JP2006240010A - 記録装置 - Google Patents

記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006240010A
JP2006240010A JP2005057678A JP2005057678A JP2006240010A JP 2006240010 A JP2006240010 A JP 2006240010A JP 2005057678 A JP2005057678 A JP 2005057678A JP 2005057678 A JP2005057678 A JP 2005057678A JP 2006240010 A JP2006240010 A JP 2006240010A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
cleaning liquid
recording
recording head
specific gravity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2005057678A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Shiotani
正夫 塩谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP2005057678A priority Critical patent/JP2006240010A/ja
Publication of JP2006240010A publication Critical patent/JP2006240010A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】従来の構成では、非駆動時に記録ヘッドの吐出口がインクで固化しないように、記録ヘッド内のインクを洗浄液と置換することが行われているが、インクと混合することでインク濃度が安定せず安定した画像を記録できず、また置換するためには多量の洗浄液を用いて時間もかかってしまう。
【解決手段】本発明は、インク19を充填するインクタンク23と、記録部5に設けられた記録ヘッド18にインク19を供給するインク供給管22と、インク19とは異なる比重の洗浄液20を充填する洗浄液タンク25と、記録ヘッド5に洗浄液20を供給する洗浄液供給管24と、インク19及び洗浄液20が混合する記録ヘッド18内に設けられたインク室21を備え、インク19及び洗浄液23は置換し、インクの硬化・固化を防止し、安定した高画質な記録を可能な記録装置を提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、記録部に設けられた記録ヘッドにインク及び洗浄液を供給する記録装置に関する。
一般に例えばインクジェット方式の記録装置は、記録紙及びOHP用紙といった記録媒体に対して高画質及び高速記録といった記録用途の拡大性が求められている。特に紫外線硬化型(UV)インクを始めとする相変化型のインクを用いた吐出手法は、インクの吐出安定性と記録媒体へのインク定着性を両立するという点で近年用途が拡大している。
UVインクは、モノマー、オリゴマー、顔料、分散剤、重合開始剤及び重合回避剤等を添加した成分からなる。UV光を照射することで重合を誘発し、これら成分を樹脂化させることでUVインクは固化し、記録媒体に定着する。このため、UV光を照射しない限り重合は開始せず、また通常水分や溶剤分といった蒸発成分を含まないことから増粘や固化といった吐出不良も原理的には発生しない。従ってUVインクは、性状変化が小さいため、インクジェットインクとしては扱いが容易である。
しかし、UVインクにUV光を意図的に照射しなくても、UVインクの固化は発生してしまうことがある。つまり構成上、記録ヘッド周辺部には空間があり、外部から僅かな自然光がその空間に入射する。通常、記録媒体は画像情報が記録された後に装置外に排出されるため、記録媒体の開口部が必須であり、ここからの外光の入射は避けられない。よって装置が長期間、非記録のためにUVインクが吐出されずノズル内でインクが入れ替われないと、微弱な光であっても長時間の露光によって記録ヘッド特にノズル周辺部でUVインクが固化してしまう。これにより吐出不良となり画像欠陥を生じる虞がある。
またUVインクのような相変化タイプのインクは何らかの原因で、または重合回避剤の効果が低下することで重合が開始してしまうことがある。
このような記録ヘッドのノズル周辺におけるインク固化を防止するためには、記録ヘッド周辺部への漏光の防止、UVインクの自然重合開始を避けるためにインクに化学的なアタックの回避、記録ヘッドのノズル部のUVインクを洗浄液に置換することでインクの固化を防止することが従来から考えられている。
そこで従来技術として、特許文献1に開示されるインクジェットプリンタが知られている。図10に示すインクジェットプリンタの記録部は、インクジェットプリンタヘッド100に設けられ洗浄液101とインク102を吐出するノズル103と、インク102を充填するインクタンク104と、インク102及び洗浄液105が混合する混合部105と、混合液体を加圧してノズル103から吐出させるための駆動部106を有する構成である。
通常インクジェットプリンタヘッド100は、洗浄液101で満たされており、ノズル103から洗浄液101が吐出する状態にしている。記録の際は、インクタンク104からインク102を供給し、駆動部106により加圧されて混合部105からインク102と洗浄液101の混合物を吐出することで記録する。停止時はインク102の供給を停止することでノズル102は洗浄液102で充填され、インク詰まりを防止することができる。
この他に、特許文献2に開示されるインクジェット装置が知られている。図11にインクジェット装置200の概略構成図を示す。インクジェット装置200は、インクジェットヘッド201にはインク202を供給するインク容器203、洗浄液204を供給する洗浄液容器205がそれぞれバルブ206、207を介して接続されている。
記録時にはインク容器203のバルブ206を開けることでインク202を補給する。停止時は洗浄液容器205のバルブ207を開けることで洗浄液204を補給して図示しないノズル面を洗浄液204で満たすことで目詰まりを防止している。
また特許文献3に開示されているインクジェット記録装置も知られている。インクジェット記録装置300の概略構成図を図12(a)及び(b)に示す。図12(a)に示すようにインクジェット記録装置300は、キャリッジ301上に洗浄液ヘッド302及び記録ヘッド303を設けている。さらに各ヘッドに対向して廃液タンク304と接続しているキャッピング部305が配置されている。
キャリッジ301に配置された洗浄液ヘッド302のヘッド口306をキャッピング部305に密着させて洗浄液ヘッド302から洗浄液307を吸引する。これによりキャッピング部305内に洗浄液307を満たす。そのときにインク経路中のインク308をポンプユニット309が、廃液タンク304に排出する。
次に図12(b)に示すように記録ヘッド303を洗浄液307に満たされたキャッピング部305が覆うことで記録ヘッド303のヘッド口310周辺のインクが固化することを防止することができる。洗浄液ヘッド302と記録ヘッド303という機能を分けたヘッドが、それぞれ設けられているために、キャッピング部305を洗浄液307で洗浄し、さらに洗浄液307で満たした状態で、キャップできることから少量の洗浄液によりインクに置換できるし、時間も短時間ですむ。
もちろん、乾燥型のインクでも同様にインク固化を防止することができる。
また、例えば主に塩ビシートに記録して屋外展示する目的の溶剤(ソルベント)型インクでは、乾燥性が高く、記録ヘッド内にインクを放置してしまうと溶剤に揮発によるノズル詰まりが発生してしまうため、定期的に噴射を行ってノズル内のインクを入れ替えるか、装置停止時には噴射できないための記録ヘッド内のインクを洗浄液に置換する必要がある。
またさらに水性インクでもインク成分の水が揮発してインクの増粘を発生させてしまい、長期の放置ではインクの固化も発生し得る。そのため水性インクの場合には成分は水だけでなく溶剤分を含み、溶剤成分を飽和蒸気圧の高いもの、例えばエチレングリコール、グリセリンなどを使用することで固化を防止している。
しかしながら、組成量を増やしていくと顔料の分散安定性が悪くなり保存寿命に影響を与えるなどの副作用も生じてくるため、インク成分による対策には限界がある。そのため、溶剤インク同様に洗浄液に入れ替えることで記録装置に信頼性を高めることができる。
特開平05−201024号公報 特開平11−058776号公報 特開2003−320674公報
前述した特許文献1に開示されているインクジェットプリンタに設けられているインクジェットプリンタヘッド100は、洗浄液101とインク102との完全な分離置換は困難である。またインク濃度は、洗浄液101とインク102が混合することによりオリジナル濃度よりも薄くなり、濃度値も不安定になってしまう。このようなインク102を吐出して記録された記録媒体は、画像濃度が薄くなり、部分的に濃度が不均一になるなど記録媒体を高品質に記録することができない。
また特許文献2に開示されているインクジェット装置200は、インクジェットヘッド201とインク経路内を完全に置換するためには十分な量のインク202、洗浄液204を使用する必要があるために、それぞれ大量に無駄に消費してしまい、またそれぞれを分離置換する時間も長くなり画像記録に時間を要してしまう。
さらに特許文献3に開示されているインクジェット記録装置300は、それぞれ専用のヘッドを持つスペースが必要になるので、例えばラインヘッドを用いた記録装置などではヘッド数が大きく、多くなるので困難である。またキャッピング部305のみを洗浄液307で満たすため、もし記録ヘッド303のヘッド口310内のインクと洗浄液307が接触・混合してしまうと、インク308がキャッピング部305に浸透してきて、洗浄液307によるインク固化防止効果が低下してしまうこともある。
そこで本発明は、ノズルからインクを吐出して画像記録を行う記録ヘッドを停止する際に、インクが供給されるインク室にインクと比重が異なる洗浄液を供給して、ノズルやチャネル近傍にあるインクを洗浄液に置換し、停止状態にある記録ヘッドのノズルにおけるインクの硬化・固化を防止し、記録装置の安定した画像記録動作を実現する記録装置を提供することを目的とする。
本発明は目的を達成するために、画像を記録するためのインクを充填するためのインクタンクと、インクとは異なる比重である洗浄液を充填するための洗浄液タンクと、 インクタンクに連結し、充填されたインクの供給量を調整するインクバルブを有するインク供給管と、洗浄液タンクに連結し、充填された洗浄液の供給量を調整する洗浄液バルブを有する洗浄液供給管と、インク供給管及び洗浄液供給管が接続するインク供給口が設けられたインク室と、インク室に供給されたインクあるいは洗浄液のいずれか一方または両方を飛翔させるためのチャネルを介して吐出するノズルを有する記録ヘッドと、を具備し、記録ヘッドは、インク及び洗浄液の混合液、あるいはインク又は洗浄液のいずれか一方を単独で吐出することが可能であり、記録ヘッドが駆動状態から停止状態に移行する時には、記録ヘッド内に洗浄液を供給し、記録ヘッド内に滞留するインクの少なくともチャネルまたは、周辺部を洗浄液に置換することを特徴とする記録装置を提供する。
本発明によれば、ノズルからインクを吐出して画像記録を行う記録ヘッドを停止する際に、インクが供給されるインク室にインクと比重が異なる洗浄液を供給して、ノズルやチャネル近傍にあるインクを洗浄液に置換し、停止状態にある記録ヘッドのノズルにおけるインクの硬化・固化を防止し、記録装置の安定した画像記録動作を実現する記録装置を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1、図2、図3、図4及び図5を参照し第1の実施形態について詳細に説明する。図1は本実施形態における記録部に設けられた記録ヘッド周辺の概略的な断面及び構成を示す概略図である。図2は、記録ヘッド18周辺の側面断面図である。また、本実施形態に用いられるインクは、例えば、紫外線硬化型(UV)インクを始めとする相変化型のインクである。
以下の説明において、図中記録ヘッドのノズル開口方向は、重力方向、又は重力方向とは反対方向の何れかであって、重力方向Gは矢印にて示している。
本実施形態の記録装置は、記録部5の他に、図示しない本体フレームに、図示されていない記録ヘッドクリーニング機構、水頭値保持機構、記録ヘッド温度調整機構、制御回路、記録ヘッド駆動回路、画像処理部などにより構成されている。
本実施形態において、記録ヘッド18は、模式的に単一ヘッドとして説明するが、例えば、記録媒体幅を超える幅を有し1パス記録可能なラインヘッド型や、さらには少なくとも1列配置のモノクロラインヘッド、少なくとも色数(例えばブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)等)だけの記録ヘッド列が必要な多数列配置型のカラーラインヘッドを使用した記録装置など、いずれの態様の記録装置でも同様に説明することができる。
次に図1及び図2を参照して、第1の実施形態に係る記録部5に関して詳細に説明する。
第1の実施形態に係る記録部5は、前述した記録ヘッド18から画像を記録するために吐出するインク19と、非駆動時に吐出面におけるインク19の固化を防止するために記録ヘッド18内部に充填する洗浄液20との2種類を供給する構成である。詳細には記録部5は、画像を記録する記録ヘッド18と、記録ヘッド18内部に設けられインク吐出及び洗浄液充填を行うインク室21と、インク19が充填されインク室21にインク供給管22を介してインク19を供給するインクタンク23と、洗浄液20が充填されインク室21に洗浄液供給管24を介して洗浄液20を供給する洗浄液タンク25と、インク供給管22の途中に設けられインク室21に対してインク供給量の調整を行うインクバルブ26と、洗浄液供給管24の途中に設けられインク室21に対して洗浄液供給量の調整を行う洗浄液バルブ27と、2本の供給管が同一管として1本の供給管に繋がれた後にインク室21との接続口であるインク供給口28の手前に設けられて濾過により異物の混入を防止するためのフィルタ29とで構成される。
また、記録ヘッド18は、インク19を吐出するために開口している多数のノズル30と、ノズル30に溜まるインク19を弾き、ノズル30周辺にインク19の付着及び固化を防止するノズルプレート31と、インク室21とノズル30との間に設けられインク19を飛翔させるチャネル32により構成されている。
ノズルプレート31は、例えばフッ素系の樹脂やコーティングが施された樹脂あるいは金属であり、ノズル開口部周辺のインク19を除去してインク19の吐出方向が曲がることを防止する。インク19を飛翔させるチャネル32は、ピエゾ方式の記録ヘッドの場合にはピエゾ素子で形成され、一方サーマル方式の記録ヘッドの場合にはヒータが内蔵されており、インク19をインク滴として吐出させる。
インク室21へのインク供給方法は、インクタンク23とインク供給口28を接続するインク供給管22により行われ、例えば重力による自由落下、または図示していないチューブポンプのような圧送手段が挙げられる。この方法は洗浄液20の供給の場合でも同様である。
フィルタ29は、インク供給口28に設けられインク19及び洗浄液20中のゴミ及び埃といった異物を濾過してインク室21への浸入を防止し、ノズル30あるいはチャネル32における異物詰まりを防止する。また、フィルタ29は、例えばインク供給管22とインクタンク23の接続口周辺部にも配設することも可能である。フィルタ29の開口径は、インク供給の上流方向から小さい開口径を使用し、記録ヘッド18に近いものほど大きい開口径に変えてゆく。例えば、ノズル30の開口径が25μmである場合、インク供給口28の手前に設けられたフィルタ29は、開口径15μmのフィルタを使用する。インクタンク23直後の図示しないフィルタは、開口径10μmのフィルタを配置する。また、フィルタ開口径は、記録ヘッド5のノズル30より小さいものとする。その代わり上流側フィルタは、目詰まりする割合が高いためにトラップ容量が十分に高いものにする必要がある。このようにノズルに異物が詰まらないためには、これらフィルタ29を配置した方が好ましい。
次に図1及び図2を参照して記録ヘッド18におけるインク19及び洗浄液20の置換方法について詳細に説明する。
図1に示すように本実施形態における記録ヘッド18のノズル30は、開口方向が重力方向下向きGになるように配設されている。また、ノズル30とインク室21の高さ位置を比較するとノズル30がインク室21より低い位置に配置されている。ノズル30とチャネル32は一体構成であるため、チャネル32の重力方向上位にはインク室21が、重力方向下位にはノズル30が配置されている。
ノズル30、チャネル32及びインク室21の順に重力方向下位から配置されて、インク供給口28へと接続されている。従って、ノズル30の高さ位置は、ノズル30と連通するチャネル32の長さ方向の平均高さ位置が、チャネル32と連通しているインク室21の平均高さ位置よりも低ければ必然的にインク室21よりも下方になる。
インク19が略充填されているインク室21内に重力方向上位から洗浄液20を洗浄液供給管24を通じて導入することで、インク室21内はインク19及び洗浄液20が混合する。通常インク19は、複数の成分による混合液で構成されており、一部が洗浄液20と同一成分であっても完全に相溶するとは限らない。そのためインク19と洗浄液20が混合するインク室21内では、比重の大きい洗浄液20は重力に従って下方へ沈降し、比重の小さいインク19は上方へ浮上し、インク19と洗浄液20がインク室21内で置換される。これによりノズル面には、比重の大きい洗浄液20が広がりインク19を例えば漏光による固化及び硬化することを防止している。
洗浄液20に比べ比重の小さいインク19は、例えばラジカル重合系のインク19の場合、ポリエステルアタリレート、ウレタンアタリレート、エポキシアタリレートなどのオリゴマー及びアタリレートモノマー、重合開始剤と顔料などから成り、比重は約1.0〜1.05である。本実施形態で使用するインク19より比重の大きい洗浄液20の比重は、1.1以上が好適する。例えば、2−ヒドロキシエチルアクリレート(比重1.11)、フェノキシエチルアクリレート(比重1.10)、2,2,2−トリフルオロエチルアクリレート(比重1.23)、2,2,3,3−テトラフルオロプロピルアクリレート(比重1.32)、テトラエチレングリコールジアクリレート(比重1.11)、トリメチロールプロパントリアクリレート(比重1.11)などがある。
本実施形態においては、比重差が0.05以上であるか、あるいは4%以上の比重の比であることが好適する。これ以下の比重差や比重比の場合では、ノズル30周辺部への滞留速度が遅くはなるが、比重が同一で無い限り同様に置換することができる。勿論これらに限定されることはなく、洗浄液比重がインク比重より大きければ洗浄液20は、インク19を置換し、インク19に入れ替わり洗浄液20がノズル30部分に拡散する。前述した洗浄液20を使うことによって、記録ヘッド18内に置換沈殿し、チャネル32やノズル30部分に洗浄液20を確実に拡散させることができ、インク19を漏光による固化及び硬化から防止する。
また、本実施形態では、記録ヘッド18のノズル30の開口方向は重力方向下向きであるものとしている。しかし下向きとは垂直方向である必要はなく、チャネル32の両端に配設されるノズル30とインク室21の位置関係において、ノズル30がチャネル32を介してインク室21の下方に配置される状態である。そのため、例えば記録ヘッド18が斜め配置及び横配置した状態でも本実施形態を適用することは可能である。
次に図3、図4及び図5を参照して記録ヘッド18の他の配置構成に関して詳細に説明する。
図3は、記録ヘッド18の側面部における重力上方向からインクを供給した際の断面概略図である。図4は、記録ヘッド18を斜め配置した際の断面概略図である。
記録ヘッド18の側面部における重力上方向からインクを供給した場合や記録ヘッド18が斜め方向に傾いて配置にされている場合でも、ノズル30、チャネル32、インク室21、インク供給口28が重力方向下位から順番に配置されている。そのため、チャネル32の平均高さ位置とインク室21の平均高さ位置も上下関係は変わらない。
また、図5は、記録ヘッド18を横配置した際の断面概略図である。
インク室21は、インク吐出を安定に行うためにチャネル32の容積と比較して、通常は非常に大きな容積を持つように構成されている。多数のノズル30ヘインク供給する場合に圧力損失を生じず、また時間遅れもなく均等に供給するためである。通常、ノズル幅方向は、全ノズル30をカバーする幅であって、奥行き、高さともにチャネル32よりも大きい。そのためチャネル32とインク室21の間には高低差が生じている。
このように記録ヘッド18の側面部における重力上方向からインクを供給した場合、記録ヘッドの18の横配置及び斜め配置は、インク室21の平均高さ位置がチャネル32の平均高さ位置より高く配置されることによって前述したように記録ヘッド18内でインク19が洗浄液20に置換される。置換してチャネル32やノズル30を洗浄液20によって覆うことができ、ノズル面においてもインク19の固化及び硬化を防止することができる。
また図4に示すように重力方向下位から順番にノズル30、チャネル32、インク室21、インク供給口28である。インク室21は、チャネル32においてノズル30に対して反対側になるような向きとしている。これによりインク室21内のチャネル32より高い位置に比重の小さい成分、ここではインク19が滞留してインクリッチになる。また、インク室21のチャネル32方向にあるインク室21下位、チャネル32及びノズル30周辺は洗浄液リッチの状態になるために、垂直方向に配置した場合と同様に置換することができる。
本実施形態は、ノズル開口が重力方向の下向きに開口する場合において、洗浄液20の比重がインク19の比重より大きいものを使用する。これにより、インク室21内を完全に置換せずとも、少量の洗浄液20と短い洗浄時間にて記録ヘッド18のチャネル32とノズル30周辺部をインク19から洗浄液20に置換することができる。置換することによりチャネル32とノズル30周辺部で発生するインクの増粘、硬化及び固化を防止することができる。しかもこの置換は通常、時間経過によって、より顕著に分離していくので、より効果が継続的に維持される。
また、インク19と洗浄液20の相溶性が高く一部に混合が進んだ際、洗浄液20を多く含む洗浄液リッチの混合液は、洗浄液20の比重はインク19の比重よりも大きいため、インク19を多く含むインクリッチの混合液よりも下方に沈殿する。これによりノズル周辺部に効果的に滞留させる事ができ、ノズル周辺部におけるインクの固化を防止できる。また洗浄液20によって希釈された混合液では増粘、固化及び硬化は発生しにくくなる。
以上のように構成された記録部5は、インク19のみならず洗浄液20を供給することにより、ノズル内及びノズル周辺部でのインク固化及び硬化を防止することが可能である。すなわち、UVインクに代表される相変化型のインクでは、ノズル周辺部に例えば漏光や人為(意図)的ではない自然発生による固化及び硬化が発生する場合もある。また、水性インクでは水など高飽和蒸気圧の材料が気化することで増粘が発生し、吐出される液滴量が減少したり、吐出方向が曲がったり、さらにはノズル詰まりが発生してしまう。しかしながら記録時にはインクタンク23からインク19を供給し、非記録時には洗浄液タンク25から洗浄液20を供給して記録ヘッド18の内部、特にはチャネル32、ノズル30をインク19から洗浄液20にすべきまたは一部を置換することによってインク19による増粘、硬化及び固化の防止することができる。これにより安定した画像を記録することができる。
次に図6を参照して本発明に係る第2の実施形態について説明する。
図6は、本実施形態に係る記録部に設けられた記録ヘッド周辺の概略的な断面及び構成を示す概略図である。
本実施形態は前述した第1の実施形態と略同一構成である。インク及び洗浄液供給管周辺の構成は異なるが、これ以外の構成は第1の実施形態と同様なために詳細な説明は省略する。また、インク19及び洗浄液20の例は第1の実施形態と同様であるため詳しい説明は省略する。なお記録部5の記録ヘッド18のノズル30の開口方向は重力方向下向きである。更にインク19の比重は洗浄液20の比重と比較して小さいものを使用する。
本実施形態は、第1の実施形態の構成とは異なり、インクタンク23、洗浄液タンク25内のインク19及び洗浄液20が、供給管22,24、バルブ26,27及びフィルタ29を介して記録ヘッド18内のインク室21にそれぞれ独立して供給される。そのためにインク供給口33及び洗浄液供給口34を独自に設けている。インク室21と洗浄液供給管34及びインク供給管33それぞれの接続口は、高低差を生じて設けられている。つまり洗浄液供給口34の接続口は、インク供給口33の接続口に比べてインク室21内の底部(ノズル30の上方)近くまで伸びて配置されている。
本実施形態は、供給管をそれぞれ独立して設けているため、供給管内でインク19と洗浄液20を混合することがなく、供給管内で置換する必要がない。更に洗浄液20をインク室21内の底部近くまでに直接供給できるためにより少量の洗浄液20と短時間でインク19を洗浄液20で置換することができる。比重の大きい洗浄液20の供給口をインク室21の下方まで伸ばすことによって、インク室21の上部に洗浄液20を供給せずに済み、より短時間にチャネル32、ノズル30部分を洗浄液20で置換することができる。これによりチャネル32やノズル30を洗浄液20によって覆うことができインク2の固化及び硬化を防止することができる。
また、本実施形態のようにインク室21は、底部にノズル30を設けている。比重の大きい洗浄液20もしくは洗浄液リッチ混合液が充填されている状態からインク吐出を行う場合、比重の小さいインク19をインク室21の上方にあるインク供給口33からインク19を押し込む。インク19を押し込むことで洗浄液20をノズル30から吐出させインク室21内の上方から下方へインク19の入れ替えを行うことができる。
次に図7を参照して第3の実施形態について詳細に説明する。
図7は、本実施形態に係る記録部に設けられた記録ヘッド周辺の概略的な断面及び構成を示す概略図である。
本実施形態は前述した第1の実施形態と略同一構成である。本実施形態はインク排出管36等を設けた構成であるが、これ以外の構成は第1の実施形態と同様なために詳細な説明は省略する。また、インク19及び洗浄液20の例は第1の実施形態と同様であるため詳しい説明は省略する。なお記録部5の記録ヘッド18のノズル30の開口方向は重力方向下向きである。更にインク19の比重は洗浄液20の比重と比較して小さいものを使用する。
本実施形態は、前述した第1の実施形態とは異なりインク室21にインク排出口35を配設し、インク排出口35と接続している排出管36に排出量を制限する排出バルブ37と、排出するためのポンプ38を設けている。さらに排出管36は、ポンプ38により吸引されたインク19を廃液39として廃棄する廃液タンク40に接続している。
インクタンク23、洗浄液タンク25がそれぞれ供給路22,24、バルブ26,27を介して記録ヘッド18内のインク室21へとつながるインク供給口28に接続されている。インク供給口28は、第1の実施形態とは異なりインク室21上方のインク排出口35から最も離れた位置に設けられている。
本実施形態は、インク供給口28から洗浄液20をインク室21に供給されると同時にインク室21内下方に沈殿しているインク19をインク排出口35から素早く排出することでチャネル32、ノズル30近傍のインク19を短時間に洗浄液20に置換することができる。また、画像記録の際にノズル面を洗浄液20からインク19に戻す場合でもインク室21中のノズル30近傍部分に沈殿している洗浄液20あるいは洗浄液リッチな混合液を廃液39としてすばやく排出口35から廃液タンク40に排出する。これにより減った容量分のインク19を充填するだけでよく、インク室21内に残留した洗浄液20は、大部分を廃液タンク40に排出することができるために入れ替え時間を大きく節約することができる。
次に図8を参照して第4の実施形態について詳細に説明する。
図8は、本実施形態に係る記録部に設けられた記録ヘッド周辺の概略的な断面及び構成を示す概略図である。
本実施形態における記録部5の構成は、記録ヘッド18のノズル30の開口方向が第1の実施形態とは異なり、重力方向上向きに開口した状態で記録装置に配設される。開口方向以外の構成は第1の実施形態と同様なために詳細な説明は省略する。また、前述した第1の実施形態とは異なりインク19の比重は、洗浄液20の比重と比較して大きいものを使用する。
本実施形態は、第1の実施形態とは高さ方向に反対構成でチャネル32及びノズル30がインク供給口28よりも上方に配置されている。非記録時において洗浄液20の比重はインク19よりも小さいために、インク室21において洗浄液20はインク20と置換しインク室21の上方に浮上する。
本実施形態で使用されるインク19は、第1の実施形態で使用されたインク(比重1.05)を例にとると、比重1.0以下の洗浄液20が好適する。例えば、イソブチルアタリレート(比重0.89)、ラウリルアクリレート(比重0.88)、イソボロニルアクリレート(比重0.99)、2−エトキシエチルアタリレート(比重0.98)、1、9−ノナンジオールジアクリレート(比重0.98)などが挙げられる。勿論これらは例であって、洗浄液比重がインク比重より小さければ良い。また比重差が0.05以上であるか、あるいは4%以上の比重の比でも好適する。
このような洗浄液20を使うことによって、少量の洗浄液20で記録ヘッド18内のチャネル32やノズル30部分を洗浄液20に確実に置換することができる。
また本実施形態における記録ヘッド18のノズルの開口方法は、重力方向上向きであるものを例としているが、上向きとは垂直方向に限定されるものではない。チャネル32の両端に配設されるノズル30とインク室21の位置関係においてノズル30がチャネル32を通じてインク室21の高さ位置が上位にあることによってインク室内の洗浄液20とインク19の置換を行うことができる。また前述した図1、図2及び図3で示した垂直方向下位の例を上下逆転させ、垂直方向上位に配置する構成であっても同様に実施できる。
上述した実施形態は一例であり、記載されたようにノズル30の開口方向とインク室21と位置関係及びインク19と洗浄液20の比重の関係が保たれれば、別の組み合わせ構成の実施形態でももちろん良い。
また前述した3つの実施形態は、UVインクをインク19の例として説明したが、これに限定されることなく例えば乾燥型のインクである溶剤(ソルベント)型インク及び水性インクでも同様な効果を得ることができる。
溶剤型インクは主成分としてエチレングリコールモノブチルエーテルアセタート(比重0.94)などが使われることが多い。顔料及びその他成分を含むインクの比重としては0.95〜0.98程度であるので、ノズル30が下向きに配置される場合には洗浄液20にはトリエチレングリコールモノメチルエーテル(比重1.05)やエチレングリコールフェニールエーテル(比重1.11)などが例として挙げられる。ノズル30が上向きに配置される場合には洗浄液20にはエチレングリコールモノヘキシルエーテル(比重0.89)などが例として挙げられる。
またさらに水性インクの場合には主成分の水の比重が1であるため、色材成分その他を含むインクの比重は1.05〜1.1前後の例が多い。従ってノズル30が下向きである場合にはエチレングリコール(比重1.11)やグリセリン(比重1.26)など、ノズル30が上向きであれば1.3ブタンジオール(比重1.00)ヘキシレングリコール(比重0.92)などを使用例として挙げられる。
以上に説明した記録ヘッドをインクジェット方式の記録装置に搭載した例について説明する。図9は、本実施形態における記録部を搭載した記録装置全体の内部構成を模式的に示す概略断面図である。この記録装置の例では、記録ヘッド18は、複数色のインク、例えばブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)等に対応可能で各色インクを吐出して画像記録を行う複数の記録ヘッド列(K、C、M、Y)を有している。記録ヘッド列の各色のノズル列は主走査方向に沿って配置され1本のラインを形成し、また搬送方向においてヘッド間の距離が等間隔になるように配置されている。記録ヘッド18は、搬送方向に重なるように配置され、重力方向(垂直下方向)ヘインクを吐出するようにノズル吐出口が設けられている。各ノズル列は、主走査方向に沿って、記録媒体1の幅全体に渡って画像記録を行うように、長さが設定されている。記録ヘッド18は、シリアルヘッド(固定ヘッド)タイプの記録ヘッドである。
以下の説明において、図中、記録媒体の搬送方向をX軸方向又は副走査方向とし、この搬送方向と直交する方向をY軸方向又は主走査方向又は記録媒体幅方向としている。X軸及びY軸方向に直交する方向をZ軸方向(重力方向G)又は上下方向とする。
また、本実施形態におけるインクの比重は洗浄液の比重と比較して小さいものを使用する。
本実施形態に係る記録装置は、主要部として、記録媒体1を下流へ供給する給紙部2と、給紙部2の下流に配置され記録媒体1を吸着搬送する記録媒体搬送部3と、記録媒体1を排出する排紙部4と、記録媒体搬送部3に対向配置し吐出口から記録媒体1へインクを吐出して画像を記録する記録部5から構成される。
給紙部2は、記録媒体1が装填された給紙トレイ6、給紙トレイ6に収容された記録媒体1を1枚ずつ取り出すピックアップローラ7及びピックアップローラ7の搬送下流に配置されるバックアップローラ対8により構成されている。バックアップローラ対8は、副走査方向に対して位置合わせを行うことで搬送方向を補正し、長手方向中心軸がY軸方向に延在するように配置されている。ピックアップローラ7及びバックアップローラ対8は、図示されていない回転フレームにより支持されている。さらにピックアップローラ7及びバックアップローラ対8は、図示しない共通の駆動力伝達系と接続しており、駆動力伝達系から駆動力が供給される。駆動力伝達系は、図示しないモータが接続されており、モータの駆動に従ってピックアップローラ7及びバックアップローラ対8は駆動する。また、バックアップローラ対8は、ピックアップローラ7と協働して、記録媒体1の搬送向きに対する斜め方向のズレを補正する機能も有している。
記録媒体1を搬送する記録媒体搬送部3は、複数のプラテンローラ9と、プラテンローラ9に掛け渡されてベルトコンベアを形成し、図示しない複数の小径の孔を備えた無端ベルトであるベルト10と、プラテンローラ9に挟まれて配置されるプラテン部11により構成されている。
プラテン部11内は、記録媒体搬送面に配置され多数の開口した小径の孔12、プラテン13、プラテンファン14が設けられている。プラテンファン14は、ベルト10上に設けられた図示しない開口した多数の小径及びプラテン部11の記録媒体搬送面に対して配置された多数の開口した小径の孔12を通じて吸引する。これにより給紙部2から搬送された記録媒体1をベルト10上に吸着しつつ、プラテンローラ9の回転によるベルト10の移動に伴い搬送される。
排紙部4は、記録媒体1を排紙ローラ対15へ導くためのガイド16と記録された記録媒体1を収容する排紙トレイ17を設けている。
給紙部2の下流方向に配置され、記録媒体搬送部3に対向する記録部5は、記録媒体1にインクを吐出して画像を記録する複数の記録ヘッド18により構成されている。
次に図9を参照して本実施形態に関する搬送方法を詳細に説明する。
給紙トレイ6に収容・配置されている記録媒体1は、駆動したピックアップローラ7によって取り出され搬送される。ピックアップローラ7は、取り出した記録媒体1を搬送路に沿ってバックアップローラ対8に向けて搬送する。搬送された記録媒体1の先端が、バックアップローラ対8に到達した際、バックアップローラ対8と記録媒体1との向きのズレを補正するための調整が行われる。
ズレ補正のためにバックアップローラ対8に記録媒体1を当接した後、所定時間ピックアップローラ7が記録媒体1をさらにバックアップローラ対8に向かってさら搬送するように駆動する。さらに搬送された記録媒体1は、記録媒体搬送路から一部が浮き上がりループ状に湾曲する。湾曲した記録媒体1は、ピックアップローラ7からの搬送力及び記録媒体1の復元力により、記録媒体1の端部をバックアップローラ対8に適合するようにバックアップローラ対8に押しつけられる。そして、記録媒体1の先端は、バックアップローラ対8の長手方向全体に渡って接触する。この結果、記録媒体1の搬送幅方向は、バックアップローラ対8の長手方向と一致し、記録媒体1の長手方向中心軸が、記録媒体1の搬送方向と一致し、ズレによる補正が終了する。
補正された記録媒体1は、記録媒体搬送部3に搬送される。その際、記録媒体搬送部3は、プラテンファン14によりベルト上に設けられた図示しない開口した多数の小径及びプラテン部11の記録媒体搬送面に対して配置されたプラテンの多数の開口した小径の孔12を通じて記録媒体1を吸引し、ベルト10上に吸着搬送する。
記録部5は、画像記録する直前に洗浄液バルブ27が締められインクバルブ26が開き、画像記録のためのインク供給量を増加させる。また記録ヘッド18は、洗浄液20を増加したインク19によりノズル32から押し出し、インク19を吐出する準備を整える。吸着搬送され、記録部5に対向配置した記録媒体1は、記録部5によってインク19を吐出されて画像を記録される。
記録された記録媒体1は、搬送され排紙部4の排紙トレイ17に収容される。
本発明に係る第1の実施形態における記録部に設けられた記録部周辺の概略断面図である。 記録ヘッド周辺の側面断面図である。 記録ヘッドの側面部における重力上方向からインクを供給した際の断面概略図である。 記録ヘッドを斜め配置した際の断面概略図である。 記録ヘッドを横配置した際の断面概略図である。 本発明に係る第2の実施形態における記録部に設けられた記録ヘッド周辺の概略的な断面及び構成を示す概略図である。 本発明に係る第3の実施形態における記録部に設けられた記録ヘッド周辺の概略的な断面及び構成を示す概略図である。 本発明に係る第4の実施形態における記録部に設けられた記録ヘッド周辺の概略的な断面及び構成を示す概略図である。 本発明に係る記録部を搭載した記録装置全体の内部構成を模式的に示す概略断面図である。 従来の記録装置の概略断面図である。 従来の記録装置の概略断面図である。 従来の記録装置の概略断面図である。
符号の説明
1:記録媒体、2:給紙部、3:記録媒体搬送部、4:排紙部、5:記録部、6:給紙トレイ、7:ピックアップローラ、8:バックアップローラ対、9:プラテンローラ、10:ベルト、11:プラテン部、12:孔、13:プラテン、14:プラテンファン、15:排紙ローラ対、16:ガイド、17:排紙トレイ、18:記録ヘッド、19:インク、20:洗浄液、21:インク室、22:インク供給管、23:インクタンク、24:洗浄液供給管、25:洗浄液タンク、26:インクバルブ、27:洗浄液バルブ、28:インク供給口、29:フィルタ、30:ノズル、31:ノズルプレート、32:チャネル、33:インク供給口、34:洗浄液供給口排出管、35:インク排出口35、36:排出管、37:排出バルブ、38:ポンプ、39;廃液、40廃液タンク。

Claims (12)

  1. 画像を記録するためのインクを充填するためのインクタンクと、
    前記インクとは異なる比重である洗浄液を充填するための洗浄液タンクと、
    前記インクタンクに連結し、充填された前記インクの供給量を調整するインクバルブを有するインク供給管と、
    前記洗浄液タンクに連結し、充填された前記洗浄液の供給量を調整する洗浄液バルブを有する洗浄液供給管と、
    前記インク供給管及び前記洗浄液供給管が接続するインク供給口が設けられたインク室と、該インク室に供給された前記インクあるいは前記洗浄液のいずれか一方または両方を飛翔させるためのチャネルを介して吐出するノズルを有する記録ヘッドと、
    を具備し、
    前記記録ヘッドは、前記インク及び前記洗浄液の混合液、あるいは前記インク又は前記洗浄液のいずれか一方を単独で吐出することが可能であり、前記記録ヘッドが駆動状態から停止状態に移行する時には、該記録ヘッド内に前記洗浄液を供給し、該記録ヘッド内に滞留する前記インクの少なくとも前記チャネルまたは、周辺部を前記洗浄液に置換することを特徴とする記録装置。
  2. 前記洗浄液の比重は、前記ノズルまたは前記チャネルの位置が、前記インク室よりも重力方向で低い位置にある場合には、前記インクの比重より大きいものであることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記洗浄液の比重は、前記ノズルまたは前記チャネルの位置が、前記インク室よりも重力方向で高い位置にある場合には、前記インクの比重より小さいものであることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  4. 前記洗浄液の比重と前記インクの比重差が0.05以上であることを特徴とする請求項2又は3に記載の記録装置。
  5. 前記洗浄液の比重と前記インクの比重の比が4%以上であることを特徴とする請求項2又は3に記載の記録装置。
  6. 前記インク供給経路は、前記インクタンクから前記記録ヘッドに前記インクを供給するためのインク供給管と、前記洗浄液タンクから前記記録ヘッドに前記洗浄液を供給するための洗浄液供給管が、前記記録ヘッドに設けられたインク供給口の手前で一体となって前記記録ヘッドに接続することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  7. 前記インク供給経路は、前記インクタンクから前記インクを前記記録ヘッドに供給するための前記インク供給管と、前記洗浄液タンクから前記記録ヘッドに前記洗浄液を供給するための前記洗浄液供給管が、それぞれ独立して前記記録ヘッドに接続することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  8. 前記記録ヘッドは、前記インクあるいは前記洗浄液のどちらか一方または両方を前記記録ヘッドの前記インク室から排出する排出管を具備していることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  9. 前記インク供給管と前記洗浄液供給管は、前記インク供給口手前で結合して同一管に一体化し、該同一管はインク及び洗浄液内の異物を濾過するフィルタを介して、前記インク供給口に接続することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  10. 前記インク供給管と前記洗浄液供給管は、それぞれに設けられた前記インク供給口の手前に前記インク内及び前記洗浄液内の異物を濾過するフィルタをそれぞれに介して、該インク供給口に接続することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  11. 前記フィルタは、インク供給下流方向に向かうに従い開口径が大きくなることを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の記録装置。
  12. 前記排出管には、排出ポンプが接続され、前記記録ヘッドの前記インク室内の前記インクあるいは前記洗浄液のどちらか一方または両方を強制排出可能なことを特徴とする請求項8に記載の記録装置。
JP2005057678A 2005-03-02 2005-03-02 記録装置 Withdrawn JP2006240010A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005057678A JP2006240010A (ja) 2005-03-02 2005-03-02 記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005057678A JP2006240010A (ja) 2005-03-02 2005-03-02 記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006240010A true JP2006240010A (ja) 2006-09-14

Family

ID=37046886

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005057678A Withdrawn JP2006240010A (ja) 2005-03-02 2005-03-02 記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006240010A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008102837A1 (ja) * 2007-02-21 2008-08-28 Musashi Engineering, Inc. インクジェット塗布装置におけるクリーニング方法、ノズル検査方法、塗布制御方法、および成膜方法
JP2010052418A (ja) * 2008-07-28 2010-03-11 Ricoh Co Ltd 洗浄方法及びインクジェット記録装置
JP2010274576A (ja) * 2009-05-29 2010-12-09 Seiko Epson Corp 液体吐出装置
JP2010280182A (ja) * 2009-06-05 2010-12-16 Seiko Epson Corp 印刷装置、及び、充填状態切り替え方法
WO2018070605A1 (ko) * 2016-10-10 2018-04-19 (주)안동나염 잉크 배합 시스템, 이를 이용한 고속 디지털 잉크젯 인쇄 장치 및 이를 이용한 고속 디지털 잉크젯 인쇄 방법

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008102837A1 (ja) * 2007-02-21 2008-08-28 Musashi Engineering, Inc. インクジェット塗布装置におけるクリーニング方法、ノズル検査方法、塗布制御方法、および成膜方法
CN102717598A (zh) * 2007-02-21 2012-10-10 武藏工业株式会社 喷墨喷头涂布控制方法
JP2013208618A (ja) * 2007-02-21 2013-10-10 Musashi Eng Co Ltd インクジェット塗布制御方法およびその装置
JP2010052418A (ja) * 2008-07-28 2010-03-11 Ricoh Co Ltd 洗浄方法及びインクジェット記録装置
JP2010274576A (ja) * 2009-05-29 2010-12-09 Seiko Epson Corp 液体吐出装置
JP2010280182A (ja) * 2009-06-05 2010-12-16 Seiko Epson Corp 印刷装置、及び、充填状態切り替え方法
WO2018070605A1 (ko) * 2016-10-10 2018-04-19 (주)안동나염 잉크 배합 시스템, 이를 이용한 고속 디지털 잉크젯 인쇄 장치 및 이를 이용한 고속 디지털 잉크젯 인쇄 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5488052B2 (ja) 液体噴射装置
JP5861653B2 (ja) 流体吐出装置、及び、流体吐出装置の制御方法
JP4349411B2 (ja) 液体吐出装置
JP2010076301A (ja) 液体吐出装置
JP2010083021A (ja) インクジェット記録装置
JP2009285837A (ja) 印刷装置、インク循環方法およびインク初期導入方法
JP2008012766A (ja) 液体供給装置、画像形成装置、及び液体供給方法
KR20190005785A (ko) 기록 장치, 제어 방법 및 저장 매체
US7810898B2 (en) Liquid ejection apparatus and maintenance method for liquid ejection head
US20090219334A1 (en) Ink jet recording head and ink jet recording apparatus
JP2006240010A (ja) 記録装置
US20080252707A1 (en) Liquid supply apparatus, liquid supply method and image forming apparatus
JP6267023B2 (ja) 液体吐出装置、およびその制御方法
JP5434673B2 (ja) 液体噴射装置
JP2007229959A (ja) 液体吐出方法及び装置並びに画像形成装置
JP2006315200A (ja) インクジェット記録ヘッドのメンテナンス方法
JP5983827B2 (ja) 液体噴射装置
JP2007301799A (ja) インクジェット記録ヘッドおよび回復方法
JP2015205418A (ja) インクジェット記録装置
JP2011230317A (ja) 液体噴射装置
JP2008254190A (ja) 液体吐出装置
JP2015180536A (ja) 液体吐出記録装置及び液体回収方法
JP2008200914A (ja) インクジェット記録装置およびインク供給方法
JP5902377B2 (ja) 液体噴射装置
JP5776806B2 (ja) 液体噴射装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080513