトランク閉鎖信号を送出するインターフェイス閉鎖機能が設けられていることを特徴とする請求項3記載の音声ネットワーク用異常検出装置。
  5. 前記主制御部に、回線異常の検出に応動してヴォイス・オーバー IPゲートウェイ側の前記アナログ信号線にヴォイス・オーバー IPゲートウェイのインターフェイスを閉鎖させるトランク閉鎖信号を送出するインターフェイス閉鎖機能が設けられていることを特徴とする請求項3記載の音声ネットワーク用異常検出装置。
  6. 構内用電話交換機とヴォイス・オーバー IPゲートウェイを接続するアナログ信号線の回線異常を検出する回線状態監視部と、前記回線状態監視部で検出された回線異常の種別に応じた異常検出信号を出力する主制御部と、構内用のローカルエリアネットワークに接続するためのインターフェイスと、前記主制御部から出力された異常検出信号を前記インターフェイスを介して前記構内用のローカルエリアネットワークに送出する情報送信部とを備えた音声ネットワーク用異常検出装置と、
    前記構内用のローカルエリアネットワークに接続され、前記音声ネットワーク用異常検出装置からの異常検出信号を受けて、回線異常の種別に応じた障害メッセージを前記ヴォイス・オーバー IPゲートウェイが接続したIPネットワークに前記ヴォイス・オーバー IPゲートウェイのIPアドレスと共に送出する障害情報収集通知端末と、
    前記IPネットワークに接続され、前記障害情報収集通知端末からの障害メッセージとIPアドレスを受信して表示する業者用遠隔監視端末とを備えたことを特徴とする音声ネットワーク用異常検出システム。
  7. 前記ローカルエリアネットワークに、前記障害情報収集通知端末からの障害メッセージを受信して表示する管理者用端末を接続したことを特徴とする請求項6記載の音声ネットワーク用異常検出システム。
  8. 前記障害情報収集通知端末は、異常検出信号の種別と障害メッセージとの対応関係を記憶したデータベースと、
    前記音声ネットワーク用異常検出装置から受信した異常検出信号に基いて前記データベースを検索し、該異常検出信号に対応する障害メッセージを読み出す障害メッセージ検索手段と、
    前記障害メッセージ検索手段で検索された障害メッセージを電子メールとして前記IPネットワークに送出する電子メール送信手段とを備えていることを特徴とする請求項6または請求項7記載の音声ネットワーク用異常検出システム。
  9. 回線異常の検出に応動して前記構内用電話交換機側の前記アナログ信号線に前記構内用電話交換機のインターフェイスを閉鎖させるトランク閉鎖信号を送出するインターフェイス閉鎖機能が前記音声ネットワーク用異常検出装置の主制御部に設けられていることを特徴とする請求項6,請求項7または請求項8記載の音声ネットワーク用異常検出システム。
  10. 回線異常の検出に応動して前記ヴォイス・オーバー IPゲートウェイ側の前記アナログ信号線に前記ヴォイス・オーバー IPゲートウェイのインターフェイスを閉鎖させるトランク閉鎖信号を送出するインターフェイス閉鎖機能が前記音声ネットワーク用異常検出装置の主制御部に設けられていることを特徴とする請求項6,請求項7または請求項8記載の音声ネットワーク用異常検出システム。
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