JP2006244279A - 画像分類装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 顔画像検出部2により検出された全ての顔画像を相互に比較して、人物毎に顔画像をグループ化する画像分類部4を設け、その画像分類部4により同一グループに分類された顔画像の画像数から最も出現頻度が高い人物を特定する。これにより、映像に登場している人物の中で、最も出現頻度が高い人物(主人公)を特定することができるようになる。
【選択図】 図1
Description
また、登場人物別にその代表画像を抽出して、映像中の登場人物の顔を識別することにより、映像中に登場する人物の顔を区別して表示するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
図1はこの発明の実施の形態1による画像分類装置を示す構成図であり、図において、フレーム抽出部1は動画像である映像からフレーム画像を抽出する処理を実施する。
顔画像検出部2はフレーム抽出部1により抽出されたフレーム画像から人物の顔画像を検出する処理を実施する。
なお、フレーム抽出部1及び顔画像検出部2から顔画像検出手段が構成されている。
画像分類部4は特徴量抽出部3により抽出された全ての顔画像の特徴量を比較して、人物毎に顔画像をグループ化する処理を実施する。
なお、特徴量抽出部3及び画像分類部4から画像分類手段が構成されている。
画像分類部4の分類処理部6は類似度計算部5により計算された類似度を閾値と比較し、その閾値より大きい類似度の中で、最大の類似度を有する顔画像同士を同一のグループに分類する処理を実施する。
図2はこの発明の実施の形態1による画像分類装置が顔画像を検出するまでの処理内容を示すフローチャートである。
図3はこの発明の実施の形態1による画像分類装置が顔画像を検出してから主人公を推定するまでの処理内容を示すフローチャートである。
まず、フレーム抽出部1は、動画像である映像を入力すると、その映像の中からフレーム画像を抽出する処理を実施する(ステップST1)。
顔画像検出部2は、フレーム抽出部1がフレーム画像を抽出すると、そのフレーム画像から人物の顔画像を検出する処理を実施する(ステップST2)。
顔画像の検出は、例えば、下記の文献に開示されている顔検出アルゴリズムを用いることができる。
・文献
Jones,M.J.;Viola,P.,“Face Recognition Using Boosted Local Features”,Mitubishi Electric Research Lab,Technical Report,TR2003−025,2003.
ここで、“Rectangle Feature”とは、図4に示すような探索矩形における複数の小矩形領域の画素値合計を加減算した値である。
“Rectangle Feature”には、大きさや位置や角度が異なる様々な小矩形領域が存在し、複数の“Rectangle Feature”を用いて顔の特徴を表現している。
顔画像の検出では、顔の特徴を表現するために必要な“Rectangle Feature”を用いてフレーム画像から特徴量を抽出し、その特徴量を評価関数で評価することにより、顔を表しているか否かを評価する。
なお、フレーム画像から顔画像を検出する処理は、フレーム抽出部1により抽出された全てのフレーム画像を検出対象にしてもよいが、一定間隔のフレーム画像を検出対象にしてもよい。
ここで、顔画像の特徴量は、顔の類似度を求めるための別の“Rectangle Feature”を用いて抽出されるものである。
フレーム抽出部1、顔画像検出部2及び特徴量抽出部3は、上述したステップST1〜ST3の処理を繰り返し実施することにより、映像の全体から顔画像を検出して、その顔画像の特徴量を抽出する(ステップST4)。
即ち、画像分類部4の類似度計算部5は、特徴量抽出部3により抽出された顔画像の特徴量を用いて、全ての顔画像間の類似度を計算する処理を実施する(ステップST11)。
顔画像間の類似度は、例えば、下記の式(1)を用いて求めることができる。
この手法では、顔画像間の特徴量の差分(ui−vj)が閾値Tより大きければ、重みposWを加算し、その特徴量の差分(ui−vj)が閾値Tより小さければ、重みnegWを加算していくことにより、顔画像間の類似度Sを求めている。
そして、所定の閾値より大きい類似度の中で、最大の類似度を有する顔画像同士を同一のグループに分類する処理を実施する(ステップST12)。
例えば、顔画像Aとの関係において、顔画像Aと顔画像B間の類似度(=X1)、顔画像Aと顔画像C間の類似度(=X2)、顔画像Aと顔画像D間の類似度(=X3)、顔画像Aと顔画像E間の類似度(=X4)が所定の閾値より大きく、X1>X2>X3>X4であれば、顔画像Aと顔画像Bが同一の人物の顔画像である可能性が高いので、顔画像Aと顔画像Bを同一のグループに分類する。
また、顔画像Bとの関係において、顔画像Bと顔画像A間の類似度(=Y1)、顔画像Bと顔画像C間の類似度(=Y2)、顔画像Bと顔画像D間の類似度(=Y3)、顔画像Bと顔画像E間の類似度(=Y4)が所定の閾値より大きく、Y2>Y1>Y3>Y4であれば、顔画像Bと顔画像Cが同一の人物の顔画像である可能性が高いので、顔画像Bと顔画像Cを同一のグループに分類する。
上記の例では、顔画像Aと顔画像Bが同一のグループに分類され、顔画像Bと顔画像Cが同一のグループに分類されており、顔画像Bが2つのグループに属しているので、2つのグループが同一人物に係るものであると判断し、2つのグループを統合する。
その結果、顔画像A、顔画像B及び顔画像Cが属するグループが生成される。
例えば、グループ(1)に属する顔画像の画像数が“3”、グループ(2)に属する顔画像の画像数が“4”、グループ(3)に属する顔画像の画像数が“5”であれば、グループ(1)〜(3)に係る人物の出現頻度を下記のように計算する。
グループ(1)に係る人物の出現頻度
=[3/(3+4+5)]×100%=25%
グループ(2)に係る人物の出現頻度
=[4/(3+4+5)]×100%=33%
グループ(3)に係る人物の出現頻度
=[5/(3+4+5)]×100%=42%
この例では、グループ(3)に係る人物の出現頻度が最も高いので、グループ(3)に係る人物が主人公であると推定する。
図5はこの発明の実施の形態2による画像分類装置を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
優先度付加部8は画像分類部4により同一グループに分類された顔画像の画像数に応じて、当該グループに優先度を付加する処理を実施する。なお、優先度付加部8は優先度付加手段を構成している。
優先度付加部8以外は、上記実施の形態1と同様であるため、ここでは、優先度付加部8の動作についてのみ説明する。
優先度付加部8は、上記実施の形態1と同様にして、画像分類部4が人物毎に顔画像をグループ化すると、各グループに属する顔画像の画像数に応じて、当該グループに優先度を付加する処理を実施する。
例えば、出現頻度が高い順に高い優先度を与える条件が与えられている場合には、属する画像数が多いグループから順番に高い優先度を与えるようにする。
グループ(1)に係る人物a → 優先度“1”
グループ(2)に係る人物b → 優先度“5”
グループ(3)に係る人物c → 優先度“3”
グループ(4)に係る人物d → 優先度“2”
グループ(5)に係る人物e → 優先度“4”
この場合には、下記のように、優先度を付与する。
グループ(1)に係る人物a → 優先度“5”
グループ(2)に係る人物b → 優先度“1”
グループ(3)に係る人物c → 優先度“3”
グループ(4)に係る人物d → 優先度“4”
グループ(5)に係る人物e → 優先度“2”
図7はこの発明の実施の形態3による画像分類装置を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
類似顔分類部9は画像分類部4により分類された各グループに属する顔画像を相互に比較して、顔の特徴が類似している人物のグループ同士を統合する処理を実施する。なお、類似顔分類部9はグループ統合手段を構成している。
類似顔分類部9の樹形図作成部10は画像分類部4による顔画像の分類結果を初期クラスターとして、階層的クラスター分析を実施することにより、樹形図を作成する処理を実施する。
類似顔分類部9の最終クラスター決定部11は樹形図作成部10により作成された樹形図を切断して最終クラスターを決定する処理を実施する。
図8はこの発明の実施の形態3による画像分類装置の類似顔分類部9の処理内容を示すフローチャートである。
類似顔分類部9以外は、上記実施の形態1と同様であるため、ここでは、類似顔分類部9の動作についてのみ説明する。
類似顔分類部9は、上記実施の形態1と同様にして、画像分類部4が人物毎に顔画像をグループ化すると、画像分類部4により分類された各グループに属する顔画像を相互に比較して、顔の特徴が類似している人物のグループ同士を統合する処理を実施する。
ここで、階層的クラスター分析は、画像分類部4による顔画像の分類結果を初期クラスターとして用いて、それらのクラスター、あるいは、個体(クラスターに属する顔画像)間の距離を求め、最も距離が近いもの同士のペアを一つのクラスターに結合する処理を、クラスター数が1つになるまで逐次繰り返すというものである。
クラスター、あるいは、個体(クラスターに属する顔画像)間の距離は、2つのサンプルが類似しているか否かを表す尺度であり、この値が小さいほど2つのサンプルが類似していることを表している。
階層的クラスター分析には、Ward法を用いることができる。Ward法は、クラスターを統合する際の平方和の増分が最も小さいものを統合するという特徴を有し、クラスター間の距離を下記の式(2)で求める。
式(2)では、結合後のクラスター内の平方和から、結合前の平方和を引いたものを、クラスター間の距離と定義しており、その値が最も小さくなるもの同士を結合する。
なお、個体iと個体jのユークリッド平方距離dは、下記の式(3)で求める。
これにより、最終クラスターにおいて、同じクラスターに属する顔画像の特徴が類似していることになるが、図10に示すように、切断する高さが異なると、最終的なクラスターも異なってくる。
例えば、“1”の位置で切断した場合には、A{a},B{b,c},C{d},D{e}の4つのクラスターが最終クラスターとなり、人物bと人物cの顔画像の特徴が類似している顔画像であるとしてグループ化されたことになる。
また、“2”の位置で切断した場合には、A{a},B{b,c},C{d,e}の3つのクラスターが最終クラスターとなり、人物bと人物c、人物dと人物eが、それぞれ特徴が類似している顔画像であるとしてグループ化されたことになる。
この値の系列変化をみたとき、頂点となる位置のクラスター数が最終クラスター数を決める規準であるとする。
樹形図の切断の高さの基準としては、単純に一定の高さで切断するというように、予めどこで切断するのかを決めておくなど、他の基準を用いてもよい。
図11はこの発明の実施の形態4による画像分類装置を示す構成図であり、図において、図7と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
出現頻度計算部12は類似顔分類部9による統合処理後のグループに属する顔画像の画像数から当該グループの出現頻度を計算する処理を実施する。
優先度付加部13は出現頻度計算部12により計算されたグループの出現頻度に応じて、当該グループに優先度を付加する処理を実施する。
なお、出現頻度計算部12及び優先度付加部13から優先度付加手段が構成されている。
出現頻度計算部12及び優先度付加部13以外は、上記実施の形態3と同様であるため、ここでは、出現頻度計算部12及び優先度付加部13の動作のみを説明する。
出現頻度計算部12は、上記実施の形態3と同様にして、類似顔分類部9がグループの統合処理を実施すると、統合処理後のグループに属する顔画像の画像数から当該グループの出現頻度を計算する。
グループ(1)の出現頻度
=[5/(5+1+3)]×100%=56%
グループ(2)の出現頻度
=[1/(5+1+3)]×100%=11%
グループ(3)の出現頻度
=[3/(5+1+3)]×100%=33%
例えば、出現頻度が高い順に高い優先度を与える条件が与えられている場合には、属する画像数が多いグループから順番に高い優先度を与えるようにする。
この場合、下記のように、優先度を付与する。
グループ(1) → 優先度“1”
グループ(2) → 優先度“3”
グループ(3) → 優先度“2”
この場合には、下記のように、優先度を付与する。
グループ(1) → 優先度“3”
グループ(2) → 優先度“1”
グループ(3) → 優先度“2”
Claims (5)
- 映像からフレーム画像を抽出し、そのフレーム画像から人物の顔画像を検出する顔画像検出手段と、上記顔画像検出手段により検出された全ての顔画像を相互に比較して、人物毎に顔画像をグループ化する画像分類手段と、上記画像分類手段により同一グループに分類された顔画像の画像数から最も出現頻度が高い人物を特定する主人公推定手段とを備えた画像分類装置。
- 画像分類手段により同一グループに分類された顔画像の画像数に応じて、当該グループに優先度を付加する優先度付加手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の画像分類装置。
- 映像からフレーム画像を抽出し、そのフレーム画像から人物の顔画像を検出する顔画像検出手段と、上記顔画像検出手段により検出された全ての顔画像を相互に比較して、人物毎に顔画像をグループ化する画像分類手段と、上記画像分類手段により分類された各グループに属する顔画像を相互に比較して、顔の特徴が類似している人物のグループ同士を統合するグループ統合手段とを備えた画像分類装置。
- グループ統合手段は、画像分類手段による顔画像の分類結果を初期クラスターとして、階層的クラスター分析を実施することにより、顔の特徴が類似している人物のグループ同士を階層的にグループ化することを特徴とする請求項3記載の画像分類装置。
- グループ統合手段による統合処理後のグループに属する顔画像の画像数に応じて、当該グループに優先度を付加する優先度付加手段を設けたことを特徴とする請求項3または請求項4記載の画像分類装置。
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