JP2006219989A - 燃料消費量算出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ECUの指示燃料噴射量から算出した燃料消費量と、燃料タンク採取等の実燃料消費量との間の誤差を最少にする。
【解決手段】 燃料噴射を制御するエンジンコントローラ(10)と、エンジンコントローラが指示する指示燃料噴射量に基づいて燃料消費量を算出する燃料消費量算出手段(3)とを備え、燃料消費量算出手段は、指示燃料噴射量をサンプリング毎に第1の補正係数を用いて1次補正すると共に1次補正後の指示燃料噴射量に基づいて燃料消費量を算出し、第1の補正係数は、算出された燃料消費量が実燃料消費量に近似するようにサンプリング毎に設定される。第1の補正係数は、指示燃料噴射量の関数として設定される。燃料消費量算出手段は、1次補正後の指示燃料噴射量に対し第3の補正係数を用いて2次補正し、第3の補正係数は、2次補正後の指示燃料噴射量に基づいて算出された燃料消費量が実燃料消費量よりも少なくなるように設定される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、トラック等の車両の燃料消費量や燃料消費率の算出に使用されて好適な、燃料消費量算出装置に関する。
従来の燃料消費量算出装置において、車両の燃料消費量や単位燃料当たりの走行距離を示す燃料消費率は、いわゆる満タン法により、実際に燃料タンクを満タンにするために給油した燃料の量や、燃料タンク計測の燃料の量に基づいて算出するもの、すなわち、燃料タンク採取の実燃料消費量に基づくものと、エンジンの燃料噴射制御を行なうエンジンコントローラ(以下、ECUともいう)を備えた車両における、そのECUが指示した燃料噴射信号に基づいて算出するもの、すなわち、指示燃料噴射量に基づくものとに大別される。
近年、車両のほとんどすべてがECUを装備しており、車上搭載型や事業所設置型の省燃費管理システムにおける解析装置等の、各種の燃料消費量算出装置は、データ採取の容易性等から、ECUが指示する燃料噴射信号に基づいて、燃料消費量を算出することが主流となっている。しかしながら、この場合、データソースの相違から、ECUの指示燃料噴射量に基づいて算出した燃料消費量と、燃料タンク採取の実燃料消費量との間に、どうしても誤差が生ずるという問題がある。。
そして、特定の文献に記載されているものではないが、従来の燃料消費量算出装置では、この誤差を極力少なくするため、車両ごとに上記2つの方法による燃料消費量を算出した後、両者の単純比を補正係数とし、ECUの指示燃料噴射量から算出した燃料消費量等を、この補正係数により一括に補正して、必要とする燃料消費量やそれに基づく燃料消費率を算出している。
このように、従来の燃料消費量算出装置では、車両ごとに上記2つの方法による燃料消費量を算出した後、両者の単純比を補正係数とし、ECUの指示燃料噴射量から算出した燃料消費量等を、この補正係数により一括に補正して、必要とする燃料消費量やそれに基づく燃料消費率を算出している。
しかしながら、燃料消費量は、そのときの車両の走行条件により大きく左右されることは周知のとおりである。したがって、走行中にエンジンに各種の部分負荷が生じたときに、従来の燃料消費量算出装置では、これらの部分負荷の影響を、最終的に得られた燃料消費量に的確に反映することができず、ECUの指示燃料噴射量から算出した燃料消費量と、燃料タンク採取の実燃料消費量との間に、大きな誤差が生ずるという問題がある。
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、走行条件の相違等によりエンジンに各種の部分負荷等が生じたとしても、ECUの指示燃料噴射量から算出した燃料消費量と、燃料タンク採取等により得られた実燃料消費量との間の誤差を、最少にすることができる燃料消費量算出装置を提供することを課題とする。
上述の課題を解決するために、本発明が採用する手段は、車両のエンジンの燃料噴射を制御するエンジンコントローラと、エンジンコントローラが指示する指示燃料噴射量に基づいて燃料消費量を算出する燃料消費量算出手段とを備えた燃料消費量算出装置において
、燃料消費量算出手段は、エンジンコントローラから検出した指示燃料噴射量をサンプリング毎に第1の補正係数を用いて1次補正すると共に1次補正後の指示燃料噴射量に基づいて燃料消費量を算出し、第1の補正係数は、算出される燃料消費量が実燃料消費量に近似するようにサンプリング毎に設定されることにある。
このように、本発明の燃料消費量算出装置によれば、燃料消費量算出手段が、算出される燃料消費量が実燃料消費量に近似するように、サンプリング毎に設定した第1の補正係数を用いて、サンプリング毎にエンジンコントローラから検出した指示燃料噴射量を補正し、この補正後の指示燃料噴射量に基づいて燃料消費量を算出する。すなわち、エンジンコントローラから検出した指示燃料噴射量をサンプリング毎に、かつ、サンプリング毎に設定した第1の補正係数を用いてきめ細かく補正した後、この1次補正後の指示燃料噴射量を積算して燃料消費量を算出するから、走行条件の相違等によりエンジンに各種の部分負荷等が生じたとしても、そのときの部分負荷等を適切に反映した燃料消費量を算出することができる。
上記第1の補正係数は、エンジンコントローラから検出した指示燃料噴射量の関数として設定されることが望ましい。エンジンコントローラの指示燃料噴射量は、そのときのエンジンの部分負荷等に応じて、エンジンコントローラが設定するものであるから、第1の補正係数を、このエンジンコントローラの指示燃料噴射量の関数とすることにより、エンジンの部分負荷等を適切に反映した補正係数とすることができる。
例えば、上記第1の補正係数RQ1は、
一次式:RQ1=(a×QO )+b
O :エンジンコントローラから検出した単位時間当たりの指示燃料噴射量
a,b:補正定数
からなると共にエンジンの略最大負荷時にRQ1=1となるように設定され、燃料消費量算出手段は、エンジンコントローラから検出した指示燃料噴射量をこの第1の補正係数により除して、上記1次補正することが望ましい。
このように、第1の補正係数RQ1を、エンジンコントローラから検出した単位時間当たりの指示燃料噴射量QO の1次関数とすることにより、この補正係数RQ1を、そのときのエンジンの各種の部分負荷等に応じたものとして、単純計算により設定することができる。また、補正定数a,bを車種、エンジンタイプ等毎に設定することにより、この燃料消費量算出装置を、すべてのECU装備車の燃料消費量や燃料消費率の解析等に、容易に使用することができる。
上記補正定数a及びbは、エンジン単体試験により得られた指示燃料消費量及び実燃料噴射量に基づいて設定されることが望ましい。エンジン単体試験は、エンジンの各種の部分負荷等を適切にシミュレーションできるものであり、上記補正定数a及びbを最も容易かつ的確に求めることができる。
上記燃料消費量算出手段は、エンジンのアイドリング時に第1の補正係数とは異なる第2の補正係数を用いて、上記1次補正を行なうことが望ましい。エンジンのアイドリング時は、通常走行時とは異なるエンジンの運転状況となるから、アイドリング時も含めて、エンジンコントローラの指示燃料噴射量から、実燃料消費量に近似する燃料消費量を算出するためには、第1の補正係数とは異なる補正係数を用いて、上記1次補正を行なう必要がある。
上記燃料消費量算出手段は、1次補正後の指示燃料噴射量に対し第3の補正係数を用いて2次補正し、第3の補正係数は、2次補正後の指示燃料噴射量に基づいて算出された燃
料消費量が実燃料消費量よりも少なくなるように設定されることが望ましい。実燃料消費量は、実際のエンジンの燃焼により消費される燃料よりも多く計測されるのが一般的である。このため、特に実際のエンジンの燃焼に近い燃料消費量を求める必要がある場合等には、算出した燃料消費量が実燃料消費量よりも少なくなるように設定された第3の補正係数を用いて、1次補正後の指示燃料噴射量をさらに補正することが必要となる。
上記第3の補正係数は、複数の異なる走行条件下で得られた1次補正後の指示燃料噴射量と実燃料噴射量とに基づいて設定されることが望ましい。第3の補正係数を、複数の異なる走行条件下で得られた1次補正後の指示燃料噴射量と実燃料噴射量とに基づいて設定することにより、第3の補正係数を極めて信頼性の高いものとすることができる。
上記第3の補正係数は、複数の異なる走行条件下で得られた実燃料噴射量に対する1次補正後の指示燃料噴射量の比の中の最大比からなり、燃料消費量算出手段は、1次補正後の指示燃料噴射量を第3の補正係数により除して、上記2次補正することが望ましい。このようにすることにより、少なくとも当該複数の走行条件下においては、2次補正後の指示燃料噴射量に基づいて算出された燃料消費量が実燃料消費量よりも確実に少なくなる。
例えば、上記実燃料消費量は、燃料タンク採取の実燃料消費量である。これにより、燃料タンク採取の実燃料消費量に対する、ECUの指示燃料噴射量から算出した燃料消費量の誤差を少なくすることができる。なお、この実燃料消費量は、燃料流量センサによる採取、その他の手段により得られた実燃料消費量であってもよいことは勿論である。
本発明の燃料噴射量算出装置は、車両のエンジンの燃料噴射を制御するエンジンコントローラが指示する指示燃料噴射量に基づいて燃料消費量を算出する燃料消費量算出手段を備えた燃料消費量算出装置において、燃料消費量算出手段は、エンジンコントローラから検出した指示燃料噴射量をサンプリング毎に第1の補正係数を用いて1次補正すると共に1次補正後の指示燃料噴射量に基づいて燃料消費量を算出し、第1の補正係数は、算出された燃料消費量が実燃料消費量に近似するようにサンプリング毎に設定されるから、走行条件の相違等によりエンジンに各種の部分負荷等が生じた場合にも、ECUの指示燃料噴射量から算出した燃料消費量と、燃料タンク採取等により得られた実燃料消費量との間の誤差を、最少にすることができるという優れた効果を奏する。
本発明に係る燃料噴射量算出装置を実施するための最良の形態を、図1ないし図4を参照して詳細に説明する。
図1は、一例としての、トラック等の車両に搭載される省燃費管理システム1であり、車載解析装置(燃料噴射量算出装置)2は、車速センサ11等の各種データ検出器と、設定器21とを有する。車載解析装置2は、車速センサ11等の各種データに基づいて燃料噴射量等を算出するCPU(燃料噴射量算出手段)3、CPUにより処理された燃料噴射量等の各種データを記憶することができるメモリ4、CPUからの指令によってブザー又は擬似音声による警報を発するスピーカ5、メモリに記憶された各種データを出力することができるプリンタ6、そのときのアクセル開度Aを運転者に視覚的に知らせることができるアクセル表示器7等を有する。
ECU(エンジンコントローラ)10は、主として車両のエンジンの燃料噴射を制御するためのものであり、このECU10には、例えば、車速センサ11、エンジン回転数センサ12、アクセル開度センサ13、その他の図示しないセンサ等が電気的に接続されている。ECU10は、これらのセンサ等からの信号等に基づいて、部分負荷等に応じた燃
料噴射量等を適切に算出し、この燃料噴射量を信号として、図示しないエンジンの燃料噴射装置へ指示し、燃料噴射させる。また、上述の車載解析装置2のCPU3は、ECU10が燃料噴射ノズルへ指示した燃料噴射信号を、ECU10から検出することができる。
設定器21は、各セレクタスイッチ22により、例えば、車載解析装置2の警報基準等を設定変更するためのものである。プリンタ6からは、必要なリポートを定時、非定時に出力することができる。図2に示すように、一例としての集計リポート25には、累積走行距離26、燃料消費量27、単位燃料当たりの走行距離を示す燃料消費率28等がそれぞれ表示される。
また、車載解析装置2のメモリ4に記憶されたECU10の指示燃料噴射量、それにより算出された燃料消費量等の各種データは、メモリカード31を介して、事業所や車両メーカ等に備えられた事業所解析装置32に送ることができ、さらに詳細な分析を行なうこともできる。
次に、本燃料噴射量算出装置による燃料消費量や燃料消費率の算出手順について説明する。
まず、1次補正について説明する。最初に、エンジンタイプ毎のエンジン単体試験(ベンチテスト)を行なう。図3に示すように、エンジン41はECU42により燃料制御され、ECU42からは、エンジン41の図示しない燃料噴射ノズルへ指示するための燃料噴射信号を検出することができる。したがって、この燃料噴射信号から、単位時間当たりの指示燃料噴射量である指示単位噴射量QO を得ることができる。
また、エンジン41には燃料流量センサ43が装備され、この燃料流量センサ43によってエンジン41へ供給される燃料流量を検出することができ、この燃料流量から、エンジン41で実際に燃焼された単位時間当たりの実燃料噴射量である実単位噴射量QE1を算出することができる。ここで、上述の指示単位噴射量QO と実単位噴射量QE1とを用いて、燃費差異率(第1の補正係数)RQ1を、次式(1)から求める。
Q1=QO /QE1・・・(1)
そして、指示単位噴射量QO を横軸に、燃費差異率RQ1を縦軸にとり、エンジンの単体試験で採取されたデータをプロットすると、図4に示すように、指示単位噴射量QO と燃費差異率RQ1との関係は、ほぼ1次直線として表すことができる。すなわち、各プロットデータは、例えば、図4において実線又は破線であらわされるように、次の1次式(2)として表すことができる。
Q1=(a×QO )+b・・・(2)
a,b:補正定数
ここで、エンジンの略最大負荷時(QO =QMAX.)にRQ1=1となるように、補正定数a,bが設定される。また、燃費差異率RQ1は、指示単位噴射量QO が最大負荷時の単位噴射量QMAX.を超えると、ほぼRQ1=1の直線に収斂する。
このように、エンジンタイプ毎にエンジン単体試験を行って、上記(2)式中の補正定数a,bをそれぞれ設定することにより、エンジンタイプ毎に燃費差異率RQ1を決定することができる。また、エンジンタイプ毎に補正定数a,bが変化し、燃費差異率RQ1についての1次直線が右上がりになったり、右下がりになったりするのは、主として、エンジンタイプによって燃料噴射装置(インジェクタ)が異なることに起因するものと考えられ
る。
このエンジンの単体試験は、エンジンの各種の部分負荷等を適切にシミュレーションすることができるものであり、上記補正定数a及びbを最も容易かつ正確に求めることができる。そして、このようにして求めた上記(2)式で表される1次関数が、車載解析装置2のCPU3にプログラム化される。
上記(2)式がプログラム化された車載解析装置2のCPU3は、ECU10が燃料噴射ノズルへ指示した燃料噴射信号を、指示単位噴射量QO として検出する。この指示単位噴射量QO に基づいて、上記(2)式から、その指示単位噴射量QO における燃費差異率RQ1を算出する。次式(3)により、この指示単位噴射量QO を燃費差異率RQ1により除して、1次補正を行なう。
O1=QO /RQ1・・・(3)
この1次補正後の指示単位噴射量QO1を積算して、その走行における燃量消費量や単位燃料当たりの走行距離を表す燃料消費率を算出する。ここで、車載解析装置2のCPU3は、ECU10から得られた指示単位噴射量QO が、エンジンの最小負荷時の指示単位噴射量QMIN.を下回るような場合には、図4の2点差線で示すように、上記(2)式の外挿線を用いて、上述の燃費差異率RQ1を求める。
一方、エンジンのアイドリング時には、上述の燃費差異率RQ1とは異なる燃費差異率RQ2(第2の補正係数)を用いて、この1次補正を行なう。これは、エンジンのアイドリング時は、通常走行時とは異なるエンジンの運転状況となるためであり、アイドリング時も含めて、ECU10の指示単位噴射量QO から、実燃料消費量に近似する燃料消費量を算出するためには、上述の燃費差異率RQ1とは異なる燃費差異率RQ2を用いて、1次補正を行なうことが必要になる。
このように、本発明の燃料消費量算出装置によれば、算出された燃料消費量が実燃料消費量に近似するように、CPU3が、サンプリング毎に設定した燃費差異率RQ1を用いて、ECU10から検出した指示単位噴射量QO をこのサンプリング毎に補正し、補正後の指示単位噴射量QO を積算して燃料消費量を算出する。すなわち、ECU10から検出した指示単位噴射量QO を、サンプリング毎にきめ細かく補正した後に燃料消費量を算出するから、走行条件の相違等によりエンジンに各種の部分負荷等が生じた場合にも、そのときの部分負荷等が適切に反映された燃料消費量を算出することができる。
また、上述の燃費差異率RQ1は、上記(2)式に示すとおり、ECU10から検出した単位時間当たりの指示燃料噴射量である指示単位噴射量QO の1次関数であるから、そのときの指示燃料噴射量に応じた、すなわち、そのときのエンジンの部分負荷等に応じた燃費差異率RQ1を設定することができる。また、補正定数a,bを車種やエンジンタイプ毎等に設定することにより、この燃料消費量算出装置2を、すべてのECU装備車の燃料消費量や燃料消費率の解析等に、容易に使用することができる。
次に、2次補正について説明する。最初に、次のようにして、2次補正のための燃費差異率RQ3を決定する。当該タイプのエンジンを搭載した車両を用いて、例えば、高速道路走行の往路において燃費が悪くなるような運転、高速道路走行の復路において燃費がよくなるような運転、一般道路走行の往路において燃費が悪くなるような運転、一般道路走行の復路において燃費がよくなるような運転の、4通り(複数)の走行条件で実走試験を行なう。この車両のエンジンは、図3に示すエンジンと同様に、ECU及び燃料流量センサを装備しており、各走行条件おけるECUの指示単位噴射量QO 及び燃料流量センサから得られる実単位噴射量QE2を採取することができる。
図4に示すように、各走行条件おけるECUの指示単位噴射量QO 及び実単位噴射量QE2から、エンジンの最小負荷時のQMIN.における燃費差異率RQLをそれぞれ求める。そして、4つすべての走行条件において、このエンジンの最小負荷時のQMIN.における燃費差異率RQLが極力RQL=1に近づくような、上記(2)式の補正係数a,bを決定する。この補正係数a,bを代入した上記(2)式から、各走行条件における1次補正後の燃費差異率RQL1 ,RQL2 ,RQL3 ,RQL4 を、4つの走行条件のそれぞれについて求める。
そして、各走行条件における1次補正後の燃費差異率RQL1 ,RQL2 ,RQL3 ,RQL4 の中から最大値RQLMAX.を選び、RQ3=RQLMAX.として、2次補正のための燃費差異率(第2の補正係数)RQ3を決定する。次式(4)により、上述の1次補正後の指示単位噴射量QO1を、この燃費差異率RQ3により除すことにより2次補正して、2次補正後の指示単位噴射量QO2を求める。
O2=QO1/RQ3・・・(4)
したがって、上述のECU10から得た指示単位噴射量QO との関係は、次式(5)により与えられる。
O2=QO /(RQ1×RQ3)・・・(5)
このように、車載解析装置2のCPU3は、1次補正後の指示単位噴射量QO1に対し、燃費差異率RQ3を用いて2次補正し、この燃費差異率RQ3は、2次補正後の指示単位噴射量QO2を積載して算出された燃料消費量が、実燃料消費量よりも少なくなるように設定されている。また、実燃料消費量は、実際のエンジンの燃焼により消費される燃料よりも多く消費されるのが一般的である。このため、特に実際のエンジンの燃焼に近い燃料消費量を求める必要がある場合等には、算出した燃料消費量が実燃料消費量よりも少なくなるように、この燃費差異率RQ3を用いて、1次補正後の指示単位噴射量QO1をさらに補正することが必要になる。
また、2次補正のための燃費差異率RQ3は、複数の異なる走行条件下で得られた1次補正後の指示単位噴射量QO1と、それぞれの実単位噴射量QE2とに基づいて設定されるから、燃費差異率RQ3は極めて信頼性の高いものとなる。特に、燃費差異率RQ3は、その複数の異なる走行条件下で得られた実単位噴射量に対する1次補正後の指示単位噴射量QO1の比の中の最大比からなり、CPU3は、1次補正後の指示単位噴射量QO1を燃費差異率RQ3により除して2次補正するから、この2次補正後の指示単位噴射量QO2を積算して算出された燃料消費量は、例えば、燃料タンク採取の実燃料消費量よりも確実に少なくなることが期待できる。
なお、上述の車載解析装置2は、本発明の燃料噴射量算出装置の一例に過ぎず、種々の変形が可能である。例えば、本発明の燃料噴射量算出装置を、上述の事業所解析装置(燃料噴射量算出装置)32、あるいは専用の燃料噴射量算出装置等により実施することもできる。また、上述の車載解析装置2は、ECU10の燃料噴射信号に基づいて算出された燃料消費量を、燃料タンク採取の実燃料消費量に近似させるものであった。しかしながら、この実燃料消費量は、燃料タンク採取の実燃料消費量に限定されるものでなく、例えば、燃料流量センサによる採取、その他の手段により得られた実燃料消費量に対するものであってもよいことは勿論であり、利用目的は様々である。
本発明の燃料噴射量算出装置の一例としての車載解析装置を含む、省燃費管理システムを示すブロック図である。 図1のプリンタから出力される集計リポートを示す図である。 エンジン単体試験を示すブロック図である。 指示単位噴射率QO と燃費差異率RQ1との関係を示すグラフである。
符号の説明
1 省燃費管理システム
2 車載解析装置
3 CPU
4 メモリ
5 スピーカ
6 プリンタ
7 アクセル表示器
10 ECU
11 車速センサ
12 エンジン回転数センサ
13 アクセル開度センサ
21 設定器
22 セレクタスイッチ
25 集計リポート
26 累積走行距離
27 燃料消費量
28 燃料消費率
31 メモリカード
32 事業所解析装置
41 エンジン
42 ECU
43 燃料流量センサ
O ,QO1,QO2,QMAX.,QMIN. 指示単位噴射量
E1,QE2 実単位噴射量
Q1,RQ2,RQ3,RQL,RQL1 ,RQL2 ,RQL3 ,RQL4 ,RQLMAX. 燃費差異率

Claims (9)

  1. 車両のエンジンの燃料噴射を制御するエンジンコントローラ(10)と、前記エンジンコントローラが指示する指示燃料噴射量(QO )に基づいて燃料消費量を算出する燃料消費量算出手段(3)とを備えた燃料消費量算出装置(2)において、前記燃料消費量算出手段は、前記エンジンコントローラから検出した前記指示燃料噴射量をサンプリング毎に第1の補正係数(RQ1)を用いて1次補正すると共に前記1次補正後の指示燃料噴射量(QO1)に基づいて燃料消費量を算出し、前記第1の補正係数は、算出される前記燃料消費量が実燃料消費量に近似するように前記サンプリング毎に設定されることを特徴とする燃料消費量算出装置。
  2. 前記第1の補正係数(RQ1)は、前記エンジンコントローラ(10)から検出した前記指示燃料噴射量(QO )の関数として設定されることを特徴とする請求項1に記載の燃料消費量算出装置。
  3. 前記第1の補正係数(RQ1)は、
    一次式:RQ1=(a×QO )+b
    O :前記エンジンコントローラ(10)から検出した単位時間当たりの前記指示燃料噴射量
    a,b:補正定数
    からなると共に前記エンジンの略最大負荷時にRQ1=1となるように設定され、前記燃料消費量算出手段(3)は、前記エンジンコントローラから検出した前記指示燃料噴射量を前記第1の補正係数により除して前記1次補正することを特徴とする請求項2に記載の燃料消費量算出装置。
  4. 前記補正定数a及びbは、エンジン単体試験により得られた前記指示燃料噴射量(QO )及び実燃料噴射量(QE1)に基づいて設定されることを特徴とする請求項3に記載の燃料消費量算出装置。
  5. 前記燃料消費量算出手段(3)は、前記エンジンのアイドリング時に前記第1の補正係数(RQ1)とは異なる第2の補正係数(RQ2)を用いて前記1次補正を行なうことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一つに記載の燃料消費量算出装置。
  6. 前記燃料消費量算出手段(3)は、前記1次補正後の燃料噴射量(QO1)に対し第3の補正係数(RQ3)を用いて2次補正し、前記第3の補正係数(RQ3)は、前記2次補正後の指示燃料噴射量(QO2)に基づいて算出された燃料消費量が前記実燃料消費量よりも少なくなるように設定されることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一つに記載の燃料消費量算出装置。
  7. 前記第3の補正係数(RQ3)は、複数の異なる走行条件下で得られた前記1次補正後の指示燃料噴射量(QO1)と実燃料噴射量(QE2)とに基づいて設定されることを特徴とする請求項6に記載の燃料消費量算出装置。
  8. 前記第3の補正係数(RQ3)は、前記複数の異なる走行条件下で得られた前記実燃料噴射量(QE2)に対する前記1次補正後の前記指示燃料噴射量(QO1)の比の中の最大比からなり、前記燃料消費量算出手段(3)は、前記1次補正後の前記指示燃料噴射量を前記第3の補正係数により除して2次補正することを特徴とする請求項7に記載の燃料消費量算出装置。
  9. 前記実燃料消費量は、燃料タンク採取の実燃料消費量であることを特徴とする請求項1
    ないし8のいずれか一つに記載の燃料消費量算出装置。
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