JP2006243996A - ジョブネット管理システム - Google Patents

ジョブネット管理システム Download PDF

Info

Publication number
JP2006243996A
JP2006243996A JP2005056940A JP2005056940A JP2006243996A JP 2006243996 A JP2006243996 A JP 2006243996A JP 2005056940 A JP2005056940 A JP 2005056940A JP 2005056940 A JP2005056940 A JP 2005056940A JP 2006243996 A JP2006243996 A JP 2006243996A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
job
input
variable
information
net
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005056940A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4683535B2 (ja
Inventor
Yasunori Hayashida
安規 林田
Shunji Kubota
俊司 久保田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Software Engineering Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Software Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Software Engineering Co Ltd filed Critical Hitachi Software Engineering Co Ltd
Priority to JP2005056940A priority Critical patent/JP4683535B2/ja
Publication of JP2006243996A publication Critical patent/JP2006243996A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4683535B2 publication Critical patent/JP4683535B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Stored Programmes (AREA)

Abstract

【課題】 ジョブネット内の各ジョブで使用する入出力データの変数をシステム内で統一的に管理することなく、入力データや出力データを1つのジョブの設計だけに閉じた範囲で設計可能にし、その後、個々のジョブを結合したジョブネットの設計を分けて設計できるジョブネット管理システムを提供すること。
【解決手段】 表示装置にジョブ定義画面を表示させる第1の手段と、表示されたジョブ定義画面上で各ジョブの実行に際して前提となる入力データと、別のジョブの入力データとなるジョブの出力データを表す変数をそれぞれ独立したオブジェクトとしてジョブ単位に定義する情報を入力装置から受付け、ジョブ単位のオブジェクト識別情報を付したテーブルに格納する第2の手段とを備えることを特徴とする。
【選択図】 図9

Description

本発明は、複数のジョブの実行順序に関連を付けて実行するジョブネット管理システムに関する。
従来、計算機システム上で実行するジョブの実行順序を定義し実行する機能は、あるジョブの実行が終了したら、後続ジョブを実行するといったジョブの実行順序をジョブごとに定義する方法が知られている。定義方法は、ジョブ制御言語を記述したり、表に定義したジョブ情報から自動生成したり、GUI(Graphical User Interface)を用いて定義するものである。
また、ジョブの定義情報をジョブ定義文の雛型と入出力データを分離して管理することにより、ジョブの独立性を高める技術として、例えば、下記特許文献1に記載のものが知られている。
下記特許文献1に記載のものは、既に運用手順が確立されていてジョブの実行順序は決まっているような運用で、ジョブを実行する際に使用するホスト名やファイル名を実行環境に合わせて容易に変更することで、定型業務を容易に運用する方法に関するものである。
また、データフローとジョブフロー図からジョブ制御言語を生成する技術として、例えば、下記特許文献2に記載のものが知られている。
下記特許文献2に記載のものは、ジョブ運用時に使用する手順書と実際のジョブ実行手順の相違を無くし、ジョブ運用時の運用性およびジョブ実行手順の定義効率向上を目的とした、ジョブフロー図とジョブ制御言語の相互変換の方法に関するものである。
特開2004−265101号公報 特開平6−318151号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術は、ジョブネットによる運用手順をジョブ定義文の雛型と入出力データに分離し、入出力データだけを変更することにより、いろいろな環境で容易に実行できるようにできるものの、ジョブ定義文の雛型を定義する際には、入出力データの情報を反映する可変部分の変数名をジョブネット内で一意に決める必要があるなど、入出力データの関連とジョブの実行順序の関連、および入出力データの流れを設計する場合、ジョブ定義文の雛型で使用する可変部分の解決をジョブネット全体で把握する必要がある。
そのため、運用手順内で使用する可変部分の変数名は、例えば台帳に登録するなどして、同じ情報を示す変数名は共通にし、新設する変数名は既存の変数名と重複しない名称にするといった、ジョブネット運用システム内で管理する必要があるという問題がある。
また、上記特許文献2に記載の技術は、ジョブフロー図とジョブ制御言語を同じ状態に保つことが出来るため、運用手順書の保守を容易にし、ジョブ制御言語との不一致を防止することができるものの、ジョブフロー図そのものの妥当性を確認する手段はないため、誤ったジョブ実行順序の関連を定義したなどジョブネット設計時の人的ミス防止には効果が低い。
また、実際のジョブ実行時の状態監視には利用することができないため、異常終了したジョブの入力情報がどのジョブで作成されたのか、異常終了ジョブの後続あるいは異常終了ジョブの出力結果を期待しているジョブはどれかといったジョブネット運用時の対処は、紙あるいは紙と同等の電子データのジョブフロー図を人が目視によって追跡する必要があり、監視の容易性は期待できないという問題がある。
本発明の目的は、ジョブネット内の各ジョブで使用する入出力データの変数をシステム内で統一的に管理することなく、入力データや出力データを1つのジョブの設計だけに閉じた範囲で設計可能にし、その後、個々のジョブを結合したジョブネットの設計を分けて設計できるジョブネット管理システムを提供することにある。
さらに、ジョブネットの入出力データの過不足や実行順序の矛盾といった静的な調査を事前に実施し、人的ミスの削減を図ることができるジョブネット管理システムを提供することにある。
また、障害発生時の問題個所の調査や、影響個所の確認といった監視作業を容易に実施することができるジョブネット管理システムを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、電子計算機上でプログラムやシェルスクリプトなどの実行単位からなるジョブを複数関連付けて定型的な業務を実行するジョブネット管理システムにおいて、表示装置にジョブ定義画面を表示させる第1の手段と、表示されたジョブ定義画面上で各ジョブの実行に際して前提となる入力データと、別のジョブの入力データとなるジョブの出力データを表す変数をそれぞれ独立したオブジェクトとしてジョブ単位に定義する情報を入力装置から受付け、ジョブ単位のオブジェクト識別情報を付したテーブルに格納する第2の手段とを備えることを特徴とする。
また、前記第2の手段により定義された各ジョブの入力データ及び出力データの変数をジョブ単位のアイコンとしてジョブネット定義画面を表示装置に表示させる第3の手段と、表示されたジョブネット定義画面上で各ジョブの実行順序の関連、各ジョブの入力データ及び出力データの変数の関連を入力装置における接続線描画操作によって受付け、各ジョブの実行順序、各ジョブの入力データ及び出力データの変数の関連を定義した関連定義情報を前記テーブルに格納する第4の手段とをさらに備えることを特徴とする。
また、前記第4の手段により各ジョブの入力データ及び出力データの変数の関連を定義するに際し、接続線によって関連付けられた入出力データの種別が引継ぎ可能な種別であるかを判定し、引継ぎ不可能な変数であった場合にはエラー情報を出力する第5の手段をさらに備えることを特徴とする。
また、前記第4の手段により定義された各ジョブの実行順序、各ジョブの入力データ及び出力データの変数の関連について、前記テーブルに格納された情報に基づき先行、後続の関係が矛盾なく定義されているかをチェックする第6の手段をさらに備えることを特徴とする。
また、前記テーブルに格納された情報に基づくジョブネットの実行中に異常が発生した場合、ジョブネット全体の表示画面に異常終了したジョブのアイコンと、その先行及び後続のジョブの変数を強調表示する第7の手段をさらに備えることを特徴とする。
本発明によれば、ジョブを設計する際、ジョブの入力データや出力データを表す変数をそれぞれ独立したオブジェクトとしてジョブ単位に定義し、ジョブの実行ファイル名や実行時のパラメーターなどにこの変数名を定義しておくことで、ジョブネットの起動時に与えた入力情報をジョブ実行時に展開して実行することができる。
この時の変数名は、当該ジョブ内でユニークな変数名であれば良く、他のジョブで使用している変数名と合わせたり、あるいは他のジョブで使用していない名称を探したりする必要が無いため、設計が容易であるとともに、ジョブの独立性が高いため、作成したジョブを別のジョブネットで容易に再利用することができる。
さらに、ジョブ及び変数の関連接続線を描画する時に、同一種別の変数の引継ぎかどうかを調査し、例えばホスト名を出力する出力情報とファイル名を入力する入力情報を誤って関連付けた場合に、関連設定に誤りがあるといった妥当性を事前に調査することができる。
また、ジョブ実行を制御するプログラムでは,ジョブの実行を開始する日時や、休日は実行しないといったスケジュールを併せ持つのが一般的である。本実施例においても、図18のようにジョブにスケジュール情報を持つことで、ジョブの実行日時を制御するスケジューリングは容易に実現が可能である。そのため、ジョブの実行順序やスケジュールは、システム全体の負荷、ジョブの重要度、オペレータ介入の有無などによっても調整されるため、必ずしも入力情報として参照するジョブの直前に入力情報を生成するジョブが存在するとは限らず、ジョブの実行時に前提条件である入力情報が生成されているかどうかを確認するのは、特にジョブ数が多い場合には困難である。そのため、ジョブの実行順序の定義と入出力データの関連とを同じ定義情報で管理することで、ジョブで参照する入力情報を生成するジョブが正しく先行ジョブの中に定義されているか、休日に実行されないジョブの結果を休日に実行するジョブで参照していないか、といった実行順序やスケジュールとの関係を調査することができる。
さらに、ジョブに異常があり、その原因が入力情報の誤りであった場合など、入力情報を生成する先行ジョブの状態を調査するといった調査も、入出力データの関連設定を辿ることで容易に確認することができる。
また、異常があったジョブを飛ばして後続ジョブの実行を再開したような場合、入出力データに関連のある後続ジョブを容易に確認できるため、大きな影響のあるジョブを優先的に対処するといった監視運用が容易になる。
以下、本発明を実施する場合の一形態を図面を参照して具体的に説明する。
図1は、本発明を実施する情報処理システムの実施の形態を示すハードウェア構成図である。
本実施形態の情報処理システムは、CPUおよびメモリからなるコンピュータ103、ディスプレイなどの表示装置101、キーボードやマウスなどの入力装置102、ハードディスクなどの外部記憶装置104で構成される。
コンピュータ103は、ワークステーションやPCなどで構成され、オペレーティングシステムが動作している。また、このオペレーティングシステムでは、表示装置101、入力装置102、および外部記憶装置104を制御する機能を有している。また、オペレーティングシステム上では、プログラムやシェルスクリプトなどの実行単位からなるジョブを自動的に実行するジョブネット管理システム(プログラム)が動作している。
外部記憶装置104には、後述する各種のテーブルが格納されるようになっている。
図2は、図1の情報処理システムにおけるジョブネット管理システムの機能構成図である。
図2において、表示装置201は、後述する図6、図7、図8、図9、図10および図11の画面を表示するディスプレイ装置である。
ジョブ・ジョブネット定義プログラム202は、表示装置201のジョブ定義画面から定義されるジョブ及びジョブネットの定義情報を、ジョブ・ジョブネット情報データベース203に格納するプログラムである。
ジョブ・ジョブネット定義内容調査プログラム204は、ジョブ・ジョブネット情報データベース203に格納されている情報を解析して、ジョブの実行順序や変数の関連に矛盾が無いかを調査し、表示装置201に調査結果を表示するプログラムである。
ジョブ・ジョブネット実行プログラム205は、ジョブ・ジョブネット情報データベース103に格納されている情報に従ってジョブを実行し、ジョブの実行結果をジョブ・ジョブネット状態情報データベース207に格納するプログラムである。
ジョブ・ジョブネット監視プログラム206は、ジョブ・ジョブネット情報データベース203とジョブ・ジョブネット状態情報データベース207の情報を合成して、ジョブネット内のジョブの実行結果や、変数に設定された情報などを表示装置201に表示するプログラムである。
図3は、本発明を説明するための業務の運用例を示す図であり、ここで例示する業務は2つのファイルをマージして1つのファイルにするソートマージ処理である。
処理の流れは、1つめの入力ファイル301をソートする処理として、入力ファイル301をソート処理302でソートして作業ファイル303に出力し、並行して2つめの入力ファイル304をソートする処理として、入力ファイル304をソート処理305でソートして作業ファイル306に出力する。その後、ソートされた作業ファイル303と作業ファイル306を、マージ処理307でマージして出力ファイル308を作成するというものである。
本例のソートマージ処理では、作業ファイル303や306を用いており、これらのファイル303,306はソートマージ処理307の入出力データとしては意識不要なものである。このため、作業ファイルの割り当てと削除処理を加えることで、作業ファイルを意識せずにソートマージ処理ができる汎用的な業務にしたものが図4である。
図4では、作業ファイル303を割り当てる処理として作業ファイル割り当て401をソート処理302の前に実行し、割り当てた作業ファイル303を作業ファイル削除402でマージ処理終了後に削除する。作業ファイル306も同様に、作業ファイル割り当て403と作業ファイル削除404を実行するようにする。
図5は、この業務のジョブの実行順序を表すジョブフロー図である。
それぞれのジョブには、実行するコマンドやコマンドに指定するパラメータを定義する。例えば図6のようなジョブ定義画面600で定義する。
このジョブ定義画面600では、「定義タグ」を指定することにより、ジョブ名601、コメント602、実行ファイル名603、パラメータ604、標準入力ファイル名605、標準出力ファイル名606などを定義するようになっている。
また、「変数タグ」を指定することにより、入力データ及び出力データの変数や種別などを定義するようになっている(図8参照)。
図5のソート処理のジョブ定義例を図7に示す。
ソート処理では入力ファイルが1つ、出力ファイルが1つあり、それぞれコマンドの実行時に業務の実行に必要な任意のファイルが指定できるように、その変数を指定する。
変数の定義はジョブ定義画面のダイアログに含まれており、ソート処理で使用する入力ファイル名、出力ファイル名は、例えば図8のように定義する。図8では、入力データ(入力ファイル)及び出力データ(出力ファイル)の変数として、Input-FilenameとOutput-Filenameの2つの変数を定義している。
同様に、図5のジョブである作業ファイル割り当て401と403、マージ307、作業ファイル削除402と404を定義し、各ジョブの実行順序と各入出力データの流れを関連付けたものが図9である。
先に定義したソート処理302のジョブは、図9の302のように、入力ファイル名Input-Fileと、出力ファイル名OutputNameの2つの変数を入力し、結果としてSort-Fileを出力することを示している。また、入力情報の1つである出力ファイル名は、先行ジョブの作業ファイル割り当て401の出力結果から入手することを点線の関連線で示しており、同様に出力結果であるSort-Fileは、後続のマージ処理307の入力情報となることも点線の関連線で示している。
本実施形態によれば、図9で示す2つのソート処理302と305は、それぞれ別のファイル名を入力としているが、ジョブの使用変数は、入力ファイル名がInput-File、出力ファイル名がOutputNameというように同じ値であり、1つのジョブネット内に複数のソート処理が存在しても、それぞれの変数名を変更する必要は無く、一度作成したソート処理を複写して使用することが容易である。
また、図9では、ソート処理302と305の入力ファイル名Input-File、マージ処理307の出力結果を格納する出力ファイル名Output-Fileの、合計3つの変数の入力元が解決できていない。これは7つのジョブ(401,403,302,305,307、402、404)から構成される1つのジョブネットの入力情報として、3つの変数が必要であることを示しており、図10のように、1つのジョブネットとしての入出力データをジョブの場合と同様に扱うことで、本例のソートマージ処理自体も別の業務に複写して使用することが容易となり、種々の部品を組み合わせて大きな業務を作成する際に、効果を発揮する。
なお、ジョブ定義処理の処理内容を図12、ジョブネット定義処理の処理内容を図13に示す。
図12に示すジョブ定義処理では、ジョブ・ジョブネット定義プログラム202が図6のジョブ定義面を表示装置101に表示させる(ステップ1201)。
この状態で、入力装置101からジョブ定義画面内の必要な定義データが入力されたならば、その入力データを解析し(ステップ1202)、不正データがあった場合にはエラー処理して終了する(ステップ1203,1204)。
ここで、不正データとは、例えば、ジョブの名称に使用できないスペースなどの特殊文字が含まれていないか、指定できる長さを超えていないか,指定が必須な項目に値が指定されているか、といったものである。
不正データがなかった場合には、ジョブ・ジョブネット情報データベース203のオブジェクト情報テーブルから未使用のオブジェクトIDを検索し、その未使用のオブジェクトIDを当該ジョブに割り当て、オブジェクト情報テーブルにジョブ名称や定義情報を格納する(ステップ1205,1206)。
ジョブ・ジョブネット情報データベース203には、図16に示すように、オブジェクト情報テーブル1710、入力変数情報テーブル1720、出力変数情報テーブル1730、実行順序情報テーブル1740が設けられている。
図17に、これらの各テーブル1710〜1740のデータ構造とデータ例を示している。
次に、入力変数定義が入力されているかを判断し(ステップ1207)、入力されていたならば、図17の入力変数情報テーブル1720に入力変数名,タイプの情報を格納
する(ステップ1208)。この場合、当該ジョブに割り当てられたオブジェクトID1721を付して格納する。
なお、図17の入力情報変数テーブル1720において、先行ジョブ(引継ぎ元ジョブ)に割り当てられるID1724はジョブネットを定義した段階で格納される。
なお、上位IDとは、オブジェクトの階層構造を管理する情報であり、本実施例のソートマージ処理のジョブ401,403,302,305,402,404は,ソートマージ処理を行う一つのオブジェクト配下に存在するジョブ群であることを管理するために,上位オブジェクトのIDを共通情報として保持しているものである。
次に、出力変数定義が入力されているかを判断し(ステップ1209)、入力されていたならば、図17の出力変数情報テーブル1730に出力変数名,タイプの情報を格納する(ステップ1210)。この場合、当該ジョブに割り当てられたオブジェクトID1731を付して格納する。
図13に示すジョブネット定義処理では、ジョブ・ジョブネット定義プログラム202が図9に示すようなジョブネット定義画面を表示装置101に表示させる(ステップ1301)。但し、この段階では、図12のジョブネットの定義処理で定義されたジョブとその入出力データの変数名のアイコンを一覧表示するだけであり、ジョブの関連線(図9のジョブアイコン間を結ぶ実線)や変数相互間を結ぶ点線は表示されていない。
そこで、ユーザが各ジョブの関連を定義すべく、ジョブアイコン間を結ぶ実線や変数相互間を結ぶ点線を描画する操作を入力装置102で行うと、ジョブ・ジョブネット定義プログラム202は操作内容が実行順序の関連線設定かどうかを判定し(ステップ1302)、そうであった場合には、図17の実行順序情報テーブル1740にレコードを追加し、先行オブジェクトIDの情報を格納する(ステップ1303)。
同様に、操作内容が実行順序の関連線切断かどうかを判定し(ステップ1304)、そうであった場合には、実行順序情報テーブルの該当レコードを削除する(ステップ1305)。これによって、各ジョブの実行順序が定義される。
次に、操作内容が変数の関連線設定かどうかを判定し(ステップ1306)、そうであった場合には、変数のタイプは等しいかを判定し、等しくない場合には引継ぎ不可能としてエラー処理にエラーメッセージを応答する(ステップ1307,1308)。
等しい場合には、入力変数情報テーブル1720の引継ぎ元情報として引継ぎ元のオブジェクトIDと出力変数名を格納する(ステップ1310)。
同様に、操作内容が変数の関連線切断かを判定し(ステップ1311)、そうであった場合には、入力変数情報テーブル1720の該当引継ぎ元情報のオブジェクトIDをクリアする(ステップ1312)。
次に、変数の関連線(図9の点線)と実行順序の関連線(図9の実線)の妥当性をチェックし(ステップ1313)、関連線が妥当でない(矛盾がある)場合には、訂正を促す警告処理によってユーザに警告メッセージを出力する(ステップ1314,1315)。
図14は、図13のステップ1313の妥当性チェック処理の詳細を示す図である。
ここでは、オブジェクト情報テーブル1710のオブジェクトID毎に、以下のチェックを行う(ステップ1401)。すなわち、入力変数情報テーブル1720に該当オブジェクトIDのレコードあるかどうかを調べ(ステップ1402)、ある場合には、次に引継ぎ元情報毎に、実行順序情報テーブル1740から先行オブジェクト一覧を求め、先行オブジェクト一覧に引継ぎ元オブジェクトIDが定義されているかどうかを調べる(ステップ1403〜1405)。もし、先行オブジェクト一覧に引継ぎ元オブジェクトIDが定義されていなかった場合には、関連定義が妥当でないと判断し、終了または警告メッセージを出力する。
以上により、ジョブとジョブネットの定義が終了し、図9のジョブネットの全ての定義を終了した段階では、図17の各テーブルの内容は図17に示すように更新される。
ジョブとジョブネットが以上のようにして定義されたことにより、以下のようなことが可能になる。
例えば、図9では、作業ファイル削除402の入力情報は、先行ジョブである作業ファイル割り当て401の出力結果と関連付けている。即ち、作業ファイル削除402の前提条件として、作業ファイル割り当て401が実行されている必要があるが、これは、ジョブの実行順序関係を、作業ファイル削除402から逆に辿っていき、先行ジョブはマージ処理307、さらに先行がソート処理302、さらに先行が作業ファイル割り当て401であるため、ジョブの実行順序と変数データの関連に定義上の矛盾が無いことが証明される。
加えて、ジョブの実行条件としてジョブにスケジュールを指定することができるジョブネット制御システムの場合は、同じ日に実行予定があるかどうかを機械的に調査し、警告を発することができる。例えば、誤って作業ファイル割り当て301に、月曜日だけ実行するようにスケジュールを付けた場合、作業ファイル割り当て401の出力結果を参照しているソート処理302や作業ファイル削除処理402が月曜日以外にも実行されるスケジュールであれば、月曜日以外は前提条件である作業ファイル割り当て401が実行されないため、正しく実行することができないことを機械的に調査することができる。
また、それぞれの変数は図8で示すようにタイプを定義することができるようになっているため、異なるタイプの変数間で関連付けを行っていないかを調査することができる。
一方、ジョブ・ジョブネット情報データベース203の各テーブルは図17のようになっているため、変数のタイプの整合性について、入力変数情報テーブル1720の引継ぎ元情報1724を読み込み,引継ぎ元情報に設定されているオブジェクトIDと出力変数名をキーにして、出力変数情報テーブル1730を検索し、検索した出力変数情報テーブル1730の該当レコードのタイプが、入力変数情報テーブル1720のタイプと等しいか比較することにより、異なるタイプの変数間で関連付けを行っていないかをジョブの実行開始前に事前に確認することができる。
また、変数の関連と実行順序の関連の妥当性チェックについて、調査対象のジョブをオブジェクト情報テーブル1710を順読みすることで1つずつ求め、求まったオブジェクトID1711をキーに、入力変数テーブル1720を検索し、同一キーを持つレコードが存在した場合は,このオブジェクトに入力変数が存在することを示しており、同レコードにある引継ぎ元オブジェクトID1724から、変数の引継ぎ元オブジェクトのオブジェクトIDを求めることができる。
そして、先に求めたオブジェクトID1711をキーに実行順序情報テーブル1740を検索し、存在した場合はその先行オブジェクトID1742についても再帰的に実行順序情報テーブル1740に検索を行い、調査対象ジョブの先行オブジェクトの一覧を作成することができる。変数の引継ぎ元オブジェクトIDがこの先行オブジェクトの一覧に存在する場合は、変数の引継ぎ関係と実行順序関係は正しいと判断することができ、存在しない場合は、関連に問題がある可能性があることを見つけることができる。
次に、ジョブ実行状況の監視の仕組みについて説明する。
ジョブの実行状態の概要は、図9で定義したジョブネット図で各ジョブを表すアイコンの色が変化することで監視できる。例えば、図9でソート処理305が異常終了した場合は、ソート処理305のアイコンを特定の色(例えば赤色)に変化させる。異常が検知され、異常の詳細を確認する場合は、アイコンから詳細な情報を表示する画面を表示し、例えば図11のような画面を表示させる。
この画面よりソート処理305が異常終了した原因を推測し、入力ファイルが正しく存在するかなどを確認する。この時、図9に示すように変数情報も合わせて表示されているため、変数に設定された値を確認することができるようにすることで、先行ジョブから引き継がれたデータに問題がある場合などは、先行ジョブを変数データの関連線から辿り問題を容易に発見することができる。
また、異常があったジョブの結果を参照している後続ジョブを容易に確認できる。なお、画面上で変数を選択した際に、選択した変数の関連線や関連先の変数を強調表示することで、さらに視認性の向上を図ることも可能である。
図15は、ジョブネット監視処理の処理内容を示す図である。
図15において、ジョブ・ジョブネット監視プログラム204が図9と同じジョブネット監視画面を表示する(ステップ1501)。
この画面において、ユーザからの指令を待ち、その指令に応じて、以下の処理を行う。
すなわち、入力指令がジョブの詳細細結果表示であった場合には、ジョブ詳細結果を表示する(ステップ1502、1503)。
また、入力指令が変数の設定値表示であった場合には、図19のように変数画面で図9で選択したジョブの変数の設定値を表示する(ステップ1504,1505)。
また、入力指令が変数の関連値表示であった場合には、指定変数の先行と後続の変数を求め、先行と後続の変数を強調表示する(ステップ1506〜1508)。
本発明を実施する情報処理システムの実施の形態を示すハードウェア構成図である。 本発明におけるジョブネット管理システムの機能構成ブロック図である。 本発明を説明するためのソートマージ業務の運用例を示す図である。 本発明を説明するためのソートマージ業務の運用例を具体的に示すジョブとデータの構成図である。 本発明を説明するためのソートマージ業務のジョブ構成図である。 ジョブの定義情報を入力する画面例を示す図である。 図5のジョブ定義を指定したジョブ定義画面を示す図である。 図5のジョブ定義で使用する変数の変数定義画面、 定義したジョブと変数を同時に表示するジョブネット定義画面の例を示す図である。 ジョブネットの変数を示すアイコン画面を示す図である。 ジョブの実行結果を表示する実行結果詳細画面を示す図である。 ジョブ定義処理を説明するPAD図である。 ジョブネット定義処理を説明するPAD図である。 ジョブネット定義処理の関連線の妥当性をチェックする処理を説明するPAD図である。 ジョブネット監視処理を説明するPAD図である。 ジョブ・ジョブネット情報データベースのテーブル構造を示す体系図である。 ジョブ・ジョブネット情報データベースのテーブルの内容を示す構造図である。 スケジュールの定義画面例である。 変数の設定値表示画面例である。
符号の説明
101…表示装置、102…入力装置、103…コンピュータ、104…外部記憶装置、201…表示装置、202…ジョブ・ジョブネット定義プログラム、203…ジョブ・ジョブネット情報データベース、204…ジョブ・ジョブネット定義内容調査プログラム、205…ジョブ・ジョブネット実行プログラム、206…ジョブ・ジョブネット監視プログラム、207…ジョブ・ジョブネット状態情報データベース、301…入力ファイル、302…ソート処理、303…作業ファイル、304…入力ファイル、305…ソート処理、306…作業ファイル、307…マージ処理、308…出力ファイル、401…作業ファイル割り当て処理、402…作業ファイル削除処理、403…作業ファイル割り当て処理、404…作業ファイル削除処理、1710…オブジェクト情報テーブル、1711…オブジェクト情報テーブルのオブジェクトID、1712…オブジェクト情報テーブルの名称、1713…オブジェクト情報テーブルの定義情報、1720…入力変数情報テーブル、1721…入力変数情報テーブルのオブジェクトID、1722…入力変数情報テーブルの入力変数名、1723…入力変数情報テーブルのタイプ、1724…入力変数情報テーブルの引継ぎ元、1730…出力変数情報テーブル、1731…出力変数情報テーブルのオブジェクトID、1732…出力変数情報テーブルの出力変数名、1733…出力変数情報テーブルのタイプ、1740…実行順序情報テーブル、1741…実行順序情報テーブルのオブジェクトID、1742…実行順序情報テーブルの先行オブジェクトID。

Claims (5)

  1. 電子計算機上でプログラムやシェルスクリプトなどの実行単位からなるジョブを複数関連付けて定型的な業務を実行するジョブネット管理システムにおいて、
    表示装置にジョブ定義画面を表示させる第1の手段と、
    表示されたジョブ定義画面上で各ジョブの実行に際して前提となる入力データと、別のジョブの入力データとなるジョブの出力データを表す変数をそれぞれ独立したオブジェクトとしてジョブ単位に定義する情報を入力装置から受付け、ジョブ単位のオブジェクト識別情報を付したテーブルに格納する第2の手段と
    を備えることを特徴とするジョブネット管理システム。
  2. 前記第2の手段により定義された各ジョブの入力データ及び出力データの変数をジョブ単位のアイコンとしてジョブネット定義画面を表示装置に表示させる第3の手段と、
    表示されたジョブネット定義画面上で各ジョブの実行順序の関連、各ジョブの入力データ及び出力データの変数の関連を入力装置における接続線描画操作によって受付け、各ジョブの実行順序、各ジョブの入力データ及び出力データの変数の関連を定義した関連定義情報を前記テーブルに格納する第4の手段と
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のジョブネット管理システム。
  3. 前記第4の手段により各ジョブの入力データ及び出力データの変数の関連を定義するに際し、接続線によって関連付けられた入出力データの種別が引継ぎ可能な種別であるかを判定し、引継ぎ不可能な変数であった場合にはエラー情報を出力する第5の手段をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載のジョブネット管理システム。
  4. 前記第4の手段により定義された各ジョブの実行順序、各ジョブの入力データ及び出力データの変数の関連について、前記テーブルに格納された情報に基づき先行、後続の関係が矛盾なく定義されているかをチェックする第6の手段をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載のジョブネット管理システム。
  5. 前記テーブルに格納された情報に基づくジョブネットの実行中に異常が発生した場合、ジョブネット全体の表示画面に異常終了したジョブのアイコンと、その先行及び後続のジョブの変数を強調表示する第7の手段をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載のジョブネット管理システム。
JP2005056940A 2005-03-02 2005-03-02 ジョブネット管理システム Expired - Fee Related JP4683535B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005056940A JP4683535B2 (ja) 2005-03-02 2005-03-02 ジョブネット管理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005056940A JP4683535B2 (ja) 2005-03-02 2005-03-02 ジョブネット管理システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006243996A true JP2006243996A (ja) 2006-09-14
JP4683535B2 JP4683535B2 (ja) 2011-05-18

Family

ID=37050366

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005056940A Expired - Fee Related JP4683535B2 (ja) 2005-03-02 2005-03-02 ジョブネット管理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4683535B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20170094232A (ko) * 2014-12-16 2017-08-17 마이크로소프트 테크놀로지 라이센싱, 엘엘씨 작업 스케쥴링 및 모니터링 기법
US10643162B2 (en) 2015-03-30 2020-05-05 Fujitsu Limited Method, apparatus, and storage medium

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20170094232A (ko) * 2014-12-16 2017-08-17 마이크로소프트 테크놀로지 라이센싱, 엘엘씨 작업 스케쥴링 및 모니터링 기법
CN107111799A (zh) * 2014-12-16 2017-08-29 微软技术许可有限责任公司 作业调度和监测
JP2018501566A (ja) * 2014-12-16 2018-01-18 マイクロソフト テクノロジー ライセンシング,エルエルシー ジョブ・スケジューリングおよび監視
US10606665B2 (en) 2014-12-16 2020-03-31 Microsoft Technology Licensing, Llc Job scheduling and monitoring in a distributed computing environment
JP7079091B2 (ja) 2014-12-16 2022-06-01 マイクロソフト テクノロジー ライセンシング,エルエルシー ジョブ・スケジューリングおよび監視
KR102498046B1 (ko) * 2014-12-16 2023-02-08 마이크로소프트 테크놀로지 라이센싱, 엘엘씨 작업 스케쥴링 및 모니터링 기법
US10643162B2 (en) 2015-03-30 2020-05-05 Fujitsu Limited Method, apparatus, and storage medium

Also Published As

Publication number Publication date
JP4683535B2 (ja) 2011-05-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11635946B2 (en) Analyzing objects from a graphical interface for standards verification
US10606572B2 (en) Apparatus and method for assisting preparation of flow using visual programming tool
US8473893B2 (en) Integration of external software analysis processes with software configuration management applications
US9075544B2 (en) Integration and user story generation and requirements management
US11853794B2 (en) Pipeline task verification for a data processing platform
JP2007304660A (ja) コマンド実行結果記録システム及びコマンド実行結果記録方法
EP3314409B1 (en) Tracing dependencies between development artifacts in a software development project
CN101710275B (zh) 利用gui工具来编辑工作流逻辑和屏幕的方法和系统
JP4683535B2 (ja) ジョブネット管理システム
JP5510031B2 (ja) 情報セキュリティ管理支援方法及び装置
JP7246301B2 (ja) プログラム開発支援システム及びプログラム開発支援方法
JP6336922B2 (ja) 業務バリエーションに基づく業務影響箇所抽出方法および業務影響箇所抽出装置
JP7036603B2 (ja) 運用管理システム
JP2000215038A (ja) 情報管理装置および記録媒体
JP5336906B2 (ja) 設計工程管理装置
JP2003256205A (ja) ソフトウェア設計要件抽出支援方法、ソフトウェア設計要件決定支援方法、ソフトウェア設計支援方法、およびプログラム
JP2019095946A (ja) システム運用操作チェック装置
JP2008117029A (ja) 運用作業手順作成時の不正手順チェックアウト方法、障害発生防止のためのコマンド生成方法、および自動実行コマンド生成システム、ならびにそのプログラム
JP2009163566A (ja) ジョブ解析支援装置
JP2003303100A (ja) 情報処理システムおよび情報処理システム構築方法並びにこれに用いるプログラム
EP4261678A1 (en) Generation of a technical instruction
JP7086873B2 (ja) 管理装置、方法及びプログラム
JP2007034806A (ja) 情報処理装置及びプログラム
JP2007034807A (ja) 情報処理装置及びプログラム
CN116166162A (zh) 一种数据库的可视化操作方法、装置及计算机可读介质

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070703

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090223

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090424

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090622

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110119

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110204

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140218

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees