JP2006211015A - 無線通信端末装置および無線通信制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】TCPをトランスポートプロトコルとしてフロー制御を行う無線通信端末装置において、バッファ溢れによるパケット損失に起因するスループット低下を防止する。
【解決手段】バッファ量を推定するバッファ量推定部510と、推定されたバッファ量からTCPトランスポートプロトコルにおける受信ウィンドウサイズを推定するRWIN制御部511と、推定された受信ウィンドウサイズを用いてフロー制御を行うTCP制御部502とを備える。
【選択図】 図5
【解決手段】バッファ量を推定するバッファ量推定部510と、推定されたバッファ量からTCPトランスポートプロトコルにおける受信ウィンドウサイズを推定するRWIN制御部511と、推定された受信ウィンドウサイズを用いてフロー制御を行うTCP制御部502とを備える。
【選択図】 図5
Description
本発明は、セルラ無線通信システムにおいて、特に通信制御プロトコル(Transmission Control Protocol。以下、TCPという)を用いた無線パケット通信における移動通信端末装置および移動通信制御方法に関するものである。
図1に、ヨーロッパにおけるUMTS(Universal Mobile Telecommunication System)移動通信システムとインターネットプロトコル(Internet Protocol。以下、IPという)網に接続されたアプリケーションサーバの概略構成図を示す。
無線通信端末装置(UE)101は、在圏するセルの無線基地局(Node B)102と無線リンクを介して無線通信を行う。無線リンクは、3GPP(3rd Generation Pertonership Project)において提案されているDPCH(Dedicated Physical CHannel)を使用した回線交換型の固定レート無線伝送方式や、HS−PDSCH(High Speed−Physical Downlink Shared CHannel)を使用した高速下り共用チャネルでの構成などが該当する。
無線基地局102は、無線通信制御部(RNC)103、ネットワークゲートウェイ(GGSN)104、TCPゲートウェイ(TCP−GW)105を介して、IPネットワーク106へと接続され、IPネットワーク106に接続されたアプリケーションサーバ107と通信を行うものである。
無線通信制御部103は、複数の無線基地局102の無線ネットワーク制御を行う。ネットワークゲートウェイ104は外部ネットワークとの間でデータの受け渡しを制御するゲートウェイ装置である。TCPゲートウェイ105は、TCPを無線回線側と有線ネットワーク側とで終端するものである。
次に、無線通信端末装置101、TCPゲートウェイ105およびアプリケーションサーバ107のレイヤ構成を図2に示す。無線通信端末装置101は、物理レイヤであるL1層、MAC(Media Access Contoroller)やRLC(Radio Link Controller)などが含まれるL2層と、IP層、W−TCP層(201)、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)アプリケーション層202で構成されている。
また、TCPゲートウェイ105は、無線リンク側HTTPプロトコル203と有線リンク側HTTプロトコルP204とを中継するリレー(Relay)205、および、TCPプロトコルを有線ネットワーク側と無線ネットワーク側とで終端し、無線リンク側ではW−TCP206、有線リンク側では通常のTCP207で通信を行うためのゲートウェイ装置である。
TCPゲートウェイ105では、無線通信端末装置101と対向する無線リンク側ではW−TCP206を使用しているが、これは既存のTCP制御アルゴリズムは変更せず、無線リンク向けにパラメータをチューニングしたTCPである。
一方、有線リンク側では通常のTCP207が使用され、アプリケーションサーバ107のTCP208とコネクションを確立し、HTTPプロトコル209との通信を行う。
次に、図3を参照して、TCPのフロー制御のためのウィンドウ制御方法を説明する。 受信側TCPプロトコル301は、まずコネクションを確立する際に、受信側から受信ウィンドウサイズ(RWIN)302を送信側TCP303に通知する。受信側TCP301と送信側TCP303の通信ノード間でコネクション確立が完了し、データの送受信304が開始されると、送信側では送信ウィンドウ305を伸縮してフロー制御を行う。
送信ウィンドウ305は、送達確認応答を受信することなく、つまりパケットの送信ごとにACKを返すことをせずに、同時にデータをまとめて送出することができるサイズを示している。また、送信ウィンドウサイズと受信側TCP301から通知された受信ウィンドウサイズ306とを比較して、その小さい方TCPゲートウェイの値を実際に使用するウィンドウサイズとする制御も行う。前記背景技術に見られるような無線リンクを介した無線通信システムへのTCPの適用は、例えば非特許文献1に記載されている。
ハリ バラクリシュナン 「ア コンパリズン オフ メカニズムズ フォー インプルービング ティー シー ピー パフォーマンス オーバ ワイヤレス リンクス 」アイ イー イー イー トランザクション オン ネットワーキング,Vol.5,NO.6,pp.756‐767,12月 1997年(Hari Balakrishnan 「A Comparison of Mechanisms for Improving TCP Performance over Wireless Links」 IEEE Transaction on Networking,Vol.5,No.6,pp.756‐767,Dec.1997)
ハリ バラクリシュナン 「ア コンパリズン オフ メカニズムズ フォー インプルービング ティー シー ピー パフォーマンス オーバ ワイヤレス リンクス 」アイ イー イー イー トランザクション オン ネットワーキング,Vol.5,NO.6,pp.756‐767,12月 1997年(Hari Balakrishnan 「A Comparison of Mechanisms for Improving TCP Performance over Wireless Links」 IEEE Transaction on Networking,Vol.5,No.6,pp.756‐767,Dec.1997)
しかしながら、従来の無線通信システムにあっては、有線リンクとは異なる無線リンク特有のフェージングによるバーストエラーやハンドオーバなどの影響によって、スループット低下の課題があることが報告されている。また、一般的には、TCP受信ウィンドウサイズは受信端末側のTCP受信バッファサイズに基づいて決定されるため、移動通信端末のTCP受信バッファサイズ以外のバッファサイズが考慮されていない。
このため、受信ウィンドウサイズ分までのTCPパケットが送信側から送出されたとしても、TCP受信バッファサイズ以外のバッファサイズにおいてバッファ溢れ、パケット損失が発生し、これを送信側で検知すると、送信ウィンドウサイズのシュリンクにより、スループットが低下するという問題が発生する。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、TCP/IPパケットの無線通信において、バーストエラーやハンドオーバ、あるいはバッファ溢れ等に起因するパケット損失によるスループットの低下を防止できる無線通信端末装置および無線通信制御方法を提供することを目的とする。
本発明の無線通信装置は、バッファ量を推定するバッファ量推定手段と、推定されたバッファ量からTCPトランスポートプロトコルにおける受信ウィンドウサイズを推定する受信ウィンドウサイズ推定手段と、推定された受信ウィンドウサイズを用いてフロー制御を行うTCP制御手段と、を具備する構成を採る。
本発明の無線通信装置は、前記バッファ量推定手段および受信ウィンドウサイズ推定手段において、通信開始時にそれぞれバッファ量推定および受信ウィンドウサイズ推定を行う構成を採る。
本発明の無線通信装置は、前記受信ウィンドウサイズ推定手段において、前記無線通信制御手段における各無線通信制御ブロックのバッファサイズの合計を受信ウィンドウサイズとする構成を採る。
本発明の無線通信装置は、前記受信ウィンドウサイズ推定手段において、前記無線通信制御手段における各無線通信制御ブロックのバッファサイズを比較し、最小のバッファサイズを受信ウィンドウサイズとする構成を採る。
これら構成により、無線通信端末において、TCPパケットのバッファ溢れを回避し、スループットの向上を図ることができる。
本発明の無線通信装置は、前記バッファ量推定手段および受信ウィンドウサイズ推定手段において、予め設定された周期における通信開始時に、バッファ量推定および受信ウィンドウサイズ推定を行う構成を採る。
本発明の無線通信装置は、前記受信ウィンドウサイズ推定手段において、予め設定されたバッファ目標利用率と、前記バッファ量推定手段で推定されたバッファ利用率とを比較して、受信ウィンドウサイズを推定する構成を採る。
本発明の無線通信装置は、前記受信ウィンドウサイズ推定手段において、予め設定されたバッファ目標利用率と、前記バッファ量推定手段で推定されたバッファ利用率との比較結果に基づいて、受信ウィンドウサイズを予め設定されたステップサイズで変更する構成を採る。
これらの構成により、一定周期ごとに最適にTCP受信ウィンドウサイズを推定することによって、スループットの向上を図ることができる。
本発明の無線通信制御方法は、無線通信制御手段におけるバッファ量を推定し、推定された前記バッファ量からTCPトランスポートプロトコルにおける受信ウィンドウサイズを推定し、推定された前記受信ウィンドウサイズを用いてフロー制御を行う構成を採る。
本発明の無線通信制御方法は、予め設定された周期における通信開始時に、バッファ量の推定および受信ウィンドウサイズの推定を行う構成を採る。
本発明の無線通信制御方法は、前記受信ウィンドウサイズの推定時において、予め設定されたバッファ利用率と、推定されたバッファ利用率とを比較し、推定結果に基づいて、受信ウィンドウサイズを予め設定されたステップサイズで変更する構成を採る。
本発明によれば、無線通信制御手段で収集したTCPパケットのバッファ量をバッファ量推定手段により推定し、推定された前記バッファ量から、受信ウィンドウサイズ推定手段によりTCPトランスポートプロトコルにおける受信ウィンドウサイズを推定し、推定された受信ウィンドウサイズを用いて、TCP制御手段によりフロー制御を行うようにしたので、無線通信端末において、TCPパケットのバッファ溢れおよびTCPパケットの損失を回避でき、結果的にスループットの向上を図ることができる。
本発明の骨子は、無線通信端末装置において無線通信制御部におけるバッファサイズを推定し、推定されたバッファサイズをTCP受信ウィンドウサイズに設定することである。
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図4は、本発明の第1の実施形態による無線通信の制御シーケンスを示す。図4は、無線通信端末装置101がTCPゲートウェイ105からTCPコネクションによってアプリケーションデータをダウンロードする場合を示している。
図4は、本発明の第1の実施形態による無線通信の制御シーケンスを示す。図4は、無線通信端末装置101がTCPゲートウェイ105からTCPコネクションによってアプリケーションデータをダウンロードする場合を示している。
まず、通信開始時(データ通信リクエストの発生時)に、無線通信端末装置101からTCPゲートウェイ105に対し、データダウンロードのリクエストが発生すると、無線通信端末装置101では、まず、TCPの受信ウィンドウサイズ(RWIN)を設定するためのバッファサイズ推定制御401が行われる。TCPでは、推定されたRWINを含むTCPコネクションリクエストメッセージが、TCPゲートウェイ105へ送信される(402)。
コネクションリクエストメッセージを受信したTCPゲートウェイ105では、コネクション確立が可能か否かの判定を行い、可能であればコネクションリクエストに対する動作完了信号(ACK:Acknowledgement)と逆方向リンクのコネクションリクエストメッセージを送信する(403)。
ACKおよびコネクションリクエスト信号を受信した無線通信端末装置101は、逆方向リンクのコネクション確立のACKをTCPゲートウェイ105へ送信し(404)、コネクション確立が完了すると、以降、データ通信が開始される(405)。
次に、無線通信端末装置101におけるバッファ量推定制御401の制御について詳述する。図5は、本発明における無線通信端末装置101の構成を示すブロック図である。 図5において、無線通信端末装置101は、アプリケーション部501と、TCP制御部502と、IP制御部503と、無線通信制御部504と、送受信無線部508と、無線アンテナ509と、バッファ量推定部510と、受信ウィンドウサイズ(RWIN)制御部511とを有する構成である。また、無線通信制御部504は、RLC制御部505と、MAC制御部506と、無線制御部507とを内部に有する構成である。
前記アプリケーション部501は、ファイルの転送機能を持つHTTPやFTPなどのソフトウェアを含む。TCP制御部502は、後述の推定された受信ウィンドウサイズを用いてコネクションメッセージを生成し、TCPゲートウェイ105へ伝送し、データ通信を可能(フロー制御)にするように機能する。
無線通信制御部504は、RLC制御部505によるRLC制御、MAC制御部506によるパケットの順序制御、無線制御部507による無線通信の制御をそれぞれ実行するように機能する。送受信無線部508は、無線アンテナ509を介して無線基地局102側のTCP−GW105との間でデータの送受信を行うように機能する。
バッファ量推定部510は、前記無線通信制御部504内のRLC制御部505、MAC制御部506および無線制御部507のそれぞれから得られるRLCバッファサイズ、リオーダリング(Reordering)バッファサイズおよびHARQプロセス(Process)のバッファサイズを演算により取得するように機能する。
RWNI制御部511は、バッファ量推定部510にて取得された前記各バッファサイズの加算値から受信ウィンドウサイズを推定する。そしてTCP制御部502からの受信ウィンドウサイズパラメータのリクエスト発行時に、このTCP制御部502へ受信ウィンドウサイズを通知するように機能する。
次に、前記無線通信端末におけるバッファ量推定制御動作について説明する。無線通信端末装置101のアプリケーション部501でデータ通信リクエストが発生すると、まず、コネクション確立のリクエストメッセージがTCP制御部502で生成される。これと同時に、TCP制御部502からRWIN制御部511へRWINパラメータのリクエストが発行される。
次に、RWIN制御部511から、バッファ量推定部510に無線通信制御部504のバッファ量推定のリクエストが発行される。バッファ量推定部510は、無線通信制御部504の、RLC制御部505、MAC制御部506、無線制御部507の各ブロックからバッファサイズ(バッファ量)を計算(推定)する。
バッファ量推定部510は、取得したバッファサイズをRWIN制御部511に通知する。RWIN制御部511は、通知されたバッファサイズを加算してRWINサイズを計算(推定)し、TCP制御部502に通知する。TCP制御部502では、通知されたRWINを使用してコネクションリクエストメッセージを生成し、IP制御部503、無線通信制御部504、送受信無線部508、無線アンテナ509を介してTCPゲートウェイ105に伝送する。
一方、TCPゲートウェイ105からのACKおよび逆回線リンクのコネクションリクエストを無線アンテナ509で受信すると、送受信無線部508、無線通信制御部504、IP制御部503を介してTCP制御部502に伝達される。TCP制御部502では、逆回線リンクのコネクションリクエストに対するACK信号をTCPゲートウェイ105に伝達してコネクションが確立し、データ通信が開始される。
データ通信において、TCPゲートウェイ105では、無線通信端末装置101から通知されたRWIN値を使用してフロー制御を行う。アプリケーションサーバ107からのデータは、IPネットワーク106、TCPゲートウェイ105、ネットワークゲートウェイ104、無線通信制御部103、無線基地局102を介して、無線通信端末装置101に無線伝送される。
無線アンテナ509で受信した無線信号は、送受信無線部508で復調、復号処理が行われ、無線制御部507に送られる。無線制御部507では、例えばHSDPA(High Speed Downlink Packet Access)では、HARQなどの処理が行われる。
次に、無線制御部507から送られたトランスポートブロックデータは、MAC制御部506に送られる。MAC制御部506では、HSPDAの場合はリオーダリングエンティティなどによって到着パケットの順序保証制御が行われ、RLC制御部505へと送られる。
MAC制御部506から上位レイヤに送られたデータはRLC制御部505でRLC PDU単位で、再送処理、順序保証が行われる。
次に、IP制御部503を介してTCP制御部502に送られた受信データは、TCPレイヤでのACK/NACK信号の送信が行われた後、HTTP、FTPなどのアプリケーション部501にデータを送信する。
次に、RWIN制御部511の動作を詳説する。RWIN制御部511では、バッファ量推定部510から得られた無線制御部507のHARQプロセスのバッファサイズや、MAC制御部506のリオーダリングバッファサイズ、RLC制御部505のRLCバッファサイズを加算し、RWINサイズ算出し、TCP制御部502へと通知する。
ここで、RWIN制御部511でのバッファ量推定には、収集したバッファサイズ情報の合計バッファサイズを用いる他に、各ブロックの中で最も小さいバッファサイズや、処理量が最も大きい制御ブロックのバッファサイズ、タスク処理優先度の最も低い制御ブロックのバッファサイズを使用してもよい。
(第2の実施形態)
図6は、本発明の第2の実施形態による無線通信の制御シーケンスを示す。第2の実施形態では、TCPの受信ウィンドウサイズを一定周期ごとにバッファの使用率などに基づいて更新する構成を採る。まず、通信が行われていない状態から通信を開始するため、実施形態1と同様の制御によってバッファサイズをRWIN=RWIN1(601)として通信を開始する。以降、前記通信が開始されたTCPコネクションは、RWIN=RWIN1で通信が行われる(602〜606)。
図6は、本発明の第2の実施形態による無線通信の制御シーケンスを示す。第2の実施形態では、TCPの受信ウィンドウサイズを一定周期ごとにバッファの使用率などに基づいて更新する構成を採る。まず、通信が行われていない状態から通信を開始するため、実施形態1と同様の制御によってバッファサイズをRWIN=RWIN1(601)として通信を開始する。以降、前記通信が開始されたTCPコネクションは、RWIN=RWIN1で通信が行われる(602〜606)。
バッファサイズの更新周期になった場合(607)、バッファサイズをその時点でのバッファ使用率などを推定してRWINを更新する。これにより、以降に発生したTCPコネクションは、RWIN=RWIN2で通信が行われる(8−12)。同様に、バッファ更新周期(例えば613)ごとにRWIN最適値を推定し、推定されたRWIN値を用いて通信を行う(例えば614、615)。
次に、本実施形態におけるRWIN制御部511での、バッファサイズ推定の制御フローを図7に示す。まず、RWIN=Xで通信が行われているものとして(ステップS701)、今、RWINの更新周期になったか否かを判定し(ステップS702)、RWIN更新周期になったと判定された場合は、バッファ使用率情報を取得(推定)する(ステップS703)。
次に、予め設定されたバッファの目標利用率と実際のバッファの利用率との比較を行う(ステップS704)。目標利用率が実際の利用率より低い場合はステップS705に遷移する。ステップS705では、現在のRWIN値Xに、あらかじめ設定された増減ステップを加えたものが、予め設定された上限値よりも小さい場合は、RWIN値に増減ステップ分を加えて(ステップS706)、RWIN更新周期監視(ステップS702)へと戻る。
一方、現在のRWIN値にあらかじめ設定された増減ステップを加えたものが、予め設定された上限値よりも大きい場合は、RWIN=XのままでRWIN更新周期監視へと戻る。
一方、目標利用率が実際の利用率より高い場合はステップS707を実行する。ステップS707では、現在のRWIN値にあらかじめ設定された増減ステップを減じたものが、予め設定された下限値よりも大きい場合は、RWIN値に増減ステップ分を減じて(ステップS708)、RWIN更新周期監視(ステップS702)へと戻る。
現在のRWIN値Xにあらかじめ設定された増減ステップを減じたものが、予め設定された下限よりも小さい場合は、RWIN=XのままでRWIN更新周期監視(ステップS702)へと戻る。また、目標利用率とXが等しい場合には、RWIN=XのままでRWIN更新周期監視(ステップS702)へと戻る。
本発明の無線通信端末装置および無線通信制御方法は、TCPパケットのバッファ溢れ等によるTCPパケットの損失を回避でき、結果的にスループットの向上を図ることができるという効果を有し、通信制御プロトコルを用いた無線パケット通信における移動通信端末装置並びに移動通信制御方法等として有用である。
101 無線通信端末装置
102 無線通信基地局装置
103 無線通信制御装置
104 ネットワークゲートウェイ装置
105 TCPゲートウェイ装置
106 IPネットワーク
108 アプリケーションサーバ装置
201、206 W−TCPプロトコル
202、203、204、209 HTTPプロトコル
205 HRRPリレー
207、208 TCPプロトコル
301 受信側TCPプロトコル
302 RWINを含むコネクションリクエストメッセージ
303 送信側TCP
304 送信データ
305 送信ウィンドウ
306 受信ウィンドウサイズ
401 バッファサイズ推定シーケンス
402 コネクションリクエストメッセージシーケンス
403 ACK+コネクションリクエストメッセージ
404 コネクションリクエストACKメッセージ
405 データ送信+ACK送信メッセージ
501 アプリケーション部
502 TCP制御部
503 IP制御部
504 無線通信制御部
505 RLC制御部
506 MAC制御部
507 無線制御部
508 送受信無線部
509 無線アンテナ
510 バッファ量推定部
511 RWIN制御部
601、607、613 バッファサイズ更新制御シーケンス
602、603、604、605、606 データ通信(RWIN=RWIN1)
608、609、610、611、612 データ通信(RWIN=RWIN2)
614、615 データ通信(RWIN=RWIN3)
102 無線通信基地局装置
103 無線通信制御装置
104 ネットワークゲートウェイ装置
105 TCPゲートウェイ装置
106 IPネットワーク
108 アプリケーションサーバ装置
201、206 W−TCPプロトコル
202、203、204、209 HTTPプロトコル
205 HRRPリレー
207、208 TCPプロトコル
301 受信側TCPプロトコル
302 RWINを含むコネクションリクエストメッセージ
303 送信側TCP
304 送信データ
305 送信ウィンドウ
306 受信ウィンドウサイズ
401 バッファサイズ推定シーケンス
402 コネクションリクエストメッセージシーケンス
403 ACK+コネクションリクエストメッセージ
404 コネクションリクエストACKメッセージ
405 データ送信+ACK送信メッセージ
501 アプリケーション部
502 TCP制御部
503 IP制御部
504 無線通信制御部
505 RLC制御部
506 MAC制御部
507 無線制御部
508 送受信無線部
509 無線アンテナ
510 バッファ量推定部
511 RWIN制御部
601、607、613 バッファサイズ更新制御シーケンス
602、603、604、605、606 データ通信(RWIN=RWIN1)
608、609、610、611、612 データ通信(RWIN=RWIN2)
614、615 データ通信(RWIN=RWIN3)
Claims (10)
- バッファ量を推定するバッファ量推定手段と、
推定されたバッファ量からTCPトランスポートプロトコルにおける受信ウィンドウサイズを推定する受信ウィンドウサイズ推定手段と、
推定された受信ウィンドウサイズを用いてフロー制御を行うTCP制御手段と、
を具備することを特徴とする無線通信端末装置。 - 前記バッファ量推定手段および受信ウィンドウサイズ推定手段において、通信開始時にそれぞれバッファ量推定および受信ウィンドウサイズ推定を行うことを特徴とする請求項1記載の無線通信端末装置。
- 前記受信ウィンドウサイズ推定手段において、前記無線通信制御手段における各無線通信制御ブロックのバッファサイズの合計を受信ウィンドウサイズとすることを特徴とする請求項1記載の無線通信端末装置。
- 前記受信ウィンドウサイズ推定手段において、前記無線通信制御手段における各無線通信制御ブロックのバッファサイズを比較し、最小のバッファサイズを受信ウィンドウサイズとすることを特徴とする請求項1記載の無線通信端末装置。
- 前記バッファ量推定手段および受信ウィンドウサイズ推定手段において、予め設定された周期における通信開始時に、バッファ量推定および受信ウィンドウサイズ推定を行うことを特徴とする請求項1記載の無線通信端末装置。
- 前記受信ウィンドウサイズ推定手段において、予め設定されたバッファ目標利用率と、前記バッファ量推定手段で推定されたバッファ利用率とを比較して、受信ウィンドウサイズを推定することを特徴とする請求項5記載の無線通信装置。
- 前記受信ウィンドウサイズ推定手段において、予め設定されたバッファ目標利用率と、前記バッファ量推定手段で推定されたバッファ利用率との比較結果に基づいて、受信ウィンドウサイズを予め設定されたステップサイズで変更することを特徴とする請求項6記載の無線通信装置。
- 無線通信制御手段におけるバッファ量を推定し、推定されたバッファ量からTCPトランスポートプロトコルにおける受信ウィンドウサイズを推定し、推定された受信ウィンドウサイズを用いてフロー制御を行うことを特徴とする無線通信制御方法。
- 予め設定された周期における通信開始時に、バッファ量の推定および受信ウィンドウサイズの推定を行うことを特徴とする請求項8記載の無線通信制御方法。
- 前記受信ウィンドウサイズの推定時において、予め設定されたバッファ利用率と、推定されたバッファ利用率とを比較し、推定結果に基づいて、受信ウィンドウサイズを予め設定されたステップサイズで変更することを特徴とする請求項9記載の無線通信制御方法。
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JP2005016849A JP2006211015A (ja) | 2005-01-25 | 2005-01-25 | 無線通信端末装置および無線通信制御方法 |
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