JP2006223979A - 消火薬剤の色調整方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数の色調に着色された回収消火薬剤が混在している状態でも、所定の色調に容易に調色することのできる調色方法を提供する。
【解決手段】 製造時期で異なった色調に調色されている消火薬剤を回収してなる回収消火薬剤、或いは、この回収消火薬剤を主成分としてバージン消火薬剤を混合した調整混合消火薬剤に黒の着色剤と赤色着色剤とを所定量混入して均一混合させることにより、マンセル値で5RP〜5YRの範囲内の予め設定した色調に調色する。
【選択図】 なし

Description

本発明は、回収した消火薬剤の再利用を図る消火薬剤の色調整方法に関する。
粉末消火器に充填する消火薬剤は、省令で「淡紅色」と定められている。ここで「淡紅色」とは色相5RP〜5YRの範囲で明度5〜10の範囲、彩度は明度5および6の場合には6以上、明度7の場合には4以上、明度8の場合には2以上、明度9の場合には2と規定されている。
そして、従来、消火器点検期限である5年をめどに、消火薬剤の色調を変更して、消火薬剤の詰め替え時での詰め替えを行ったかどうかの判断しやすくしている。
従来、回収した消火薬剤の再利用は認められておらず、一般的には、埋め立て処分されていた。ところが、平成14年7月25日付けで改正された「消火器用消火薬剤の検定細則」により、均質で消火薬剤に悪影響を与える異物混入がないことを条件に回収した消火薬剤の再使用ができるようになった。
ところが、前述のように、消火薬剤はその製造時期によって、その色調が異なっていることから、回収した消火薬剤を再利用するためには、回収した消火薬剤の色調を調整しなければならないことになる。ところが、微粉末で構成されている消火薬剤から着色成分を分離回収することはきわめて困難である。このため、複数の色調に着色された回収消火薬剤を混在させた状態で再利用化を図らなければならないことになる。
このため、大量のバージン消火薬剤を回収消火薬剤と混合させることにより、混合薬剤の色調を薄め、これに所定の着色剤を混合させることで、回収消火薬剤の再利用を図ることになる。しかし、これでは、リサイクル率が極めて低いという問題がある。
本発明は、このような点に着目して、複数の色調に着色された回収消火薬剤が混在している状態でも、所定の色調に容易に調色することのできる調色方法を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために請求項1に記載した発明は、回収した消火薬剤に黒の着色剤と赤色着色剤とを混入して均一混合させて、マンセル値で5RP〜5YRの範囲内の予め設定した色に調色するようにしたことを特徴とし、請求項3に記載した発明は、回収した消火薬剤を主原料としてこの回収消火薬剤にバージン消火薬剤原料を混合し、この混合薬剤に黒の着色剤と赤色着色剤とを混入して均一混合させて、マンセル値で5RP〜5YRの範囲内の予め設定した色に調色するようにしたことを特徴としている。
本発明では、回収した消火薬剤にカーボンブラック等の黒の着色剤とジアゾオレンジ等の赤色着色剤とを所定量混入するようにしていることから、黒の着色剤の混入により複数の色調の回収消火薬剤の混合率に起因する色差を小さくすることができるようになり、わずかな量の赤色着色剤を混入することにより、所望の色調に調整することができる。
また、請求項3に記載した本発明では、回収した消火薬剤にバージン消火薬剤原料を添加し、カーボンブラック等の黒の着色剤と赤色着色剤とを所定量混入するようにしていることから、黒の着色剤の混入により、複数の色調の回収消火薬剤の混合率に起因する色差を小さくすることができ、かつ、バージン消火剤原料の混入により、全体の色調がより薄くなることになるから、わずかな量の赤色着色剤を混入することにより、所望の色調に調整することができるようになる。この結果、回収消火薬剤の混入率を高めることができるようになり、リサイクル率を高めることができる。
図は本発明の作業手順を示す概略図である。回収された消火器には、1本当たり平均約3Kgの粉末消火薬剤が充填されている。5本の消火器から抜き出し回収した15Kgの未使用回収粉末消火薬剤がユーザ、回収業者又は営業担当者などによって、現地で1斗缶などの受入容器に移され、受入容器が処理施設に搬入される。
処理施設には、再生処理設備が配備され、この再生処理設備は、フルイ分離装置やバッチ式の混合槽が設置されている。フルイ分離装置は、3段のフルイが配置してあり、1段目はその目開きが1〜5cmに設定され、2段目は50メッシュ、3段目は83メッシュにそれぞれ設定されている。そして、このフルイ分離装置で分級された回収消火薬剤は、複数受け入れ容器分がバッチ式混合槽に投入されて混合される。
このとき、回収された不用消火器では、製造時期がバラバラであることから、その回収された各受入容器に充填されている消火薬剤の色調は、回収された消火器の比率に応じて変動していることから、一定しておらず、バッチ式混合槽に投入された回収消火薬剤の色調も、原料となっている回収消火薬剤の混合比率によってバラバラになっている。この消火薬剤をリサイクルして消火器に再充填するには、再充填時での消火薬剤の色調を一定の範囲に整えなければならない。
このため、回収消火薬剤をリサイクルして利用するための手順を図1を参照しながら説明する。
まず、フルイ処理が行われた複数の受入容器分の回収消火薬剤をバッチ式の混合槽に投入し、攪拌混合する(ステップ1)。
この操作で、色調の異なっている消火薬剤を均一に混合させる。
次いで、均一混合された消火薬剤の一部を取り出し、予め用意されている混合比率に対応して形成された色調ガイドマップと対比し(ステップ2)、対応する色調により決められた黒色着色剤と赤色着色剤の添加量を決定する(ステップ3)。
ステップ3で決定された添加量に応じて黒色着色剤と赤色着色剤とをステップ1で攪拌混合した混合薬剤に添加し、攪拌混合させて色調を均質化し(ステップ4)、均質化した消火薬剤を消火器に充填する(ステップ5)。
なお、このときステップ1での回収消火薬剤の攪拌混合時に、回収消火薬剤ともにバージン消火薬剤原料を混合するようにしても良い。このバージン消火薬剤原料を混合する場合でも、回収消火薬剤の混入比率は40wt%以上、より好ましくは50wt%以上であることが望ましい。
また、ステップ4での着色剤の混入は、黒色着色剤と赤色着色剤との同時投入のみならず、黒色着色剤を赤色着色剤を投入に先行して投入するようにしてもよい。
回収消火薬剤のサンプルとして、マンセル色相値8.3RPの消火薬剤を使用し、黒色着色剤としてカーボンブラックを0.0005wt%、0.001wt%、0.0100wt%、0.0250wt%、0.0400wt%、赤色着色剤としてジアゾオレンジを0.0050wt%、0.0100wt%、0.0500wt%、0.1000wt%、0.2000wt%、をそれぞれ添加した場合の色相を図2に示す。
また、回収消火薬剤のサンプルとしての混合薬剤にバージン消火薬剤原料を混合消火薬剤の混入率が40wt%となる状態に添加して、マンセル色相値8.2RPとした消火薬剤に、黒色着色剤としてカーボンブラックを0.0005wt%、0.0010wt%、0.0100wt%、0.0200wt%、0.0300wt%、赤色着色剤としてジアゾオレンジを0.0050wt%、0.0100wt%、0.0500wt%、0.0800wt%、0.1000wt%、をそれぞれ添加した場合の色相を図3に示す。
図2に示す結果から明らかなように、マンセル色相値8.3RPに着色した消火薬剤を出発薬剤とした場合には、黒色着色剤を0.001〜0.0250wt%添加し、赤色着色料を0.0100〜0.1000wt%添加した場合には、赤色着色量の添加量の変化に対する色相の変化が大きくなることがわかる。
また、図3に示した結果から、マンセル色相値8.2RPに着色されたバージン消火薬剤原料を混入した消火薬剤を出発薬剤とした場合にあっては、黒色着色剤を0.001〜0.0200wt%添加し、赤色着色料を0.0100〜0.0800wt%添加した場合には、赤色着色量の添加量の変化に対する色相の変化が大きくなることがわかる。
このように、回収した消火薬剤に黒色の着色剤を微量混入することにより、複数の色調の回収消火薬剤の混合率に起因する色差が少なくなり、わずかな量の赤色着色剤を混入するだけで、所望の色調に調整することができるようになることがわかる。
上記の実施例では、黒色着色剤として、カーボンブラックを使用しているが、黒色着色剤としては、他の炭系の着色剤や、アニリンブラック等の有機顔料であっても良い。
また、赤色着色剤としてジアゾオレンジを使用しているが、赤色着色剤として鉱物系顔料や有機顔料を使用してもよい。
本発明方法によれば、製造時期が異なることに起因して複数の色に着色されている消火薬剤が混合されている回収消火薬剤を原料として、色のばらつきのない所定の色幅内に調整して消火器内に充填して、回収消火薬剤をリサイクルして使用することができる。
本発明の作業手順を示す概略図である。 マンセル色相値8.3RPの消火薬剤を出発原料とした場合の黒色着色料と赤色着色料の添加量に対応するマンセル色相値変化のマトリックスである。 バージン消火薬剤原料を添加した状態でのマンセル色相値8.2RPの消火薬剤をを出発原料とした場合の黒色着色料と赤色着色料の添加量に対応するマンセル色相値変化のマトリックスである。

Claims (4)

  1. 回収した消火薬剤に黒の着色剤と赤色着色剤とを混入して均一混合させて、マンセル値で5RP〜5YRの範囲内の予め設定した色に調色するようにした消火薬剤の色調整方法。
  2. 黒の着色剤を0.0010〜0.0250wt%、赤色着色剤を0.010〜0.1000wt%混入する請求項1に記載した消火薬剤の色調整方法。
  3. 回収した消火薬剤を主原料としてこの回収消火薬剤にバージン消火薬剤原料を混合してなる調整混合消火薬剤に黒の着色剤と赤色着色剤とを混入して均一混合させて、マンセル値で5RP〜5YRの範囲内の予め設定した色に調色するようにした消火薬剤の色調整方法。
  4. 黒の着色剤を0.0010〜0.0200wt%、赤色着色剤を0.0100〜0.0800wt%混入する請求項3に記載した消火薬剤の色調整方法。

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