JP2006222040A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 走行中において大気圧検出手段の故障を検出することが可能な燃料電池システムを提供する。
【解決手段】 燃料電池システム2は、アイドリングストップ時においてコンプレッサ31の駆動を停止し、燃料電池スタック11への空気の供給を停止する。また、アイドリングストップ時において空気圧力センサ42は空気供給配管32の内部の空気圧力を検出する。ここで、アイドリングストップ時には、コンプレッサ31による空気供給が停止している。このため、アイドリングストップ時には空気供給配管32の内部の空気の圧力は大気圧に近づく。よって、アイドリングストップ時に検出した空気圧力と大気圧センサ61により検出される大気圧を比較することで、車両走行中であっても大気圧センサ61の故障検出を行うことができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、燃料電池システムに関する。
一般的に燃料電池システムは、水素リッチな燃料ガスと酸素とを燃料電池に流入して電気化学反応を起こさせることにより起電力を発生する構成となっている。また、燃料電池システムでは、エアーコンプレッサなどにより外部から空気を取り込むことで、発電に必要な酸素を燃料電池に流入させるようになっている。ここで、標高が高いところでは大気圧が低下する。このため、発電に必要な酸素量を得るためには低地に比べてエアーコンプレッサなどの回転数を増大させて、取り込む空気の質量流量を増加させる必要がある。
そこで、電流指令値と、大気圧検出手段(例えば大気圧センサ)により検出された大気圧とに応じて空気流量指令値を算出し、この空気流量指令値に応じてエアーコンプレッサ等の制御を行う燃料電池システムが提案されている。このシステムによれば、適正な酸素量を燃料電池に供給できるため、燃料電池が異常発電状態となることを防止することができる(例えば特許文献1参照)。
特開2002−352826号公報
しかしながら、従来の燃料電池システムでは、走行中に大気圧センサが故障してしまうと、故障検出することができず、発電に必要な酸素量が不明となって、燃料電池に適正な量の酸素を供給できなくなる可能性があった。
本発明はこのような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、走行中において大気圧検出手段の故障を検出することが可能な燃料電池システムを提供することにある。
本発明の燃料電池システムは、車両に搭載されるものであって、燃料ガス及び酸化剤ガスの供給を受けて発電する燃料電池と、大気を取り込んで燃料電池に酸化剤を供給する大気供給手段と、大気圧を検出する大気圧検出手段と、大気圧検出手段により検出された大気圧に応じて、燃料電池に供給すべき酸化剤量を決定し、決定した酸化剤量に応じて大気供給手段を駆動させる制御手段と、酸化剤ガスの圧力を検出する酸化剤ガス圧力検出手段と、を備えている。また、制御手段は、車両のアイドリングストップ時において大気供給手段による酸化剤ガスの供給を停止させ、停止させた状態で酸化剤ガス圧力検出手段により検出された検出値から、大気圧検出手段の故障検出を行う。
本発明によれば、車両のアイドリングストップ時において大気供給手段による酸化剤ガスの供給を停止させ、停止させた状態で酸化剤ガス圧力検出手段により検出された検出値から、大気圧検出手段の故障検出を行うこととしている。ここで、大気供給手段による酸化剤ガスの供給を停止させると、燃料電池のカソード側は大気圧に近づく。このため、酸化剤ガス圧力検出手段は、酸化剤ガスの圧力を検出することで、大気圧を検出することとなる。よって、酸化剤ガス圧力検出手段により検出された大気圧から、大気圧検出手段の故障検出を行うことができる。
特にこの故障検出は車両のアイドリングストップ時において行っている。よって、車両走行中のアイドリングストップ時において故障検出を行うことができる。従って、走行中において大気圧検出手段の故障を頻度よく検出することができる
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において、同一又は同様の要素には同一の符号を付して説明を省略するものとする。
まず、第1実施形態に係る燃料電池システムを説明するに先だって、燃料電池システムが搭載される燃料電池車両を説明する。図1は、燃料電池システムを搭載した車両の基本構成図である。
燃料電池車両1は、駆動電源として燃料電池システム2を搭載したものであり、燃料電池システム2に加えて、インバータ3、駆動モータ4、駆動輪5、車輪速センサ6、2次電池7、及びリレー8などを備えている。
燃料電池システム2は、駆動モータ4が消費する電力や2次電池7の充電に必要な電力を発電するものであり、後述する図2の説明にあるように、燃料電池スタックに供給する水素や空気という反応ガスの圧力及び流量などを圧力調整弁やコンプレッサ等により制御する構成となっている。
インバータ3は、燃料電池システム2により発電された直流電力を交流電力に変換し、制御装置(図示せず)から指示される駆動モータ出力トルクとなるように、駆動モータ4を制御するものである。
駆動輪5は、駆動モータ4と機械的に接続されており、駆動モータ4の駆動トルクをタイヤに伝達し、駆動力を発生させるものである。ここで、左右の駆動輪5をつなぐ車軸には車輪速センサ6が設けられている。車輪速センサ6は、駆動輪5の回転速度を検出する構成となっている。
2次電池7は、アイドル停止時など、燃料電池2から電力が供給されない場合に、駆動モータ4に電力を供給するものである。また、リレー8は、制御装置からの指令に基づいて、燃料電池システム2と負荷(駆動モータ4など)とを接続したり、切断したりするものである。
次に、第1実施形態に係る燃料電池システム2の具体的構成について図2を参照して説明する。図2は、本発明の第1実施形態に係る燃料電池システム2の詳細構成図である。同図に示すように、燃料電池システム2は、燃料電池スタック11とを備えている。
燃料電池スタック11は、水素(燃料ガス)が供給される水素極11aと空気(酸化剤ガス)が供給される空気極11bとが電解質・電極触媒複合体を挟んで重ね合わされた発電セルを多段積層してなるものである。また、燃料電池スタック11は、水素と空気中の酸素との電気化学反応により化学エネルギーを電気エネルギーに変換することで、発電するものである。
ここで、上記両極11a,11bに挟まれる電解質としては、高エネルギー密度化、低コスト化、軽量化等を考慮して、例えば固体高分子電解質が用いられる。この固体高分子電解質は、例えばフッ素樹脂系イオン交換膜など、イオン(プロトン)伝導性の高分子膜からなるものであり、飽和含水することによりイオン伝導性の電解質として機能する。
また、燃料電池スタック11の水素極11aは、供給された水素を水素イオンと電子に解離するものであり、解離された水素イオンは電解質膜を通って空気極11bに移動し、電子は外部回路を通って電力を発生させ、空気極11bに移動する。また、空気極11bは、供給された空気中の酸素と、水素極11aから移動してきた水素イオン及び電子とが反応して水を生成し、外部に排出するものである。
また、燃料電池システム2は、水素極11aの上流側に水素(あるいは水素リッチガス)を供給するための水素供給系を有している。水素供給系は、水素供給源である高圧水素タンク21と、水素調圧弁22と、水素供給配管23と、エゼクタ24とからなっており、高圧水素タンク21から供給される水素が、水素調圧弁22の動作によって調圧され、水素供給配管23を通って燃料電池スタック11の水素極11aに送り込まれるようになっている。また、燃料電池スタック11にて発電に寄与しなかった余剰分の水素は、エゼクタ24により循環され、新たに高圧水素タンク21から供給される水素と混合されて、再び燃料電池スタック11の水素極11aに供給されるようになっている。なお、水素を循環させる機構としては、エゼクタ24の代わりに水素循環用のポンプを併用したり、水素循環ポンプで代用したりするようにしてもよい。
また、水素極11aの下流には、余剰分の水素を排出するためのパージ配管25が設けられており、パージ配管上にはパージ弁26が設けられている。パージ弁26は、排出する水素の量を調節するためのものであり、パージ弁26が排出水素量を調節することによって燃料電池スタック11の水素極11aの圧力が調整されるようになっている。
また、燃料電池システム2は、空気極11bの上流側に燃料電池スタック11に酸化剤ガスである空気を供給するための空気供給系を有している。空気供給系は、コンプレッサ(大気供給手段)31、及び空気供給配管32などから構成されている。コンプレッサ31は、大気を取り込み、空気供給配管32を通じて燃料電池スタック11の空気極11bに酸化剤である酸素を供給する。
また、空気極11bの下流には、発電に寄与しなかった酸素を含む空気を排気するための空気排気配管33が設けられ、この配管上に空気調圧弁34が設けられている。空気調圧弁34は、排出する空気量を調節するためのものであり、空気調圧弁34が排出空気量を調節することによって燃料電池スタック11の空気極11bの圧力が調整されるようになっている。
また、燃料電池システム2は、水素供給系と空気供給系とにそれぞれ水素圧力センサ41と空気圧力センサ(酸化剤ガス圧力検出手段)42とを具備している。水素圧力センサ41は、エゼクタ24と燃料電池スタック11の水素極11aとの間に設けられ、燃料電池スタック11に供給される水素のガス圧力を検出するものである。また、空気圧力センサ42は、コンプレッサ31と燃料電池スタック11の空気極11bとの間に設けられ、コンプレッサ31から燃料電池スタック11に供給される空気のガス圧力を検出するものである。さらに、燃料電池システム2は、燃料電池システム2の全体を制御するコントローラ(制御手段)50を有し、これらセンサ41,42により検出された情報はコントローラ50に送信されるようになっている。さらに、コントローラ50には図1にて説明した車輪速センサ6からの信号が送信されるようになっている。
また、燃料電池システム2は、大気圧センサ(大気圧検出手段)61、アクセル開度センサ62、及びバッテリ充電状態センサ63を有している。大気圧センサ61は、車両1の周辺の大気圧を検出するものであり、検出した大気圧の情報をコントローラ50に送信するようになっている。アクセル開度センサ62は、現在のアクセル開度を検出し、検出したアクセル開度の情報をコントローラ50に送信するようになっている。バッテリ充電状態センサ63は、図1に示した2次電池7の充電状態を検出し、検出した充電状態の情報をコントローラ50に送信するようになっている。
これらの情報を受けてコントローラ50は、水素調圧弁22、パージ弁26、コンプレッサ31及び空気調圧弁34を制御する。このとき、コントローラ50は、大気圧センサ61により検出された大気圧に応じて、燃料電池スタック11に供給すべき酸化剤である空気量を決定する。ここで、標高が高いところでは大気圧が低下する。このため、発電に必要な酸素量を得るためには低地に比べてコンプレッサ31の回転数を増大させて、取り込む空気量を増加させる必要がある。故に、コントローラ50は、大気圧センサ61により検出された大気圧に応じて、燃料電池スタック11に供給すべき酸化剤である空気量を決定する。そして、コントローラ50は、決定した酸化剤量に応じてコンプレッサ31を駆動させる。なお、大気圧センサ61からの情報のみに限らず、アクセル開度センサ62やバッテリ充電状態センサ63などの情報によって燃料電池スタック11に供給すべき酸化剤である空気量を決定することは言うまでもない。
このような燃料電池システム2では、アイドリングストップ時において以下のような動作をする。すなわち、アイドリングストップ時においてコントローラ50は、コンプレッサ31による空気の供給を停止させる。また、コントローラ50は、水素調圧弁22を全閉とし、水素の供給についても停止する。さらに、コントローラ50は、空気調圧弁34を全開する。これにより、燃料電池スタック11の空気極11bや空気供給配管32は車両1の周囲の大気圧を同じ圧力となる。
次いで、コントローラ50は、大気圧センサ61により検出された大気圧を読み込む。また、コントローラ50は、空気圧力センサ42により検出された検出値を読み込む。そして、コントローラ50は、空気圧力センサ42により検出された検出値から大気圧センサ61の故障検出を行う。ここで、上記した如く空気圧力センサ42により検出された検出値は車両1の周囲の大気圧となっている。このため、大気圧センサ61が故障しておらず正常であれば、両センサ42,61の検出値は等しくなる。
よって、コントローラ50は、空気圧力センサ42により検出された検出値と、大気圧センサ61により検出された大気圧とを比較することにより、大気圧センサ61の故障検出を行う。そして、コントローラ50は、両センサ42,61の検出値が等しくない場合に、大気圧センサ61が故障していると判断する。
なお、両センサ42,61の検出値が一致しない場合において、大気圧センサ61が正常であり、空気圧力センサ42が故障していることが考えられる。このため、望ましくはさらに他の圧力センサからの検出値を用いる。例えば、空気供給系に圧力センサが2つ設けられている場合は、空気供給系の2つの圧力センサの検出値を用いる。また、例えば、パージ配管25に圧力センサが設置されている場合は、このセンサの検出値を用いる。さらに、本実施形態では、例えばアイドリングストップ時にパージ弁26を全開とし、水素調圧弁22を全閉としたうえで、水素圧力センサ41からの検出値を用いるようにしてもよい。
次に、燃料電池システム2の詳細動作の一例を説明する。図3は、燃料電池システム2の動作を示すフローチャートである。まず、コントローラ50は、イグニッションスイッチがオンか否かを判断する(ST1)。ここで、イグニッションスイッチがオンでないと判断した場合(ST1:NO)、コントローラ50は燃料電池システム2の運転を停止すると判断する(ST7)。そして、処理は終了する。
次に、イグニッションスイッチがオンであると判断した場合(ST1:YES)、コントローラ50は、アクセル開度センサ62からの信号などから求められる要求発電量が所定値以下か否かを判断する(ST2)。要求発電量が所定値以下でないと判断した場合(ST2:NO)、コントローラ50は発電を継続すると判断し(ST6)、図3に示す処理はステップST1に戻ることとなる。
一方、要求発電量が所定値以下であると判断した場合(ST2:YES)、コントローラ50は、車輪速センサ6により検出される車速が所定以下か否かを判断する(ST3)。車速が所定以下でないと判断した場合(ST3:NO)、コントローラ50は発電を継続すると判断し(ST6)、図3に示す処理はステップST1に戻ることとなる。
他方、車速が所定以下であると判断した場合(ST3:YES)、コントローラ50は、バッテリ充電状態センサ63により検出されるバッテリ容量が充分な値を示しているか否かを判断する(ST4)。バッテリ容量が充分な値を示していないと判断した場合(ST4:NO)、コントローラ50は発電を継続すると判断し(ST6)、図3に示す処理はステップST1に戻ることとなる。
また、バッテリ容量が充分な値を示していると判断した場合(ST4:YES)、コントローラ50は、アイドル停止と判断し(ST5)、コンプレッサ31による空気の供給を停止させる。そして、図3に示す処理はステップST1に戻ることとなる。
また、図3に示す処理を並行して、コントローラ50は図4に示す大気圧センサ61の故障検出処理を実行する。
図4は、大気圧センサ61の故障検出処理を示すフローチャートである。同図に示すように、コントローラ50は、燃料電池車両1がアイドル停止中であるか否かを判断する(ST11)。ここで、燃料電池車両1がアイドル停止中でないと判断した場合(ST11:NO)、図4に示す処理は終了する。
一方、燃料電池車両1がアイドル停止中であると判断した場合(ST11:YES)、コントローラ50は、コンプレッサ31による空気の供給を停止させる。また、コントローラ50は、大気圧センサ61により検出された大気圧から空気圧力センサ42により検出された検出値を減じ、減じて得られた値の絶対値が、所定圧力を超えるか否かを判断する(ST12)。
所定圧力を超えないと判断した場合(ST12:NO)、コントローラ50は、大気圧センサ61は正常であると判断し(ST13)、図4に示す処理は終了する。他方、所定圧力を超えると判断した場合(ST12:YES)、コントローラ50は、大気圧センサ61は異常であると判断し(ST14)、図4に示す処理は終了する。また、大気圧センサ61の異常が検出された場合、コントローラ50は、燃料電池システム2を停止させるなど、適切な処理を行う。
このようにして、第1実施形態に係る燃料電池システム2によれば、車両のアイドリングストップ時においてコンプレッサ31による酸化剤ガスの供給を停止させ、停止させた状態で空気圧力センサ42により検出された検出値から、大気圧センサ61の故障検出を行うこととしている。ここで、コンプレッサ31による酸化剤ガスの供給を停止させると、燃料電池のカソード側は大気圧に近づく。このため、空気圧力センサ42は、酸化剤ガスの圧力を検出することで、大気圧を検出することとなる。よって、空気圧力センサ42により検出された大気圧から、大気圧センサ61の故障検出を行うことができる。
特にこの故障検出は車両1のアイドリングストップ時において行っている。よって、車両走行中のアイドリングストップ時において故障検出を行うことができる。従って、走行中において大気圧センサ61の故障を検出することができる。
また、酸化剤ガスの供給を停止させた状態で空気圧力センサ42により検出された検出値と、大気圧センサ61により検出される大気圧とを比較することにより、大気圧センサ61の故障検出を行うこととしている。ここで、上記した如く酸化剤ガスの供給を停止させた状態で酸化剤ガスの圧力を検出することで、大気圧を検出していることとなる。これにより、空気圧力センサ42と大気圧センサ61とがそれぞれ検出した大気圧を比較することとなる。従って、走行中において大気圧センサ61の故障を検出することができる。
次に、本発明の第2実施形態を説明する。第2実施形態に係る燃料電池システム2aは、第1実施形態のものと同様であるが、処理内容が第1実施形態のものと異なっている。以下、第1実施形態との相違点を説明する。
図5は、第2実施形態に係る大気圧センサ61の故障検出処理を示すフローチャートである。なお、図5に示すステップST21,ST23〜ST25は、図4に示すステップST11,ST12〜ST14と同様であるため、説明を省略する。
同図に示すように、燃料電池車両1がアイドル停止中であると判断した後(ST21にて「YES」と判断された後)、コントローラ50は、アイドル停止後、一定時間経過したか否かを判断する(ST22)。より詳細にコントローラ50は、コンプレッサ31による空気の供給を停止してから一定時間経過したか否かを判断する。
ここで、コンプレッサ31による空気の供給を停止しても、空気のガス圧力は停止直後に大気圧となるわけでなく、徐々に大気圧に近づいていく。このため、一定時間経過後に検出された空気の圧力を大気圧センサ61の故障検出に用いることで、一層正確な故障検出をすることができる。よって、一定時間経過していないと判断した場合(ST22:NO)、コントローラ50は、故障検出を行わず、図5に示す処理は終了し、処理は再度ステップST21に戻る。
一方、所定時間経過したと判断した場合(ST22:YES)、コントローラ50は、図4に示したステップST12〜ST14と同様の処理を行っていく(ST23〜ST25)。すなわち、コントローラ50は故障検出を行うこととなる。
このようにして、第2実施形態に係る燃料電池システム2aによれば、第1実施形態と同様に、走行中において大気圧センサ61の故障を検出することができる。
さらに、第2実施形態によれば、車両のアイドリングストップ時においてコンプレッサ31による空気の供給を停止してから、一定時間経過後に空気圧力センサ42により検出された検出値から、大気圧センサ61の故障検出を行うこととしている。ここで、コンプレッサ31による空気の供給を停止しても、空気のガス圧力は停止直後に大気圧となるわけでなく、徐々に大気圧に近づいていく。このため、一定時間経過後に検出された空気のガス圧力を故障検出に用いることで、一層正確に大気圧センサ61の故障を検出することができる。
次に、本発明の第3実施形態を説明する。第3実施形態に係る燃料電池システム2bは、第1実施形態のものと同様であるが、処理内容が第1実施形態のものと異なっている。以下、第1実施形態との相違点を説明する。
図6は、第3実施形態に係る大気圧センサ61の故障検出処理を示すフローチャートである。なお、図6に示すステップST31,ST34〜ST36は、図4に示すステップST11,ST12〜ST14と同様であるため、説明を省略する。
同図に示すように、燃料電池車両1がアイドル停止中であると判断した後(ST31にて「YES」と判断された後)、コントローラ50は、空気圧力センサ42により検出された空気圧力から、待機時間を演算する(ST32)。すなわち、コントローラ50は、
酸化剤ガスの供給が停止した時点における空気圧力から、現在の空気圧力が大気圧まで低下する時間を演算する。
ここで、空気の供給を停止してから空気が大気圧まで低下するまでの時間は、空気の供給を停止した時点における空気圧力によって異なってくる。このため、一律に一定時間経過を待つのでなく、待機すべき時間を求め、その時間だけ待機することとしている。
よって、コントローラ50は、待機時間を求めた後、待機時間経過したか否かを判断する(ST33)。より詳細にコントローラ50は、コンプレッサ31による空気の供給を停止してから待機時間経過したか否かを判断する。そして、待機時間経過していないと判断した場合(ST33:NO)、コントローラ50は、故障検出を行わず、図6に示す処理は終了し、処理は再度ステップST31に戻る。
一方、待機時間経過したと判断した場合(ST33:YES)、コントローラ50は、図4に示したステップST12〜ST14と同様の処理を行っていく(ST34〜ST36)。すなわち、コントローラ50は故障検出を行うこととなる。
このようにして、第3実施形態に係る燃料電池システム2bによれば、第1実施形態と同様に、走行中において大気圧センサ61の故障を検出することができる。
また、空気の供給が停止した時点における空気圧力から待機時間を求め、待機時間経過後の空気圧力から、大気圧センサ61の故障検出を行うこととしている。ここで、空気の供給を停止してから空気が大気圧になるまでの時間は、空気の供給を停止した時点における空気圧力によって異なってくる。このため、一律に一定時間経過を待つよりも、待機すべき時間を求め、その時間だけ待機することにより、正確に大気圧センサ61の故障を検出しつつも、検出に要する時間を短くすることができる。
次に、本発明の第4実施形態を説明する。第4実施形態に係る燃料電池システム2cは、第1実施形態のものと同様であるが、構成及び処理内容が第1実施形態のものと異なっている。以下、第1実施形態との相違点を説明する。
まず、第4実施形態に係る燃料電池システム2cにおいて、コントローラ50は、空気圧力センサ42により検出された空気圧力を記憶する機能を有している。より詳細にコントローラ50は、大気圧センサ61の故障が検出された場合に、コンプレッサ31による空気の供給を停止させた状態で空気圧力センサ42により検出された検出値を記憶する機能を有している。このため、第4実施形態においてコントローラ50は記憶手段として機能することとなる。
また、コントローラ50は、記憶した空気圧力に応じて燃料電池スタック11に供給すべき空気量を決定し、その空気量に応じてコンプレッサ31を駆動させる。これにより、図7に示すような動作が行われることとなる。
図7は、第4実施形態に係る燃料電池システム2cの動作を示す説明図である。なお、図7において、一点鎖線は真の大気圧を示し、太線はコントローラ50が記憶する値を示している。
アイドル停止した場合において、空気供給を停止した場合に空気圧力を記憶することで、図7に示すように、記憶する値は、真の大気圧値に近づくこととなる。このため、これを連続して繰り返すことにより、コントローラ50が記憶する値は、真の大気圧値に追従していくこととなる。
よって、記憶値に応じてコンプレッサ31を駆動することで、大気圧センサ61が故障しており、車両走行中に大気圧が変化する場合であっても、燃料電池スタック11に供給する空気量を適正にすることができる。
このようにして、第4実施形態に係る燃料電池システム2cによれば、第1実施形態と同様に、走行中において大気圧センサ61の故障を検出することができる。
また、大気圧センサ61の故障が検出された場合に、空気の供給を停止させた状態での空気圧力を記憶することとしている。そして、大気圧センサ61により検出された大気圧に代えて、記憶した圧力に応じて、燃料電池スタック11に供給すべき空気量を決定し、決定した空気量に応じてコンプレッサ31を駆動させることとしている。このため、大気圧センサ61が故障していたとしても、アイドリングストップごとに空気圧力センサ42により大気圧が検出されて、その大気圧に応じて空気が燃料電池スタック11に供給されることとなる。このため、車両走行中に大気圧が変化する場合であっても、燃料電池に供給する酸化剤ガスの量を適正な量に近づけることができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよいし、各実施形態を組み合わせるようにしてもよい。
燃料電池システムを搭載した車両の基本構成図である。 本発明の第1実施形態に係る燃料電池システムの詳細構成図である。 燃料電池システムの動作を示すフローチャートである。 大気圧センサの故障検出処理を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る大気圧センサの故障検出処理を示すフローチャートである。 第3実施形態に係る大気圧センサの故障検出処理を示すフローチャートである。 第4実施形態に係る燃料電池システムの動作を示す説明図である。
符号の説明
1…燃料電池車両
2,2a,2b,2c…燃料電池システム
3…インバータ
4…駆動モータ
5…駆動輪
6…車輪速センサ
7…2次電池
8…リレー
11…燃料電池スタック(燃料電池)
11a…水素極
11b…空気極
21…高圧水素タンク
22…水素調圧弁
23…水素供給配管
24…エゼクタ
25…パージ配管
26…パージ弁
31…コンプレッサ(大気供給手段)
32…空気供給配管
33…空気排気配管
34…空気調圧弁
41…水素圧力センサ
42…空気圧力センサ(酸化剤ガス圧力検出手段)
50…コントローラ(制御手段、記憶手段)
61…大気圧センサ(大気圧検出手段)
62…アクセル開度センサ
63…バッテリ充電状態センサ

Claims (5)

  1. 車両に搭載される燃料電池システムであって、
    燃料ガス及び酸化剤ガスの供給を受けて発電する燃料電池と、
    大気を取り込んで前記燃料電池に酸化剤を供給する大気供給手段と、
    大気圧を検出する大気圧検出手段と、
    前記大気圧検出手段により検出された大気圧に応じて、前記燃料電池に供給すべき酸化剤量を決定し、決定した酸化剤量に応じて前記大気供給手段を駆動させる制御手段と、
    酸化剤ガスの圧力を検出する酸化剤ガス圧力検出手段と、を備え、
    前記制御手段は、車両のアイドリングストップ時において前記大気供給手段による酸化剤ガスの供給を停止させ、停止させた状態で前記酸化剤ガス圧力検出手段により検出された検出値から、前記大気圧検出手段の故障検出を行う
    ことを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記制御手段は、酸化剤ガスの供給を停止させた状態で前記酸化剤ガス圧力検出手段により検出された検出値と、前記大気圧検出手段により検出される大気圧とを比較することにより、前記大気圧検出手段の故障検出を行うことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記制御手段は、車両のアイドリング時において大気供給手段による酸化剤ガスの供給を停止してから、一定時間経過後に前記酸化剤ガス圧力検出手段により検出された検出値から、前記大気圧検出手段の故障検出を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の燃料電池システム。
  4. 前記制御手段は、前記大気供給手段による酸化剤ガスの供給が停止した時点において前記酸化剤ガス圧力検出手段により検出された検出値から待機時間を求め、待機時間経過後に前記酸化剤ガス圧力検出手段により検出された検出値から、前記大気圧検出手段の故障検出を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の燃料電池システム。
  5. 前記大気供給手段による酸化剤ガスの供給を停止させた状態で前記酸化剤ガス圧力検出手段により検出された検出値と、前記大気圧検出手段により検出される大気圧とを比較することにより、前記大気圧検出手段の故障検出を行い、前記大気圧検出手段の故障が検出された場合に、このときの前記酸化剤ガス圧力検出手段により検出された検出値とを記憶する記憶手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記大気圧検出手段の故障が検出された場合に、前記大気圧検出手段により検出された大気圧に代えて、前記記憶手段により記憶された検出値に応じて、前記燃料電池に供給すべき酸化剤量を決定し、決定した酸化剤量に応じて前記大気供給手段を駆動させる
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008077955A (ja) * 2006-09-21 2008-04-03 Toyota Motor Corp 燃料電池システム
WO2009037969A1 (ja) * 2007-09-19 2009-03-26 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha 燃料電池システムおよび反応ガスの供給量制御方法
JP2009254150A (ja) * 2008-04-08 2009-10-29 Toyota Motor Corp 電動車両の昇圧コンバータ制御装置

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