JP2006230967A - 美容処理に伴う液ダレ防止部材と防止方法 - Google Patents

美容処理に伴う液ダレ防止部材と防止方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006230967A
JP2006230967A JP2005078024A JP2005078024A JP2006230967A JP 2006230967 A JP2006230967 A JP 2006230967A JP 2005078024 A JP2005078024 A JP 2005078024A JP 2005078024 A JP2005078024 A JP 2005078024A JP 2006230967 A JP2006230967 A JP 2006230967A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
knitted fabric
prevention member
preventing
liquid
dripping
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005078024A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4617495B2 (ja
Inventor
Yumiko Matsumoto
由美子 松本
Yasushi Aoki
泰 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2005078024A priority Critical patent/JP4617495B2/ja
Publication of JP2006230967A publication Critical patent/JP2006230967A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4617495B2 publication Critical patent/JP4617495B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cleaning And Drying Hair (AREA)

Abstract

【課題】タオルのように何度も繰り返し使用できる「耐久消費材」であって、液ダレを不快感なく防止でき、洗濯や乾燥などの維持管理が簡単・容易である液ダレ防止部材と液ダレ防止方法とを提案する。
【解決手段】ゴム編み布地等からなる弾性素材2と、ニットなどの編み布地からなる液ダレを吸収する素材4と、ターバン状のセッティングがズレ落ちないように防止するネット状の編み布地からなるズレ落ち防止素材6とを組み合わせて縫製した中心部が穴開き状の液だれ防止部材を開発し、これを頭からかぶり、首筋から肩まで下ろした後、ターバン状にセッティングし、頭部をネット状編み素材によって覆うようにする防止方法。
【選択図】 図1

Description

本発明は美容院での美容技術や一般家庭での美容処理技術に関する。
パーマや髪染等の美容処理は、1剤として還元剤を用い、2剤として酸化剤を用い、この組み合わせによって行う。髪の毛は硫黄「S」を持ついわゆるシステイン結合をもち、「S」と「S」との結びつきが強い。パーマの場合、これを自由な形状に変えるためにこの結合をきるために還元剤を使う。
実際のパーマ処理としては、シャンプーをして、髪の汚れや脂肪分を取り除き、還元剤を塗布し、ロットに巻きつけ、ビニールキャップをかぶせて、空気との接触を遮断しつつ、10〜20分静置する。還元剤によって与えられた水素「H」によって「S」と「S」の結合が切れ、メルカプタン基「SH基」ができる。
この後、酸化剤を用い、メルカプタン基「SH基」から水素「H」を取り、元の位置とは外れた位置で「S」と「S」とを結合させ、変えた形状に固定するようにしていた。還元剤を塗布し、ロットにまきつけ、10〜20分静置した後、この酸化剤を付着し、ここでも10〜20分程度所定の時間静置し、その後ロットを外すようにしていた。
髪染の場合、第1剤に還元剤とジアミン系の染料が含まれ、還元剤によって髪の毛を膨潤させ髪の毛の組織であるキューティクルの間隙を広げ、キューティクル内にこの染料を入れた。
第2剤の酸化剤がキューティクル内に入るとジアミン系の染料は重合し、大きな粒子となってはっきりとした色に発色した。大きくなった染料粒子は水洗いしてもキューティクルの外に流れ落ちにくくなった。
このようにパーマや髪染などの美容処理では、還元剤や酸化剤をその都度60〜100cc位使用する。これを髪に塗布したり、付着させたりするため、そのまま放置すればこの液がつたい落ち、額、頬、首筋、衣服等に流れ落ちる。不潔で気持ちが悪いだけでなく、皮膚をただれさせる事もあった。
そこで従来は、綿タオルを用い、首筋にかけたり、首筋から額にかけてターバン状に巻きつけ、この液が流れ落ちるのを防いできた。綿タオルは吸湿性に優れてはいたが、生地が固く、この液だれを防ぐために、このタオルと額や皮膚の間のすき間をなくそうとすると、かなり固くターバン状にタオルを結わえなくてはならなかった。そして、きつく結べば結んだで、結わえられた客やユーザは頭部を締め付けられて、顔のまわりがうっとうしく、視野も狭まり不快感が残った。
綿タオルをこの液だれ防止に使用するのはこのように使いづらく、客やユーザにとっても余り良いことがないだけではなく、美容院などでは1回のパーマや髪染などに7〜8枚ものタオルを使うため、その洗濯や乾燥が大変であった。余りに手間取るため、貸タオルを借りるとコストがかさむことになった。
そこでこれまでもこの美容処理における液だれを防止する様々な工夫が以下のように行われてきた。
実用新案登録 第3068880号 実用新案登録 第3069619号 実用新案登録 第3059515号 特開2002−125744 特開2003−235632 特開平8−10035 実用新案登録 第3078628号
「特許文献1」および「特許文献2」はパーマ液吸収用ターバンという内容であり、タオルをねじってターバン状にして、液だれを防ぐというものであり、使用感は多少改善されるが、タオルをねじって使用するため、その分、使用するタオル地の面積は大きくなり、洗濯や乾燥の大変さは解決されていない。
「特許文献3」は「美容パーマ液・液ダレ液飛び防止品」というものであり、吸水繊維を素材にし、スリ鉢状の円形に縫製し、なおかつ縫製過程でゴム道を2本作り、この2本のゴムによってこの防止品のズレ落ちを防ぐとともに、タオルとゴムを一体化して液だれを防ぐというものである。しかしながら、頭部に取り付けたとき、逆円錐状となるような縫製品を頭部からズレ落ちることなく保持することは難しく、これはゴムを太くし、その弾性力を高めても同じである。また、布地を合わせ、折り重ね縫いするとあるが、そのような縫製品にすれば洗濯後、乾かすのにも時間がかかることになった。
「特許文献4」はパーマネントウェーブ用キャップで薄いナイロン和紙からなるキャップの1端と他端に薄いタオルと薄い和紙からなるターバンをそれぞれ取り付け、キャップとターバンを一体として取り扱えると共に、キャップにターバンストッパーをつけ、ターバンがズレ落ちないようにしている。
ターバンを2重に取り付けることができ、液だれ防止を計ると共に、ターバンストッパーによってズレ落ちをなくしているが、還元剤を使用した後、キャップをかぶせ、次に酸化剤を付着させる時には、このキャップを外さねばならなくなるため、そのたびに2本のターバンを取り外し、改めて結わえなくてはならなくなる。
また、これはキャップ・ターバン共に薄い和紙を使っているため、洗濯で再利用することは考えてはいない。使い捨てをベースとして考えているため、コストがかさみ、捨てるごみも増えることになった。
「特許文献5」は「パーマネント液だれ防止帯及び防止帯付ヘアキャップ」という名称であり、この液だれ防止帯は袋状帯体で作り、内面首筋に当たる面には紙おむつなどに使っている吸水性のある部材を用い、外側には防水性のある部材を使っている。ここでもベースとして考えているのは使い捨て部材である。
以上、美容処理に伴う液ダレ防止のためにこれまで考えられて来た特許や実用新案を見ると「特許文献1」「特許文献2」はタオルをねじってターバン状の形状を変えるというものであり、「特許文献3」はタオルとゴムを一体化して縫製することが書かれてある。しかしながら、使用タオルの洗濯や乾燥に大変手間取ることが忘れられた対応策となっている。
また、「特許文献4」「特許文献5」は1回限りの使い捨てをベースに考えたものであり、一見便利なようであるが、今後、こうした使い捨て製品は廃棄処理費を製造メーカが負担し、その費用が製品価格に上乗せされることになるため、値段の面で大変厳しいものとなる。
「特許文献6」「特許文献7」は液ダメを作り、溜まった液を排出口から抜く方式である。液ダメを作ることによって液が額や頬、首筋に流れ落ちていくことを防ぐことができるかもしれないが、溜まった液の排出や廃棄のための管理が難しい。
そこで、本発明では次のことを課題とした
(1)タオルのように何度も繰り返し使用できる「耐久消費材」としてタオルに代わる液ダレ防止部材を考えた。
(2)その上で、これまでの綿タオルによるターバン巻きのような使用感の悪さがないものにしたい。
(3)液ダレを不快感なく防止できるようにしたい。
(4)洗濯や乾燥などの維持管理が簡単・容易である。
以上のような諸点を満足する液ダレ防止部材と液ダレ防止方法とを提案することが本発明の課題である。
そこで、本願では液ダレ防止部材に於いて液ダレを吸収する素材と、液ダレを遮断する弾性素材と、液ダレ防止部材自体のズレを防止するための素材との組み合わせによって構成した。より詳しくは液ダレを吸収する素材としては、吸湿性が良く、なおかつ乾燥し易い素材を選んだ。その為編み布地を用いた。これまで、タオルを使った時には木綿の織布地を使って来た。このタオルを、液ダレを吸着させ、液ダレを遮断し、なおかつ下にズレ落ちないようにするための三つの機能をもつ手段として用いて来た。しかしズレ落ちを防止するため、必要以上に強く締めるとその部分は固く締まって逆に吸水性が悪くなるということがあった。その点を考え、3つの機能を分離し、その機能に最も合った素材を選び、それを組み合わせて作ったのが本発明である。
また、弾性素材としては帯状のゴム編み布地を用い、弾性力に富み、かつソフトな伸縮力をもたせるようにし、ターバン状に簡単にセッティングできるようにした。液ダレを吸収する素材をこの弾性素材の弾性力によって、液ダレに直接接触するように働かせて、液ダレ防止を計った。液ダレを吸収する吸収素材としては、木綿にこだわることなく、木綿素材と同じような感触を持ち、なおかつ乾き易い合成繊維が素材としてより適切である。弾性素材と一緒に伸縮することも必要であるため、ここではそうした合成繊維を使ったニット編み等の編み布地を使った。弾性素材はこの吸収素材の上からソフトに押圧することで液ダレも防ぐ役割も果たした。
また、ズレ落ちを防止する素材としてはネット状編み布地を用い、このネット状編み布地を重ね合わせた上で、フリーピン等の係止部材で留め、ズレ落ちを防ぐようにした。美容処理では1剤や2剤の処理液を使い、いくつかの作業工程がある。ターバン状にセッティングし、係止部材によってズレ落ち防止を計った後にも髪の処理はしなければならない。そこで、本願ではこのフリーピン等の係止部材をはずし、ネット状編み布地を広げればターバン状にセッティングしたままで髪の処理をすることができるようにした。これまでも還元剤で処理後に用いるキャップと液ダレ防止部材を一緒に作る事例はあったが、酸化処理の時にはこのキャップは必要なく、キャップがあるというのはうっとうしくなるだけである。
また本願では液ダレ防止部材の取り付け方に従来にはない工夫を行った。略中心部に頭部が入るように穴開状の布地とした液ダレ防止部材(前述した吸収する素材と弾性素材とズレ落ち防止素材から構成)をまず頭部からかぶり、肩部に襟巻き状にかけ、これを第一工程とした。第二工程としてパーマネントのためのロット巻き等の美容処理を行い、第三工程として該防止部材をターバン状に該頭部にかけ、第四工程として編み布地等の吸収素材が液ダレを吸収できるようにゴム編み布地等の弾性素材を調整し、第五工程としてネット状編み布地等のズレ落ち防止素材をフリーピン等の係止め部材で留め、この液ダレ防止部材のズレ落ちを防止する防止方法とした。
いくつかの美容処理を手順を踏んで進めて行くに際し、本願では、この第一工程から第三工程まではそのままにし、第四工程ないし第五工程を繰り返すことで対処できる方法となっている。すなわち上記第一工程から第五工程まで行うに当り、第二工程ではロット巻きの後還元剤を髪に塗布し、第五工程のズレ落ち防止を行った後、ビニールキャップをかぶせ、還元処理のために外気と遮断する。この後10〜20分静置した後、このビニールキャップを取り、フリーピン等の係止部材をはずしてネット状編み布地を広げ、今度は酸化剤等を付着させる。この時、ターバン状のセッティングは外すことなく、吸収素材の液ダレの吸収具合を見て、第四工程まで戻り、再び第五工程のズレ落ち防止を行う方法をとることになる。
本発明は、これまで美容処理過程で発生する液ダレ防止に対して、タオルを使用していたのに対し、そのタオルの機能を3つに分け、それぞれの機能を持つ素材を組み合わせた全く新たな液ダレ防止部材を提供し、液ダレを防ぐと共に、この液ダレ防止過程で生起した不快感や使用後の洗濯や乾燥等の手間を大幅に省くことができた。
本願ではこの3つの機能を持つ素材としてまず、弾性素材として帯状のゴム編み布地を使うことでターバン状にセッティングし易く、しかもセッティングによる圧迫がソフトであり、使用感が優れていた。さらに吸収素材をこの弾性素材で軽く押圧する形で吸収できるように構成していたので、液ダレの吸収は殊の外よく、試作したものを試した結果も使用感の上で大変好評であった。
さらに、ズレ落ち防止素材として、フリーピンで頭部を張ったり、開放したりすることができるようにしたため、美容処理を進める過程でターバン状のセッティングを取り外すことなく進めることができた。
このような新しい液ダレ防止部材を開発できたので、1つのパーマネント処理を行っても使用枚数が少なくて済み、また洗濯や乾燥などの手間も大変軽減されることになった。
以下、図面に基づき本発明の実施例を説明する。
[実施例1]
図1は本発明による液ダレ防止部材の1実施例であり、その平面図(a)と部分断面図(b)である。(2)はゴム編み布地を用いた弾性素材、(4)はニットなど編み布地を使った吸収素材、(4−1)は2重に編みこんだ部分、(4−2)は1重の部分である。(6)はネット状の編み布地からなるズレ落ち防止素材である。この実施例を液ダレ防止部材A(1)とする。
図2は本発明による液ダレ防止部材のほかの実施例で、その平面図(a)と部分断面図(b)である。(8)はゴム編み布地を用いた弾性素材、(10)はニットなど編み布地を使った吸収素材、(12)はネット状の編み布地を使ったズレ落ち防止素材である。この実施例を液ダレ防止部材B(3)とする。
液ダレ防止部材A(1)及び液ダレ防止部材B(3)も基本的な構成に変わりはない。平面図で見るように略中心部が穴開き形状をした略ドーナツ形状をしていて、中心部からゴム編み布地を用いた弾性素材(2)(8)、ニットなどの編み布地を用いた吸収素材(4)(10)、そして一番外側はズレ落ち防止素材(6)(12)となっていて、それぞれを縫製して一つの布地として作り上げている。それぞれの防止部材の違いは図1の実施例では図1(b)のA−A断面で見るように編み布地(4)が1部二重に縫製しているが、図2の実施例では一重仕様という点の違いである。
図3から図9はこの図1と図2で示した2種類の本発明による液ダレ防止部材A及びBを使用して、美容処理過程での液ダレ防止の手順を示した外観図である。(14)は被験者である。図3では液ダレ防止部材B(3)が被験者の頭部を通してかぶせられ、通常のタオルに代えて肩に襟巻き状にかけた図である。シャンプーの前に多少整髪しても髪が首筋から入ることを防いでいる。
図4はこの襟巻き状にかけられた液ダレ防止部材B(図面上隠れている)にシャンプー用のクロス(16)をかけた図である。液ダレ防止部材(3)は図3で見るようにフラットにかけることができているため、図4でクロス(16)をその上からかけても襟下がすっきりし、首筋(18)が見える。この液ダレ防止部材B(3)はシャンプー時の液ダレを防ぐと共に、その後の美容処理に当たって大切な襟下をすっきりさせるということができている。
図5はシャンプーの後、タオルで頭を拭いた後、液ダレ防止部材A(1)をクロス(16)の上から肩にかけたときの図である。この時二重に編みこんだ吸収素材(4−1)の部分が表面側にくるようにかけている。この後、通常のパーマネントの場合、第1剤の還元剤を髪に塗布し、ロットに巻きつける。この還元剤の塗布によって液ダレが生じるため、液ダレ防止部材A(1)を図6のようにターバン状にセッティングする。
図6は液ダレ防止部材A(1)をターバン状にかけて、なおかつ二重に編みこんだ吸収素材(4−1)の部分が弾性素材(2)の下側にくるように調整した時の図であり、図6(a)はその外観図、図6(b)はc−c面の断面図である。図10は図5から図7に到る液ダレ防止部材A(1)のセッティング過程を説明する為の断面模式図であり、同一番号は同一内容を示す。図10は図10(a)が図4、図10(b)が図5、図10(c)は図5から図6への移行過程の図、図10(d)は図6、図10(e)は図7にそれぞれ対応している。通常、液ダレ防止部材A(1)を図5の状態からターバン状にセッティングするために、顔の前面部を額の所、後頭部側を頭部と首の境の所まで持ち上げると図10(c)に見るように二重に編みこんだ吸収素材(4−2)の部分は内側に位置することになる。
これをそのままターバン状にセッティングせず、この部分(4−2)を弾性素材(2)の下側をくぐらせて、下側に持ってきたのが図6と図10(d)である。図6(b)で見るように、この時には額の部分と直接接触する部分が(4−2)の重なりの部分となり、しかもこの部分が弾性素材(2)に押さえられた形となっている。髪の方からの液ダレは従ってこの(4−2)の部分で吸収される形を取る。2重に編みこんだ部分(4−1)は外側に出ているため、この状態では液の吸収にほとんど関係しない。そこで還元剤など第1剤を使った時には、この(4−2)の部分で吸収し、次の手順工程で例えば第2剤を使った時のために(4−1)の部分はとっておくのである。こうすれば1つの液ダレ防止部材によって2液の液剤による液ダレを気持ちよく防ぐことができる。
図7は図6のようにターバン状にセッティングした後、ズレ落ち防止素材であるネット状の編み布地(6)にフリーピン(18)(20)を刺して、髪の形状にそって液ダレ防止部材(1)を留めた時の外観図である。これは図10で言うと図10(e)に当たる。この時、頭部(22)の髪はロットで止められているが、ネット状の編み布地(6)をこの上から止める形になるため、液ダレ防止部材(1)のズレ落ちはなくなる。その上でビニールキャップをかぶせて空気との直接的な接触を遮断する。
パーマネントの手順としては、ビニールキャップをかぶせ、10〜20分間静置する。この還元剤による処理中に液ダレしたものは図6(b)に示したように液ダレ吸収素材である編み布地(4−2)に吸収される。この静置後、ビニールキャップをはずし、フリーピン(18)(20)を取り外し、次の第2剤、酸化剤を使った処理に入る。
図8は次の酸化剤による美容処理にあたって、編み布地(4−1)の部分を額の側にもう1度折り戻した時の図である。図8(a)はその外観図、図8(b)は部分断面図である。ここでは図8(b)で見るように還元剤を使った時には液ダレの吸収がほとんどない編み布地(4−1)の部分を弾性素材(2)で額に対して押圧する形を取っているため、酸化剤を使った後の液ダレはこの編み布地(4−1)の部分に吸収される形になる。
還元剤の時には使っていない編み布地(4−1)の部分で液ダレを吸収するため、額にこの部分が当たってもベトつかないので客や使用者にとって感触が良い。また、この後、ネット状の編み布地(6)にフリーピンを使って、図7のように止めてズレ落ちを防止することになる。第2剤を使った後、10分から20分経過するまで、この図7のように液ダレ防止部材A(1)をセットし、その後は、フリーピンを外し、ロットを外し、さらに液ダレ防止部材A(1)を頭部から取り外し、図4のクロス(16)をかけた状態に戻した後、付着している第2剤や残っている第1剤をシャンプーで洗い流し、再びタオルで拭いた後、セットしてパーマネントを終えることになる。
通常はパーマネントの時には綿タオルが7〜8枚使うといわれている。1日10人のお客がある美容院で70〜80枚使うことになる。この綿タオルは洗濯後、乾きづらく、その作業は大変だった。ところが、本願発明の液ダレ防止部材を使えば図3から図8で紹介したパーマネントの過程で使用するのは液ダレ防止部材(1)が2枚とタオルが2枚である。しかも液ダレ防止部材は編み布地を使っているので極めて乾き易い。
[実施例2]
図9は図2に示した液ダレ防止部材B(3)をシャンプー時の液ダレ防止用だけでなく、図3から図8で液ダレ防止部材A(1)をターバン状に利用したと同様の方法で用いた時の外観図である。この時も編み布地(10)をまず外に折りだして第1剤の処理をし、第2剤の処理の前に内側に折り込めば図3〜図8で説明したと同様の第1剤・第2剤の液ダレ防止用に使用できることになる。液ダレ防止用部材A(1)、液ダレ防止部材B(3)のこれらの使い分けは、第1剤、第2剤の使用料の多い少ないなどによって、より適当なものを美容院や使用者が選択すれば良い。そうした選択によっては1種類の液ダレ防止部材で済むことにもなる。
[実施例3]
図11は本発明による液ダレ防止部材の他の実施例の平面外観図である。(24)はゴム編み布地、(26)はニットなどの編み布地、(28)はネット状編み布地である。ここでは編み布地(26)がドーナツ型ではなく扇形形状をしている。
図12も本発明による液ダレ防止部材の他の実施例の平面外観図である。(30)はゴム編み布地、(32)と(34)は液ダレを吸収するニットなどの編み布地、(36)は液ダレ防止部材そのもののズレ落ちを防止するためのネット状の編み布地である。ここではゴム編み布地(30)の内側に編み布地(32)をゴム編み布地(36)と略同一の巾で縫製し、ゴム編み布地(30)の外側の編み布地(34)とではさみこむ形となっている。また、ネット状の編み布地(36)は略四角形となっている。
この場合、液ダレを吸収する編み布地(32)が内側にあるため、例えば図3のようにシャンプー時の液ダレ防止用に使う時も首筋とのすき間をきっちりと防ぎ、液ダレを防止できる。また、これを使ってターバン状にセッティングする時、この内側部の編み布地(32)と外側の編み布地(34)で折り返して、2回液ダレを吸収でき、折り返しが楽にできる。
また、ネット状編み布地(36)は四角状となっているが、頭部を覆ってしまうように重ね合わせ、フリーピンで留めれば問題はない。このネット状の編み布地(36)に、長方形状の編み布地を裏打ちした別のネット状の編み布地を用意し、このネット状の編み布地(36)とフリーピン等で結合し、ロングの髪の人用の液ダレ防止としても使うことができる。以上実施例3では液ダレ防止部材の全体形状としてドーナツ形でないものを示し、また、ゴム編み布地などの弾性素材及び液ダレを吸収する素材、そしてズレ落ち防止の防止素材が必ずしも中心部からこの順に縫製されていなくても良い事を実施例として示した。
[実施例4]
図13から図16については試作した本発明による液ダレ防止部材の使用事例の写真である。図13は液ダレ防止部材をセットした時の全体像である。(38)はゴム編み布地で作った弾性素材、(40)はポリエステル等の化繊で作ったニット編みの液ダレ吸収素材、(42)はネット状の編み布地のズレ落ち防止素材である。ここでは、防止素材(42)のネットを大きくとり、重ね合わせた時頭部全体を覆うことができるようにしている。ロット巻きした後、ターバン状にセッティングし、液ダレ防止の調整をした後、ネット状編み布地(42)をフリーピンでまとめている。
図14及び図15は図13と同じ液ダレ防止部材をセッティングしたときのフリーピンで留めたときの拡大図である。(44)(46)はフリーピンである。
図16はこれらの液ダレ防止部材を洗濯後乾かしている像である。各素材を化学繊維で作っているため、乾き易く、このように狭いスペースに吊るし乾かしても簡単に乾く。
なお、本発明の実施例は、あくまで1実施例であり、本発明は、その実施例に捉われるものではない。
[図1]は本発明による液ダレ防止部材の1実施例で、図1(a)はその平面図、図1(b)はその部分断面図である。
[図2]は本発明による液ダレ防止素材の他の実施例で図2(a)はその平面図、図2(b)はその部分断面図である。
[図3]は図2に示した液ダレ防止部材Bを肩にかけたときの外観図。
[図4]はその上にクロスをかけたときの外観図
[図5]は図1に示した液ダレ防止部材A(1)をそのクロスの上から肩にかけたときの外観図
[図6]はこの液ダレ防止部材A(1)をターバン状にセッティングした時の外観図で、図6(a)はその正面図、図6(b)はその断面図
[図7]はターバン状にセッティングした液ダレ防止部材A(1)をフリーピンで留めた時の外観図
[図8]はフリーピンを外した後、吸収素材の折り返しを行った時の外観図で図8(a)は外観正面図、図8(b)はその断面図
[図9]は図2の液ダレ防止素材をターバン状にセッティングした時の外観図
[図10]は液ダレ防止部材Aをセッティングする過程を手順を追って描いた断面外観図である。
[図11]は、本発明による液ダレ防止部材の他の実施例でその平面外観図
[図12]は本発明による液ダレ防止部材の他の実施例でその平面外観図
[図13]は本発明による液ダレ防止部材の試作品を実際に使った時の写真像
[図14]は、同写真像
[図15]は、同写真像
[図16]は、同写真像

Claims (5)

  1. 美容処理に伴う液ダレ防止部材に於いて、液ダレを吸収する吸収素材と、該液ダレを遮断する弾性素材と、該液ダレ防止部材自体のズレ落ちを防止する防止素材とより構成されることを特徴とする液ダレ防止部材
  2. 前記弾性素材としてゴム編み布地を、前記吸収素材として編み布地を、前記ズレ落ちを防止する防止素材としてネット状編み布地をそれぞれ用意し、該それぞれの布地を縫製して、略中心部を頭部が入る穴開き状の布地としたことを特徴とする請求項1に示した液ダレ防止部材
  3. 前記穴開き状の布地としてドーナッツ形状となるように構成したことを特徴とする請求項2に示した液ダレ防止部材
  4. 前記ネット状編み布地を重ね合わせた上で、フリーピン等の係止部材で留め、前記ズレ落ちを防止する素材として活用したことを特徴とする請求項2に示した液ダレ防止部材
  5. 前記穴開き状の布地を頭部から通して、肩部に襟巻き状にかけることを第一工程とし、第二工程としてパーマネントのためにロット巻き等の美容処理を行い、第三工程として該布地をターバン状に該頭部にかけ、第四工程として前記編み布地が該美容処理に伴う液ダレを垂れ流すことなく吸収できるように前記ゴム編み布地を調整し、第五工程として前記ネット状編み布地をフリーピン等の係止部材で留めて、前記液ダレ防止部材自体のズレ落ちを防止するようにした請求項2に示した液ダレ防止部材を用いた液ダレ防止方法
JP2005078024A 2005-02-21 2005-02-21 美容処理に伴う液ダレ防止部材と美容処理方法 Expired - Fee Related JP4617495B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005078024A JP4617495B2 (ja) 2005-02-21 2005-02-21 美容処理に伴う液ダレ防止部材と美容処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005078024A JP4617495B2 (ja) 2005-02-21 2005-02-21 美容処理に伴う液ダレ防止部材と美容処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006230967A true JP2006230967A (ja) 2006-09-07
JP4617495B2 JP4617495B2 (ja) 2011-01-26

Family

ID=37039230

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005078024A Expired - Fee Related JP4617495B2 (ja) 2005-02-21 2005-02-21 美容処理に伴う液ダレ防止部材と美容処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4617495B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0359515U (ja) * 1989-10-16 1991-06-12
JPH09252829A (ja) * 1996-03-25 1997-09-30 Lion Corp ヘアカラー用キャップ
JP2003093136A (ja) * 2001-09-25 2003-04-02 Hideko Nakano ケープとキャップを一体化したケープ

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0359515U (ja) * 1989-10-16 1991-06-12
JPH09252829A (ja) * 1996-03-25 1997-09-30 Lion Corp ヘアカラー用キャップ
JP2003093136A (ja) * 2001-09-25 2003-04-02 Hideko Nakano ケープとキャップを一体化したケープ

Also Published As

Publication number Publication date
JP4617495B2 (ja) 2011-01-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20080229479A1 (en) Absorbent Article
US7506383B2 (en) Neck and clothing protector and method of using same
US20180027952A1 (en) Expandable Styling Garment Apparatus, Systems, and Methods
US20210007559A1 (en) Multipurpose wearable hair care towel and methods for wearing and using the same
US20230071232A1 (en) Cover, and method for using same
US4605017A (en) Permanent wave cape
US6189151B1 (en) Absorbent band
US20130014309A1 (en) Protective absorbent garment accessories and their methods of use
JP4617495B2 (ja) 美容処理に伴う液ダレ防止部材と美容処理方法
US6210062B1 (en) Facial cleansing purpose foaming material
KR102112055B1 (ko) 두피와 헤어의 피지 세정용 장갑
KR20170096914A (ko) 분사장치를 탑재한 헤어 드라이기
US20170112347A1 (en) Washcloth with bar soap retention pouch
JP2008049096A (ja) パーマ液垂れ付着防止ヘアーバンド兼用ケープ
JP3044623U (ja) 毛染め用ヘアキャップ洗い液顔面防止カバー
JP2003093136A (ja) ケープとキャップを一体化したケープ
US20110197338A1 (en) Glove for drying hair (EHO 09204)
JP3144499U (ja) パーマ液垂れ付着防止ヘアーバンド兼用ケープ
JPH0510724Y2 (ja)
KR20130006667U (ko) 가림판부가 일체로 형성된 퍼머액 흐름방지용 헤어밴드
JP2023028582A (ja) 理容美容用ケープ
JP3115109U (ja) 洗髪用手袋
KR200436776Y1 (ko) 염색도구
JPH059082B2 (ja)
JP3456698B2 (ja) パーマネントウェーブ用キャップ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20080221

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Effective date: 20100415

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20100427

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20100624

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20100907

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20101005

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131105

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees