JP2006239632A - 静電霧化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】水の補給の手間が不要である上にナノサイズミストの発生のための安定した放電状態を得ることができるものとする。
【解決手段】放電電極2とこれに対向する対向電極3並びに両電極間に高電圧を印加する高圧電源部4、上記放電電極を冷却して放電電極部分に空気中の水分を基に水を生成させる冷却手段5、上記両電極間の放電状態を監視して所要の放電状態を維持する制御手段Cを備え、制御手段は通常状態での冷却手段の制御を放電電流値に応じて行うものであり且つ非通常時である運転開始初期から上記通常制御への移行のための放電電極部分に結露水が生成されかどうかの判断を放電電流値に基づいて行う。静電霧化させるための水を放電電極上に結露水として確保し、また放電状態を監視することで運転初期から結露水の生成と放電による霧化とを安定的に行わせるものである。
【選択図】図1

Description

本発明は静電霧化装置、殊にナノサイズミストを発生させるための静電霧化装置に関するものである。
水が供給される放電電極と対向電極との間に高電圧を印加して放電させることで、放電電極が保持している水にレイリー分裂を生じさせて霧化させることでナノメータサイズの帯電微粒子水(ナノサイズミスト)を生成する静電霧化装置がある。
上記帯電微粒子水は、ラジカルを含んでいるとともに長寿命であって、空間内への拡散を大量に行うことができ、室内の壁面や衣服やカーテンなどに付着した悪臭成分などに効果的に作用し、無臭化することができるといった特徴を有している。
しかし、水タンクに入れた水を毛細管現象によって放電電極に供給するものでは、水タンクへの水の補給を使用者に強いることになる。この手間を不要とするために空気を冷却することで水を生成する熱交換部を設けて、熱交換部で生成した水(結露水)を放電電極に送ることが考えられるが、この場合、熱交換部で結露水を生成してこの水を放電電極まで送るのに少なくとも数分程度の時間がかかってしまう。
特許第3260150号公報
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、水の補給の手間が不要である上にナノサイズミストの発生のための安定した放電状態を得ることができる静電霧化装置を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明に係る静電霧化装置は、放電電極とこれに対向する対向電極並びに両電極間に高電圧を印加する高圧電源部を備えるとともに、上記放電電極を冷却して放電電極部分に空気中の水分を基に水を生成させる冷却手段と、上記両電極間の放電状態を監視して所要の放電状態を維持する制御手段とを備え、上記制御手段は放電電極部分に結露水がある通常状態での冷却手段の制御を放電電流値に応じて行うものであり且つ非通常時である運転開始初期から上記通常制御への移行のための放電電極部分に結露水が生成されかどうかの判断を、放電電流値に基づいて行うものであることに特徴を有している。放電電極を冷却することで静電霧化させるための水を放電電極上に結露水として生じるようにしたものであり、また放電状態を監視することで、運転初期から結露水の生成と放電による霧化とが安定してなされるようにしたものである。
上記制御手段は、運転開始初期の非通常時の冷却手段の冷却能力を環境温度に基づいて決定するものであると、結露水が生成されるまでに要する時間を安定化させることができる。
この時、制御手段は、運転開始初期の非通常時の冷却手段の冷却能力を漸次高めながら放電電流値に基づいた結露水の生成判断を行うものであると、湿度が低い時でも結露水が生成されるまでにかかる時間を短くすることができる。
また、制御手段としては、運転開始時から放電電流を定期的に監視して結露水の生成判断を行うものを用いることができるほか、運転開始時から所定時間が経過するまで放電を停止させているとともに上記所定時間が経過した時点で放電を行わせて、この時点の放電電流値に基づいて結露水の生成判断を行うものも用いることができる。
本発明は、静電霧化させるための水を放電電極上に結露水として生じさせてこれを静電霧化するために、水の補給の手間が不要であるのはもちろん、ナノサイズミストの発生を素早く行うことができるものであり、しかも放電電流値に応じて冷却手段を制御することから、結露水の生成と放電による霧化とが継続して安定的になされるものであり、更には運転初期の結露水が生じるまでの間の制御も放電電流値に基づいて行うものであるために、運転開始初期の放電及び冷却の制御を簡便に行うことができる。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明すると、図1に示すように、この静電霧化装置は、放電電極2とこの放電電極2の一端に所要の距離をおいて対向するとともに内周縁が実質的な電極として機能する対向電極3、これら両電極2,3間に放電用の高電圧を印加する高圧電源部4、上記放電電極2の他端が吸熱側に接続されて放電電極2を露点以下の温度に冷却する冷却手段としてのペルチェモジュール5、ペルチェモジュール用の電源部60を内蔵している電源6、そして制御回路Cで構成されたもので、上記対向電極3は接地されており、放電時には放電電極2側に負もしくは正の高電圧(たとえば−4.6kV)が印加される。図中50はペルチェモジュール5の放熱側に配された放熱フィン、8は環境温度センサである。
上記高圧電源部4は図2にも示すように高圧発生回路40と放電電圧検出回路41と放電電流検出回路42を備えたもので、検出された放電電圧Vv及び放電電流Viは上記制御回路Cに入力され、制御回路Cはこの放電電圧Vv及び放電電流Viを基にペルチェモジュール5の冷却度調整による結露水生成量の調整を行う。
すなわち、放電電極2を冷却することで空気中の水分を放電電極2上に結露させた状態で放電電圧を放電電極2と対向電極3との間に印加する時、放電電極2上の水は図3に示すように対向電極3側に引っ張られてテーラーコーンと称される形状のものとなるとともに、そのテーラーコーンの先端においてレイリー分裂が生じてナノメータサイズの帯電微粒子水が生成されることで霧化がなされる。
この時、放電電極2上の水量が図3(b)に示す状態から少なくなって図3(a)に示すようにテーラーコーンが小さくなれば放電電流も少なくなり、放電電極2上の水量が多くなって図3(c)に示すようにテーラーコーンが大きくなれば放電電流が増大する。ちなみに、−4.4kVの放電電圧の印加時、図3(a)に示す状態では放電電流が3.0μA、図3(b)に示す状態では放電電流が6.0μA、図3(c)に示す状態では放電電流が9.0μAであった。
つまり、結露水の量にテーラーコーンの形状が関係しているとともにテーラーコーンの高さから放電電流も変化するわけであり、これ故に放電電流を測定することにより、テーラーコーンの高さ(結露水の量)を知ることができる。ここにおいて、放電電極2上の結露水の量が更に少なくなれば、放電電極2上の水と対向電極3間での放電ではなく、放電電極2と対向電極3との間で放電が生じてオゾンの発生などを招くことになる。逆に放電電極2上の水が更に多くなれば、対向電極3と水との距離が短くなり、短絡電流が流れて狙いの粒子径のミストが得られなくなる。
このためにここではある放電電圧の時の放電電流値から放電電極2上の水の量を推定し、この推定に基づき放電電極2を冷却する冷却手段であるペルチェモジュール5の冷却度調整による結露水生成量の調整を行うものであり、放電電流が少ない時はペルチェモジュール5の印加電圧を上昇させて放電電極2をさらに冷却して結露水を増加させ、放電電流が多い時は冷却度合を緩和させて結露水を減少させる方向へフィードバック制御することで、放電電極2上の結露水の量が常にナノサイズミストの発生に適した量となるようにしているものであり、この結果、放電によるナノサイズミストを発生させる静電霧化が途切れたりすることなく連続的になされるものである。
ただし、放電電圧が変われば、適切な結露水量を表すことになる放電電流値も変化することから、表1に示すように放電電圧V(n)に応じた最適な放電電流i(n)の範囲を規定し、検出される放電電流i(n)値が上記範囲の中央値i(n)typ付近を維持するようにペルチェモジュール5の印加電圧のデューティ制御を制御回路Cが行うようにしている。
放電電流に基づくフィードバック制御の詳細について説明すると、各回路が安定するまでの時間Δtが経過した時点taで制御回路Cは放電電圧検出回路41と放電電流検出回路42から放電電圧値及び放電電流値を取り込み、一定時間毎の平均値を演算して得られた放電電圧値によって上記表1に基づく放電電流制御の放電電流値上限i(n)max、目標値(中央値)i(n)typ、下限i(n)minを取得し、測定された放電電流i(n)値が目標値i(n)typとなるようにペルチェモジュール5に加える印加電圧をデューティ制御でフィードバック制御するものであり、ここではオーバーシュートを避けるために次のように処理している。
すなわち図4に示すように、時刻taにおいて取り込みを開始した放電電圧値及び放電電流値の平均値v(1),i(1)がΔt時間後の時刻tbにおいて定まり、更に時刻tbにおいて取り込みを開始した放電電圧値及び放電電流値の平均値v(2),i(2)がΔt時間後の時刻tcにおいて定まる時、時刻tb−tc間の上記Δt時間内の放電電流値の差Δi(2)=i(2)−i(1)を求めるとともに、時刻tbでの放電電圧v(1)と前記表1とから求めた時刻tcでの目標放電電流中央値ityp(1)と、時刻tcでの放電電流値i(2)との差Δid(2)とを求め、時刻tb−tc間でのペルチェモジュール5の印加電圧のデューティをD(2)とする時、このデューティD(2)から増分ΔD(2)を
ΔD(2)=a×Δid(2)−b×Δi(2)
(a,bはパラメータ)
で求めて、D(3)=D(2)+ΔD(2)を次の時刻tc−td間でのペルチェモジュール5の印加電圧のデューティとしており、時間Δt毎に以降順次繰り返することで、つまりは
ΔD(n)=a×Δid(n)−b×Δi(n)
をΔt毎に求めて、それまでのデューティD(n-1)に加算して次のデューティD(n)を決定している。放電電流値i(n)と目標放電電流中央値ityp(n)との差分Δid(n)に加えて、放電電流値の差分Δi(n)を考慮することから、前者のみを考慮した場合に生じやすいオーバーシュートを避けることができる。なお、ここで言うデューティ値D(n)及び増分ΔD(n)は、デューティ0〜100%を256分割して割りふったD1〜D256に対応させている。
また、デューティの増加分ΔD(n)を求めるにあたり、それまでのデューティD(n-1)の値に応じた補正関数F{D(1)}を乗算するように、つまり
ΔD(n)=(a×Δid(n)−b×Δi(n))×F{D(n-1)}
とするようにしてもよい。この補正関数F{D(1)}は、それまでのデューティD(n-1)が低い時には小さい値を、デューティD(n-1)が高い時には大きい値を持つことで、デューティ全体の重み付けを行っている。デューティが低い時には印加電圧も低くて電極冷却温度ΔTも低い領域で水もできやすく、これ故にデューティの大幅な変化は結露水の余剰を生じやすくなるために、補正関数F{D(1)}はたとえば0.5として変化率を少なくし、逆にデューティが高い時は放電冷却温度ΔTも高くて結露水ができにくい状態にあることから、補正関数F{D(1)}をたとえば2として変化率を大きくしている。
また、放電電極2が冷えていない運転開始初期には放電電極2上に結露水が生成されていないことから、上記制御は放電電極2上に結露水が確保されてからのものとし、それまでは次のような制御を行っている。
すなわち、制御回路Cは運転開始に伴い、図5に示すように、環境温度センサ8で測定される環境温度を取り込んでこの環境温度に応じた電極冷却温度Tを設定する。つまり環境温度(室温)が18℃であれば水が氷結する温度−1℃を勘案して温度を19℃下げることとし、この電極冷却温度Tに応じたペルチェ印加電圧を設定する。なお、ペルチェモジュール5は電極冷却温度Tと印加電圧とは図6に示す特性を有することから、電極冷却温度Tが大となるほど、印加電圧を高くすることになる。この時、ここでは印加電圧をPWM制御で行っているために、制御回路Cは上記印加電圧を得ることができるデューティ(Duty)値を電源6に対して出力してペルチェモジュール5の冷却を開始させる。この時、制御回路Cは高圧電源部4も同時に作動させて放電を開始するとともに放電電流検出回路42による放電電流の検出を行う。
放電電極2上に水があれば放電電流が流れることになるが、結露水が生成されるに至っていない時点では正常であれば放電電流は殆ど流れないことになる。このために、ゼロに近い定数Iini(μA)を設定して、制御回路Cは検出された電流値Iが定数Iini未満であれば、図5の右側のフローに示すように、正常時の動作として放電電圧の印加状態を保ったまま、電流値Iの監視を定期的に続け、電流値Iが定数Iini(μA)以上となった時点で前述の放電電流制御の状態に移行する。つまり、放電電極2が冷却されて結露水が付着すれば、放電電極2には高圧が印加されている状態であるために電界の力によって結露水は放電電極2の先端に集まりはじめ、結露水がある程度結集すると放電による静電霧化が開始されるとともに、この時点で通常の放電電流に基づくフィードバック制御に移行するのである。
上記フィードバック制御に移行する条件となる電流値Iが定数Iini(μA)以上となるまでの間、制御回路Cは定期的にデューティ値を小刻みに高くしてペルチェモジュール5に印加する電圧を漸次高くしていくことで、結露水の生成を早める処理も行っており、湿度が低い場合に結露水の確保が遅くなってしまうということがない。なお、ここではデューティ値D(n)が100%デューティとなるD256となった時点でもフィードバック制御の状態に移行するようにしてある。
一方、運転開始初期に測定した電流値IがIini(μA)以上であれば、放電電極2の先端にゴミが付着していてこのゴミのために金属放電が生じている、あるいは環境の湿度が異常に高い、あるいは前回の運転時の結露水が放電電極2に残っているといったことが考えられることから、この時は次のような処理を行う。
すなわち、図5の左側のフローに示すように、高圧電源部4を停止させるとともにペルチェモジュール5への電圧印加も停止させた状態を一定時間だけ保ち、その後、再度高圧電源部4及びペルチェモジュール5を作動させ、この状態で放電電流値Iを計測する。ペルチェモジュール5を一定時間停止させるのは、環境の湿度が異常に高い場合の可能性を無くすためであり、また、前回の運転時の結露水がなくなるのを待つためである。
そして放電及び冷却を再開した時点での放電電流値Iが所定値Ip(Ipの値は上記Iiniと同じもしくは少し大)より低ければ、放電電極2に水ができて金属放電から水での放電状態に移行したと判断して、前述のフィードバック制御に移行する。放電電流値Iが上記所定値Ipより高ければ、高圧電源部4を停止させて、この状態でデューティ値を一段もしくは複数段高めた状態で放電電極2の冷却を行い、所定時間が経過すれば高圧電源4を作動させて放電電流値Iを測定し、再度所定値Ipと比較するということを、デューティ値が100%(D256)となるまで繰り返す。
放電電極2に水がついていないにもかかわらず放電電流が大の時は、上述のように金属放電を起こしていると考えられるとともに、この状態での放電継続は放電電極2の劣化やオゾンの発生につながるために、高圧放電は定期的に繰り返されることになる電流値Iの測定の際にだけなされるようにしているものである。なお、ペルチェモジュール5のデューティ値は上述のように漸増させていくのであるが、最大になってしまって場合は、環境が低温低湿といった結露水の生成に厳しい環境であって、現状のペルチェモジュール5の冷却能力では結露水を確保することができないとの判断で高圧電源4のオフに加えてペルチェモジュール5もオフとする。
図7は放電電極2が冷えていない運転開始初期の制御フローの他例を示しており、制御回路Cは運転開始に伴い、環境温度センサ8で測定される環境温度を取り込んでこの環境温度に応じた電極冷却温度Tに対応するデューティ値を設定して、ペルチェモジュール5の冷却を開始させ、高圧電源部4を作動させずにペルチェモジュール5による放電電極2の冷却のみを行う状態をしばし継続した後、高圧電源部4を作動させて放電を開始させる。結露水が生成されるであろう時間だけ待って放電を始めるわけであり、この時間は1分以上であることが望ましい。そして、初期の数分間で生成される結露水の量で放電を始めた時の放電電流の上限値として定めたImaxの値よりも、放電開始時の放電電流値Iが小さければ、放電電極2に正常に水が付いたと判断して前述のフィードバック制御に移行する。水が生じていると推察される時期に放電を開始するために、放電電極2の劣化や摩耗が生じにくくなっているものである。なお、水ができていない場合にもI<Imaxとなってフィードバック制御に移行してしまうが、この状態では放電電流Iが殆ど流れていないことから、放電電極2の劣化や摩耗は少ない上に、水ができてしまえば本来の放電電流値での放電状態となるために問題となるほどのことはない。
一方、放電開始時の放電電流値Iが上記上限値Imax以上であるならば異常があると判断して、図7において左側のフローに示すように、高圧電源部4を停止させるとともにペルチェモジュール5への電圧印加も停止させた状態を一定時間だけ保ち、その後、再度高圧電源部4の動作による放電のみを再開させて、この状態で放電電流値Iを計測する。ペルチェモジュール5を一定時間停止させるのは、環境の湿度が異常に高い場合の可能性を無くすためであり、また、前回の運転時の結露水がなくなるのを待つためである。
そして放電を再開した時点での放電電流値Iが所定値Ip(Ipの値は前記Iiniと同じもしくは少し大)より低ければ、放電電極2に付着していた水が殆どなくなったために放電電流が減少したとの判断により、通常のフィードバック制御に移行する。
この時点でも放電電流値Iが所定値Ip以上であれば、異常は水の量が多かったためではなく、逆に水がない状態で金属放電が生じていたからとの判断で、放電を停止させるとともにペルチェモジュール5のみを最大デューティで動作する状態を一定時間保って、放電電極2に水が短時間で生成されるようにした後、放電を開始させて再度放電電流値Iを計測し、この電流値Iが前記上限値Imaxより小さければ、前述の場合と同様の判断で通常のフィードバック制御に移行し、前記上限値Imax以上であれば、環境が低温低湿といった結露水の生成に厳しい環境であって、現状のペルチェモジュール5の冷却能力では結露水を確保することができないとの判断で高圧電源4のオフに加えてペルチェモジュール5もオフとする。この時、一定時間後に運転を最初から開始させるモードを設けておけば、連続運転中でも回りの環境が代わって結露水を確保できる環境になった時点で正常運転に至るものとなる。
運転開始初期の制御を上記のいずれの制御で行うにせよ、放電電流値に基づいて結露水が生成されたかどうかを判断するものであり、放電電極温度や湿度を測定しなくても運転開始初期を含めて結露水を適切に確保して霧化させることができる。特に精度をあまり期待することができない湿度センサーを用いなくてもすむことや、高圧が印加される放電電極そのものの温度を測定することが困難で放電電極近傍の温度を測定しなくてはならないが故に、放電電極温度も正確に検出することが難しいことなどを考慮すれば、これらの検出部材が不要であるにもかかわらず、適切な制御を行うことができる点で大きな利点を有している。
本発明の実施の形態の一例の回路図である。 同上のブロック回路図である。 (a)(b)(c)は放電時に放電電極上の結露水で形成されるテーラーコーンの状態を示す説明図である。 同上の放電電流フィードバックに関する説明図である。 運転開始初期の動作を示すフローチャートである。 ペルチェモジュールの印加電圧−電極冷却温度の特性図である。 運転開始初期の他の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
C 制御回路
2 放電電極
3 対向電極
4 高圧電源部
5 ペルチェモジュール

Claims (5)

  1. 放電電極とこれに対向する対向電極並びに両電極間に高電圧を印加する高圧電源部を備えるとともに、上記放電電極を冷却して放電電極部分に空気中の水分を基に水を生成させる冷却手段と、上記両電極間の放電状態を監視して所要の放電状態を維持する制御手段とを備えた静電霧化装置であって、上記制御手段は放電電極部分に結露水がある通常状態での冷却手段の制御を放電電流値に応じて行うものであり且つ非通常時である運転開始初期から上記通常制御への移行のための放電電極部分に結露水が生成されかどうかの判断を、放電電流値に基づいて行うものであることを特徴とする静電霧化装置。
  2. 制御手段は、運転開始初期の非通常時の冷却手段の冷却能力を環境温度に基づいて決定するものであることを特徴とする請求項1記載の静電霧化装置。
  3. 制御手段は、放電電流値に基づいて結露水の生成判断を、運転開始初期の非通常時の冷却手段の冷却能力を漸次高めながら行うものであることを特徴とする請求項2記載の静電霧化装置。
  4. 制御手段は、運転開始時から放電電流を定期的に監視して結露水の生成判断を行うものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の静電霧化装置。
  5. 制御手段は、運転開始時から所定時間が経過するまで放電を停止させているとともに上記所定時間が経過した時点で放電を行わせて、この時点の放電電流値に基づいて結露水の生成判断を行うものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の静電霧化装置。
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