JP2006242471A - スターリング冷凍システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 インバータ回路を損傷させることなく、かつ、騒音の発生が抑制されたスターリング冷凍システムを提供する。
【解決手段】 スターリン冷凍システムは、リニアモータによってピストンを往復運動させるスターリング冷凍機と、リニアモータを駆動するインバータ回路と、インバータ回路をPWM(Pulse Width Modulation)によって制御するマイクロコンピュータとを備えている。マイクロコンピュータは、静音モードスイッチがオンされたか、または、夜間の時間帯である場合には、PWMのキャリア周波数を大きくし、インバータ回路の温度、冷凍室の温度、または、ピストンのストロークの大きさに応じて、PWMのキャリア周波数を小さくする。
【選択図】 図15
【解決手段】 スターリン冷凍システムは、リニアモータによってピストンを往復運動させるスターリング冷凍機と、リニアモータを駆動するインバータ回路と、インバータ回路をPWM(Pulse Width Modulation)によって制御するマイクロコンピュータとを備えている。マイクロコンピュータは、静音モードスイッチがオンされたか、または、夜間の時間帯である場合には、PWMのキャリア周波数を大きくし、インバータ回路の温度、冷凍室の温度、または、ピストンのストロークの大きさに応じて、PWMのキャリア周波数を小さくする。
【選択図】 図15
Description
本発明は、スターリング冷凍機とそれを制御する制御装置とを備えたスターリング冷凍システムに関するものである。
近年、スターリング冷凍機の開発が精力的に行なわれている。スターリング冷凍機は、冷凍能力が高く、かつ、作動媒体としてヘリウム等の不活性ガスを使用することができるため、作動媒体としてフロンを使用する圧縮式の冷凍機よりも優れている点が多い。そのため、冷却庫の冷凍機としてスターリング冷凍機を用いることが試みられている。
スターリング冷凍機が搭載されたスターリング冷凍システムにおいては、前述のスターリング冷凍機を制御するために、直流電力を交流電力に変換する交流電力生成装置が用いられている。交流電力生成装置としては、スイッチング素子のデューティ比(1キャリア周期に対するON期間の比率)を制御することによって、出力される交流電力の波形の電圧および周波数の双方を変更することができる可変電圧可変周波数(VVVF:Variable Voltage Variable Frequency)回路、すなわちインバータ回路が使用されている。このインバータ回路を用いたPWM(Pulse Width Modulation)制御によって、スターリング冷凍機のピストンを駆動するリニアモータに交流電力が供給される。それにより、ピストンがシリンダ内を往復運動し、冷熱と温熱とが生成される。
特開平10−227555号公報
特開平5−157437号公報
上記スターリング冷凍システムの制御においては、PWMのキャリア周波数を大きくするにつれて、スターリング冷凍機のピストンを駆動するリニアモータに印加される交流電力の波形が理想的なサインカーブに近づく。そのため、ピストンの往復運動がより滑らかになるため、スターリング冷凍機の運転時に発生するピストンとシリンダとの衝突に起因する騒音が小さくなる。したがって、スターリング冷凍機の運転時の騒音を防止するという観点においては、PWMのキャリア周波数は高いことが望ましい。
一方、キャリア周波数が高くなると、インバータ回路を構成する4つのスイッチング素子のON/OFFの回数が多くなる。そのため、インバータ回路がスイッチング素子のON/OFFに起因する発熱によって損傷するおそれがある。したがって、インバータ回路の過熱防止の観点においては、PWMのキャリア周波数は低いことが望ましい。
本発明は、上述の観点に鑑みてなされたものであり、その一の目的は、インバータ回路のキャリア周波数を適宜適切な値に変更することによって、インバータ回路の発熱による損傷が防止されたスターリング冷凍システムを提供することである。また、他の目的は、インバータ回路のキャリア周波数を適宜適切な値に変更することによって、騒音の発生が抑制されたスターリング冷凍システムを提供することである。
本発明のスターリング冷凍システムは、リニアモータによってピストンを往復運動させるスターリング冷凍機と、リニアモータを駆動するインバータ回路と、インバータ回路をPWMによって制御するマイクロコンピュータとを備えている。マイクロコンピュータは、所定条件が成立したか否かを判定する判定手段と、所定条件が成立したと判定された場合に、PWMのキャリア周波数を変更する変更手段とを有する。この構成によれば、スターリン冷凍システムは、その条件に応じて、適切なキャリア周波数で運転される。
本発明のスターリング冷凍システムにおいては、スターリング冷凍システムを運転操作するスイッチをさらに備え、スイッチが静音モードに操作されたことに基づいて、所定信号がマイクロコンピュータに入力された場合に所定条件が成立し、PWMのキャリア周波数を高くすることがより好ましいと考えられる。この構成によれば、スイッチが操作され静音モードが設定されると、PWMのキャリア周波数が高くなりスターリング冷凍システムが静かに運転される。
また、本発明のスターリング冷凍システムにおいては、マイクロコンピュータが時計手段を有し、時計手段が所定時間帯であることを示している場合に所定条件が成立して、PWMのキャリア周波数を高くすることがより好ましいと考えられる。この構成によれば、夜間などの所定時間帯にスターリング冷凍機を静かに運転することが可能になる。
また、本発明のスターリング冷凍システムは、インバータ回路の温度情報をマイクロコンピュータへ送信する温度センサをさらに備え、温度情報が所定値よりも高い温度を示す場合に所定条件が成立して、PWMのキャリア周波数を低くすることがより好ましいと考えられる。この構成によれば、インバータ回路が発熱によって損傷することが防止される。
また、本発明のスターリング冷凍システムにおいては、マイクロコンピュータがピストンのストロークを検出する手段を有し、ストロークの情報が所定値よりも高い値を示す場合に所定条件が成立して、PWMのキャリア周波数を低くすることがより好ましいと考えられる。この構成によっても、インバータ回路が発熱によって損傷することが防止される。
また、本発明のスターリング冷凍システムにおいては、マイクロコンピュータが、ピストンを基準ストロークで駆動させる基準運転制御と、基準ストロークよりも大きな所定ストロークでピストンを駆動させる所定運転制御とを選択的に実行し、所定運転制御が実行される場合に所定条件が成立して、基準運転制御が実行される場合に比較して、PWMのキャリア周波数を低くすることがより好ましいと考えられる。この構成によっても、インバータ回路が発熱によって損傷することが防止される。
また、本発明のスターリング冷凍システムは、スターリング冷凍機によって冷却される冷却空間の温度情報をマイクロコンピュータへ送信する温度センサをさらに備え、温度情報が所定値よりも低い温度を示す場合に所定条件が成立して、PWMのキャリア周波数を低くすることがより好ましいと考えられる。この構成によっても、インバータ回路が発熱によって損傷することが防止される。
本発明によって、インバータ回路のキャリア周波数を適宜適切な値に変更することによって、インバータ回路の発熱による損傷が防止されかつ騒音の発生が抑制されたスターリング冷凍システムを提供できる。
以下、図を参照して、本発明の実施の形態のスターリング冷凍システムを説明する。
(実施の形態1)
まず、図1を参照して、本発明の実施の形態1のスターリング冷凍システムが用いられた冷却庫を説明する。なお、スターリング冷凍システムとは、後述するスターリング冷凍機40と、スターリング冷凍機40を制御する制御装置30内のマイクロコンピュータ1000およびインバータ回路100と、を意味するものとする。
まず、図1を参照して、本発明の実施の形態1のスターリング冷凍システムが用いられた冷却庫を説明する。なお、スターリング冷凍システムとは、後述するスターリング冷凍機40と、スターリング冷凍機40を制御する制御装置30内のマイクロコンピュータ1000およびインバータ回路100と、を意味するものとする。
本実施の形態の冷却庫200は、図1に示すように、断熱壁95によって仕切られた冷凍室80および冷蔵室50を備えている。冷凍室80と冷蔵室50とは、冷気流路90によって連通している。また、冷凍室80には扉85が設けられ、冷蔵室50には扉75が設けられている。
また、冷却庫200は、断熱壁95の外部にスターリング冷凍機40およびスターリング冷凍機40を制御する制御装置30を備えている。また、スターリング冷凍機40の圧縮空間9で発生した温熱は、蒸発器52および配管53を介して高温側循環路内を循環する二次冷媒、たとえば、水によって凝縮器54へ伝達される。凝縮器54においては、図示しない放熱ファンによって外気への放熱が促進される。
また、図1の冷却庫200において、ループ配管56、蒸発器57、および凝縮器55は、低温側循環回路を構成している。スターリング冷凍機40の膨張空間10で発生した冷熱が低温側循環回路内の二次冷媒に伝達される。二次冷媒は低温側循環回路内をサーモサイフォン作用によって自然循環する。
まず、凝縮器55内の低温部において生成された冷熱は、まず、低温側の凝縮器55において、二次冷媒、たとえば二酸化炭素に伝達され液化される。また、液体の状態で蒸発器57に流れ込んだ二酸化炭素は熱負荷を受けることによって気化される。このとき、二酸化炭素は、蒸発器57の周囲の空気から熱を奪う。それにより、蒸発器57の周囲には冷気が生成される。蒸発器57によって生成された冷気は冷却ファン59によって冷凍室80および冷蔵室50内に送り込まれる。
なお、冷凍室80内から蒸発器57へ与えられる熱負荷がある場合には、冷却ファン59が駆動することによって、蒸発器57と冷凍室80から送られてきた空気との間で熱交換が行なわれる。逆に、冷凍室80内から蒸発器57へ与えられる熱負荷がない場合、例えば、冷凍室80の温度がユーザによって設定された温度以下になって冷却ファン59が停止しているときには、蒸発器57内の二次冷媒は気化せず、蒸発器57の温度が凝縮器55の温度と同じ程度まで低下し二次冷媒はループ配管56内を殆ど循環しなくなる。
前述のような冷却庫200においては、冷却ファン59が駆動しているときには、開口60から冷気流路90内へ冷凍室80内の空気が吸い込まれる。この吸い込まれた空気は、蒸発器57によって冷やされ、冷気として、開口61から冷凍室80内へ吐出されるとともに、ダンパ64が開放されている場合には、冷気流路90を介して開口65から冷蔵室50内へ吐出される。それによって、冷凍すべき食品が冷凍されるとともに、冷蔵すべき食品および飲み物が冷却される。
また、制御装置30は、温度センサ81による冷凍室80の温度情報に基づいてスターリング冷凍機40を制御し、温度センサ82による冷蔵室50の温度情報に基づき冷気を冷凍室80と冷蔵室50との双方に流す開放状態と、冷気を冷凍室80にのみ流す閉鎖状態とにダンパ64を制御する。
次に、図2を用いて、本実施の形態のスターリング冷凍システムを説明する。図2に示すように、スターリング冷凍機40は、2つの円筒形状のシリンダ3内に、円柱形のピストン1およびディスプレーサ2が圧縮空間9を介して軸Yを共通の軸として嵌め込まれている。
ディスプレーサ2の先端側に膨張空間10が形成され、圧縮空間9と膨張空間10とはヘリウム等の作動媒体が流通する媒体流通路11を介して連通している。媒体流通路11内には、再生器12が設けられ、作動媒体の熱を蓄積すると共に蓄積した熱を作動媒体に供給する。シリンダ3の略中間には鍔部(フランジ)3aが設けられている。鍔部3aにはドーム状の耐圧容器4が取り付けられることによって密閉されたバウンス空間(背面空間)8が形成されている。
ピストン1は後端側で支持バネ5と一体化されている。ディスプレーサ2はピストン1の中心孔1aを貫通するロッド2aを介して支持バネ6と一体化されている。支持バネ5と支持バネ6とはボルトおよびナット22により連結されている。後述するように、ピストン1が往復運動すると、ディスプレーサ2はピストン1に対して所定の位相差を有する状態で往復運動を行なう。
バウンス空間8内のシリンダ3の外側には内側ヨーク18が嵌め込まれている。内側ヨーク18には隙間19を介して外側ヨーク17が対向している。外側ヨーク17の内側には駆動用コイル16が嵌め込まれている。隙間19には環状の永久磁石15が移動可能に設けられている。永久磁石15はカップ状のスリーブ14を介してピストン1と一体化されている。内側ヨーク18、外側ヨーク17、駆動用コイル16、および永久磁石15にて、ピストン1を軸Yに沿って移動させるリニアモータ13(M)が構成されている。
駆動用コイル16には、リード線20および21が、耐圧容器4の壁面を貫通してインバータ回路100に接続されている。インバータ回路100によってリニアモータ13(M)に駆動電力が供給される。インバータ回路100はマイクロコンピュータ1000によって制御される。リニアモータ13(M)によってピストン1が往復運動すると、ピストン1に対して所定の位相差を有する状態でディスプレーサ2も往復運動する。これにより、圧縮空間9と膨張空間10との間を作動媒体が移動する。その結果、逆スターリングサイクルが形成される。
上述の本実施の形態のスターリング冷凍機40は、インバータ回路100によって所定の交流波形の駆動電圧がリニアモータ13(M)に印加されると、ピストン1がその所定の交流波形の駆動電圧に対応した周期およびストロークで往復運動を行なう。したがって、リニアモータ13に印加される駆動電圧を制御することにより、ピストン1の往復運動のストロークを制御することが可能である。
次に、上記本実施の形態のフリーピストン型スターリング冷凍機の動作原理をより詳細に説明する。
ピストン1は、リニアモータ13により駆動され、その位置と時間との関係が正弦波を描くように運動する。ピストン1の動きにより、圧縮空間9内の作動ガスは、その圧力と時間との関係が正弦波を描くように運動する。圧縮空間9内で圧縮された作動ガスは、まず、高温部から熱を放出し、次にディスプレーサ2の周囲に設けられた再生器12で冷却される。その後、再生器12から膨張空間10へ流入する。
膨張空間10内の作動ガスは、ディスプレーサ2の動きにより膨張し、その温度が低下する。膨張空間10内の作動ガスは、その圧力と時間との関係が正弦波を描くように運動する。
膨張空間5における冷凍能力は、ディスプレーサ2の往復運動によって生じる膨張空間
10内の作動ガスの圧力の変動の度合いによって決定される。すなわち膨張空間10の圧力と圧縮空間9の圧力との差によって生じるディスプレーサ2とピストン1との相対的な位置の変化によって変動する。
10内の作動ガスの圧力の変動の度合いによって決定される。すなわち膨張空間10の圧力と圧縮空間9の圧力との差によって生じるディスプレーサ2とピストン1との相対的な位置の変化によって変動する。
ディスプレーサ2とピストン1との相対的な位置関係は、ディスプレーサ2の質量、支持バネ6のバネ定数およびピストン1の周波数により決定される。また、ディスプレーサ2の質量および支持バネ6のバネ定数は、設計時に決定されるものである。
マイクロコンピュータ1000からインバータ回路100へ出力されるPWM制御信号は、デジタル信号すなわちパルス波形である。このパルス波形は、インバータ回路100においてアナログ信号すなわち正弦波に変換される。この正弦波の周波数が、スターリング冷凍機40のピストン1の周波数になる。
つまり、マイクロコンピュータ100から順次出力される複数のパルスは、その幅が、小さいものから大きなものへと除々に変化し、ピークの幅になった後、除々に小さなものへと戻っていくように構成されている。それにより、交流波形が生成される。
次に、図3〜図7を用いて、実施の形態のインバータ回路およびマイクロコンピュータを説明する。
図3に示すように、本実施の形態においては、IPM(Intelligent Power Module)200が用いられる。IPM200には、インバータ回路100が内蔵されている。インバータ回路100は、4つのスイッチング素子を有し、図3に示すような態様で、スターリング冷凍機40に内装されたリニアモータMに接続されている。4つのスイッチング素子は、トランジスタGu、Gx、Gv、およびGyであり、それぞれには、ソース電極とドレイン電極との間にフライホイールダイオードが接続されている。
図3から分かるように、トランジスタGuとトランジスタGxとは直列に接続されると共に、トランジスタGvとトランジスタGyとは直列に接続されている。また、リニアモータMは、一方の端子がトランジスタGuとトランジスタGxとの間のノードに接続され、他方の端子がトランジスタGvとトランジスタGyとの間のノードに接続されている。
また、インバータ回路100に対して並列にコンデンサCとコンデンサCCとの直列回路が接続されている。この直列回路に整流器Dの出力側が接続され、この整流器Dの入力側に交流電源G及びコンデンサCが接続されて、コンデンサC及びコンデンサCCによる倍電圧回路が構成されている。
また、IPM200内には、温度センサ300が設けられており、温度センサ300によって検出されたIPM200の温度情報は、マイクロコンピュータ1000へ随時送信される。
さらに、リニアモータMの2つの端子に、電圧計として機能する回路Vの2つの端子が1対1の関係で接続され、回路Vで得られた電圧値がマイクロコンピュータ1000のU相電圧センサ入力ポートおよびV相電圧センサ入力ポートのそれぞれへ送信される。
また、コンデンサCとコンデンサCCとの直列回路とリニアモータMとの間には、電流計として機能する回路Aが設けられ、回路Aで得られた電流値がマイクロコンピュータ1000の電流センサ入力ポートへ送信される。
電圧値および電流値の取得手法は、より具体的には、次のようなものである。実際の電圧値の取得においては、まず、リニアモータMに印加されている電圧が分圧され、その分圧された電圧値がマイクロコンピュータ1000に入力される。マイクロコンピュータ1000は、その分圧された電圧値をA/D変換し、それによって、実際の電圧値が算出される。また、電流値の取得に関しては、まず、シャント抵抗Sの両端の電位差がオペアンプを含む回路Aによって増幅され、その増幅された電位差の値がマイクロコンピュータ1000に入力される。マイクロコンピュータ1000は、その増幅された電位差の値をA/D変換し、それによって、電流値が算出される。
図4は、PWMインバータ制御用のタイマが1つ(1チャンネル)内蔵されたリニアモータ制御用のマイクロコンピュータ1000の構成を説明するためのブロック図である。
図4に示すように、本実施の形態のマイクロコンピュータ1000は、発振器としてのクロック回路と、演算手段としてのCPU(Central Processing Unit)と、書替え可能な記憶手段としてのRAM(Random Access Memory)と、読出専用のROM(Read Only Memory)とを備えている。ROMには、4つのスイッチング素子としてのトランジスタを制御するためのプログラムが格納されている。
また、RAMは、ROMに格納されたプログラムに従ってCPUで行なわれた演算結果を一時的に記憶するための記憶手段であり、レジスタなどの一時記憶手段も含まれていてもよい。さらに、クロックは、発振器から送信されてきた信号を用いて、後述するタイマを動作させるための基本となるクロックパルスを形成するためのものである。
また、マイクロコンピュータ1000には、アップ/ダウンタイマ1の2つの相それぞれに対応した2つのレジスタが設けられている。このレジスタによって後述する設定値が決定される。この設定値は、PWM制御における信号波(sin波)の振幅および周波数を決定するものである。また、設定値は、目標とする交流波形を構成するピーク時の電圧パルスのデューティ比、すなわち交流電圧の最大電圧値、および、目標とする交流波形の周波数が入力されれば、マイクロコンピュータ1000によって自動的に算出される。
また、U相とV相との位相角の差は、180度となるように、前述のROM内のプログラムが設定されている。U相コントロール回路から出力されたPWM制御信号は、トランジスタGuおよびGxのそれぞれのゲート電極に送信される。また、V相コントロール回路から出力されたPWM制御信号は、トランジスタGvおよびGyのそれぞれのゲート電極に送信される。
次に、図5および図6を用いて、本実施の形態の交流電力生成装置におけるトランジスタGu,Gx,Gv,およびGyのそれぞれのキャリア周期ごとの開閉動作のタイミングを説明する。
図5に示すU相の設定値に基づいてU相コントロール回路がPWM信号を出力している期間においては、カウントアップ中にアップ/ダウンタイマ1が設定値S1,S2,…のそれぞれの値になると、U相のトランジスタGuおよびGxには、マイクロコンピュータ1000から自動的にPWM制御信号が出力され、トランジスタGxがOFFになった後、トランジスタGuはONする。そして、カウントダウン中にアップ/ダウンタイマ1が設定値S1,S2,…のそれぞれの値になると、U相のトランジスタGxには、マイクロコンピュータ1000から自動的にPWM制御信号が出力される。それにより、トランジスタGxはONする。トランジスタGuは、トランジスタGxのONタイミングより所定時間前に、自動的にOFFする。なお、本実施の形態のU相のPWM制御信号が出力されている図5に示す期間においては、トランジスタGvは常にOFFしており、トランジスタGyは常にONしている。
図6に示すV相の設定値に基づいてV相コントロールがPWM信号を出力している期間においては、カウントアップ中にアップ/ダウンタイマ1が設定値…Sn-1,Snのそれぞれの値になると、V相のトランジスタGvおよびGyには、マイクロコンピュータ1000から自動的にPWM制御信号が出力され、トランジスタGyがOFFになった後、トランジスタGvはONする。そして、カウントダウン中にアップ/ダウンタイマ1が設定値Sn-1,Snのそれぞれの値になると、V相のトランジスタGyには、マイクロコンピュータ1000から自動的にPWM制御信号が出力される。それにより、トランジスタGyはONする。トランジスタGvは、トランジスタGyのONタイミングより所定時間前に、自動的にOFFする。なお、本実施の形態のV相のPWM制御信号が出力されている図6に示す期間においては、トランジスタGuは常にOFFしており、トランジスタGxは常にONしている。
本実施の形態においては、アップ/ダウンタイマ1のそれぞれのレジスタの設定値は、キャリア周期ごとに変更される。つまり、図5および図6におけるアップ/ダウンタイマ1のキャリア周期ごとの設定値S1,S2,…Sn-1およびSnは、電圧パルスの幅W1,W2…Wn-1,Wnの値と時間との関係を示すグラフがサイン波を描くように、順次変化する。
図5と図6とを比較すると分かるように、リニアモータMに流れる電圧パルスが正と負で逆になっている。それらのこと以外はU相の制御とV相の制御とは全く同様である。なお、U相のPWM制御信号とV相のPWM制御信号とは、前述のように、交流波形の半周期ごとに、交互に出力されている。本実施の形態においては、U相の電圧パルスを出力しているタイミングにおいて、リニアモータMに正電圧が印加され、V相の電圧パルスを出力しているタイミングにおいて、リニアモータMに負電圧が印加されるものとする。
また、1サイクルの前半においては、図7(a)に示すように、トランジスタGuおよびGyのみによって波形が形成され、1サイクルの後半においては、図7(b)に示すように、トランジスタGvおよびGxのみによって波形が形成され。1サイクルの全体では、図7(c)に示すように、前述のU相の波形とV相の波形とは、180°位相がずれた状態で、交互に出力される。
なお、スターリング冷凍機の制御においては、ピストン1とディスプレーサ2とは、所定周波数で駆動しなければ、共振しない。つまり、ピストン1の往復運動の周波数が、ディスプレーサ2の共振周波数と異なると、スターリング冷凍機40を駆動させることができない。したがって、PWMの信号波を構成する前述の設定値のデータ列と時間との関係は、必ず所定の周波数のサインカーブを描くように設定されている必要がある。
前述のPWMによって生成された交流電力の波形は、図8に示すようにキャリア周期が長い場合すなわちキャリア周波数が低い場合より、図9に示すようにキャリア周期が短い場合すなわちキャリア周波数が高い場合の方が、リニアモータMに印加される交流電圧の波形が理想のサインカーブに近づく。したがって、キャリア周波数が高い場合には、キャリア周波数が低い場合に比較して、ピストン1の駆動が滑らかに行なわれるため、スターリング冷凍機40の振動に起因する騒音が小さい。一方、キャリア周波数が高い場合には、キャリア周波数が低い場合に比べ、前述の4つのトランジスタのON/OFFの回数が多くなるため、インバータ回路100が発熱により損傷する虞がある。
そのため、冷却庫に求められる条件に応じて、キャリア周波数を変更することが必要になる。そこで、次に、図10〜図14を用いて、如何なる条件によってキャリア周波数を変更するかを説明する。
本実施の形態においては、図10に示すように、冷却庫に設けられた静音モードのスイッチがユーザによって押圧された場合に、キャリア周波数を高くする制御を行なう。これは、ユーザの静音の要望に速やかに対応するための手法である。また、図11に示すように、昼間のキャリア周波数に比べ夜間のキャリア周波数を高くする制御を行なう。一般的に、夜間においては冷却庫の騒音が小さいことが望ましいためである。このような制御が行なわれる場合には、予め定められた所定時間帯になると、自動的にキャリア周波数が大きくなり、その後、所定時間帯でなくなると、自動的にキャリア周波数が小さくなる。
また、図12に示すように、インバータ回路100を内蔵するIPM200の温度に応じて、キャリア周波数を変更する方法も考えられる。この方法においては、IPM200の温度が高くなるにつれ、前述した温度センサ300の温度情報に基づいてキャリア周波数を低くする。それは、IPM200の温度上昇を抑制し、IPM200が発熱によって損傷することを防止するためである。
また、冷凍室80の温度が低いほどスターリング冷凍機のピストン1のストロークが大きいため、リニアモータMに印加される交流電圧の実効値が高くなっている。このとき、インバータ回路100のスイッチング素子に大きな負荷がかかっている。そこで、図13および図14に示すように、冷凍室81内の温度が低くなるにつれ前述した温度センサ81の温度情報に基づいてキャリア周波数を低くすることにより、IPM200の発熱による損傷を防止することができる。なお、図14において、キャリア周波数がゼロになっている期間は、冷却庫の除霜運転の期間であり、この期間においては、冷凍室80の温度は除々に上昇している。
また、スターリング冷凍機40のピストン1のストロークが大きい場合、IPM200の温度が上昇するので、スターリング冷凍機40のピストン1のストロークが大きくなるにつれて、PWMのキャリア周波数が低くなるように制御しても、IPM200の発熱による損傷を防止することは可能である。
次に、図15を用いて、本実施の形態の冷却庫の制御装置30のマイクロコンピュータ1000内で行なわれるキャリア周波数変更処理を説明する。
まず、S1において、静音モードスイッチがオンされたか否かが判別され、静音モードのスイッチがオンされていれば、S4において、静音モードの最も高いキャリア周波数f0でPWM制御が行なわれる。一方、S1において、静音モードスイッチがオンされていなければ、S2において、マイクロコンピュータ1000内のタイマが所定時間帯、たとえば、午後10時から午前7時までの時間帯を示しているか否かが判別される。このタイマは、単純に現在の時刻をカウントしているものである。
S2において、タイマが所定時間帯の時刻を示していれば、S4において、静音モードのキャリア周波数f0でPWM制御が行なわれる。一方、S2において、タイマが所定時間帯の時刻を示していなければ、S3において、静音モードのキャリア周波数f0よりも低いキャリア周波数f1の通常モードでPWM制御が行なわれる。つまり、ユーザが静音モードの運転を希望しているか、または、時刻が夜間の時間帯である場合には、最も高いキャリア周波数f0の静音モードでPWM制御が実行される。一方、静音モードの運転を実行する必要がない場合には、以下に示す特定の条件が成立しなければ、通常モードの運転制御が実行される。
その後、S5において、温度センサ300によって検出されたIPM200の温度が所定温度K1よりも高いか否か、温度センサ81によって検出された冷凍室80の温度が所定温度J1よりも低いか否か、または、スターリング冷凍機40のピストン1のストロークが所定値T1よりも大きいか否か、が判別される。
なお、所定温度K1、所定温度J1、および所定値T1は、それぞれ、IPM200が自身の発熱によって損傷することを防止できるかどうかという観点から決定されている。
S5において、IPM温度>K1、冷凍室温度<J1、ストローク>T1、または最大ストロークモードの場合には、S6において、過熱防止モードのキャリア周波数f3でPWM制御が実行されるように制御状態が変更された後で、S7の処理が実行される。この過熱防止モードのキャリア周波数f3は、最も低い周波数である。一方、S5において、IPM温度>K1、冷凍室温度<J1、またはストローク>T1でない場合には、制御状態の変更が行なわれることなく、つまり、通常モードの状態で、S7の処理が実行される。
S7においては、温度センサ300によって検出されたIPM200の温度が所定温度K1以下でありかつ特定温度K2よりも高いか否か、温度センサ81によって検出された冷凍室80の温度が特定温度J1以上でありかつ所定温度J2よりも低いか否か、または、スターリング冷凍機40のピストン1のストロークが特定値T1以下でありかつ所定値T2よりも大きいか否か、が判別される。S7において、K1≧IPM温度>K2、J1≦冷凍室温度<J2、または、T1≧ストロークX>T2の場合には、S8において、中モードのキャリア周波数f2でPWM制御が実行されるように制御状態が変更された後で、S5の処理からS9の処理が繰り返される。一方、S7において、K1≧IPM温度>K2、J1≦冷凍室温度<J2、またはT1≧ストローク>T2でない場合には、制御状態の変更が行なわれることなく、S9において、IPM温度がK2以下であるか否か、冷凍室温度がJ2以上であるか否か、または、ストロークがT2以下であるか否かが判別される。S9において、YESの場合、S1の処理が実行されが、S9において、NOの場合、S5〜S9の処理が繰り返される。
なお、図15に示すフローチャートにおいては、K1>K2、J1<J2、T1>T2、f0>f1>f2>f3という関係が成立している。また、図15には、S5、S7およびS9において、IPM温度、冷凍室温度、およびストロークからなる3つの判定基準がまとめて記載されているが、マイクロコンピュータ1000は、3つの判定基準のうちいずれか1又は2の判定基準を用いる方法が採用されてもよい。
また、マイクロコンピュータ1000は、前述のスターリング冷凍機40のストロークXを次のような手法によって算出する。
制御ボックス30の定常時の駆動状態について図16および図17を用いて説明をする。図16は、定常時においてリニアモータ13(M)に印加される電圧V、リニアモータ13(M)のコイル16に流れる電流I、リニアモータ13のコイル16に発生する誘起電圧E、及び、ピストン1の変位Tの関係を示した図である。図17は、リニアモータ13の等価回路図である。また、図17に示すように、誘起電圧Eによって生じる電流Iの流れの方向と、印加電圧Vによって生じる電流の流れの方向とは逆である。
図16に示すように、電流Iは、リニアモータ13のインダクタンス(図17に示すL)の影響で、印加電圧Vよりもθだけ位相が遅れている。ここで、リニアモータ13に作用する推力の大きさは、電流Iの値に推力定数αを乗じた値となる。また、図16に示す等価回路図から分かるように、誘起電圧Eは、次の式(1)で表される。
E=V−R×I×cosθ−L×sinθ×(dI/dt)・・・(1)
したがって、モータ巻線抵抗Rが予め分かっていれば、電圧Vと、電流Iとを用いて誘起電圧Eを計算することができる。なお、位相差θは、電圧Vがピーク時の位相の値と電流Iがピークの時の位相の値との差を算出することによって得られる。
したがって、モータ巻線抵抗Rが予め分かっていれば、電圧Vと、電流Iとを用いて誘起電圧Eを計算することができる。なお、位相差θは、電圧Vがピーク時の位相の値と電流Iがピークの時の位相の値との差を算出することによって得られる。
次に、ピストン1の変位TとしてストロークXの検出方法について説明する。ここでは、前述の印加電圧Vの周波数fを用いて、次の式(2)からストロークXを検出する。
X=2×[V−R×I×Cosθ−L×Sinθ×(dI/dt)]/(2×π×f×α)・・・(2)
このように、位相差θ、モータ巻線抵抗R、電圧V、電流I、周波数f、および推力定数αが分かっていれば、ストロークXを算出することができる。
このように、位相差θ、モータ巻線抵抗R、電圧V、電流I、周波数f、および推力定数αが分かっていれば、ストロークXを算出することができる。
なお、前述のストロークXの算出方法は、特開2003−314919号公報および特開2003−65244号公報において詳細に開示されている。
したがって、マイクロコンピュータ1000は、図3に示す回路Vおよび回路Aによって得られる電圧波形および電流波形から、電流I、電圧V、位相差θを特定し、それらの値と予め決定されているモータ巻線抵抗R、周波数fおよび推力定数αの値と、ROMに記憶されている前述の式(1)および式(2)とを用いて、ピストン1のストロークを常に算出することができる。
(実施の形態2)
本実施の形態のスターリング冷凍システムは、実施の形態1のスターリング冷凍システムとほぼ同様であるが、図18を用いて説明するキャリア周波数変更処理のみが実施の形態1のスターリング冷凍システムと異なる。
本実施の形態のスターリング冷凍システムは、実施の形態1のスターリング冷凍システムとほぼ同様であるが、図18を用いて説明するキャリア周波数変更処理のみが実施の形態1のスターリング冷凍システムと異なる。
本実施の形態のスターリング冷凍システムは、実施の形態1のS5においてピストン1のストロークが所定値T1より大きいか否か等が判別される代わりに、本実施の形態においては、図18に示すように、SS5において、運転モードが最大ストロークモードになっているか否かが判別される。最大ストロークモードとは、スターリング冷凍機40の起動時または霜除運転終了後など、冷凍庫80の温度を急速に低下させる運転が行なわれる運転モードである。運転モードを最大ストロークモードにするか否かは、スターリング冷凍機40の負荷(たとえば、消費電力)に応じて、マイクロコンピュータ1000が決定する。マイクロコンピュータ1000が最大ストロークモードの運転を行なうことを決定した場合には、通常ストロークモードのときのキャリア周波数よりも低い過熱防止モードのキャリア周波数f3でPWM制御が実行される。
また、実施の形態1のS7においてピストン1のストロークが所定値T2より大きいか否か等が判別される代わりに、本実施の形態のSS7においては、運転モードが中ストロークモードになっているか否かが判別される。この場合、運転モードが中ストロークモードである場合には、SS8において、最大ストロークモードのキャリア周波数f3より大きなキャリア周波数f2の中モードの運転が実行される。
中ストロークモードとは、通常ストロークよりも大きなストロークでありかつ最大ストロークよりも小さいストロークでピストン1が往復運動する運転モードである。この中ストロークモードは、通常運転時よりは高い冷凍能力が要求されるが、最大ストロークモードの運転時よりは低い冷凍能力で冷却空間を所望の温度に維持することが可能な運転モードである。運転モードを中ストロークモードにするか否かは、冷凍室80の温度等に応じてマイクロコンピュータ1000が決定する。
また、実施の形態1のS9においてピストン1のストロークが所定値T2より大きいか否かが判別される代わりに、本実施の形態のSS9においては、運転モードが通常ストロークモードになっているか否かが判別され、通常モードであると判定された場合にはSS1の処理が実行されるが、SS9において通常モードでないと判定された場合には、SS5〜SS9までの処理が繰り返される。前述の処理以外の処理、たとえば、SS1〜SS4の処理等は、実施の形態1と同様である。
本実施の形態においては、マイクロコンピュータ1000は、ピストン1を基準ストロークで駆動させる基準運転制御(通常ストロークモード)と、基準ストロークよりも大きな所定ストロークでピストン1を駆動させる所定運転制御(中ストロークモード:最大ストロークモード)とを選択的に実行する。また、所定運転制御が実行されている場合には、基準運転制御が実行される場合に比べPWMのキャリア周波数が低くなる。つまり、本実施の形態のキャリア周波数変更処理においては、実際のピストン1のストロークの値を検知することなく、マイクロコンピュータ1000が決定した運転モードに基づいてピストン1のストロークを特定し、キャリア周波数が変更される。この制御によっても、実施の形態1のキャリア周波数変更処理と同様の効果を得ることができる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
40 スターリング冷凍機、100 インバータ回路、200 冷却庫、1000 マイクロコンピュータ。
Claims (6)
- リニアモータによってピストンを往復運動させるスターリング冷凍機と、
前記リニアモータを駆動するインバータ回路と、
前記インバータ回路をPWM(Pulse Width Modulation)によって制御するマイクロコンピュータとを備え、
前記マイクロコンピュータは、
所定条件が成立したか否かを判定する判定手段と、
前記所定条件が成立したと判定された場合に、前記PWMのキャリア周波数を変更する変更手段とを有する、スターリング冷凍システム。 - 前記スターリング冷凍システムを運転操作するスイッチをさらに備え、
前記スイッチが静音モードに操作されたことに基づいて、所定信号が前記マイクロコンピュータに入力された場合に前記所定条件が成立し、前記変更手段が前記PWMのキャリア周波数を高くする、請求項1に記載のスターリング冷凍システム。 - 前記マイクロコンピュータは時計手段を有し、
前記時計手段が所定時間帯であることを示している場合に前記所定条件が成立し、前記変更手段が前記PWMのキャリア周波数を高くする、請求項1に記載のスターリング冷凍システム。 - 前記インバータ回路の温度情報を前記マイクロコンピュータへ送信する温度センサをさらに備え、
前記温度情報が所定値よりも高い温度を示す場合に前記所定条件が成立し、前記変更手段が前記PWMのキャリア周波数を低くする、請求項1に記載のスターリング冷凍システム。 - 前記マイクロコンピュータは前記ピストンのストロークを検出する手段を有し、
前記ストロークの情報が所定値よりも高い値を示す場合に前記所定条件は成立し、前記変更手段が前記PWMのキャリア周波数を低くする、請求項1に記載のスターリング冷凍システム。 - 前記マイクロコンピュータは、前記ピストンを基準ストロークで駆動させる基準運転制御と、前記基準ストロークよりも大きな所定ストロークで前記ピストンを駆動させる所定運転制御とを選択的に実行し、
前記所定運転制御が実行される場合に前記所定条件が成立し、前記基準運転制御が実行される場合に比較して、前記変更手段が前記PWMのキャリア周波数を低くする、請求項1に記載のスターリング冷凍システム。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005058666A JP2006242471A (ja) | 2005-03-03 | 2005-03-03 | スターリング冷凍システム |
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JP2005058666A JP2006242471A (ja) | 2005-03-03 | 2005-03-03 | スターリング冷凍システム |
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ID=37049066
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JP2005058666A Withdrawn JP2006242471A (ja) | 2005-03-03 | 2005-03-03 | スターリング冷凍システム |
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JP (1) | JP2006242471A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US20220055486A1 (en) * | 2020-08-18 | 2022-02-24 | Mitsubishi Electric Corporation | Controller for ac rotary machine and motor vehicle |
-
2005
- 2005-03-03 JP JP2005058666A patent/JP2006242471A/ja not_active Withdrawn
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