〔実施の形態1〕
本発明の一実施の形態について、説明すれば以下の通りである。なお、本実施の形態では、本発明の電子番組表(EPG)作成装置をデジタルテレビ放送受信装置(以下、単にテレビ放送受信機と称する)に適用した例について説明する。
図2は、本実施の形態に係るテレビ放送受信機の概略構成を示すブロック図である。
図2に示すように、本実施の形態に係るテレビ放送受信機(テレビ放送受信装置)1は、デジタル放送用チューナ・復調部2と、TS(トランスポートストリーム)デコーダ3と、AV(オーディオビジュアル)デコーダ4と、音声出力部5と、画像重畳部(画像重畳手段)6と、映像出力部(表示部)7と、外部インターフェース8と、CPU101と、メモリ102と、操作部(表示形態情報選択手段、表示形態情報設定手段)103と、グラフィックス生成部(番組情報表示欄作成手段)104と、を備えた構成となっている。
なお、図2では、上記CPU101は、テレビ放送受信機1を統括制御するものである。また、CPU101、メモリ102、操作部103、グラフィックス生成部104により電子番組表作成装置100が構成され、上記画像重畳部6、映像出力部7により表示部200が構成されている。そして、電子番組表作成装置100および表示部200が、番組情報表示装置を構成し、電子番組表作成装置100で作成された電子番組表などの番組情報表示欄が表示部200に表示されるようになっている。上記電子番組表作成装置100の詳細については後述する。
ここではまず、デジタル放送信号の流れとともに、テレビ放送受信機1の各構成要素について説明する。
上記デジタル放送用チューナ・復調部2は、アンテナ(図示せず)を通じてデジタル放送の信号が供給されると、受信信号の選局を行った後、その信号形態に従った復調および誤り訂正を行い、多重化デジタルデータを形成し、この多重化デジタルデータをTSデコーダ3に出力する。
上記TSデコーダ3は、デジタル放送用チューナ・復調部2より出力された多重化デジタルデータをデコードしてTSを抽出し、目的別のTSパケットに分離して後段のAVデコーダ4およびCPU101に出力する。ここで、TSとは固定長のTSパケットが連続した信号列のことであり、各TSパケットは、映像・音声信号以外に番組情報や選局に必要な情報などのデータ信号を含むことがある。ここでは、抽出したTSを、AVデコーダ4への出力用の、映像・音声信号を含むTSパケットと、CPU101への出力用の、放送情報関連のデータ信号を含むTSパケットとに分離する。
上記AVデコーダ4は、TSデコーダ3からのTSパケットをデコードし、音声信号および映像信号を形成し、音声信号であれば音声出力部5へ、映像信号であれば表示部200を構成する画像重畳部6へ、それぞれ出力する。
一方、CPU101は、TSデコーダ3から受け取ったTSパケットをメモリ102に保存する。このときに、メモリ102には電子番組表で表示される番組についての情報が番組情報DB(データベース)102aとして保存される。保存された番組情報DB102aは、後段のグラフィックス生成部104によりOSD(On Screen Display)表示される情報として生成される。
上記グラフィックス生成部104は、上記画像重畳部6へ出力するための、OSD情報を形成する。このOSD情報は、メモリ102に記憶された各種情報から、電子番組表(EPG)、ユーザがテレビ放送受信機1を操作するためのメニュー画面(GUI)などである。
上記画像重畳部6は、CPU101によって制御され、上述の、AVデコーダ4にてデコードされた映像信号と、上記電子番組表や、GUI画像などのOSD情報からなる画像とを重ね合わせて、表示部200を構成する映像出力部7に送る。この映像出力部7としては、LCD(液晶ディスプレイ)、PDP(プラズマディスプレイパネル)、またはCRT(cathode-ray tube)ディスプレイなどの表示装置が用いられる。
また、上記CPU101は、その他、操作部103からの信号を処理し、その動作を各部へ指示をするようになっている。この操作部103は、テレビ放送受信機1を操作するための信号を入力する入力手段であり、テレビ放送受信機1自体に設けられた第1操作部(操作子)103aと、装置外部でリモート操作するためのリモートコントローラ(リモコン)等を用いる第2操作部(操作子)103bとで構成されている。なお、上記第2操作部103bとしては、上述のリモコンの他に、他の有線の入力機器(キーボードやマウスなど)であってもよい。
さらに、上記CPU101は、外部インターフェース8を介して、外部との通信の処理を行ったりする。例えば、番組情報DB102aに保存される番組関連情報は、外部記憶装置やインターネットなどを通じて、取得することも可能である。
続いて、図1を用いて、電子番組表作成装置100についてより詳細に説明を行う。
上記電子番組表作成装置100は、図1に示すように、CPU101と、メモリ102と、第2操作部103bと、グラフィックス生成部104とを備え、生成した電子番組表を表示部200に表示させるようになっている。
上記CPU101は、テレビ放送受信機1を統括制御する手段であり、電子番組表を作成して表示するための各種制御を行うEPG制御部101aを含んでいる。
上記メモリ102は、上述のように、番組情報DB102aの他に、さらに、複数種類の文字サイズ設定の情報を記憶するための、文字サイズ設定情報テーブル(表示形態情報記憶手段)105と、どの文字サイズ設定が選択されたかを示す情報が一時的に格納される、文字サイズ設定保持部(一時格納手段)106と、を含んでいる。上記の文字サイズ設定の情報の詳細については後述する。
上記第2操作部103bとしては、上述のように、テレビ放送受信機1の外部から操作するためのリモコン送受信手段を想定する。
すなわち、上記第2操作部103bは、送信側(リモコン側)において、少なくともカーソルを動かすための十字キー、指示を確定させるための決定キー、電子番組表をワンプッシュで表示させるための番組表示キーを有し、受信側(受光部側)において、リモコン側の各キー操作による信号(例えば赤外線による信号)を受光する受光手段(図示せず)を有している。
受光手段によって受光された信号は、CPU101のEPG制御部101aに送られる。例えば、第2操作部103bにおいて、上記のような操作子(各キー)は、表示部200に表示されるGUI画像に連動している。これにより、ユーザは、第2操作部103bおよびGUI画像を用いてテレビ放送受信機1のあらゆる操作を簡単に行うことが可能となっている。このGUI画像として代表的な画像は、電子番組表である。そして、このGUI画像は、上記グラフィックス生成部104において生成される。
グラフィックス生成部104は、メモリ102に記憶された電子番組表に関する情報(文字サイズ設定情報テーブル105、文字サイズ設定保持部106、番組情報DB102aに格納された情報)に基づいて、上記表示部200に表示される、各種操作用のGUI画像を生成するようになっている。なお、グラフィックス生成部104は、番組情報表示欄(例えば、電子番組表)を生成する際に、番組情報DB102aに保存された情報ではなく、上述のように、外部インターフェース8を介して、取得した番組情報を直接用いることもできる。
なお、本実施の形態では、GUI画像として、例えば図4(a)(b)に示すような、設定された文字サイズの異なる電子番組表、図5に示すような、図4(a)(b)に示す電子番組表の表示を選択するための操作画面を使用する。
ここで、上記文字サイズ設定情報テーブル105に記憶される文字サイズ設定情報について、図3を参照しながら以下に説明する。
上記文字サイズ設定情報とは、表示する文字の大きさ、一度に表示する放送時間帯、一度に表示するチャンネル数、などのEPGにおいて表示の形態を示す表示形態情報である。この文字サイズ設定情報には、他に、EPGにおいて、ユーザが必要としている情報量を決定したり、ユーザの視認性を確保したりするのに考慮されるべき情報であれば、他の情報(例えば、表示する番組情報の種類(例えば、タイトル、あらすじ、ジャンル)が含まれていてもよい。本実施の形態では、文字サイズ設定情報を、表示文字サイズ、表示時間帯、表示チャネル数とし、上記文字サイズ設定情報テーブル105のテーブル構造の一例を図3に示す。
上記文字サイズ設定情報テーブル105は、図3に示すように、符号31から34までの4つの属性からなっており、本実施の形態においては2つのレコード30a、30bが各属性に対付けて記憶されている。ここでは、レコード30aを、「見易さを優先した表示」のための設定(文字サイズ大)情報とし、レコード30bを、「情報量を優先した表示」のための設定(文字サイズ小)情報としている。
なお、上記文字サイズ設定情報テーブル105では、2つのレコード30a、30b、すなわち文字サイズ大情報と文字サイズ小情報の2つの場合を例示したが、これに限定されるものではなく、例えば、3つめのレコード(例えば文字サイズ中情報)、あるいはそれ以上の数のレコードを有していてもよい。
以下、上記文字サイズ設定情報テーブル105の各属性について説明する。
属性31には、複数存在する文字サイズ設定を一意に特定するためのコード、つまり文字サイズ設定IDが格納されている。この文字サイズ設定IDは、上記文字サイズ設定保持部106に格納される実際の値である。なお、このIDの項目は必須ではなく、もし、設けない場合は、文字サイズ設定保持部106に、番組表を表示するために必要な設定情報をすべて格納する必要がある。
属性32には、表示文字サイズが格納されている。ここでは、ユーザが文字サイズ大の設定を選択すると、番組表の文字サイズは12ポイントに、文字サイズ小の設定を選択すると、9ポイントになるよう、情報が格納されている。
属性33には、番組表に表示する時間帯が格納されている。ここでは、ユーザが文字サイズ大の設定を選択すると、番組表には、3時間分の番組情報が、文字サイズ小の設定を選択すると、6時間分の番組情報が表示されるよう、情報が格納されている。
属性34には、番組表に表示するサービス数が格納されている。ここでは、ユーザが文字サイズ大の設定を選択すると、番組表には、9サービス分の番組情報が、文字サイズ小の設定を選択すると、15サービス分の番組情報が表示されるよう、情報が格納されている。
なお、図3において、レコード30a(文字サイズ大の設定)による電子番組表は、図4(a)に示すような表示形態(拡大表示)となり、レコード30b(文字サイズ小の設定)による電子番組表は、図4(b)に示すような表示形態(広角表示)となる。
すなわち、図4(a)は、図3に示すレコード30aに基づいて、時間欄43aが3時間(3h)と、サービス欄44aが9サービス(9ch)とで拡大表示された電子番組表41aを示す。
また、図4(b)は、図3に示すレコード30bに基づいて、時間欄43bが6時間(6h)と、サービス欄44bが15サービス(15ch)とで広角表示された電子番組表41bを示す。
本実施の形態では、作成基準として、時間を現在時間、チャンネルを現在選局中のチャンネルとして電子番組表が作成される。
本実施の形態において、電子番組表は、メモリ102の文字サイズ設定保持部106に一時的に格納されたレコード30a、30bの何れかを特定するための信号に基づいて、グラフィックス生成部104にて作成されるものである。なお、初期設定では、文字サイズ小、すなわちレコード30bを特定する信号が文字サイズ設定保持部106に格納されている。
図5は、ユーザが電子番組表における文字サイズを設定するメニュー画面(GUI画面)40を示す。
すなわち、メニュー画面40においては、文字サイズ大の設定を選択するための「大」ボタン40aと、文字サイズ小の設定を選択するための「小」ボタン40bとが表示されている。これら2つのボタンは、第2操作部103bのカーソル操作により選択され、決定ボタンにより決定される。
ここで、「大」ボタン40aが選択され、決定されれば、文字サイズ設定情報として、図3に示すレコード30aを指定する信号が文字サイズ設定保持部106に一時的に格納される。一方、「小」ボタン40bが選択され、決定されれば、文字サイズ設定情報として、図3に示すレコード30bを指定する信号が文字サイズ設定保持部106に一時的に格納される。
上記のメニュー画面40は、テレビ放送受信機1における操作一般のメニューを呼び出し、そのメニューからデジタル設定、番組表取得設定、文字サイズ設定を順に選択することで呼び出す。なお、この呼び出し順には限定されるものではなく、第2操作部103b等のリモコンに、文字サイズ設定キーを設ければ、一度の操作でメニュー画面40を呼び出すことも可能である。
上記構成の電子番組表作成装置による電子番組表作成の処理の流れについて、図6及び図7に示すフローチャートを参照しながら以下に説明する。
電子番組表作成には、大きく分けて2つの処理がある。一つは、電子番組表を表示する際の表示形態(文字サイズ)を選択する処理であり、もう一つは、実際にユーザが所望する表示形態で電子番組表を作成して表示する処理である。
始めに、一つの電子番組表の表示形態を選択する処理の流れについて図6に示すフローチャートを参照しながら以下に説明する。
まず、ユーザにより第2操作部103bが操作され、表示部200に表示形態の選択メニューが表示される(ステップS3)。ここで、表示部200には、図5に示すようなメニュー画面が表示される。
次に、EPG制御部101aは、第2操作部103bからの選択信号を受信したか否かを判断する(ステップS2)。ここで、選択信号は、第2操作部103bからの、図3のレコード30a、30bの何れかを示す信号である。
そして、EPG制御部101aは、受け取った選択信号から文字サイズ設定情報を示す文字設定情報を生成し(ステップS3)、メモリ102の文字サイズ設定保持部106に生成した文字設定情報を保持させる(ステップS4)。
以上の処理により、文字サイズ設定保持部106に、文字サイズ設定情報テーブル105に格納されているレコード30a、30bの何れかを指定するための時設定情報が一時的に保持されることになる。
続いて、ユーザが表示部200において電子番組表を表示させる際の処理の流れについて図7に示すフローチャートを参照しながら以下に説明する。
まず、EPG表示指示の信号を受信したか否かを判断する(ステップS11)。
ここで、EPG制御部101aは、第2操作部103bからのEPG表示指示の信号を受信したか否かを判断する。
そして、EPG表示指示信号を受信したら、EPG生成処理を実行する(ステップS12)。ここでは、EPG制御部101aがグラフィックス生成部104に対して、EPG生成の指示信号を送り、これを受けたグラフィックス生成部104が、メモリ102の文字サイズ設定保持部106に保持されたレコードに対応した文字サイズ設定情報を文字サイズ設定情報テーブル105を読み出すと共に、番組情報DB102aから該レコードに対応した番組情報を読出し、EPGを生成する。
そして、生成したEPGの表示処理を実行する(ステップS13)。ここでは、グラフィックス生成部104において生成されたEPGを表示部200の画像重畳部6に送り、テレビ画像と重畳して表示させる。この場合に表示されるEPGは、ユーザが事前に設定した文字サイズ、すなわち拡大あるいは広角表示されたEPGであるので、ユーザは、意識せずに自分の好みに合った文字サイズのEPGを見ることが可能となる。
本実施の形態では、電子番組表を表示する際に、2つの表示形態(文字サイズ大と文字サイズ小)を用いて選択できるようにしているが、これに限定されるものではなく、ユーザが任意に文字サイズを設定するようにしてもよい。この場合、既存のリモコンと、メニュー画面の変更とにより実現するようにすればよい。具体的には、表示部200の表示画面(図示せず)と、第2操作部103bとを表示形態情報に含まれる情報を設定する表示形態情報設定手段として機能させ、文字サイズ設定情報テーブル105にユーザがカスタマイズした表示形態情報に記憶させるようにすればよい。
以上のように、上記構成の電子番組表作成装置によれば、ユーザにとって必要な情報量からなる電子番組表、例えば拡大表示された電子番組表、広角表示された電子番組表の何れかを、誰でも簡単に理解できるユーザインターフェース(電子番組表の表示指示のボタン等)により、シンプルな操作で取得することが可能となるという効果を奏する。
本発明に係る電子番組表作成装置は、上記課題を解決するために、テレビ放送受信機において電子番組表を表示する電子番組表作成装置であって、上記電子番組表を作成するのに必要な番組情報が記憶される番組情報記憶手段と、上記電子番組表において表示される情報量の違いによる表示形態を特定するための表示形態情報が複数種類記憶される表示形態情報記憶手段と、上記表示形態情報記憶手段に記憶された複数の表示形態情報から一つの表示形態情報を選択する表示形態情報選択手段と、上記表示形態情報選択手段によって選択された表示形態情報を特定する選択情報が一時的に格納される一時格納手段とを備え、上記一時格納手段に格納された選択情報によって特定された表示形態情報と、上記番組情報記憶手段に記憶された番組情報とに基づいて上記電子番組表を作成することを特徴としている。
上記の構成によれば、表示される情報量が異なる表示形態が複数種類あっても常に一時格納手段に格納された表示形態情報に基づいて電子番組表が作成されることになるので、常に、同じ情報量の電子番組表を表示することが可能となる。
これにより、表示形態情報選択手段によって選択される表示形態情報が、ユーザの好みの情報量の表示形態を特定する表示形態情報であれば、テレビ放送受信機において電子番組表は常にユーザの好みの情報量で表示されることになる。
従って、表示形態情報を一度選択しておけば、次からは電子番組表を表示する指示を行うだけで、ユーザの好みの情報量の電子番組表を表示することが可能となるので、従来のように、電子番組表を表示した後、ユーザの好みの情報量に切り替える操作を必要としない。つまり、操作性の向上を図ることが可能となる。
以上のことから、上記構成の電子番組表作成装置によれば、ユーザにとって必要な情報量からなる電子番組表、例えば拡大表示された電子番組表、広角表示された電子番組表の何れかを、誰でも簡単に理解できるユーザインターフェース(電子番組表の表示指示のボタン等)により、シンプルな操作で取得することが可能となる。
上記表示形態情報は、表示すべき情報量に応じて設定される情報である。例えば、表示する文字の大きさ、一度に表示する放送時間帯、一度に表示するチャンネル数、表示する番組情報の種類(例えば、タイトル、あらすじ、ジャンル)などの、ユーザが必要としている情報量に応じて設定される情報である。
具体的には、ユーザが一度に多くの情報を必要としている場合、つまり情報量優先の表示を必要として場合の表示形態情報としては、表示する文字の大きさを小さくし、一度に表示する放送時間帯を広げ、一度に表示するチャンネル数を増やし、表示する番組情報の種類を増やした電子番組表(広角表示の電子番組表(例えば図4(b)))が得られるような情報としている。
また、ユーザの視認性を優先した表示を必要とした場合の表示形態情報としては、表示される文字の大きさを大きくし、一度に表示する放送時間帯を狭め、一度に表示するチャンネル数を減らし、表示する番組情報の種類を減らした電子番組表(拡大表示の電子番組表(例えば図4(a)))が得られるような情報としている。
上記表示形態情報選択手段は、GUI(Graphical User Interface)画面および/または慣用された操作子で実現されてもよい。
この場合、GUI画面として表示形態情報を選択するためのメニュー画面を表示し、テレビ放送受信機に標準で搭載されているリモコンの操作子(十字キー、決定ボタン等)で上記メニュー画面で表示された表示形態情報を選択することが可能となる。
つまり、ユーザは、どのような選択肢がある中で何を選択しているか、などを視覚的に理解可能な表示画面、リモコンキーの十字キーや決定ボタンなどのありきたりの操作子を用いて、新たに操作方法を学習しなくても、表示形態の選択を実行することができる。
これにより、初めて電子番組表を利用する者であっても、老若男女問わず、誰でも簡単に理解できるユーザインターフェースを提供することができる。
また、GUI画面と操作子との連動ではなく、GUI画面のみで表示形態情報選択手段を構成してもよい。この場合には、GUI画面を表示する表示部がタッチパネルに対応する表示装置で構成されていればよい。
さらに、操作子は、リモコンではなくテレビ放送受信機本体の操作パネルに既存のキーとしてもよい。
さらに、表示形態情報に含まれる情報を設定する表示形態情報設定手段とを備え、上記表示形態情報記憶手段には、上記表示形態情報設定手段によって設定された表示形態情報が追加記憶されるようにしてもよい。
この場合、新たに、表示形態情報設定手段を設けることで、表示形態情報がユーザの好みに応じて設定されることになる。これにより、ユーザによって表示形態情報がより詳細に設定され、ユーザにとってより好ましい、カスタマイズされた表示形態情報が表示形態情報記憶手段に新たに記憶されることになる。
そして、ユーザは、表示形態情報のカスタマイズ以降は、表示形態選択手段を用いて、この新しい表示形態情報を特定する選択信号を上記一時格納手段に格納することが可能となる。
これにより、ユーザは、シンプルな操作で、常により好ましい表示形態で、電子番組表を表示することが可能となる。
本発明の電子番組表作成方法は、テレビ放送受信機において電子番組表を表示する電子番組表作成方法であって、予め記憶された、上記電子番組表において表示される情報量の違いによる表示形態を特定するための複数種類の表示形態情報から一つの表示形態情報を選択するステップと、上記ステップにおいて選択された表示形態情報を特定する選択情報を一時的に格納するステップと、上記ステップにおいて格納された選択情報によって特定された表示形態情報と、予め取得された番組情報とに基づいて上記電子番組表を作成するステップとを含むことを特徴としている。
この場合、表示形態情報を一度選択しておけば、次からは電子番組表を表示する指示を行うだけで、ユーザの好みの情報量の電子番組表を表示することが可能となるので、従来のように、電子番組表を表示した後、ユーザの好みの情報量に切り替える操作を必要としない。つまり、操作性の向上を図ることが可能となる。
しかも、上記の電子番組表作成方法によれば、ユーザにとって必要な情報量からなる電子番組表、例えば拡大表示された電子番組表、広角表示された電子番組表の何れかを、誰でも簡単に理解できるユーザインターフェース(電子番組表の表示指示のボタン等)により、シンプルな操作で取得することが可能となる。
上記の電子番組表作成方法をコンピュータによって実現してもよい。
すなわち、本発明の電子番組表作成制御プログラムは、テレビ放送受信機において電子番組表を表示する電子番組表作成制御プログムであって、コンピュータに、予め記憶された、上記電子番組表において表示される情報量の違いによる表示形態を特定するための複数種類の表示形態情報から一つの表示形態情報を選択する手順と、上記手順において選択された表示形態情報を特定する選択情報を一時的に格納する手順と、上記手順において格納された選択情報によって特定された表示形態情報と、予め取得された番組情報とに基づいて上記電子番組表を作成する手順とを実行させる。
この場合、汎用のコンピュータにより簡単に、テレビ放送受信機の電子番組表の作成制御を行うことが可能となる。
そして、上記のような電子番組表作成制御プログラムは、コンピュータ読取可能な記録媒体に記録するようにすれば、テレビ放送受信機においてコンピュータを備えているだけで、簡単に、操作性のよいユーザビリティの高い電子番組表作成装置を実現することが可能となる。
〔実施の形態2〕
上述の実施の形態1では、電子番組表の表示形態として、文字の大きさ、および/または表示対象となる時間帯やチャネル数を指定することにより、ユーザによって必要な表示量を決定し、表示した。
しかし、本発明は上述の電子番組表の例に限定されず、画面上に表示するチャンネル番号情報、各種の警告画面、臨時放送や緊急放送へ誘導する案内画面など、あらゆるOSD表示画面に表示される表示形態の調整にも適応できる。例えば、ある特定の番組情報(例えば視聴中の番組や、その次に放送される番組の番組情報など)を画面の隅に小さく表示させることも可能である。このような番組情報を表示するための番組情報表示欄等の各種情報表示欄がOSD表示されているときのテレビ放送受信機1の画面表示例を図8に示す。
図8は、映像出力部7(図2)に出力された映像データを、テレビ放送受信機1の表示画面に表示したときの例を示す。図8に示すとおり、画面50左上端には、番組情報表示欄51、右上端には、チャンネル番号情報表示欄52、下端には、出力音量情報表示欄53がOSD表示されている。このような小さな各種情報表示欄は、電子番組表のように、放送中の映像全体を隠す大きさの番組情報表示欄ではなく、放送中の映像全体を隠さないように、必要な情報のみを放送中の映像に重畳させて表示するときに用いられる。
しかし、このような場合でも、画面上にOSD表示される各情報表示欄に表示すべき情報の表示量、あるいは情報の種類が多くなれば、それらを表示するためにある程度の領域が必要となり、その分、情報表示欄が大きくなり、放送中の映像を隠して表示せざるをえない。そのため、上記番組情報表示欄などの各種情報表示欄をOSD表示して、ユーザがそれを視認して内容を確認できた後には、速やかに、当該OSD表示を消去できることが望ましい。
しかしながら、表示された情報量を読み取る能力は人それぞれであるため、従来のように、一定時間表示した後に消去する仕組みでは、ユーザによっては、番組情報を最後まで読み終わっても表示されたままで、いつまでもテレビ画面が隠されると感じる人もいれば、情報が画面上から消去されるまでの間に、最後まで読み取れない人もいるという不都合が生じる。
上記不都合を解消するための、本発明の一実施の形態について、以下に説明する。本実施の形態においては、番組情報表示欄51に表示される番組情報の表示形態について、番組情報表示欄51の表示時間を、実施の形態1の文字サイズと対応付けて管理し、上記番組情報表示欄51をOSD表示させる時間を決定する。
図9は、本発明の実施の形態に係る番組情報表示装置を適用した、テレビ放送受信機の要部構成を示すブロック図である。図9に示すテレビ放送受信機1は、番組情報表示欄作成装置300を備えている。番組情報表示欄作成装置300は、電子番組表などの番組情報表示欄を表示させるための番組情報画像を作成して、テレビ放送受信機1の表示部200に供給する。なお、この番組情報表示欄作成装置300と表示部200とで、番組情報表示装置を構成している。
なお、図9に示すテレビ放送受信機1の各構成要素に付された符号は、図1および図2に示す、テレビ放送受信機1および電子番組表作成装置100の各構成要素に付された符号と対応しており、同じ符号は、同じ構成要素であることを示している。したがってここでは説明を繰り返さない。
図9において、図1と異なる点は、番組情報表示欄作成装置300のCPU101が、さらに、画像重畳部6を制御するためのOSD制御部101b(表示画像制御手段)を備えている点、および、メモリ102が文字サイズを記憶するのに加えて、上記番組情報表示欄を表示させる表示時間を記憶する点である。
OSD制御部101bは、画像重畳部6に対して、番組情報表示欄などのOSD表示、あるいは消去などの制御を行うためのものである。OSD制御部101bは、文字サイズ設定保持部106および表示形態設定情報テーブル(表示形態情報記憶手段)305を参照し、その内容に基づき、画像重畳部6へ生成画像の重畳の指示を行う。すなわち、画像重畳部6は、OSD制御部101bの制御にしたがって、グラフィックス生成部104で生成された番組情報画像を、映像データと重畳させるか否かを決定する。
メモリ102は、図1の文字サイズ設定情報テーブル105の代わりに、表示形態設定情報テーブル305を含んでいる。本実施の形態では、表示形態設定情報テーブル305には、複数種類の文字サイズ設定の情報とともに、上記番組情報画像を表示させる時間を指定する表示時間情報が記憶されている。上記表示時間情報は、文字サイズ設定の情報と対応付けて記憶されている。ここで、表示時間情報とは、上記番組情報表示欄が表示されてから消去されるまでの時間を特定するための情報であり、例えば、「10秒」などで表される。表示時間情報が「10秒」であれば、上記番組情報表示欄が表示されてから10秒経過すると、消去されるような表示方法で、上記番組情報表示欄が表示される。
図10は、表示形態設定情報テーブル305のテーブル構造の一例を示す図である。実施の形態1の図3と異なる点は、図8の番組情報表示欄51を表示させる時間を指定する画像表示時間情報を格納するための属性35を有している点である。
図10に示すとおり、上記画像表示時間情報は、実施の形態1の文字サイズ設定の情報と対応付けられており、本実施の形態では、表示文字サイズ「12pt」には(すなわち、図5のメニュー画面40において、ボタン40aが選択されたとき)は、画像表示時間「20秒」が、表示文字サイズ「9pt」(ボタン40bが選択されたとき)は、画像表示時間「10秒」が割り当てられている。
これにより、OSD制御部101bは、表示形態設定情報テーブル305を参照して、画像表示時間を取得することにより、「作成されたOSD画像を何秒間表示させる」という指示を画像重畳部6に送ることが可能となる。
次に、図9に示す番組情報表示装置が、番組情報表示欄51(図8)を表示させるときの処理の流れについて、図11に示すフローチャートを参照しながら以下に説明する。
なお、ここでは、ユーザによって、あらかじめメニュー画面40(図5)から、「見易さを優先した表示」のための設定(文字サイズ大)または「情報量を優先した表示」のための設定(文字サイズ小)のいずれかが選択され、文字サイズ設定保持部106には、上記の設定を特定するための文字サイズ設定ID「01」「02」(図10)のいずれかの値が保持されているものとする。
まず、ユーザが第2操作部103bを操作することにより、現在放送中の番組についての番組情報表示欄の表示を指示する指示信号が入力されると(S21のYes)、図8の番組情報表示欄51を表示するために、EPG制御部101aは、番組情報DB102aから現在の番組に関する番組情報を取得する(S22)。グラフィックス生成部104は、上記取得された番組情報を用いて、番組情報画像を生成する(S23)。
一方、OSD制御部101bは、上記指示信号が入力されると、文字サイズ設定保持部106を参照し、保持されている文字サイズ設定IDに基づき、文字サイズの設定を判定する(S24)。ここで、文字サイズ設定ID「01」が保持されていると判定した場合は、表示形態設定情報テーブル305(図10)から、文字サイズ設定ID「01」に対応付けられている、画像表示時間「20秒」を取得する(S25)。反対に、文字サイズ設定ID「02」が保持されている判定した場合は、文字サイズ設定ID「02」に対応付けられている、画像表示時間「10秒」を取得する(S26)。
次に、OSD制御部101bは、グラフィックス生成部104が生成した、上記番組情報画像を表示させるよう、画像重畳部6を制御する。より具体的には、画像重畳部6は、OSD制御部101bにしたがって、AVデコーダ4(図2)から供給された映像データと、上記番組情報画像とを重畳して、映像出力部7へと出力する。これにより、図8に示すように、番組情報表示欄51を表示する(S27)。
続いて、OSD制御部101bは、S27にて番組情報表示欄51が表示されてからの経過時間を計測し、S25(または、S26)にて取得した画像表示時間「20秒(10秒)」になるまで、番組情報表示欄51が表示されるよう画像重畳部6の制御を続ける(S28のNo)。
ここで、上記経過時間が、上記画像表示時間に達したと判定した場合は(S28のYes)、OSD制御部101bは、画像重畳部6を制御し、上記番組情報画像を映像データに重畳することを停止するよう指示する。これにより、画像重畳部6は、これまで表示していた番組情報表示欄51を画面50に表示することを停止する(S29)。
上記構成によれば、ユーザがあらかじめ設定している文字サイズ設定情報に基づいて、番組情報表示欄の画像表示時間が変更される。具体的には、文字サイズ大の設定が選択されている場合は、20秒間、文字サイズ小の設定の場合は、10秒間、番組情報表示欄が表示される。
これにより、情報量を多く表示することを選択したユーザは、短い時間で多くの情報を読み取れると考えて、OSD表示による番組情報表示欄の画像表示時間を短くし、映像が隠れる時間を短縮して、できるだけテレビ放送などの視聴を邪魔しないようにすることができる。一方、文字を大きく表示することを選択したユーザは、情報を読み取るのに時間がかかると考えて、OSD表示による番組情報表示欄の画像表示時間を長くし、番組情報表示欄に示された内容を最後まで読み取れるようにすることができる。
以上のように、ユーザが電子番組表の表示形態(表示文字サイズ)をあらかじめ選択しておくだけで、電子番組表以外のOSD画像の表示形態(表示時間)も、ユーザの認識能力に合わせて調整することが可能となる。
これにより、ユーザは、誰でも簡単に理解できるユーザインターフェースを用いることによって、ユーザにとって必要な情報が必要かつ十分に提示されるよう、上記電子番組表作成装置を簡便に操作することが可能となる。
なお、本実施の形態では、画像表示時間を、2つの表示形態(文字サイズ大と文字サイズ小と)に対応付けることにより、選択できるようにしているが、本発明は、これに限定されるものではない。ユーザが任意に文字サイズを設定できるようになっており、上記任意に設定された文字サイズに基づいて、画像表示時間が算出されるようにしてもよい。
例えば、文字サイズに比例して画像表示時間も長く算出されるような関数を用いれば、文字サイズと連動して、画像表示時間を変更することができる。
さらに、文字サイズ設定の情報に限定されず、表示形態設定情報テーブル305に格納されている他の属性の情報(例えば、表示時間帯、表示サービス数)をパラメータとして、画像表示時間を算出してもよい。
〔実施の形態3〕
上述の実施の形態2では、文字サイズ設定の情報に対応付けて、あらかじめ画像表示時間を記憶しておくことにより、文字サイズに応じてOSD画像の表示時間を変更した。
しかし、ユーザ個々の、情報の読み取りの早さ、文字の大きさに関わらず、表示される情報量、情報の種類が多くなればなるほど、情報を読み取るのに時間がかかり、情報が画面上に表示されてから消去されるまでの間に、最後まで読み取れない場合が生じる。一方、少ない情報量であれば、ユーザはすぐに確認し終わって、表示が消えるのが遅いと感じることもある。表示される情報量が変化するのに対して、表示される時間が均一であれば、上述のような不都合が生じる。
上記の不都合を解消するための、本発明の一実施の形態について、以下に説明する。本実施の形態においては、番組情報表示装置は、表示形態設定情報テーブルに格納された情報に基づいて、画像表示時間を算出することが可能であり、番組情報表示欄51(図8)の画像表示時間を算出するのに、番組情報表示欄51に表示させる番組情報の項目数をパラメータとして用いる。
図12は、本発明の実施の形態に係る電子番組表作成装置を適用した、テレビ放送受信機の要部構成を示すブロック図である。図12に示すテレビ放送受信機1は、番組情報表示欄作成装置400と表示部200とを備えている。番組情報表示欄作成装置400は、電子番組表などの番組情報表示欄を表示させるための番組情報画像を作成して、テレビ放送受信機1の表示部200に供給する。なお、この番組情報表示欄作成装置400と表示部200とで、番組情報表示装置を構成している。
なお、図12に示すテレビ放送受信機1の各構成要素に付された符号は、図1、図2および図9に示す、テレビ放送受信機1および電子番組表作成装置100(200)の各構成要素に付された符号と対応しており、同じ符号は、同じ構成要素であることを示している。したがってここでは説明を繰り返さない。図9と異なる点について、以下に説明する。
図12において、図9と異なる点は、番組情報表示欄作成装置400のCPU101が、さらに、番組情報画像をOSD表示させる時間を算出するための表示時間算出部(表示時間算出手段)101cを備えている点、および、メモリ102が、上記番組情報表示欄に含める情報の項目数を記憶する点である。
メモリ102は、図9の表示形態設定情報テーブル305の代わりに、上記番組情報表示欄に含める情報の項目数を記憶するための表示量設定情報テーブル(表示形態情報記憶手段)405を、また、文字サイズ設定保持部106の代わりに、表示量設定情報を特定するための表示量設定保持部(一時格納手段)406を含んでいる。表示量設定情報の詳細および、その設定における表示例については後述する。
表示時間算出部101cは、表示量設定保持部406の値を参照し、それに対応付けられている表示量(より具体的には、図13の「表示項目数」(属性62))を、表示量設定情報テーブル405から取得して、それに基づき番組情報表示欄の表示時間を算出する。
表示時間算出部101cが算出した画像表示時間は、OSD制御部101bに供給され、OSD制御部101bが画像重畳部6を制御するときに用いる。
なお、本実施の形態では、EPG制御部101aは、表示量設定保持部406に保持されている値に基づき、いずれの表示量(簡易/詳細情報表示)が選択されているのかを判定し、どの項目を含めて番組情報表示欄51の番組情報画像を作成すればよいのかを、グラフィックス生成部104に指示する。
上記構成によれば、番組情報表示欄に表示される番組情報の表示量(簡易/詳細情報表示)に応じて、設定された表示量(情報量)を含む番組情報表示欄が表示される。さらに、その番組情報表示欄が表示される時間は、上記設定された表示量に応じて決定されるので、表示される情報量の変化に対応して、適切な時間でOSD画像が表示・消去される。
図13は、表示量設定情報テーブル405のテーブル構造の一例を示す図である。図13に示すとおり、表示量設定情報テーブル405は、1レコードに、表示量設定情報を一意に識別するための「表示量設定ID」(属性61)と、番組情報表示欄として表示する番組情報の項目の数を示す「表示項目数」(属性62)とを格納するテーブル構造を有している。
なお、本実施の形態では、さらに、表示量設定情報テーブル405には、「表示項目」(属性63)が格納されており、EPG制御部101aが、番組情報表示欄に表示する項目を特定するときに用いられる。
レコード60aは、「見易さを優先した表示」(簡易情報表示)の場合の表示量設定情報を示している。より具体的には、上記簡易情報表示の設定が選択された場合には、図8に示すように、番組情報項目「放送局名」「タイトル」「放送時間」の3項目を、番組情報表示欄として表示する。
レコード60bは、「情報量を優先した表示」(詳細情報表示)の場合の表示量設定情報を示している。より具体的には、上記詳細情報表示の設定が選択された場合には、上述の3つの番組情報項目に、項目「番組詳細情報」も加えて、番組情報表示欄として表示する。
図14は、上記詳細情報表示の設定が選択された場合の、番組情報表示欄51の表示例を示す図である。番組情報表示欄51には、図8の番組情報項目「放送局名」「タイトル」「放送時間」に加えて、番組詳細情報54も含めて表示される。
なお、ユーザがいずれの表示量設定を選択するかは、図5のメニュー画面40で表示文字サイズの設定を選択するときと同様に、操作部103を用いて、あらかじめ設定できるようにしておく。ここで、簡易情報表示(レコード60a)が選択されれば、表示量設定IDの値「11」が、一方、詳細情報表示(レコード60b)が選択されれば、表示量設定IDの値「12」が、表示量設定保持部406に、一時的に保持される。
次に、表示時間算出部101cが、番組情報表示欄として表示する番組情報の項目の数を示す「表示項目数」(属性62)を用いて、画像表示時間を算出する方法を説明する。
例えば、表示項目数のはじめの3項目については10秒、それ以上は1項目につき10秒加算するという算出ルールが設定されているとする。表示時間算出部101cは、表示量設定保持部406に、値「11」が保持されていた場合は、項目数が3であることから、画像表示時間を、10秒として算出する。また、表示量設定保持部406に、値「12」が保持されていた場合は、項目数が4であることから、画像表示時間を20秒として算出する。これにより、画像表示時間は、番組情報表示欄として表示するべき情報量に比例して、長く確保される。
次に、図12に示す番組情報表示装置が、番組情報表示欄51(図8または図14)を表示させるときの処理の流れについて、図15に示すフローチャートを参照しながら以下に説明する。
なお、ここでは、ユーザによって、あらかじめメニューから、「見易さを優先した表示」のための設定(簡易情報表示)または「情報量を優先した表示」のための設定(詳細情報表示)のいずれかが選択され、表示量設定保持部406には、上記の設定を特定するための表示量設定ID「11」「12」(図13)のいずれかの値が保持されているものとする。
まず、ユーザが第2操作部103bを操作することにより、現在放送中の番組についての番組情報表示欄の表示を指示する指示信号が入力されると(S31のYes)、EPG制御部101aは、図8または図14のいずれの番組情報表示欄51を表示するのかを判定するために、表示量設定保持部406を参照し、保持されている表示量設定IDに基づき、表示量の設定を判定する(S32)。
ここで、表示量設定ID「11」が保持されていると判定した場合は、表示量設定情報テーブル405(図13)から、表示量設定ID「11」に対応付けられている、表示項目3つ「放送局名」「タイトル」「放送時間」を取得する(S33)。
続いて、EPG制御部101aは、上記取得した表示項目に基づき、番組情報DB102aから、現在の番組に関する番組情報を取得する(S34)。グラフィックス生成部104は、上記取得された番組情報を用いて、番組情報画像を生成する(S35)。これにより、図8に示される番組情報表示欄51の番組情報画像が生成される。
次に、表示時間算出部101cは、表示量設定保持部406を参照して値「11」が保持されていると判定すると、表示量設定ID「11」に対応付けられている、表示項目数「3」を取得する。続いて、例えば、上で述べたような方法を用いて、表示項目数「3」から、画面表示時間「10秒」を算出する(S36)。
一方、S32において、表示量設定ID「12」が保持されていると判定した場合は、EPG制御部101aは、表示量設定情報テーブル405(図13)から、表示量設定ID「12」に対応付けられている、表示項目4つ「放送局名」「タイトル」「放送時間」および「番組詳細情報」を取得する(S37)。
続いて、EPG制御部101aは、S34と同様に、取得した表示項目に基づいて、現在の番組に関する番組情報を取得する(S38)。グラフィックス生成部104は、上記取得された番組情報を用いて、番組情報画像を生成する(S39)。これにより、図14に示される、番組詳細情報54を含む番組情報表示欄51の番組情報画像が生成される。
次に、表示時間算出部101cは、表示量設定保持部406を参照して値「12」が保持されていると判定すると、表示量設定ID「12」に対応付けられている、表示項目数「4」を取得する。続いて、表示項目数「4」から、画面表示時間「20秒」を算出する(S40)。
上記S36(またはS40)にて、表示時間算出部101cにより算出された画面表示時間は、OSD制御部101bが、画像重畳部6を制御するのに用いる。OSD制御部101bは、グラフィックス生成部104が生成した、上記番組情報画像を表示させるよう、画像重畳部6を制御する。これにより、画像重畳部6は、図8(または、図14)の番組情報表示欄51を映像データに重畳させて画面50に表示する(S41)。
続いて、OSD制御部101bは、S41にて番組情報表示欄51が表示されてからの経過時間を計測し、S36(または、S40)にて、表示時間算出部101cが算出した画像表示時間「10秒(20秒)」になるまで、番組情報表示欄51が表示されるよう画像重畳部6の制御を続ける(S42のNo)。
ここで、上記経過時間が、上記画像表示時間に達したと判定した場合は(S42のYes)、OSD制御部101bは、画像重畳部6を制御し、上記番組情報画像を映像データに重畳することを停止するよう指示する。これにより、画像重畳部6は、これまで表示していた番組情報表示欄51を画面50に表示することを停止する(S43)。
上記構成によれば、ユーザがあらかじめ設定している番組情報表示欄の表示量設定情報に基づいて、番組情報表示欄の画像表示時間が変更される。具体的には、表示項目数が3と設定されている表示形態(簡易情報表示)が選択されている場合は、10秒間、表示項目数が4と設定されている表示形態(詳細情報表示)が選択されている場合には、20秒間、番組情報表示欄が表示される。
これにより、情報量の多い番組情報表示欄を表示することを選択したユーザが、番組情報表示欄のすべての情報を読み取るのに十分な時間を確保できるよう、OSD表示による番組情報表示欄の画像表示時間を長くし、番組情報表示欄に示された内容を最後まで読み取れるようにすることができる。一方、情報量の少ない簡易の番組情報表示欄を表示することを選択したユーザが、すべての情報を読み取るのには、短い時間で十分であることから、OSD表示による番組情報表示欄の画像表示時間を短くし、できるだけテレビ放送などの視聴を邪魔しないようにすることができる。
なお、本実施の形態では、表示形態情報を、2つの表示形態(簡易情報表示と詳細情報表示と)に対応付け、それを選択できるようにしているが、これに限定されるものではない。ユーザが任意に表示項目数を設定するようにして、その表示項目数に基づいて、画像表示時間が算出されるようにしてもよい。
また、本実施の形態では、番組情報表示欄の表示項目数に基づいて、画像表示時間を算出したが、ユーザの情報読み取り時間に大きな影響を与える項目、例えば、図14の番組詳細情報54を表示するか否かに基づいて、画像表示時間を算出するようにしてもよい。
また、本実施の形態を上述の実施の形態2と組み合わせて、選択された文字サイズ(大か小か)と、表示するべき項目数との両方を考慮して、画像表示時間を設定・算出することも可能である。これにより、ユーザの情報の読み取りの速さと、表示される情報量とに基づいて、画像表示時間が算出されるので、より適切な表示時間を維持して、ユーザが必要な情報を必要かつ十分に提示することが可能となる。
これにより、ユーザは、誰でも簡単に理解できるユーザインターフェースを用いることによって、ユーザにとって必要な情報が必要かつ十分に提示されるよう、上記電子番組表作成装置を簡便に操作することが可能となる。
本発明は上述した各実施の形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
最後に、電子番組表作成装置100および番組情報表示欄作成装置300(400)の各ブロック、特にEPG制御部101aおよびOSD制御部101bは、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、電子番組表作成装置100および番組情報表示欄作成装置300(400)は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである電子番組表作成装置100および番組情報表示欄作成装置300(400)の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記電子番組表作成装置100および番組情報表示欄作成装置300(400)に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、電子番組表作成装置100および番組情報表示欄作成装置300(400)を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを、通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
また、本発明に係るテレビ放送受信装置は、テレビ放送受信機において、電子番組表を作成するのに必要な番組情報が記憶される番組情報記憶手段と、上記電子番組表において表示される情報量の違いによる表示形態を特定するための表示形態情報が複数種類記憶される表示形態情報記憶手段と、上記表示形態情報記憶手段に記憶された複数の表示形態情報から一つの表示形態情報を選択する表示形態情報選択手段と、上記表示形態情報選択手段によって選択された表示形態情報を特定する選択情報が一時的に格納される一時格納手段とを備え、上記一時格納手段に格納された選択情報によって特定された表示形態情報と、上記番組情報記憶手段に記憶された番組情報とに基づいて上記電子番組表を作成する電子番組表作成装置と、チャンネル番号または番組情報を映像に重畳して表示する情報重畳手段と、上記チャンネル番号または番組情報を、チャンネル選局時もしくは視聴者による操作で映像に重畳して表示を開始して、一定時間経過後に消去する自動表示・消去手段を備え、表示形態情報記憶手段に記憶された複数の表示形態情報に連動して、上記自動表示・消去手段が表示する表示時間を選択することを特徴としている。
上記の構成によれば、情報量を優先して小さな文字で多くの情報を表示する表示形態を選択した視聴者には、映像を隠して番組情報を表示する時間を短くすることができる。逆に文字を大きく表示することを優先して、情報量が少ない表示を選択した視聴者には、番組情報の表示時間を長くすることが可能となる。
また、この表示時間を調整するこの機能の対象となるOSD画面は、チャンネル情報に限らず、画面上に表示する各種の以上を示す警告画面、臨時放送や緊急放送へ誘導する案内画面など、あらゆる表示画面にも適応できる。