JP2006234319A - 室外ユニットおよびベルト張り直し方法 - Google Patents

室外ユニットおよびベルト張り直し方法 Download PDF

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拓也 岡田
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Abstract

【課題】 初期伸びを略一定にすることができ、それによりベルトの張力を確実に管理することができる手段を備えた室外ユニットを提供することを目的とする。
【解決手段】 本発明にかかる室外ユニット1は、冷媒を圧縮し冷媒回路を循環させる圧縮機5と、圧縮機5をベルト19によって駆動するガスエンジン3と、空調運転を制御する制御部20と、を備えた室外ユニット1において、制御部20には、ベルト19に初期伸びを発生させるベルト運転モードが備えられていることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、室外ユニットおよびベルト張り直し方法に関するものである。
一般に、室内熱交換器を備える室内ユニットと、圧縮機、室外熱交換器などの要素を備える室外ユニットとを冷媒回路を用いて接続して、室内の冷房,暖房などの空調運転を行う空気調和装置が知られている。室外ユニットの圧縮機は、モータ、ガスエンジン等の駆動源によって直接にあるいはベルトを介して駆動されている。
圧縮機が、駆動源からベルトによって駆動されている場合には、ベルトの張力を理論張力以上に維持しないと滑りが発生するので、ベルトの張力調整は重要な問題である。
張力調節には、テンションプーリが用いられることが多いが、空気調和装置では、設計寿命が3万時間で、メンテナンス時期が1万時間とされているので、寿命が2〜3千時間と短いテンションプーリは利用できない。
このため、空気調和装置では、特に、ベルト取り付け時の張力設定が重要課題となっている。ベルトは取り付け直後に、初期伸びという現象が発生し、張力が急激に緩むので、再度張力を設定し直すというベルト張り直しという作業が行われている。
したがって、このベルト張り直し作業が容易に行われる構造が、例えば特許文献1等種々提案されている。
特開平9−166083号公報(段落[0016]〜[0020],及び図1〜図*)
しかしながら、このベルト張り直し作業は、作業員が個々の経験に基づいて実機試運転を行いながら実施している状態であるので、装置毎あるいは同じ装置でも時期が異なればベルトの初期伸び量は異なるという問題があった。
ベルトの初期伸び量がことなれば、ベルト張力を例え同じ設定値に再度設定したとしても、その後のベルト伸び量にバラツキが発生することになり、著しい場合には、1万時間経過する前にベルト張力が理論張力を下回って滑りを発生して運転できなくなる恐れがあるという問題点があった。
また、これを解消するために、初期伸び量を十分大きくなるまで試運転を行うと、作業時間が多くなり、作業効率が落ちるという問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑み、初期伸びを略一定にすることができ、それによりベルトの張力を確実に管理することができるベルト張り直し方法およびそれを用いた室外ユニットを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかる室外ユニットは、冷媒を圧縮し冷媒回路を循環させる圧縮機と、該圧縮機をベルトによって駆動する駆動源と、空調運転を制御する制御部と、を備えた室外ユニットにおいて、前記制御部には、前記ベルトに初期伸びを発生させるベルト運転モードが備えられていることを特徴とする。
本発明によれば、圧縮機と駆動源との間に、ベルトを掛け渡した際、制御部は所定のベルト運転モードによって駆動源を駆動する。このベルト運転モードでの運転によって、ベルトには初期伸びが発生する。この初期伸びによってベルトの張力は設定値よりも小さくなるので、ベルトの張力を再度設定値になるように張り直しを行う。
このように、ベルトの初期伸びは、ベルト運転モードに沿って駆動されて発生させられるので、何時、誰が行ったとしてもベルトに作用する影響は略同一である。このため、ベルトの初期伸びも略一定になるので、ベルトの張力を確実に管理することができる。したがって、初期伸び発生条件の違いによるベルト張力の設定がバラツク場合にあった予期しないスリップが発生する恐れを防止することができる。
また、本発明にかかる室外ユニットでは、前記ベルト運転モードは、前記圧縮機と前記ベルトとの係合を断ち、かつスタータによって前記駆動源を短周期で断続的に駆動するものであることを特徴とする。
このように、ベルト運転モードは、圧縮機とベルトとの係合を断って駆動するので、ベルトは、オイルの量、粘度、冷媒の量等の圧縮機側の条件変動に影響されない。また、駆動源はスタータによって駆動されるので、ベルトは駆動源の立ち上げ時に起こる大きさが予想できない急激な吹上りの影響を受けることがない。これらにより、ベルトの初期伸びを一層一定にすることができる。
また、スタータは駆動源を短周期で断続的に駆動するので、効率的にベルト初期伸びが発生するので、ベルトの交換等での取付け作業時間を短縮することができる。
また、本発明にかかる室外ユニットは、前記ベルト運転モードには、少なくとも前記駆動源の回転数、前記圧縮機との断接および前記圧縮機の容量弁の開度を所定シーケンスに沿って変動させて、前記駆動源を少なくとも数分間運転する模擬実運転モードが備えられていることを特徴とする。
このように、ベルトは模擬実運転モードによって実運転によるのと略同等の影響をうけるので、一層精密な張力設定を行うことができる。
また、本発明にかかる室外ユニットは、上部に前記圧縮機および前記駆動源を取付ける架台と、前記圧縮機と前記架台との間に設けられ、前記圧縮機を前記ベルトが延在する延在方向にガイドする案内部と、先端部に前記圧縮機へ螺合される螺合部を有し、中間部に該螺合部よりも径が大きくかつ前記架台の厚さよりも長い規制部を有する規制ボルトと、を備え、前記架台は、長手方向が前記延在方向に沿うように設けられ、前記規制ボルトが通された少なくとも1つの長孔を有することを特徴とする。
本発明によれば、圧縮機は、架台に固定しない状態で案内部に沿って移動させると、ベルトの延在する延在方向に移動するよう方向が制限されることになるので、圧縮機を移動させることによって、ベルトの張力を調節することができる。
この際、圧縮機を固定しない状態で移動させると、圧縮機はベルトの張力で引っ張られ、浮き上がるが、この浮き上がり量は規制ボルトを取付けることによって規制部の長さと架台の厚さとの差分に限定されることになるので、略一定に維持することができる。
この状態で、ベルトの張力を調節した後、圧縮機を任意の固定手段によって架台に固定すると、ベルトが伸ばされるので、ベルトの張力は調節した張力より大きくなるが、規制部の長さによってある程度の量に収められる。よって、規制ボルトによって圧縮機の浮き上がり量は略一定に維持されるので、ベルトの伸び量も略一定にでき、ひいては張力の増加も略一定にできるので、これを見込んで張力を設定すれば所定の張力に調節することができる。
本発明にかかるベルト張り直し方法は、冷媒を圧縮し冷媒回路を循環させる圧縮機と、該圧縮機をベルトによって駆動する駆動源と、空調運転を制御する制御部と、を備えた室外ユニットのベルト張り直し方法において、前記制御部がベルト運転モードに沿って運転し、前記ベルトに初期伸びを発生させた後、前記ベルトの張力を設定し直すことを特徴とする。
このように、ベルトの初期伸びは、ベルト運転モードに沿って駆動されて発生させられるので、何時、誰が行ったとしてもベルトに作用する影響は略同一である。このため、ベルトの初期伸びも略一定になるので、ベルトの張力を確実に管理することができる。したがって、初期伸び発生条件の違いによるベルト張力の設定がバラツク場合にあった予期しないスリップが発生する恐れを防止することができる。
また、本発明にかかるベルト張り直し方法では、前記ベルト運転モードは、前記圧縮機と前記ベルトとの係合を断ち、かつスタータによって前記駆動源を短周期で断続的に駆動するものであることを特徴とする。
このように、ベルト運転モードは、圧縮機とベルトとの係合を断って駆動するので、ベルトは、オイルの量、粘度、冷媒の量等の圧縮機側の条件変動に影響されない。また、駆動源はスタータによって駆動されるので、ベルトは駆動源の立ち上げ時に起こる大きさが予想できない急激な吹上りの影響を受けることがない。これらにより、ベルトの初期伸びを一層一定にすることができる。
また、スタータは駆動源を短周期で断続的に駆動するので、効率的にベルト初期伸びが発生するので、ベルトの交換等での取付け作業時間を短縮することができる。
本発明によれば、制御部に備えられたベルト運転モードによってベルトの初期伸びを発生させるようにしたので、初期伸びを略一定にすることができ、それによりベルトの張力を確実に管理することができる。
以下、本発明の第一実施形態にかかる室外ユニット1について、図1〜図7を用いて説明する。本実施形態は、本発明をガスヒートポンプ式空気調和装置の室外ユニット1に適用したものである。
図1は、室外ユニット1の一部を切欠いて示す斜視図である。
室外ユニット1は、ガスエンジン3と、2台の圧縮機5とを収容するエンジン室7を下部に備えている。ガスエンジン3は、動力源の一例であって、可燃ガスを燃料として作動するガスエンジンである。エンジン室7の上方には、ガスヒートポンプ式空気調和装置の室外熱交換器およびファン等を内蔵する熱交換器室9が設けられている。
ガスエンジン3の駆動軸11には、駆動プーリ13が取り付けられている。圧縮機5の回転軸15には、従動プーリ17が図示しないクラッチを介して取り付けられており、圧縮機5の回転軸15は、クラッチの断接によって、従動プーリ17と断接される。駆動プーリ13と各従動プーリ17とには、ベルト19が巻き掛けられている。
なお、ベルト19には、裏からのテンションに強いリブドベルトが用いられている。
ガスエンジン3と圧縮機5とは、ベルト19のテンションが程好い緊張状態となるように架台21によって一体的に固定されている。
なお、ガスエンジン3は、ガソリンエンジンや電気モータでも良い。また、室外ユニット1のエンジン室7には、上述の他、図示を省略しているが、ガスエンジン3を冷却するためのラジエータ及びこの冷却水を循環するための冷却水ポンプなどの冷却系統、吸気サイレンサなどガスエンジン3の吸気系統、排気マフラなどガスエンジン3の排気系統、ガスエンジン3の潤滑油を循環させるオイル系統、室内及び室外の熱交換器内を循環する冷媒の冷媒回路などが内蔵されている。
また、各系統および冷媒回路に設けられるセンサの信号を検出するとともに各系統および冷媒回路に設けられる電磁弁などを制御する制御部20が内蔵されている。制御部20には、後述するベルト運転モードが搭載されている。
次に、図2および図3を参照して、ガスエンジン3および圧縮機5の関連構造について説明する。
図2は、図1のガスエンジン3と圧縮機5との位置関係を一部断面にして示す平面図、図3は、図1のガスエンジン3と圧縮機5とを一部断面にして示す側面図である。
架台21には、各圧縮機5を据え付ける位置に駆動軸11の軸線方向と直交する方向(ベルト19が延在する延在方向)に沿って直方体形状の凸条23が2つずつ平行に設けられている。
圧縮機5の底部25には、圧縮機5の回転軸15の軸線方向と直交する方向に沿って延びる溝27が2つ設けられている。溝27は、凸条23に対して摺動可能に嵌り合う形状及び配置に設けられている。
この凸条23と溝27とによって本発明の案内部が構成されている。
また、溝27の近傍には、圧縮機5を固定するための固定ボルト29が螺合される固定用ネジ穴31が設けられている。固定用ネジ穴31は、溝27の近傍に少なくとも1つあればよい。図2に示されるように溝27を挟む両側にそれぞれ少なくとも1つずつ、合計で3つ設けると、一層しっかりと固定することができる。
架台21には、固定用ネジ穴31に対応する位置に固定ボルト29を通すための長孔33,34が、その長手方向が凸条23と略平行となるように設けられている。
長孔33は、ガスエンジン3側に設けられ、それに対応する底部25には固定用ネジ穴31が1つもうけられている。また、長孔34は、長孔33よりも長手方向の長さが長く形成されており、両端の近傍位置に対応する底部25には、固定用ネジ穴31が2つ形成されている。
また、図2に示されるように、圧縮機5の底部25には、溝27と平行にガスエンジン3から離れる外方向へ開口する調整用ネジ穴35が設けられている。この調整用ネジ穴35が開口する側の架台21の縁には、立ち上がり部37が形成されている。調整用ネジ穴35に対応する位置の立ち上がり部37には、調整用ネジ穴35と螺合するテンション調整ボルト39を通す貫通孔41が設けられている。
次に、規制ボルト45について、図4をも参照して説明する。
規制ボルト45は、先端部のネジが切られた螺合部47と、中間部の規制部49と、頭部51と、から構成されている。
規制部49は、長孔34に挿入される円筒形状をしており、螺合部47の径より大きい径を有している。また、規制部47の長さLは、架台21の厚さDより大きくなるように構成されている。規制部49の頭部51側は、圧縮機5の設置時には、長さLと厚さDとの差分Pだけ架台21から下方へ突出している。
頭部51は、回転力が付与される部位であり、その外径は長孔34の幅より大きく形成されている。
圧縮機5の底部25の長孔34に対応する位置には、2つの固定用ネジ穴31の中間位置に、規制ボルト45の螺合部47が螺合される規制用ネジ穴43が設けられている。
以上説明した室外ユニット1のベルト張力の調整動作について説明する。
まず、ガスエンジン3と圧縮機5とを設置する時のベルト張力調整について説明する。
設置されたガスエンジン3に架台21を固定する。
次に、圧縮機5の低部25の溝27を凸条23に合わせて架台21に載せる。駆動プーリ13と従動プーリ17とを同じ面内にあわせて固定する。駆動プーリ13と従動プーリ17とにベルト19をそれぞれ巻き掛けた後、圧縮機5をそれぞれ駆動軸11から離れる方向にスライドさせ、ベルト19の張力を設定値になるように調整し、その位置において圧縮機5を架台21に固定ボルト29によって固定する。
その後、架台21の立ち上がり部37に設けられた貫通孔41にテンション調整ボルト39を通して圧縮機5の調整用ネジ穴35に螺合させる。また、規制ボルト45の螺合部47を長孔34に貫通させて圧縮機5の底部25の規制用ネジ穴43に螺合させる。
次に、室外ユニット1のガスエンジン3で圧縮機5を駆動した時のベルト19の張力変化の状況を図5によって説明する。
当初張力Aに設定したベルト19の張力変動は、図5に示されるように、初期なじみ期X、なじみ期Y、初期磨耗期Zおよび安定領域Wの4段階に区分される。
初期なじみ期Xは、ベルトが数回転する程度の期間であり、ベルトは急速になじみ、張力は0.7〜0.8Aに急速に低下する。
なじみ期Yは、初期なじみ期Xでの急激ななじみ現象が終わった後で、さらにベルト19のなじみが継続される時期で、時間としては10〜60分程度までである。この時、張力は0.6A程度まで低下する。
初期磨耗期Zは、なじみの時期が終了した後で、ベルト19の磨耗が進むことにより、ベルト19が緩み張力が低下する時期である。張力低下の割合は、大幅に減少する。
初期磨耗期Zは、幅があるが略100時間程度までで、それが経過すると磨耗もあまり進まない時期に至り、張力の低下がほとんどない安定領域Wに入ることになる。
室外ユニット1は、安定領域Wにおいて理論張力(伝動のためにベルトに与えるべき理論上の張力)Tよりも大きな張力を有している必要がある。
このために、初期磨耗期Zに入る段階と判断した時期を主体として、ベルト19を再度設定張力Aにする張り直し作業が行われている。
次に、この張り直し作業について説明する。
本実施形態では、張り直し作業の前に、ベルト19に対して管理された初期伸びを付与するベルト運転モードが制御部20に備えられている。
ベルト運転モードとしては、例えば、図6に例示されるスタータ運転モード53と、図7に例示される模擬実運転モード55とが備えられている。
スタータ運転モード53は、例えば、スタータを5秒間オンし、次いで5秒間オフし、これを3回繰り返して1セットとし、これを3セット行うものである。
スタータ運転モード53では、圧縮機5のクラッチをオフとし、回転軸15に対して従動プーリ17が自由に回転できるようにされている。これにより、ガスエンジン3の駆動力が圧縮機5に伝達されないので、ベルト19には、圧縮機5を含む冷媒回路側の条件は影響しないことになる。このため、冷媒回路側の条件が一致していなくてもベルトの初期伸び量は変動しない。
また、スタータを5秒間隔で断続的に駆動するだけで、ガスエンジン3を駆動しないので、ガスエンジン3の立ち上がり時の急激な吹上りが発生しない。
このガスエンジン3の吹上りは、オイルの粘度によって大きく変動するが、スタータ駆動モード53ではこの影響がないので、ベルト19の初期伸びは略一定にすることができる。すなわち、管理された初期伸びを発生させることができる。
このように、スタータ駆動モード53によれば、時期によりまたは室外ユニット1により条件の異なる冷媒回路や、ガスエンジン3の吹上り等に影響されずにベルト19の初期伸びを発生させるので、ベルト19の初期伸び量を略一定にできる。
また、ベルト19はスタータによって断続的に運転されるので、早急になじみ、初期なじみ期Yに到ることとなる。そして、ここまでの時間は略180秒であるので、非常に短時間で、ベルト19に初期伸びを発生させることができる。
したがって、ベルト19への初期伸びの付与が短時間で行えるので、張り直し作業全体も短時間で行うことができる。
なお、スタータの駆動は9回に限定されるものではなく、所要の初期伸びを付与するために必要な回数を選定すればよい。
次に、模擬実運転モード55について説明する。
模擬実運転モード55は、例えば、図7に示されるように、ガスエンジン3の回転数を900rpmと1500rpmとの間で数回変動させ、その間に、クラッチを数回オン(ON)、オフ(OFF)させるとともに、圧縮機5の容量弁をフル(F)とパーシャル(P)との間で数回変動させるものである。
このようにして、略10分程度運転し、ベルト19に実機運転と同様な影響を与えて、初期伸びを発生させるものである。したがって、ベルト19には、初期なじみ期Yの初期伸びを確実に発生させることができる。
模擬実運転モード55では、ベルト19に大きく影響するガスエンジン3の回転数、クラッチの断接(冷媒回路の断接)および圧縮機5の容量を、所定のシーケンスに沿って変動させてベルト19に付与することによって、ベルト19の初期伸びを同一条件で発生させるようにしたものである。これにより、時期または室外ユニット1の別によらず、ベルト19に一定の管理できる初期伸びを発生させることができる。
次に、このようにして、ベルト19に初期伸びを発生させた後に行うベルト19の張り直し作業について説明する。
まず、固定ネジ29を取り外し、圧縮機5を移動できるようにする。この状態では、圧縮機5はベルト19の張力によってガスエンジン3の方向へ引っ張られるので、駆動軸11を中心として回動することによって上方へ浮き上がる。
この時、図4(a)に示される状態であった規制ボルト45は、圧縮機5とともに上方へ移動するが、図4(b)に示されるように、頭部51が架台21に当接して移動を停止させられる。
これにより、圧縮機5の上動も停止されるので、圧縮機5は常に規制部49の長さLと架台の厚さDとの差分Pだけ上昇させられることになる。
この(図2破線の)状態で、調整ボルト39を回転させて、圧縮機5をガスエンジン3から離隔する方向へ例えば距離L1だけ移動させる。圧縮機5は、図2の二点鎖線で示されるように、凸条23と溝27とによってベルト19の延在方向に距離L1移動することになるので、その分ベルト19は張られ張力が増加することになる。
ベルト19の張力が所要の値となった時点で、調整ボルト39を止め、固定ボルト29によって圧縮機5を固定する。
この時、圧縮機5は固定ボルト29によって下方へ移動させられた後固定されることになるので、ベルト19は設定時点に比べて若干伸ばされた状態で固定される。このため、ベルト19の張力は設定時点に比べて大きくなるが、規制ボルト45によって圧縮機5の浮き上がり量は常に差分Pに維持されるので、ベルト19を固定する場合の伸び量は略一定に維持することができる。このため、上動した圧縮機5を固定する際における張力の増加は略一定にできるので、これを見込んで張力を設定すればベルト19の張り直しによる張力を所定の値に調節することができる。
張り直し作業は、スタータ駆動モード53あるいは模擬運転モード55によってベルト19に管理された初期伸びを発生させた後で行われるので、ベルトの張力を確実に管理することができ、初期伸び発生条件の違いによるベルト張力の設定がバラツク場合にあった予期しないスリップが発生する恐れを防止することができる。
なお、スタータ運転モード53によって発生した初期伸びを張り直した後、模擬実運転モード55によってベルト19に初期伸びを発生させて再度ベルト19の張り直しを行うようにしてもよい。
こうすることによってベルト19には一層大きな初期伸びを発生させることができ、1万時間後でも確実に理論張力以下にならないように張力を設定することができる。
本発明の一実施形態にかかる室外ユニットの一部切欠いて示す斜視図図である。 図1のガスエンジンと圧縮機との位置関係を一部断面にして示す平面図である。 図1のガスエンジン3と圧縮機5とを一部断面にして示す側面図である。 本実施形態にかかる規制ボルトの取り付け状態を示す断面図である。 ベルトの張力の経時変化を示すグラフである。 スタータ駆動モードを示す説明図である。 模擬実運転モードを示す説明図である。
符号の説明
1 室外ユニット
3 ガスエンジン
5 圧縮機
19 ベルト
20 制御部
21 架台
23 凸条
27 溝
29 固定ボルト
33,34 長孔
45 規制ボルト
47 螺合部
49 規制部
53 スタータ駆動モード
55 模擬実運転モード

Claims (6)

  1. 冷媒を圧縮し冷媒回路を循環させる圧縮機と、
    該圧縮機をベルトによって駆動する駆動源と、
    空調運転を制御する制御部と、を備えた室外ユニットにおいて、
    前記制御部には、前記ベルトに初期伸びを発生させるベルト運転モードが備えられていることを特徴とする室外ユニット。
  2. 前記ベルト運転モードは、前記圧縮機と前記ベルトとの係合を断ち、かつスタータによって前記駆動源を短周期で断続的に駆動するものであることを特徴とする請求項1に記載の室外ユニット。
  3. 前記ベルト運転モードには、少なくとも前記駆動源の回転数、前記圧縮機との断接および前記圧縮機の容量弁の開度を所定シーケンスに沿って変動させて、前記駆動源を少なくとも数分間運転する模擬実運転モードが備えられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の室外ユニット。
  4. 上部に前記圧縮機および前記駆動源を取付ける架台と、
    前記圧縮機と前記架台との間に設けられ、前記圧縮機を前記ベルトが延在する延在方向にガイドする案内部と、
    先端部に前記圧縮機へ螺合される螺合部を有し、中間部に該螺合部よりも径が大きくかつ前記架台の厚さよりも長い規制部を有する規制ボルトと、を備え、
    前記架台は、長手方向が前記延在方向に沿うように設けられ、前記規制ボルトが通された少なくとも1つの長孔を有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の室外ユニット。
  5. 冷媒を圧縮し冷媒回路を循環させる圧縮機と、
    該圧縮機をベルトによって駆動する駆動源と、
    空調運転を制御する制御部と、を備えた室外ユニットのベルト張り直し方法において、
    前記制御部がベルト運転モードに沿って運転し、前記ベルトに初期伸びを発生させた後、前記ベルトの張力を設定し直すことを特徴とするベルト張り直し方法。
  6. 前記ベルト運転モードは、前記圧縮機と前記ベルトとの係合を断ち、かつスタータによって前記駆動源を短周期で断続的に駆動するものであることを特徴とする請求項5に記載のベルト張り直し方法。
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JP2006250436A (ja) * 2005-03-10 2006-09-21 Yanmar Co Ltd エンジン駆動式ヒートポンプ

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