JP2006227390A - モニタースタンド用回転ユニット - Google Patents

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Kazutoshi Kinoshita
一俊 木下
Akira Sato
晃 佐藤
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Abstract

【技術課題】 回転トルクを一定に設定することができ、部品点数が少なく、高さを任意に設定できるモニタースタンド用の回転ユニットを提供する。
【解決手段】 回転ユニットは、モニター載置台103を上面に固定するポール2と、このポール2の下面に接して位置するアッパーブッシュ10と、上面にアッパーブッシュ10を一定の角度回転自在に載置する取付ベース20と、この取付ベース20の下面に接して位置するローアブッシュ30と、このローアブッシュ30の下面に接して位置するスプリング板40と、このスプリング板40に接して位置するバックプレート50を固定ボルト60を用いて一体的に組み付け、取付ベース20を基台100のベース板101上に固定して基台100上においてモニター載置台103を回転自在に支持する。
【選択図】 図 4

Description

本発明は、薄型のテレビジョン受像器、PDP、パソコン用モニター(以下「モニター」と称する)などを載置し、さらに手動で回転して使用者や聴視者に対して見やすい方向へ回転する構造(首ふり機構)をもつモニタースタンド用回転ユニットに関するものである。
近年生活様式が変化し、モニターを見る位置が多様化している。そのため、モニターを適正位置に向ける様、回転機能を付加したモニタースタンドが利用されている。
従来用いられたモニタースタンドの回転支持機構として、特開平5−122638号公報に次のような構成のものが記載されている。その機構は、回転台に数個のコロを備え、テレビキャビネット側に回転レールを一体的に取り付け、回転に際しては、キャビネット内のブラウン管、基板、基板フレーム、キャビネットの自重などは前記回転レールより伝達され、コロを介し回転台により回転可能に支持した内容である。
しかし、この公知例の場合、前記機構をキャビネットの底面に設けるため、意匠的に制限され、また、コロが破損して回転に支障が出やすいなどの問題がある。
そこで、コロを使用しない回転機構が開発されており、その一例が特開2004−56606号公報に紹介されている。その機構は、任意形状の天板の固定を行うブラケット(上)と、前記ブラケット(上)と接し潤滑を行うスペーサ(上)と、前記スペーサ(上)と接し任意形状の底板の固定を行うブラケット(下)と、前記ブラケット(下)と接し潤滑を行うスペーサ(下)と、前記スペーサ(下)と接するワッシャーと、前記ワッシャーを前記スペーサ(下)に押し付けるバネと、前記バネと前記ブラケット(下)との間に配設される筒と、前記バネを固定するネジにより構成されている。
しかし、この公知例の場合、バネの押しつけ量について規制する機構がないため、回転トルクの設定が難しいと共に、ブラケット(上)とブラケット(下)は円錐形状であるため、回転台の高さを変えたい場合、新たにブラケット成形用の型が必要になり、他の回転台には転用できないという問題がある。
特開平5−122638号公報 特開2004−56606号公報
本発明の目的は、回転トルクを一定に設定することができると共に少ない部品で構成することができ、かつ、モニタースタンドの高さが変わっても容易に対応できるモニタースタンド用回転ユニットを提供することにある。
上記目標を達成するため、請求項1に記載の発明においては、中心部に固定ボルトを締め込むための固定ねじ孔を形成すると共に、上面にモニター載置台を固定するための固定手段を設けて成る円環状のポールと、
前記ポールの下面に接して位置し、耐摩耗性を有する樹脂からなり、更に中心部には挿通孔が穿設されると共に、前記挿通孔の下面周囲にリブを形成して成る円板状のアッパーブッシュと、
前記アッパーブッシュの下面に接して位置し、前記アッパーブッシュのリブが挿通する径の貫通孔を中心に形成すると共に、モニタースタンドの基台側に固定するための固定手段を設けて成る円台状の取付ベースと、
前記取付ベースの下面に接して位置し、前記アッパーブッシュのリブが挿通する径の貫通孔を中心に形成して成る耐摩耗性を有する円板状の樹脂製ローアブッシュと、
前記ローアブッシュの下面に接して位置し、前記アッパーブッシュのリブが挿通する径の貫通孔を中心に形成し、前記ローアブッシュを前記取付ベースへ圧接するための円板状のスプリング板と、
前記スプリング板の下面に接して位置し、中心に前記アッパーブッシュの挿通孔の直径とほぼ同一の貫通孔が穿設された前記スプリング板を押さえるためのバックプレートと、
前記ポールの下面にアッパーブッシュを接して位置させると共に、このアッパーブッシュの下面に接して取付ベースを位置させ、更にこの取付ベースの下面にローアブッシュ及びスプリング板及びバックプレートを順に位置させたのち、このバックプレートの下方から貫通孔及びアッパーブッシュのリブを経由してポールの固定ねじ孔内にねじ込んで各部材を一体化し、併せて取付ベース上において、アッパーブッシュとポール及びこのポール上のモニター載置台を回転自在に形成する固定ボルトと、からなることを特徴とするものである。
更に、請求項2に記載の発明においては、請求項1記載のモニタースタンド用回転ユニットにおいて、前記固定ボルトを固定ねじ孔に一定量ねじ込んだ時、前記アッパーブッシュのリブの先端を前記バックプレートの上面に当接させることにより、前記スプリング板の撓み量を規制でして、その結果回転トルクを所望する値に設定できるように前記リブの長さを設定したことを特徴とするものである。
更に、請求項3に記載の発明においては、請求項1記載のモニタースタンド用回転ユニットにおいて、前記アッパーブッシュにおいて、リブの近傍の半径領域の肉厚を他の部位より僅かに薄く形成して薄肉部を設け、前記固定ボルトにて締め付けられた締め付けた時、前記薄肉部の効果により前記アッパーブッシュが中央部において下方に引かれ、この反力で円周縁側全体が前記ポール側に変位するようにして密着性を増大させたことを特徴とするものである。
更に、請求項4に記載の発明においては、請求項1記載のモニタースタンド用回転ユニットにおいて、前記アッパーブッシュと前記取付ベースとの摺動面において、前記アッパーブッシュの摺動面に凸部を設ける一方、前記取付ベースの摺動面には開き角度が異なる円弧状の溝を円周方向に複数設け、組立時に前記突起を前記溝の何れかへ組み込むことにより、モニタースタンドの回転角度を選択できるように構成したことを特徴とするものである。
更に、請求項5に記載の発明においては、請求項1記載のモニタースタンド用回転ユニットにおいて、前記アッパーブッシュと取付ベース及び前記ローアブッシュと取付ベースの摺動面において、前記アッパーブッシュ及び前記ローアブッシュの摺動面に同軸状の円周溝と前記円周溝と交差する放射状の縦溝とを複数形成し、前記円周溝と前記縦溝とをグリス溜まりとして利用することにより、回転を円滑にすると共に、焼き付きを防止するように構成したことを特徴とするものである。
更に、請求項6に記載の発明においては、請求項1記載のモニタースタンド用回転ユニットにおいて、前記ポールは、押し出し成形方法により長尺に成形された円柱状の素材を所望するモニタースタンドの高さに応じて輪切りにしたものを使用することにより、モニタスタンドの高さを任意に設定できるように構成したことを特徴とするものである。
[作用]
モニタースタンド用回転ユニットを構成するポールの上面には、モニター載置台を取り付けるための手段として、ネジ孔があいており、任意な形状のモニター載置台をこのポール上に固定することが可能である。
アッパーブッシュの中心部に形成されたリブは、各部品の貫通孔を通すことにより各部品の軸合わせを容易に行うことができる。摺動面を構成するアッパーブッシュと取付ベースは、広い面で受けるため重量を分散でき円滑な回転を得ることができる。
また、アッパーブッシュの下面に形成したリブは、取付ベース、ローアブッシュ、スプリング板、の各貫通孔内に上方から通した時、その先端とバックプレートとの間に微細な隙間が生じる様にリブの高さが設定されている。固定ボルトは、バックプレート、アッパーブッシュのリブ内を経由してポールの固定ねじ孔へ締め付けることにより、各部品を一体化し、前記リブの先端とバックプレートの間の隙間分スプリング板をローアブッシュ側へ押し付けてバネ圧を発生させる。このバネ圧によって、回転トルクの規制を行うことができる。固定ボルトの締め付け量は、リブの先端とバックプレートとの間の隙間で決定されるので、スプリング板の撓み量は常に一定となる。したがって、組立時はバネ圧への影響を気にすることなくボルトの締め付けを行うことができる。
また、アッパーブッシュにおいて、リブに近接した半径領域の肉厚を、他の部位より僅かに薄くして薄肉部を設けた。その結果、回転ユニットを組み立てる際、固定ボルトで締め付けた時、リブの周囲の薄肉部が下方に引っ張り込まれ、アッパーブッシュが皿状に反り、この作用でアッパーブッシュの円周縁全体がポールの下面に密着する効果を得ることができる。この点、従来はアッパーブッシュの表面うねりのため、摺動部において円周縁部が均一に相手方へ密着されないことがあり、そのためアッパーブッシュの平面度については高い精度が必要であった。しかし、リブに近接した半径領域に、他の部位より僅かに薄くした薄肉部を設けたことにより、アッパーブッシュの円周縁部を均一にポールの下面に圧接することができる。この結果、必ずしもアッパーブッシュに高い平面加工精度を求める必要はなくなった。
また、摺動面における回転を円滑に、また、摩擦に対する耐久性(焼き付きをおこさない)を維持するために、アッパーブッシュと取付ベース、ローアブッシュと取付ベースの両摺動面にグリスを介在させているが、アッパーブッシュ及びローアブッシュ側の摺動面にそれぞれグリス溜まりを形成しておくことにより、グリスが摺動面全体に均一に塗布され長時間その状態を保つことができる。また、前記グリス溜りとして円周溝と縦溝とを形成しているので、グリスはこの溝の作用で面全体に均一に行き渡る。
また、ポールは、押し出し成形方法により形成された長尺の素材を輪切りして形成した成形品でるあるため、断面形状はどこを切断しても同一形状である。したがって、輪切りの幅を任意に設定することにより、モニターの載置高さに合わせてポールの高さを選択することができ、それ故、汎用性に富んだ回転ユニットを得ることができる。なお、固定ねじ孔については2次加工で形成する。
請求項1〜請求項6に記載された発明の効果は次の通りである。
本発明のモニタースタンド用回転ユニットは、
1.アッパーブッシュの下面中心部に形成されたリブは、各部品の挿通及び貫通孔を通す ことにより、ローアブッシュを除く各部品の軸合わせを容易に行うことができるので、 ユニット部材の組み立てを簡単に行うことができる(請求項1)。
2.アッパーブッシュのリブの先端とバックプレート間に形成した隙間により、ボルトの 締め付け量を一定に規制できるので、回転トルクのバラツキが発生しない(請求項2) 。
3.固定ボルトを締め付けたとき、アッパーブッシュが皿状に変形するように構成したこ とにより、アッパーブッシュの外周側とポールとの摺動部が均一に相手方へ密着し、滑 らかな回転が得られる(請求項3)。
4.アッパーブッシュの凸部と取付ベースの溝との組合せにより、モニターの回転角度を 任意に選択できる(請求項4)。
5.アッパーブッシュ及びローアブッシュの摺動面にグリス溜まりを設けたので、グリス は摺動面全体に均一に行き渡り、円滑な回転や、耐久性を持続することができる(請求 項5)。
6.ポールは押し出し成形品を輪切り状に切断するだけなので、この輪切りの幅の設定に より、各種モニタースタンドへの展開によるモニター載置の高さに対する対応を容易に 行え、汎用性が増す(請求項6)。
7.上記それぞれの効果の組合せにより、本発明の回転ユニットは汎用性に富んでおり、 最近普及の大型モニターを有するテレビ等、さまざまなモニタースタンドに用いること ができる(請求項1〜6)。
本発明に係るモニタースタンド用回転ユニットの基本的な形態は、組立を容易に行う事ができ、更に回転角度を回転ユニットを構成する部品の組合せで選ぶことができ、また、モニターを載置する高さを任意に選べるので、モニタースタンドのデザインが変わっても対応できる汎用性に富んだ回転ユニットであることを特徴とする。
次に、本発明の実施例を各図に基づいて詳細に説明する。
請求項1〜請求項6に対応した実施例を説明する。
図1は本実施例の回転ユニットを組み込んだモニタースタンドにモニターを載置した状態の説明図、図2はモニタースタンドの完成斜視図、図3はモニタースタンドを分解した状態の斜視図である。
更にモニタースタンドについて説明すると、モニターAは45インチのPDPモニターであり、100はスタンド基台、101はスタンド基台100の上面に取り付けられたベース板、102はベース板101の中央に形成され回転ユニットを突き出す開口穴、103はモニター載置台、104はモニター載置台103の両サイドに取り付けられたモニター受け、105、106、107は固定ねじである。モニターAは、モニタースタンドにおけるモニター載置台103のフレーム104に掛ける様にして組み込まれている。モニタースタンドは回転角度(首振り角度)を40度とした。
モニタースタンドの組立は、本発明による回転ユニット1を基台100へ固定ねじ105により固定した後、ベース板101を基台100へ組み込む。次にベース板101の開口穴102から僅かに突き出た回転ユニット1のポール2の上面に両端にフレーム104を取り付けたモニター載置台103をねじ106で固定することにより完成する。
次に、回転ユニット1について説明する。図4は回転ユニットの分解斜視図、図5(a)は組み立てを終えたユニット1の上面斜視図、(b)は底面斜視図である。
図4を基づいて回転ユニット1を説明する。
回転ユニット1は、ポール2と、このポール2の下面に接して組まれるアッパーブッシュ10と、このアッパーブッシュ10の下面に接して組まれる取付ベース20と、この取付ベース20の下面に接して組まれるローアブッシュ30と、このローアブッシュ30の下面に接して組まれるスプリング板40と、このスプリング板40の下面に接して組まれるバックプレート50と、前記アッパーブッシュ10、取付ベース20、ローアブッシュ30、スプリング板40、バックプレート50をポール10に組み付けて一体化する固定ボルト60から成る。
更に詳しく先ずポール2について図6を基に説明する。材料はアルミニュウムを用い押し出し成形方法により円柱状に成形したものを輪切りカットして円環状に成形されている。この製法は、押し出した円筒形のアルミニュウム成形品を所望するモニターの載置の高さ合わせて切断したもので、このことにより、簡単にモニタースタンドの機種展開に回転ユニットは対応できる。上面には図6(a)に示す様に、任意の形状であるモニター載置台103をねじ106で固定するためのねじ孔3が形成されており、底部においては中心部に固定ボルト60をねじ込むための雌ねじが刻設されたボルト固定ねじ孔4が形成されている。さらに底部には図6(b)に示す様に、アッパーブッシュ10における上面に形成された突起11が挿入されるガイド孔5を形成し、突起11とガイド孔6との係合でポール2とアッパーブッシュ10が一体になって回転する作用を生む。なお、ボルト固定ねじ孔4、ガイド孔6についてはアルミ成形品を切断した後、2次加工となる。
次に、アッパーブッシュ10について図7を基に説明する。樹脂材料は摩耗係数が小さく安定性に優れているポリアセタール(POM)樹脂を使用した。円板形状をしており上面側には図7(a)に示す様に突起11が中心を挟んで2カ所対称的位置に形成されている。
また、アッパーブッシュ10の下面側(取付ベースとの摺動面)には、図7(c)に示す様に、同軸状の円周溝12と円周溝12と交差する放射状の縦溝13とを複数形成している。円周溝12と縦溝13とはグリス溜まりとして利用することにより焼き付きを防止する。グリス溜まりの形状が横方向と縦方向とで構成されていることにより、グリスがまんべんなく摺動面に行き渡り、滑らかな回転を維持することができる。更に、下面においては中心部には固定ボルト60が貫通する挿通孔14が穿設されており、その挿通孔14の周囲を囲むようにリブ15が形成されている。リブ15の高さは、取付ベース20、ローアブッシュ30、スプリング板40等の貫通孔を通した後、図13(a)に示す様に、リブ15の先端16とバックプレート50間に1.5mmの隙間Lが生じる様に設定されている。また、下面には取付ベース20の上面に形成された回転角度制御用の溝21に収まる凸部17が一体的に形成されている。
取付ベース20について図9を基に説明する。アルミダイキャストからなる取付ベース20において上面には、回転ユニット1の回転角度制御を行う円弧状の溝21が4本形成されている。溝21の開き角度は、30度、40度、50度、60度と4種類形成され、その中から所望するスタンドの回転角度に応じて溝21を選択して組み立てる。また、上面の表面精度は滑らかな回転を得るため、出来るだけ表面粗さが低い程望ましい。中央部にはアッパーブッシュ10のリブ15が挿通する貫通孔22が穿設されている。
下面には、スタンドのベース板101へ回転ユニット1を固定するネジ105を締め付けるためのねじ孔23が4カ所形成されている。
ローアブッシュ30について図10を基に説明する。ポリアセタール(POM)樹脂からなる円板状のローアブッシュ30の上面側(取付ベース20の裏面との摺動面)には、図10(a)に示す様に、アッパーブッシュ10と同様同軸状の円周溝31と円周溝と交差する放射状の縦溝32とをグリス溜まりとして複数形成している。さらに下面には、その円周縁3カ所に突起33を設けているが、これは組立時、スプリング板40及びバックプレート50の位置決めとして利用する。また、中心部には、リブ15が挿通する貫通孔34が形成されている。
スプリング板40について図11を基に説明する。ステンレスを材料としたスプリング板40は上面からみて3角形の折り曲げ部をもち、段差41としている。この段差41の撓みにより反発力が生じ、その力でアッパーブッシュ10及びローアブッシュ30を取付ベース20へ押し付ける効果があり、その撓み量が回転トルクを制御する。段部41を3角形に形成したことにより、円形や他の多角形に比べて柔軟性のある付勢を与えることができる。
また、円周縁には3カ所の切り欠き42が形成されているが、ローアブッシュ30の突起33が入り込むことで位置規制される。さらに、中心部には、リブ15が挿通する貫通孔43が形成されている。
バックプレート50ついて図12を基に説明する。中心部にはリブ15の内径とほぼ同一の貫通孔51を形成し、リブ15の先端16をボルト貫通孔51の周囲の平面で受けると共に、スプリング板40をローアブッシュ30に押し付ける役目を担う。また、円周縁には3カ所の切り欠き52が形成されている。
次に、回転ユニットの組立方法について説明する。
先ず、アッパーブッシュ10の下面側とローアブッシュ30の上面側であるグリス溜まりを形成した面に粘性の高いグリスを塗布する。塗布する量は均一に軽く塗布すれば良い。塗布完了した後、図4に示す様にアッパーブッシュ10の下面側を取付ベース20の天面へ、ローアブッシュ30の上面を取付ベース20の裏面へ組み込む。この時、アッパーブッシュ10の凸部17を取付ベース20の回転角度制御を行う4種類の円弧状の溝21から例えば40度回転角度用の溝を選択して挿入する。
次に、スプリング板40、バックプレート50を組み込んだ後、ポール2のガイド孔5とアッパーブッシュ10の突起11とを係合させてポール2とアッパーブッシュ10を組み合わせる。この係合でポール2とアッパーブッシュ10が一体になって回転する作用を生む。
さらに、固定ボルト60を締め付けることにより、各部材を係合させるが、固定ボルト60の締め付けを行う前は図13(a)に示す如く、スプリング板40の段部41によりリブ15の先端16とバックプレート50との間に隙間Lが生じている。しかし、図13(b)に示す様にボルト60を締め付けることにより段部41が撓み、その反発力でアッパーブッシュ10とローアブッシュ30とが取付ベース20へ押し付けられ密着する。撓み量は隙間Lで決まるのでスプリング板40が発する押しつけ力が規制され、回転ユニット1における回転トルクのバラツキが生じない。したがって固定ボルト60を締め付ける時の締め付けトルクは、直接回転トルクへ影響しないので管理が容易になる。
また、図8(a)に示す様にアッパーブッシュ10におけるリブ15の外周部の半径領域の肉厚を他の部位より僅かに薄くして薄肉部18を設けたので、回転ユニット1を組み立てる際、固定ボルト60で締め付けられるため薄肉部12が引っ張り込まれ、アッパーブッシュ10が皿状に反る作用が生じ、アッパーブッシュ10の円周縁全体がポール2に密着する。図8(c)にその様子を理解できる様に誇張して説明している。本実施例において、薄肉レベルPは0.5mmとした。
以上、回転ユニット1の組立方法について説明した。回転を繰り返すとアッパーブッシュ10へ塗布したグリスは溝13に沿って外周へ向かって移行するが、円周溝12のグリス溜まりの効果にてその不具合が生じず、滑らかな回転トルクを維持することができる。
図13(b)は、組み付けの終了した回転ユニット1をモニタースタンドに取り付けた状態を示すものであり、取付ベース20上において、アッパーブッシュ10、ポール2、モニター載置台103が40°の範囲で回転する。
本発明に係る回転ユニットを用いたモニタースタンドと、このスタンドに載置されたモニターを示す斜視図 モニタースタンドの外観図 モニタースタンドと回転ユニットの組み合わせを示す分解斜視図 回転ユニットを構成する各部材の分解斜視図 回転ユニットを組み立てた状態を示すもので、(a)は斜め上方から見た図、(b)は斜め下方から見た図 ポールを示すもので、(a)は斜め上方から見た図、(b)は斜め下方から見た図 アッパーブッシュを示すもので、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は底面図、(d)は斜め上方から見た図、(e)は斜め下方から見た図 アッパーブッシュを示すもので、(a)は断面図、(b)はリブと薄肉部の拡大断面図、(c)は反った状態の説明図 取付ベースを示すもので、(a)は斜め上方から見た図、(b)は斜め下方から見た図 ローアブッシュを示すもので、(a)は斜め上方から見た図、(b)は斜め下方から見た図 スプリング板の説明図 バックプレートの説明図 回転ユニットを示すのもで、(a)は組み立て途中の説明図、(b)は組み立て終了を示す断面図
符号の説明
1 ポール
10 アッパーブッシュ
20 取付ベース
30 ローアブッシュ
40 スプリング板
50 バックプレート
60 固定ボルト

Claims (6)

  1. 中心部に固定ボルトを締め込むための固定ねじ孔を形成すると共に、上面にモニター載置台を固定するための固定手段を設けて成る円環状のポールと、
    前記ポールの下面に接して位置し、耐摩耗性を有する樹脂からなり、更に中心部には挿通孔が穿設されると共に、前記挿通孔の下面周囲にリブを形成して成る円板状のアッパーブッシュと、
    前記アッパーブッシュの下面に接して位置し、前記アッパーブッシュのリブが挿通する径の貫通孔を中心に形成すると共に、モニタースタンドの基台側に固定するための固定手段を設けて成る円台状の取付ベースと、
    前記取付ベースの下面に接して位置し、前記アッパーブッシュのリブが挿通する径の貫通孔を中心に形成して成る耐摩耗性を有する円板状の樹脂製ローアブッシュと、
    前記ローアブッシュの下面に接して位置し、前記アッパーブッシュのリブが挿通する径の貫通孔を中心に形成し、前記ローアブッシュを前記取付ベースへ圧接するための円板状のスプリング板と、
    前記スプリング板の下面に接して位置し、中心に前記アッパーブッシュの挿通孔の直径とほぼ同一の貫通孔が穿設された前記スプリング板を押さえるためのバックプレートと、 前記ポールの下面にアッパーブッシュを接して位置させると共に、このアッパーブッシュの下面に接して取付ベースを位置させ、更にこの取付ベースの下面にローアブッシュ及びスプリング板及びバックプレートを順に位置させたのち、このバックプレートの下方から貫通孔及びアッパーブッシュのリブを経由してポールの固定ねじ孔内にねじ込んで各部材を一体化し、併せて取付ベース上において、アッパーブッシュとポール及びこのポール上のモニター載置台を回転自在に形成する固定ボルトと、からなるモニタースタンド用回転ユニット。
  2. 前記固定ボルトを固定ねじ孔に一定量ねじ込んだ時、前記アッパーブッシュのリブの先端を前記バックプレートの上面に当接させることにより、前記スプリング板の撓み量を規制して、その結果回転トルクを所望する値に設定できるように前記リブの長さを設定したことを特徴とする請求項1記載のモニタースタンド用回転ユニット。
  3. 前記アッパーブッシュにおいて、リブの近傍の半径領域の肉厚を他の部位より僅かに薄く形成して薄肉部を設け、前記固定ボルトにて締め付けられた時、前記薄肉部の効果により前記アッパーブッシュが中央部において下方に引かれ、この反力で円周縁側全体が前記ポール側に変位するようにして密着性を増大させたことを特徴とする請求項1記載のモニタースタンド用回転ユニット。
  4. 前記アッパーブッシュと前記取付ベースとの摺動面において、前記アッパーブッシュの摺動面に凸部を設ける一方、前記取付ベースの摺動面には開き角度が異なる円弧状の溝を円周方向に複数設け、組立時に前記突起を前記溝の何れかへ組み込むことにより、モニタースタンドの回転角度を選択できるように構成したことを特徴とする請求項1記載のモニタースタンド用回転ユニット。
  5. 前記アッパーブッシュと取付ベース及び前記ローアブッシュと取付ベースの摺動面において、前記アッパーブッシュ及び前記ローアブッシュの摺動面に同軸状の円周溝と前記円周溝と交差する放射状の縦溝とを複数形成し、前記円周溝と前記縦溝とをグリス溜まりとして利用することにより、回転を円滑にすると共に、焼き付きを防止するように構成したことを特徴とする請求項1記載のモニタースタンド用回転ユニット。
  6. 前記ポールは、押し出し成形方法により長尺に成形された円柱状の素材を所望するモニタースタンドの高さに応じて輪切りにしたものを使用することにより、モニタスタンドの高さを任意に設定できるように構成したことを特徴とする請求項1記載のモニタースタンド用回転ユニット。
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