JP2006226645A - 蒸気ジェット式乾燥装置 - Google Patents

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章伸 大和
Yutaka Nonaka
豊 野中
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Abstract

【課題】 酸化させたくない処理物や有機溶剤等を含むために燃焼の危惧がある処理物を安全に処理できるようにする。
【解決手段】 高温高圧の蒸気が供給されて蒸気流の調整を行う蒸気流調整部(2)と、蒸気流調整部の下流に取り付けられて蒸気を噴射する蒸気噴射ノズル(10)と、高温気体を供給する高温気体供給部(20)と、蒸気噴射ノズルに取り付けられて蒸気噴射ノズルから噴射された蒸気と高温気体供給部から供給される高温気体とを混合してこの混合気体を噴射するエジェクタ(15)とを備え、上記高温気体は高温空気からなり、高温気体供給部は、この高温空気を低ないし脱酸素化させるための脱酸素装置(25)を備える。又は、上記高温気体は、加熱した不活性ガス又は過熱蒸気からなる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、処理物について酸化、燃焼等の危惧がある場合に使用されて好適な、蒸気ジェット式乾燥装置に関する。
例えば、薬品、食品のように酸化させたくない処理物や、有機溶剤等を含むために燃焼の危惧がある処理物を粉砕乾燥させる場合、従来は、窒素ガスや燃焼処理を行った脱酸素の空気を使用して処理を行ったり、あるいは真空ないし減圧状態を作り出し、その中で粉砕乾燥処理を行っている。
しかしながら、前者の場合には、固形物による衝突と送風機とを組合せて粉砕乾燥処理を行っているのが一般的であり、破砕装置及び送風機のシール性の問題と、脱酸素のためのコスト上の間題が存在する。一方、後者の場合には、ランニングコストの問題や破砕機能を持たせることが難しいという問題がある。また、破砕機能については機械的破砕を行なうのが一般的であり、処理物が有機溶剤等を含む場合、これらの操作を行うときに燃焼及び爆発の危険が存在する。
これらの問題を解決するための粉砕乾燥装置として、蒸気ジェット式乾燥装置がある。この蒸気ジェット式乾燥装置は、超音速流の空気を処理物に強制衝突させることにより、衝撃波によって処理物を粉砕し、蒸発表面積を最大化する。そして、その後熱風上で気流乾燥させることにより、処理物を効率よく粉砕乾燥させることができる装置である(例えば、特許文献1参照)。この装置は、粉砕乾燥処理のほか、有機溶剤、油等の可燃資源の回収に利用することもできる。
この蒸気ジェット式乾燥装置は、既にUSSドライヤとして商品化されており、次のような構成で市販されている。図9に示すように、処理物が、乾燥室100にある原料入口101から、例えばスクリューコンベヤ、搬送ポンプ等によって供給される。供給された処理物はエジェクタ102が発生する高速空気によって粉砕され、乾燥室100内の内壁に沿って巻き上げられて気流乾燥される。乾燥が終了すると、乾燥品及び排気排出路103を通って分離器(サイクロン)104に入り、乾燥品と空気とが分離されて乾燥品は搬出される。
一方、バーナから供給された高温空気は、エジェクタ102の給気口102aに供給される。図10に示すように、飽和蒸気が蒸気噴射ノズル105から超音速の蒸気として噴出され、この超音速の蒸気が給気口102aに供給された高温空気を負圧を利用して吸引し、ディフユーザ102bを介して、高温空気と蒸気との混合気体を処理物に向かって噴射する。その後は乾燥室100を通過し、分離器104により乾燥品と空気が分離されて、排気処理が行われる。この装置の場合、熱風の供給は、図示しないベンチュリー式のバーナをエジェクタ102の近くに設置することにより行っている。
特開平10−29358(第2−4頁、第7,8図)
上述のように、従来の蒸気ジェット式乾燥装置においては、処理物に対する熱風の供給を、エジェクタ102の近くに設置したベンチュリー式バーナにより行っている。しかしながら、このベンチュリー式バーナを用いたのでは、余剰空気量の調節が難しく、エジェクタ102から噴射される混合気体の酸素濃度を、処理物の粉砕乾燥に最適な低ないし脱酸素状態に調整することができないという問題がある。
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、低ないし脱酸素状態で粉砕乾燥処理を行うことができ、酸化させたくない処理物や有機溶剤等を含むために燃焼の危惧がある処理物を安全に処理することができる、蒸気ジェット式乾燥装置を提供することを課題とする。
上述の課題を解決するために、本発明が採用する手段は、高温高圧の蒸気が供給されて蒸気流の調整を行う蒸気流調整部と、蒸気流調整部の下流に取り付けられて蒸気を噴射する蒸気噴射ノズルと、高温気体を供給する高温気体供給部と、蒸気噴射ノズルに取り付けられて蒸気噴射ノズルから噴射された蒸気と高温気体供給部から供給される高温気体とを混合して混合気体を噴射するエジェクタとを備えた蒸気ジェット式乾燥装置において、上記高温気体は、高温空気からなり、高温気体供給部は、上記高温空気を低ないし脱酸素化させるための脱酸素装置を備えたことにある。
このように、高温気体供給部が脱酸素装置を備えることにより、エジェクタから噴射される混合気体の酸素濃度を大幅に低下させることができる。
上記脱酸素装置は、高温空気中に有機溶剤を吹き込んで、この有機溶剤を触媒上で燃焼させることにより高温空気を低ないし脱酸素化させることが望ましい。このように、高温空気中に有機溶剤を吹き込み、それを触媒上で燃焼させることにより、容易に低ないし脱酸素空気を形成することができる。有機溶剤はコスト的にも有利であり、吹き込み等の取り扱いも容易である。また、有機溶剤の燃焼により、高温空気をさらに加熱することができる。上記有機溶剤には、一般の有機溶剤のほか、水素、メタンガス等の可燃性ガスや灯油等の液体化石燃料も含まれる。
上記脱酸素装置は、高温空気の酸素濃度を5%〜10%にしてその高温空気をエジェクタに供給することが望ましい。また、エジェクタから噴射される蒸気混合空気の酸素濃度は、1%〜5%であることが望ましい。通常は21%前後である高温空気を酸素濃度5%〜10%に、あるいは、エジェクタから噴射される蒸気混合空気の酸素濃度を1%〜5%にすることは容易にでき、このレベルの低ないし脱酸素化によっても、酸化させたくない処理物や有機溶剤等を含むために燃焼の危惧がある処理物を安全に処理することができるようになる。
又は、本発明が採用する手段は、高温高圧の蒸気が供給されて蒸気流の調整を行う蒸気流調整部と、蒸気流調整部の下流に取り付けられて蒸気を噴射する蒸気噴射ノズルと、高温気体を供給する高温気体供給部と、蒸気噴射ノズルに取り付けられて蒸気噴射ノズルから噴射された蒸気と高温気体供給部から供給される高温気体とを混合して混合気体を噴射するエジェクタとを備えた蒸気ジェット式乾燥装置において、高温ガス供給部がエジェクタに供給する上記高温ガスは、加熱した不活性ガス又は過熱蒸気からなることにある。
このように、エジェクタに対して加熱した不活性ガス又は過熱蒸気を供給することにより、加熱した不活性ガスについては酸素濃度が0%に近い高温気体を、また、過熱蒸気については酸素濃度が1%以下の高温気体をエジェクタに供給することが可能となり、エジェクタから噴射される蒸気との混合気体の酸素濃度を著しく低下させることができる。前者の不活性ガスとしては、例えば、窒素ガス又はアルゴンガスを用いることができる。また、後者の過熱蒸気については、乾燥後の排気蒸気を熱交換器等を使用して再加熱させることにより発生させることもでき、コスト的にも有利である。
混合気体のエジェクタの出口での流速は、毎秒100m〜350mであることが望ましい。混合気体を超音速未満のこの範囲の流速に抑えても、大きな粉砕力を必要としない処理物に対しては充分な粉砕効果が認められる一方、このようにエジェクタ出口での流速を抑えることにより、圧力損失を減少させることができ、低ないし脱酸素状態の混合気体の風量を増加させることができる。
内部にエジェクタの噴射口が開口すると共に処理物を収容して噴射口から噴射される混合気体により処理物を粉砕して乾燥させる乾燥室とをさらに備え、この乾燥室は、円筒状に形成され、混合気体は、乾燥室の内部へ周方向接線方向ないし接線方向から内側へ20°の範囲内に噴射されることが望ましい。
このように、混合気体を円筒状に形成された乾燥室の内部へ、周方向接線方向ないしこの接線方向から回転中心側へ20°の範囲内に噴射させることにより、乾燥室内に安定した気流を形成することができ、その気流を一段と加速させることができる。これにより、処理物の粉砕及び粉砕された処理物の攪拌乾燥を、低ないし脱酸素状態で効率的に行うことができる。この混合気体は、接線方向から内側へ10°の範囲内に噴射されることが好ましく、ほぼ接線方向に噴射されることがさらに好ましい。
上記噴射口は、例えば、開口部が円形状又はスリット状に形成される。また、上記噴射口は、複数個が配設されることが望ましい。複数個の噴射口を配設することにより、乾燥室内へ噴射する低ないし脱酸素状態の混合気体の風量を、一段と増加させることができる。
本発明の蒸気ジェット式乾燥装置は、高温高圧の蒸気が供給されて蒸気流の調整を行う蒸気流調整部と、蒸気流調整部の下流に取り付けられて蒸気を噴射する蒸気噴射ノズルと、高温気体を供給する高温気体供給部と、蒸気噴射ノズルに取り付けられて蒸気噴射ノズルから噴射された蒸気と高温気体供給部から供給される高温気体とを混合して混合気体を噴射するエジェクタとを備えた蒸気ジェット式乾燥装置において、上記高温気体は、高温空気からなり、高温空気供給部は、高温空気を低ないし脱酸素化させるための脱酸素装置を備える。
又は、高温高圧の蒸気が供給されて蒸気流の調整を行う蒸気流調整部と、蒸気流調整部の下流に取り付けられて蒸気を噴射する蒸気噴射ノズルと、高温気体を供給する高温気体供給部と、蒸気噴射ノズルに取り付けられて蒸気噴射ノズルから噴射された蒸気と高温気体供給部から供給される高温気体とを混合して混合気体を噴射するエジェクタとを備えた蒸気ジェット式乾燥装置において、上記高温気体は、加熱した不活性ガス又は過熱蒸気からなる。
したがって、上記蒸気ジェット式乾燥装置は、低ないし脱酸素状態で粉砕乾燥処理を行うことができ、酸化させたくない処理物や有機溶剤等を含むために燃焼の危惧がある処理物を安全に処理することができる、という優れた効果を奏する。
本発明に係る蒸気ジェット式乾燥装置を実施するための最良の形態を、図1ないし図8を参照して詳細に説明する。
図1に示すように、外部から供給された高温高圧の蒸気流の調整を行う蒸気流調整部2を、蒸気ジェット式乾燥装置1に配設する。すなわち、外部から高温高圧の蒸気を導入するための蒸気管3、蒸気の減圧を行うための減圧弁4、蒸気の流量調整を行うための流量調整弁5、蒸気の流量を測定するための流量計6、蒸気圧力を計測するための圧力計7、調整された蒸気をエジェクタ15内の蒸気噴射ノズル10に供給するための蒸気管8を配設する。
また、高温空気を供給する高温空気供給部(高温気体供給部)20を粉砕乾燥装置1に配設する。すなわち、外部から空気を導入するための空気管21、導入した空気の流量調整を行うための流量調整弁22、外部から一例としての有機溶剤を導入するための溶剤導入管23、有機溶剤の量を調整するための流量調整弁24、内部に触媒を有しこの触媒上で溶剤導入管23によって導入された有機溶剤を燃焼させることにより、低ないし脱酸素状態の高温空気を生成する脱酸素装置25と、脱酸素装置25を通過した高温空気の温度を計測するための温度計27、この高温空気の圧力を計測するための圧力計28、高温空気の酸素濃度を計測するための酸素濃度計29、高温空気をエジェクタ15へ導入するためのエジェクタ高温空気管30を配設する。
乾燥室35の上部に設けられた原料入口41には導管43を通して原料が導入され、その原料流量を調整するための流量調整弁42が配設される。乾燥室35には乾燥品及び排気排出路44が接続され、排出気体の温度を測定するための温度計45、排出気体の圧力を測定するための圧力計46が配設される。乾燥品及び排気排出路44は、乾燥品と排出気体とを分離するための分離器(サイクロン)50に接続され、この分離器50の底部には乾燥品排出口51が設けられる。この分離器50には、排出気体を外部に排出するための排気管52、排気の流量調整を行うための流量調整弁53、排出気体を外部に排出するための送風機54がこの順に接続される。
図2に、上述のエジェクタ15及び蒸気噴射ノズル10の内部構造を示す。蒸気噴射ノズル10は蒸気流調整部2の下流に取り付けられて、蒸気流調整部2から供給された蒸気をその噴射口11から高速の蒸気流としてエジェクタ15内へ噴射する。この蒸気流の噴射口11での流速は、通常、超音速になるように設定される。蒸気噴射ノズル10と同軸に、エジェクタ15が取り付けられる。上述の高温空気供給部20から高温空気を供給するための給気口16がエジェクタ15内に、上記蒸気噴射ノズル10の噴射口11の上流側に配設される。
蒸気噴射ノズル10の噴射口11の下流側には、エジェクタ15のスロート部17が配設され、スロート部17の下流側にはディフューザ18が形成される。蒸気噴射ノズル10から噴射された蒸気と高温空気供給部20から供給される高温空気との混合気体は、このスロート部17で最高速となり、ディフューザ18により所要の流速まで減速増圧されて、噴射口19から噴射される。混合気体のエジェクタの噴射口(出口)19での流速は、毎秒100m〜350mに調整される。
混合気体を超音速未満のこの範囲の流速に抑えても、大きな粉砕力を必要としない処理物に対しては充分な粉砕効果が認められる一方、このようにエジェクタ15の出口での流速を抑えることにより、圧力損失を減少させることができ、低ないし脱酸素状態の高温空気の風量を増加させることができる。なお、混合気体のエジェクタ15の噴射口19での流速を毎秒100m未満、あるいは毎秒350mを超える、例えば超音速としてもよい。一方、高温空気供給部20からエジェクタ15へ供給される高温空気は、通常は蒸気噴射ノズル10から噴射された蒸気流により、負圧ないし最大等圧として吸引供給される。
上述のように、脱酸素装置25は、その内部に一例としての白金触媒を有し、過剰空気割合の少ないバーナを用いて、内部に吹き込んだ有機溶剤をこの白金触媒上で燃焼させることにより、通常は21%である酸素濃度を5%〜10%まで容易に下げることができる。これにより、低ないし脱酸素状態の高温空気を生成する。この場合の有機溶剤は、例えば、その濃度が爆発限界の1/4程度であり、燃焼温度が約350°Cのものを使用する。このとき、燃焼ガス温度は約600°C程度となる。
このように酸素濃度を5%〜10%まで下げた高温空気を、蒸気噴射ノズル10から噴射される蒸気質量1に対してその質量が0.25〜1となるように調整することにより、エジェクタ15から噴射される混合気体の酸素濃度を、1%〜5%程度とすることができる。これにより、後述の乾燥室35内において、酸化させたくない処理物や有機溶剤等を含むために燃焼の危惧がある処理物を安全に処理することができる。
このように、本蒸気ジェット式乾燥装置によれば、高温空気中に有機溶剤を吹き込み、それを触媒上で燃焼させることにより、容易に低ないし脱酸素空気を形成することができる。有機溶剤はコスト的にも有利であり、吹き込み等の取り扱いが容易である。また、この有機溶剤の燃焼によって、高温空気をさらに加熱することができる。
図3に示すように、エジェクタ15の噴射口19から乾燥室35の内部へ噴射される混合気体の噴射角度θは、短円柱状に形成された乾燥室35の周方向接線方向ないしその接線方向から内側へ20°の範囲内、好ましくはその接線方向から内側へ10°の範囲内、さらに好ましくは略接線方向となるように設定される。図4に示すように、乾燥室35の内部に開口するエジェクタ15の噴射口19は、その開口部が円形状に形成される。乾燥室35には、原料入口37と乾燥品及び排気排出口38が設けられる。図6及び図7に示すように、乾燥室35の内部には、ロータ39により回転するスクレーパ40が設けられ、このスクレーパ40により処理物の攪拌乾燥が行われる。
このように蒸気と低ないし脱酸素化した高温空気との混合気体を、短円筒状に形成された乾燥室35の周方向接線方向になるべく近い角度で噴射させることより、乾燥室35内の気流をさらに加速させることができ、処理物の粉砕及び粉砕された処理物の攪拌乾燥を効率的に行うことができる。なお、エジェクタ15の噴射口19から噴射される混合気体の噴射角度θは、必ずしも上述の範囲内に設定される必要はない。
図5に示すように、エジェクタ15aの噴射口19aを、例えば、その開口部が短円柱状に形成された乾燥室35の中心軸36の方向に偏平なスリット状に形成することもできる。このように、エジェクタ15aの噴射口19aを円形状又はスリット状に形成することにより、蒸気と低ないし脱酸素化した高温空気との混合気体を乾燥室35内へ最適に噴射することができる。これら円形状やスリット状の噴射口は、図4及び図5に拘わらず、複数個を設けることができる。複数個の噴射口を設けることにより、乾燥室内への風量を一段と増加させることができる。
このように、本蒸気ジェット式乾燥装置1によれば、高温空気供給部20が脱酸素装置25を備えることにより、エジェクタ15から噴射される混合気体の酸素濃度を大幅に低下させることができる。すなわち、酸素濃度が低い燃焼空気と蒸気とを混合させることにより、さらに蒸気による希釈も行われ、酸素濃度が極めて混合気体を極めて安価に乾燥室5内へ供給することができる。また、本蒸気ジェット式乾燥装置は、脱酸素装置25以降に特に機械的な構成要素を含まないから、シール機構を非常に単純にすることができるという利点もある。
また、図8に示すように、上述の脱酸素装置25の代わりに、不活性ガスタンク62と、その不活性ガスを加熱するためのガス加熱装置63を燃料流量弁64の上流に配設することもできる。不活性ガスタンク62、ガス加熱装置63、燃料流量弁64により高温気体供給部61を形成する。ガス加熱装置63により不活性ガスを加熱する方法としては、例えば、不活性ガス中に敢えて酸素を混入させ、これに水素を供給して燃焼させることにより、ガスの加熱とガスの低ないし脱酸素化とを同時に行うことができる。
これにより、酸素濃度が0%に近い不活性ガスをエジェクタ65に供給することが可能となる。このように、エジェクタ65に対して加熱した不活性ガスを供給することにより、エジェクタ65から噴射される混合気体の酸素濃度を著しく低下させることができる。例えば、この不活性ガスとしては窒素ガス、アルゴンガス等を用いることができる。その他は、上述の蒸気ジェット式乾燥装置1と同様である。
また、加熱した不活性ガス代わりに、過熱蒸気を用いることもできる。過熱蒸気については酸素濃度を1%以下とすることができ、エジェクタから噴射される蒸気との混合気体の酸素濃度を著しく低下させることができる。また、この過熱蒸気については、乾燥室から排気される蒸気を熱交換器等によって再加熱させることにより発生させることができ、コスト的にも有利である。
なお、上述の蒸気ジェット式乾燥装置は一例にすぎず、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明の蒸気ジェット式乾燥装置を示すブロック図である。 図1の蒸気噴射ノズルとエジェクタを示す断面図である。 図1の乾燥室を示す正面図である。 図3の矢線VI−VIにおける断面図である。 図4とは別の噴射口を示す断面図である。 図1の乾燥室を示す正面断面図である。 図6の矢線VII −VII における断面図である。 図1とは別の蒸気ジェット式乾燥装置を示すブロック図である。 従来の蒸気ジェット式乾燥装置を示すブロック図である。 図9の蒸気噴射ノズルとエジェクタを示す断面図である。
符号の説明
1 蒸気ジェット式乾燥装置
2 蒸気流調整部
3 蒸気管
4 減圧弁
5 流量調整弁
6 流量計
7 圧力計
8 蒸気管
10 蒸気噴射ノズル
11 噴射口
15,15a エジェクタ
16 給気口
17 スロート部
18 ディフューザ
19,19a 噴射口
20 高温空気供給部
21 空気管
22 流量調整弁
23 溶剤導入管
24 流量調整弁
25 脱酸素製造装置
27 温度計
28 圧力計
29 酸素濃度計
30 エジェクタ高温空気管
35 乾燥室
36 中心軸
37 原料入口
38 乾燥品及び排気排出口
39 ロータ
40 スクレーパ
41 原料入口
42 流量調整弁
43 導管
44 乾燥品及び排気排出路
45 温度計
46 圧力計
50 分離器
51 乾燥品排出口
52 排気管
53 流量調整弁
54 送風機
61 高温ガス供給部
62 不活性ガスタンク
63 ガス加熱装置
64 燃料流量弁
65 エジェクタ
100 乾燥室
101 原料入口
102 エジェクタ
102a 給気口
102b ディフユーザ
103 乾燥品及び排気排出路
104 分離器
105 蒸気噴射ノズル
θ 噴射角度

Claims (10)

  1. 高温高圧の蒸気が供給されて前記蒸気流の調整を行う蒸気流調整部(2)と、前記蒸気流調整部の下流に取り付けられて前記蒸気を噴射する蒸気噴射ノズル(10)と、高温気体を供給する高温気体供給部(20)と、前記蒸気噴射ノズルに取り付けられて前記蒸気噴射ノズルから噴射された蒸気と前記高温気体供給部から供給される高温気体とを混合して前記混合気体を噴射するエジェクタ(15)とを備えた蒸気ジェット式乾燥装置において、前記高温気体は、高温空気からなり、前記高温気体供給部は、前記高温空気を低ないし脱酸素化させるための脱酸素装置(25)を備えたことを特徴とする蒸気ジェット式乾燥装置。
  2. 前記脱酸素装置(25)は、前記高温空気中に有機溶剤を吹き込んで前記有機溶剤を触媒上で燃焼させることにより前記高温空気を低ないし脱酸素化させることを特徴とする請求項1に記載の蒸気ジェット式乾燥装置。
  3. 前記脱酸素装置は、前記高温空気の酸素濃度を5%〜10%にして前記高温空気を前記エジェクタ(15)に供給することを特徴とする請求項1又は2に記載の蒸気ジェット式乾燥装置。
  4. 前記エジェクタ(15)から噴射される前記混合気体の酸素濃度は、1%〜5%であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一つに記載の蒸気ジェット式乾燥装置。
  5. 高温高圧の蒸気が供給されて前記蒸気流の調整を行う蒸気流調整部と、前記蒸気流調整部の下流に取り付けられて前記蒸気を噴射する蒸気噴射ノズルと、高温気体を供給する高温気体供給部(61)と、前記蒸気噴射ノズルに取り付けられて前記蒸気噴射ノズルから噴射された蒸気と前記高温気体供給部から供給される高温気体とを混合して前記混合気体を噴射するエジェクタ(65)とを備えた蒸気ジェット式乾燥装置において、前記高温気体は、加熱した不活性ガス又は過熱蒸気からなることを特徴とする蒸気ジェット式乾燥装置。
  6. 前記不活性ガスは、窒素ガス又はアルゴンガスであることを特徴とする請求項5に記載の蒸気ジェット式乾燥装置。
  7. 前記混合気体の前記エジェクタ(15)の出口(19,19a)での流速は、毎秒100m〜350mであることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一つに記載の蒸気ジェット式乾燥装置。
  8. 内部に前記エジェクタの噴射口(19,19a)が開口すると共に処理物を収容して前記噴射口から噴射される前記混合気体により前記処理物を粉砕して乾燥させる乾燥室(35)をさらに備え、前記乾燥室(35)は、円筒状に形成され、前記混合気体は、前記乾燥室の内部へ周方向接線方向ないし前記接線方向から内側へ20°の範囲内に噴射されることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか一つに記載の蒸気ジェット式乾燥装置。
  9. 前記噴射口(19,19a)は、開口部が円形状又はスリット状に形成されることを特徴とする請求項8に記載の蒸気ジェット式乾燥装置。
  10. 前記噴射口(19,19a)は、複数個が配設されたことを特徴とする請求項8又は9に記載の蒸気ジェット式乾燥装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100952502B1 (ko) * 2009-07-23 2010-04-15 주식회사 태현산업 슬러지 및 음식물 쓰레기 건조장치
CN107062832A (zh) * 2017-04-12 2017-08-18 重庆市永川区植成家俱厂 家具板材干燥窑

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