JP2006247450A - 液体吐出装置及びパターニング装置 - Google Patents

液体吐出装置及びパターニング装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006247450A
JP2006247450A JP2005063574A JP2005063574A JP2006247450A JP 2006247450 A JP2006247450 A JP 2006247450A JP 2005063574 A JP2005063574 A JP 2005063574A JP 2005063574 A JP2005063574 A JP 2005063574A JP 2006247450 A JP2006247450 A JP 2006247450A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
ink
discharge
tank
nozzle hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2005063574A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Murata
村田  正幸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2005063574A priority Critical patent/JP2006247450A/ja
Publication of JP2006247450A publication Critical patent/JP2006247450A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】 共通液室内の気泡を除去し、複数のノズル孔から適正量の液体を吐出することのできる液体吐出装置を提供する。
【解決手段】 複数のノズル孔(7)と、複数のノズル孔(7)にそれぞれ連通する共通液室(27)と、共通液室(27)に液体を供給する液体供給口(26)とを設けた吐出ヘッド(8)を用いてノズル孔(7)の先端から被塗布体(18)に向かって液滴を吐出する液体吐出装置であって、共通液室(27)から液体を排出するための液体排出口(28)を設けた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、塗料、インク等の液体を適正量吐出するための液体吐出装置及びパターニング装置に関する。
従来、液体吐出装置である大型インクジェットプリンタは、液状のインクをメインタンクからサブタンクへと送り、このサブタンクからインク吐出ヘッドへと送り、このインク吐出ヘッドのノズル孔から紙等の被塗布体に向かってインクの微細な液滴を吐出するように構成されている。上記メインタンク、サブタンク及びインク吐出ヘッドは、印刷色ごとに用意される。そして、各色のインク吐出ヘッドのノズル孔に到達したインクは、所望の吐出方式によりノズル孔から被塗布体に向かって微小な液滴となって吐出される。この液滴の吐出工程が各色ごとに繰り返されることにより、インクが被塗布体に所望の絵柄、パターン等として印刷され、あるいは塗布される。
このようなインクジェットプリンタにおけるインクジェットヘッドには、例えば特許文献1に開示された発明がある。このインクジェットヘッドは、カラーフィルタの着色中に、インクをインク液室の一方のインク供給口からもう一方のインク供給口に向けて低速で循環させ、インク液室の微小な残留泡や溶存酸素の部分的に増加したインクをインク液室外に押し出すようにしている。
特開2000−221320公報
ところで、上記特許文献1に開示された発明では、インク排出側にインクを循環させるポンプを設けているので、インクジェットヘッド内が負圧になりインク漏れを防止することができる反面、複数の吐出口から空気を巻き込むこととなり、複数の吐出口からのインク吐出量が低下、または気泡による吐出不良を引き起こし、絵柄・パターン等の色抜け、色濃度不良等の問題がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、共通液室内の気泡を除去し、複数のノズル孔から適正量の液体を吐出することのできる液体吐出装置及びパターニング装置を提供することにある。
上記問題点を解決するため、請求項1に係る発明は、複数のノズル孔(7)と、複数のノズル孔(7)にそれぞれ連通する共通液室(27)と、共通液室(27)に液体を供給する液体供給口(26)とを設けた吐出ヘッド(8)を用いてノズル孔(7)の先端から被塗布体(18)に向かって液滴を吐出する液体吐出装置であって、共通液室(27)から液体を排出するための液体排出口(28)を設けたことを特徴とする液体吐出装置を採用する。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の液体吐出装置において、液体排出口(28)にドレン配管(29)を接続し、ドレン配管(29)に気液を分離する気液分離用タンク(30)を設けたことを特徴とする液体吐出装置を採用する。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の液体吐出装置において、気液分離用タンク(30)の設置状態の液面高さを吐出ヘッド(8)のノズル孔先端より高くしたことを特徴とする液体吐出装置を採用する。
請求項4に係る発明は、請求項2に記載の液体吐出装置において、気液分離用タンク(30)の上流側のドレン配管(29)に開閉弁(32)を設けたことを特徴とする液体吐出装置を採用する。
請求項5に係る発明は、請求項1に記載の液体吐出装置において、液体供給口(26)側に所定液圧を加えるための液圧印加手段(35)を設けたことを特徴とする液体吐出装置を採用する。
請求項6に係る発明は、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の液体吐出装置が吐出ヘッド(8)であって、当該吐出ヘッド(8)にメインタンク(1,2,3)からのインクがサブタンク(4,5,6)を介して供給されることを特徴とするパターニング装置を採用する。
請求項1に係る発明によれば、共通液室(27)から液体を排出するための液体排出口(28)を設けたことにより、共通液室(27)において液体内に混在した気泡を確実かつ容易に除去し、複数のノズル孔(7)から適正量の液体を吐出することができる。
請求項2に係る発明によれば、請求項1に記載の液体吐出装置において、液体排出口(28)にドレン配管(29)を接続し、ドレン配管(29)に気液を分離する気液分離用タンク(30)を設けたことにより、気液分離用タンク(30)で気泡を確実に分離し、気液分離用タンク(30)の下流側に気泡が除去された液体を供給することができる。
請求項3に係る発明によれば、請求項1又は2に記載の液体吐出装置において、気液分離用タンク(30)の設置状態の液面高さを吐出ヘッド(8)のノズル孔(7)先端より高くしたことにより、ノズル孔(7)先端から空気を巻き込むことがなくなり、ノズル孔(7)からのインク吐出量を均一化することができる。
請求項4に係る発明によれば、請求項2に記載の液体吐出装置において、気液分離用タンク(30)の上流側のドレン配管(29)に開閉弁(32)を設けたことにより、開閉弁(32)を操作することで、共通液室(27)における液体内に混在した気泡を除去する工程をインクの初期充填時だけにすることができる。
請求項5に係る発明によれば、請求項1に記載の液体吐出装置において、液体供給口(26)側に所定液圧を加えるための液圧印加手段(35)を設けたので、液圧印加手段(35)により液体供給口(26)側に所定液圧を加えることとなり、共通液室(27)における液体内に混在した気泡を一段と確実かつ容易に除去することができる。
請求項6に係る発明によれば、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の液体吐出装置が吐出ヘッド(8)であって、当該吐出ヘッド(8)にメインタンク(1,2,3)からのインクがサブタンク(4,5,6)を介して供給されることにより、液体内に混在した気泡を確実かつ容易に除去し、吐出ヘッド(8)から適正量の液体を吐出することができる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。
なお、以下の実施形態では、本発明に係る液体吐出装置をカラーフィルタ製造装置に適用した例を示している。また、このカラーフィルタ製造装置は、その一部にインクジェットパターニング装置を備え、かつ当該インクジェットパターニング装置の一部に液体吐出装置を備えるものとして説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、紙等の記録媒体にインクを吐出して印刷を行うプリンタ装置にも適用可能である。
(本実施形態の全体構成)
本実施形態の液体吐出装置は、図1乃至図3に示すように、液状の赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の各色インクを貯留したメインタンク1,2,3と、各メインタンク1,2,3から送られるインクをそれぞれ貯留する各色ごとのサブタンク4,5,6と、各サブタンク4,5,6から送られるインクをそれぞれ吐出する多数のノズル孔7を有した吐出ヘッド8とを具備する。
メインタンク1,2,3は液状の上記各色インクで満たされる。各メインタンク1,2,3には、液面の下限を検知する液面センサ9が着脱自在に装着される。したがって、この液面センサ9がメインタンク1,2,3内の液面の下限を検知すると、インクがメインタンク1,2,3内に補充され、又はインクで満たされた他のメインタンク1,2,3と交換される。なお、液面センサを固定し、メインタンクを昇降させるようにしてもよい。
各サブタンク4,5,6には、それぞれメインタンク1,2,3から供給されたサブタンク4,5,6内のインクを常時循環させる循環路10が連結される。循環路10は例えばチューブで形成される。
なお、図1では、Rインク用の循環路、サブタンク等しか図示していないが、他のG,Bインクについても同様に設けられる。
循環路10上には、インクを一方向に送るチューブポンプ等のポンプ11、インク中の異物を除去するフィルタ12、インク中の気泡を除去する脱気フィルタ13a等が配置される。循環路10におけるポンプ11の上流側には、上記メインタンク1,2,3から引き出された導管14が連結される。この導管14も循環路10と同様なチューブで形成される。導管14が循環路10に繋がることによる三叉路の各チューブ上には電磁弁等の弁15a,15b,15cが設けられる。循環路10上の第一と第二の弁15a,15bが開き、導管14上の第三の弁15cが閉じ、ポンプ11が駆動すると、各サブタンク4,5,6内のインクが各循環路10内を矢印方向に流れて常時循環し、これによりインク内の異物がフィルタ12により除去され、また、インク内の気泡が脱気フィルタ13aにより除去される。この結果、吐出ヘッド8のノズル孔7の異物による目詰まりが防止され、また、ノズル孔7への気泡の混入が防止される。
図1に示すように、この液体吐出装置は、サブタンク4,5,6内の液高を一定に保持する液高保持手段を備える。この液高保持手段は、各サブタンク4,5,6に取り付けられた液面センサ16を有する。サブタンク4内のインクが吐出ヘッド8から吐出され消費されサブタンク4内で液面17が降下すると、液面センサ16からの信号により循環路10上の第一の弁15aが閉じ、第二と第三の弁15b,15cが開き、メインタンク1内のインクがポンプ11によってサブタンク4内に補充される。サブタンク4内のインクの液面17が所定の高さに到達すると、液面センサ16からの信号により循環路10上の第一の弁15aが開き、第三の弁15cが閉じ、メインタンク1からのインクの流れが遮断される。このように、メインタンク1からサブタンク4へとインクの液面17が低下するたびにインクが補給され、サブタンク4内の液高が一定に保持される。他のサブタンク5,6についても同様に操作され、各サブタンク5,6内のインクの液高が一定に保持される。
吐出ヘッド8は、一つのサブタンク4に対し一つだけ設けることもできるが、本実施形態では複数基、具体的には五基設けられている。この五基の吐出ヘッド8がカラーフィルタのガラス基板18を横断するように配置される。サブタンク4からは各吐出ヘッド8に向かってチューブからなる導管19が延びている。これにより、カラーフィルタのガラス基板18のような広い面積を有する被塗布体に対し同種類の液体が全面にわたって塗布される。サブタンク4から各吐出ヘッドに向かって延びる各導管19上には電磁弁20が設けられる。これらの電磁弁20が開くことによりサブタンク4内からインクが吐出ヘッド8のノズル孔7へと供給される。他のサブタンク5,6についても同様に吐出ヘッドが割り当てられる。
図3(A)に示すように、各吐出ヘッド8の上部には、これらの各吐出ヘッド8にインクを導くための流路アダプタ21が取り付けられている。この流路アダプタ21には、長手方向両側に供給孔22及び排出孔23がそれぞれ形成され、これら供給孔22及び排出孔23の開口端には、導管19と接続するための供給接続部24と、後述するドレン配管と接続するための排出接続部25とがそれぞれ取り付けられている。
また、各吐出ヘッド8は、流路アダプタ21の供給孔22と連通する供給口26と、この供給口26と連通しトンネル状の共通液室27と、一端が共通液室27に連通し他端が排出孔23と連通する排出口28と、同じく共通液室21に連通する多数のノズル孔7とが形成される。供給接続部24には、上記のようにサブタンク4から延びる導管19が接続され、サブタンク4から導管19を通ってきたインクが供給孔22及び供給口26を経て共通液室27内に充満する。他方、排出接続部25には、図1に示すようにドレン配管29の一端が接続され、このドレン配管29の他端は循環路10上における第二の弁15bの上流側に接続されている。
さらに、ドレン配管29には、気泡が混在したインクから気体と液体を分離する気液分離用タンクとしてのトラップタンク30が設けられている。このトラップタンク30は、大気開放管31が上部に取り付けられ、この大気開放管31を通して液体と分離された気体を排出するようにしている。また、トラップタンク30の液面は、設置状態において吐出ヘッド8のノズル孔7先端より0.2m高く配置されている。そして、トラップタンク30の上流側のドレン配管29には、インクの初期充填時だけ開くようにした電磁弁等の開閉弁32が設けられている。
ノズル孔7は、例えば一つの吐出ヘッド8につき128本形成され、図3(B)に示すように、インク33がノズル孔7内に溜まり、ノズル孔7の先端においてメニスカス33aを形成する。図3(B)は正常なメニスカス33aの位置及び形状を示し、このメニスカス33aがノズル孔7の先端から球状に突出するときはインク33の吐出量が過剰となり、ノズル孔7の先端から奥まった箇所に形成されるときは吐出量が不足することになる。ノズル孔7内に溜まったインク33は、この液体吐出装置の図示しない制御部からの信号によりノズル孔7の先端から微小な液滴となって吐出される。インク33を吐出する手段としてはピエゾ方式、サーマルインクジェット方式等があるが、所望の吐出方式が採用される。
図3(B)に示す位置及び形状でインク33のメニスカス33aが形成されるように、図1に示すごとく、吐出ヘッド8はそのノズル孔7の先端がサブタンク4内のインクの液面17から高さHの位置になるように配置されると共に、サブタンク4内に所定圧力の気体である空気を送って高さHのヘッド(水頭)差を解消する圧送手段が設けられる。この場合、すべての色インクに関し、上記高さHが揃えられる。
圧送手段は、図2に示すエア回路装置34を有する。エア回路装置34は、液圧印加手段としてのコンプレッサ等の圧空源35から送られフィルタ36で濾過された圧縮空気をレギュレータ37で所定範囲内に減圧し、圧力コントローラ38で微調整して更に減圧して全サブタンク4,5,6内に送るようになっている。圧力コントローラ38は、サーボ弁等で構成される。この圧力コントローラ38によれば、0〜20kPaの範囲において0.1kPa(10mm水柱)以内の精度で圧力調整が可能である。圧力コントローラ38は、各色(R,G,B)のインクのサブタンク4,5,6ごとに設けることも可能であるが、本実施形態では一基のみ設けられ、この一基の圧力コントローラ38から導管39,40,41が各サブタンク4,5,6へと分岐している。圧力コントローラ38から各サブタンク4,5,6へと向う各導管39,40,41上にはそれぞれバッファタンク42及び電磁弁43,44が設けられる。
その他、エア回路装置44内には、図2に示すように、圧力コントローラ38の上流側から、圧力コントローラ38、バッファタンク42等を迂回してサブタンク4,5,6に至る迂回導管45,46,47が設けられ、これらの迂回導管45,46,47が分岐する前の上流側に電空変換器48が設けられ、各迂回導管45,46,47上に、電磁弁49,50が設けられる。これらの迂回導管45,46,47は各サブタンク4,5,6から吐出ヘッド8のノズル孔7内にインクを初期充填する際に使用される。また、エア回路装置34内には、上記脱気フィルタ13a,13b,13cから脱気するための真空ポンプ51が設けられる。脱気フィルタ13a,13b,13cから真空ポンプ51に至る吸引管52上にはレギュレータ53、トラップ54等が設けられる。なお、脱気フィルタ13b,13cはそれぞれGインク、Bインクの脱気用である。
図2に示すエア回路装置34において、上記迂回導管45,46,47上の電磁弁49が開き、圧力コントローラ38からの導管39,40,41上の各電磁弁43が閉じ、各電磁弁44が開いて、電空変換器48を介し圧空源35から高圧の圧縮空気が各サブタンク4,5,6内に流入すると、各サブタンク4,5,6からインクが各吐出ヘッド8へと急速に流れ、ノズル孔7内に流れ込むと同時にノズル孔7内の空気をノズル孔7の先端から排出する。次に、迂回導管45,46,47上の電磁弁49が閉じ、電磁弁50が開いて迂回導管45,46,47内の高圧空気を大気中に排気し、圧力コントローラ38側の導管39,40,41上の電磁弁43が開き、圧力コントローラ38で圧力調整された比較的低圧の空気がサブタンク4,5,6内に送られる。この低圧空気によってサブタンク4,5,6内のインクが図1に示す高さHだけ上昇し、吐出ヘッド8のノズル孔7内に流入し、図3(B)のごとくノズル孔7の先端でメニスカス33aを形成する。
図3(B)に示すようにノズル孔7の先端にメニスカス33aを形成するために、本実施形態の液体吐出装置は、図1に示すように吐出ヘッド8のノズル孔7の先端を観察するディスプレイ装置55が設けられる。ディスプレイ装置55は吐出ヘッド8におけるノズル孔7の一部又は全部の先端を撮影するカメラ56とモニタ57とを具備する。操作者がモニタ57上でノズル孔7の先端を観察しつつ圧力コントローラ38で圧力調整し、図3(B)に示すメニスカス33aが形成されたところで圧力調整を完了する。
上記圧送手段のみによってはメニスカス33aをノズル孔7の先端に形成し難い場合がある。殊に、一基の圧力コントローラ38によって得た圧縮空気を全サブタンク4,5,6に供給する場合、ある色のインクはノズル孔7の先端にメニスカス33aを形成することができたが、他の色のインクについてはノズル孔7の奥まった箇所にメニスカス33aが形成されることがある。このような現象はインクの粘度、濃度等の相違により発生するものと考えられる。本実施形態の液体吐出装置は、圧送手段によって適正位置にメニスカス33aを形成することができない場合に、メニスカス33aをノズル孔7の先端まで移動させることができるようにするための手段として、図1に示すような高さ調整装置58を備える。
この高さ調整装置58は、各サブタンク4,5,6に略水平に固定されたアーム59と、このアーム59の図示しない雌ネジに螺合する垂直方向に伸びた送りネジ棒60とを具備する。送りネジ棒60はこの液体吐出装置の図示しないフレームに回動可能に保持される。送りネジ棒60をいずれかの向きに回すと、サブタンク4が液面17に垂直な方向で上昇又は下降し、これにより、上記圧送手段によって送られたインクのメニスカス33aがノズル孔7内を移動する。操作者が上記モニタ56上でノズル孔7の先端を観察しつつ送りネジ棒60を回してサブタンク4の高さを調節し、図3(B)のごとくメニスカス33aがノズル孔7の先端に到達したところで圧力調整を完了する。このような高さ調整が、メニスカス33aに位置不良が生じたすべてのインクのサブタンク4,5,6について行われる。
(本実施形態の作用)
次に、上記構成の本実施形態の作用について説明する。
(1)カラーフィルタの製造にあたり、まず、インク初期充填時、図1に示す開閉弁32を開いた後、図2に示すエア回路装置34において、迂回導管45,46,47上の電磁弁49を開き、電空変換器48を介して圧空源35から高圧の圧縮空気を全サブタンク4,5,6内に供給する。この圧縮空気により、各サブタンク4,5,6からインクが図3(A)に示す各吐出ヘッド8へと急速に流れる。すると、インクは流路アダプタ21の供給孔22を経て各吐出ヘッド8において供給口26から共通液室27内へと流入した後、さらに多数のノズル孔7内に流入し、同時にノズル孔7内から空気を排除する。
同時に、共通液室27内へ流入したインクは、インク内の気泡Aを押し出しつつ排出口28、排出孔23を経てドレン配管29へ流れ、開閉弁32を通りトラップタンク30に達する。このトラップタンク30では、インクと気泡Aとが分離され、気泡Aが大気開放管31を通して排出される。そして、気泡Aが除去されたインクは、ドレン配管29からトラップタンク30の下流側の循環路10上における第二の弁15bの上流側に供給される。このようにしてノズル孔7内から空気を排除するとともに、共通液室27内へ流入したインクから気泡Aを除去した後は、上記開閉弁32を閉止する。
(2)迂回導管45,46,47上の電磁弁49を閉じ、電磁弁50を開いて高圧の圧縮空気を大気中に逃した後、圧力コントローラ38側の導管39,40,41上の電磁弁43を開き、圧力コントローラ38で圧力調整した比較的低圧の空気を全サブタンク4,5,6内に送る。この低圧空気によってサブタンク4,5,6内のインクが図1に示す高さHだけ上昇し、吐出ヘッド8のノズル孔7内に流入し、図3(B)のごとくノズル孔7の先端でメニスカス33aを形成する。
このメニスカス33aをノズル孔7の先端に形成する際、図1に示すごとく吐出ヘッド8のノズル孔7の先端をディスプレイ装置55により観察する。この時、カラーフィルタのガラス基板18はまだ供給されていない。操作者がモニタ57上でノズル孔7の先端を観察しつつ図2に示す圧力コントローラ38で圧力調整し、図3(B)に示すようなメニスカス33aがノズル7の先端に形成されたところで圧力調整を完了する。
(3)圧力コントローラ38により調圧した空気のみによってはメニスカス33aをノズル孔7の先端に形成しえない場合があり、ある色のインクはノズル孔7の先端にメニスカス33aを形成することができたが、他の色のインクについてはノズル孔7の奥まった箇所にメニスカス33aが形成されることがある。その場合は、図1に示す高さ調整装置58を操作することによりメニスカス33aをノズル孔7の先端へと移動させる。
すなわち、操作者がモニタ57上でノズル孔7の先端を観察しつつ送りネジ棒60を回してサブタンク4,5,6の高さを調節し、図3(B)示すようなメニスカス33aがノズル孔7の先端に到達したところで送りネジ棒60の回転を止め圧力調整を完了する。このような高さ調整を、メニスカス33aに位置不良が生じたすべてのインクのサブタンク4,5,6について行う。
以上でカラーフィルタのガラス基板18に対する各インクの印刷又は塗布の準備が完了する。
(4)図1に示すように吐出ヘッド8のノズル孔7にカラーフィルタのガラス基板18を正対させ、吐出ヘッド8とガラス基板18を相対的に移動させつつ、吐出ヘッド8からインクの微細な液滴をガラス基板18に対して吐出する。吐出ヘッド8の各ノズル孔7において、インクがノズル孔7の先端にメニスカス33aを形成するように供給されるので、ノズル孔7の先端からインクが空気を巻き込むことなく適正量の液滴となって被塗布体であるガラス基板18に向かって吐出される。これにより、ガラス基板18上にR,G,Bのインクからなる塗膜が均一に精度良く形成される。
(5)また、各吐出ヘッド8からインクを吐出する最中、サブタンク4,5,6内のインクが図1に示す循環路10上をポンプ11の駆動により矢印方向に流れて常時循環し、循環する途中でインク内の異物がフィルタ12により除去され、また、インク内の気泡Aが脱気フィルタ13a,13b,13cにより除去される。これにより、吐出ヘッド8のノズル孔7の目詰まりが防止され、また、ノズル孔7への気泡Aの混入が防止される。
(6)また、各吐出ヘッド8からインクを吐出することにより、サブタンク4,5,6内のインクが消費され液面17が降下するが、この液面17の降下を液面センサ16が検知する。この液面センサ16からの信号により循環路10上の第一の弁15aが閉じ、第二と第三の弁15b,15cが開き、メインタンク1,2,3内のインクをポンプ11によってサブタンク4,5,6内に補充する。サブタンク4,5,6内のインクの液面17が所定の高さに到達すると、液面センサ16からの信号により循環路10上の第一の弁15aが開き、第三の弁15cが閉じ、メインタンク1,2,3からのインクの流れを遮断する。これにより、サブタンク4,5,6内の液高が常時一定に保持され、吐出ヘッド8内においてメニスカス33aが常に正常な位置に形成される。
このように本実施形態によれば、インクの初期充填時に共通液室27からインクを排出するための排出口28を設けたことにより、共通液室27においてインク内に混在した気泡Aを確実かつ容易に除去し、複数のノズル孔7から適正量のインクを吐出することのできる。
また、本実施形態によれば、吐出ヘッド8の排出口28に排出接続部25を介してドレン配管29を接続し、このドレン配管29に気液を分離するトラップタンク30を設けたことにより、トラップタンク30で気泡Aを確実に除去し、トラップタンク30の下流側の循環路10に気泡Aが除去されたインクを供給することができる。
さらに、本実施形態によれば、トラップタンク30の設置状態の液面高さを吐出ヘッド8のノズル孔7先端より高くしたことにより、ノズル孔7先端から空気を巻き込むことがなくなり、ノズル孔7からのインク吐出量が均一化し、カラーフィルタの色濃度のムラを未然に防止することができる。
そして、本実施形態によれば、トラップタンク30の上流側のドレン配管29に開閉弁32を設けたことにより、開閉弁32を操作することで、共通液室27におけるインク内に混在した気泡Aを除去する工程をインクの初期充填時だけにすることができる。
また、本実施形態によれば、圧空源35により供給口26側に所定液圧を加えることにより、共通液室27におけるインク内に混在した気泡Aを一段と確実かつ容易に除去することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、上記実施形態では三色の液状インクをカラーフィルタの基板に塗布する場合について説明したが、本発明は一色又は四色以上のインクを塗布、印刷する場合、インク以外の液体を塗布、印刷する場合、カラーフィルタの基板以外の被塗布材に塗布、印刷する場合等についても適用可能である。
本発明に係る液体吐出装置の一例を示す概略ブロック図である。 図1に示す液体吐出装置の圧送手段におけるエアー回路の一例を示すブロック図である。 図(A)は、吐出ヘッドの模式縦断面図、図(B)は図(A)中B部拡大図であり、一つのノズル孔内にメニスカスが適正な位置及び形状に形成された状態を示す。
符号の説明
1,2,3…メインタンク
4,5,6…サブタンク
7…ノズル孔
8…吐出ヘッド
10…循環路
16…液面センサ
17…液面
18…ガラス基板
21…流路アダプタ
26…供給口
27…共通液室
28…排出口(液体排出口)
29…ドレン配管
30…トラップタンク(気液分離用タンク)
31…大気開放管
32…開閉弁
33a…メニスカス
35…圧空源(液圧印加手段)
38…圧力コントローラ
55…ディスプレイ装置
58…高さ調整装置

Claims (6)

  1. 複数のノズル孔と、当該複数のノズル孔にそれぞれ連通する共通液室と、当該共通液室に液体を供給する液体供給口とを設けた吐出ヘッドを用いて前記ノズル孔の先端から被塗布体に向かって液滴を吐出する液体吐出装置であって、
    前記共通液室から液体を排出するための液体排出口を設けたことを特徴とする液体吐出装置。
  2. 請求項1に記載の液体吐出装置において、
    前記液体排出口にドレン配管を接続し、当該ドレン配管に気液を分離する気液分離用タンクを設けたことを特徴とする液体吐出装置。
  3. 請求項1又は2に記載の液体吐出装置において、
    前記気液分離用タンクの設置状態の液面高さを前記吐出ヘッドのノズル孔先端より高くしたことを特徴とする液体吐出装置。
  4. 請求項2に記載の液体吐出装置において、
    前記気液分離用タンクの上流側の前記ドレン配管に開閉弁を設けたことを特徴とする液体吐出装置。
  5. 請求項1に記載の液体吐出装置において、
    前記液体供給口側に所定液圧を加えるための液圧印加手段を設けたことを特徴とする液体吐出装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の液体吐出装置が吐出ヘッドであって、当該吐出ヘッドにメインタンクからのインクがサブタンクを介して供給されることを特徴とするパターニング装置。
JP2005063574A 2005-03-08 2005-03-08 液体吐出装置及びパターニング装置 Withdrawn JP2006247450A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005063574A JP2006247450A (ja) 2005-03-08 2005-03-08 液体吐出装置及びパターニング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005063574A JP2006247450A (ja) 2005-03-08 2005-03-08 液体吐出装置及びパターニング装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006247450A true JP2006247450A (ja) 2006-09-21

Family

ID=37088486

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005063574A Withdrawn JP2006247450A (ja) 2005-03-08 2005-03-08 液体吐出装置及びパターニング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006247450A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009131788A (ja) * 2007-11-30 2009-06-18 Toppan Printing Co Ltd スリットノズル気泡除去装置および塗工方法
JP2009279901A (ja) * 2008-05-26 2009-12-03 Ricoh Co Ltd 液体吐出装置及び画像投射装置
JP2013051931A (ja) * 2011-09-05 2013-03-21 Dainippon Printing Co Ltd ディスペンス装置用多孔ノズル
JP2016039822A (ja) * 2015-11-25 2016-03-24 大日本印刷株式会社 ディスペンス装置用多孔ノズル

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009131788A (ja) * 2007-11-30 2009-06-18 Toppan Printing Co Ltd スリットノズル気泡除去装置および塗工方法
JP2009279901A (ja) * 2008-05-26 2009-12-03 Ricoh Co Ltd 液体吐出装置及び画像投射装置
JP2013051931A (ja) * 2011-09-05 2013-03-21 Dainippon Printing Co Ltd ディスペンス装置用多孔ノズル
JP2016039822A (ja) * 2015-11-25 2016-03-24 大日本印刷株式会社 ディスペンス装置用多孔ノズル

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8205973B2 (en) Ink jet recording apparatus, ink supplying mechanism and ink jet recording method
JP4869373B2 (ja) 液体循環ユニット、液体循環装置、液滴噴射塗布装置、及び塗布体の形成方法
US8651647B2 (en) Liquid ejecting apparatus, and nozzle recovery method used in liquid ejecting apparatus
JP2010155449A (ja) 記録装置
JP2008087465A (ja) インク循環システム、インクジェット記録装置、及びインク循環方法
US20100073439A1 (en) Shuttle mounted pressure control device for inkjet printer
JP2006198846A (ja) 充填方法、及び液体吐出装置
JP2008162262A (ja) インクジェット記録装置、インク供給機構及びインク供給方法
TW200938391A (en) Method of priming a printhead with concomitant replenishment of ink in an ink supply chamber
JP2007245615A (ja) インクジェット記録装置
US20200254778A1 (en) Liquid ejecting apparatus
JP2006247450A (ja) 液体吐出装置及びパターニング装置
EP3362293B1 (en) Supply system for an inkjet printer
JP2002522279A (ja) 媒体上に直接印刷するインクジェットプリンタ
JP2007008087A (ja) 画像記録装置
JP4490497B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2004025531A (ja) インクジェットヘッドのメンテナンス方法及びメンテナンス装置
KR20070078205A (ko) 잉크젯 프린팅 시스템의 잉크 공급 장치
JP6690380B2 (ja) 液滴吐出装置及び液滴吐出装置の制御方法
JP7318158B2 (ja) 印刷モジュール用のインク供給システムおよびインクを供給するための方法
JP2006240158A (ja) 液体吐出方法及び装置
JP2009184202A (ja) 流路形成部材及び液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP2006247862A (ja) 液体供給装置及びパターニング装置
JP6000573B2 (ja) インク置換方法
JP4272133B2 (ja) インクジェット記録装置の吐出動作の回復方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080213

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20100628