JP2006243889A - データ複製装置、および同装置における複製対象選択方法、ならびにコンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 ユーザが複製対処を指定する際の運用コストを低減し、大量のデータからの複製対象選択にかかる計算コストを低減する。
【解決手段】 ネットワーク上の端末Aで動作するデータ複製装置(複製マネージャ70)であって、複数のデータがなんらかの関連性を持っている際に、データ間の関連性のリンク構造を解析して関連性のあるデータを纏まりとしてネットワーク上の他の端末Bに複製し、また、蓄積されたデータのメタデータの表から重要性の高いデータを複製対象の一次候補として抽出し、複製の一次候補の中から実際に複製するデータを選択するという2段階の複製対象データの選択動作を行う(複製対象選択部100)。
【選択図】 図1
【解決手段】 ネットワーク上の端末Aで動作するデータ複製装置(複製マネージャ70)であって、複数のデータがなんらかの関連性を持っている際に、データ間の関連性のリンク構造を解析して関連性のあるデータを纏まりとしてネットワーク上の他の端末Bに複製し、また、蓄積されたデータのメタデータの表から重要性の高いデータを複製対象の一次候補として抽出し、複製の一次候補の中から実際に複製するデータを選択するという2段階の複製対象データの選択動作を行う(複製対象選択部100)。
【選択図】 図1
Description
本発明は、複数の端末が接続されるネットワークにおいて、複製元の端末に蓄積されたデータの集合を複製先となる他の端末に複製し、両者の同期をとる用途に用いて好適な、データ複製装置、および同装置における複製対象選択方法、ならびにコンピュータプログラムに関する。
従来から、複数のPC(Personal Computer)の間でファイルを複製して共有するためにファイル同期ソフトが利用されてきた。例えば、WindowsXP(登録商標)は、標準でファイル同期ソフトウェアの機能を持ち、ネットワーク共有された複製元PCのフォルダに対して「オフラインで利用する」と指定すれば、指定されたフォルダ以下の全てのファイルを複製先PCに複製して保持することができる(例えば、非特許文献1参照)。
これらのファイル同期ソフトは、「指定されたフォルダ以下に含まれる」という条件下で複製対象ファイルを決定し、他の端末に複製するという機能を持つ。ファイル同期ソフトは、また、指定された任意のタイミングあるいは定期的に、複製元と複製先のファイルが同じ内容を持つように同期処理を行う。同期処理の実行時には、複製対象のファイル全てについて、複製元と複製先のファイルのタイムスタンプを比較して、新しいファイルを複製先に複製する。
ファイル同期ソフトの中には、「rsync」のように、複製元と複製先におけるデータの新旧比較の際、ファイル単位ではなく、より細かなデータブロック単位で比較し、複製先が既に持っているデータブロックを送らないように制御することで、同期のために必要なネットワークトラフィックをできるだけ削減することが可能なものが存在する(例えば、非特許文献2参照)。
「ネットワーク未接続時のオンラインファイルの使用」,2005年2月20日閲覧,<インターネットURL>,"http://www.microsoft.com/japan/ windowsxp/pro/using/howto/gomobile/offlinefiles.asp" 「The rsync algorithm」2005年2月20日閲覧,<インターネットURL>,"http://rsync.samba.org/tech_report/"
「ネットワーク未接続時のオンラインファイルの使用」,2005年2月20日閲覧,<インターネットURL>,"http://www.microsoft.com/japan/ windowsxp/pro/using/howto/gomobile/offlinefiles.asp" 「The rsync algorithm」2005年2月20日閲覧,<インターネットURL>,"http://rsync.samba.org/tech_report/"
ところで、写真や電子メールなどの個人の体験に関わるデジタル情報を個人所有のPCに永続的に蓄積していくことが徐々に一般的になりつつある。現在、ユーザは、写真、電子メールやオフィス文書など、個人の活動履歴に関わる電子データを個人所有のPCに蓄積しているが、PCの利用歴が長くなるにつれて蓄積されるデータの量は徐々に大きくなってくる。10年以上に渡ってPCを使い続ければ、個人が蓄積しているファイルの量は10GB以上の程度の大きさになると予想される。
さらに近い将来、デジタルカメラを初めとするウェアラブルなセンサーデバイスの発展によって、ユーザはセンサーから取得される種類のデータを収集し、行動や体験に関わるコンテンツとして蓄積していくことが予想される。その際には、個人が蓄積するコンテンツの量は膨大な数や容量になることが確実である。
ここではそのように蓄積されるコンテンツを複数の端末に複製して利用することを考える。ユーザの全ての履歴データは、ホームサーバのような単一のストレージに蓄積されていることを前提とし、その上の蓄積データをモバイル端末に複製して利用することとする。将来においても蓄積データの全てをモバイル端末に複製することは難しいと予想されるため、蓄積データの中から適当な部分集合を選択してモバイル端末に複製することになる。この部分集合選択の機能をここでは仮に複製対象選択システムと呼ぶ。
ここではそのように蓄積されるコンテンツを複数の端末に複製して利用することを考える。ユーザの全ての履歴データは、ホームサーバのような単一のストレージに蓄積されていることを前提とし、その上の蓄積データをモバイル端末に複製して利用することとする。将来においても蓄積データの全てをモバイル端末に複製することは難しいと予想されるため、蓄積データの中から適当な部分集合を選択してモバイル端末に複製することになる。この部分集合選択の機能をここでは仮に複製対象選択システムと呼ぶ。
多種多様なメディアからなる蓄積コンテンツの選択複製を行う将来の複製対象選択システムでは、各コンテンツ間の関連性を考慮することが非常に重要となる。ある一つのコンテンツを選択してモバイル端末に複製する場合は、そのコンテンツと関連性の高いコンテンツも当然選択され、複製されていることが望まれる。
一例とし、ユーザがある「出来事」を経験したときに記録したコンテンツについて考える。この「出来事」は、写真データや、ボイスメモ、日記テキスト、GPS(Global Positioning System)による移動履歴情報など数種類の情報のパッケージとして構成される。この時、ある出来事の写真データがモバイル端末に複製される場合は、その写真データを含む出来事を構成する他の種類の情報も一緒に複製される必要がある。
一例とし、ユーザがある「出来事」を経験したときに記録したコンテンツについて考える。この「出来事」は、写真データや、ボイスメモ、日記テキスト、GPS(Global Positioning System)による移動履歴情報など数種類の情報のパッケージとして構成される。この時、ある出来事の写真データがモバイル端末に複製される場合は、その写真データを含む出来事を構成する他の種類の情報も一緒に複製される必要がある。
しかし、従来のファイル同期ソフトでは以下に(1)(2)として列挙する問題があったため、上記の要求を満たす複製対象選択システムとして利用することができない。
(1) 効率的で柔軟な複製対象選択が不可能である。
ファイル同期ソフトは複製対象の選択にフォルダ構造を利用するが、蓄積コンテンツは「出来事」のような関連性に従ったフォルダ構成で保存されているとは限らない。例えば、図34に示されるように、蓄積コンテンツがメディア種類別のフォルダ構成によって保存されている場合、ある一つの「出来事」に関連するデータを複製対象として指定したい場合においても、ルートに近いフォルダ(「活動記録」フォルダ)を指定しなければ「出来事」に関連する全てのデータを複製対象として指定することができない。この指定方法では結果として全てのデータを複製対象とせざるを得ず、効率的な複製対象選択が不可能である。
仮に「出来事」の単位のフォルダ構成によってコンテンツが保存されていたとしても、「出来事」とは別の、例えば、特定メディア種類のファイルだけを複製など、関連づけ単位を考慮して複製したいという要求があった場合に対応することができない。
(1) 効率的で柔軟な複製対象選択が不可能である。
ファイル同期ソフトは複製対象の選択にフォルダ構造を利用するが、蓄積コンテンツは「出来事」のような関連性に従ったフォルダ構成で保存されているとは限らない。例えば、図34に示されるように、蓄積コンテンツがメディア種類別のフォルダ構成によって保存されている場合、ある一つの「出来事」に関連するデータを複製対象として指定したい場合においても、ルートに近いフォルダ(「活動記録」フォルダ)を指定しなければ「出来事」に関連する全てのデータを複製対象として指定することができない。この指定方法では結果として全てのデータを複製対象とせざるを得ず、効率的な複製対象選択が不可能である。
仮に「出来事」の単位のフォルダ構成によってコンテンツが保存されていたとしても、「出来事」とは別の、例えば、特定メディア種類のファイルだけを複製など、関連づけ単位を考慮して複製したいという要求があった場合に対応することができない。
(2) 同期の際の差分抽出コストが増大してしまう。
ファイル同期ソフトは、同期が行われる際に複製対象となるファイル全てについてタイムスタンプを調べる走査検査を行い、複製元と複製先の差分を抽出する必要がある。この走査検査には、複製対象のファイルの数が膨大な量になるとそれに比例した膨大な時間がかかってしまう。上記したファイル同期ソフト「rsync」は、ネットワークトラフィックを削減することはできる一方で、ファイル単位よりもさらに細かい単位で新旧のチェックを行うため、差分抽出のコストはさらに増大してしまう。
ファイル同期ソフトは、同期が行われる際に複製対象となるファイル全てについてタイムスタンプを調べる走査検査を行い、複製元と複製先の差分を抽出する必要がある。この走査検査には、複製対象のファイルの数が膨大な量になるとそれに比例した膨大な時間がかかってしまう。上記したファイル同期ソフト「rsync」は、ネットワークトラフィックを削減することはできる一方で、ファイル単位よりもさらに細かい単位で新旧のチェックを行うため、差分抽出のコストはさらに増大してしまう。
上記したように、従来のファイル同期ソフトには、(1)柔軟で効率的な複製対象選択が不可能である、(2)複製対象数が膨大になると差分抽出コストが増大してしまう、という問題が存在する。
本発明は上記事情に基づいてなされたものであり、複数のデータがなんらかの関連性を持っている際に、データ間の関連性のリンク構造を解析して関連性のあるデータを纏まりとして複製することによって、ユーザが複製対象を指定する際の運用コストを低減する、データ複製装置、および同装置における複製対象選択方法、ならびにコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
また、蓄積されたデータのメタデータの表から重要性の高いデータを複製対象の一次候補として抽出し、複製の一次候補の中から実際に複製するデータを選択するという二段階の複製対象選択動作によって、大量のデータからの複製対象選択にかかる計算コストを低減する、データ複製装置、および同装置における複製対象選択方法、ならびにコンピュータプログラムを提供することも目的とする。
また、蓄積されたデータのメタデータの表から重要性の高いデータを複製対象の一次候補として抽出し、複製の一次候補の中から実際に複製するデータを選択するという二段階の複製対象選択動作によって、大量のデータからの複製対象選択にかかる計算コストを低減する、データ複製装置、および同装置における複製対象選択方法、ならびにコンピュータプログラムを提供することも目的とする。
上記した課題を解決するために本発明は、ネットワーク上の複製元の端末で動作し、リンク構造によって関連づけられたコンテンツ群を蓄積管理する第1のストレージ装置と、前記コンテンツ群のメタデータを蓄積管理する第2のストレージ装置とを備え、前記コンテンツ群の中から少なくとも一部のデータを選択して前記ネットワーク上の複製先となる別の端末に複製を行うデータ複製装置であって、前記第2のストレージ装置で管理される前記コンテンツ群のメタデータの変化を検出し、予め与えられた抽出条件に従って複製対象を選択し、複製一次候補として生成するインデックス監視部と、前記複製一次候補として選択されたコンテンツ、および前記コンテンツからのリンク構造によって関連づけられている関連コンテンツを選択し、当該選択された各コンテンツの一覧を、複製するか削除すべきデータとして複製・削除列キューに順次格納する複製対象選択部と、前記複製先端末が前記ネットワークに接続されたことを検出し、前記複製・削除列キューに格納されているデータを、前記複製先端末に対して複製し、もしくは削除するためにデータ転送を行うデータ転送部と、を具備することを特徴とする。
また、本発明において、前記複製対象選択部は、前記複製一次候補、および前記複製一次候補がリンクを設定しているコレクション、あるいは前記コンテンツを展開して得られるコレクションツリーを解析して関連付けられたデータを抽出して、前記複製先の端末に複製もしくは削除の可否についての指示がそれぞれの列に付加された前記複製・削除列キューに追加し、前記第2のストレージ装置に格納されたメタデータの変更を検出し、前記メタデータに変更があった場合、もしくは前記コレクションツリーの構造が変化した場合、前記選択されたデータを前記複製先の端末に複製しあるいは削除するために、前記複製・削除列キューを更新することを特徴とする。
また、本発明において、前記複製対象選択部は、前記コレクションツリーから前記複製・削除列キューを生成する際に、複製対象として選択するコンテンツと、前記コンテンツにリンクを設定しているリンク元コンテンツの集合との関係が保持される複製済コンテンツ表が割当てられる第1の記憶部と、前記コレクションツリーを用いて複製済として選択されたコンテンツを含む範囲が示される複製分岐線表が割当てられる第2の記憶部と、前記複製先となる端末の空き記憶容量の値が割当てられる第3の記憶部と、前記複製一次候補と、複製先の端末の記憶容量が通知された場合、前記複製一次候補、およびそのリンク先のコンテンツの中からリンクの重みが大きいものから順に前記複製先の端末の容量に収まるだけのコンテンツを前記複製・削除列キューに追加し、前記追加したコンテンツとリンク元コンテンツの集合を前記複製済コンテンツ表へ追加し、前記複製分岐線表に、前記複製一次候補のうち複製済として選択された中で複製重要度がもっとも低いコンテンツを追加し、前記複製分岐線表に、前記コンテンツからリンクが設定されたコンテンツのうちリンクの重みが最も少ないコンテンツを追加し、前記複製先の端末が持つ記憶容量から複製済みとして選択したコンテンツの容量を差し引いた値を前記複製先の端末の空き記憶容量の概算値とする初期複製決定部とを具備することを特徴とする。
また、本発明において、前記複製対象選択部は、前記複製一次候補、前記複製一次候補からリンクされるコンテンツの追加、削除、ならびに前記複製先の端末における記憶容量の更新が通知されたとき、前記複製先の端末の空き記憶容量の概算値に、前記通知された前記複製先の端末における記憶容量の更新を反映し、追加する必要があるコンテンツを前記複製・削除列キューに「複製」として追加し、不要なコンテンツを複製・削除列キューに「削除」として追加し、前記「複製」として追加したコンテンツとリンク元コンテンツの集合を前記複製済コンテンツ表へ追加すると共に、前記「削除」として追加したコンテンツとリンク元コンテンツの集合を前記複製済コンテンツ表から削除し、前記「複製」として追加したコンテンツが前記複製分岐線表に含まれるコンテンツと同じ親を持つコンテンツであって、前記複製分岐線表に含まれるコンテンツよりも前記複製重要度が低い、もしくはリンクの重みが軽い場合は、前記複製分岐線表のコンテンツを入れ替え、前記「削除」として追加したコンテンツが前記複製分岐線表に含まれる場合、前記コンテンツを前記複製分岐線表から削除し、前記削除したコンテンツの親から辿れる子のうち前記複製済コンテンツ表に含まれ、かつリンクの重みが最も軽いコンテンツを前記複製分岐線表に追加し、逐次複製決定部とを具備することを特徴とする。
また、本発明において、前記複製対象選択部は、前記コンテンツが未選択であるか否かを示す情報を更に含む前記複製済コンテンツ表と、未選択表とを保持し、前記初期複製決定部もしくは前記逐次複製決定部において、前記複製先の端末の容量に収まらないコンテンツの一部を前記複製済コンテンツ表に含めて未選択として設定し、前記複製・削除列キューに「複製」として追加する代わりに前記未選択表に追加し、前記未選択として設定したコンテンツは複製分岐線表の要素を設定する際に複製済と判断することを特徴とする。
また、本発明において、前記複製対象選択部は、前記コンテンツ、および前記コンテンツにリンクが設定されているリンク元コンテンツが枝刈り対象であるか否かを示す情報を更に含む前記複製済コンテンツ表を保持し、前記初期複製決定部は、ある条件にあてはまるコンテンツについては、前記コンテンツの識別情報を前記複製・削除列キューに「複製」として追加する代わりに、前記複製済コンテンツ表において枝刈りと設定し、前記枝刈りと設定されたコンテンツは前記複製分岐線表の要素を設定する際には複製済と判断し、前記逐次複製決定部は、ある条件にあてはまるコンテンツについては、前記複製済コンテンツ表において枝刈りと設定し、前記枝刈りと設定したコンテンツを、前記複製・削除列キューに「削除」として追加し、前記枝刈りと設定したコンテンツは、前記複製分岐線表の要素を設定する際に複製済と判断することを特徴とする。
また、本発明は、ネットワーク上の複製元の端末で動作し、リンク構造によって関連づけられたコンテンツ群を蓄積管理する第1のストレージ装置と、前記コンテンツ群のメタデータを蓄積管理する第2のストレージ装置とを備え、制御装置が、前記コンテンツ群の中から少なくとも一部のデータを選択して前記ネットワーク上の複製先となる別の端末に複製を行うデータ複製装置における複製対象選択方法であって、前記制御装置は、前記第2のストレージ装置で管理される前記コンテンツ群のメタデータの変化を検出し、予め与えられた抽出条件に従って複製対象を選択し、複製一次候補として作成、更新するステップと、前記複製一次候補として選択されたコンテンツ、および前記コンテンツからのリンク構造によって関連づけられている関連コンテンツを選択し、当該選択された各コンテンツの一覧を、複製するか削除すべきデータとして複製・削除列キューに順次格納するステップと、前記複製先端末が前記ネットワークに接続されたことを検出し、前記複製・削除列キューに格納されているデータを、前記複製先端末に対して複製し、もしくは削除するためにデータ転送を行うステップと、を実行することを特徴とする。
また、本発明は、ネットワーク上の複製元の端末で動作し、リンク構造によって関連づけられたコンテンツ群を蓄積管理する第1のストレージ装置と、前記コンテンツ群のメタデータを蓄積管理する第2のストレージ装置とを備え、前記コンテンツ群の中から少なくとも一部のデータを選択して前記ネットワーク上の複製先となる別の端末に複製を行うデータ複製装置に用いられるプログラムであって、前記第2のストレージ装置で管理される前記コンテンツ群のメタデータの変化を検出し、予め与えられた抽出条件に従って複製対象を選択し、複製一次候補として作成、更新する処理と、前記複製一次候補として選択されたコンテンツ、および前記コンテンツからのリンク構造によって関連づけられている関連コンテンツを選択し、当該選択された各コンテンツの一覧を、複製するか削除すべきデータとして複製・削除列キューに順次格納する処理と、前記複製先端末が前記ネットワークに接続されたことを検出し、前記複製・削除列キューに格納されているデータを、前記複製先端末に対して複製し、もしくは削除するためにデータ転送を行う処理と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明によれば、コンテンツデータの関連性を記述したリンク構造(コレクションツリー)を解釈して複製対象データを選択する際に考慮することで、関連性のあるデータを纏めて複製することが可能になる。
上記したコレクションツリーは柔軟性の高いリンク構造であるため、第1のストレージ装置内のデータを利用する任意のアプリケーションは、データの関連性をコレクションツリーとして自由に、また従来のファイルシステムのフォルダ構造とは独立に表現可能である。本発明によれば、コレクションツリーを解析して関連性のある付随データを一緒に複製するため、フォルダ構造に縛られて柔軟性が低いという従来の問題を解決することができる。また、コレクションツリーの各リンクには、関連性の大きさを示す値として重みを付与することができる。これにより、複製一次候補中のあるデータについて、そのデータからの関連性がより高い付随データを優先して複製するという、従来不可能であったことも可能になる。
上記したコレクションツリーは柔軟性の高いリンク構造であるため、第1のストレージ装置内のデータを利用する任意のアプリケーションは、データの関連性をコレクションツリーとして自由に、また従来のファイルシステムのフォルダ構造とは独立に表現可能である。本発明によれば、コレクションツリーを解析して関連性のある付随データを一緒に複製するため、フォルダ構造に縛られて柔軟性が低いという従来の問題を解決することができる。また、コレクションツリーの各リンクには、関連性の大きさを示す値として重みを付与することができる。これにより、複製一次候補中のあるデータについて、そのデータからの関連性がより高い付随データを優先して複製するという、従来不可能であったことも可能になる。
更に、本発明のデータ複製装置によれば、メタデータのインデックスから複製一次候補を抽出し、さらに複製一次候補から実際に複製するデータを選択することで、同期の際の差分抽出コストを低減することができる。
本発明のデータ複製装置によれば、インデックス監視部がメタデータインデックスの変更を検出したことを契機に複製一次候補を変更する。そして、複製対象選択部は、複製一次候補あるいは蓄積データそのものの変更を検出して、複製・削除列キューを更新する。このため、膨大なデータ量を対象とした走査検査を行う必要がなくなり、それに伴うコストが発生しない。従って、低コストでの複製対象の選択および複製が可能である。
本発明のデータ複製装置によれば、インデックス監視部がメタデータインデックスの変更を検出したことを契機に複製一次候補を変更する。そして、複製対象選択部は、複製一次候補あるいは蓄積データそのものの変更を検出して、複製・削除列キューを更新する。このため、膨大なデータ量を対象とした走査検査を行う必要がなくなり、それに伴うコストが発生しない。従って、低コストでの複製対象の選択および複製が可能である。
図1は、本発明実施形態にかかわるデータ複製装置の内部構成を示すブロック図である。本発明実施形態にかかわるデータ複製装置は、複製元の端末Aによって実現され、端末装置Aは、図示せぬネットワーク経由で複製先の端末Bに接続される。
端末Aは、ストレージマネージャ97、DB(Data Base)マネージャ60、および複製マネージャ70によって構成される。ストレージマネージャ97は、ハードウェア的にはコンテンツ群が蓄積されるハードディスク装置(別紙特許請求の範囲に記載の第1のストレージ装置)に実装され、また、DBマネージャ60は、蓄積コンテンツのそれぞれに対応して構築されるメタデータが保持されるハードディスク装置(別紙特許請求の範囲に記載の第2のストレージ装置)に実装される。また、複製マネージャ70は、端末Aに実装される主記憶装置に実装され、上記したストレージマネージャ97、DBマネージャ60と共に端末Aの制御中枢となるCPU(別紙特許請求の範囲に記載の制御装置)によって管理される。
端末Aは、ストレージマネージャ97、DB(Data Base)マネージャ60、および複製マネージャ70によって構成される。ストレージマネージャ97は、ハードウェア的にはコンテンツ群が蓄積されるハードディスク装置(別紙特許請求の範囲に記載の第1のストレージ装置)に実装され、また、DBマネージャ60は、蓄積コンテンツのそれぞれに対応して構築されるメタデータが保持されるハードディスク装置(別紙特許請求の範囲に記載の第2のストレージ装置)に実装される。また、複製マネージャ70は、端末Aに実装される主記憶装置に実装され、上記したストレージマネージャ97、DBマネージャ60と共に端末Aの制御中枢となるCPU(別紙特許請求の範囲に記載の制御装置)によって管理される。
複製マネージャ70は、機能的には、インデックス監視部98と、複製対象選択部100と、データ転送部90と、記憶容量管理部99で構成される。
インデックス監視部98は、DBマネージャ60で管理されるコンテンツ群のメタデータの変化を検出し、予め与えられた抽出条件に従って複製対象を選択し、複製一次候補としてインデックスを生成する機能を持つ。また、複製対象選択部100は、複製一次候補として選択されたコンテンツ、およびコンテンツからのリンク構造によって関連づけられている関連コンテンツを選択し、当該選択された各コンテンツの一覧を、複製するか削除すべきデータとして複製・削除列キュー80に順次格納する機能を持つ。
一方、データ転送部90は、複製先となる端末Bがネットワークに接続されたことを検出し、複製・削除列キュー80に格納されているデータを、複製先の端末Bに対して複製し、もしくは削除するためにデータ転送を行う機能を持つ。また、記憶容量管理部99は、データ転送に伴い更新される複製先の端末Bの記憶容量を管理する機能を持つ。
インデックス監視部98は、DBマネージャ60で管理されるコンテンツ群のメタデータの変化を検出し、予め与えられた抽出条件に従って複製対象を選択し、複製一次候補としてインデックスを生成する機能を持つ。また、複製対象選択部100は、複製一次候補として選択されたコンテンツ、およびコンテンツからのリンク構造によって関連づけられている関連コンテンツを選択し、当該選択された各コンテンツの一覧を、複製するか削除すべきデータとして複製・削除列キュー80に順次格納する機能を持つ。
一方、データ転送部90は、複製先となる端末Bがネットワークに接続されたことを検出し、複製・削除列キュー80に格納されているデータを、複製先の端末Bに対して複製し、もしくは削除するためにデータ転送を行う機能を持つ。また、記憶容量管理部99は、データ転送に伴い更新される複製先の端末Bの記憶容量を管理する機能を持つ。
図1に示すデータ複製装置において、複数のコンテンツデータがなんらかの関連性を待っている場合、それらのデータをリンク構造によって関連性を表現した形でストレージマネージャ97に保存する。このリンク構造のことを、ここではコレクションツリーと呼ぶ。コレクションツリーは、従来のファイルシステムでのフォルダ構造とは独立する形で、任意の枠組みで作ることが可能である。また、あるデータが複数のデータからリンクされることもあり得る。
また、蓄積された各コンテンツのメタデータはDBマネージャ60に保管される。ここでいうメタデータとは、データの作成日時やサイズなどの基本的な情報から、データの重要度や被参照頻度など、アプリケーションによって自由に付加される情報も含む。なお、メタデータは、DBマネージャ60にインデックス(表)形式で格納される。
また、蓄積された各コンテンツのメタデータはDBマネージャ60に保管される。ここでいうメタデータとは、データの作成日時やサイズなどの基本的な情報から、データの重要度や被参照頻度など、アプリケーションによって自由に付加される情報も含む。なお、メタデータは、DBマネージャ60にインデックス(表)形式で格納される。
インデックス監視部98は、DBマネージャ60に格納されたインデックスの変更を検出し、インデックスから「複製一次候補」と呼ぶデータ一覧への変換を行う。この時の変換ルールは、外部のアプリケーション50によって指定される。複製一次候補には、変換ルールに記述された指示に従って、複製すべきコンテンツデータの一覧が格納される。
例えば、変換ルールとして「最近参照されたデータ100個」という指定があった場合、インデックス監視部98は、100個の直近の被参照データをメタデータのインデックスから抽出し、複製一次候補のリストに反映させる。
例えば、変換ルールとして「最近参照されたデータ100個」という指定があった場合、インデックス監視部98は、100個の直近の被参照データをメタデータのインデックスから抽出し、複製一次候補のリストに反映させる。
複製対象選択部100は、「複製一次候補」を読み込み、読み込んだ「複製一次候補」に含まれる各データについてその関連するデータを抽出する。この抽出はコレクションツリーの解析によって行われる。「複製一次候補」に含まれるデータ、およびそれに関連づけられたデータは、複製・削除列キュー80にデータの一覧として追加される。
複製・削除列キュー80はデータの一覧であり、ある特定の複製先端末に複製する、あるいは複製先となる端末Bから削除すべきデータを順番に並べたキュー(列)である。列中の各データは、複製先の端末Bに複製すべきか、削除すべきかの指示が付加されている。
複製対象選択部100はまた、ストレージマネージャ97に格納された各データの変更を検出し、データの内容の変化があった場合やコレクションツリーの構造が変わった場合に、対象データを改めて複製先の端末Bに複製あるいは削除するために、複製・削除列キュー80を更新する。
複製・削除列キュー80はデータの一覧であり、ある特定の複製先端末に複製する、あるいは複製先となる端末Bから削除すべきデータを順番に並べたキュー(列)である。列中の各データは、複製先の端末Bに複製すべきか、削除すべきかの指示が付加されている。
複製対象選択部100はまた、ストレージマネージャ97に格納された各データの変更を検出し、データの内容の変化があった場合やコレクションツリーの構造が変わった場合に、対象データを改めて複製先の端末Bに複製あるいは削除するために、複製・削除列キュー80を更新する。
データ転送部90は、複製先の端末Bとのネットワーク接続を検出したとき、複製・削除列キュー80に格納さている順にデータを複製先の端末Bに対して複製する、あるいは複製先の端末Bから削除する。
本発明は、特徴的には、コレクションツリーと呼ぶコンテンツデータの関連性を記述したリンク構造を解釈し、それを複製対象選択の際に反映させることにある。
図2に、コレクションツリーの一例を示す。こでは、コレクションツリーは、一意なデータ識別子によってそれぞれ区別されるコレクションあるいはドキュメントによって構成される。コレクションは、従来のファイルシステムのディレクトリあるいはフォルダに相当し、内包するドキュメントあるいは別のコレクションへのリンクを持つ。
図2に、コレクションツリーの一例を示す。こでは、コレクションツリーは、一意なデータ識別子によってそれぞれ区別されるコレクションあるいはドキュメントによって構成される。コレクションは、従来のファイルシステムのディレクトリあるいはフォルダに相当し、内包するドキュメントあるいは別のコレクションへのリンクを持つ。
例えば、図2のコレクション“11”からドキュメント“01”への矢印がリンクである。リンクには重みの数字が付加されていても良く、あるいは付加されていなくても良い。リンクが重みを持つ場合、重みは例えば“0”から“1”の範囲で設定され、“1”に近い方がより関連性が高いと判断される。また、一つのコレクションあるいはドキュメントは、複数のコレクションからリンクされることが可能である。例えば、図2のドキュメント“04”はコレクション“12”とコレクション“21”の両方からリンクされている。
コレクションは、内包するドキュメントあるいは別のコレクションへのポインタとしてそれぞれの識別子の情報を単純なテーブルとして保持する。このためコレクションは、テーブル構造を持つ特殊なデータとして実現出来る。
一方、ドキュメントはコレクション以外のデータであり、実際の写真データや動画データなどのコンテンツデータを保持する。これらのデータ(コレクションあるいはドキュメント)は、ハードディスク上における一般のファイルシステムの上にファイルとして保存される。例えば、あるコレクションは、そのデータの識別子を名前として持つファイルとしてファイルシステム上の特定ディレクトリに保存される。このように本発明実施形態においてコレクションツリーはファイルシステム上に保存されるが、他にもRDBMS(Relational Data Base Management System)に保存することも考えられる。
一方、ドキュメントはコレクション以外のデータであり、実際の写真データや動画データなどのコンテンツデータを保持する。これらのデータ(コレクションあるいはドキュメント)は、ハードディスク上における一般のファイルシステムの上にファイルとして保存される。例えば、あるコレクションは、そのデータの識別子を名前として持つファイルとしてファイルシステム上の特定ディレクトリに保存される。このように本発明実施形態においてコレクションツリーはファイルシステム上に保存されるが、他にもRDBMS(Relational Data Base Management System)に保存することも考えられる。
ストレージマネージャ97は、上記のようなコレクションツリーの形で関連づけられたコンテンツデータを蓄積する。例えば、図3に示されるように、「出来事」という単位で関連づけられたデータの例である。
ストレージマネージャ97には、出来事のような単位で整理された多数のデータが格納される。図4は、複数の出来事データを格納しているストレージマネージャ97の一例である。
ストレージマネージャ97には、出来事のような単位で整理された多数のデータが格納される。図4は、複数の出来事データを格納しているストレージマネージャ97の一例である。
DBマネージャ60は、ストレージマネージャ97に格納された様々なデータに関するメタデータを保存する。
一例として、図5に示されるストレージマネージャ97のように複数の出来事データがストレージマネージャ97に格納されている時、DBマネージャ60のような出来事インデックスを保存する。これらのメタデータは、アプリケーション50がストレージマネージャ97へデータ保存する際にアプリケーション50によって並行して保存される。DBマネージャ60は、ストレージマネージャ97に保存された様々なデータに関する多様なメタデータを保存することができる。一例として、図5では、出来事インデックスと並行して、各出来事に含まれる写真データのメタデータのみをインデックス化した写真インデックスも保持している。DBマネージャ60が格納するデータは一般の表形式のデータであるため、RDBMSなどの既存のソフトウェアを用いて実現できる。
一例として、図5に示されるストレージマネージャ97のように複数の出来事データがストレージマネージャ97に格納されている時、DBマネージャ60のような出来事インデックスを保存する。これらのメタデータは、アプリケーション50がストレージマネージャ97へデータ保存する際にアプリケーション50によって並行して保存される。DBマネージャ60は、ストレージマネージャ97に保存された様々なデータに関する多様なメタデータを保存することができる。一例として、図5では、出来事インデックスと並行して、各出来事に含まれる写真データのメタデータのみをインデックス化した写真インデックスも保持している。DBマネージャ60が格納するデータは一般の表形式のデータであるため、RDBMSなどの既存のソフトウェアを用いて実現できる。
図6は、本発明実施形態にかかわるデータ複製装置の動作を説明するために引用した動作シーケンス図である。
以下、図6に示す動作シーケンス図を参照しながら、図1〜図5に示す本発明実施形態の動作について詳細に説明する。
以下、図6に示す動作シーケンス図を参照しながら、図1〜図5に示す本発明実施形態の動作について詳細に説明する。
まず、アプリケーション50が複製マネージャ70に対し所定の抽出条件を与える(S00)。抽出条件には、後述の変換ルールと、複製先の端末Bのネットワークアドレスが含まれる。
抽出条件を受け取った複製マネージャ70は、記憶容量管理部99を用いて複製先の端末Bと通信し、端末Bがコンテンツの複製を格納できる空き容量を問い合わせる(S01)。その後、複製マネージャ70のインデックス監視部98は、S00で指定された抽出条件に含まれる変換ルールで指定される特定のインデックスをDBマネージャ60から参照し(S02、S03)、「複製一次候補」と呼ぶデータ一覧への変換を行う(S04)。
抽出条件を受け取った複製マネージャ70は、記憶容量管理部99を用いて複製先の端末Bと通信し、端末Bがコンテンツの複製を格納できる空き容量を問い合わせる(S01)。その後、複製マネージャ70のインデックス監視部98は、S00で指定された抽出条件に含まれる変換ルールで指定される特定のインデックスをDBマネージャ60から参照し(S02、S03)、「複製一次候補」と呼ぶデータ一覧への変換を行う(S04)。
図7はそのときのインデックス監視部98の動作概念を示す図である。この例では、「出来事インデックスにおける重要度上位4位中におけるそれぞれの出来事に対して、重要度“100”の優先度で複製一次候補へ追加」という変換ルールがアプリケーション50から抽出条件として指定されているのとする。
この変換ルールは、例えば、SQL(Structured Query Language)を用いて、「SELECT/対象/重要度/100/FROM/出来事インデックス/ORDERBY/重要度/LIMIT4」のように表現出来る。
この変換ルールは、例えば、SQL(Structured Query Language)を用いて、「SELECT/対象/重要度/100/FROM/出来事インデックス/ORDERBY/重要度/LIMIT4」のように表現出来る。
図7に示す例では、インデックス監視部98は、DBマネージャ60に格納されている出来事インデックスに対してSQLを入力し、複製一次候補を作成する。複製一次候補には、ストレージマネージャ97に保存されたコンテンツの一部が一覧として格納される。
典型的には、コレクションツリーの形で特定の単位(例えば出来事)に関連付けられたコンテンツのトップのコレクション(図5の“コレクション10”、“コレクション20”など)を格納する。図7に示す例では4つの出来事についてのトップのコレクションが複製一次候補に含まれる。また、複製一次候補には複製優先度として各データの重みが付加される。
典型的には、コレクションツリーの形で特定の単位(例えば出来事)に関連付けられたコンテンツのトップのコレクション(図5の“コレクション10”、“コレクション20”など)を格納する。図7に示す例では4つの出来事についてのトップのコレクションが複製一次候補に含まれる。また、複製一次候補には複製優先度として各データの重みが付加される。
変換ルールに指定されるDBマネージャ60は、特定のインデックスの変更を検出した場合に変更検出をインデックス監視部98に送信する(S09)。変更検出を受信したインデックス監視部98は、複製一次候補を更新する(S12)。変更の検出は、RDBMSにおけるトリガプロシージャの機能などを用いて実現できる。インデックス監視部98は、変更されたインデックスに変換ルールを再適用(例えば、SQLを再入力)して複製一次候補を更新する。
このように、本発明のデータ複製装置(複製マネージャ70)は、DBマネージャ60に格納されたメタデータのインデックスを元に複製対象を一次選択する。このためハードディスク装置に実際に保存されているフォルダ構造とは独立に複製候補を選択可能である。
このように、本発明のデータ複製装置(複製マネージャ70)は、DBマネージャ60に格納されたメタデータのインデックスを元に複製対象を一次選択する。このためハードディスク装置に実際に保存されているフォルダ構造とは独立に複製候補を選択可能である。
上記した本発明実施形態によれば、出来事インデックスを元に複製対象を選択する例を示したが、他にも、例えば図5の写真インデックスを元に複製対象を選択することも、変換ルールの記述を変更することによって容易に可能である。このように、本発明のデータ複製装置では、ストレージのフォルダ構造に束縛されない柔軟な複製対象指定が可能である。
次に、複製対象選択部100の基本動作を説明する。ここではまず概略を説明し、詳細については後述する。
複製対象選択部100は、複製一次候補の作成を検出した通知を受信した場合(S05)、複製一次候補を読み込み、含まれる各コンテンツデータ(以降、トップレベル要素とする)についてその関連するコンテンツを抽出し、抽出結果を複製・削除列を作成し、複製・削除列キュー80に記録する(S06)。
トップレベル要素に関連するコンテンツの抽出は後述するようにコレクションツリーの展開によって行われる。コレクションツリー展開の一実施形態を以下に示す。
複製対象選択部100は、複製一次候補の作成を検出した通知を受信した場合(S05)、複製一次候補を読み込み、含まれる各コンテンツデータ(以降、トップレベル要素とする)についてその関連するコンテンツを抽出し、抽出結果を複製・削除列を作成し、複製・削除列キュー80に記録する(S06)。
トップレベル要素に関連するコンテンツの抽出は後述するようにコレクションツリーの展開によって行われる。コレクションツリー展開の一実施形態を以下に示す。
複製対象選択部100は、各トップレベル要素からのコレクションツリーを読み込み、木構造を展開しながら各ノードのデータ(コレクションあるいはドキュメント)を複製・削除列キュー80に順に「複製」として追加する。この時コレクションからのリンクの重みは考慮されない。
例えば、図8のように、コレクション“10”から“40”までの要素を格納する複製一次候補を読み込んだ複製対象選択部100は、コレクション“10”をトップとするコレクションツリーを展開して得られたドキュメントあるいはコレクション“10”から“14”までを複製・削除列キュー80に追加し、次に、コレクション“20“をトップとするコレクションツリーを展開して同様に複製・削除列キュー80に追加していく。
例えば、図8のように、コレクション“10”から“40”までの要素を格納する複製一次候補を読み込んだ複製対象選択部100は、コレクション“10”をトップとするコレクションツリーを展開して得られたドキュメントあるいはコレクション“10”から“14”までを複製・削除列キュー80に追加し、次に、コレクション“20“をトップとするコレクションツリーを展開して同様に複製・削除列キュー80に追加していく。
複製・削除列キュー80に記録される複製・削除列はデータ(ドキュメントあるいは−コレクション)の一覧であり、複製先の端末Bに複製する、あるいは複製先の端末Bから削除すべきデータを順番に並べたキュー(列)である。列中の各データには、複製先の端末Bに複製すべきか、削除すべきかの指示が情報として付加されている。
また複製対象選択部100は、複製一次候補が更新されたことを検出した通知を受信した場合(S11)や、ストレージマネージャ97に格納されたコンテンツの変更を検出した通知を受信した場合(S17)に、対象データを改めて複製先の端末Bに複製あるいは削除するため、複製・削除列キュー80を更新(S15あるいはS19)する。
また複製対象選択部100は、複製一次候補が更新されたことを検出した通知を受信した場合(S11)や、ストレージマネージャ97に格納されたコンテンツの変更を検出した通知を受信した場合(S17)に、対象データを改めて複製先の端末Bに複製あるいは削除するため、複製・削除列キュー80を更新(S15あるいはS19)する。
例えば、図8において、データ“11”が削除された場合、あるいはコレクション“10”からデータ“11”へのリンクが削除された場合は、複製・削除列キュー80の最後にデータ“11”を「削除」として追加する。また、コレクション“10”の配下に新しいデータが追加されたことを検出した場合、新しいデータを複製・削除列キュー80に「複製」として追加する。
なお、複製対象選択部100は、コレクションツリー内のリンクの重みを考慮した複製対象選択を行うことも可能である。詳細は後述する。
なお、複製対象選択部100は、コレクションツリー内のリンクの重みを考慮した複製対象選択を行うことも可能である。詳細は後述する。
以上説明した本発明実施形態は、コンテンツデータの関連性を記述したリンク構造(コレクションツリー)を解釈して複製対象データを選択する際に反映させるもので、このことにより、関連性のあるデータを纏めて複製することが可能になる。
上記したコレクションツリーは柔軟性の高いリンク構造であるため、ストレージマネージャ97のデータを利用する任意のアプリケーションは、データの関連性をコレクションツリーとして自由に、また従来のファイルシステムのフォルダ構造とは独立に表現可能である。本発明実施形態によれば、コレクションツリーを解析して関連性のある付随データを一緒に複製するため、フォルダ構造に縛られて柔軟性が低いという従来の問題を解決することができる。
上記したコレクションツリーは柔軟性の高いリンク構造であるため、ストレージマネージャ97のデータを利用する任意のアプリケーションは、データの関連性をコレクションツリーとして自由に、また従来のファイルシステムのフォルダ構造とは独立に表現可能である。本発明実施形態によれば、コレクションツリーを解析して関連性のある付随データを一緒に複製するため、フォルダ構造に縛られて柔軟性が低いという従来の問題を解決することができる。
また、本発明実施形態によれば、インデックス監視部98がメタデータのインデックスから複製一次候補を抽出し、さらに複製一次候補から実際に複製するデータを選択するというように、複製対象選択を二段階で実行する。このことにより、同期の際の差分抽出コストを低減することができる。すなわち、インデックス監視部98がメタデータインデックスの変更を検出したことを契機に複製一次候補を変更し、複製対象選択部100は、複製一次候補あるいは蓄積データそのものの変更を検出して、複製・削除列キュー80を更新する。このため、従来、問題であった膨大な量を対象とした走査検査を行わず、それに伴うコストが発生しない。このため低コストでの複製対象の選択および複製が可能である。
次に、複製対象選択部100が、コレクションツリー内のリンクの重みを考慮して複製対象選択を行う場合の動作について詳細に説明する。
図9は、複製対象選択部100に与えられる複製一次候補の例であり,複製一次候補(ここでは符号900)には、コレクションであるコンテンツ910と930と950が合まれており、複製優先度はそれぞれ0.9、0.8、0.7である。これらのコンテンツを展開すると図10に示すようになり、コンテンツ910は、コレクションであるコンテンツ912を重み0.9で、コンテンツ922を重み0.5でそれぞれリンクしており、コンテンツ930は、コレクションであるコンテンツ932を重み0.9で、コンテンツ942を重み0.5でそれぞれリンクしており、コンテンツ950はコレクションであるコンテンツ952を重み0.9で、コンテンツ962を重み0.8でそれぞれリンクしている。
また,コンテンツ912は、ドキュメントであるコンテンツ914を重み0.9で、 コンテンツ916を重み0.5でそれぞれリンクしており、コンテンツ922はドキュメントであるコンテンツ924を重み0.9でリンクしており、コンテンツ932はドキュメントであるコンテンツ934を重み0.9で、コンテンツ916を重み0.5でそれぞれリンクしており、コンテンツ942はドキュメントであるコンテンツ944を重み0.9でリンクしており、コンテンツ952はドキュメントであるコンテンツ954を重み0.9で、コンテンツ956を重み0.8で、コンテンツ916を重み0.5でそれぞれリンクしており、コンテンツ962はドキュメントであるコンテンツ964を重み0.5でリンクしている。
なお全てのコレクションのサイズは1MBであり、コンテンツ954のサイズは2MB、コンテンツ914と934と956のサイズは4MB、コンテンツ916と944と964のサイズは8MB、コンテンツ924のサイズは16MBとする。
なお全てのコレクションのサイズは1MBであり、コンテンツ954のサイズは2MB、コンテンツ914と934と956のサイズは4MB、コンテンツ916と944と964のサイズは8MB、コンテンツ924のサイズは16MBとする。
図10は本発明の他の実施形態にかかわる複製対象選択部100の内部構成を示すブロック図である。
ここでは、複製対象選択部100は、複製済コンテンツ表1010と、複製分岐線表1020と、複製先の端末Bの空き記憶容量の概算値1030と、制御部1040で構成される。複製済コンテンツ表1010と、複製分岐線表1020と、複製先の端末Bの空き記憶容量の概算値1030は内蔵する記憶装置(図示せず)に保持される。
なお、上記した記憶装置中、複製済コンテンツ表1010を記憶している記憶領域は、別紙特許請求の範囲に記載の第1の記憶部に対応し、複製分岐線表1020を記憶している記憶領域は、別紙特許請求の範囲に記載の第2の記憶部に対応し、複製先の端末Bの空き記憶容量の概算値1030を記憶している領域は、別紙特許請求の範囲に記載の第3の記憶部に対応する。
ここでは、複製対象選択部100は、複製済コンテンツ表1010と、複製分岐線表1020と、複製先の端末Bの空き記憶容量の概算値1030と、制御部1040で構成される。複製済コンテンツ表1010と、複製分岐線表1020と、複製先の端末Bの空き記憶容量の概算値1030は内蔵する記憶装置(図示せず)に保持される。
なお、上記した記憶装置中、複製済コンテンツ表1010を記憶している記憶領域は、別紙特許請求の範囲に記載の第1の記憶部に対応し、複製分岐線表1020を記憶している記憶領域は、別紙特許請求の範囲に記載の第2の記憶部に対応し、複製先の端末Bの空き記憶容量の概算値1030を記憶している領域は、別紙特許請求の範囲に記載の第3の記憶部に対応する。
複製済コンテンツ表1010は、複製済コンテンツIDと、当該コンテンツにリンクを設定している親コンテンツIDからなるエントリから構成される表であり、複製分岐線表1020は、コンテンツIDと重みとサイズと当該コンテンツがコレクションの場合、リンクを設定しているコンテンツの全体サイズからなるエントリから構成される表である。
制御部1040は、後述する初期複製決定部と逐次複製決定部で構成される。初期複製決定部と逐次複製決定部が持つ機能等詳細については後述する。
制御部1040は、後述する初期複製決定部と逐次複製決定部で構成される。初期複製決定部と逐次複製決定部が持つ機能等詳細については後述する。
次に、上述した図6を参照しつつ図10の複製対象選択部100の動作について説明する。複製対象選択部100の制御部1040(初期複製決定部)は、インデックス監視部98が複製一次候補を作成し、記憶容量管理部99が複製先の端末Bの空き記憶容量を設定した後、複製一次候補から複製するコンテンツを決定し、複製・削除列キュー80に「複製」として追加する(図6のS15)とともに、複製済コンテンツ表1010と複製分岐線表1020と複製先端末の空き記憶容量の概算値1030を操作する。
また複製対象選択部100の制御部1040(逐次複製決定部)は、インデックス監視部98からの変更検出の通知(図6のS11)やストレージマネージャ97からの変更検出の通知(図6のS17)や記憶容量管理部99からの記憶容量変更の通知(図6のS18)を受けて、追加する必要があるコンテンツを複製・削除列キュー80に「複製」として追加し、不要なコンテンツを複製・削除列キュー80に「削除」として追加する(図6のS19)とともに、複製済コンテンツ表1010と複製分岐線表1020と複製先の端末Bの空き記憶容量の概算値1030を操作する。
また複製対象選択部100の制御部1040(逐次複製決定部)は、インデックス監視部98からの変更検出の通知(図6のS11)やストレージマネージャ97からの変更検出の通知(図6のS17)や記憶容量管理部99からの記憶容量変更の通知(図6のS18)を受けて、追加する必要があるコンテンツを複製・削除列キュー80に「複製」として追加し、不要なコンテンツを複製・削除列キュー80に「削除」として追加する(図6のS19)とともに、複製済コンテンツ表1010と複製分岐線表1020と複製先の端末Bの空き記憶容量の概算値1030を操作する。
ここで、インデックス監視部98が複製一次候補900を生成し、記憶容量管理部99が複製先の端末Bの空き容量として30MBを設定した時の本発明実施形態における複製対象選択部100(制御部1040)の初期複製決定の動作を図9の複製一次候補900を参照しつつ説明する。
複製対象選択部100の制御部1040(初期複製決定部)は、最初に複製・削除列キュー80を初期化して空にする。また、複製先の端末Bの空き記憶容量の概算値1030を上記通知された30MBに設定する。次に、複製一次候補900の要素を複製優先度の大きいものから順番に選択する。ここでは、最初に重み0.9を持つコンテンツ910が選択される。制御部1040(初期複製決定部)は、コンテンツ910のサイズ1MBが複製先の端末Bの空き記憶容量の概算値1030の30MB以下であるため、コンテンツ910のIDを複製・削除列キュー80に「複製」として追加し、複製先の端末Bの空き記憶容量の概算値1030をコンテンツ910の容量分だけ減算して29MBとし、複製済コンテンツ表1010にコンテンツ910のIDからなるエントリを追加する。
複製対象選択部100の制御部1040(初期複製決定部)は、最初に複製・削除列キュー80を初期化して空にする。また、複製先の端末Bの空き記憶容量の概算値1030を上記通知された30MBに設定する。次に、複製一次候補900の要素を複製優先度の大きいものから順番に選択する。ここでは、最初に重み0.9を持つコンテンツ910が選択される。制御部1040(初期複製決定部)は、コンテンツ910のサイズ1MBが複製先の端末Bの空き記憶容量の概算値1030の30MB以下であるため、コンテンツ910のIDを複製・削除列キュー80に「複製」として追加し、複製先の端末Bの空き記憶容量の概算値1030をコンテンツ910の容量分だけ減算して29MBとし、複製済コンテンツ表1010にコンテンツ910のIDからなるエントリを追加する。
続いて、複製対象選択部100の制御部1040(初期複製決定部)は、コンテンツ910からリンクが設定されているコンテンツをリンクの重みの大きいものから順番に選択する。
最初に重みが0.9であるコンテンツ912が選択される。複製対象選択部100の制御部1040(初期複製決定部)は、コンテンツ912のサイズ1MBが複製先の端末Bの空き記憶容量の概算値1030の29MB以下であるため、コンテンツ912のIDを複製・削除列キュー80に「複製」として追加し、複製先の端末Bの空き記憶容量の概算値1030をコンテンツ912の容量分だけ減算して28MBとし、複製済コンテンツ表1010にコンテンツ912のIDとコンテンツ912にリンクを設定しているコンテンツ910のIDからなるエントリを追加する。
最初に重みが0.9であるコンテンツ912が選択される。複製対象選択部100の制御部1040(初期複製決定部)は、コンテンツ912のサイズ1MBが複製先の端末Bの空き記憶容量の概算値1030の29MB以下であるため、コンテンツ912のIDを複製・削除列キュー80に「複製」として追加し、複製先の端末Bの空き記憶容量の概算値1030をコンテンツ912の容量分だけ減算して28MBとし、複製済コンテンツ表1010にコンテンツ912のIDとコンテンツ912にリンクを設定しているコンテンツ910のIDからなるエントリを追加する。
複製対象選択部100の制御部1040(初期複製決定部)は、コンテンツ912からリンクが設定されているコンテンツに対しても同様の処理を行い、コンテンツ914とコンテンツ916のIDが複製・削除列キュー80に「複製」として追加され、複製先の端末Bの空き記憶容量の概算値1030が16MBとなり、複製済コンテンツ表1010にはコンテンツ914のIDとコンテンツ912のIDからなるエントリ、およびコンテンツ916のIDとコンテンツ912のIDからなるエントリが追加される。
なお、コンテンツ932やコンテンツ952もコンテンツ916にリンクを設定しているが、コンテンツ932やコンテンツ952はこの時点ではまだ複製対象として選択されるか否か不明であるためコンテンツ916のエントリには追加されない。
なお、コンテンツ932やコンテンツ952もコンテンツ916にリンクを設定しているが、コンテンツ932やコンテンツ952はこの時点ではまだ複製対象として選択されるか否か不明であるためコンテンツ916のエントリには追加されない。
複製対象選択部100の制御部1040(初期複製決定部)は、次にコンテンツ922に対しても同様の処理を行い、コンテンツ922のIDが複製・削除列キュー80に「複製」として追加され、複製先の端末Bの空き記憶容量の概算値1030が15MBとなり、複製済コンテンツ表1010にはコンテンツ922のIDとコンテンツ910のIDからなるエントリが追加される。
複製対象選択部100の制御部1040(初期複製決定部)は、次にコンテンツ924についてはサイズ16MBが複製先の端末Bの空き記憶容量の概算値1030の15MBより大きいため、複製対象の選択を終了する。この時点で複製・削除列キュー80は、図11に示す複製・削除列キューのように、複製済コンテンツ表1010は、図12に示す複製済コンテンツ表のように、それぞれなっている。
複製対象選択部100の制御部1040(初期複製決定部)は、次にコンテンツ924についてはサイズ16MBが複製先の端末Bの空き記憶容量の概算値1030の15MBより大きいため、複製対象の選択を終了する。この時点で複製・削除列キュー80は、図11に示す複製・削除列キューのように、複製済コンテンツ表1010は、図12に示す複製済コンテンツ表のように、それぞれなっている。
一方、複製対象選択部100の制御部1040(初期複製決定部)は、最後に複製一次候補の中で複製候補として選択したコンテンツのうち、最も複製優先度の小さいものを選択して複製分岐線表1020に追加する。ここでは、複製対象選択部100の制御部(初期複製決定部)1040はコンテンツ910しか選んでいないため、コンテンツ910のIDと重みとサイズとコンテンツ910からリンクを辿れるコンテンツのうち複製候補として選択したコンテンツのサイズの合計からなるエントリを複製分岐線表1020に追加する。
なお複製優先度を重みとして解釈する複製対象選択部100の制御部1040(初期複製決定部)は、同様にコンテンツ910からリンクを設定しているコンテンツの中で複製候補として選択したコンテンツのうち、最も複製優先度の小さいコンテンツ922についても複製分岐線表1020にエントリを追加するコンテンツ922からリンクを設定しているコンテンツの中で複製候補として選択したコンテンツは存在しないため、この時点で複製分岐線表1020への操作は終了し、その結果、複製分岐線表1020は、図13に示す複製分岐線表1020のようになる。
なお複製優先度を重みとして解釈する複製対象選択部100の制御部1040(初期複製決定部)は、同様にコンテンツ910からリンクを設定しているコンテンツの中で複製候補として選択したコンテンツのうち、最も複製優先度の小さいコンテンツ922についても複製分岐線表1020にエントリを追加するコンテンツ922からリンクを設定しているコンテンツの中で複製候補として選択したコンテンツは存在しないため、この時点で複製分岐線表1020への操作は終了し、その結果、複製分岐線表1020は、図13に示す複製分岐線表1020のようになる。
一方、複製対象選択部100の制御部1040(初期複製決定部)は、コンテンツ924のサイズ16MBが複製先の端末Bの空き記憶容量の概算値1030の15MBより大きくても複製対象の選択を終了せず、複製済コンテンツ表1010にコンテンツ924のIDとコンテンツ922のIDと未選択フラグからなるエントリを追加して処理を継続する。
すなわち、複製一次候補の次の要素であるコンテンツ930以下についてもコンテンツ910以下と同様の処理を行っていく。その結果、コンテンツ930からリンクが辿れるコンテンツは全て複製候補として選択し、複製・削除列キュー80を図14に示す複製・削除列キューのように、複製済コンテンツ表1010を図15に示す複製済コンテンツ表のように、複製分岐線表1020を図16に示す複製分岐線表のように、複製先の端末Bの空き記憶容量の概算値1030を0MBに、それぞれ設定する。
すなわち、複製一次候補の次の要素であるコンテンツ930以下についてもコンテンツ910以下と同様の処理を行っていく。その結果、コンテンツ930からリンクが辿れるコンテンツは全て複製候補として選択し、複製・削除列キュー80を図14に示す複製・削除列キューのように、複製済コンテンツ表1010を図15に示す複製済コンテンツ表のように、複製分岐線表1020を図16に示す複製分岐線表のように、複製先の端末Bの空き記憶容量の概算値1030を0MBに、それぞれ設定する。
なお、複製対象選択部100の制御部1040(初期複製決定部)は、コンテンツ932を複製候補として選択したため、複製済コンテンツ表1012中でコンテンツ916にリンクを設定している親コンテンツIDとしてコンテンツ932のIDを追加している。
また、複製対象選択部100の制御部1040(初期複製決定部)は、複製済コンテンツ表1010の各エントリ及び親コンテンツIDの各要素に枝刈りフラグを含めることができる。そしてある条件にあてはまるコンテンツには該枝刈りフラグにON設定する。ここでは、条件として経路の重みがある閾値未満の場合について以下に説明する。
ここで経路の重みとは、複製一次候補中の要素からリンクを辿ってあるコンテンツまで辿りついた時に、そのリンクの列を経路とみなし、最初の要素の複製重要度と経路上のリンクの重みを全て掛け合わせた値のことを指し、仮に、あるコンテンツが複数の経路を持つ場合は、それら経路の重みの中で最大の値を指す。ここでは、経路の重みで条件を判断できるように、複製済コンテンツ表1010の各エントリが経路の重みを含むようにし、複製対象選択部100の制御部1040(初期複製決定部)は、複製済コンテンツ表1010にエントリを追加する際に経路の重みを計算して記録する。
ここで経路の重みとは、複製一次候補中の要素からリンクを辿ってあるコンテンツまで辿りついた時に、そのリンクの列を経路とみなし、最初の要素の複製重要度と経路上のリンクの重みを全て掛け合わせた値のことを指し、仮に、あるコンテンツが複数の経路を持つ場合は、それら経路の重みの中で最大の値を指す。ここでは、経路の重みで条件を判断できるように、複製済コンテンツ表1010の各エントリが経路の重みを含むようにし、複製対象選択部100の制御部1040(初期複製決定部)は、複製済コンテンツ表1010にエントリを追加する際に経路の重みを計算して記録する。
ここで、経路の重みが0.400未満のコンテンツを枝刈り対象とする場合の動作について説明する。複製対象選択部100の制御部1040(初期複製決定部)は、コンテンツ942を複製候補として選択するとろまでは上記同様の処理を実行するが、複製済コンテンツ表1010にエントリを追加する時に経路の重みを計算して記録しておく。
次に複製対象選択部100の制御部1040(初期複製決定部)は、コンテンツ944の経路の重みは0.360であり、条件にあてはまるためコンテンツ944のIDを複製・削除列キュー80には追加せず、複製済コンテンツ表1010におけるコンテンツ944のエントリの枝刈りフラグにON設定する。この時点で複製先の端末Bの空き記憶容量の概算値1030は8MBになる。複製対象選択部100の制御部1040(初期複製決定部)は、その後、コンテンツ950以下についても同様の処理を行い、コンテンツ950、952、954、956を複製対象として選択する。
次に複製対象選択部100の制御部1040(初期複製決定部)は、コンテンツ944の経路の重みは0.360であり、条件にあてはまるためコンテンツ944のIDを複製・削除列キュー80には追加せず、複製済コンテンツ表1010におけるコンテンツ944のエントリの枝刈りフラグにON設定する。この時点で複製先の端末Bの空き記憶容量の概算値1030は8MBになる。複製対象選択部100の制御部1040(初期複製決定部)は、その後、コンテンツ950以下についても同様の処理を行い、コンテンツ950、952、954、956を複製対象として選択する。
なお、上記した本発明実施形態では、複製対象選択部100の制御部1040(初期複製決定部)は、複製選択の処理を複製先の端末Bの空き記憶容量の概算値1030が“0”になるまで、あるいは全てのコンテンツを複製済コンテンツ表1010に記録するまで続けるが、複製先の端末Bの空き記憶容量の概算値1030がある閾値以下になった場合に複製選択の処理を終了しても良い。
この結果、複製・削除列キュー80は、図17の複製・削除列キューに示されるように、また、複製済コンテンツ表1010は図18に示される複製済コンテンツ表のように、複製分岐線表1020は図19に示される複製分岐線表のように、複製先の端末Bの空き記憶容量の概算値1030は0MBに、それぞれなる。
この結果、複製・削除列キュー80は、図17の複製・削除列キューに示されるように、また、複製済コンテンツ表1010は図18に示される複製済コンテンツ表のように、複製分岐線表1020は図19に示される複製分岐線表のように、複製先の端末Bの空き記憶容量の概算値1030は0MBに、それぞれなる。
次に、複製対象選択部100の制御部1040(逐次複製決定部)が、複製一次候補からリンクされたコンテンツの追加を変更検出したストレージマネージャ97から通知を受信した場合(図6のS17)、あるいは複製一次候補の追加を変更検出したインデックス監視部98から通知を受信した場合(図6のS11)の動作について説明する。
図20に示されるように、コンテンツ932からリンクの重み0.8でサイズ4MBのコンテンツ936が追加されたとする。このことを通知された複製対象選択部100の制御部1040(逐次複製決定部)は、まずコンテンツ936の経路を確認し、コンテンツ930−932−936という経路を得て、この経路が、複製分岐線表1020が示している経路よりも図中左側にあるか否かを判断し、もし左側なら複製候補とすべきであると判断する。ここでは、経路の先頭であるコンテンツ930の重み0.8が複製分岐線表1020の先頭であるコンテンツ950の重み0.7よりも大きいため、複製対象選択部100の制御部1040(逐次複製決定部)はコンテンツ936を複製候補とすべきであると判断する。
図20に示されるように、コンテンツ932からリンクの重み0.8でサイズ4MBのコンテンツ936が追加されたとする。このことを通知された複製対象選択部100の制御部1040(逐次複製決定部)は、まずコンテンツ936の経路を確認し、コンテンツ930−932−936という経路を得て、この経路が、複製分岐線表1020が示している経路よりも図中左側にあるか否かを判断し、もし左側なら複製候補とすべきであると判断する。ここでは、経路の先頭であるコンテンツ930の重み0.8が複製分岐線表1020の先頭であるコンテンツ950の重み0.7よりも大きいため、複製対象選択部100の制御部1040(逐次複製決定部)はコンテンツ936を複製候補とすべきであると判断する。
次に複製対象選択部100の制御部1040(逐次複製決定部)は、コンテンツ936のサイズ4MBと複製先の端末Bの空き記憶容量の概算値1030の0MBとを比較し、コンテンツ936の容量が複製先の端末Bの空き記憶容量の概算値1030よりも大きいため、既に複製候補として選択しているコンテンツの中から複製分岐線表1020が示している経路に近いコンテンツを削除して空き容量を確保する。
具体的には、複製対象選択部100の制御部1040(逐次複製決定部)は、複製分岐線表1020を下から走査していき、コンテンツ916とコンテンツ952を発見し、コンテンツ916の全体容量8MBとコンテンツ936の容量4MBとを比較し、コンテンツ916の全体容量がコンテンツ936のサイズよりも大きいため、コンテンツ916を削除すれば良いと判断する。
具体的には、複製対象選択部100の制御部1040(逐次複製決定部)は、複製分岐線表1020を下から走査していき、コンテンツ916とコンテンツ952を発見し、コンテンツ916の全体容量8MBとコンテンツ936の容量4MBとを比較し、コンテンツ916の全体容量がコンテンツ936のサイズよりも大きいため、コンテンツ916を削除すれば良いと判断する。
そこで複製対象選択部100の制御部1040(逐次複製決定部)は、複製済コンテンツ表1010におけるコンテンツ916のエントリ中のリンクを設定している親コンテンツからコンテンツ952を削除し、複製分岐線表1020のコンテンツ916のエントリをコンテンツ956のエントリで置き換える。
次に、複製対象選択部100の制御部1040(逐次複製決定部)は、コンテンツ916にコンテンツ952以外の親コンテンツが存在するか否かを確認する。ここではコンテンツ916にコンテンツ952以外の親コンテンツが存在するため、複製対象選択部100の制御部1040(逐次複製決定部)は、コンテンツ916を削除できないと判断し、複製・削除列キュー80や複製先の端末Bの空き記憶容量の概算値1030には何の操作も行わない。図21は、この時点での複製分岐線表1020の内容を示したものである。
次に、複製対象選択部100の制御部1040(逐次複製決定部)は、コンテンツ916にコンテンツ952以外の親コンテンツが存在するか否かを確認する。ここではコンテンツ916にコンテンツ952以外の親コンテンツが存在するため、複製対象選択部100の制御部1040(逐次複製決定部)は、コンテンツ916を削除できないと判断し、複製・削除列キュー80や複製先の端末Bの空き記憶容量の概算値1030には何の操作も行わない。図21は、この時点での複製分岐線表1020の内容を示したものである。
同様に、複製対象選択部100の制御部1040(逐次複製決定部)は、複製分岐線表1020を下から走査して、コンテンツ956とコンテンツ952を発見し、コンテンツ956の全体容量がコンテンツ936の容量よりも大きいことを確認し、コンテンツ956について、複製済コンテンツ表1010におけるコンテンツ956のエントリ中のリンクを設定している親コンテンツからコンテンツ952を削除し、複製分岐線表1020のコンテンツ956のエントリをコンテンツ954のエントリで置き換える。
次に、複製対象選択部100の制御部1040(逐次複製決定部)は、コンテンツ956にコンテンツ952以外の親コンテンツは存在しないことを確認し、更に、複製済コンテンツ表1010のコンテンツ956のエントリに未選択、あるいは枝刈りフラグが設定されているか否かを確認する。ここではどちらも設定されていないため、複製対象選択部100の制御部1040(逐次複製決定部)は、複製済コンテンツ表1010からコンテンツ956のエントリを削除し、複製・削除列キュー80にコンテンツ956を削除として追加し、複製先の端末Bの空き記憶容量の概算値1030にコンテンツ956のサイズ4MBを加算する。
この時点で、コンテンツ936の容量4MBが確保できたため、複製対象選択部100の制御部1040(逐次複製決定部)は、複製済コンテンツ表1010にコンテンツ936のエントリを、親コンテンツをコンテンツ932として追加し、複製・削除列キュー80にコンテンツ936を複製として追加し、複製先の端末Bの空き記憶容量の概算値1030からコンテンツ936の容量4MBを減算して0MBとして処理を終了する。
この結果、複製・削除列キュー80は、図22に示す複製・削除列キューのように、複製済コンテンツ表1010は図23に示す複製済コンテンツ表のように、複製分岐線表1020は図24に示す複製分岐線表のように、複製先の端末Bの空き記憶容量の概算値1030は2MBにそれぞれなる。
この結果、複製・削除列キュー80は、図22に示す複製・削除列キューのように、複製済コンテンツ表1010は図23に示す複製済コンテンツ表のように、複製分岐線表1020は図24に示す複製分岐線表のように、複製先の端末Bの空き記憶容量の概算値1030は2MBにそれぞれなる。
なお、複製対象選択部100の制御部1040(逐次複製決定部)が、複製・削除列キュー80にコンテンツ954を削除として追加する際に、複製・削除列キュー80中にコンテンツ954が複製として追加されていることを検知し、両者を相殺しても良い。この場合、複製・削除列キュー80は、図25に示す複製・削除列キューのようになる。
次に、複製対象選択部100の制御部1040(逐次複製決定部)が、複製一次候補からリンクされたコンテンツの削除を変更検出したストレージマネージャ97から通知された場合(図6のS17)、あるいは複製一次候補の削除を変更検出したインデックス監視部98から通知を受信した場合(図6のS11)の動作について説明する。
ここでは、図26に示されるように、コンテンツ942が削除された場合を考える。削除の検出の通知を受信した複製対象選択部100の制御部1040(逐次複製決定部)は、まずコンテンツ942の経路を確認し、コンテンツ930−942という経路を得て、この経路が、複製分岐線表1020が示している経路よりも図中左側にあるか否かを判断し、仮に、左側なら削除すべきであると判断する。ここでは、経路の先頭であるコンテンツ930の重み0.8が複製分岐線表1020の先頭であるコンテンツ950の重み0.7よりも大きいため、複製対象選択部100の制御部1040(逐次複製決定部)は、コンテンツ942を削除すべきであると判断する。
次に、複製対象選択部100の制御部1040(逐次複製決定部)は、複製済コンテンツ表1010のコンテンツ942のエントリを削除し、当該エントリに未選択フラグも枝刈りフラグも設定されていないため、複製・削除列キュー80にコンテンツ942を削除として追加し、複製先の端末Bの空き記憶容量の概算値1030にコンテンツ942の容量1MBを加算する。
そして、複製対象選択部100の制御部1040(逐次複製決定部)は、複製済コンテンツ表1010のうち親コンテンツIDとしてコンテンツ942を持つエントリからコンテンツ942のIDを削除し、その結果、親コンテンツIDが空になったエントリを削除し、これを繰り返す。ここではコンテンツ944のみが対象となる。なお、コンテンツ944には枝刈りフラグが設定されているため、複製対象選択部100の制御部1040(逐次複製決定部)は、コンテンツ944については複製済コンテンツ表1010からエントリを削除するのみで、複製・削除列キュー80や複製先の端末Bの空き記憶容量の概算値1030の操作は行わない。
そして、複製対象選択部100の制御部1040(逐次複製決定部)は、複製済コンテンツ表1010のうち親コンテンツIDとしてコンテンツ942を持つエントリからコンテンツ942のIDを削除し、その結果、親コンテンツIDが空になったエントリを削除し、これを繰り返す。ここではコンテンツ944のみが対象となる。なお、コンテンツ944には枝刈りフラグが設定されているため、複製対象選択部100の制御部1040(逐次複製決定部)は、コンテンツ944については複製済コンテンツ表1010からエントリを削除するのみで、複製・削除列キュー80や複製先の端末Bの空き記憶容量の概算値1030の操作は行わない。
この結果、複製先の端末Bの空き記憶容量の概算値1030は、1MBと増えたため、複製対象選択部100の制御部1040(逐次複製決定部)は、複製対象を選択する動作を行う。
まず、複製対象選択部100の制御部1040(逐次複製決定部)は、複製済コンテンツ表1010のうち、未選択のフラグが設定されているコンテンツを検索し、それらのうちで容量が複製先の端末Bの空き記憶容量の概算値1030以下のものを探し、未選択のフラグをOFF設定して複製・削除列キュー80に複製として追加する。但し、ここでは、該当するコンテンツは存在しない。
まず、複製対象選択部100の制御部1040(逐次複製決定部)は、複製済コンテンツ表1010のうち、未選択のフラグが設定されているコンテンツを検索し、それらのうちで容量が複製先の端末Bの空き記憶容量の概算値1030以下のものを探し、未選択のフラグをOFF設定して複製・削除列キュー80に複製として追加する。但し、ここでは、該当するコンテンツは存在しない。
そこで、複製対象選択部100の制御部1040(逐次複製決定部)は、複製分岐線表1020が示すコンテンツ954からリンクが設定されたコンテンツを順番に走査し、複製対象として選択できるか否かを判断する。ここでは、コンテンツ954はドキュメントであるため、リンクが設定されたコンテンツは存在しない。
次に、複製対象選択部100の制御部1040(逐次複製決定部)は、コンテンツ954の親コンテンツ952からリンクが設定されたコンテンツで、コンテンツ954よりもリンクの重みが小さいコンテンツを順番に走査し、複製候補を選択していく。ここでは、コンテンツ956が該当するが、コンテンツ956の容量4MBは複製先の端末Bの空き記憶容量の概算値1030の1MBよりも大きいため、複製対象選択部100の制御部1040(逐次複製決定部)は、複製済コンテンツ表1010にコンテンツ956のエントリを追加して未選択フラグを設定し、複製分岐線表1020からコンテンツ954のエントリを削除し、コンテンツ956のエントリを追加する。
次に、複製対象選択部100の制御部1040(逐次複製決定部)は、コンテンツ954の親コンテンツ952からリンクが設定されたコンテンツで、コンテンツ954よりもリンクの重みが小さいコンテンツを順番に走査し、複製候補を選択していく。ここでは、コンテンツ956が該当するが、コンテンツ956の容量4MBは複製先の端末Bの空き記憶容量の概算値1030の1MBよりも大きいため、複製対象選択部100の制御部1040(逐次複製決定部)は、複製済コンテンツ表1010にコンテンツ956のエントリを追加して未選択フラグを設定し、複製分岐線表1020からコンテンツ954のエントリを削除し、コンテンツ956のエントリを追加する。
この時点で、複製分岐線表1020の最下層に位置するコンテンツ956は、その親コンテンツ952からリンクが設定されたコンテンツの中でリンクの重みが最も小さいため、次に、複製対象選択部100の制御部1040(逐次複製決定部)は、コンテンツ952の親コンテンツ950からリンクが設定されたコンテンツについて、コンテンツ952よりもリンクの重みが小さいコンテンツを順番に走査していく。
ここでは、コンテンツ962が該当し、コンテンツ962の容量1MBは複製先の端末Bの空き記憶容量の概算値1030の1MB以下であるため、複製対象選択部100の制御部1040(逐次複製決定部)は、複製済コンテンツ表1010にコンテンツ962のエントリを追加し、複製・削除列キュー80にコンテンツ962を複製として追加し、複製分岐線表1020のコンテンツ952および954のエントリを削除して、コンテンツ962のエントリを追加し、複製先の端末Bの空き記憶容量の概算値1030からコンテンツ962のサイズを減算する。
ここでは、コンテンツ962が該当し、コンテンツ962の容量1MBは複製先の端末Bの空き記憶容量の概算値1030の1MB以下であるため、複製対象選択部100の制御部1040(逐次複製決定部)は、複製済コンテンツ表1010にコンテンツ962のエントリを追加し、複製・削除列キュー80にコンテンツ962を複製として追加し、複製分岐線表1020のコンテンツ952および954のエントリを削除して、コンテンツ962のエントリを追加し、複製先の端末Bの空き記憶容量の概算値1030からコンテンツ962のサイズを減算する。
この結果、複製済コンテンツ表1010は、図27に示される複製済コンテンツ表のように、複製分岐線表1020は、図28に示される複製分岐線表のように、複製・削除列キュー80は図29に示される複製・削除列のように、それぞれなる。また、複製先の端末Bの空き記憶容量の概算値1030は0MBになるため、複製対象選択部100の制御部1040(逐次複製決定部)は処理を終了する。
次に、複製対象選択部100の制御部1040(逐次複製決定部)が複製先の端末Bの空き容量の変更を記憶容量管理部99から記憶容量変更による通知を受信した場合(図6のS18)の動作を説明する。ここでは、複製先の端末Bの空き容量が4MBになったとして通知された場合を考える。
複製先の端末Bの空き容量が4MBになったと通知された複製対象選択部100の制御部1040(逐次複製決定部)は、まず複製先の端末Bの空き記憶容量の概算値1030を通知された4MBに設定する。次に、複製対象選択部100の制御部1040(逐次複製決定部)は、この結果複製済コンテンツ表1010を確認して未選択フラグの設定されたコンテンツのうち、容量が複製先の端末Bの空き記憶容量の概算値1030以下のものを探索する。ここでは、コンテンツ956が該当するため、複製対象選択部100の制御部1040(逐次複製決定部)は、コンテンツ956の未選択のフラグをOFF設定し、複製・削除列キュー80にコンテンツ956を複製として追加する。
複製先の端末Bの空き容量が4MBになったと通知された複製対象選択部100の制御部1040(逐次複製決定部)は、まず複製先の端末Bの空き記憶容量の概算値1030を通知された4MBに設定する。次に、複製対象選択部100の制御部1040(逐次複製決定部)は、この結果複製済コンテンツ表1010を確認して未選択フラグの設定されたコンテンツのうち、容量が複製先の端末Bの空き記憶容量の概算値1030以下のものを探索する。ここでは、コンテンツ956が該当するため、複製対象選択部100の制御部1040(逐次複製決定部)は、コンテンツ956の未選択のフラグをOFF設定し、複製・削除列キュー80にコンテンツ956を複製として追加する。
この結果、複製済コンテンツ表1010は、図30に示される複製済コンテンツ表のように、複製・削除列キュー80は、図31に示される複製・削除列キューのように、それぞれなる。また、複製先の端末Bの空き記憶容量の概算値1030は、0MBになるため、複製対象選択部100の制御部1040(逐次複製決定部)は、処理を終了する。
仮に、複製済コンテンツ表1010のエントリで、複製先の端末Bの空き記憶容量の概算値1030以下の容量で、かつ未選択フラグが設定されたエントリが無ければ、複製対象選択部100の制御部1040(逐次複製決定部)は、複製一次候補からリンクされたコンテンツが削除された場合の処理と同様に、複製分岐線表1020が示すコンテンツから複製対象として選択すべきコンテンツを順番に探索して処理を継続する。
仮に、複製済コンテンツ表1010のエントリで、複製先の端末Bの空き記憶容量の概算値1030以下の容量で、かつ未選択フラグが設定されたエントリが無ければ、複製対象選択部100の制御部1040(逐次複製決定部)は、複製一次候補からリンクされたコンテンツが削除された場合の処理と同様に、複製分岐線表1020が示すコンテンツから複製対象として選択すべきコンテンツを順番に探索して処理を継続する。
また、仮に、複製対象選択部100の制御部1040(逐次複製決定部)が、複製先の端末Bの空き容量として負の値を通知された場合には、複製一次候補からリンクされたコンテンツが追加された場合の処理と同様に、既に複製候補として選択しているコンテンツの中から複製分岐線表1020が示している経路に近いコンテンツを削除して通知された空き容量を確保する。
なお、複製対象選択部100の制御部1040(逐次複製決定部)が、複製一次候補からリンクされたコンテンツにおけるリンクの重みの変更を変更検出したストレージマネージャ97から通知を受信した(図6のS17)場合、あるいは複製一次候補の複製優先度の変更を変更検出したインデックス監視部98から通知を受信した場合(図6のS11)には、複製対象選択部100の制御部1040(逐次複製決定部)は、まずそのリンクの重みが変更されたコンテンツが削除された場合の処理を実行し、次に変更後のリンクの重みで当該コンテンツが追加された場合の処理を実行する。
以上説明のように、複製対象選択部100が、複製一次候補として選択されたコンテンツ、および当該コンテンツからのリンク構造によって関連づけられている関連コンテンツを選択し、当該選択された各コンテンツの一覧を、複製するか削除すべきデータとして複製・削除列キュー80に順次格納した後、後述するデータ転送部90は、複製・削除列キュー80に格納されたデータを複製先の端末Bに対し複製もしくは削除するためのデータ転送を行う。
具体的に、データ転送部90は、抽出条件(図6のS00)で指定される複製先の端末Bとの間のネットワーク接続状況を監視する機能を持つ。図32にデータ転送部90の動作シーケンスが示されている。ここでは上記した監視は、接続状況の監視に定期的なハートビートメッセージのやりとりを用いることとする。ここで、端末Bとのネットワーク接続を検出したとき(S91)、複製・削除列キュー80に格納されている順にデータを端末Bに対して複製する、あるいは端末Bから削除するためのデータ転送を行う(S92)。複製あるいは削除が完了した場合は、複製・削除列キュー80から該当データの項目を取り除く。
具体的に、データ転送部90は、抽出条件(図6のS00)で指定される複製先の端末Bとの間のネットワーク接続状況を監視する機能を持つ。図32にデータ転送部90の動作シーケンスが示されている。ここでは上記した監視は、接続状況の監視に定期的なハートビートメッセージのやりとりを用いることとする。ここで、端末Bとのネットワーク接続を検出したとき(S91)、複製・削除列キュー80に格納されている順にデータを端末Bに対して複製する、あるいは端末Bから削除するためのデータ転送を行う(S92)。複製あるいは削除が完了した場合は、複製・削除列キュー80から該当データの項目を取り除く。
複製・削除列キュー80にて「複製」と指示されていたデータが複製先の端末Bに既に複製されているというケースでは、お互いの端末A、Bが持っているデータの新旧を、タイムスタンプを比較するなどして判断し、既に複製先の端末Bが同じデータを持っているならば複製されたとみなして実際のデータの転送は行ず、そのデータを複製・削除列キュー80から取り除く。同様に「削除」と指示されたデータが複製先の端末Bから既に削除されている場合、削除されたとみなして複製・削除列キュー80から取り除く。
データの複製あるいは削除自体は、FTP(File Transfer Protocol)などの既存のファイル転送プログラムによって実現可能である。
例えば図33に示されるように、複製・削除列キュー80に格納された順にFTPコマンドを端末Bに対して発行する。図33において、ストレージマネージャ97が格納するデータの識別子(例えばデータ“10”)とファイルシステム上におけるファイルの名前との対応関係は、複製先と複製元の両端末A、B間で事前に了解済みの枠組みを用いるものとし、各端末A、B間で相互に設定されているものとする。例えば、データ“10”は、ファイルシステムの中で常に特定ディレクトリ以下のデータ“10“という名前で保存されている、などの枠組みで実施出来る。
例えば図33に示されるように、複製・削除列キュー80に格納された順にFTPコマンドを端末Bに対して発行する。図33において、ストレージマネージャ97が格納するデータの識別子(例えばデータ“10”)とファイルシステム上におけるファイルの名前との対応関係は、複製先と複製元の両端末A、B間で事前に了解済みの枠組みを用いるものとし、各端末A、B間で相互に設定されているものとする。例えば、データ“10”は、ファイルシステムの中で常に特定ディレクトリ以下のデータ“10“という名前で保存されている、などの枠組みで実施出来る。
データ転送部90は、複製・削除列キュー80に格納された内容順にデータを複製あるいは削除するが、複製先の端末Bとの接続が維持されている時間内にこれらの複製・削除が完了するとは一般に限らない。仮に、複製・削除列キュー80に未完了の分のデータが残っていた場合、その分の処理は次回の接続検出時に行われる。
ところで、将来的に、個人はユビキタスに設置されたセンサー等から得られる膨大な量の情報を、個人的に管理するストレージ領域に蓄えることになる。しかしながら、普段個人が携帯する端末に蓄積された情報の全てを複製して持ち運ぶことは依然として困難であると予想されるため、膨大な量の蓄積データの内、必要な部分集合を適宜選択して複製させることが必要となる。
しかしながら、従来は将来想定されるような膨大な量の蓄積データを対象とすることは想定されていないため、部分集合を低コストに選択する事が困難であった。このため、大量の貴報を対象としても、ユーザの運用コストや計算コストを小さく保ったまま、複製対象を選択することが課題となっていた。
本発明は、複数のデータがなんらかの関連性を持っている際に、データ間の関連性のリンク構造を解析して関連性のあるデータを纏まりとして複製することにより、ユーザが複製対処を指定する際の運用コストを低減する。また、蓄積されたデータのメタデータの表から重要性の高いデータを複製対象の一次候補として抽出し、複製の一次候補の中から実際に複製するデータを選択するという二段階の複製対象選択動作によって、大量のデータからの複製対象選択にかかる計算コストを低減するものである。
しかしながら、従来は将来想定されるような膨大な量の蓄積データを対象とすることは想定されていないため、部分集合を低コストに選択する事が困難であった。このため、大量の貴報を対象としても、ユーザの運用コストや計算コストを小さく保ったまま、複製対象を選択することが課題となっていた。
本発明は、複数のデータがなんらかの関連性を持っている際に、データ間の関連性のリンク構造を解析して関連性のあるデータを纏まりとして複製することにより、ユーザが複製対処を指定する際の運用コストを低減する。また、蓄積されたデータのメタデータの表から重要性の高いデータを複製対象の一次候補として抽出し、複製の一次候補の中から実際に複製するデータを選択するという二段階の複製対象選択動作によって、大量のデータからの複製対象選択にかかる計算コストを低減するものである。
本発明によれば、コンテンツデータの関連性を記述したリンク構造(コレクションツリー)を解釈して複製対象データを選択する際に考慮することで、データを纏めて複製することが可能になる。また、メタデータのインデックスから複製一次候補を抽出し、さらに複製一次候補から実際に複製するデータを選択することで、同期の際の差分抽出コストを低減することができる。さらに、膨大なデータ量を対象とした走査検査を行う必要がなくなり、それに伴うコストが発生しない。従って、低コストでの複製対象の選択および複製が可能である。
なお、図1に示すデータ転送部90、インデックス監視部98、記憶容量管理部99、複製候補選択部100のそれぞれで実行される手順をコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって本発明のデータ複製装置を実現することができる。ここでいうコンピュータシステムとは、OS(Operating System)や周辺装置等のハードウェアを含む。
また、「コンピュータシステム」は、WWW(World Wide Web)システムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組合せで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組合せで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
以上、この発明の実施形態につき、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
60…DBマネージャ、70…複製マネージャ、80…複製・削除列キュー、90…データ転送部、97…ストレージマネージャ、98…インデックス監視部、99…記憶容量管理部、100…複製対象選択部、1010…複製済コンテンツ表、1020…複製分岐線表、1040…制御部(初期複製決定部、逐次複製決定部)
Claims (8)
- ネットワーク上の複製元の端末で動作し、リンク構造によって関連づけられたコンテンツ群を蓄積管理する第1のストレージ装置と、前記コンテンツ群のメタデータを蓄積管理する第2のストレージ装置とを備え、前記コンテンツ群の中から少なくとも一部のデータを選択して前記ネットワーク上の複製先となる別の端末に複製を行うデータ複製装置であって、
前記第2のストレージ装置で管理される前記コンテンツ群のメタデータの変化を検出し、予め与えられた抽出条件に従って複製対象を選択し、複製一次候補として生成するインデックス監視部と、
前記複製一次候補として選択されたコンテンツ、および前記コンテンツからのリンク構造によって関連づけられている関連コンテンツを選択し、当該選択された各コンテンツの一覧を、複製するか削除すべきデータとして複製・削除列キューに順次格納する複製対象選択部と、
前記複製先端末が前記ネットワークに接続されたことを検出し、前記複製・削除列キューに格納されているデータを、前記複製先端末に対して複製し、もしくは削除するためにデータ転送を行うデータ転送部と、
を具備することを特徴とするデータ複製装置。 - 前記複製対象選択部は、
前記複製一次候補、および前記複製一次候補がリンクを設定しているコレクション、あるいは前記コンテンツを展開して得られるコレクションツリーを解析して関連付けられたデータを抽出して、前記複製先の端末に複製もしくは削除の可否についての指示がそれぞれの列に付加された前記複製・削除列キューに追加し、
前記第2のストレージ装置に格納されたメタデータの変更を検出し、前記メタデータに変更があった場合、もしくは前記コレクションツリーの構造が変化した場合、前記選択されたデータを前記複製先の端末に複製しあるいは削除するために、前記複製・削除列キューを更新することを特徴とする請求項1に記載のデータ複製装置。 - 前記複製対象選択部は、
前記コレクションツリーから前記複製・削除列キューを生成する際に、複製対象として選択するコンテンツと、前記コンテンツにリンクを設定しているリンク元コンテンツの集合との関係が保持される複製済コンテンツ表が割当てられる第1の記憶部と、
前記コレクションツリーを用いて複製済として選択されたコンテンツを含む範囲が示される複製分岐線表が割当てられる第2の記憶部と、
前記複製先となる端末の空き記憶容量の値が割当てられる第3の記憶部と、
前記複製一次候補と、複製先の端末の記憶容量が通知された場合、前記複製一次候補、およびそのリンク先のコンテンツの中からリンクの重みが大きいものから順に前記複製先の端末の容量に収まるだけのコンテンツを前記複製・削除列キューに追加し、前記追加したコンテンツとリンク元コンテンツの集合を前記複製済コンテンツ表へ追加し、前記複製分岐線表に、前記複製一次候補のうち複製済として選択された中で複製重要度がもっとも低いコンテンツを追加し、前記複製分岐線表に、前記コンテンツからリンクが設定されたコンテンツのうちリンクの重みが最も少ないコンテンツを追加し、前記複製先の端末が持つ記憶容量から複製済みとして選択したコンテンツの容量を差し引いた値を前記複製先の端末の空き記憶容量の概算値とする初期複製決定部と
を具備することを特徴とする請求項2に記載のデータ複製装置。 - 前記複製対象選択部は、
更に、前記複製一次候補、前記複製一次候補からリンクされるコンテンツの追加、削除、ならびに前記複製先の端末における記憶容量の更新が通知されたとき、前記複製先の端末の空き記憶容量の概算値に、前記通知された前記複製先の端末における記憶容量の更新を反映し、追加する必要があるコンテンツを前記複製・削除列キューに「複製」として追加し、不要なコンテンツを複製・削除列キューに「削除」として追加し、前記「複製」として追加したコンテンツとリンク元コンテンツの集合を前記複製済コンテンツ表へ追加すると共に、前記「削除」として追加したコンテンツとリンク元コンテンツの集合を前記複製済コンテンツ表から削除し、前記「複製」として追加したコンテンツが前記複製分岐線表に含まれるコンテンツと同じ親を持つコンテンツであって、前記複製分岐線表に含まれるコンテンツよりも前記複製重要度が低い、もしくはリンクの重みが軽い場合は、前記複製分岐線表のコンテンツを入れ替え、前記「削除」として追加したコンテンツが前記複製分岐線表に含まれる場合、前記コンテンツを前記複製分岐線表から削除し、前記削除したコンテンツの親から辿れる子のうち前記複製済コンテンツ表に含まれ、かつリンクの重みが最も軽いコンテンツを前記複製分岐線表に追加し、前記複製先となる端末の空き記憶容量の概算値から前記「複製」として追加したコンテンツのサイズを差引き、前記「削除」として追加したコンテンツのサイズを足した値を前記複製先の端末の空き記憶容量の概算値とする逐次複製決定部とを具備することを特徴とする請求項3に記載のデータ複製装置。 - 前記複製対象選択部は、前記コンテンツが未選択であるか否かを示す情報を更に含む前記複製済コンテンツ表と、未選択表とを保持し、
前記初期複製決定部もしくは前記逐次複製決定部において、前記複製先の端末の容量に収まらないコンテンツの一部を前記複製済コンテンツ表に含めて未選択として設定し、前記複製・削除列キューに「複製」として追加する代わりに前記未選択表に追加し、前記未選択として設定したコンテンツは複製分岐線表の要素を設定する際に複製済と判断することを特徴とする請求項3または4に記載のデータ複製装置。 - 前記複製対象選択部は、
前記コンテンツ、および前記コンテンツにリンクが設定されているリンク元コンテンツが枝刈り対象であるか否かを示す情報を更に含む前記複製済コンテンツ表を保持し、
前記初期複製決定部は、ある条件にあてはまるコンテンツについては、前記コンテンツの識別情報を前記複製・削除列キューに「複製」として追加する代わりに、前記複製済コンテンツ表において枝刈りと設定し、前記枝刈りと設定されたコンテンツは前記複製分岐線表の要素を設定する際には複製済と判断し、
前記逐次複製決定部は、ある条件にあてはまるコンテンツについては、前記複製済コンテンツ表において枝刈りと設定し、前記枝刈りと設定したコンテンツを、前記複製・削除列キューに「削除」として追加し、前記枝刈りと設定したコンテンツは、前記複製分岐線表の要素を設定する際に複製済と判断することを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載のデータ複製装置。 - ネットワーク上の複製元の端末で動作し、リンク構造によって関連づけられたコンテンツ群を蓄積管理する第1のストレージ装置と、前記コンテンツ群のメタデータを蓄積管理する第2のストレージ装置とを備え、制御装置が、前記コンテンツ群の中から少なくとも一部のデータを選択して前記ネットワーク上の複製先となる別の端末に複製を行うデータ複製装置における複製対象選択方法であって、
前記制御装置は、
前記第2のストレージ装置で管理される前記コンテンツ群のメタデータの変化を検出し、予め与えられた抽出条件に従って複製対象を選択し、複製一次候補として作成、更新するステップと、
前記複製一次候補として選択されたコンテンツ、および前記コンテンツからのリンク構造によって関連づけられている関連コンテンツを選択し、当該選択された各コンテンツの一覧を、複製するか削除すべきデータとして複製・削除列キューに順次格納するステップと、
前記複製先端末が前記ネットワークに接続されたことを検出し、前記複製・削除列キューに格納されているデータを、前記複製先端末に対して複製し、もしくは削除するためにデータ転送を行うステップと、
を実行することを特徴とするデータ複製装置における複製対象選択方法。 - ネットワーク上の複製元の端末で動作し、リンク構造によって関連づけられたコンテンツ群を蓄積管理する第1のストレージ装置と、前記コンテンツ群のメタデータを蓄積管理する第2のストレージ装置とを備え、前記コンテンツ群の中から少なくとも一部のデータを選択して前記ネットワーク上の複製先となる別の端末に複製を行うデータ複製装置のコンピュータに、
前記第2のストレージ装置で管理される前記コンテンツ群のメタデータの変化を検出し、予め与えられた抽出条件に従って複製対象を選択し、複製一次候補として作成、更新する処理と、
前記複製一次候補として選択されたコンテンツ、および前記コンテンツからのリンク構造によって関連づけられている関連コンテンツを選択し、当該選択された各コンテンツの一覧を、複製するか削除すべきデータとして複製・削除列キューに順次格納する処理と、
前記複製先端末が前記ネットワークに接続されたことを検出し、前記複製・削除列キューに格納されているデータを、前記複製先端末に対して複製し、もしくは削除するためにデータ転送を行う処理と、
を実行させるためのコンピュータプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005055650A JP2006243889A (ja) | 2005-03-01 | 2005-03-01 | データ複製装置、および同装置における複製対象選択方法、ならびにコンピュータプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005055650A JP2006243889A (ja) | 2005-03-01 | 2005-03-01 | データ複製装置、および同装置における複製対象選択方法、ならびにコンピュータプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006243889A true JP2006243889A (ja) | 2006-09-14 |
Family
ID=37050270
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2005055650A Pending JP2006243889A (ja) | 2005-03-01 | 2005-03-01 | データ複製装置、および同装置における複製対象選択方法、ならびにコンピュータプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006243889A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021033852A (ja) * | 2019-08-28 | 2021-03-01 | 富士ゼロックス株式会社 | 情報処理装置、情報処理システム、及び情報処理プログラム |
-
2005
- 2005-03-01 JP JP2005055650A patent/JP2006243889A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021033852A (ja) * | 2019-08-28 | 2021-03-01 | 富士ゼロックス株式会社 | 情報処理装置、情報処理システム、及び情報処理プログラム |
JP7375375B2 (ja) | 2019-08-28 | 2023-11-08 | 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 | 情報処理装置、情報処理システム、及び情報処理プログラム |
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