JP2006227832A - サービス提供装置、情報端末装置、サービス提供システム、サービス提供方法 - Google Patents

サービス提供装置、情報端末装置、サービス提供システム、サービス提供方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザの利便性を向上させる。
【解決手段】印刷データ管理部32は、親展文書を新規に受信すると、指示キー及び制御権付き指示キーをユニークに生成し親展文書に対応付けて保持管理する。キー通知部33は、2種類のデータ識別キーを文書送信元へ通知する。複合機20に格納された送信済み文書に文書を追加したいとき、文書の送信に対して通知された制御権付き指示キーと追加指示情報を追加すべき文書に付加して送信する。印刷データ管理部32は、受信した文書に制御権付き指示キーと追加指示情報との付加を認識すると、制御権付き指示キーで特定できる文書に送られてきた文書を追加して保存する。この際、指示キー及び制御権付き指示キーをユニークに生成し、保存した追加文書に対応付けて保持管理し、キー通知部33はデータ識別キーを文書送信元へ通知する。印刷実行時、複合機20から追加文書対応の指示キーを入力することで追加文書を印刷する。
【選択図】図1

Description

本発明は、サービス提供システム及びサービス提供システムに含まれるサービス提供装置、情報端末装置、特にユーザの利便性の向上に関する。
近年、複合機などの画像形成装置は、コンピュータを標準装備し、種々の機能サービスを提供している。この複合機が提供するサービス機能の一つに親展プリント機能がある。親展プリント機能は、ユーザ毎に親展ボックスを予め設定しておき、ネットワークを介してクライアント端末から送られてくる印刷対象のデータを送信元のユーザに割り当てた親展ボックスで一時保存しておき、その後、複合機の操作パネルからのユーザ入力指示に応じて印刷を実施するサービス機能である。親展プリント機能では、一般に暗証番号を用いたセキュリティを管理している。従って、ユーザは、親展ボックスに設定された暗証番号を操作パネルから入力しユーザ認証を受けることで、複合機へ事前に送っておいたデータを取り出して印刷することができる。
なお、各親展ボックスに設定する暗証番号に関し、持ち主であるユーザが個々に設定する暗証番号が偶然にも一致してしまう場合の弊害を解消するために、複合機側でユニークな暗証番号を印刷データ毎に設定し、ユーザに通知する技術がある(例えば、特許文献1)。一方、暗証番号を印刷データ毎に設定すると、複数の印刷データをまとめて印刷したい場合に印刷データの数だけ暗証番号を入力しなければならないという弊害を解消するために、複合機側にユーザ識別情報を予め登録しておき、そのユーザ識別情報を暗証番号として利用することでまとめ印刷を可能にする技術がある(例えば、特許文献2)。
ところで、親展プリント機能を利用すると、複合機の親展ボックスに印刷データを蓄積することができるが、複合機へ送信した後に誤記の発見や内容の改訂等を理由に印刷データの内容の補充、あるいは違う印刷データと入れ替えを行いたい場合が発生しうる。
特開平9−248951号公報 特開2001−105690号公報
しかしながら、親展プリント機能には、複合機へ送信した印刷データを操作する機能が設定されていない。従って、例えば、送信済みの印刷データに記載内容を追加したい場合には、次のように対処する必要がある。すなわち、情報端末装置側にある送信した印刷データに追加部分の内容を補充して印刷データを改訂し、その改訂した印刷データを複合機へ送信する。そして、複合機の設置位置まで移動し、操作パネルから所定の操作を行い不要となった旧印刷データを親展ボックスから削除する。
このように、従来においては、複合機の操作パネルから操作することで複合機へ送信した印刷データを削除するなど対応することは可能である。しかしながら、旧印刷データを削除するには、複合機まで移動しなければならなかった。また、複合機は、通常、複数のユーザによって共用されるため、印刷データの削除等のために複合機を長い時間一ユーザによって占有することは好ましくない。近年では、インターネットカフェなど不特定多数の者が利用するパブリックスペースにも複合機が設置される場合もあるが、このような環境において複合機が長い時間、一ユーザに占有されることは好ましくない。
また、複合機まで印刷物を取りにいけないなど何らかの理由で親展ボックスに格納しておいた印刷データの印刷を第三者に依頼したいような場合がある。前述したように、親展ボックスから印刷データを取り出すには暗証番号等が必要であるが、親展ボックスには、印刷を依頼したい以外の印刷データが保存されている場合もあるため、暗証番号を第三者に知らせることは、セキュリティ上、望ましくない。
更に、親展プリント機能を装備した複合機に限らず、ユーザから送られてくるデータをもとに何らかのサービスを提供する情報処理装置であれば、上記と同様により利便性の高いサービスを提供できるような装置が望まれる。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、ユーザの利便性を向上させることを目的の一つとする。また、パブリックスペースにおける使用により適合させることを目的の一つとする。
以上のような目的を達成するために、本発明に係るサービス提供装置は、情報端末装置からネットワーク経由で送られてきたデータを一時保持し、ユーザからの指示に応じて一時保持したデータをもとに所定のサービスを提供するサービス提供装置において、ネットワーク経由で前記情報端末装置から送られてきたサービス処理対象のデータを受信する受信手段と、前記受信手段が受信したデータを記憶する記憶手段と、前記受信手段がデータを受信したときに、サービス処理を指示する際に用いる指示キー及びデータ操作を許可する制御権付き指示キーをそれぞれユニークかつ新規に生成すると共に、受信したデータに制御権付き指示キーが付加されていなかったときには新規生成した各キーを受信したデータに対応付けして保持管理し、受信したデータに制御権付き指示キー及び指示情報が付加されていたときには、付加されていた指示情報により特定される操作処理を行い、その操作したデータに対して新規生成した各キーを対応付けして保持管理する管理手段と、前記管理手段が新規生成した指示キー及び制御権付き指示キーをデータ識別キーとしてデータ送信元の前記情報端末装置へ通知するキー通知手段と、ユーザが操作するユーザインタフェース手段と、ユーザがサービス処理の実行を指示する際に前記ユーザインタフェース手段から入力したデータ識別キーに対応したデータを前記記憶手段から読み出し、所定のサービス処理を実行するサービス実行制御手段とを有することを特徴とする。
また、前記管理手段は、受信したデータに追加指示を示す指示情報が付加されていたときには、受信したデータに付加されていた制御権付き指示キーに対応したデータを前記記憶手段から読み出し、その読み出したデータに受信したデータを追加してデータを新規に生成する操作処理を行うことを特徴とする。
更に、前記管理手段は、データを新規に生成した後、読み出したデータ及びそのデータに対応付けした各キーを削除することを特徴とする。
また、前記管理手段は、受信したデータに入替指示を示す指示情報が付加されていたときには、受信したデータに付加されていた制御権付き指示キーに対応したデータを前記記憶手段から読み出し、その読み出したデータを受信したデータで入れ替えると共に読み出したデータを削除する操作処理を行うことを特徴とする。
本発明に係る情報端末装置は、送られてきたデータを一時保持し、ユーザからの指示に応じて一時保持したデータをもとに所定のサービスを提供するサービス提供装置へ、ネットワーク経由でサービス処理対象のデータを送る情報端末装置において、サービス処理対象のデータの送信に応じて前記サービス提供装置から当該データの識別情報として送られてくるサービス処理を指示する際に用いる指示キー及びデータ操作を許可する制御権付き指示キーを受信する受信手段と、前記サービス提供装置で保持されているデータを操作するために、当該データの識別情報である制御権付き指示キー、操作内容を指定した指示情報及び操作の元データを組にして前記サービス提供装置へ送信する操作指示処理手段とを有することを特徴とする。
また、前記操作指示処理手段は、操作対象とするデータの識別情報である制御権付き指示キー、追加指示を示す指示情報及び操作対象とするデータに追加するデータを組にして前記サービス提供装置へ送信することを特徴とする。
また、前記操作指示処理手段は、操作対象とするデータの識別情報である制御権付き指示キー、入替指示を示す指示情報及び操作対象とするデータと入れ替えるデータを組にして前記サービス提供装置へ送信することを特徴とする。
本発明に係るサービス提供システムは、上記記載のサービス提供装置と、上記記載の情報端末装置とを有することを特徴とする。
本発明に係るサービス提供方法は、ネットワーク経由で送られてきたデータを一時保持し、ユーザからの指示に応じて一時保持したデータをもとに所定のサービスを提供するサービス提供装置と、ネットワーク経由でサービス処理対象のデータを前記サービス提供装置へ送る情報端末装置とを有するネットワークシステムにおいて実施されるサービス提供方法において、前記サービス提供装置は、ネットワーク経由で前記情報端末装置から送られてきたサービス処理対象のデータを受信するステップと、サービス処理を指示する際に用いる指示キー及びデータ操作を許可する制御権付き指示キーをそれぞれユニークかつ新規に生成すると共に、受信したデータに制御権付き指示キーが付加されていなかったときには新規生成した各キーを受信したデータに対応付けして保持管理し、受信したデータに制御権付き指示キー及び指示情報が付加されていたときには、付加されていた指示情報により特定される操作処理を行い、その操作したデータに対して新規生成した各キーを対応付けして保持管理するステップと、新規に生成された指示キー及び制御権付き指示キーをデータ識別キーとしてデータ送信元の前記情報端末装置へ通知するステップとを含むことを特徴とする。
また、前記情報端末装置は、サービス処理対象のデータを前記サービス提供装置に送信する第1の送信ステップと、データ送信に応じて前記サービス提供装置から通知される指示キー及び制御権付き指示キーを含むデータ識別キーを受信する第1の受信ステップと、送信済みの前記サービス処理対象のデータに対して操作を行うために用いるデータに、制御権付き指示キー及びデータ操作内容を指示する指示情報を付加して送信する第2の送信ステップと、前記第2の送信ステップによるデータ送信に応じて前記サービス提供装置から通知される指示キー及び制御権付き指示キーを含むデータ識別キーを受信する第2の受信ステップとを含むことを特徴とする。
本発明に係るネットプリントサービス提供装置は、情報端末装置からネットワーク経由で送られてきたデータをもとに親展プリント機能を利用した印刷サービスを提供するネットプリントサービス提供装置において、ネットワーク経由で前記情報端末装置から送られてきた印刷データを受信する受信手段と、前記受信手段が受信した印刷データを記憶する記憶手段と、前記受信手段が印刷データを受信したときに、印刷サービス処理の実行を指示する際に用いる印刷指示キー及び印刷サービスの実行を条件付きで指示する際に用いる条件付き印刷指示キーをそれぞれユニークかつ新規に生成し、その新規生成した各キーを受信した印刷データに対応付けして保持管理する管理手段と、前記管理手段が新規生成した印刷指示キー及び条件付き印刷指示キーをデータ識別キーとしてデータ送信元の前記情報端末装置へ通知するキー通知手段と、ユーザが操作するユーザインタフェース手段と、ユーザが印刷サービス処理の実行を指示する際に前記ユーザインタフェース手段から入力したデータ識別キーに対応したデータを前記記憶手段から読み出し、印刷サービス処理を実行するサービス実行制御手段とを有し、前記サービス実行制御手段は、入力されたデータ識別キーが条件付き印刷指示キーであったときには、予め設定された印刷実行条件に従い印刷サービス処理を実行することを特徴とする。
また、前記サービス実行制御手段は、入力されたデータ識別キーが条件付き印刷指示キーであったとき、印刷実行条件に従い条件付き印刷指示キーに対応する印刷データの削除の是非を、前記ユーザインタフェース手段を介してユーザに問い合わせ、ユーザにより削除が選択されたときには当該印刷データを削除することを特徴とする。
また、上記各発明におけるサービス提供装置は、親展プリント機能を装備した複合機であり、親展プリント機能を利用した印刷サービスを提供することを特徴とする。
本発明に係るネットプリントサービス提供方法は、ネットワーク経由で送られてきたデータをもとにサービスを提供するサービス提供装置と、ネットワーク経由でサービス処理対象のデータを前記サービス提供装置へ送る情報端末装置とを有するサービスシステムにおいて実施されるサービス提供方法において、前記サービス提供装置は、ネットワーク経由で前記情報端末装置から送られてきたサービス処理対象のデータを受信するステップと、サービス処理の実行を指示する際に用いる指示キー及びサービスの実行を条件付きで指示する際に用いる条件付き指示キーをそれぞれユニークかつ新規に生成し、その新規生成した各キーを受信したデータに対応付けして記憶手段で保持管理するステップと、新規に生成された指示キー及び条件付き指示キーをデータ識別キーとしてデータ送信元の前記情報端末装置へ通知するステップとを含むことを特徴とする。
また、前記サービス提供装置は、ユーザがサービス処理の実行を指示する際にユーザインタフェース手段から入力したデータ識別キーに対応したデータを前記記憶手段から読み出し、サービス処理を実行する実行ステップを含むことを特徴とする。
更に、前記実行ステップは、入力されたデータ識別キーが条件付き指示キーであったとき、予め設定された実行条件に従い条件付き指示キーに対応するデータの削除の是非を、前記ユーザインタフェース手段を介してユーザに問い合わせ、ユーザにより削除が選択されたときには当該データを削除することを特徴とするサービス提供方法。
また、上記各発明におけるサービス提供方法は、前記サービス提供装置として親展プリント機能を装備した複合機を採用し、親展プリント機能を利用した印刷サービスを提供することを特徴とする。
本発明によれば、サービス処理の実行を指示する際に用いる通常の指示キーとは別個にデータ操作を許可する制御権付き指示キーを設けることで、サービス処理対象のデータをサービス提供装置に送信した後でも、サービス提供装置で保持された当該データに対して追加や入替えなどのデータ操作を情報端末装置側から行うことができる。これにより、サービス提供装置の設置位置まで移動し、またサービス提供装置を操作してデータの削除などの操作処理を行う必要もないので、便利である。
また、操作処理を行うためにサービス提供装置を占有する時間も不要となるため、サービス提供装置設置の事務所内においても、また特にパブリックスペースにおいても他のユーザの利用機会を増やすことができる。
また、サービス処理の実行を指示する際に用いる通常の指示キーとは別個に印刷サービスの実行を条件付きで指示する際に用いる条件付き印刷指示キーを設けることで、予め設定した印刷実行条件に従った親展プリントを実行させることができるので、ユーザの利便性を向上させることができる。
以下、図面に基づいて、本発明の好適な実施の形態について説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明に係るサービス提供システムの一実施の形態を示したブロック構成図である。図1には、親展プリント機能を装備した複合機20と、複合機20が提供する印刷サービスを利用する情報端末装置10とがローカルエリアネットワーク(LAN)2で接続された構成が示されている。なお、各装置10,20とも便宜的に1台ずつ示したが、それぞれ複数台の装置をLAN2に接続することができる。
複合機20は、プリント機能、スキャン機能等複数の機能を搭載した画像形成装置である。図1には、本実施の形態を説明する上で必要なプリンタ22と、ユーザが操作するための操作パネル24とを示した。また、コンピュータ30は、複合機20における画像形成処理に関する全体的な動作制御を行う。本実施の形態は、ハードウェア構成としては既存の複合機20をそのまま利用することができる。コンピュータ30も同様である。
図1には、更に本実施の形態において特徴的な処理機能ブロックが示されている。このうち、コンピュータ30は、印刷データ受信部31、印刷データ管理部32、キー通知部33、印刷実行制御部34及び入出力処理部35を有している。印刷データ受信部31は、LAN2経由で情報端末装置10から送られてくる印刷対象のデータを含む印刷ジョブを受信する。印刷データ管理部32は、受信された印刷データが親展プリント機能を利用して印刷される印刷データ(以下、「親展文書」という)である場合、その親展文書に対してデータ識別キーを生成し、それぞれを対応付けして保持管理する。本実施の形態では、親展文書管理テーブル36を用いてデータ識別キーを管理する。また、親展文書は、印刷データ記憶部37に形成されたデータ送信元ユーザの親展ボックスに格納される。親展ボックスに関する構造自体は、従来と同じでよい。キー通知部33は、印刷データ管理部32が新規に生成したデータ識別キーをデータ送信元の情報端末装置10へ通知する。印刷実行制御部34は、印刷サービスの実行制御を行う手段であり、親展プリントの印刷指示が入力された場合、この印刷指示に応じて親展文書をプリンタ22へ出力することで印刷を実行させる。入出力処理部35は、操作パネル24からユーザにより入力されたデータを受け付け、また入力操作画面を操作パネル24に表示するなどの入出力処理を行う。
図あるいは後述する説明からも明らかになるように、印刷データ記憶部37及び親展文書管理テーブル36は、ハードディスクドライブ等の外部記憶装置などの記憶手段により実現できる。また、構成要素31〜35は、複合機20のハードウェア構成とコンピュータ30のCPUで処理実行されるソフトウェアプログラムとの協調動作により実現される。
一方、情報端末装置10は、文書処理部11、印刷要求処理部12、印刷ジョブ送信部13及びキー受信部14を有している。文書処理部11は、印刷対象とする文書等のデータを作成し、文書データ記憶部15に登録する。印刷要求処理部12は、印刷対象とするデータを文書データ記憶部15から取り出し、印刷ジョブを生成するが、このときに追加、入替等の送信済みの印刷データに対して操作等が必要であるときにはデータ識別キーを付加する。印刷ジョブ送信部13は、印刷ジョブを複合機20へ送信する。キー受信部14は、送信した印刷データに対して複合機20が生成したデータ識別キーを受信し、キー保持部16へ登録する。
図あるいは後述する説明からも明らかになるように、文書データ記憶部15及びキー保持部16は、ハードディスクドライブ等の外部記憶装置などの記憶手段により実現できる。また、構成要素11〜14は、情報端末装置10のハードウェア構成と情報端末装置10のCPUで処理実行されるソフトウェアプログラムとの協調動作により実現される。
次に、本実施の形態において情報端末装置10から印刷データが複合機20へ送られ印刷が行われるときの動作について説明する。最初に、印刷対象の文書を複合機20へ送信することで新規に親展プリント要求を行う場合について説明し、続いて、複合機20に送信した文書に対して追加及び入替えを複合機20に指示する親展プリント要求を行う場合について説明する。その後に、複合機20の操作パネル24から実際に印刷指示を行う場合の処理について説明する。
まず、情報端末装置10において、ユーザ操作による文書作成処理に応じて文書処理部11は、作成された文書を文書データ記憶部15に登録する。そして、ユーザが情報端末装置10から所定の印刷要求のための操作を行うと、印刷要求処理部12は、そのユーザ操作に応じて印刷対象の文書を文書データ記憶部15から取り出し、印刷ジョブを生成する。そして、印刷ジョブ送信部13は、生成された印刷ジョブを複合機20へ送信する。以上の印刷文書をはじめて複合機20に送る場合、情報端末装置10では、従来における印刷要求と同じ処理が行われる。
以下、印刷ジョブが送られてきたときの複合機20における親展文書の受付処理について図2に示したフローチャートを用いて説明する。
印刷データ受信部31は、コンピュータ30の起動後に伴い起動され、常時ジョブの受信待ち状態にある。印刷データ受信部31が情報端末装置10から送られてきた印刷ジョブを受信すると、印刷データ管理部32は、その受信した印刷ジョブを解析する(ステップ101)。その印刷ジョブが親展プリント要求でなければ、印刷実行制御部34により通常の印刷が実行される(ステップ102,119)。
受信した印刷ジョブが親展プリント要求であるとき、印刷データ管理部32は、印刷ジョブにデータ識別キーが付加されているかどうかを確認することで本実施の形態において指示要求の有無を判断する。ここでは、上記の通り印刷データにデータ識別キーが付加されていないので、印刷データ管理部32は、新規文書の受信と判断して(ステップ103)、従前通り、印刷ジョブに含まれる親展文書を印刷データ記憶部37、より詳細にいうとジョブ送信元ユーザ用の親展ボックスに保存する(ステップ105)。この際、本実施の形態では、保存した親展文書に対して当該文書を識別するための文書識別子(以下、「文書ID」)を生成し親展文書に付加する(ステップ104)。その後、印刷データ管理部32は、指示キー及び制御権付き指示キーという2種類のキーをデータ識別キーとして生成する(ステップ106)。指示キーは、親展プリントを指示するための指示キーであって従来における親展文書取り出し用の暗証番号に相当する。制御権付き指示キーは、親展ボックスに保存された親展文書を操作する際に指定する指示キーであり、本実施の形態において特徴的な指示キーである。印刷データ管理部32は、生成したデータ識別キーと文書IDとを対応付けして親展文書管理テーブル36に登録することで更新する(ステップ107)。そして、キー通知部33は、印刷データ管理部32が生成したデータ識別キーを親展文書送信元の情報端末装置10へ通知する(ステップ108)。なお、データ識別キーの通知方法としては、親展文書受付の通知メッセージに付加することを想定しているが、この通知メッセージとは別個のメッセージや、あるいはメール等にて通知するようにしてもよい。
情報端末装置10において、キー受信部14は、複合機20から送られてきた2種類のデータ識別キーを受け取ると、キー保持部16に書き込み、保持する。
以上のようにして、印刷対象データの親展文書は、複合機20に蓄積される。続いて、複合機20に送信した親展文書に対して追加を複合機20に指示する親展プリント要求を行う場合について説明する。
情報端末装置10において、ユーザが文書の追加等の理由で送信済みの文書データに対して更に文書を追加したい場合、ユーザ操作による文書作成処理に応じて文書処理部11は、作成された追加文書を文書データ記憶部15に登録する。そして、ユーザが情報端末装置10から所定の追加指示要求のための操作を行うと、印刷要求処理部12は、そのユーザ操作に応じて追加対象の文書を文書データ記憶部15取り出し、印刷ジョブを生成する。このとき、印刷要求処理部12は、キー保持部16で保持されたデータ識別キーのうち制御権付き指示キーを取り出し、送信対象の追加文書に制御権付き指示キー及び追加指示を示す指示情報を付加する。これにより、印刷ジョブ送信部13は、制御権付き指示キー、指示情報及び追加文書を含む印刷ジョブを複合機20へ送信する。
図2において、印刷データ受信部31が情報端末装置10から送られてきた印刷ジョブを受信すると、印刷データ管理部32は、その受信した印刷ジョブを解析する(ステップ101)。その印刷ジョブが親展プリント要求でなければ、印刷実行制御部34により通常の印刷が実行される(ステップ102,119)。
受信した印刷ジョブが親展プリント要求であるとき、印刷データ管理部32は、印刷ジョブにデータ識別キーが付加されているかどうかを確認する。ここでは、制御権付き指示キー及び追加指示を示す指示情報が付加されているので、印刷データ管理部32は、追加指示と判断する(ステップ103)。そして、印刷データ管理部32は、親展文書管理テーブル36を検索することで印刷データに付加されたデータ識別キーが制御権付き指示キーであることを確認する(ステップ109)。なお、受信したデータ識別キーが制御権付き指示キーとして登録されていない場合、追加指示は受け付けられない旨のメッセージを情報端末装置10に返信するなどして対応する。
続いて、印刷データ管理部32は、制御権付き指示キーに対応した文書IDを親展文書管理テーブル36から取り出し、更にこの文書IDに対応した親展文書を印刷データ記憶部37から取得する(ステップ110)。そして、情報端末装置10からの指示に従いその読み出した文書に今回受信した印刷ジョブに含まれていた印刷データを追加する(ステップ111)。そして、追加により新たに生成された文書のために、印刷データ管理部32は、当該文書を識別するための文書IDを生成し(ステップ112)、文書追加により生成した親展文書に付加して印刷データ記憶部37に登録する(ステップ113)。
その後、印刷データ管理部32は、新規文書のときと同様に指示キー及び制御権付き指示キーという2種類のキーをデータ識別キーとして生成し(ステップ106)、その生成したデータ識別キーと文書IDとを対応付けして親展文書管理テーブル36に登録する(ステップ107)。そして、キー通知部33は、印刷データ管理部32が新規に生成したデータ識別キーを親展文書送信元の情報端末装置10へ通知する(ステップ108)。
情報端末装置10では、複合機20から送られてきた2種類のデータ識別キーをキー受信部14により受け取ると、キー保持部16で保持する。このように、情報端末装置10からの指示により複合機20へ送信済みの親展文書に文書を追加することができる。
続いて、複合機20に送信した文書に対して入替えを複合機20に指示する親展プリント要求を行う場合について説明する。
情報端末装置10において、ユーザが誤記の発見等の理由で送信済みの文書データを破棄し新たな文書と入れ替えたい場合、ユーザ操作による文書作成処理に応じて文書処理部11は、作成された入替文書を文書データ記憶部15に登録する。そして、ユーザが情報端末装置10から所定の入替指示要求のための操作を行うと、印刷要求処理部12は、そのユーザ操作に応じて入替対象の文書を文書データ記憶部15取り出し、印刷ジョブを生成する。このとき、印刷要求処理部12は、キー保持部16で保持されたデータ識別キーのうち制御権付き指示キーを取り出し、送信対象の入替文書に制御権付き指示キー及び入替指示を示す指示情報を付加する。これにより、印刷ジョブ送信部13は、制御権付き指示キー、指示情報及び入替文書を含む印刷ジョブを複合機20へ送信する。
図2において、印刷データ受信部31が情報端末装置10から送られてきた印刷ジョブを受信すると、印刷データ管理部32は、その受信した印刷ジョブを解析する(ステップ101)。その印刷ジョブが親展プリント要求でなければ、印刷実行制御部34により通常の印刷が実行される(ステップ102,119)。
受信した印刷ジョブが親展プリント要求であるとき、印刷データ管理部32は、印刷ジョブにデータ識別キーが付加されているかどうかを確認する。ここでは、制御権付き指示キー及び入替指示を示す指示情報が付加されているので、印刷データ管理部32は、入替指示と判断する(ステップ103)。そして、印刷データ管理部32は、親展文書管理テーブル36を検索することで印刷データに付加されたデータ識別キーが制御権付き指示キーであることを確認する(ステップ114)。なお、受信したデータ識別キーが制御権付き指示キーとして登録されていない場合、追加指示は受け付けられない旨のメッセージを情報端末装置10に返信するなどして対応する。
続いて、印刷データ管理部32は、入れ替える文書のために当該文書を識別するための文書IDを生成し(ステップ115)、入替文書に付加して印刷データ記憶部37に登録する(ステップ116)。一方、印刷データ管理部32は、受信した印刷ジョブに含まれる制御権付き指示キーに対応した文書IDを親展文書管理テーブル36から取り出し、更に印刷データ記憶部37に記憶されたその文書IDに対応した親展文書を削除すると共に(ステップ117)、この文書IDに関するレコード(指示キー及び制御権付き指示キー)を親展文書管理テーブル36から削除する(ステップ118)。なお、この入替指示に対する処理では、送られてきた親展文書の格納と既存親展文書の削除とを行うことになるが、この格納と削除の順番は、ステップ113〜118に限定されるものではない。
その後、印刷データ管理部32は、新規文書のときと同様に指示キー及び制御権付き指示キーという2種類のキーをデータ識別キーとして生成し(ステップ106)、その生成したデータ識別キーとステップ114により新規に生成した文書IDとを対応付けして親展文書管理テーブル36に登録する(ステップ107)。そして、キー通知部33は、印刷データ管理部32が新規に生成したデータ識別キーを親展文書送信元の情報端末装置10へ通知する(ステップ108)。
情報端末装置10では、複合機20から送られてきた2種類のデータ識別キーをキー受信部14により受け取ると、キー保持部16で保持する。このように、情報端末装置10からの指示により複合機20へ送信済みの親展文書を新たな文書で入れ替えることができる。
本実施の形態によれば、以上の追加指示、入替指示を例にして説明したように、親展プリントによる印刷文書を複合機20に送信した後でも、情報端末装置10側から複合機20に送信済みの親展文書を追加又は入替え等の編集を施すことができるので便利である。文書の追加の場合、操作パネル24から1つのデータ識別キーを入力するだけで複数の文書を印刷させることができる。また、文書の入替えの場合、このため、入れ替えられる文書の削除のために複合機20まで移動し、また削除するための操作も必要もない。このように、ユーザの利便性を向上することができる。また、操作対象の文書の削除のために複合機20を占有する必要もないので、事務所内においても、またパブリックスペースにおいても他のユーザの利用機会を増やすことができる。
更に、本実施の形態によれば、通常の暗証番号に相当する指示キーとは別個に操作を許可する制御権付き指示キーを用いるようにしたので、セキュリティを維持することができる。例えば、親展文書の取り出しを他人に依頼する場合も想定できるが、この場合は、自分の親展ボックスの暗証番号を他人に教えることになる。もし、通常の暗証番号のみを用いると、自分の親展ボックス内の他の文書まで他人によって入替等の操作が行われてしまう可能性がある。そこで、本実施の形態では、通常の親展文書の印刷時に用いる暗証番号(本実施の形態における「指示キー」)とは別個に制御権付き指示キーを設けるようにした。
続いて、親展文書を実際に印刷させるときの処理(親展プリント処理)について図3に示したフローチャートを用いて説明する。
ユーザは、複合機20の設置位置まで移動し、操作パネル24から所定の操作を行うことで複合機20へ蓄積しておいた親展文書の印刷を指示する。このとき、入出力処理部35は、入力画面を操作パネル24に表示してデータ識別キーを入力させる。入出力処理部35がユーザにより入力されたデータ識別キーを受け付けると(ステップ201)、印刷実行制御部34は、そのデータ識別キーをキーに親展文書管理テーブル36を検索することで文書IDを取り出し、更にその文書IDに対応する親展文書を印刷データ記憶部37から取り出す(ステップ202)。なお、入力されたデータ識別キーに該当する親展文書が登録されていないときには、その旨を操作パネル24に表示し、処理の終了若しくは再度の入力を促す。また、本実施の形態では、データ識別キーのうち親展プリント指示を行うために設けた通常の指示キーの入力を想定しているが、制御権付き指示キーが入力されたとしても印刷を実行するようにした。
そして、印刷実行制御部34は、取り出した親展文書をプリンタ22へ送信して印刷を実行させる(ステップ203)。印刷が正常に終了すると、印刷実行制御部34は、印刷済みの文書を印刷データ記憶部37から削除し(ステップ204)、当該文書に関連するレコード全てを親展文書管理テーブル36から削除する(ステップ205)。
本実施の形態によれば、印刷実行要求に対して以上のように動作するが、追加指示により文書が追加されたときに通知されたデータ識別キーを1回入力するだけで、先に送信した文書と後から追加した文書の双方を印刷することができる。もし、先に送信した文書だけを印刷したい場合、ユーザは、先に送信した文書に対して送られてきたデータ識別キーを入力すればよい。
なお、前述したように、親展プリント要求時において追加が指示された場合、先に送信した文書を削除せずに残しておくようにしたので、先に送信した文書だけを印刷することができるが、入替指示と同様に先に送信した文書を削除し、先に送信した文書だけの印刷をできないようにしてもよい。これは、この追加対象とされる送信済みの親展文書を削除するか否かは、システム側に設定するようにしてもよいし、ユーザ側が追加文書送信の際に削除又は残存を指定できるようにしてもよい。
また、本実施の形態では、親展文書に対する操作の有無を、制御権付き指示キーを印刷ジョブに含ませるか否かによって指定し、具体的な指示内容、つまり上記例では追加指示か、あるいは入替指示かという指示情報を制御権付き指示キーとは別の情報として印刷ジョブに含めるようにした。しかし、例えば、データ操作内容毎に固有の制御権付き指示キーを割り当て、親展文書登録時に通常の指示キーと複数の制御権付き指示キーとをデータ送信元の情報端末装置10に通知するようにしてもよい。つまり、各制御権付き指示キーに指示情報が組み込まれたという仕様になる。上記例によると、複合機20は、追加指示用と入替指示用の2種類の制御権付き指示キーを生成することになる。
また、本実施の形態では、親展文書管理テーブル36にて保持管理するデータ識別キーと印刷データ記憶部37にて保存する親展文書との関連付けを、文書IDを用いて行うようにした。しかし、例えば、親展文書の格納場所情報を文書IDとして利用し、親展文書管理テーブル36においてデータ識別キーに親展文書の格納場所情報を対応付けして保持管理するようにすれば、親展文書に文書IDを対応付けしてする必要はなくなるため従前の親展ボックスをそのまま用いることができる。また、それとは逆にデータ識別キーと親展文書とを分けることなく同じ記憶手段にて保持管理するようにしてもよい。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、従前の暗証番号に相当する通常の指示キーとは別個に複合機20に送信済みの親展文書に対する操作を許可する制御権付き指示キーというデータ識別キーをユーザに付与するようにした。本実施の形態では、制御権ではなく何らかの条件付きの指示キーを付与するようにした。例えば、実施の形態1では、暗証番号(本実施の形態における「指示キー」)を他人に教えても複合機20に格納された親展文書に対して入替等の操作ができないことについて説明した。ただ、親展文書は、印刷が実行されると親展ボックスから削除されてしまう。つまり、自分の代わりに親展文書を印刷してもらうというのであれば、問題ではないが、親展文書を自分のためのみならず他人にも付与したい場合、自分より先に他人が親展文書を印刷すると、自分は親展文書を印刷できなくなってしまう。本実施の形態では、このような場合にも対処できるように通常の指示キーとは別個に条件付き印刷指示キーをデータ識別キーとして生成するようにした。
図4に、データ識別キーの種類を示す。通常の親展プリントは、親展文書を印刷した後に削除する。従って、通常の親展プリント実行用の指示キーは、文書印刷後に削除可能ということを示すために、図4では、文書印刷(印刷後削除)を“○”とした。なお、アクセス権限の包含関係から文書印刷(印刷後削除せず)にも“○”とした。一方、文書に対する操作権限は有していないため、文書の追加、入替えは“×”となる。これに対し、本実施の形態では、印刷専用という印刷実行条件を持たせた条件付き印刷指示キーを一例として示しているが、この条件付き印刷指示キーは、通常の指示キーと同様に文書の印刷はできても、通常の指示キーとは異なり印刷後に文書を削除できない。なお、図4に実施の形態1において説明した制御権付き指示キーも合わせて示したが、制御権付き指示キーは、文書の追加、入替えも含めて全ての権限を有していることを示すために全てを“○”とした。
次に、本実施の形態における動作について説明するが、本実施の形態では、複合機20の操作パネル24からの印刷指示時に特徴があるため、この印刷実行時処理について図5に示したフローチャートを用いて説明する。なお、実施の形態1と同じ処理には同じ符号をつけ、説明を簡略化する。また、条件付き印刷指示キーは、実施の形態1における制御権付き指示キーと同様に、複合機20の親展ボックスに文書が格納された時点で複合機20から情報端末装置10に通知されているものとする。
ユーザは、複合機20の設置位置まで移動し、操作パネル24から所定の操作を行うことで複合機20へ蓄積しておいた親展文書の印刷を指示する。入出力処理部35がユーザにより入力されたデータ識別キーを受け付けると(ステップ201)、印刷実行制御部34は、そのデータ識別キーに対応する文書IDを親展文書管理テーブル36から取り出し、更にその文書IDに対応する親展文書を印刷データ記憶部37から取り出す(ステップ202)。なお、入力されたデータ識別キーに該当する親展文書が登録されていないときには、その旨を操作パネル24に表示し、処理の終了若しくは再度の入力を促す。
ここで、ユーザにより入力されたデータ識別キーのアクセス権を解析し(ステップ221)、もし通常の指示キーであれば(ステップ222)、印刷実行制御部34は、実施の形態1と同様に取り出した親展文書をプリンタ22へ送信して印刷を実行させ(ステップ203)、印刷終了後、印刷済みの文書を印刷データ記憶部37から削除し(ステップ204)、当該文書に関連するレコード全てを親展文書管理テーブル36から削除する(ステップ205)。
一方、ユーザにより入力されたデータ識別キーが条件付き印刷指示キーであれば(ステップ222)、印刷実行制御部34は、取り出した親展文書をプリンタ22へ送信して印刷を実行させ(ステップ223)、印刷処理を終了する。
例えば、親展文書を他人にも付与したい場合、Read Onlyという条件付き印刷指示キーをその他人に教える。その他人は、その条件付き印刷指示キーを操作パネル24から入力することで親展文書を得ることができるが、前述したように親展文書は、親展ボックスの所有者の意図を無視して削除されないので安心である。従って、多数の人に親展文書を取得させることにも利用できる。また、親展ボックスに格納された他の文書は、権限がないことから当然ながら印刷されることはない。その後に当該親展文書の所有者は、自分が印刷を実行するときにReadの権限を有する通常の指示キーを指定することで、印刷実行後に当該親展文書を削除することができる。
本実施の形態によれば、条件付き印刷指示キーを他人に教えて、そのキーを使用させることで予め設定した印刷実行条件に従った印刷処理を実行させることができる。
上記例では、条件付き印刷指示キーに対して、印刷実行後に印刷した文書を無条件に削除させないという印刷実行条件を付けるようにした。しかし、印刷実行条件はこれに限定されるものではない。例えば、他の条件の例を図6に示すが、この例では、操作パネル24からユーザにより入力されたデータ識別キーが条件付き印刷指示キーであるとき(ステップ224)、印刷実行制御部34は、親展文書の印刷実行終了後(ステップ203)、文書削除の是非について操作パネル24に表示することでユーザに問い合わせ(ステップ225)、ユーザが削除を選択した場合は、通常の指示キーの場合と同様に印刷済みの文書を印刷データ記憶部37から削除し(ステップ204)、当該文書に関連するレコード全てを親展文書管理テーブル36から削除する(ステップ205)。一方、ユーザが削除を選択しなかった場合には、そのまま処理を終了し、文書を削除しない。
このように、条件付き印刷指示キーに対して、印刷終了後に問合せ画面を表示して文書の削除の是非を問い合わせるという印刷実行条件を割り付けるようにしてもよい。もちろん、これらの例に限定する必要はない。また、本実施の形態では、単一の条件付き印刷指示キーを用いた場合を例にしたが、複数の条件付き印刷指示キーを用いて、それぞれに異なる条件を割り付けるようにしてもよい。また、割り付ける条件は、図5,6に示した処理は、複合機20側において実行するプログラムにより実現できるため、所望の条件に基づく親展プリントサービスを提供することができる。これにより、ユーザの利便性を向上させることができる。
上記各実施の形態において、制御権付き指示キーと条件付け印刷指示キーとをそれぞれ別個に説明したが、組み合わせて使用するようにしてもよい。
また、上記各実施の形態においては、サービス提供装置として親展プリント機能を装備した複合機20を例にして説明したが、この複合機20のように、処理対象とするデータをいったん保持し、その保持したデータをもとに何らかのサービスを行うサービス提供装置であれば、本発明を適用でき、前述した効果を奏することができる。
本発明に係るサービス提供システムの一実施の形態を示したブロック構成図である。 実施の形態1において印刷ジョブが送られてきたときの複合機における親展文書の受付処理を示したフローチャートである。 実施の形態1において親展文書の印刷実行時処理を示したフローチャートである。 本実施の形態においてデータ識別キーの種類を示した図である。 実施の形態2において親展文書の印刷実行時処理を示したフローチャートである。 実施の形態2において親展文書の印刷実行時処理の他の例を示したフローチャートである。
符号の説明
2 LAN、10 情報端末装置、11 文書処理部、12 印刷要求処理部、13 印刷ジョブ送信部、14 キー受信部、15 文書データ記憶部、16 キー保持部、20 複合機、22 プリンタ、24 操作パネル、30 コンピュータ、31 印刷データ受信部、32 印刷データ管理部、33 キー通知部、34 印刷実行制御部、35 入出力処理部、36 親展文書管理テーブル、37 印刷データ記憶部。

Claims (17)

  1. 情報端末装置からネットワーク経由で送られてきたデータを一時保持し、ユーザからの指示に応じて一時保持したデータをもとに所定のサービスを提供するサービス提供装置において、
    ネットワーク経由で前記情報端末装置から送られてきたサービス処理対象のデータを受信する受信手段と、
    前記受信手段が受信したデータを記憶する記憶手段と、
    前記受信手段がデータを受信したときに、サービス処理を指示する際に用いる指示キー及びデータ操作を許可する制御権付き指示キーをそれぞれユニークかつ新規に生成すると共に、受信したデータに制御権付き指示キーが付加されていなかったときには新規生成した各キーを受信したデータに対応付けして保持管理し、受信したデータに制御権付き指示キー及び指示情報が付加されていたときには、付加されていた指示情報により特定される操作処理を行い、その操作したデータに対して新規生成した各キーを対応付けして保持管理する管理手段と、
    前記管理手段が新規生成した指示キー及び制御権付き指示キーをデータ識別キーとしてデータ送信元の前記情報端末装置へ通知するキー通知手段と、
    ユーザが操作するユーザインタフェース手段と、
    ユーザがサービス処理の実行を指示する際に前記ユーザインタフェース手段から入力したデータ識別キーに対応したデータを前記記憶手段から読み出し、所定のサービス処理を実行するサービス実行制御手段と、
    を有することを特徴とするサービス提供装置。
  2. 請求項1記載のサービス提供装置において、
    前記管理手段は、受信したデータに追加指示を示す指示情報が付加されていたときには、受信したデータに付加されていた制御権付き指示キーに対応したデータを前記記憶手段から読み出し、その読み出したデータに受信したデータを追加してデータを新規に生成する操作処理を行うことを特徴とするサービス提供装置。
  3. 請求項2記載のサービス提供装置において、
    前記管理手段は、データを新規に生成した後、読み出したデータ及びそのデータに対応付けした各キーを削除することを特徴とするサービス提供装置。
  4. 請求項1記載のサービス提供装置において、
    前記管理手段は、受信したデータに入替指示を示す指示情報が付加されていたときには、受信したデータに付加されていた制御権付き指示キーに対応したデータを前記記憶手段から読み出し、その読み出したデータを受信したデータで入れ替えると共に読み出したデータを削除する操作処理を行うことを特徴とするサービス提供装置。
  5. 送られてきたデータを一時保持し、ユーザからの指示に応じて一時保持したデータをもとに所定のサービスを提供するサービス提供装置へ、ネットワーク経由でサービス処理対象のデータを送る情報端末装置において、
    サービス処理対象のデータの送信に応じて前記サービス提供装置から当該データの識別情報として送られてくるサービス処理を指示する際に用いる指示キー及びデータ操作を許可する制御権付き指示キーを受信する受信手段と、
    前記サービス提供装置で保持されているデータを操作するために、当該データの識別情報である制御権付き指示キー、操作内容を指定した指示情報及び操作の元データを組にして前記サービス提供装置へ送信する操作指示処理手段と、
    を有することを特徴とする情報端末装置。
  6. 請求項5記載の情報端末装置において、
    前記操作指示処理手段は、操作対象とするデータの識別情報である制御権付き指示キー、追加指示を示す指示情報及び操作対象とするデータに追加するデータを組にして前記サービス提供装置へ送信することを特徴とする情報端末装置。
  7. 請求項5記載の情報端末装置において、
    前記操作指示処理手段は、操作対象とするデータの識別情報である制御権付き指示キー、入替指示を示す指示情報及び操作対象とするデータと入れ替えるデータを組にして前記サービス提供装置へ送信することを特徴とする情報端末装置。
  8. 請求項1記載のサービス提供装置と、請求項5記載の情報端末装置とを有することを特徴とするサービス提供システム。
  9. ネットワーク経由で送られてきたデータを一時保持し、ユーザからの指示に応じて一時保持したデータをもとに所定のサービスを提供するサービス提供装置と、
    ネットワーク経由でサービス処理対象のデータを前記サービス提供装置へ送る情報端末装置と、
    を有するネットワークシステムにおいて実施されるサービス提供方法において、
    前記サービス提供装置は、
    ネットワーク経由で前記情報端末装置から送られてきたサービス処理対象のデータを受信するステップと、
    サービス処理を指示する際に用いる指示キー及びデータ操作を許可する制御権付き指示キーをそれぞれユニークかつ新規に生成すると共に、受信したデータに制御権付き指示キーが付加されていなかったときには新規生成した各キーを受信したデータに対応付けして保持管理し、受信したデータに制御権付き指示キー及び指示情報が付加されていたときには、付加されていた指示情報により特定される操作処理を行い、その操作したデータに対して新規生成した各キーを対応付けして保持管理するステップと、
    新規に生成された指示キー及び制御権付き指示キーをデータ識別キーとしてデータ送信元の前記情報端末装置へ通知するステップと、
    を含むことを特徴とするサービス提供方法。
  10. 請求項9記載のサービス提供方法において、
    前記情報端末装置は、
    サービス処理対象のデータを前記サービス提供装置に送信する第1の送信ステップと、
    データ送信に応じて前記サービス提供装置から通知される指示キー及び制御権付き指示キーを含むデータ識別キーを受信する第1の受信ステップと、
    送信済みの前記サービス処理対象のデータに対して操作を行うために用いるデータに、制御権付き指示キー及びデータ操作内容を指示する指示情報を付加して送信する第2の送信ステップと、
    前記第2の送信ステップによるデータ送信に応じて前記サービス提供装置から通知される指示キー及び制御権付き指示キーを含むデータ識別キーを受信する第2の受信ステップと、
    を含むことを特徴とするサービス提供方法。
  11. 情報端末装置からネットワーク経由で送られてきたデータを一時保持し、ユーザからの指示に応じて一時保持したデータをもとに所定のサービスを提供するサービス提供装置において、
    ネットワーク経由で前記情報端末装置から送られてきたサービス処理対象のデータを受信する受信手段と、
    前記受信手段が受信したデータを記憶する記憶手段と、
    前記受信手段がデータを受信したときに、サービス処理の実行を指示する際に用いる指示キー及びサービスの実行を条件付きで指示する際に用いる条件付き指示キーをそれぞれユニークかつ新規に生成し、その新規生成した各キーを受信したデータに対応付けして保持管理する管理手段と、
    前記管理手段が新規生成した指示キー及び条件付き指示キーをデータ識別キーとしてデータ送信元の前記情報端末装置へ通知するキー通知手段と、
    ユーザが操作するユーザインタフェース手段と、
    ユーザがサービス処理の実行を指示する際に前記ユーザインタフェース手段から入力したデータ識別キーに対応したデータを前記記憶手段から読み出し、サービス処理を実行するサービス実行制御手段と、
    を有し、
    前記サービス実行制御手段は、入力されたデータ識別キーが条件付き指示キーであったときには、予め設定された実行条件に従いサービス処理を実行することを特徴とするサービス提供装置。
  12. 請求項11記載のサービス提供装置において、
    前記サービス実行制御手段は、入力されたデータ識別キーが条件付き指示キーであったとき、実行条件に従い条件付き指示キーに対応するデータの削除の是非を、前記ユーザインタフェース手段を介してユーザに問い合わせ、ユーザにより削除が選択されたときには当該データを削除することを特徴とするサービス提供装置。
  13. 請求項1乃至4、11,12のいずれか1項に記載のサービス提供装置において、
    親展プリント機能を装備した複合機であり、親展プリント機能を利用した印刷サービスを提供することを特徴とするサービス提供装置。
  14. ネットワーク経由で送られてきたデータをもとにサービスを提供するサービス提供装置と、
    ネットワーク経由でサービス処理対象のデータを前記サービス提供装置へ送る情報端末装置と、
    を有するサービスシステムにおいて実施されるサービス提供方法において、
    前記サービス提供装置は、
    ネットワーク経由で前記情報端末装置から送られてきたサービス処理対象のデータを受信するステップと、
    サービス処理の実行を指示する際に用いる指示キー及びサービスの実行を条件付きで指示する際に用いる条件付き指示キーをそれぞれユニークかつ新規に生成し、その新規生成した各キーを受信したデータに対応付けして記憶手段で保持管理するステップと、
    新規に生成された指示キー及び条件付き指示キーをデータ識別キーとしてデータ送信元の前記情報端末装置へ通知するステップと、
    を含むことを特徴とするサービス提供方法。
  15. 請求項14記載のサービス提供方法において、
    前記サービス提供装置は、
    ユーザがサービス処理の実行を指示する際にユーザインタフェース手段から入力したデータ識別キーに対応したデータを前記記憶手段から読み出し、サービス処理を実行する実行ステップを含むことを特徴とするサービス提供方法。
  16. 請求項15記載のサービス提供方法において、
    前記実行ステップは、入力されたデータ識別キーが条件付き指示キーであったとき、予め設定された実行条件に従い条件付き指示キーに対応するデータの削除の是非を、前記ユーザインタフェース手段を介してユーザに問い合わせ、ユーザにより削除が選択されたときには当該データを削除することを特徴とするサービス提供方法。
  17. 請求項9,10,14乃至16のいずれか1項に記載のサービス提供方法において、
    前記サービス提供装置は、親展プリント機能を装備した複合機であり、親展プリント機能を利用した印刷サービスを提供することを特徴とするサービス提供方法。
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