JP2006220830A - ファイバピッチ規定保持具、光通信モジュール及び光ファイバ実装方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数本のファイバ芯線を光導波路のコアの配置に合わせて整列させて保持できるようにする。
【解決手段】光通信モジュール1Aは、光ファイバ3の複数本のファイバ芯線8a〜8cが、ファイバピッチ規定保持具4Aで保持されて、光導波路2に結合される。ファイバピッチ規定保持具4Aは、ファイバ芯線8a〜8cが挿入される挿入穴11a〜11cが、光導波路2のコア5a〜5cのピッチに合わせて形成され、ファイバ芯線8a〜8cを、所定の挿入穴11a〜11cに挿入すると、各ファイバ芯線8a〜8cは、光導波路2のコア5a〜5cのピッチに合わせて整列保持される。
【選択図】 図1
【解決手段】光通信モジュール1Aは、光ファイバ3の複数本のファイバ芯線8a〜8cが、ファイバピッチ規定保持具4Aで保持されて、光導波路2に結合される。ファイバピッチ規定保持具4Aは、ファイバ芯線8a〜8cが挿入される挿入穴11a〜11cが、光導波路2のコア5a〜5cのピッチに合わせて形成され、ファイバ芯線8a〜8cを、所定の挿入穴11a〜11cに挿入すると、各ファイバ芯線8a〜8cは、光導波路2のコア5a〜5cのピッチに合わせて整列保持される。
【選択図】 図1
Description
本発明は、多芯の光ファイバの各ファイバ芯線を、光導波路の複数本のコアの配置に合わせて整列させるファイバピッチ規定保持具、このファイバピッチ規定保持具を備えた光通信モジュール及び光ファイバ実装方法に関する。詳しくは、ファイバ芯線が挿入される挿入穴を、光導波路のコアのピッチに合わせて形成したソケット部を備えることで、結合対象の光導波路のコアのピッチに合わせて、ファイバ芯線を整列させて保持できるようにしたものである。
従来より、平面型の光導波路と複数本の光ファイバを光学的に結合させた光モジュールが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
光ファイバを光導波路と接続する際には、一般的に、V字型の溝が形成されたガイドブロックで光ファイバを支持する構成となっているものが多い。そして、光ファイバは接着剤によりガイドブロックに固定されている。
さて、複数本の光ファイバが接続される光モジュールでは、以下に示すような形態の多芯の光ファイバの使用が想定される。
図7は光ファイバの構成の一例を示す断面図である。光ファイバ31は、複数本のファイバ芯線32がまとめられ、図示しない保護部材や外皮33a等で被覆されて1本のファイバケーブル33が形成される。
このような多芯の光ファイバ31を光導波路に結合する場合は、先端側の外皮33aを剥いて各ファイバ芯線32を露出させ、図示しないガイドブロックのV溝にファイバ芯線32を嵌めて光導波路と結合させ、接着によりファイバ芯線32を固定する。
複数本の光ファイバを光導波路に結合する構成では、通信相手の対向機器との関係で、各ファイバ芯線は光導波路に対する配置が予め決まっているが、ファイバ芯線がばらばらの状態では、結合時の作業効率が非常に悪いという問題がある。
また、複数本の光ファイバを光導波路に結合する構成では、各ファイバ芯線の先端位置を揃える必要がある場合がある。しかし、図7に示すような多芯の光ファイバ31では、外皮33aを剥いて各ファイバ芯線32を露出させた状態で作業を行う必要があり、作業効率が悪いという問題がある。
なお、V溝を有するガイドブロックを利用した実装方法では、光導波路との結合の前の工程でファイバ芯線をガイドブロックに固定してしまうと、光導波路との調芯が行えない。このため、ファイバ芯線のガイドブロックへの固定は光導波路との結合の後の工程で行う必要があり、複数本の光ファイバを光導波路と結合する場合、1本ずつファイバ芯線を結合する作業が必要となり、作業効率が悪いという問題がある。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、複数本のファイバ芯線を光導波路のコアの配置に合わせて整列させて保持できるようにしたファイバピッチ規定保持具、光通信モジュール及び光ファイバ実装方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明に係るファイバピッチ規定保持具は、多芯の光ファイバの各ファイバ芯線を、光導波路の複数本のコアの配置に合わせて整列させるファイバピッチ規定保持具において、光ファイバの各ファイバ芯線が挿入される複数の挿入穴が、光導波路のコアのピッチに合わせて形成されたソケット部を備えたものである。
本発明のファイバピッチ規定保持具では、多芯の光ファイバの各ファイバ芯線が挿入穴に挿入されて、ソケット部に保持される。ソケット部は、光導波路の複数本のコアのピッチに合わせて挿入穴が形成されており、結合対象のコアのピッチに合わせて複数本のファイバ芯線が整列して保持される。
また、上述した課題を解決するため、本発明に係る光通信モジュールは、複数本のコアを有する平面型の光導波路と、光導波路の各コアと結合させた複数本のファイバ芯線を有する多芯の光ファイバとを備えた光通信モジュールにおいて、光ファイバの各ファイバ芯線が挿入される複数の挿入穴が、光導波路のコアのピッチに合わせて形成されたソケット部を有するファイバピッチ規定保持具を備えたものである。
本発明の光通信モジュールでは、多芯の光ファイバの各ファイバ芯線を、ファイバピッチ規定保持具のソケット部に形成された挿入穴に挿入して、ソケット部に保持する。ソケット部は、光導波路の複数本のコアのピッチに合わせて挿入穴が形成されており、結合対象のコアのピッチに合わせて複数本のファイバ芯線が整列して保持される。また、ファイバ芯線の並ぶ順番も規定される。ファイバピッチ規定保持具で整列保持された光ファイバのファイバ芯線は、ピッチ及び順番を保持して光導波路に結合する。
更に、上述した課題を解決するため、本発明に係る光ファイバ実装方法は、光導波路の複数本のコアのピッチに合わせて形成された複数の挿入穴を備えたファイバピッチ規定保持具の各挿入穴に、多芯の光ファイバの各ファイバ芯線を予め定められた並びで挿入して、各ファイバ芯線を光導波路のコアの配置に合わせて整列保持するものである。
本発明の光ファイバ実装方法では、多芯の光ファイバの各ファイバ芯線が、ファイバピッチ規定保持具のソケット部に形成された挿入穴に挿入されて、ソケット部に保持される。ソケット部は、光導波路の複数本のコアのピッチに合わせて挿入穴が形成されており、結合対象のコアのピッチに合わせて複数本のファイバ芯線が整列して保持される。また、ファイバ芯線の並ぶ順番も規定される。ファイバピッチ規定保持具で整列保持された光ファイバのファイバ芯線は、ピッチ及び順番を保持して光導波路に結合される。
本発明のファイバピッチ規定保持具によれば、光ファイバの結合対象となる光導波路のコアのピッチに合わせて、複数本のファイバ芯線を整列させて保持することができる。これにより、複数本のファイバ芯線の先端位置を揃える作業等の作業性を向上させることができる。
本発明の光通信モジュールによれば、上述したファイバピッチ規定保持具を備えることで、光導波路のコアのピッチに合わせて、複数本のファイバ芯線を整列させて保持することができる。これにより、複数本のファイバ芯線を光導波路に結合する際の作業性を向上させることができる。
例えば、ファイバピッチ規定保持具に、光ファイバの保護部材を固定する固定部を備えれば、引っ張り強度を向上させることもできる。
本発明の光ファイバ実装方法によれば、光導波路のコアのピッチに合わせて、複数本のファイバ芯線を整列させて保持し、光導波路に結合することができる。これにより、光導波路への結合の前に、複数本のファイバ芯線を所定の配置としておくことができるので、複数本のファイバ芯線を光導波路に結合する際の作業性を向上させ、作業ミスを防ぐことができる。
例えば、ファイバピッチ規定保持具に、光ファイバの保護部材を固定する固定部を備えれば、引っ張り強度の向上を目的として光ファイバの保護部材を固定するための工程を、ファイバ芯線の整列保持の工程で行うことができ、作業工程を減らしてコスト削減に繋げることができる。
以下、図面を参照して本発明のファイバピッチ規定保持具、光通信モジュール及び光ファイバ実装方法の実施の形態について説明する。
<ファイバピッチ規定保持具及び光通信モジュールの構成例>
図1は第1の実施の形態の光通信モジュールの構成の一例を示し、図1(a)は平面断面図、図1(b)は側断面図である。第1の実施の形態の光通信モジュール1Aは、光導波路2と、光導波路2と光学的に結合される光ファイバ3と、光ファイバ3を整列保持するファイバピッチ規定保持具4Aを備える。
図1は第1の実施の形態の光通信モジュールの構成の一例を示し、図1(a)は平面断面図、図1(b)は側断面図である。第1の実施の形態の光通信モジュール1Aは、光導波路2と、光導波路2と光学的に結合される光ファイバ3と、光ファイバ3を整列保持するファイバピッチ規定保持具4Aを備える。
光導波路2は、例えば高分子材料で構成され、直線状に延びる複数本のコア5と、コア5を覆うクラッド層6を備えて、コア・クラッド構造を有する。光導波路2は、本例では3本のコア5a,5b,5cが所定のピッチで平行に配置され、例えば、コア5bを中心にしてその両側に等間隔でコア5aとコア5cが配置される。
各コア5a〜5cは、屈折率がクラッド層6より若干大きくなるように構成されて、コア5aに結合された光は、コア5aに閉じ込められて伝搬される。同様に、コア5bに結合された光は、コア5bに閉じ込められて伝搬され、コア5cに結合された光は、コア5cに閉じ込められて伝搬される。
光導波路2は、各コア5a〜5cの延びる方向に沿った一方の端部に垂直端面7が形成される。垂直端面7は、直線状に延びる各コア5a〜5cに対して垂直な面で、垂直端面7には、各コア5a〜5cの端面が露出して入出射面が形成される。
光ファイバ3は、複数本のファイバ芯線8がまとめられて外皮9a等で被覆されてファイバケーブル9が形成される。光ファイバ3は、本例では3本のファイバ芯線8a,8b,8cを備え、先端側の外皮9aが剥かれて各ファイバ芯線8a〜8cが露出し、ファイバ芯線8aが光導波路2のコア5aに光学的に結合され、ファイバ芯線8bがコア5bに光学的に結合され、ファイバ芯線8cがコア5cに光学的に結合される。
ファイバピッチ規定保持具4Aは、ソケット部10と、光ファイバ3の各ファイバ芯線8a〜8cが独立して挿入される複数の挿入穴11と、各挿入穴11の手前で各ファイバ芯線8a〜8cが一括して挿入される導入部12とを備える。ファイバピッチ規定保持具4Aは、光ファイバ3のファイバ芯線8a〜8cの本数に合わせて、本例では3本の挿入穴11a,11b,11cを備える。
図2及び図3は第1の実施の形態のファイバピッチ規定保持具の構成の一例を示し、図2(a)はファイバピッチ規定保持具4Aの平面図、図2(b)はファイバピッチ規定保持具4Aの側面図、図2(c)はファイバピッチ規定保持具4Aの正面図である。また、図3(a)はファイバピッチ規定保持具4Aの平面断面図、図3(b)はファイバピッチ規定保持具4Aの側断面図、図3(c)は図2(b)のA−A断面図、図3(d)は図2(b)のB−B断面図である。
ファイバピッチ規定保持具4Aは、ソケット部10が樹脂のモールド一体成形で作製され、ソケット部10の一方の端部に挿入穴11a〜11cが貫通し、他方の端部に導入部12が貫通して、各挿入穴11a〜11cと導入部12がソケット部10の内部で連通している。
挿入穴11a〜11cは互いが平行で、図1に示すように、光導波路2の3本のコア5a〜5cのピッチに合わせた間隔で配置される。本例では、挿入穴11bを中心にしてその両側にコア5a〜5cのピッチに合わせた等間隔で挿入穴11aと挿入穴11cが配置される。また、挿入穴11a〜11cは、図1で説明した光ファイバ3のファイバ芯線8a〜8cの直径より若干大きな直径を有する。
これにより、ファイバピッチ規定保持具4Aの挿入穴11aにファイバ芯線8aを挿入し、挿入穴11bにファイバ芯線8bを挿入し、挿入穴11cにファイバ芯線8cを挿入すると、各ファイバ芯線8a〜8cの外周面と、各挿入穴11a〜11cの内周面との間にそれぞれ若干の隙間が形成される。
また、ファイバ芯線8a〜8cのピッチは、光導波路2のコア5a〜5cのピッチと略同等に規定される。
ここで、ファイバピッチ規定保持具4Aの挿入穴11a〜11cで規定されるファイバ芯線8a〜8cのピッチは、ファイバケーブル9でまとめられている部分でのピッチより広い。
このため、外皮9aが剥かれてファイバケーブル9から露出したファイバ芯線8a〜8cは、互いの間隔が徐々に広がるように変形させて、挿入穴11a〜11cに挿入される。
導入部12は、挿入穴11a〜11cに対するファイバ芯線8a〜8cの挿入方向に対して、挿入穴11a〜11cの手前に形成される単一の空間で、ファイバ芯線8a〜8cの間隔が徐々に広げられる部分が挿入される幅を有する。
上述したように、ファイバピッチ規定保持具4Aの挿入穴11a〜11cで規定されるファイバ芯線8a〜8cのピッチがファイバケーブル9でまとめられている部分でのピッチより広い場合、ファイバ芯線8a〜8cを湾曲させてピッチを広げる必要がある。
このため、ファイバケーブル9からのファイバ芯線8a〜8cの露出量を長くする必要がある。そこで、ソケット部10においては挿入穴11a〜11cの手前に導入部12を備えることで、外皮9aが剥かれて露出しているファイバ芯線8a〜8cを保護することができる。
なお、ファイバピッチ規定保持具4Aの挿入穴11a〜11cと導入部12の間には、それぞれテーパ状のガイド部12aが形成され、挿入部12の奥方に位置する挿入穴11a〜11cへのファイバ芯線8a〜8cの挿入が容易になるように構成されている。
ファイバピッチ規定保持具4Aは、光導波路2を支持する実装基板13が実装された回路基板14に実装される。実装基板13は例えばシリコン(Si)基板で、表面に光導波路2が実装される。また、実装基板13は、光導波路2の垂直端面7側の表面にV溝15が形成される。
実装基板13は、光ファイバ3のファイバ芯線8a〜8cの本数に合わせて本例では3本のV溝15a,15b,15cを備える。各V溝15a〜15cは、実装基板13の端部から、実装基板13に実装された光導波路2の垂直端面7に到達する位置まで直線状に形成される。
V溝15a〜15cは互いが平行で、光導波路2の3本のコア5a〜5cのピッチに合わせた間隔で配置される。本例では、V溝15bを中心にしてその両側にコア5a〜5cのピッチに合わせた等間隔でV溝15aとV溝15cが配置される。
ファイバ芯線8a〜8cを整列保持したファイバピッチ規定保持具4Aを回路基板14の所定の位置に実装すると、ファイバ芯線8aがV溝15aに嵌まり、ファイバ芯線8bがV溝15bに嵌まり、ファイバ芯線8cがV溝15cに嵌まる。
光ファイバ3のファイバ芯線8a〜8cは、V溝15a〜15cに嵌められることで、光導波路2に対する位置合わせが行われ、接着により光導波路2及び実装基板13に固定される。
ここで、V溝15a〜15cに光ファイバ3のファイバ芯線8a〜8cを嵌めると、ファイバ芯線8aのコアが光導波路2のコア5aと光学的に結合し、ファイバ芯線8bのコアが光導波路2のコア5bと光学的に結合し、ファイバ芯線8cのコアが光導波路2のコア5cと光学的に結合するように、V溝15a〜15cの形状等が設定されている。
回路基板14は、光通信モジュール1Aのパッケージ16に実装される。また、パッケージ16には、光ファイバ3のファイバケーブル9を保持するケーブルガイド16aを備える。
なお、光通信モジュール1Aは、例えば図示しない発光素子及び受光素子を備え、発光素子及び受光素子が、光ファイバ3と結合している側と反対側で光導波路2の所定のコアと光学的に結合している。
<第1の実施の形態の光ファイバの実装方法>
次に、上述した構成の光通信モジュール1Aにおけるファイバピッチ規定保持具4Aを利用した光ファイバ3の実装方法について説明する。
次に、上述した構成の光通信モジュール1Aにおけるファイバピッチ規定保持具4Aを利用した光ファイバ3の実装方法について説明する。
まず、光ファイバ3の外皮9aを所定の長さ剥いて、ファイバ芯線8a〜8cを露出させる。各ファイバ芯線8a〜8cは、クラッドが剥き出しになるように加工する。
次に、各ファイバ芯線8a〜8cを、ファイバピッチ規定保持具4Aの所定の挿入穴11a〜11cに挿入する。図4はファイバ芯線8a〜8cをファイバピッチ規定保持具4Aに挿入した状態を示す構成図である。多芯の光ファイバ3を利用した光通信モジュール1Aでは、通信相手の対向機器との関係で、ファイバ芯線8a〜8cを光導波路2のどのコア5と接続するか、予め決められている。
このため、ファイバピッチ規定保持具4Aのどの挿入穴11にどのファイバ芯線8を挿入するかが予め決められる。本例では、ファイバピッチ規定保持具4Aの挿入穴11aにファイバ芯線8aを挿入し、挿入穴11bにファイバ芯線8bを挿入し、挿入穴11cにファイバ芯線8cを挿入する。
挿入穴11a〜11cは、図1に示すように、光導波路2のコア5a〜5cのピッチに合わせて配置されるので、挿入穴11a〜11cに挿入されたファイバ芯線8a〜8cのピッチは、光導波路2のコア5a〜5cのピッチと略同等に規定されて整列保持される。
また、ファイバ芯線8a〜8cが所定の並びで挿入穴11a〜11cに挿入されることで、ファイバ芯線8a〜8cを光導波路2に結合する前の工程で、ファイバ芯線8a〜8cの光導波路2のコア5a〜5cに対する並びの順番が規定される。
そして、ファイバ芯線8a〜8cをソケット部10の挿入穴11a〜11cに挿入して保持することで、ファイバ芯線8a〜8cはファイバピッチ規定保持具4Aから容易に外れることはない。
さて、ファイバピッチ規定保持具4Aの挿入穴11a〜11cで規定されるファイバ芯線8a〜8cのピッチは、ファイバケーブル9でまとめられている部分でのピッチより広い。
このため、ファイバケーブル9から露出したファイバ芯線8a〜8cは、互いの間隔が徐々に広がるように変形させて、挿入穴11a〜11cに挿入される。
このとき、ファイバピッチ規定保持具4Aの中央の挿入穴11bに挿入されるファイバ芯線8bに対して、左右の挿入穴11a,11cに挿入されるファイバ芯線8a,8cは、湾曲させた部分が存在するので、図4(a)に示すように、中央のファイバ芯線8bに対して先端位置が後退する。
結合対象の光導波路2の構成等により、ファイバ芯線8a〜8cの先端を揃える必要がある場合は、各ファイバ芯線8a〜8cがファイバピッチ規定保持具4Aの挿入穴11a〜11cに挿入されて整列保持されているので、複数本のファイバ芯線を切断位置Cで一度にカットすることができる。これにより、容易に作業を行うことができ、図4(b)に示すように、各ファイバ芯線8a〜8cの先端位置Pを揃えることができる。
以上のように、ファイバピッチ規定保持具4Aで整列保持されたファイバ芯線8a〜8cは、図1に示すように、光導波路2を実装した実装基板13に実装される。
実装基板13には、光導波路2のコア5a〜5cのピッチに合わせてV溝15a〜15cが形成されており、ファイバ芯線8a〜8cを保持したファイバピッチ規定保持具4Aを回路基板14の所定の位置に実装すると、ファイバ芯線8aがV溝15aに嵌まり、ファイバ芯線8bがV溝15bに嵌まり、ファイバ芯線8cがV溝15cに嵌まる。
このように、ファイバ芯線8a〜8cをファイバピッチ規定保持具4Aで整列保持することで、複数本のファイバ芯線8a〜8cを光導波路2に結合させる際に、一度に位置合わせを行うことができるので、調芯が容易となる。
また、ファイバ芯線8a〜8cの並ぶ順番も結合工程の前に規定されているので、ファイバ芯線8a〜8cと光導波路2の各コア5a〜5cの対応付けも間違えることなく、実装ミスを防ぐことができる。
さて、ファイバ芯線8a〜8cを光導波路2に結合する前に、ファイバ芯線8a〜8cをファイバピッチ規定保持具4Aに固定した状態としてしまうと、ソケット10の製造誤差があった場合等に応力が掛かってしまい、ファイバ芯線8a〜8cが破損する可能性がある。
このため、ファイバピッチ規定保持具4Aの挿入穴11a〜11cにファイバ芯線8a〜8cを挿入すると、各ファイバ芯線8a〜8cの外周面と、各挿入穴11a〜11cの内周面との間にそれぞれ若干の隙間が形成されるようにして、光導波路2との結合時に自由度を持たせてある。
そして、各ファイバ芯線8a〜8cと光導波路2の光学的な結合を行った後、各ファイバ芯線8a〜8cと光導波路2及び実装基板13との接着に合わせて、光硬化型の接着剤等でファイバピッチ規定保持具4Aとファイバ芯線8a〜8cを接着固定する。
<第2の実施の形態のファイバピッチ規定保持具の構成例>
図5は第2の実施の形態のファイバピッチ規定保持具の構成の一例を示し、図5(a)は平面図、図5(b)は側断面図、図5(c)は正面図、図5(d)は背面図である。以下の説明で、第1の実施の形態のファイバピッチ規定保持具4Aと同じ構成については同じ番号を付して説明する。
図5は第2の実施の形態のファイバピッチ規定保持具の構成の一例を示し、図5(a)は平面図、図5(b)は側断面図、図5(c)は正面図、図5(d)は背面図である。以下の説明で、第1の実施の形態のファイバピッチ規定保持具4Aと同じ構成については同じ番号を付して説明する。
第2の実施の形態のファイバピッチ規定保持具4Bは、ソケット部10と固定部17を備える。ファイバピッチ規定保持具4Bは、ソケット部10と固定部17が例えば樹脂のモールド一体成形で作製され、ソケット部10は、上述したように複数の挿入穴11a〜11cと、各挿入穴11a〜11cと連通した導入部12を備える。なお、導入部12は、ソケット部10と固定部17を一体で成形するために、ソケット部10の上面が開口した形状となっている。
固定部17は、両端にフランジ部17aを備えると共に、フランジ部17aの間を凹状にしてカシメ部17bを備える。また、固定部17は、内部にソケット部10の導入部12と連通した貫通穴18を備える。
図6は第2の実施の形態の光通信モジュールの構成の一例を示し、図6(a)は平面断面図、図6(b)は側断面図である。以下の説明で、第1の実施の形態の光通信モジュール1Aと同じ構成については同じ番号を付して説明する。
第2の実施の形態の光通信モジュール1Bは、図5に示す第2の実施の形態のファイバピッチ規定保持具4Bを備える。光ファイバ3は、先端側の外皮9aが剥かれて各ファイバ芯線8a〜8cが露出し、ファイバ芯線8a〜8cがファイバピッチ規定保持具4Bの所定の挿入穴11a〜11cに挿入されて整列保持される。
そして、本例では、ファイバピッチ規定保持具4Bで整列保持されたファイバ芯線8aが光導波路2のコア5aに光学的に結合され、ファイバ芯線8bがコア5bに光学的に結合され、ファイバ芯線8cがコア5cに光学的に結合される。
また、光ファイバ3は、ファイバ芯線8a〜8cを保護しているケプラー等の保護部材19を残して外皮9aが剥かれ、保護部材19がファイバピッチ規定保持具4Bにカシメにより固定される。
すなわち、ファイバピッチ規定保持具4Bは、固定部17に保護部材19が被せられ、カシメリング20が保護部材19の上から固定部17のカシメ部17bに嵌められて、カシメリング20がつぶされてかしめられることで、光ファイバ3は、保護部材19がファイバピッチ規定保持具4Bの固定部17に固定される。
これにより、光ファイバ3に対する引っ張り荷重を保護部材19で受けることで、引っ張り強度を向上させることができる。また、保護部材19を固定する固定部17をファイバピッチ規定保持具4Bに一体に備えることで、保護部材19をカシメ固定する部材を別に設ける必要が無く、部品点数を削減することができる。
<第2の実施の形態の光ファイバ実装方法>
次に、上述した構成の光通信モジュール1Bにおけるファイバピッチ規定保持具4Bを利用した光ファイバ3の実装方法について説明する。
次に、上述した構成の光通信モジュール1Bにおけるファイバピッチ規定保持具4Bを利用した光ファイバ3の実装方法について説明する。
まず、光ファイバ3の外皮9aを所定の長さ剥いて、ファイバ芯線8a〜8c及び保護部材19を露出させる。各ファイバ芯線8a〜8cは、クラッドが剥き出しになるように加工する。
次に、各ファイバ芯線8a〜8cを、ファイバピッチ規定保持具4Bの固定部17の貫通穴18側から所定の挿入穴11a〜11cに挿入する。本例では、ファイバピッチ規定保持具4Bの挿入穴11aにファイバ芯線8aを挿入し、挿入穴11bにファイバ芯線8bを挿入し、挿入穴11cにファイバ芯線8cを挿入する。
また、保護部材19を固定部17に被せ、カシメリング20を保護部材19の上から固定部17のカシメ部17bに嵌めて、カシメリング20をつぶしてかしめる。
挿入穴11a〜11cは、図6に示すように、光導波路2のコア5a〜5cのピッチに合わせて配置されるので、挿入穴11a〜11cに挿入されたファイバ芯線8a〜8cのピッチは、光導波路2のコア5a〜5cのピッチと略同等に規定されて整列保持される。
また、ファイバ芯線8a〜8cが所定の並びで挿入穴11a〜11cに挿入されることで、ファイバ芯線8a〜8cの光導波路2のコア5a〜5cに対する並びの順番が規定される。
ファイバピッチ規定保持具4Bで整列保持されたファイバ芯線8a〜8cは、必要に応じて先端位置を揃え、実装基板13の所定のV溝15a〜15cに嵌めて、接着固定する。また、ファイバピッチ規定保持具4Bは、ソケット部を10回路基板14に接着固定する。更に、ファイバ芯線8a〜8cはファイバピッチ規定保持具4Bのソケット部10に接着固定する。
なお、ファイバピッチ規定保持具4Bでは、導入部12の上面が開口しているので、導入部12に接着剤を充填してファイバ芯線8a〜8cを接着固定しても良い。
光通信モジュール1Bでは、光ファイバ3は、保護部材19がファイバピッチ規定保持具4Bの固定部17に固定される。これにより、光ファイバ3に対する引っ張り荷重を保護部材19で受けることで、引っ張り強度を向上させることができる。
また、保護部材19を固定する固定部17をファイバピッチ規定保持具4Bに一体に備えることで、保護部材19をカシメ固定する部材を別に設ける必要が無く、部品点数を削減することができる。また、ファイバ芯線8a〜8cをファイバピッチ規定保持具4Bに取り付ける工程で、保護部材19のカシメ固定を行えるので、作業工程を削減することができる。これにより、コスト削減を図ることができる。
本発明は、電子機器のボード間やチップ間の光通信モジュールや、光ファイバを利用した通信ケーブルのコネクタ等に適用される。
1・・・光通信モジュール、2・・・光導波路、3・・・光ファイバ、4・・・ファイバピッチ規定保持具、5・・・コア、5a・・・入出射面、6・・・クラッド層、7・・・垂直端面、8・・・ファイバ芯線、9・・・ファイバケーブル、9a・・・外皮、10・・・ソケット部、11・・・挿入穴、12・・・導入部、12a・・・ガイド部、13・・・実装基板、14・・・回路基板、15・・・V溝、16・・・パッケージ、16a・・・ケーブルガイド、17・・・固定部、17a・・・フランジ部、17b・・・カシメ部、18・・・貫通穴、19・・・保護部材、20・・・カシメリング
Claims (8)
- 多芯の光ファイバの各ファイバ芯線を、光導波路の複数本のコアの配置に合わせて整列させるファイバピッチ規定保持具において、
前記光ファイバの各ファイバ芯線が挿入される複数の挿入穴が、前記光導波路の前記コアのピッチに合わせて形成されたソケット部を備えた
ことを特徴とするファイバピッチ規定保持具。 - 前記ソケット部は、前記各挿入穴の手前で前記各ファイバ芯線が挿入される導入部を、前記各挿入穴と連通させて備えた
ことを特徴とする請求項1記載のファイバピッチ規定保持具。 - 前記ソケット部は、前記光ファイバの保護部材が固定される固定部を備えた
ことを特徴とする請求項1記載のファイバピッチ規定保持具。 - 複数本のコアを有する平面型の光導波路と、
前記光導波路の各コアと結合させた複数本のファイバ芯線を有する多芯の光ファイバとを備えた光通信モジュールにおいて、
前記光ファイバの各ファイバ芯線が挿入される複数の挿入穴が、前記光導波路の前記コアのピッチに合わせて形成されたソケット部を有するファイバピッチ規定保持具を備えた
ことを特徴とする光通信モジュール。 - 前記ファイバピッチ規定保持具は、前記各挿入穴の手前で前記各ファイバ芯線が挿入される導入部を、前記各挿入穴と連通させて前記ソケット部に備えた
ことを特徴とする請求項4記載の光通信モジュール。 - 前記ファイバピッチ規定保持具は、前記光ファイバの保護部材が固定される固定部を前記ソケット部に備えた
ことを特徴とする請求項4記載の光通信モジュール。 - 光導波路の複数本のコアのピッチに合わせて形成された複数の挿入穴を備えたファイバピッチ規定保持具の前記各挿入穴に、多芯の光ファイバの各ファイバ芯線を予め定められた並びで挿入して、前記各ファイバ芯線を前記光導波路のコアの配置に合わせて整列保持する
ことを特徴とする光ファイバ実装方法。 - 前記光ファイバの各ファイバ芯線を、前記ファイバピッチ規定保持具の各挿入穴に挿入して整列保持した後、前記各ファイバ芯線の先端位置を揃える
ことを特徴とする請求項7記載の光ファイバ実装方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005033148A JP2006220830A (ja) | 2005-02-09 | 2005-02-09 | ファイバピッチ規定保持具、光通信モジュール及び光ファイバ実装方法 |
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JP (1) | JP2006220830A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016080751A (ja) * | 2014-10-10 | 2016-05-16 | 住友電気工業株式会社 | 光ケーブル端末 |
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2005
- 2005-02-09 JP JP2005033148A patent/JP2006220830A/ja active Pending
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