JP2006212368A - 座面前部に開口部を設けた椅子 - Google Patents

Abstract

【課題】腰を直立の状態にして、腰の負担を軽減し、さらに大腿部や胸を圧迫しない椅子を提供する。
【解決手段】必要十分な安定した脚部に支持された座面の、前部に開口部を設けた事を特徴とする椅子。
【選択図】図１

Description

本発明は、必要十分な安定した脚部に支持された座面の、前部に開口部を設けた椅子に関するものである。

従来、椅子は脚部と座面が、ほぼ同じ奥行きを有し、腰と大腿部で座るものと、腰で座り、前方に膝当てがあるものがあった。

そのために、次のような問題点があった。
（イ）イスに深く座った状態では、腰の角度が４足歩行の状態に曲がり、腰の負担が大きく、かつ大腿部を圧迫し、血流を阻害する。さらに背筋が前かがみになり、胸の圧迫もある。さらに腰を直立の状態にするために、膝を曲げ、かかとを腰の下へ持ってくると、大腿部の圧迫を強める。
（ロ）膝当てのあるタイプの物は腰は直立した状態と同じであり腰の負担や、大腿部の圧迫は軽減されるが、膝の曲げ伸ばしができない。かつ立ったり、座ったりするときに、膝当てが障害になる。

（イ）必要十分な安定した脚部に支持された座面の前部に開口部を設け、座面に腰を掛け開口部に大腿部を収める様にして座る。

（イ）腰の下にかかとを持って来ることにより、腰の角度が直立した状態と同じになり腰の負担が少なく、かつ背筋が伸び胸の圧迫が無くなる。
（ロ）座面前部の開口部に大腿部が収まる事により、圧迫がなく、血流を阻害する事が、極めて少なくて済む。
（ハ）座面前部の開口部と左右の枠に大腿部が収まり、膝を揃えて座る人は楽である。
（ニ）腰の前方に膝当てがなく、膝の曲げ伸ばし、立ち座りが自由である。
（ホ）腰を直立した状態にして、背筋を伸ばして座る事により、足を組んたり、斜めに座ったりする事でおこる、骨盤のずれを防ぎ、腰痛の原因を軽減する事ができる。
（ヘ）一人分の座席位置の認識が容易であり、車両内の長椅子や、各種待合室等で、必要以上の、座席の占拠を軽減出来る。

以下、本発明の実施の形態について説明する。
（イ）背面に背もたれ（５）を有する座面（２）の前部を開口部（３）とする。
（ロ）座面（２）は開口部（３）の両側に枠（４）を設ける。
（ハ）座面（２）及び枠（４）は下面に設けた脚部（１）で支持されている。
（ニ）座面（２）の傾斜角度は通常の水平だけでなく、作業用のやや前傾から、休息用の後傾まで、用途に応じて設ける事が出来る。
（ホ）座面（２）の両側と中央の高さは、通常の水平だけでなく、高低差を設けたり、一部に空間を設ける事が出来る。
（ヘ）本発明には、必要に応じて背もたれ（５）や、枠（４）を取り外したり、肘掛けや、キャスター等、通常の部品を、設ける事が出来る。
本発明は、以上のような構成でこれを使用する時は座面（２）に腰を掛け、開口部に大腿部を収め、座面下に、かかとを持ってくる事で、腰を直立の状態にして、背筋を伸ばした姿勢で、大腿部や胸を圧迫する事なく座る事が出来る。

座面（２）のデザインは「図２」の様に中央に突出部（６）を設け、突出部（６）をまたぐ様にして座る物や、「図３」の様な背面方向に、腰当て用の座面（２）のみの物が有る。

長イスにおいては、図４の様に複数の座面を設ける事が出来る。

本発明の斜視図 本発明の他の実施例を示す斜視図 本発明の他の実施例を示す斜視図 本発明の他の実施例を示す斜視図

符号の説明

１脚部
２座面
３開口部
４枠
５背もたれ
６突出部

Claims (1)

1. 必要十分な安定した脚部に支持された座面の、前部に開口部を設けた事を、特徴とする椅子。

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