JP2006247083A - 携帯電話用ハンドストラップ - Google Patents
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Abstract
【課題】ICタグを内蔵したハンドストラップであって、取扱いによるICタグの破損を防止するようにした携帯電話用ハンドストラップを提供すること。
【解決手段】硬質な樹脂からなるチューブ1の中程に溶着部3を形成し、そのチューブ1の片側の中空部にICタグインレット2を入れた状態で溶着部3のところで二つ折りし、一方の端部に折返し部4を形成した状態で両方の端部同士を固定具5で止め、折返し部4のところを通る取付具6を介して紐7を取り付けた構成とする。ICタグインレットが硬質な樹脂からなるチューブの中に遊びを持った状態で収納されるので、取扱い時にチューブが曲がっても、その曲げ度合いにICタグインレットが追従せず、ICタグインレットに大きな応力が加わるようなことがなく、したがってICチップやアンテナ接合部に故障や断線を生じてICタグが破損するのを防止することができる。
【選択図】図1
【解決手段】硬質な樹脂からなるチューブ1の中程に溶着部3を形成し、そのチューブ1の片側の中空部にICタグインレット2を入れた状態で溶着部3のところで二つ折りし、一方の端部に折返し部4を形成した状態で両方の端部同士を固定具5で止め、折返し部4のところを通る取付具6を介して紐7を取り付けた構成とする。ICタグインレットが硬質な樹脂からなるチューブの中に遊びを持った状態で収納されるので、取扱い時にチューブが曲がっても、その曲げ度合いにICタグインレットが追従せず、ICタグインレットに大きな応力が加わるようなことがなく、したがってICチップやアンテナ接合部に故障や断線を生じてICタグが破損するのを防止することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、携帯電話に取り付けて使用される携帯電話用ハンドストラップに関するものである。
近年、携帯電話が広く普及しているが、いずれの携帯電話にもそれを持つ時の取っ掛かりの役目を果たす所謂ハンドストラップが取り付けられている。そして、携帯電話の購入時には簡単な紐タイプのハンドストラップがセットになっているが、使用者の好みによって別のハンドストラップに取り替えることが多い。このようなハンドストラップとして、単なる飾りではなく、最近では種々の機能を持たせたものが多くなっている。
特開平10−201521号公報
特開2000−134294号公報
ところで、携帯電話がこれだけ広く普及したこともあって、携帯電話にICタグを付けて携帯電話の用途を広げることが種々提案されており、一部では次のようなことが実際に行われている。例えば、携帯電話に付いたICタグをスーパーの入口でリーダーにかざすことによりメールで配信された特売品やレシピの情報が液晶画面で見られたり、イベント会場の入口でリーダーにかざすと会場案内が得られたりポイントが付いたりという具合に、ICタグを付けることにより携帯電話の機能を有効に利用するのである。
そして、携帯電話にICタグを付ける方法としては、ICタグをラミネートしたプラスチック板を準備し、これをハンドストラップに接続する方法が通常であるが、ハンドストラップ自体にICタグを内蔵させると一石二鳥となって便利であり、これを商品として販売するのはもちろん、販促用のグッズとしても有効である。
そこで、最近開発された、アンテナがダイポール型の細長いICタグをハンドストラップに内蔵することが考えられる。この場合、通常は、細長いフィルムにICタグインレットを挟んで周囲を溶着し、これを紐のように曲げて端部同士を固定具で止めることでハンドストラップの携帯にする方法が採られる。ところが、この方法でICタグを内蔵したものは、携帯電話の取扱い時にハンドストラップの曲がりによりICタグインレットにストレスが加わってしまい、ICチップや接合部の故障、断線が生じてICタグが破損することになる。フィルムとICタグインレットの間に発泡ウレタン等のクッション材を挿入する方法もあるが、完全な対策にはならず、また材料費と工程増によるコストアップに繋がってしまう。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ICタグを内蔵したハンドストラップであって、取扱いによるICタグの破損を防止するようにした携帯電話用ハンドストラップを提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明の携帯電話用ハンドストラップは、硬質塩化ビニルからなるチューブの中程に溶着部を形成し、そのチューブの片側の中空部にICタグインレットを入れて溶着部のところで二つ折りし、両方の端部同士を接合してその接合部のところに携帯電話へ取り付けるための紐を接続したことを特徴としている。
そして、上記構成の携帯電話用ハンドストラップにおいて、一方の端部に折返し部を形成した状態で両方の端部同士を固定具で接合し、折返し部のところを通る取付具を介して紐を接続するのが好ましい。
また、上記構成の携帯電話用ハンドストラップにおいて、硬質な樹脂として塩化ビニル又はポリウレタンを用いることが好ましい。
本発明の携帯電話用ハンドストラップは、ICタグインレットが硬質な樹脂からなるチューブの中に遊びを持った状態で収納されていることにより、取扱い時にチューブが曲がっても、その曲げ度合いにICタグインレットが追従しないことから、ICタグインレットに大きな応力が加わるようなことがなく、したがってICチップやアンテナ接合部に故障や断線を生じてICタグが破損するのを防止することができる。また、固定具にハトメなどを用いて端部同士を確りと止めることで、チューブの中に密閉状態で封入されることになり、水や湿度の影響を受けることがなく、この点においても、ICタグの破損が防止される。また、取扱い時に多少の外力が加わっても、中のICタグインレットに影響を与えない。
以下、具体例を挙げて本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明に係る携帯電話用ハンドストラップの一例を示す外観図、図2は図1の携帯電話用ハンドストラップをテーブル等の上に置いて上方から見た状態を示す平面図である。
この携帯電話用ハンドストラップAは、硬質塩化ビニルからなるチューブ1で構成され、そのチューブ1の中にICタグインレット2を内蔵している。具体的には、所定長さの硬質塩化ビニル製のチューブ1を用意し、そのチューブ1の中程に該チューブ1を直角に横断する溶着部3を形成してから、片側の中空部にICタグインレット2を入れて溶着部3のところで二つ折りし、両方の端部同士を接合してその接合部のところに携帯電話へ取り付けるための紐7を接続してある。
図示の携帯電話用ハンドストラップAでは、一方の端部に折返し部4を形成した状態で両方の端部同士を固定具5で接合し、折返し部4のところを通る三角形の取付具6を介して紐7を取り付けた構造になっている。折返し部4のところに紐7を直接取り付けることも考えられるが、紐7はリング付きで供給されるし、チューブ1の折返し部4は幅があるので、図示のように取付具6を介して接続するのが好ましい。
本発明で使用するICタグインレット2は、0.4mm四方の小さなミューチップ2aを長さ53mmの外部アンテナに装着してテープ状としたもので、大量生産され、安価なICタグとして供給されているものである。
チューブ1の材料である硬質塩化ビニルは、無可塑かあるいは極少量の可塑剤を含む公知のものであり、着色でも無着色でもよく、また透明でも不透明でもよい。用途に応じて適宜のものを採用すればよいが、透明の方が図示の如く中のICタグインレット2が透けて見えるので、利用者にとってはICタグ付きハンドストラップという実感がある。
一本のチューブ1を閉じた形状にするため、溶着部3の反対側では端部同士を固定する必要がある。図示の例では、折返し部4の間に他方の端部を挟むようにして固定具5で止めているが、折返し部4の外側に他方の端部を重ねるようにしてもよい。固定具5はハトメを使用すればよく、このように固定具5にハトメを用いて端部同士を確りと止めることで、ICタグインレット2はチューブ1の中に密閉状態で封入される。また、この折返し部4を利用して紐7の取付具6を取り付けている。
このように、腰のある硬質塩化ビニル製のチューブ1の中程に溶着部3を設けて二つ折りにしたことで、チューブ1は円形になることなく直線に近い紡錘形となる。そして、その片側の中空部にICタグインレット2を封入しているので、ICタグインレット2はある程度の直線性が保たれた状態でチューブ1に収納される。また、硬質塩化ビニル製のチューブ1は、全体に撓むことはあっても、余程の力が加わらない限り円形断面は維持される。したがって、ハンドストラップとしての取扱い時に多少の外力が加わっても、中のICタグインレット2に大きな外力が加わることはない。
以上、具体例を挙げて本発明を説明したが、本発明による携帯電話用ハンドストラップは、上記の例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは当然のことである。
例えば、上記の例ではチューブ1の素材に硬質塩化ビニルを使用したが、同様の機能を有するポリウレタンを用いてもよいし、その他の硬質樹脂を用いることも可能である。
A 携帯電話用ハンドストラップ
1 チューブ
2 ICタグインレット
3 溶着部
4 折返し部
5 固定具
6 取付具
7 紐
1 チューブ
2 ICタグインレット
3 溶着部
4 折返し部
5 固定具
6 取付具
7 紐
Claims (3)
- 硬質な樹脂からなるチューブの中程に溶着部を形成し、そのチューブの片側の中空部にICタグインレットを入れて溶着部のところで二つ折りし、両方の端部同士を接合してその接合部のところに携帯電話へ取り付けるための紐を接続したことを特徴とする携帯電話用ハンドストラップ。
- 請求項1に記載の携帯電話用ハンドストラップにおいて、一方の端部に折返し部を形成した状態で両方の端部同士を固定具で接合し、折返し部のところを通る取付具を介して紐を接続したことを特徴とする携帯電話用ハンドストラップ。
- 請求項1又は2に記載の携帯電話用ハンドストラップにおいて、硬質な樹脂として塩化ビニル又はポリウレタンを用いたことを特徴とする携帯電話用ハンドストラップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005066617A JP2006247083A (ja) | 2005-03-10 | 2005-03-10 | 携帯電話用ハンドストラップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005066617A JP2006247083A (ja) | 2005-03-10 | 2005-03-10 | 携帯電話用ハンドストラップ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006247083A true JP2006247083A (ja) | 2006-09-21 |
Family
ID=37088163
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005066617A Pending JP2006247083A (ja) | 2005-03-10 | 2005-03-10 | 携帯電話用ハンドストラップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006247083A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4819974B1 (ja) * | 2011-03-01 | 2011-11-24 | 進 中谷 | 携帯ストラップの取付方法および携帯ストラップ |
-
2005
- 2005-03-10 JP JP2005066617A patent/JP2006247083A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4819974B1 (ja) * | 2011-03-01 | 2011-11-24 | 進 中谷 | 携帯ストラップの取付方法および携帯ストラップ |
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