JP2006247391A - ステントサイズを推定するためのシステム、方法及びコンピュータ命令 - Google Patents

ステントサイズを推定するためのシステム、方法及びコンピュータ命令 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明の一部の実施形態は、ステントサイズを推定するためのシステム(100)、方法(200)及びコンピュータ命令(300)を提供する。
【解決手段】実施形態では、本ステントサイズ推定システム(100)は、動脈データを入力するための入力モジュール(102)と、動脈データに基づいてステントサイズを計算するための計算モジュール(104)と、ステントデータを出力するための出力モジュール(106)とを含む。本ステントサイズ推定システムはまた、例えば、ステントの使用可能度を確認するための使用可能度モジュール(105)、ステントデータに基づいてステントを選択するための選択モジュール(108)、及び/又はフィードバックを入力するためのフィードバック・モジュール(110)を含むことができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、総括的には、ステントサイズを推定するためのシステム、方法及びコンピュータ命令に関する。より具体的には、本発明は、動脈データを入力し、動脈データに基づいてステントサイズを計算しかつステントデータを出力するためのシステム、方法及びコンピュータ命令に関する。本発明はまた、ステントの使用可能度を確認し、出力ステントデータに基づいてステントを選択しかつ/又はフィードバックを入力するためのシステム、方法及びコンピュータ命令に関する。
長い間には、動脈は、プラークとして知られている脂肪質によって部分的に閉塞される可能性がある。動脈が部分的に閉塞されると、動脈を通る血流が阻害される。正常な血流を取り戻すために、血管内にステントを挿入して、蓄積したプラークを排除しかつ動脈を適正な機能サイズに戻すことができる。しかしながら、動脈は、適正なサイズのステントを挿入した場合にのみ、適正に機能することができる。
適正なステントサイズを決定することは、非常に重要なことである。動脈内に過大なステントを挿入した場合には、動脈が破裂するおそれがある。他方、動脈内に過小なステントを挿入した場合には、新規なより大きいステントを挿入するその後の外科処置が必要となるか、或いは他の合併症が発生するおそれがある。従って、部分的に閉塞した動脈を適正に回復させるためには、心臓医が適正なステントサイズを最初に正確に決定する必要性がある。
現在では、定量的冠動脈解析(QCA)システムが、動脈の幅(コード・レングス)を測定するために使用されている。QCAシステムは、動脈の解析区域に沿ったあらゆるポイントにおいて動脈のコード・レングスを測定することができる。例えば、動脈のコード・レングスは、動脈が最も重度に閉塞されたポイント及び/又は何れかの他のポイントにおいて測定することができる。
しかしながら、QCAシステムによって取得された単一の測定値だけでは適正なステントサイズを決定するのに十分ではない。QCAシステムによって報告された測定値は、適正なステントサイズを決定するために操作を必要とする。例えば、多くの心臓医は、閉塞が始まるポイントの直前の動脈のコード・レングス(近位サイズ又は近位コード・レングス)及び閉塞が終わるポイントの直後の動脈のコード・レングス(遠位サイズ又は遠位コード・レングス)を取得し、次にその結果を2で除して90%を乗ずることで、適正なサイズのステントのための妥当なサイズを得ることができると考えている。
残念ながら、現在のQCAシステムは、上記の計算を組込む機能を備えていない。現在のQCAシステムは、コード・レングスの形式で動脈データを報告するのみであり、次に心臓医には、適正なステントサイズを決定することが任される。多くの心臓医は、上記の計算を手作業で実行する。しかしながら、手作業の計算は時間がかかり、かつ誤りを生じる可能性がある。さらに、心臓医は、ある範囲のコード・レングスに基づいてステントサイズを計算し、従って多くの計算値を得ることを欲する場合がある。しかしながら、計算を手作業で何度も実行することは、その作業に費やされる時間の量が増大し、また計算値に誤りが入る危険性を増大させる。さらに、手作業の計算に費やす時間により、心臓医の作業負荷が増大し、また患者の病状を治癒させる処置が遅れることになる。
従って、ステントサイズを推定するためのシステム、方法及びコンピュータ命令に対する必要性が存在する。
本発明の一部の実施形態では、ステントサイズを推定するためのシステム、方法及びコンピュータ命令を提供する。実施形態では、ステントサイズ推定システムは、動脈データを入力するための入力モジュールと、動脈データに基づいてステントサイズを計算するための計算モジュールと、ステントデータを出力するための出力モジュールとを含む。本ステントサイズ推定システムはまた、例えば、ステントの使用可能度を確認するための使用可能度モジュール、ステントデータに基づいてステントを選択するための選択モジュール、及び/又はフィードバックを入力するためのフィードバック・モジュールを含むことができる。
実施形態では、ステントサイズを推定する方法は、動脈データを入力する段階と、動脈データに基づいてステントサイズを計算する段階と、ステントデータを出力する段階とを含む。本ステントサイズを推定する方法はまた、例えば、ステントの使用可能度を確認する段階、ステントデータに基づいてステントを選択する段階、及び/又はフィードバックを入力する段階を含むことができる。
実施形態では、コンピュータ可読記憶媒体は、ステントサイズを推定することを対象にしたコンピュータ用の命令セットを含む。本命令セットは、動脈データを入力するのを可能にする入力ルーチンと、動脈データに基づいてステントサイズを計算する計算ルーチンと、ステントデータを出力する出力ルーチンとを含む。本命令セットはまた、例えば、ステントの使用可能度を確認する使用可能度ルーチン、出力ステントデータに基づいてステントを選択するのを可能にする選択ルーチン、及び/又はフィードバックを入力するのを可能にするフィードバック・ルーチンを含むことができる。
本発明のこれらの及び他の特徴は、発明の一部の実施形態の以下のより詳細な記載において説明し、或いは明らかになる。
本発明の上記の要約及び下記の実施形態の詳細な説明は、添付図面と併せて読むとき一層良く理解されるであろう。本発明を説明する目的のために、図面には一部の実施形態を示す。しかしながら、本発明は、添付図面に示した装置及び手段に限定されるものではないことを理解されたい。
図1は、本発明の実施形態に従って用いる、ステントサイズを推定するステントサイズ推定システム100を示す。ステントサイズ推定システム100は、入力モジュール102と、計算モジュール104と、使用可能度モジュール105と、出力モジュール106と、選択モジュール108と、フィードバック・モジュール110とを含む。システム100の構成要素は、多くの方法で実施することができる。例えば、構成要素は、ハードウェア及び/又はソフトウェアとして実施することができる。構成要素は、別々に及び/又は種々の組合せで統合して実施することができる。当業者には公知のように、システム100の構成要素を実施する他の望ましい方法も存在する。
システム100はまた、多くの方法で実施することができる。例えば、システム100は、Microsoft(商標)プラットフォーム及び/又は他のプラットフォーム上で動作する既存のアプリケーションにアドオン製品として統合することができる。1つの実施態様では、システム100は、CA1000(商標)端末装置及び/又はInnova(商標)イメージングシステムのような心臓検査端末装置並びに他の心臓検査端末装置と統合することができる。当業者には公知のように、システム100を実施する他の望ましい方法も存在する。
ステントサイズ推定システム100において、入力モジュール102は、動脈データを入力するのを可能にする。後で説明するように、入力モジュール102は、種々の動脈タイプ・データを様々な情報源から入力するのを可能にするように構成することができる。動脈データは次に、適正なステントサイズを推定するために計算モジュール104によって使用される。後で説明するように、計算モジュール104は、種々の動脈タイプ・データ及び算式に基づいて適正なステントサイズを計算するように構成することができる。適正なステントサイズが推定されると、適正なサイズのステントの使用可能度は、使用可能度モジュール105によって確認することができる。適正なステントサイズ及び/又はステント使用可能度情報のようなステントデータが計算モジュール104及び/又は使用可能度モジュール105によって作成されると、ステントデータは、出力モジュール106によって出力される。後で説明するように、出力モジュール106は、種々のステントタイプ・データを様々な方法で出力するのを可能にするように構成することができる。ステントデータが出力モジュール106によって出力された後に、ステントは、選択モジュール108を用いて選択することができる。後で説明するように、選択モジュール108は、様々な環境下でのステントの選択を可能にするように構成することができる。また、出力ステントデータの正確度及び/又はシステムのあらゆる他の態様に関するフィードバックは、フィードバック・モジュール110に入力することができる。後で説明するように、フィードバック・モジュール110は、様々な方法でアクセスされるように、また/又は種々のタイプの情報を入力することができるように構成することができる。
上述のように、入力モジュール102は、種々の動脈タイプ・データを入力するのを可能にするように構成することができる。例えば、入力モジュール102は、コード・レングスとしても知られている動脈幅データを入力するのを可能にするように構成することができる。1つの実施形態では、2つの特定のポイントでの動脈のコード・レングスが、ステントサイズを推定するときに重要である。この2つのコード・レングスは、「近位」コード・レングス及び「遠位」コード・レングスと呼ばれる。「近位」コード・レングスは、閉塞部直前の動脈内のポイントでのコード・レングスである。「遠位」コード・レングスは、閉塞部直後の動脈内のポイントでのコード・レングスである。入力モジュール102は、近位コード・レングス及び遠位コード・レングス並びに動脈のあらゆる他のコード・レングスの入力を可能にするように構成することができる。
入力モジュール102はまた、例えば、動脈タイプを入力するのを可能にするように構成することができる。米国心臓病学会(ACC)は、種々の動脈タイプを定義している。入力モジュール102は、それらの及び他の動脈タイプを入力モジュールに入力するのを可能にするように構成することができる。
入力モジュール102は、動脈データを様々な方法で入力するのを可能にするように構成することができる。例えば、入力モジュール102は、医師が手作業で動脈データを入力するのを可能にするように構成することができる。手作業入力により、医師又は他の医療専門家が、「カリパリング」法及び/又は何らかの他の方法を使用することによるような何れかの方法によって入手したコード・レングスを入力することが可能になる。
入力モジュール102はまた、定量的冠動脈解析(QCA)システムのような動脈測定システムから動脈データを入力するのを可能にするように構成することができる。QCAシステムは、上で説明した近位及び遠位コード・レングスを提供し、さらに動脈タイプ情報も含むことができる。QCAシステムは、COMオブジェクトを使用して及び/又は他の方法によってインタフェースすることができる。
入力モジュール102はまた、医療用デジタル画像伝送(DICOM)規格に適合した構造化レポートから動脈データを入力するのを可能にするように構成することができる。DICOMデータ入力により、動脈の以前の解析時に記録したデータをモジュール102に入力することが可能になる。さらに、入力モジュール102はまた、ライブラリ又はデータベースのような他のデータソースから動脈データを入力するのを可能にするように構成することができる。
入力モジュール102はまた、視覚(画像)表示装置から動脈データを入力するのを可能にするように構成することができる。例えば、ACCによって定義された全ての動脈タイプの一覧表は、動脈タイプを手作業で選択することができるように視覚表示装置に表示することができる。
当業者には公知のように、他の動脈タイプ・データも存在し、また入力モジュール102に動脈データを入力する他の望ましい方法も存在する。
上述のように、入力モジュール102に入力した動脈データは、適正なステントサイズを推定するために計算モジュール104によって使用される。計算モジュール104は、多くの方法で適正なステントサイズを計算するように構成することができる。計算モジュール104の1つの実施態様は、算式を使用して適正なステントサイズ(PSS)を推定する。数式は、上で定義したような近位コード・レングス(PCL)及び遠位コード・レングス(DCL)を入力モジュール102に入力することを必要とする。数式は下記のとおり、すなわちPPS=0.9*(PCL+DCL)/2である。計算モジュール106は、適正なステントサイズを推定するために、他の動脈タイプ・データ及び他の数式を利用するように構成することができる。
上述のように、適正なステントサイズが推定されると、ステント使用可能度は、使用可能度モジュール105によって確認することができる。使用可能度モジュール105は、患者が治療を受けている病院又は診療所などの医療施設で利用できるステントのデータベースのような様々なステント供給源を確認するように構成することができる。使用可能度モジュール105はまた、患者が治療を受けている医療施設から一定の距離の範囲内の全ての医療施設にあるステントの使用可能度を確認するように構成することができる。1つの実施形態では、使用可能度モジュール105は、ステント使用可能度について他の供給源を確認するように構成することができる。
適正なステントサイズ及び/又はステント使用可能度情報のようなステントデータが計算モジュール104及び/又は使用可能度モジュール105によって作成されると、ステントデータは、出力モジュール106によって出力される。出力モジュール106は、例えば、ステントサイズ及びステント使用可能度のような種々のステントタイプ・データを出力するように構成することができる。実施形態では、出力モジュール106は、他のステントタイプ・データを出力するように構成することができる。
出力モジュール106は、多くの方法で情報を出力するように構成することができる。例えば、出力は、視覚表示、音声指示、印刷物、ファクシミリ送信及び/又は電子メールとすることができる。当業者には公知のように、ステントデータを出力するように出力モジュール108を構成する他の望ましい方法も存在する。
上述のように、ステントデータが出力モジュール106によって出力された後に、ステントは、選択モジュール108を用いて選択することができる。選択モジュール108は、患者が治療を受けている医療施設にある利用可能なステントの在庫からステントを選択するのを可能にするように構成することができる。選択モジュール108はまた、患者が治療を受けている医療施設から一定の距離の範囲内の医療施設にある利用可能なステントの在庫からステントを選択するのを可能にするように構成することができる。選択モジュール108はまた、注文しかつ患者が治療を受けている医療施設に配送されるステントを選択するのを可能にするように構成することができる。当業者には公知のように、ステントを選択するように選択モジュール108を構成する他の望ましい方法も存在する。
上述のように、出力ステントデータの正確度及び/又はシステム100のあらゆる他の態様に関するフィードバックは、フィードバック・モジュール110に入力することができる。フィードバック・モジュール110は、種々のタイプの入力を受取るように構成することができる。例えば、フィードバック・モジュール110は、出力モジュール106によって出力されたステントデータの正確度に関する入力を受取るように構成することができる。フィードバック・モジュール110はまた、システム100の有用性に関する入力を受取るように構成することができる。フィードバック・モジュール110はまた、システム100の何らかの他の態様に関する入力を受取るように構成することができる。実施形態では、当業者には公知のように、フィードバック・モジュール110は、他のタイプの入力を受取るように構成することができる。
フィードバック・モジュール110は、多くの方法でアクセス可能なように構成することができる。例えば、フィードバック・モジュール110は、システム100のあらゆるビジュアル・インタフェースによりアクセス可能なように構成することができる。フィードバック・モジュール110はまた、出力モジュール106によって出力された出力によりアクセス可能なように構成することができる。当業者には公知のように、他の方法でアクセス可能なようにフィードバック・モジュール110を構成することが望ましい場合もある。
操作において、ステントサイズ推定システム100は、CA1000(商標)端末装置及びInnova(商標)イメージングシステムのような心臓検査端末装置と組合せて使用される。最初に、動脈データが入力モジュール102に入力される。例えば、QCAシステムから動脈のコード・レングスを入力するか、或いは心臓医が手作業で動脈のコード・レングスを入力する。コード・レングスは次に、適正なステントサイズを推定するために計算モジュール104によって使用される。例えば、計算モジュール104は、上述した算式のような、ステントサイズを推定するための算式に動脈データを入れる。適正なステントサイズが推定されると、適正なサイズのステントの使用可能度は、使用可能度モジュール105によって確認することができる。例えば、使用可能度モジュール105は、利用可能ステントのデータベースにインタフェースすることによって、患者が治療を受けている医療施設にあるステントの使用可能度を確認する。次に、ステントデータが、出力モジュール106によって出力される。例えば、出力モジュール106は、推定ステントサイズ及び/又は医療施設にあるステントの使用可能度を画像表示として出力する。ステントデータが出力モジュール106によって出力された後に、ステントは、選択モジュール108を用いて選択することができる。例えば、選択モジュールは、画像表示の形態での出力から利用可能なステントを選択するために使用される。また、出力ステントデータの正確度及び/又はシステムのあらゆる他の態様に関するフィードバックは、フィードバック・モジュール110に入力することができる。例えば、出力モジュール106によって出力されたステントサイズの正確度及び/又はステント使用可能度情報に関する入力は、フィードバック・モジュール110に入力される。
図2は、本発明の実施形態に従って用いる、ステントサイズを推定する方法200を示す。ステップ202において、動脈データが入力される。例えば、QCAシステムから動脈のコード・レングスを入力するか、或いは心臓医が手作業で動脈のコード・レングスを入力する。ステップ204において、ステントサイズが推定される。例えば、図1に関連して上述した算式のような、ステントサイズを推定するための算式に動脈データを入れる。ステップ205において、適正なサイズのステントの使用可能度が確認される。例えば、利用可能ステントのデータベースにインタフェースすることによって、患者が治療を受けている医療施設にあるステントの使用可能度を確認することができる。ステップ206において、ステントデータが出力される。例えば、推定ステントサイズ及び/又は患者が治療を受けている医療施設にあるステントの使用可能度を、視覚表示装置に出力することができる。ステップ208において、ステントが選択される。例えば、利用可能なステントを画像表示から選択することができる。ステップ210において、フィードバックが入力される。例えば、ステップ206において出力されたステントサイズの正確度及び/又はステント使用可能度情報に関する入力を入力することができる。
心臓医が部分閉塞した動脈の治療に直面したとき、心臓医は、最初に適正なステントサイズを推定し、次に動脈にステントを挿入しなければならない。しかしながら、現在の動脈測定システムでは適正なステントサイズが正確に推定されないので、適正なステントサイズをタイムリーな状態で推定することは困難な可能性がある。上記のかつ/又は図1の記述を考慮した方法200を使用することにより、手作業で入力した及び/又はQCAシステムのような電子情報源から入力した動脈測定値に基づいてステントサイズを推定する公認の算式を心臓医が利用することを可能にすることによって、心臓医が適正なステントサイズを迅速に推定するのを支援することができる。
図3は、本発明の実施形態に従って用いる、ステントサイズを推定するためのコンピュータ命令セット300を示す。ステントサイズを推定するためのコンピュータ命令セット300は、入力ルーチン302と、計算ルーチン304と、使用可能度ルーチン305と、出力ルーチン306と、選択ルーチン308と、フィードバック・ルーチン310とを含む。コンピュータ命令セット300は、例えば、CA1000(商標)端末装置及び/又はInnova(商標)イメージングシステムのような心臓検査端末装置並びに他の心臓検査端末装置上で実行することができる。
ステントサイズを推定するためのコンピュータ命令セット300において、入力ルーチン302は、動脈データを入力するのを可能にする。計算ルーチン304は、適正なステントサイズを計算する。使用可能度ルーチン305は、ステントの使用可能度を確認する。出力ルーチン306は、ステントデータを出力する。選択ルーチン308は、ステントを選択するのを可能にする。フィードバック・ルーチン110は、フィードバックを入力するのを可能にする。
実施形態では、入力ルーチン302、計算ルーチン304、使用可能度ルーチン305、出力ルーチン306、選択ルーチン308及びフィードバック・ルーチン310は、図1に関して上述したように、それぞれ入力モジュール302、計算モジュール304、使用可能度モジュール305、出力モジュール306、選択モジュール308及びフィードバック・モジュール310と同様な機能を遂行することができる。
図4は、本発明の実施形態に従って用いる、動脈データを入力しかつステントデータを出力するための入力/出力画面を示す。この入力/出力画面は、例えば3つの動脈タイプ・データ、すなわち病状記述データ、近位サイズデータ及び遠位サイズデータを入力するのを可能にする。病状記述データ欄は、プルダウンリストから動脈タイプを選択するのを可能にする。プルダウンリストは、例えば、米国心臓病学会(ACC)によって定義された動脈タイプを列記することができる。プルダウンリストはまた、手作業で入力した動脈タイプも列記することができる。
近位サイズ欄及び遠位サイズ欄は、動脈サイズデータを入力するのを可能にする。近位サイズ及び遠位サイズは、例えば、上で図1に関して既に説明したような近位コード・レングス及び遠位コード・レングスに相当する。両方の欄は、例えばQCAシステムのような電子情報源から自動的に及び/又は手作業で埋めることができる。
入力/出力画面はまた、推定ステントサイズを出力する欄を有する。推定ステントサイズ欄は、入力/出力画面の入力欄に入力したデータに基づいて推定ステントサイズを出力する。推定ステントサイズ欄は、入力/出力画面の入力欄に入力したデータのあらゆる組合せに基づいて推定ステントサイズを出力することができる。
従って、本出願の一部の実施形態は、例えば、CA1000(商標)端末装置及び/又はInnova(商標)イメージングシステムのような心臓検査端末装置と組合せてステントサイズを推定するためのシステム、方法及びコンピュータ命令を提供する。一部の実施形態は、例えば、手作業により及び/又はQCAシステムのような電子情報源から入力された近位及び遠位コード・データに基づいてステントサイズを推定する。一部の実施形態は、例えば、ステントサイズを推定する場合に、ACCによって定義された動脈タイプを考慮に入れる。一部の実施形態は、例えば、ステント使用可能度情報を収納している医療施設データベースにインタフェースすることによって、ステントの使用可能度を確認する。一部の実施形態は、例えば、ステントサイズ及びステント使用可能度データを含むステントデータを出力する。一部の実施形態は、例えば、出力ステントデータに基づいてステントを選択するのを可能にする。一部の実施形態は、例えば、出力ステントデータに関するフィードバックを入力するのを可能にする。
実施形態に関して本発明を説明してきたが、本発明の技術的範囲から逸脱することなく様々な変更を加えることができまた均等物で置き換えることができることは、当業者には分かるであろう。さらに、本発明の技術的範囲から逸脱することなく特定の状況又は物的要件を本発明の教示に適合させるように多くの修正を加えることができる。従って、本発明は、開示した特定の実施形態に限定されるものではなく、本発明は、特許請求の範囲の技術的範囲内に属する全ての実施形態を含むことになることを意図している。また、図面の符号に対応する特許請求の範囲中の符号は、単に本願発明の理解をより容易にするために用いられているものであり、本願発明の範囲を狭める意図で用いられたものではない。そして、本願の特許請求の範囲に記載した事項は、明細書に組み込まれ、明細書の記載事項の一部となる。
本発明の実施形態に従って用いるステントサイズ推定システムを示す図。 本発明の実施形態に従って用いる、ステントサイズを推定する方法を示す図。 本発明の実施形態に従って用いる、ステントサイズを推定するためのコンピュータ命令セットを示す図。 動脈データを入力しかつステントデータを出力するための入力/出力画面の実施例を示す図。
符号の説明
100 ステントサイズ推定システム
102 入力モジュール
104 計算モジュール
105 使用可能度モジュール
106 出力モジュール
108 選択モジュール
110 フィードバック・モジュール

Claims (10)

  1. ステントサイズを推定するためのシステム(100)であって、
    動脈データを入力するための入力モジュール(102)と、
    前記動脈データに基づいてステントサイズを計算するための計算モジュール(104)と、
    ステントデータを出力するための出力モジュール(106)と、
    を含むシステム(100)。
  2. ステントの使用可能度を確認するための使用可能度モジュール(105)、
    前記ステントデータに基づいてステントを選択するための選択モジュール(108)、及び
    フィードバックを入力するためのフィードバック・モジュール(110)
    の少なくとも1つをさらに含む、請求項1記載のシステム(100)。
  3. 前記ステントデータが、
    ステントサイズ、及び
    ステント使用可能度情報
    の少なくとも1つを含む、請求項2記載のシステム(100)。
  4. 前記動脈データが、
    近位コード・データ、
    遠位コード・データ、及び
    動脈タイプ・データ
    の少なくとも1つを含む、請求項1記載のシステム(100)。
  5. 前記動脈データが、近位コード・レングスと遠位コード・レングスとを含み、
    前記計算モジュール(104)が、次式、0.9*(近位コード・レングス+遠位コード・レングス)/2に基づいて前記ステントサイズを計算する、
    請求項1記載のシステム(100)。
  6. ステントサイズを推定する方法(200)であって、
    動脈データを入力する段階と、
    前記動脈データに基づいてステントサイズを計算する段階と、
    ステントデータを出力する段階と、
    を含む方法(200)。
  7. ステントの使用可能度を確認する段階、
    前記ステントデータに基づいてステントを選択する段階、及び
    フィードバックを入力する段階
    の少なくとも1つをさらに含む、請求項6記載の方法(200)。
  8. 前記ステントデータが、
    ステントサイズ、及び
    ステント使用可能度情報
    の少なくとも1つを含む、請求項7記載の方法(200)。
  9. 前記動脈データが、
    近位コード・データ、
    遠位コード・データ、及び
    動脈タイプ・データ
    の少なくとも1つを含む、請求項6記載の方法(200)。
  10. 前記動脈データが、近位コード・レングスと遠位コード・レングスとを含み、
    前記ステントサイズが、次式、0.9*(近位コード・レングス+遠位コード・レングス)/2に基づいて計算される、請求項6記載の方法(200)。
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