JP2006229156A - フォトダイオード - Google Patents

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忠夫 石橋
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精後 安藤
Tomoshi Furuta
知史 古田
Yoshifumi Muramoto
好史 村本
Hiroshi Ito
弘 伊藤
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Abstract

【課題】 キャリア走行時間を短く保ち、かつ高い出力を実現する狭帯域動作が可能なフォトダイオードを提供すること。
【解決手段】 n型の半導体カソード層11上に、低不純物濃度の、第1の半導体層12、第2の半導体層13、第3の半導体層14、およびアノード電極15が順次積層されており、半導体カソード層11上の、第1の半導体層12が形成されていない領域にカソード電極16が接続されている。第2の半導体層13のバンドギャップエネルギーは、半導体カソード層11、第1の半導体層12、および第3の半導体層14それぞれのバンドギャップエネルギーよりも小さく、逆バイアス印加時に、第2の半導体層13が光吸収層として作用するように決定されている。第2の半導体層13の厚さは、第1の半導体層12の厚さ以下であり、予め要求された帯域と効率との間のトレードオフを最適化するように設定された厚さ近傍以上である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、フォトダイオードに関し、より詳細には、特に数100GHzの動作速度が要求される超高速光信号処理に適する、長波長帯フォトダイオードに関する。
光と電波との中間の周波数帯である、100GHz−3THzのいわゆるテラヘルツ帯は未開拓の周波数帯であり、近年、その応用が注目されている。特に、テラヘルツ波(テラヘルツ周波数帯の電磁波)は、分子分光やセンシングへの応用や、バイオエレクトロニクス、医療、材料等、様々な分野への応用に期待されている。
テラヘルツ波(THz波)は、従来のミリ波通信(40−60GHz帯)に比べ格段に周波数が高く、電気的な手法でTHz波を発生させたとしても、これを電気アンプで増幅させることは難しい。よって、フォトミキシングなどの手法で光技術によりTHz波を直接的に発生させる方法が有利となる。現在、短波長帯で動作するTHz発生デバイスとしてはGaAs半導体で製作される「光伝導スイッチ」をベースとした技術が主であり、一部イメージセンシングや分子分光などに実験的に用いられている。一方、今後の実用化を考えると、光アンプが使える1.5μm帯に対応したTHzデバイス技術が望ましい。
しかし、1.5μm帯の光吸収材料であるInGaAsは、その物性ゆえ光伝導スイッチには不向きであり、良好な応答特性を持つデバイスは実現されていない。よって、1.5μm帯動作のTHz波発生を目指すには「半導体フォトダイオード」を高速化するのが一つの方向と考えられる。
半導体フォトダイオード(Photodiode:PD)の基本構造は、pn接合ダイオードであり、動作速度の制限要因の一つは、光励起されたキャリアの走行時間(τtr)である。さらに、pn接合ダイオードに実質的に含まれる、寄生素子である接合容量(C)とシリーズ抵抗(R)とに依存する動作速度制限がある。ここで、本明細書において、接合容量(C)とは、pn接合ダイオードのpn接合部の空乏層の中での固定電荷分布に起因する容量のことを指し、シリーズ抵抗(R)とは、pn接合ダイオードを形成するp型半導体領域およびn型半導体領域が有する抵抗等、寄生素子を有さない理想的なダイオードに実質的に直列に接続される直列抵抗のことを指す。
負荷をR=50Ωとする広帯域設計で、CR時定数の形で、また、狭帯域設計の場合は、CとRに依存した整合回路のロスの形で帯域が制限される。これらの要因はすべての接合形フォトダイオードに共通であり、原理的には微細化を行うことによりスケーリング則に従って動作速度は上がりうる。しかしながら、素子サイズが小さくなると発熱が大きくなるので、出力の低下は避けられない。言い換えると、ある一定の出力レベルが得られる素子サイズを選ぶと、最大動作周波数は制限されてしまう。
同一の接合サイズ/容量の条件における動作特性を比較した場合、従来の一般的なフォトダイオード構造である通常のpin形は、最もキャリア走行時間の制限を受けやすい。これは、ホールの走行速度が低いことに起因する。
これに対し、特許文献1では、光吸収層とキャリア走行層とを分離して、走行するキャリアを高速な電子のみとした「単一走行キャリア・フォトダイオード(UTC−PD)」が開示されている。これは、上述の課題の解決策の一つであり、動作速度の向上、帯域の拡大が実現できる。これまでに、3dB帯域として310GHzまでの性能が得られている(非特許文献1参照)。さらに、UTC−PDとアンテナとをInP基板上に集積化したデバイスにおいては、1.5THzまでの実験結果が報告されている(非特許文献2参照)。ただし、使われている素子の帯域が十分大きくないこと、接合サイズが小さいこと、寄生素子の影響が大きいことにより、得られた出力はμWオーダの低い値に留まっている。
UTC−PDの変形として、光吸収層をp型中性層と空乏層とを結合した2層で構成し、受光感度の増大をねらったデバイス(二重光吸収層形)も提案され(特許文献2参照)、すでに実験結果も報告されている(非特許文献3参照)。
4番目のフォトダイオードの構造として、部分吸収層形のpin接合フォトダイオード(pin−PD)がある(非特許文献4参照)。これは、空乏層(i層部分)の一部を光吸収層としたものであり、特許文献2に記載の二重光吸収層形と比べると、原理的に帯域/効率トレードオフ、出力電流の点で劣る。UTC−PDとの比較では、速度は同程度であるが、最大出力電流が小さい。
なお、上記部分吸収層形のpin−PDに関する非特許文献4は、InGaAs光吸収層とInPの空乏層とを接続した「部分吸収層形」の層構成についてその設計指針を示している。その計算は、電子とホールとの走行速度を「静的な電界速度特性」で与えられるとした仮定に基づいており、接合直径25μmの素子について、最適なInGaAs光吸収層厚は0.15μm、InP空乏層厚は0.75μmと結論した。しかしながら、この層厚比率1:5は、想定している接合サイズでの値にすぎず、部分吸収層形のpin−PD全般に成立するものではない。すなわち、THz波発生に適したPDの設計指針は示されていない。
5番目のフォトダイオード構造として、pn接合ではなくショットキー接合を用いた形態がある。しかしながら、光通信を含む従来の応用においてはショットキー接合形を用いる利点がなく、InPベースのショットキー接合形フォトダイオード技術は報告されていない。当然、THz波発生に適したPDの設計指針は示されていない。
特開平9−275224号公報 特開2003−174184号公報 H.Ito et al., "InP/InGaAs uni-traveling-carrier photodiode with 310 Ghz bandwidth" Electron, Lett. 36, pp.1809-1810, 2000 H.Ito et al., "Photonic teraherz-wave generation using antenna-integrated uni-traveling-carrier photodiode" Electron. Lett. 39, pp.1828-1829, 2003 Y. Muratomo and T. Ishibashi, "InP/InGaAs pin photodiode structure maximizing bandwidth and efficiency" Electron, Lett. 39, pp.1749-1750, 2003 F.J. Effenberger and A.M. Josi, "Ultrafast, dual-depletion region InGaAs/InP p-i-n detector" J.Lightwave Tech. 14, pp.1859-1864, 1996
1.5μm帯フォトダイオードは、光通信システムヘの応用などにより技術が蓄積されており、現在、おおよそ100GHz帯までのデバイスが実用化されつつある。今後、200−300GHz程度までは適用域を広げることができよう。しかしながら、それ以上のTHz領域までの展開は、上述の「キャリアの走行時間」と「寄生素子」の問題のため、従来技術の延長では困難と予想される。狭帯域設計の場合でも、一定以上の出力を得るためには素子サイズを小さくできず、CとRとの影響が周波数とともに顕著になる。すなわち、十分な実用性を持った1.5μm帯動作のTHz波発生技術はまだ確立されていないのが現状と言えよう。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、キャリア走行時間を短く保ち、かつ高い出力を実現する狭帯域動作が可能なフォトダイオードを提供することにある。
本発明は、このような目的を達成するために、請求項1記載の発明は、n型の半導体カソード層上に、第1の半導体層、第2の半導体層、第3の半導体層、およびアノード金属電極層が順次積層され、前記n型の半導体カソード層上の、前記第1の半導体層が形成されていない領域に金属電極が接続されたフォトダイオードであって、前記第2の半導体層のバンドギャップエネルギーは、前記n型の半導体カソード層、前記第1の半導体層、および前記第3の半導体層それぞれのバンドギャップエネルギーよりも小さく、該第2の半導体層が光吸収層として作用するように決定され、かつ前記第2の半導体層の厚さである第1の厚さは、前記第1の半導体層の厚さである第2の厚さ以下であり、予め要求された帯域と効率との間のトレードオフを最適化するように設定された厚さ近傍以上であることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記最適化するように設定さえた厚さは、前記第2の厚さの略1/3であることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、前記第1の半導体層、前記第2の半導体層および前記第3の半導体層の少なくとも1つには、逆バイアスが印加されると空乏化する濃度で不純物がドーピングされていることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明において、前記第1の半導体層および前記第2の半導体層の間に設けられた、接続層としての第4の半導体層をさらに備え、前記第1の半導体層と前記第4の半導体層との間、および前記第4の半導体層と前記第2の半導体層との間の伝導体端不連続値は、前記第1の半導体層と第2の半導体層との間の伝導帯端不連続値よりも小さくなるように設定されていることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明において、前記第2の半導体層および前記第3の半導体層の間に設けられた、接続層としての第5の半導体層をさらに備え、前記第2の半導体層と前記第5の半導体層との間、および前記第5の半導体層と前記第3の半導体層との間の伝導体端不連続値は、前記第2の半導体層と第3の半導体層との間の価電子帯端不連続値よりも小さくなるように設定されていることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載の発明において、前記第1の半導体層の、前記第4の半導体層に接する所定の領域にドナー不純物をドーピングし、前記第2の半導体層の、前記第4の半導体層に接する所定の領域にアクセプタ不純物をドーピングすることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載の発明において、前記第2の半導体層の、前記第5の半導体層に接する所定の領域にドナー不純物をドーピングし、前記第3の半導体層の、前記第5の半導体層に接する所定の領域にアクセプタ不純物をドーピングすることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項1乃至7のいずれかに記載の発明において、前記第1、第2、第3、第4および第5の半導体層は、InPにほぼ格子整合するInGaAsP混晶半導体、もしくはInGaAlAs混晶半導体からなる材料であることを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、キャリア走行時間の短縮を通して、より高い動作周波数を維持しつつ、シリーズ抵抗によるロスを大幅に低減した、狭帯域動動作が可能なフォトダイオードを実現することができる。すなわち、一定の光入力において、従来のフォトダイオードに比べて最大出力が高く、THz波発生に、より適したフォトダイオードを提供することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、以下で説明する図面で、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
(第1の実施形態)
図1(a)および(b)は、本実施形態に係るフォトダイオードの原理的な構成を説明するための図であり、図1(a)は本実施形態に係るフォトダイオードの断面図であり、図1(b)は図1(a)に示されたフォトダイオードのバンドダイアグラムである。
図1(a)および(b)において、符号11は、n型にドーピングされた半導体カソード層であり、該半導体カソード層11上に、低不純物濃度の第1の半導体層(キャリア走行層とも呼ぶ)12が形成されている。第1の半導体層12上には、低不純物濃度の第2の半導体層(光吸収層とも呼ぶ)13が形成され、第2の半導体層13上には、低不純物濃度の第3の半導体層(バリア層とも呼ぶ)14が形成されている。さらに、第3の半導体層14上には、金属層であるアノード電極15が形成され、また、半導体カソード層11上の第1の半導体層12が形成されていない領域には、金属電極であるカソード電極16が形成されている。
なお、各半導体層12、13および14のドーピング濃度は、各半導体層が動作状態で空乏化するように十分低く設定する。本明細書において、「低不純物濃度」とは、ドナーやアクセプタ等、半導体層にドーピングされる不純物の濃度であって、上記不純物をドーピングする半導体層が、フォトダイオードの動作状態(不純物がドーピングされた半導体層に逆バイアスが印加された状態)で空乏化するような濃度である。
また、各半導体層12、13および14は、それぞれ、異なるバンドギャップエネルギーを有している。すなわち、半導体層12、13および14の各層間はヘテロ接合となっている。
本実施形態では、図1(b)に示されるように、第2の半導体層13のバンドギャップエネルギーを他の半導体層(第1および第3の半導体層12、14)、および半導体カソード層11のバンドギャップエネルギーよりも小さくすることが特徴である。このような構成により、光吸収を第2の半導体層13(光吸収層)に制限することができる。また、第2の半導体層13の厚さを第1の半導体層12(キャリア走行層)の厚さ以下、予め要求された帯域と効率との間のトレードオフを最適化するように設定された厚さ近傍以上にすることも特徴である。このような構成により、後述するように、効率を確保しつつ、動作帯域を最大とすることができる。
第3の半導体層14はショットキー接合のバリアを高くするために挿入するワイドギャップ半導体層(バリア層)であり、その厚さは全空乏層厚(第1、第2および第3の半導体層の膜厚の和)に比べ、無視できるほど薄く、例えば、全空乏層厚の略1/10以下とする。このように、バリア層としての第3の半導体層14を設けることにより、光吸収層としての第2の半導体層13にて生成された電子(キャリア)がアノード電極15へと拡散するのを防ぐことができる。背景技術の項で述べた非特許文献4における素子との比較では、「部分吸収層形」の概念は共通であるものの、本実施形態は、アノード電極と半導体層との間にショットキー接合を用いる点、および光吸収層厚の全空乏層厚に対する比が異なる。
本実施形態に係るフォトダイオードの動作について以下で説明する。
アノード電極15とカソード電極16とに逆バイアス電圧を印加した状態で、本実施形態に係るフォトダイオードに光を照射する。このとき、逆バイアスは、各半導体層12、13および14が空乏化するように、ドーピング濃度に応じて設定すればよい。これにより、図1(b)から分かるように、光吸収層13に、光励起キャリア(電子−ホール対)を発生させる。発生したキャリアのうち電子は、光吸収層13からキャリア走行層12を通って半導体カソード層11に到達する。一方、発生したキャリアのうちホールは、光吸収層13からバリア層14を通ってアノード電極15に到達する。キャリアの動きに従って、半導体カソード層11とアノード電極15のイメージ電荷が変化し、誘導電流として外部回路に電気出力が発生する。
本実施形態に係るフォトダイオードの層構成は、第1には、アノードを従来の構造におけるp型半導体層ではなく金属層としていることが特徴である。これにより、ホール電流に起因するアノード側のシリーズ抵抗を極限まで低減することが可能となる。すなわち、従来のpn接合を用いたフォトダイオードでは、p型半導体層のバルク抵抗、およびアノード金属とp型半導体層と間のコンタクト抵抗の両者がフォトダイオードにシリーズ抵抗をもたらす。この両シリーズ抵抗は、従来の100GHz以下の動作速度ではあまり問題とならない。すなわち、CR時定数として、0.5−1ps(帯域として150−300GHz)は、従来のInP系のプロセス技術で可能な範囲にある。しかし、動作速度が0.5−1THzとなると、CR時定数を低減するのが難しく、大きな問題となってしまう。しかるに、本実施形態に係るショットキー接合では、ホールに対するバリアが存在せず、コンタクト抵抗が極めて小さくなる。
第2には、光吸収層13の厚さ(W)をキャリア走行層12の厚さ(W)以下、所望の帯域と効率との間のトレードオフを最適化するように設定された厚さ近傍以上に設定することにより、以下に説明するように、効率を確保しつつ動作帯域を最大とすることができる。
帯域の見積もりに当たっては、従来の、電子とホールとの走行速度を「静的な電界速度特性」で与えられるとしたモデルではなく、両キャリアの走行速度は「過渡的な電界速度特性」で与えられるとしたモデルを用いる。サブミクロン以下の走行距離においては、この過渡的な電界速度特性がより現実的であると考えられる。
図2は、光吸収層としてInGaAsの材料パラメータを用いて計算した、逆バイアス電界40kV/cmにおける、電子とホールとの走行速度プロファイル(時間変化)である。図2において、veは電子速度であり、vhはホール速度である。図2に示されるように、InGaAsなどの化合物半導体中では、特に電子速度の時間変化が大きく、この過渡的に速度が大きくなる現象は、速度オーバーシュートと呼ばれている。光吸収層にて、光パルスでキャリアを発生させたとして、その後の電子とホールとの速度変化を追跡し、アノード/カソード間の誘導電流を計算することにより、本実施形態に係るフォトダイオードの光応答特性を解析することができる。
図3は、バリア層の厚さを便宜上0とし、W+W=0.3μmの条件でWとWとの比率を変えた際の3−dB低下帯域(f3dB)、および相対的な効率の変化を示す図である。図3中の破線は、相対的なDC受光感度を示しており、W=2×Wの時に1となる値に規格化している。
図3から分かるように、W/Wを小さくするに従って、f3dBは、最初は急激に増大しその後飽和する傾向にある。f3dBが飽和する比率は、W/W=略1/3である。一方、効率は、W/Wに比例して変化する。帯域と効率とを両立させるという設計指針においては、f3dBを飽和が始まるW/W=略1/3が一つの目安となる。また、W/W=1においてf3dB帯域は最大値(飽和した帯域の値)の70%程度となっており、このW/W=略1/3という比率は、効率を確保しつつ動作帯域を最大とすることができる、という本実施形態の効果が明らかに認められる点である。
なお、本実施形態では、W/W=略1/3という比率に限らない。WとWとの厚さの比率において重要なことは、それらの比率を決定する際に、効率と動作帯域とのトレードオフを最適にすることが重要であって、W/W=略1/3という比率が本質ではない。すなわち、WとWとの厚さの比率は、効率を考慮し動作帯域がほぼ最大になる比率であればよい。このとき、WとWとの厚さの比率を変える際に、動作帯域が増加する方向に飽和するのであれば、その飽和している帯域において効率を考慮して最適な比率を用いればよい。
部分吸収層形のpin−PDに関する非特許文献4によれば、最適なInGaAs光吸収屠厚(W’)は0.15μm、InP空乏層厚(W)は0.75μmとなっており,このW’/W比は1/5に相当する。目指しているのは高速化であっても、最適パラメータは全く異なる。すなわち、非特許文献4には、THz波発生に適したPDの設計指針は示されていない。
結局、本実施形態に係るフォトダイオードの設計手法は、「従来の典型技術としては、世の中に存在せず」、また「過去の特許文献および非特許文献における指針とは大きく異なる」ものである。
(第2の実施形態)
図1で説明した第1の実施形態に係るフォトダイオードの原理的な構成においては、キャリア走行層12と光吸収層13との間、および光吸収層13とバリア層14との間にヘテロ接合界面が存在し、それに伴うバンド不連続が生じうる。これは、キャリア(光吸収層で生成された電子とホール)の反射を起こしたり、ヘテロ界面のノッチ部にキャリアをトラップしたりするので、キャリアの平均速度の低下の原因となる。
そこで、本実施形態では、キャリア走行層12と光吸収層13との間、および光吸収層13とバリア層14との間に、バンド不連続を緩和するための接続層を設ける。この接続層を設けることによって、上述のキャリア反射/トラップを制御することができる。
上記接続層としては、接続層を挟む半導体層の各々の中間のバンドギャップエネルギーを有する半導体層、もしくはバンドギャップエネルギーが大きい半導体層からバンドギャップエネルギーが小さい半導体層に向かって、バンドギャップエネルギーの差を緩和するように傾斜させたバンドギャップエネルギーを有する半導体層とすればよい。
より具体的には、キャリア走行層12と光吸収層13との間に設けられる接続層にあっては、キャリア走行層12と光吸収層13との接続部(界面)における伝導帯端不連続値が、図1に示した接続層が設けられていない場合に比べて小さくなるように設定する。同様に、光吸収層13とバリア層14との間に設けられる接続層にあっては、光吸収層13とバリア層14との接続部(界面)における価電子帯端不連続値が、図1に示した接続層が設けられていない場合に比べて小さくなるように設定する。
図4は、本実施形態に係るフォトダイオードのバンドダイアグラムである。
図4において、キャリア走行層12と光吸収層13との間に、キャリア走行層12と光吸収層13とのバンドギャップエネルギーの差を緩和するようにバンドギャップエネルギーが傾斜した第4の半導体層(接続層)17が設けられている。また、光吸収層13とバリア層14との間には、光吸収層13とバリア層14とのバンドギャップエネルギーの差を緩和するようにバンドギャップエネルギーが傾斜した第5の半導体層(接続層)18が設けられている。
このように、キャリア走行層12と光吸収層13との間の伝導帯端不連続がより小さく,また光吸収層13とバリア層14との間の価電子帯端不連続がより小さくなる様に、各層間それぞれに、該各層の中間的なバンドギャップエネルギーを持った接続層17、18を挿入するので、キャリア反射やキャリアトラップを低減することができる。よって、キャリアの平均速度の低下を抑えることができる。
なお、本実施形態では、接続層17および18をそれぞれ一層ずつ設けているが、これに限定されない。バンド不連続を緩和するように、接続層17および18を半導体層の積層体としてもよい。その際に、接続層を挟む半導体層間の伝導帯端不連続値または価電子端不連続値を小さくするように、積層体を構成する。
また、本実施形態では、各半導体層間それぞれに接続層を挿入しているが、光吸収層13とキャリア走行層12との間にのみ接続層を挿入した形態、あるいは光吸収層13とバリア層14との間にのみ接続層を挿入した形態でもよい。
(第3の実施形態)
第2の実施形態で説明した図4に示した構成において、接続層17および18内には、ヘテロ構造に固有の、電子とホールとに対して異なった電界強度値が発生する。その電界により、接続層17の電子に対する電界、および接続層18のホールに対する電界は、ともに低下する。この電界降下は、光吸収層13にて光励起されたそれぞれのキャリアの加速効果を弱めるものであり、通常は動作速度を落とす方向に作用してしまう。
そこで、本実施形態では、更なる動作速度の向上のために、接続層を挟む半導体層のそれぞれ一部(接続層との界面側)に、ドナー不純物またはアクセプタ不純物をドーピングし、ドナーとアクセプタの対ドーピングを行う。このようにして形成されたドナーがドーピングされた層(ドナードープ層とも呼ぶ)とアクセプタがドーピングされた層(アクセプタドープ層とも呼ぶ)とによって、接続層が挟まれるようになる。
図5は、本実施形態に係るフォトダイオードのバンドダイアグラムである。
図5において、キャリア走行層12の接続層17側の一部にドナー不純物19aをドーピングしており、かつ光吸収層13の接続層17側の一部にアクセプタ不純物19bをドーピングしている。このようにして、キャリア走行層12の、接続層17に接する所定の領域をドナードープ層21とし、光吸収層13の、接続層17に接する所定の領域をアクセプタドープ層22とする。
同様に、光吸収層13の接続層18側の一部にドナー不純物20aをドーピングしており、かつバリア層14の接続層18側の一部にアクセプタ不純物20bをドーピングしている。このようにして、光吸収層13の、接続層18に接する所定の領域をドナードープ層23とし、バリア層14の、接続層18に接する所定の領域をアクセプタドープ層24とする。
このドナーとアクセプタとの対ドーピングは、それらのドーピング量を同一に設定することにより、ドープされた層の間の電界のみを変調することができる。例えば、ドナー不純物19aおよびアクセプタ不純物19bのドーピング濃度を2×1017/cm、(ドナーまたはアクセプタ)ドープ層21、22の厚さを100Åとすると、電荷量は2×1011/cmとなり、30kV/cm程度の電界変調を行うことができる。
すなわち、図4に示すような、各ドープ層が設けられていない場合の接続層17には電界降下が生じてしまうが、本実施形態のように、接続層17の両側を挟む様にドナードープ層21とアクセプタドープ層22とを形成すると、図5に示すように、接続層17について、電界降下を抑えたバンドプロファイルを実現できる。
同様に、接続層18を挟むようにドナードープ層23およびアクセプタドープ層24とが形成されているので、接続層18について、電界降下を抑えたバンドプロファイルを実現できる。
よって、電子とホールとに作用する電界を素子全体にわたり高く保つことが可能となり、動作速度の低下を抑えることができる。
なお、本実施形態では、各半導体層間それぞれに接続層を挿入しているが、光吸収層13とキャリア走行層12との間にのみ接続層を挿入した形態、あるいは光吸収層13とバリア層14との間にのみ接続層を挿入した形態でもよい。
また、ドナーとアクセプタとの対ドーピングは、キャリア走行層12および光吸収層13、または光吸収層13およびバリア層14のいずれか一方に行うようにしてもよい。
(第4の実施形態)
第1〜第3の実施形態では、各半導体層12、13および14は、低不純物濃度で不純物がドーピングされているが、これに限定されない。すなわち、各半導体層12、13および14の少なくとも1つに、低不純物濃度で不純物をドーピングしても良いし、各半導体層12、13および14全てに、不純物をドーピングしなくてもよい。
また、第1〜第3の実施形態で説明したフォトダイオードにおいて、第1〜第5の半導体層の材料構成は、InP基板にほぼ格子整合する半導体材料、すなわち、InPにほぼ格子整合するInGaAsP混晶半導体(III−V族化合物半導体)、もしくはInGaAlAs混晶半導体からなる材料であることが好ましい。
すなわち、キャリア走行層12は、InPからなる材料とすると、光吸収層13を、InPにほぼ格子整合するInGaAsからなる材料とし、バリア層14をInPにほぼ格子整合するInAlAsからなる材料とするのが好ましい。また、接続層17を、InPにほぼ格子整合するInGaAsPとし、接続層18を、InPにほぼ格子整合するInGaAlAsとするのが好ましい。
なお、接続層18は、連続的なバンドギャップ傾斜層ではなく、階段的に組成を変化させた多層のInGaAsP層でも同じ機能を実現できる。一方、接続層18の表面層であるバリア層14はInAlAsであるので、接続層18は、InGaAlAsとする方が、価電子帯端をスムースに接続できるので好ましい。
以上説明したように、本発明によれば、これまで困難とされていた「1.5μm帯の光技術によるテラヘルツ波発生」を実現し、様々なテラヘルツ波の応用システムの構築に寄与することができる。
(a)および(b)は、本発明の一実施形態に係るフォトダイオードの原理的な構成を説明するための図であり、(a)は本実施形態に係るフォトダイオードの断面図であり、(b)は(a)に示されたフォトダイオードのバンドダイアグラムである。 本発明の一実施形態に係る、電子とホールとの走行速度プロファイル(時間変化)を示す図である。 本発明の一実施形態に係る、第2の半導体層の厚さ(W)と第1の半導体層の厚さ(W)との比率を変えた際の3−dB低下帯域(f3dB)、および相対的な効率の変化を示す図である。 本発明の一実施形態に係るフォトダイオードのバンドダイアグラムである。 本発明の一実施形態に係るフォトダイオードのバンドダイアグラムである。
符号の説明
11 半導体カソード層
12 キャリア走行層
13 光吸収層
14 バリア層
15 アノード電極
16 カソード電極
17 接続層
18 接続層
19a、20a ドナー不純物
19b、20b アクセプタ不純物
21、23 ドナードープ層
22、24 アクセプタドープ層

Claims (8)

  1. n型の半導体カソード層上に、第1の半導体層、第2の半導体層、第3の半導体層、およびアノード金属電極層が順次積層され、前記n型の半導体カソード層上の、前記第1の半導体層が形成されていない領域に金属電極が接続されたフォトダイオードであって、
    前記第2の半導体層のバンドギャップエネルギーは、前記n型の半導体カソード層、前記第1の半導体層、および前記第3の半導体層それぞれのバンドギャップエネルギーよりも小さく、該第2の半導体層が光吸収層として作用するように決定され、かつ前記第2の半導体層の厚さである第1の厚さは、前記第1の半導体層の厚さである第2の厚さ以下であり、予め要求された帯域と効率との間のトレードオフを最適化するように設定された厚さ近傍以上であることを特徴とするフォトダイオード。
  2. 前記最適化するように設定された厚さは、前記第2の厚さの略1/3であることを特徴とする請求項1記載のフォトダイオード。
  3. 前記第1の半導体層、前記第2の半導体層および前記第3の半導体層の少なくとも1つには、逆バイアスが印加されると空乏化する濃度で不純物がドーピングされていることを特徴とする請求項1または2記載のフォトダイオード。
  4. 前記第1の半導体層および前記第2の半導体層の間に設けられた、接続層としての第4の半導体層をさらに備え、
    前記第1の半導体層と前記第4の半導体層との間、および前記第4の半導体層と前記第2の半導体層との間の伝導体端不連続値は、前記第1の半導体層と第2の半導体層との間の伝導帯端不連続値よりも小さくなるように設定されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のフォトダイオード。
  5. 前記第2の半導体層および前記第3の半導体層の間に設けられた、接続層としての第5の半導体層をさらに備え、
    前記第2の半導体層と前記第5の半導体層との間、および前記第5の半導体層と前記第3の半導体層との間の伝導体端不連続値は、前記第2の半導体層と第3の半導体層との間の価電子帯端不連続値よりも小さくなるように設定されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のフォトダイオード。
  6. 前記第1の半導体層の、前記第4の半導体層に接する所定の領域にドナー不純物をドーピングし、前記第2の半導体層の、前記第4の半導体層に接する所定の領域にアクセプタ不純物をドーピングすることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のフォトダイオード。
  7. 前記第2の半導体層の、前記第5の半導体層に接する所定の領域にドナー不純物をドーピングし、前記第3の半導体層の、前記第5の半導体層に接する所定の領域にアクセプタ不純物をドーピングすることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のフォトダイオード。
  8. 前記第1、第2、第3、第4および第5の半導体層は、InPにほぼ格子整合するInGaAsP混晶半導体、もしくはInGaAlAs混晶半導体からなる材料であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のフォトダイオード。
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