JP2006250868A - シート材の種類判別装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 小型で高速な複写機、プリンタ等のプリント用紙搬送路において、高い精度でプリント用紙に関する情報を検知し、シート材の種類を判別することが可能とする。
【解決手段】 シート材Sにその外部から衝撃を加える衝撃印加部10、及びそのシート材Sを介した衝撃により信号を出力する検知部22を有することを特徴とするシート材の種類判別装置において、衝撃印加部10は、衝撃部材13に衝撃力を付勢させるための付勢部材15と、該衝撃部材13を移動させる移動部材14と、該移動部材14を作動させる駆動源12とを有し、該衝撃部材13が該移動部材14によって所定の位置に移動し、所定の時間その位置に維持された後、該移動部材14から該衝撃部材13が開放されて衝撃を印加することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置において使用されるシート材の種類を判別するためのシート材の種類判別装置に関するものである。
一般的に用紙の種類は多種多様であり、大きく分類してアート紙・コート紙等の塗工印刷用紙、上質紙・中質紙・下級紙等の非塗工紙があり、一般に、複写機、プリンタ等に使用されるOA用紙と呼ばれる情報用紙が存在する。更にOA用紙の中でも製紙メーカーによって表面性、紙厚等が異なり、同様な画像形成を行った場合でも、用紙により画像形成の品質にかなりの差が見られる。この様な多種多様の用紙に対して、良好なプリント品質を得るためには、オペレータがコンピュータ・プリンタ・ドライバで各用紙に合わせたプリント設定を手動選択する必要がある。この場合、オペレータには用紙に対する知識が要求され、また複数の用紙カセットを備えたプリンタではプリント毎に異なる用紙カセットからプリント用紙が供給され、異種のプリント用紙が頻繁に切り替わるため、実用的ではないことがある。
このため、近年ではこの課題を改善するために、プリント用紙搬送路の近くに設置された光源からプリント用紙に光を当て、プリント用紙からの放射強度を検出して用紙の種類を検知し、その検知した種類に応じてプリント設定を自動選択する装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−301805号公報
しかしながら、近年の複写機、プリンタは高速化が進み装置内での用紙の搬送速度が上がるとともに、小型化が要求され搬送路が屈曲した構成となり、搬送されるプリント用紙は搬送中にばたついたり、湾曲したりする。このためプリント用紙の高速搬送による影響や照射光に対するプリント用紙表面の角度が変動することから、プリント用紙の種類(紙であるかOHPであるか)は検出することは可能であるが、紙の表面の凹凸などは検出できず、多種多様の用紙に合わせた良好なプリント品質を得ることは困難であるという問題がある。
そこで、本発明は、高速な複写機、プリンタ等のプリント用紙搬送路において、高い精度でプリント用紙に関する情報を検知するシート材の種類判別装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の代表的な構成は、
シート材にその外部から衝撃を加える衝撃印加部、及び該衝撃により信号を出力する検知部を有するシート材の種類判別装置であり、該衝撃印加部は、衝撃部材に衝撃力を付勢させるための付勢部材と、該衝撃部材を移動させる移動部材と、該移動部材を作動させる駆動源とを有し、該衝撃部材が該移動部材によって所定の位置に移動し、所定の時間その位置に維持された後、該移動部材から該衝撃部材が開放されて衝撃を印加することを特徴とするシート材の種類判別装置に係る。
本発明によれば、減速機などを追加することなく衝撃部材の衝撃速度を安定させるとともに、装置サイズ、及びコストへの影響を与えずにシート材の種類を判別することが可能となるため、複写機、プリンタ等のオペレータはプリント用紙に関する知識を必要とせず、また多種多様のプリント用紙を判別してそのプリント用紙に応じたプリント設定を自動選択することによって、良好なプリント品質を得ることが可能となるなどの効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態に係るシート材の種類判別装置を、図面を参照しながら詳述する。本発明に係るシート材の種類判別装置は、衝撃印加部と、衝撃により信号を出力する検知部と、衝撃印加部にシート材を検知部と挟持するための押さえ部材とを含み構成される。
図1は、本発明の実施の形態に係るシート材の種類判別装置の概略構成を示す図であり、図2は本発明の実施の形態に係るシート材の種類判別装置の概略構成断面図である。
図中、符号10は、シート材Sに、その外部から衝撃を加える衝撃印加部である。20は、該衝撃により信号を出力する検知部である。本発明は、シート材Sに衝撃印加部10より所定の衝撃を加えると、シート材Sの種類によって検知部20から出力される信号が異なることを発明者が見出したことに起因するものである。なお、シート材Sの種類によって出力信号が異なるのは、主としてシート材Sの剛性等の力学的な特性の相違に基づくものと思われる。
ここで、シート材Sとは上述したプリント用紙のことであり、プリント用紙とは、普通紙(OA用紙)、光沢紙、コート紙、再生紙、OHPなどである。
シート材Sに衝撃が加わるように、シート材Sを衝撃印加部10の本体フレーム11に設けられた押さえ部材16と、検知部20の検知センサ固定部材21により挟持する。衝撃部材13は、摺動部上11bと摺動部下11cの2つの摺動部と、衝撃部材13が回転しないように設けられた回転止め部11aを備えた本体フレーム11によって保持されている。衝撃部材13が挿入されたバネ15は、衝撃部材13に取り付けられたバネ座17と、本体フレーム11にバネ座を兼ねた摺動部上11bとで、衝撃部材13とバネ15が接触しないように両端部が保持されている。本体フレーム11に取り付けられたモータ12は、不図示のCPUによって制御されており、シート材Sが所定の位置で挟持されると、CPUからの制御によってモータ12は所定の回転速度で1回転し、停止する。モータ12には衝撃部材13を引き上げるためのカム14が直接取り付けられており、モータ12が回転すると、カム14も同方向に回転し、それによって衝撃部材13は引き上げられる。カム14は、回転方向に所定の円弧を描くカム大14aとカム小14bの2つの異なる半月形状を成しており、衝撃部材13と接触しているカム14の各円弧の頂点を過ぎると、衝撃部材13はカム14から離れ、バネ15によって下方へ直線運動を開始し、シート材Sに衝撃を印加する。
ここで、カム14の異なる円弧のカム大14aとカム小14bは、衝撃部材13の引き上げ量が異なっており、カム14が1回転すると、2つの異なった衝撃力を印加するようになっている。また、両方のカムは、円弧の頂点から手前には所定領域の一定半径が形成されている。
検知部20は、シート材Sへの衝撃により信号を出力する。
検知部20から出力される信号は、シート材の力学的特性、あるいは機械的特性に基づく信号である。機械的特性とは、例えばシート材の剛性、ヤング率、密度、重さ、坪量(坪量とは1m当たりのシート材の重量である)、厚さ、あるいはシート材表面の凹凸(表面粗さ)である。
検知部20は、シート材Sを挟持することを兼ね備えた検知センサ固定部材21と、検知センサ22とからなり、検知センサ固定部材21のシート材S挟持面と、保護部材上22a上面とは、凹形状となる所定の段差Bが得られる構成となっている。検知センサ22は、圧電素子22bを保護部材上22a、保護部材下22cとで挟持している。衝撃が印加されると、圧電素子22bの不図示の電極から信号が出力され、不図示のCPUへその信号が取り込まれ、信号処理を行いシート材の種類判別を行う。
圧電素子22bは、圧電特性を有する無機材料あるいは有機材料を含み構成でき、例えばPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)やPLZT、BaTiO、PMN−PT(「Pb(Mg1/3Nb2/3)O−PbTiO」)などの無機材料や有機圧電体材料でもよい。圧電素子を用いることで、電源を用いることなく検知部から電圧信号を出力できる。
なお、図1、2においては、重力方向に衝撃を印加する様子を示しているが、反重力方向に衝撃を印加してもよい。あるいは水平方向に衝撃を印加しても良い。また、シート材Sに対して垂直方向に衝撃を印加する様子を示しているが、シート材に対して斜めに衝撃を印加してもよい。あるいはシート材の端面に衝撃を印加してもよい。
以下実施例によって本発明を更に詳細に説明するが、これらは本発明を何ら限定するものではない。
図3は、本実施例におけるシート材の種類判別装置を搭載した画像形成装置の要部を示す概略構成図であり、図4は本実施例におけるシート材の種類判別装置の概略構成断面図である。
電子写真方式の複写機、プリンタなどの画像形成装置では、像担持体として、例えば、ドラム形状の導電性基体上に光導電層を被着した感光体ドラム101を使用し、感光体ドラム101の周囲に、この感光体ドラム101を所定の極性に帯電させる帯電ローラ102、感光体ドラム101上に静電潜像を形成するための光学手段103、感光体ドラム101上に形成された静電潜像を可視像に現像する現像装置106、感光体ドラム101上の残留トナーを除去するクリーニングブレード105等を配設し、一次帯電、露光、現像、転写、定着、クリーニング等の諸工程により、所要の単色画像或はカラー画像を形成している。
上記において、画像形成は感光体ドラム101が図示矢印の時計回りに回転した状態において帯電ローラ102により感光体ドラム101が一様に帯電される。次に光学手段103により感光体ドラム101上に静電潜像が形成される。この静電潜像は現像装置106により現像される。
一方、不図示の給紙装置から送り出された1枚のシート材S(例えばOA用紙、OHPシート等)は、不図示の搬送部を経由してレジストローラ111まで搬送される。レジストローラ111は、シート材Sの斜行を補正しつつ感光体ドラム101へ搬送する。
レジストローラ111と感光体ドラム101を繋ぐ搬送路には、シート材先端検知センサ114が設けられており、シート材先端検知センサ114がシート材先端を検知すると、不図示のCPUによって判別装置の衝撃印加部210の駆動、感光体ドラム101の回転、及び光学手段103のスキャンのタイミングとを同期させて、各部位を所定のタイミングで動作させる。
不図示のCPUよって所定のタイミングで判別装置の衝撃印加部210は駆動を開始し、シート材Sへ2つの異なる衝撃力を印加する。判別装置の衝撃印加部210の対向位置に設けられた判別装置の検知部220はシート材Sを介した衝撃を印加されると、電圧が発生し、その電圧出力を不図示のCPUに取り込みシート材Sの判別処理を行う。
感光体101まで搬送されたシート材Sは、転写ローラ104によって、感光体ドラム101上のトナー像を転写される。その後、シート材Sは感光体ドラム101から分離される。そして、シート材Sは搬送部112により、搬送されて定着部113に到る。そして、定着部113で圧力と判別装置によって判定されたシート材Sに適切な熱を加えることにより、シート材S上のトナー像を定着させる。その後、不図示のトレーへ排出される。
ここで、シート材Sの種類判別装置について図4を用いて詳細に説明する。
210は衝撃印加部である。シート材先端検知センサ114(図3参照)がシート材先端を検知すると、所定のタイミングで本体フレーム211に取り付けられた不図示のモータが、駆動を開始する。モータにはステッピングモータを採用し、不図示のCPUによって、2−2相励磁、バイポーラ定電圧駆動、300rpmで駆動開始から途中一時停止が入り、1回転駆動して停止する。カム214は不図示のモータに直接取り付けられており、カム大214aとカム小214bの2つの異なる半月形状のカムを形成している。衝撃部材213は軸受を兼ねた本体フレーム211に保持され、更に衝撃部材213が挿入されたバネ215は、衝撃部材213に取り付けられたバネ座217と本体フレーム211とで、衝撃部材13とバネ215が接触しないように両端部を保持されている。この構成によって、モータが駆動を開始するとカム214が回転し、衝撃部材213は引き下げられる。カム214と衝撃部材213の接触部が大小それぞれのカムの頂点を過ぎると、衝撃部材213はカム214から離れ、バネ215の力によってシート材Sへ衝撃印加を行うこととなる。本体フレーム211には押さえ部材216が保持されており、衝撃部でのシート材Sのバタツキを抑えることにより、シート材Sの種類判別への影響を抑えている。
バネ215は圧縮コイルバネで、カム214が回転して、衝撃部材213が引き下げられることによって、このバネ215はカム大214aのときに5mm、カム小214bのときに3mm縮められる。これにより、2つの異なる衝撃力をシート材Sに印加することを可能にしている。衝撃部材213は材質ステンレス製で、重量4gである。軸受を兼ねた本体フレーム211には摺動タイプの熱可塑性樹脂材料でポリアセタール(ポリプラスチックス製、以下POMと記す)を使用し、摺動部の抵抗を抑えて衝撃力の安定性を図っている。
220は検知部である。検知センサ222は保護部材上222a、圧電素子222b、保護部材下222cを積層しており、衝撃印加による圧電素子222bのクラック、破損を防止している。検知センサ222は、対向する押さえ部材216と、シート材Sを挟持するための部位を備えた検知センサ固定部材221に、衝撃が印加される保護部材上222aの面と、シート材Sを挟持する検知センサ固定部材221の面とに、所定の段差Bを成すように固定されている。
保護部材上222a、保護部材下222cはステンレス製で、大きさは長さ5mm、幅5mm、厚さ1.5mmとしている。圧電素子222bの材料にはPZTを用い、上下面には白金電極を設けており、大きさは長さ5mm、幅5mm、厚さ0.3mmとしている。検知センサ固定部材にはシート材Sとの摺動による磨耗を考慮して、耐磨耗タイプの熱可塑性樹脂材料でガラス入りポリブチレンテレフタレート(以下PBTと記す)を使用した。保護部材上222a、圧電素子222b、保護部材下222c、及び検知センサ固定部材との貼り合わせ(固定)にはエポキシ系接着剤を使用している。衝撃が印加される保護部材上222aの面と、シート材Sを挟持する検知センサ固定部材221の面との段差Bは0.3mm、シート材Sを挟持する検知センサ固定部材221の左右面の端部間距離を10mmとしている。
シート材の種類判別装置を駆動させたときの、モータ駆動開始から1回転して停止するまでのカム214による押し下げ量の変化と衝撃部材213の速度変化の関係を図5に示す。横軸はモータの回転角度、縦第1軸はカム214による衝撃部材213の押し下げ量、縦第2軸は衝撃部材213の移動速度であり、太線が衝撃軸部材213の押し下げ量変化、細線が衝撃部材213の速度変化である。
ここで、衝撃部材213の速度測定には、レーザードップラー速度計(S−100Z:キヤノン製)を使用した。
モータの駆動はカム大214aによって衝撃部材213を押し下げられ、カム大214aは回転角度40°の間は押し下げ量5mmが維持されるa部が形成されており、そのa部より開始する。b部でカム大214aから衝撃部材213が開放され、衝撃が印加される。衝撃部材213はおよそ0.45m/sで衝突し、跳ね返る。その後、c部で衝撃部材213はカム小214bによって押し下げられるが、衝撃部材213はカム上をバタツキながら押し下げられ、d部の押し下げ量3mmに到達する。カム小214bは回転角度160°〜190°の間は押し下げ量3mmが維持されるd部が形成されている。d部でモータを一時停止をし、押し下げ時に発生した衝撃部材213のバタツキを減衰させる。モータ停止から衝撃部材213のバタツキが無くなった40ms後に再びモータの駆動を開始し、e部でカム小214bから衝撃部材213が開放され、衝撃が印加される。衝撃部材213はおよそ0.15m/sで衝突し、跳ね返る。その後、f部で衝撃部材213はカム大214a上をバタツキながら押し下げられ、a部の押し下げ量5mmに到達し、モータは停止する。
実際に本実施例の構成でシート材Sの種類を振って動作させたときに、検知部220よりシート材Sを介して2つの異なる衝撃を受けたときの、出力されるそれぞれのピーク電圧値を測定した結果を図6に示す。横軸はカム小214bで引き下げて衝撃を印加したときの出力ピーク電圧値、縦軸はカム大214aで引き下げて衝撃を印加したときの出力ピーク電圧値である。図6中でそれぞれ分布している各群に対応するシート材の名称は以下の通りである。
参考のために記載している坪量は、シート材包装紙に表記されている数値である。図5と照らし合わせて見ると分かるが、坪量が大きくなるにつれて出力ピーク電圧値が小さくなることが分かる。また、BOND紙と称される比較的シート材表面が粗く、密度が小さいシート材(B群、D群、F群)に関しては、同じ坪量であってもカム大214aで引き下げて衝撃を印加したときの出力ピーク電圧値が小さくなり、同じ坪量のシート材に対しても判別が可能となる。また、OHPのように異種材料に関してもOA用紙とは異なった出力となるため、判別は可能である。
比較例として、カム形状が大小両カムの円弧の頂点から手前に一定半径が形成されていない(一定の押し下げ量が維持されない)衝撃印加部で、かつモータの駆動を一時停止せずに、連続駆動で1回転させた場合のモータ駆動開始から1回転して停止するまでのカムによる押し下げ量の変化と衝撃部材の速度変化の関係を図7に示す。また、実際に比較例の構成で実施例と同様にシート材の種類を振って動作させたときに、検知部よりシート材を介して2つの異なる衝撃を受けたときの、出力されるそれぞれのピーク電圧値を測定した結果を図8に示す。
図7をみると、衝撃が印加される前の衝撃部材の速度変化が大きいことから、衝撃部材は大きくバタついていることが分かる。このため、カムからの衝撃部材の脱離が安定せず、衝撃速度が不安定となる。この状態で各シート材を介して出力されるピーク電圧値は図8のように安定せず、シート材の種類判別は困難となる。
以上のように、本実施例におけるシート材の種類判別装置を用いれば、小型で高速な複写機、プリンタ等のプリント用紙搬送路において、高い精度でプリント用紙に関する情報を検知し、シート材の種類を判別することができ、最適な状態でのプリント加工と能率化が可能となる。
本実施例において、衝撃印加部のモータにはステッピングモータを用いたが、この他にDCモータ、超音波モータ等を使用しても良い。圧縮コイルバネの材料にはステンレスを用いたが、弾性を有しかつバネ性を有する材料であれば良く、この他にも例えばステンレス鋼線で良く、またピアノ線、ベリリウム銅線、リン青銅でも良い。衝撃部材にはすてを用いたが、この他にも例えば金属材料、セラミックス材料、高分子材料でも良く、好ましくはFe、Al、真鍮、炭素鋼でも良い。本体フレームにはPOMを用いたが、熱可塑性樹脂材料であれば良く、この他にもポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリカーボネート(PC)ポリフェニレンエーテル(PPE)、ABS、LCP、ポリフェニレンサルファイド(PPS)などでもよく、またPC+ABS、PPS+PSなどの一種若しくは二種以上の混合物でもよい。好ましくは、ガラス、アルミナ、カーボンブラック、鉄などの無機フィラー、木粉、ナイロン(登録商標)繊維などの有機フィラーを強度、剛性、耐熱性等の諸特性を向上させた熱可塑性樹脂が良い。更に好ましくは摺動性向上剤などの添加剤を入れた摺動タイプの熱可塑性樹脂材料が良い。圧電素子の保護部材としてステンレスを用いたが、ヤング率の大きい、かつ硬度の高い物質であれば良く、例えば鉄、真鍮、ニッケル、クローム、タングステン、モリブデンが好ましく、あるいはこれらの合金あるいは酸化物でも良く、あるいはアルミニウム酸化物、シリコン酸化物、窒化シリコン、ジルコン酸化物でも良く、あるいはこれらのセラミックスでも良く、あるいはガラス、高分子材料でも良い。圧電素子としてPZTを用いたが、この他にも例えばZnO、チタン酸バリウムでも良い。検知センサ固定部材にはガラス入りPBTを用いたが、耐磨耗性に優れた材料であれば良く、この他にも例えば耐磨耗タイプのPA、PC、POMなどの樹脂材料でよく、あるいは金属材料、セラミックス材料でも良い。
本発明の実施の形態に係るシート材の種類判別装置の概略構成図である。 本発明の実施の形態に係るシート材の種類判別装置の概略構成断面図である。 本実施例におけるシート材の種類判別装置を搭載した画像形成装置の要部を示す概略構成図である。 本実施例におけるシート材の種類判別装置の概略構成断面図である。 本実施例におけるシート材の種類判別装置の衝撃部材の押し下げ量と速度変化を表した図である。 本実施例におけるシート材の種類判別装置の出力ピーク電圧値を表した図である。 比較例におけるシート材の種類判別装置の衝撃部材の押し下げ量と速度変化を表した図である。 比較例におけるシート材の種類判別装置の出力ピーク電圧値を表した図である。
符号の説明
10、210 衝撃印加部
11 本体フレーム
11a 回転止め部
11b 摺動部上
11c 摺動部下
12 モータ(駆動源に対応)
13、213 衝撃部材
14、214 カム(移動部材に対応)
14a、214a カム大(移動部材に対応)
14b、214b カム小(移動部材に対応)
15、215 バネ(付勢部材に対応)
16、216 押さえ部材
17、217 バネ座
20、220 検知部
21、221 検知センサ固定部材
22、222 検知センサ
22a、222a 保護部材上
22b、222b 圧電素子
22c、222c 保護部材下
S シート材

Claims (8)

  1. シート材にその外部から衝撃を加える衝撃印加部、及び該衝撃を受けて信号を出力する検知部を有するシート材の種類判別装置であって、
    該衝撃印加部の衝撃部材は、移動部材によって所定の位置に移動し、所定の時間その位置に維持された後、該移動部材から該衝撃部材が開放されて、衝撃を印加することを特徴とするシート材の種類判別装置。
  2. 前記衝撃印加部は、衝撃部材に衝撃力を付勢させるための付勢部材と、該衝撃部材を移動させる移動部材と、該移動部材を作動させる駆動源とを備えて成ることを特徴とするシート材の種類判別装置。
  3. 前記移動部材は、該衝撃部材が開放する直前に所定の時間、所定の位置に該衝撃部材を維持する形状を成していることを特徴とする請求項1または2記載のシート材の種類判別装置。
  4. 前記駆動源は、前記衝撃部材が前記移動部材から開放される直前に前記駆動源の駆動を所定の時間一時停止することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか記載のシート材の種類判別装置。
  5. 前記駆動源は、前記衝撃部材が前記移動部材によって所定の位置に移動し、前記移動部材から前記衝撃部材が開放される直前の状態から駆動が開始されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか記載のシート材の種類判別装置。
  6. 前記駆動源はステッピングモータからなることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか記載のシート材の種類判別装置。
  7. 衝撃部材による衝撃印加は、大小異なる、少なくとも2回の衝撃力より成ることを特徴とする請求項1または2記載のシート材の種類判別装置。
  8. 衝撃部材は、駆動源のモータで回転するカム構成の移動部材と係止して付勢部材に抗して直線方向に移動させ、所望の付勢部材の付勢力増加の時、カム部材の移動部材と衝撃部材との係合を外して衝撃部材に付勢力を与えて、シート材を印加できるようにして成ることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか記載のシート材の種類判別装置。
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