JP2006224179A - 粉体成形方法、粉体成形装置、および鍔付きピン状焼結体の製造方法 - Google Patents

粉体成形方法、粉体成形装置、および鍔付きピン状焼結体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】成形時の圧縮率をより均一化することができ、鍔付きピン状焼結体の生産性を高めることが可能な粉体成形方法等の提供を目的とする。
【解決手段】一端に鍔部1を有し、パンチ2の圧縮方向に長寸な鍔付きピン形状に粉体3を圧縮成形する粉体成形方法であって、 キャビティ4内に充填される粉体3の鍔部相当部5の基準圧縮量L1に応じて鍔部側のパンチ2Aを駆動させて鍔部相当部5を加圧し、 次いで、反対側のパンチ2Bを駆動させて長手方向に加圧し、鍔付きピン形状に圧縮成形する。 粉体成形装置は、鍔部側のパンチ2Aと、 反対側のパンチ2Bと、 前記鍔部側のパンチ2Aの駆動ストロークを粉体3の鍔部相当部5の基準圧縮量L1に規制する駆動規制手段8とを有する。
【選択図】 図3

Description

本発明は粉体成形方法、粉体成形装置、および鍔付きピン状焼結体の製造方法に関するものである。
一般に、粉体成形とは、粉体を金型内に充填して圧縮することにより所望の形状にする成形方法で、例えば、金属粉体を圧縮成形して得られた圧粉体を加熱、焼結させることにより、切削加工等の困難な高硬度の金属や溶融の困難な高融点の金属からなる製品などを高い寸法精度で、かつ高い生産性で量産可能な粉末冶金法などにおいて利用されている。上記金型は、一般に、キャビティとなる貫通状の空洞が形成されたダイと、このダイの空洞の貫通方向に対をなすパンチとを有し、ダイの空洞内に充填された粉体に両方のパンチで圧力を加え、上記空洞、両パンチの加圧面により粉体を圧縮成形する。
しかしながら、ダイに形成される空洞が段付き形状などの場合には、単に両方のパンチを所定圧力で駆動させてもキャビティ内で圧力のバラツキが生じてしまい、寸法精度の低下や不具合を招いてしまう。このため、かかる寸法精度の低下等を防止する段付き成形品の粉体成形方法として、従来、特許文献1に記載されたものが提案されている。この従来例において、ダイ内部には細径のボス部が下方に、太径のフランジ部が上方に形成されるように段付きの空洞が設けられて粉体が充填され、粉体成形は、先ず、上パンチとダイを同一速度で降下させ、次いで、下パンチを同時に上昇させ、この後、上パンチのみをさらに降下させることによってなされる。
特開平08-215895号公報
しかしながら、上記従来例のように一方のパンチによってキャビティ内の粉体の細径部相当部を加圧した後、他方のパンチによって太径部相当部を加圧すると、太径部の細径部に連続する中心部と細径部外方に突出する外周部との間で密度が不均一となり、圧縮率が不規則になってしまうという欠点がある。すなわち、一方のパンチによる先の加圧によって細径部を介してパンチ進行方向である太径部中心部に圧力が作用してしまうために、中心部は外周部に比べて密度が高くなり、さらに、これに対して後の加圧によって他方のパンチの圧力のバラツキが加味されるために細径部、太径部の中心部、および太径部の外周部の圧縮率が不規則になってしまう。
また、太径部相当部の中心部は上記他方のパンチによる圧力を細径部相当部に逃がすことができるのに対し、外周部は細径部と大径部の段差に対応して形成されるダイの空洞の段部によってパンチ側に押しやられてしまうために、これらの圧縮率が不規則であると中心部と外周部の境界にクラックが発生しやすくなる。
さらに、上記従来例におけるように細径部相当部と太径部相当部の圧縮方向の長さ寸法にあまり違いがなければ、上述したような密度、圧縮率の差は比較的低く抑えることが可能であるが、細径部が大径部の数倍の長さを備えるような長尺の圧粉体を成形する場合には、細径部相当部を介して粉体の長手方向に作用する先の加圧によって太径部相当部の中心部の密度が極めて高くなってしまうために、圧縮率のバラツキがより大きくなりやすい。この点、例えば焼結後に研削や切削などの加工を施すようにするならば、圧粉体の細径部と大径部の圧縮方向の寸法差を小さくするなどして上記バラツキを低く抑えることは不可能ではないが、この場合には加工に手間がかかってしまうという問題がある。
本発明は、以上の欠点を解消すべくなされたものであって、成形時の圧縮率をより均一化することができ、鍔付きピン状焼結体の生産性を高めることが可能な粉体成形方法、粉体成形装置、および鍔付きピン状焼結体の製造方法の提供を目的とする。
本発明によれば上記目的は、
一端に鍔部1を有し、パンチ2の圧縮方向に長寸な鍔付きピン形状に粉体3を圧縮成形する粉体成形方法であって、
キャビティ4内に充填される粉体3の鍔部相当部5の基準圧縮量L1に応じて鍔部側のパンチ2Aを駆動させて鍔部相当部5を加圧し、
次いで、反対側のパンチ2Bを駆動させて長手方向に加圧し、鍔付きピン形状に圧縮成形する粉体成形方法を提供することにより達成される。
本発明によれば、太径の鍔部相当部5側から圧力を加えた後、反対側から長手方向に圧力を加えることにより、鍔部相当部5の外周部を先の加圧で、中心部を後の加圧で圧縮することができ、鍔部1の外周部と中心部をより均一な圧縮率にすることができる。予めなるべく平均化されるようにキャビティ4に粉体3を充填しておくことにより、太径の鍔部相当部5側から圧力を加えることによって、鍔部相当部5の外周部の粉体3はキャビティ4に形成される段部とパンチ2に挟まれて圧縮され、一方、鍔部相当部5の中心部の粉体3はパンチ2の圧縮方向である長手方向に圧力が分散することにより外周部に比して低密度、低圧縮率状態となるが、後の反対側からの加圧によって外周部との密度、圧縮率の差が解消される。
また、一端に鍔部1を備えてパンチ2の圧縮方向に長寸な鍔付きピン形状の圧粉体7を成形する場合、粉体3の鍔部相当部5はピン状の軸部相当部に比して圧縮寸法が極端に短くなるために、鍔部相当部5に適正な成形圧を加えても軸部相当部の密度にあまり影響することがなく、軸部の圧縮率に影響することがない。さらに、鍔部側のパンチ2Aを粉体3成形時の基準圧縮量L1に応じて駆動させることにより、鍔部1の寸法が一義的に決定され、鍔部1の成形寸法精度を高めることができる。
圧粉体7全体の密度をより均一化するために、鍔部相当部5の圧縮量は、例えば、キャビティ4内に適正に充填された圧縮前の粉体3の全体体積と適正に圧縮された圧粉体7の体積との比率、すなわち成形時の基準圧縮比に基づいて設定することが望ましく、該基準圧縮比は上記鍔部相当部5の長さB1と鍔部1の長さA1の差、すなわち鍔部相当部5の基準圧縮量L1に鍔部側のパンチ2Aの駆動ストロークを管理することにより確保することが可能である(図2(a)参照)。また、この基準圧縮量L1の管理は、パンチ2Aの駆動ストローク範囲を制限することにより行うことが可能であるが、上記基準圧縮量L1に相当する圧縮方向長さを備えたストッパをパンチ2Aの受け台とダイとの間に介在させることによって行うことも可能であり、このようにした場合にはパンチ2Aの駆動ストローク範囲の設定を変えることなく、簡単にパンチ2Aの駆動ストロークを規制することができる。また、上記ストッパを介するなどして駆動ストローク終端においてパンチ2Aの駆動力をダイ6に作用させることにより、ダイ6の鍔部1外周部との圧接面にパンチ2の加圧方向から逃げるような力を働かせ、クラックの発生を抑制することができる。
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、成形時の圧縮率をより均一化することができるために、圧粉体の寸法精度の向上、割れの防止等により鍔付きピン形状の圧粉体の製造効率を高めることができる。
また、鍔付きピン形状の圧粉体全体をより均一の圧縮率で、高い寸法精度で製造することができるために、焼結時のひけなどの不具合の発生を防止でき、鍔付きピン状焼結体の生産性を高めることができる。
図1ないし図3に本発明の実施の形態を示す。この実施の形態はプレス型用つば付きパンチ(鍔付きピン状焼結体)の製造方法を示もので、つば付きパンチは断面円形のストレートパンチであり、図2(a)に2点鎖線で示す後述の圧粉体7の形状からも明らかなように、円柱状の刃の一端にフランジ状のつばが形成される。なお、この実施の形態におけるつば付きパンチは、つばの高さが全長の1/10程度のサイズのものである。
上記つば付きパンチは、超硬合金により形成され、その生産性を高めるために粉末冶金法により製造される。製造工程は、原料の粉砕、混合、造粒によって所定粒度の金属粉体(粉体3)を得る混合工程と、得られた金属粉体3から上述した圧粉体7を成形する成形工程と、この圧粉体7から焼結によってつば付きパンチを製造する焼結工程とを有し、上記混合工程においてはタングステンカーバイトやコバルトの原料粉末、潤滑剤としてのパラフィン、溶剤としてのアセトンをボールミルに投入して粉砕、混合、造粒し、ふるいで選別することにより、粒径がおよそ数百μm程度の金属粉体3が生産される。なお、アセトンは粉砕に伴う加熱によってふるいでの選別時に蒸発する。
成形工程は、金属粉体3を粉体成形装置により圧縮成形する工程で、成形される圧粉体7は、後工程の焼結によって上記つば付きパンチの刃になる軸部11の一端につばになる鍔部1が形成された鍔付きピン形状をなす。また、この圧粉体7は、焼結によって製品寸法のつば付きパンチが製造されるように、所定の密度を備え、また、焼結時の収縮寸法を考慮してつば付きパンチよりひとまわり大きく形成される。成形工程で使用される上述の粉末成型装置は、ダイ6とパンチ2とを有し、ダイ6に対して一対のパンチ2A、2Bを相対移動させることにより圧縮成形を行う。
ダイ6は、図1に示すように、パンチ2の進入によって上述したように焼結時の収縮寸法を考慮して寸法が決定される圧粉体7に一致する空間を形成可能な貫通状の中空部からなるキャビティ4を内部に有し、図示しないダイプレートによって適宜位置に強固に保持可能に形成される。上記キャビティ4は、内部に充填される金属粉体3をパンチ2によって焼結に適した密度、圧縮率に押し固めて適正な圧粉体7が成形できるようにするために、図2(a)に示すように金属粉体3の基準圧縮量L1、L2に相当するパンチ2の駆動ストローク分だけ圧粉体7の寸法A1、A2からパンチ2駆動方向に伸びたような長さ寸法B1、B2に形成され、図1に示すように圧粉体7の軸部11をパンチ2の駆動方向に伸ばしたような空間を形成する軸部形成部12と、同様に鍔部1を伸ばしたような空間を形成する鍔部形成部13により構成される。また、このキャビティ4は、成形性を高めるためにダイ6を鉛直方向に貫通するように形成され、さらに、図1において矢印で示すように粉体成形装置の粉体供給手段14によって上方から供給される金属粉体3が鍔部形成部13にも緻密に充填されるように鍔部形成部13が下方に配置される。
パンチ2は、柱状に形成され、その断面は、キャビティ4内へのスライド移動によって閉塞された空間を形成できるように、上部側に配置される上パンチ(反対側のパンチ2B)は軸部形成部12、すなわち圧粉体7の軸部11とほぼ同一に、下部側に配置される下パンチ(鍔部側のパンチ2A)は圧粉体7の鍔部1とほぼ同一にされる。また、その長さは、上述したように少なくともキャビティ4内への進入により圧粉体7の外形形状に一致する空間を形成できるように、進入ストロークに応じて上下パンチ2A、2Bに個別に設定される。
また、上記パンチ2を保持し、キャビティ4に対して所定圧力でスライド移動可能にするために、粉末成形装置には、図1に示すように、パンチ2が取り付けられる受け台15と、パンチ2を駆動する駆動手段16が設けられる。受け台15は、いわゆるパンチプレートであり、図示しないパンチ2の基端部に設けられるつばに嵌合するパンチ保持部を備え、鉛直方向にパンチ2を立設させる。
駆動手段16は、上記受け台15が固定される図示しないラムと油圧シリンダとを有し、油圧シリンダによってラムを鉛直方向に任意の圧力で鉛直方向に移動自在にすることで、受け台15を介してパンチ2を鉛直方向に移動自在に駆動させる。また、上記油圧シリンダの駆動や上述した粉体供給手段14による金属粉体3の供給のタイミング、量は、図1に示すように粉末成形装置の制御部17により制御される。
制御部17は、粉体成形に際し、先ず、粉体充填工程として、下パンチ2Aの上面がダイ6の下面と同一面上に位置するように下方の駆動手段16Aを制御するとともに、上パンチ2Bの下面がダイ6の上面から離れるように上方の駆動手段16Bを制御し、この状態で上パンチ2Bとダイ6上面の隙間からキャビティ4内に適正な圧粉体7の形成に必要な分量として予め設定された所定量の金属粉体3が充填されるように粉体供給手段14を制御する(図1参照)。なお、この粉末充填過程においては、所定量の金属粉体3が溢れることなくキャビティ4内に充填されるように、必要に応じて上パンチ2Bが適宜上下動するように上方の駆動手段16Bがさらに制御される。
次いで、仮成形として、上下のパンチ2が間欠的に近接してキャビティ4内に所定量まで進入するように上下の駆動手段16A、16Bを制御し(図2(b)参照)、この後、本成形として、下パンチ2Aが上昇するように下方の駆動手段16Aを制御した後(図3(a)参照)、上パンチ2Bが下降するように上方の駆動手段16Bを制御する(図3(b)参照)。なお、本成形においてキャビティ4内の粉体3の1平方センチメートル当りにはおよそ1tの圧力が加えられ、圧粉体7に対するキャビティ4内に充填された未圧縮状態の粉体3の圧縮比は2.1から2.3倍程度である。
また、以上の本成形における粉体3に対するパンチ2による加圧を制御するために粉体成形装置にはストッパ(駆動規制手段8)が形成される。ストッパ8は、図1、図2(b)、および図3に示すように、上パンチ2Bと下パンチ2Aに対応してダイ6の上下に各々設けられる。下ストッパ8Aは、キャビティ4の鍔部形成部13内に充填される粉体3からなる鍔部相当部5の基準圧縮量L1に相当する高さを備え、下受け台15Aのダイ6側に固定されて下方の駆動手段16Aによる下パンチ2Aの上昇時にダイ6下面に衝接し、下ストッパ8Aのキャビティ4に対する粉体3加圧方向の最大駆動ストローク(図1におけるH1)を鍔部相当部5の基準圧縮量L1に規制する。
また、上ストッパ8Bは、軸部形成部12内に充填される粉体3からなる軸部相当部18の基準圧縮量L2に相当する高さを備え、ダイ6上面に固定されて上パンチ2Bを保持する受け台15Bの底面に衝接し、上方の駆動手段16Bによる上ストッパ8Bの下降、すなわち上ストッパ8Bのキャビティ4に対する粉体3加圧方向の最大駆動ストローク(図1におけるH2)を軸部相当部18の基準圧縮量L2、言い換えれば上記鍔部相当部5の加圧によりやや短くなったキャビティ4内の粉体3長手方向の圧縮率を圧粉体7に求められる所定の圧縮率にするための圧縮量に規制する。なお、以上の上下ストッパ8A、8Bはパンチ2とダイ6との間で圧縮された際に容易に変形しないように、鋼、ステンレス鋼、チタン合金、あるいはCo基耐熱合金により形成される。
したがって成形工程は、先ず、図1に示すようにパンチ2圧縮方向に長手方向を向け、鍔部相当部5が下端に配置されるように形成されたキャビティ4内に上方から金属粉体3を充填し、次いで、仮成形として図2に示すように上下のストッパ8A、8Bを間欠駆動させてキャビティ4内の金属粉体3を適宜圧縮し、その流動性を適宜低下させる。この仮成形における粉体3の圧縮量は基準圧縮量L1、L2に満たない範囲で適宜設定され、したがって駆動手段16の制御によりキャビティ4に対するパンチ2の駆動ストロークが適宜制限されるために、この時点でダイ6に対してストッパ8が衝接してしまうことはない。
この後、本成形として、先ず、図3(a)に示すように下パンチ2Aが上昇駆動されて鍔部相当部5、特にその外周部が圧縮成形されるが、この下パンチ2Aのキャビティ4に対する相対移動は、下パンチ2Aを保持する受け台15Aに固定された下ストッパ8Aの上面がダイ6下面に衝接することにより強制的に停止される。この状態で、鍔部相当部5はストッパ8Aの圧縮方向長さ、すなわち基準圧縮量L1だけ圧縮されており、寸法精度に優れた鍔部1が成形される。また、この状態において、キャビティ4に対する下パンチ2Aの相対移動を規制する下ストッパ8Aは、ダイプレートによって所定位置に保持されたダイ6を下パンチ2Aの圧縮方向である上方に押圧し、キャビティ4の鍔部形成部13と軸部形成部12との段差に下パンチ2Aによる圧縮方向の力を作用させる。
また、以上の下パンチ2Aの上昇駆動が終了すると、今度は上パンチ2Bが下降駆動されてキャビティ4内の粉体3が長手方向、すなわち軸部相当部18と鍔部相当部5の中心部からなる円柱状の領域を圧縮成形し、これにより圧粉体7が成形される。この上パンチ2Bの駆動ストロークについても、ダイ6上面に固定された上ストッパ8Bに上パンチ2Bの受け台15Bが衝接することにより強制的に停止され、この状態において成形された圧粉体7の長手方向の長さ寸法は設計通りになる。
以上の成形工程完了後の焼結工程は、脱脂、すなわちパラフィンを取り除くための比較的低温な予備焼結、本焼結、ポアを少なくするHIP(Hot Isostatic Pressinng:冷間静水圧プレス)の順に行われ、真空下でのコバルトの液相焼結により圧粉体7中の粉体3が強固に結合され、これによりつば付きパンチの焼結体が完成する。
なお、以上においては、仮成形として上下パンチ2A、2Bを各々間欠的に駆動させる場合を示したが、駆動するパンチ2をいずれか一方のみとしたり、パンチ2の駆動を連続的にしたりすることも可能である。また、以上の実施の形態においては駆動手段16のラムに受け台15を介してパンチ2を取り付ける場合を示したが、ラムに直接パンチ2を取り付けて構成することも可能である。
粉体成形装置の概略を示す図で、キャビティ内への粉体充填前の状態を示すものである。 キャビティ内の粉体の状態、圧縮過程を示す図で、(a)はキャビティ内への充填後、未圧縮の状態を説明する図、(b)は仮成形状態を説明する図である。 キャビティ内の粉体の状態、圧縮過程を示す図で、(a)は本成形における下パンチ上昇時の状態を説明する図、(b)は収本成形における上パンチ下降時の状態を説明する図である。
符号の説明
1 鍔部
2 パンチ
2A 鍔部側のパンチ
2B 反対側のパンチ
3 粉体
4 キャビティ
5 鍔部相当部
6 ダイ
7 圧粉体
8 駆動規制手段
L1 基準圧縮量


Claims (4)

  1. 一端に鍔部を有し、パンチの圧縮方向に長寸な鍔付きピン形状に粉体を圧縮成形する粉体成形方法であって、
    キャビティ内に充填される粉体の鍔部相当部の基準圧縮量に応じて鍔部側のパンチを駆動させて鍔部相当部を加圧し、
    次いで、反対側のパンチを駆動させて長手方向に加圧し、鍔付きピン形状に圧縮成形する粉体成形方法。
  2. 前記鍔部側のパンチによる加圧最終過程において当該加圧方向にダイを加圧する請求項1記載の粉体成形方法。
  3. 一端に鍔部を有し、パンチの圧縮方向に長寸な鍔付きピン形状の圧粉体を成形する粉体成形装置であって、
    キャビティ内に充填される粉体を鍔部相当部側から加圧する鍔部側のパンチと、
    前記鍔部側のパンチによる加圧完了後に駆動され、粉体長手方向を加圧して圧粉体を成形する反対側のパンチと、
    前記鍔部側のパンチの駆動ストロークを粉体の鍔部相当部の基準圧縮量に規制する駆動規制手段とを有する粉体成形装置。
  4. 請求項1または2記載の粉体成形方法により得られた圧粉体を焼結して鍔付きピン状焼結体を製造する鍔付きピン状焼結体の製造方法。


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