JP2006247329A - 心拍・呼吸看視システム - Google Patents

Abstract

【課題】 新生児特に未熟児の心拍及び呼吸状態を定量的に監視する。
【解決手段】
軟質のシリコンゴムで作られた芯剤１の上に高分子圧電フィルムで作られた複数枚の検出片２複数枚並列に敷き並べ、これを２枚のタオル１の間にサンドウィッチ状に挟んで重ね合わせ検出マットを構成し、それぞれの検出片２から増幅器、Ａ／Ｄ変換機を経由してコンピュータ４に接続し各種の情報解析処理を行い、結果をディスプレイに入力して可視的かつ定量的に表示する
【選択図】図１

Description

本発明は、新生児、老人等長期臥床者及び睡眠障害者の異常を集中看視するシステムに関する。

従来の新生児の状態看視はＮＩＣＵ（新生児集中治療室）において未熟児の呼吸・心拍数を計測するために胸部に直接センサを貼り付けて行う方法があるが、この手法では授乳、投薬、おむつ替えなどの時センサ着脱により未熟児の脆弱な皮膚に外傷ができやすく、感染や滲出液の漏洩など医学的な問題となる場合があった。

本発明は上述の問題を解決するため、新生児等を載せる敷布の中に高分子圧電フィルムをサンドウィッチ状に組み込み、呼吸運動と心臓収縮が高分子圧電フィルム（以下ＰＶＤＦという）に与える動的な押圧力の変化を解析処理して定量的かつ可視的に表示することにより臥床中の呼吸と心拍を非侵襲的に測定看視するものである。

ＰＶＤＦは高分子圧電体を薄膜状に製作されたもので、柔軟であり、圧力に対する電圧の出力が微分特性、すなわち静的圧力には反応せず変動圧力にのみ反応する特性を持っているので、計測値に体重等の静的圧力による誤差を生ずることはない。

新生児等の脆弱な皮膚に対してもセンサの着脱による外傷、感染、センサ脱落の恐れがなく呼吸、心拍を非侵襲的に計測することが出来る。
また、体重による静的圧力は無視されるので体重差による計測値の誤差はない。

本発明の実施の形態を図面にもとづいて説明する。
図１及び図２に示すように、軟質のシリコンゴムで作られた芯剤１の上にＰＶＤＦで作られた複数枚の検出片２を並列に敷き並べ、これを２枚のタオル３の間にサンドウィッチ状に挟んで重ね合わせ検出シートを構成する。

ＦＥＴオペアンプより構成した電荷／電圧変換・増幅器を用いてそれぞれの検出片２がら心臓の鼓動および呼吸運動により発生した電荷信号を変換・増幅し、５０Ｈｚのノッチフィルタを用いて電源ノイズを除去し、Ａ／Ｄ変換機を経由して心臓の鼓動および呼吸運動を検出するためのウェブレット解析機能、被験者の体の位置および姿勢変化によりセンサ出力振幅の変動に対する適応的閾値学習機能、学習した閾値を用いた心拍・呼吸数検出機能、及び検出した心拍・呼吸数情報を用いた異常判別機能を経て警報通報機能を備えたコンピュータ４に接続し図３に示す各種の情報解析処理を行い、結果をディスプレイに入力して可視的に表示するものである。

本発明の検出シートの平面（一部断面）図 同発明の検出シートの断面図 同発明のコンピュータの処理を示すフローチャート図

符号の説明

１ 芯材 ２ 検出片 ３ タオル ４ コンピュータ

Claims (2)

1. 軟質のゴム等で作られた芯剤１の上に高分子圧電フィルムで作られた複数枚の検出片２を並列に敷き並べ、検出シートを構成する。
   それぞれの検出片２から増幅器、Ａ／Ｄ変換機を経由してウェブレット解析機能、適応的閾値学習機能、心拍・呼吸波形解析機能、及び異常判別機能を経て警報通報機能を備えたコンピュータ４に接続し結果を定量的に表示する心拍・呼吸看視システム。
2. 軟質のゴム等で作られた芯剤１の上に高分子圧電フィルムで作られた複数枚の検出片２を並列に敷き並べ、さらにセンサ保護およびセンサ検出感度を向上するために全体をタオル等の布地で包んだ検出シートを用いた請求項１記載の心拍・呼吸看視システム。

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