JP2006210810A - 半導体装置、半導体基板の製造方法および半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置、半導体基板の製造方法および半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 スループットの低下を抑制しつつ、組成の異なる半導体層の結晶品質を向上させる。
【解決手段】 成膜温度がH1に設定された状態で、Si26ガスおよびGeH4ガスをチャンバ内に導入し、SiGe層を半導体基板1上にエピタキシャル成長させる。そして、SiGe層の成膜が終了すると、Si26ガスを流したまま、GeH4ガスを遮断し、Si層の膜厚の一部をSiGe層上に成膜温度H1でエピタキシャル成長させる。そして、成膜温度H1でSi層の膜厚の一部がSiGe上に成膜されると、Si26ガスを遮断し、チャンバ内の温度を昇温させる。そして、成膜温度がH2に達すると、Si26ガスをチャンバに再び導入し、Si層をSiGe層上にエピタキシャル成長させる。
【選択図】 図3

Description

本発明は半導体装置、半導体基板の製造方法および半導体装置の製造方法に関し、特に、特に、(Silicon On Insulator)基板上に形成された電界効果型トランジスタの製造方法に適用して好適なものである。
SOI基板上に形成された電界効果型トランジスタは、素子分離の容易性、ラッチアップフリー、ソース/ドレイン接合容量が小さいなどの点から、その有用性が注目されている。特に、完全空乏型SOIトランジスタは、低消費電力かつ高速動作が可能で、低電圧駆動が容易なため、SOIトランジスタを完全空乏モードで動作させるための研究が盛んに行われている。ここで、SOI基板としては、例えば、SIMOX(Separation by Implanted Oxgen)基板や貼り合わせ基板などが用いられている。
また、例えば、非特許文献1には、SON(Silicon On Nothing)基板上にゲート電極を形成する方法が開示されている。すなわち、この方法では、Si/SiGe/Siの積層構造を有する半導体基板上にゲート電極を形成する。そして、ゲート電極の両側のSi/SiGe/Si層のエッチングを行うことにより、ゲート電極の両側のSiGe層を露出させる。そして、ウェットエッチングにてSiGe層を選択的に除去することにより、ゲート電極が配置されたSi層の下に空洞を形成する。そして、ゲート電極の両側にエピタキシャル成長を選択的に行った後、イオン注入を行うことにより、ゲート電極の両側にソース/ドレイン層を形成する。
M.Jurczak,T.Skotnicki,M.Paoli,B.Tormen,J−L.Regolini,C.Morin,A.Schittz,J.Martins,R.Pantel,J.Galvier."SON(Silicon On Nothing)−A NEW DEVICE ARCHITECTUR FOR THER ULSI ERA." 1999 Symposium on VLSI Technotogy Digest of Technical Papers pp.29−30
しかしながら、Si層とSiGe層との間のエッチングレートを確保するため、SiGe層におけるGe濃度を上げると、Si層とSiGe層との間の格子定数の差が大きくなる。このため、SiGe層を厚く成膜すると、表面荒れや結晶欠陥などが発生し、Si層やSiGe層の結晶品質が劣化するという問題があった。
一方、表面荒れや結晶欠陥を抑制するために、Si層およびSiGe層の成膜温度を下げると、Si層およびSiGe層の成膜時間が長くなり、スループットが低下するという問題があった。
そこで、本発明の目的は、スループットの低下を抑制しつつ、組成の異なる半導体層の結晶品質を向上させることが可能な半導体装置、半導体基板の製造方法および半導体装置の製造方法を提供することである。
上述した課題を解決するために、本発明の一態様に係る半導体装置によれば、絶縁層が形成された半導体基板と、前記絶縁層上に配置され、エピタキシャル成長にて異なる温度で成膜された半導体層と、前記半導体層上に形成されたゲート電極と、前記半導体層に形成され、前記ゲート電極の一方の側に配置されたソース層と、前記半導体層に形成され、前記ゲート電極の他方の側に配置されたドレイン層とを備えることを特徴とする。
これにより、半導体層下に絶縁層を配置するための空洞部を形成するために、組成の異なる半導体層を成膜する場合においても、組成の異なる半導体層の界面では成膜温度を低くすることが可能となるとともに、同一組成の半導体層を積み上げる際には成膜温度を高くすることが可能となる。このため、組成の違いによる表面荒れや結晶欠陥などを抑制するために、半導体層の全ての膜厚に対して成膜温度を低くする必要がなくなり、スループットの低下を抑制しつつ、組成の異なる半導体層の結晶品質を向上させることが可能となる。
また、本発明の一態様に係る半導体装置によれば、絶縁層が形成された半導体基板と、前記絶縁層と前記半導体基板との間に配置され、エピタキシャル成長にて成膜されたバッファ層と、前記絶縁層上に配置され、エピタキシャル成長にて成膜された半導体層と、前記半導体層上に形成されたゲート電極と、前記半導体層に形成され、前記ゲート電極の一方の側に配置されたソース層と、前記半導体層に形成され、前記ゲート電極の他方の側に配置されたドレイン層とを備えることを特徴とする。
これにより、半導体層下に絶縁層を配置するための空洞部を形成するために、組成の異なる半導体層を成膜する場合においても、エピタキシャル成長にて成膜された清浄度の高いバッファ層上に半導体層を直接成膜することが可能となる。このため、組成の異なる半導体層を半導体基板上に直接成膜する必要がなくなり、半導体基板の表面の汚染が半導体層の結晶品質に影響を及ぼすことを抑制することができる。このため、SOI基板を用いることなく、半導体層上にSOIトランジスタを形成することが可能となるとともに、絶縁層上に配置された半導体層の結晶品質を向上させることが可能となり、SOIトランジスタの低価格化および高品質化を図ることが可能となる。
また、本発明の一態様に係る半導体基板の製造方法によれば、第1半導体層を半導体基板上にエピタキシャル成長にて第1成膜温度で成膜する工程と、前記第1成膜温度から第2成膜温度に昇温させた後、前記第1半導体層よりもエッチングレートが小さな第2半導体層をエピタキシャル成長にて前記第1半導体層上に成膜する工程と、前記第1半導体層よりもエッチングレートが小さな材料で構成され、前記第2半導体層を前記半導体基板上で支持する支持体を形成する工程と、前記第1半導体層の一部を前記第2半導体層から露出させる露出部を形成する工程と、前記露出部を介して第1半導体層を選択的にエッチングすることにより、前記第1半導体層が除去された空洞部を前記半導体基板と前記第2半導体層との間に形成する工程と、前記空洞部内に埋め込まれた埋め込み絶縁層を形成する工程とを備えることを特徴とする。
これにより、第1半導体層の成膜時には成膜温度を低くして表面荒れや結晶欠陥などを抑制することが可能となるとともに、第2半導体層の成膜時には成膜温度を高くして成膜時間を短縮することが可能となる。このため、スループットの低下を抑制しつつ、第1半導体層上に積層された第2半導体層の結晶品質を向上させることが可能となり、SOI基板を用いることなく、結晶品質の良いSOI層を安価に形成することができる。
また、本発明の一態様に係る半導体基板の製造方法によれば、第1半導体層を半導体基板上にエピタキシャル成長にて第1成膜温度で成膜する工程と、前記第1成膜温度から第2成膜温度に昇温させながら、前記第1半導体層よりもエッチングレートが小さな第2半導体層をエピタキシャル成長にて前記第1半導体層上に成膜する工程と、前記第1半導体層よりもエッチングレートが小さな材料で構成され、前記第2半導体層を前記半導体基板上で支持する支持体を形成する工程と、前記第1半導体層の一部を前記第2半導体層から露出させる露出部を形成する工程と、前記露出部を介して第1半導体層を選択的にエッチングすることにより、前記第1半導体層が除去された空洞部を前記半導体基板と前記第2半導体層との間に形成する工程と、前記空洞部内に埋め込まれた埋め込み絶縁層を形成する工程とを備えることを特徴とする。
これにより、第1半導体層の表面荒れや結晶欠陥などを低減させた上で、第2半導体層の成膜時には成膜温度を高くして成膜レートを増加させることが可能となるとともに、昇温中にも第2半導体層を成膜させることができ、第2半導体層の成膜時間を短縮することが可能となる。このため、スループットの低下を抑制しつつ、第1半導体層上に積層された第2半導体層の結晶品質を向上させることが可能となり、SOI基板を用いることなく、結晶品質の良いSOI層を安価に形成することができる。
また、本発明の一態様に係る半導体基板の製造方法によれば、第1半導体層を半導体基板上にエピタキシャル成長にて第1成膜温度で成膜する工程と、前記第1半導体層よりもエッチングレートが小さな第2半導体層をエピタキシャル成長にて前記第1半導体層上に前記第1成膜温度で成膜する工程と、前記第2半導体層を前記第1半導体層上にエピタキシャル成長にて前記第1成膜温度よりも高い第2成膜温度で成膜する工程と、前記第1半導体層よりもエッチングレートが小さな材料で構成され、前記第2半導体層を前記半導体基板上で支持する支持体を形成する工程と、前記第1半導体層の一部を前記第2半導体層から露出させる露出部を形成する工程と、前記露出部を介して第1半導体層を選択的にエッチングすることにより、前記第1半導体層が除去された空洞部を前記半導体基板と前記第2半導体層との間に形成する工程と、前記空洞部内に埋め込まれた埋め込み絶縁層を形成する工程とを備えることを特徴とする。
これにより、第1半導体層の成膜時には成膜温度を低くして表面荒れや結晶欠陥などを抑制することが可能となるとともに、最初に成膜温度を低くして第2半導体層の一部を成膜した後に、成膜温度を高くして第2半導体層の成膜を続行することができる。このため、第2半導体層の成膜温度を上昇させた場合においても、第1半導体層が露出されたまま第1半導体層が高温に曝されることを防止することができ、チャンバからの不純物が第1半導体層に付着することを抑制することが可能となる。また、第1半導体層を第2半導体層にて押さえ込みながら第2半導体層の成膜温度を上昇させることができ、第2半導体層の成膜温度を上昇させた場合においても、第1半導体層の歪み緩和を抑制することができる。このため、第2半導体層の面荒れや結晶欠陥などを抑制ししつつ、第2半導体層の成膜時間を短縮することが可能となり、スループットの低下を抑制しつつ、第1半導体層上に積層された第2半導体層の結晶品質を向上させることが可能となる。
また、本発明の一態様に係る半導体基板の製造方法によれば、前記第2半導体層を成膜する直前に前記第1半導体層の成膜温度を降下させる工程を備えることを特徴とする。
これにより、第1半導体層の成膜時間の増大を抑制しつつ、第1半導体層の表層の面荒れや結晶欠陥などを低減することができ、第1半導体層上に積層された第2半導体層の結晶品質をより一層向上させることが可能となる。
また、本発明の一態様に係る半導体基板の製造方法によれば、半導体基板と同じ材質で構成されたバッファ層を前記半導体基板上にエピタキシャル成長にて成膜する工程と、前記バッファ層上に第1半導体層をエピタキシャル成長にて成膜する工程と、前記第1半導体層よりもエッチングレートが小さな第2半導体層をエピタキシャル成長にて前記第1半導体層上に成膜する工程と、前記第1半導体層よりもエッチングレートが小さな材料で構成され、前記第2半導体層を前記半導体基板上で支持する支持体を形成する工程と、前記第1半導体層の一部を前記第2半導体層から露出させる露出部を形成する工程と、前記露出部を介して第1半導体層を選択的にエッチングすることにより、前記第1半導体層が除去された空洞部を前記半導体基板と前記第2半導体層との間に形成する工程と、前記空洞部内に埋め込まれた埋め込み絶縁層を形成する工程とを備えることを特徴とする。
これにより、半導体基板の表面の汚染がバッファ層の結晶品質に影響を及ぼすことを抑制しつつ、半導体基板上にバッファ層を成膜させることが可能となるとともに、エピタキシャル成長にて成膜された清浄度の高いバッファ層上に第1半導体層を直接成膜することが可能となる。このため、半導体基板の表面の汚染が第1半導体層の結晶品質に影響を及ぼすことを抑制することができ、第1半導体層上に積層される第2半導体層の結晶品質を向上させることが可能となる。この結果、SOI基板を用いることなく、結晶品質の良いSOI層を安価に形成することができる。
また、本発明の一態様に係る半導体基板の製造方法によれば、前記バッファ層を前記半導体基板上に成膜する前に、前記バッファ層の成膜温度よりも高い温度に前記半導体基板の温度を一旦昇温させる工程をさらに備えることを特徴とする。
これにより、半導体基板表面の汚染物を除去してからバッファ層を半導体基板上に成膜することができ、半導体基板上に成膜されるバッファ層の結晶品質を向上させることが可能となる。
また、本発明の一態様に係る半導体基板の製造方法によれば、半導体基板の温度を昇温させる工程と、前記昇温された半導体基板の温度を第1成膜温度に下降させながら、前記半導体基板と同じ材質で構成されたバッファ層を前記半導体基板上にエピタキシャル成長にて成膜する工程と、前記バッファ層上に第1半導体層をエピタキシャル成長にて前記第1成膜温度で成膜する工程と、前記第1成膜温度から第2成膜温度に昇温させながら、前記第1半導体層よりもエッチングレートが小さな第2半導体層を前記第1半導体層上にエピタキシャル成長にて成膜する工程と、前記第1半導体層よりもエッチングレートが小さな材料で構成され、前記第2半導体層を前記半導体基板上で支持する支持体を形成する工程と、前記第1半導体層の一部を前記第2半導体層から露出させる露出部を形成する工程と、前記露出部を介して第1半導体層を選択的にエッチングすることにより、前記第1半導体層が除去された空洞部を前記半導体基板と前記第2半導体層との間に形成する工程と、前記空洞部内に埋め込まれた埋め込み絶縁層を形成する工程とを備えることを特徴とする。
これにより、エピタキシャル成長にて成膜された清浄度の高いバッファ層上に第1半導体層を直接成膜することが可能となり、半導体基板表面の汚染が第1半導体層の結晶品質に影響を及ぼすことを抑制することができる。また、第1半導体層の成膜時には成膜温度を低くして表面荒れや結晶欠陥などを抑制することが可能となるとともに、第2半導体層の成膜時には成膜温度を高くして成膜時間を短縮することが可能となる。このため、スループットの低下を抑制しつつ、第1半導体層上に積層される第2半導体層の結晶品質を向上させることが可能となり、SOI基板を用いることなく、結晶品質の良いSOI層を安価に形成することができる。
また、本発明の一態様に係る半導体装置の製造方法によれば、第1半導体層を半導体基板上にエピタキシャル成長にて第1成膜温度で成膜する工程と、前記第1成膜温度から第2成膜温度に昇温させた後、前記第1半導体層よりもエッチングレートが小さな第2半導体層をエピタキシャル成長にて前記第1半導体層上に成膜する工程と、前記第1半導体層よりもエッチングレートが小さな材料で構成され、前記第2半導体層を前記半導体基板上で支持する支持体を形成する工程と、前記第1半導体層の一部を前記第2半導体層から露出させる露出部を形成する工程と、前記露出部を介して第1半導体層を選択的にエッチングすることにより、前記第1半導体層が除去された空洞部を前記半導体基板と前記第2半導体層との間に形成する工程と、前記空洞部内に埋め込まれた埋め込み絶縁層を形成する工程と、前記第2半導体層上にゲート電極を形成する工程と、前記ゲート電極の一方の側に配置されたソース層および前記ゲート電極の他方の側に配置されたドレイン層を前記第2半導体層に形成する工程とを備えることを特徴とする。
これにより、第1半導体層の成膜時には成膜温度を低くして表面荒れや結晶欠陥などを抑制することが可能となるとともに、第2半導体層の成膜時には成膜温度を高くして成膜時間を短縮することが可能となり、スループットの低下を抑制しつつ、第1半導体層上に積層された第2半導体層の結晶品質を向上させることが可能となる。また、第2半導体層の結晶品質を劣化させることなく、第2半導体層下の第1半導体層を除去することが可能となるとともに、第2半導体層下の空洞部に埋め込み絶縁層を形成することが可能となる。このため、SOI基板を用いることなく、第2半導体層上にSOIトランジスタを形成することが可能となるとともに、絶縁層上に配置された第2半導体層の結晶品質を向上させることが可能となり、SOIトランジスタの低価格化および高品質化を図ることが可能となる。
また、本発明の一態様に係る半導体装置の製造方法によれば、第1半導体層を半導体基板上にエピタキシャル成長にて第1成膜温度で成膜する工程と、前記第1成膜温度から第2成膜温度に昇温させながら、前記第1半導体層よりもエッチングレートが小さな第2半導体層をエピタキシャル成長にて前記第1半導体層上に成膜する工程と、前記第1半導体層よりもエッチングレートが小さな材料で構成され、前記第2半導体層を前記半導体基板上で支持する支持体を形成する工程と、前記第1半導体層の一部を前記第2半導体層から露出させる露出部を形成する工程と、前記露出部を介して第1半導体層を選択的にエッチングすることにより、前記第1半導体層が除去された空洞部を前記半導体基板と前記第2半導体層との間に形成する工程と、前記空洞部内に埋め込まれた埋め込み絶縁層を形成する工程と、前記第2半導体層上にゲート電極を形成する工程と、前記ゲート電極の一方の側に配置されたソース層および前記ゲート電極の他方の側に配置されたドレイン層を前記第2半導体層に形成する工程とを備えることを特徴とする。
これにより、第2半導体層の成膜時には成膜温度を高くして成膜レートを増加させることが可能となるとともに、昇温中にも第2半導体層を成膜させることができ、第1半導体層の表面荒れや結晶欠陥を抑制しつつ、第2半導体層の成膜時間を短縮することが可能となる。また、第2半導体層の結晶品質を劣化させることなく、第2半導体層下の第1半導体層を除去することが可能となるとともに、第2半導体層下の空洞部に埋め込み絶縁層を形成することが可能となる。このため、SOI基板を用いることなく、第2半導体層上にSOIトランジスタを形成することが可能となるとともに、絶縁層上に配置された第2半導体層の結晶品質を向上させることが可能となり、SOIトランジスタの低価格化および高品質化を図ることが可能となる。
また、本発明の一態様に係る半導体装置の製造方法によれば、第1半導体層を半導体基板上にエピタキシャル成長にて第1成膜温度で成膜する工程と、前記第1半導体層よりもエッチングレートが小さな第2半導体層をエピタキシャル成長にて前記第1半導体層上に前記第1成膜温度で成膜する工程と、前記第2半導体層を前記第1半導体層上にエピタキシャル成長にて前記第1成膜温度よりも高い第2成膜温度で成膜する工程と、前記第1半導体層よりもエッチングレートが小さな材料で構成され、前記第2半導体層を前記半導体基板上で支持する支持体を形成する工程と、前記第1半導体層の一部を前記第2半導体層から露出させる露出部を形成する工程と、前記露出部を介して第1半導体層を選択的にエッチングすることにより、前記第1半導体層が除去された空洞部を前記半導体基板と前記第2半導体層との間に形成する工程と、前記空洞部内に埋め込まれた埋め込み絶縁層を形成する工程と、前記第2半導体層上にゲート電極を形成する工程と、前記ゲート電極の一方の側に配置されたソース層および前記ゲート電極の他方の側に配置されたドレイン層を前記第2半導体層に形成する工程とを備えることを特徴とする。
これにより、チャンバからの不純物が第1半導体層に付着することを抑制することが可能となるとともに、第1半導体層を第2半導体層にて押さえ込みながら第2半導体層の成膜温度を上昇させることができ、第2半導体層の成膜温度を上昇させた場合においても、第1半導体層の歪み緩和を抑制することができる。また、第2半導体層の結晶品質を劣化させることなく、第2半導体層下の第1半導体層を除去することが可能となるとともに、第2半導体層下の空洞部に埋め込み絶縁層を形成することが可能となる。このため、SOI基板を用いることなく、第2半導体層上にSOIトランジスタを形成することが可能となるとともに、絶縁層上に配置された第2半導体層の結晶品質を向上させることが可能となり、SOIトランジスタの低価格化および高品質化を図ることが可能となる。
また、本発明の一態様に係る半導体装置の製造方法によれば、半導体基板と同じ材質で構成されたバッファ層を前記半導体基板上にエピタキシャル成長にて成膜する工程と、前記バッファ層上に第1半導体層をエピタキシャル成長にて成膜する工程と、前記第1半導体層よりもエッチングレートが小さな第2半導体層をエピタキシャル成長にて前記第1半導体層上に成膜する工程と、前記第1半導体層よりもエッチングレートが小さな材料で構成され、前記第2半導体層を前記半導体基板上で支持する支持体を形成する工程と、前記第1半導体層の一部を前記第2半導体層から露出させる露出部を形成する工程と、前記露出部を介して第1半導体層を選択的にエッチングすることにより、前記第1半導体層が除去された空洞部を前記半導体基板と前記第2半導体層との間に形成する工程と、前記空洞部内に埋め込まれた埋め込み絶縁層を形成する工程と、前記第2半導体層上にゲート電極を形成する工程と、前記ゲート電極の一方の側に配置されたソース層および前記ゲート電極の他方の側に配置されたドレイン層を前記第2半導体層に形成する工程とを備えることを特徴とする。
これにより、半導体基板の表面の汚染が第1半導体層の結晶品質に影響を及ぼすことを抑制することができ、第1半導体層上に積層される第2半導体層の結晶品質を向上させることが可能となる。また、第2半導体層の結晶品質を劣化させることなく、第2半導体層下の第1半導体層を除去することが可能となるとともに、第2半導体層下の空洞部に埋め込み絶縁層を形成することが可能となる。このため、SOI基板を用いることなく、半導体層上にSOIトランジスタを形成することが可能となるとともに、絶縁層上に配置された半導体層の結晶品質を向上させることが可能となり、SOIトランジスタの低価格化および高品質化を図ることが可能となる。
また、本発明の一態様に係る半導体装置の製造方法によれば、半導体基板の温度を昇温させる工程と、前記昇温された半導体基板の温度を第1成膜温度に下降させながら、前記半導体基板と同じ材質で構成されたバッファ層を前記半導体基板上にエピタキシャル成長にて成膜する工程と、前記バッファ層上に第1半導体層をエピタキシャル成長にて前記第1成膜温度で成膜する工程と、前記第1成膜温度から第2成膜温度に昇温させながら、前記第1半導体層よりもエッチングレートが小さな第2半導体層を前記第1半導体層上にエピタキシャル成長にて成膜する工程と、前記第1半導体層よりもエッチングレートが小さな材料で構成され、前記第2半導体層を前記半導体基板上で支持する支持体を形成する工程と、前記第1半導体層の一部を前記第2半導体層から露出させる露出部を形成する工程と、前記露出部を介して第1半導体層を選択的にエッチングすることにより、前記第1半導体層が除去された空洞部を前記半導体基板と前記第2半導体層との間に形成する工程と、前記空洞部内に埋め込まれた埋め込み絶縁層を形成する工程と、前記第2半導体層上にゲート電極を形成する工程と、前記ゲート電極の一方の側に配置されたソース層および前記ゲート電極の他方の側に配置されたドレイン層を前記第2半導体層に形成する工程とを備えることを特徴とする。
これにより、半導体基板表面の汚染が第1半導体層の結晶品質に影響を及ぼすことを抑制することが可能となるとともに、第2半導体層の成膜時には成膜温度を高くして成膜時間を短縮することが可能となる。また、第2半導体層の結晶品質を劣化させることなく、第2半導体層下の第1半導体層を除去することが可能となるとともに、第2半導体層下の空洞部に埋め込み絶縁層を形成することが可能となる。このため、SOI基板を用いることなく、第2半導体層上にSOIトランジスタを形成することが可能となるとともに、絶縁層上に配置された第2半導体層の結晶品質を向上させることが可能となり、SOIトランジスタの低価格化および高品質化を図ることが可能となる。
以下、本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法について図面を参照しながら説明する。
図1、図6および図8は、本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図、図7(a)は、本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す平面図、図7(b)は、図7(a)のA1−A1´線で切断した断面図、図7(c)は、図7(a)のB1−B1´線で切断した断面図である。
図1(a)において、例えば、半導体基板1の熱酸化を行うことにより、半導体基板1の表面に熱酸化膜2を形成する。なお、半導体基板1の材質としては、例えば、Si、Ge、SiGe、SiC、SiSn、PbS、GaAs、InP、GaP、GaNまたはZnSeなどを用いることができる。そして、フォトリソグラフィー技術およびエッチング技術を用いて熱酸化膜2をパターニングすることにより、半導体基板1の表面の一部を露出させる開口部2aを形成する。
次に、図1(b)に示すように、熱酸化膜2をマスクとしてエピタキシャル成長を行うことにより、第1半導体層5および第2半導体層6を半導体基板1上に順次選択的に形成する。ここで、熱酸化膜2上には、第1半導体層5および第2半導体層6はエピタキシャル成長しないので、熱酸化膜2を形成してから第1半導体層5および第2半導体層6のエピタキシャル成長を行うことにより、第1半導体層5および第2半導体層6を半導体基板1に選択的に形成することができる。
なお、第1半導体層5は、半導体基板1および第2半導体層6よりもエッチングレートが大きな材質を用いることができ、第1半導体層5および第2半導体層6の材質としては、例えば、Si、Ge、SiGe、SiC、SiSn、PbS、GaAs、InP、GaP、GaNまたはZnSeなどの中から選択された組み合わせを用いることができる。特に、半導体基板1がSiの場合、第1半導体層5としてSiGe、第2半導体層6してSiを用いることが好ましい。これにより、第1半導体層5と第2半導体層6との間の格子整合をとることを可能としつつ、第1半導体層5と第2半導体層6との間の選択比を確保することができる。なお、第1半導体層5および第2半導体層6の膜厚は、例えば、10〜200nm程度とすることができる。
また、第1半導体層5および第2半導体層6を半導体基板1上にエピタキシャル成長を行う場合、第1半導体層5の成膜温度よりも第2半導体層6の成膜温度を高くすることができる。
以下、第1半導体層5および第2半導体層6の成膜時の温度プロファイルについて、第1半導体層5としてSiGe、第2半導体層6としてSiを用いた場合を例にとって説明する。
図2は、図1の第1半導体層5および第2半導体層6の成膜時の温度プロファイルの第1の例を示す図である。
図2において、成膜温度がH1に設定された状態で、Si26ガスおよびGeH4ガスをチャンバ内に導入し、SiGe層を半導体基板1上にエピタキシャル成長させる(T1)。なお、SiGe層の成膜温度H1は、例えば、450℃に設定することができる。また、SiGe層のGe濃度は、例えば、30〜60%程度とすることができる。そして、SiGe層の成膜が終了すると、Si26ガスおよびGeH4ガスを遮断し、チャンバ内の温度を昇温させる(T2)。そして、成膜温度がH2に達すると、Si26ガスをチャンバ内に導入し、Si層をSiGe層上にエピタキシャル成長させる(T3)。なお、Si層の成膜温度H2は、例えば、600℃に設定することができる。そして、Si層の成膜が終了すると、Si26ガスを遮断する。
これにより、SiGe層の成膜時には成膜温度H1を低くして表面荒れや結晶欠陥などを抑制することが可能となるとともに、Si層の成膜時には成膜温度H2を高くして成膜レートを上昇させ、成膜時間を短縮することが可能となる。このため、スループットの低下を抑制しつつ、SiGe層上に積層されたSi層の結晶品質を向上させることが可能となり、SOI基板を用いることなく、結晶品質の良いSOI層を安価に形成することができる。
また、SiGe層の成膜温度H1をSi層の成膜温度H2よりも低くすることにより、SiGe層のGe濃度を高めた場合においても、SiGe層の成膜レートの低下を抑制しつつ、SiGe層の臨界膜厚を大きくすることができる。このため、スループットの低下を抑制しつつ、SiGeのSiに対するエッチング時の選択比を上昇させることができ、SOI基板を用いることなく、SOI層の面積を拡大することができる。
図3は、図1の第1半導体層5および第2半導体層6の成膜時の温度プロファイルの第2の例を示す図である。
図3において、成膜温度がH1に設定された状態で、Si26ガスおよびGeH4ガスをチャンバ内に導入し、SiGe層を半導体基板1上にエピタキシャル成長させる(T11)。そして、SiGe層の成膜が終了すると、Si26ガスを流したまま、GeH4ガスを遮断し、Si層の膜厚の一部をSiGe層上に成膜温度H1でエピタキシャル成長させる(T12)。なお、成膜温度H1で成膜されるSi層の膜厚は、例えば、数nm程度とすることができる。
そして、成膜温度H1でSi層の膜厚の一部がSiGe上に成膜されると、Si26ガスを遮断し、チャンバ内の温度を昇温させる(T13)。そして、成膜温度がH2に達すると、Si26ガスをチャンバに再び導入し、Si層をSiGe層上にエピタキシャル成長させる(T14)。そして、Si層の成膜が終了すると、Si26ガスを遮断する。
これにより、SiGe層の成膜時には成膜温度H1を低くして表面荒れや結晶欠陥などを抑制することが可能となるとともに、最初に成膜温度H1を低くしてSiの膜厚の一部を成膜した後に、成膜温度H2を高くしてSi層の成膜を続行することができる。このため、Siの成膜温度H1を上昇させた場合においても、SiGeが露出されたままSiGeが高温に曝されることを防止することができ、チャンバからの不純物がSiGe層に付着することを抑制することが可能となる。また、SiGe層をSi層にて押さえ込みながらSi層の成膜温度を上昇させることができ、Si層の成膜温度を上昇させた場合においても、SiGe層の歪み緩和を抑制することができる。このため、Si層の面荒れや結晶欠陥などを抑制ししつつ、Si層の成膜時間を短縮することが可能となり、スループットの低下を抑制しつつ、SiGe層上に積層されたSi層の結晶品質を向上させることが可能となる。
図4は、図1の第1半導体層5および第2半導体層6の成膜時の温度プロファイルの第3の例を示す図である。
図4において、成膜温度がH1に設定された状態で、Si26ガスおよびGeH4ガスをチャンバ内に導入し、SiGe層を半導体基板1上にエピタキシャル成長させる(T21)。そして、SiGe層の成膜が終了すると、Si26ガスを流したまま、GeH4ガスを遮断し、チャンバ内の温度を昇温させながら、Si層をSiGe層上にエピタキシャル成長させる(T22)。そして、チャンバ内の温度がH2に達すると、チャンバ内の温度を一定に維持しながら、Si26ガスを流し続け、Si層をSiGe層上にエピタキシャル成長させる(T23)。そして、Si層の成膜が終了すると、Si26ガスを遮断する。
これにより、SiGe層の表面荒れや結晶欠陥などを低減させた上で、Si層の成膜時には成膜温度H2を高くして成膜レートを増加させることが可能となるとともに、昇温中にもSi層を成膜させることができ、Si層の成膜時間を短縮することが可能となる。このため、スループットの低下を抑制しつつ、SiGe層上に積層されたSi層の結晶品質を向上させることが可能となり、SOI基板を用いることなく、結晶品質の良いSOI層を安価に形成することができる。
図5は、第1半導体層5および第2半導体層6の成膜時の温度プロファイルの第4の例を示す図である。
図5において、成膜温度がH1に設定された状態で、Si26ガスおよびGeH4ガスをチャンバ内に導入し、SiGe層を半導体基板1上にエピタキシャル成長させる(T31)。そして、SiGe層の成膜の終了直前でチャンバ内の温度を降下させ、チャンバ内の温度をT3に設定する(T32)。そして、SiGe層の成膜が終了すると、Si26ガスを流したまま、GeH4ガスを遮断し、チャンバ内の温度を昇温させながら、Si層をSiGe層上にエピタキシャル成長させる(T33)。そして、チャンバ内の温度がH2に達すると、チャンバ内の温度を一定に維持しながら、Si26ガスを流し続け、Si層をSiGe層上にエピタキシャル成長させる(T34)。そして、Si層の成膜が終了すると、Si26ガスを遮断する。
これにより、SiGe層の成膜時間の増大を抑制しつつ、SiGe層の表層の面荒れや結晶欠陥などをより一層低減することができ、SiGe層上に積層されたSiの結晶品質をより一層向上させることが可能となる。
次に、図6(a)に示すように、第1半導体層5および第2半導体層6が半導体基板1上に選択的に形成されると、半導体基板1および1第2半導体層6の熱酸化により半導体基板1および第2半導体層6の表面に犠牲酸化膜4を形成する。
次に、図6(b)に示すように、第2半導体層6が覆われるようにして犠牲酸化膜4上に、CVDなどの方法により酸化防止膜8を形成する。なお、酸化防止膜8としては、例えば、シリコン窒化膜を用いることができる。
次に、図7に示すように、フォトリソグラフィー技術およびエッチング技術を用いて酸化防止膜8および犠牲酸化膜4をパターニングすることにより、第1半導体層5の端部の一部を露出させる開口面9を酸化防止膜8および犠牲酸化膜4に形成する。ここで、第1半導体層5の端部の一部を露出させる場合、第1半導体層5の端部の残りの一部は酸化防止膜8で覆われたままにする。
そして、開口面9を介してエッチングガスまたはエッチング液を第1半導体層5に接触させることにより、第1半導体層5をエッチング除去し、半導体基板1と第2半導体層6との間に空洞部10を形成する。
ここで、第1半導体層5の端部の一部を露出させる開口面9を酸化防止膜8に形成することにより、第2半導体層6下の第1半導体層5にエッチングガスまたはエッチング液を接触させることが可能となり、半導体基板1と第2半導体層6との間に空洞部10を形成することができる。また、第1半導体層5の端部の残りの一部は酸化防止膜8で覆われたままにすることにより、第1半導体層5が除去された場合においても、第2半導体層6を酸化防止膜8にて半導体基板1上で支持することが可能となる。
なお、半導体基板1および第2半導体層6がSi、第1半導体層5がSiGeの場合、第1半導体層5のエッチング液としてフッ硝酸を用いることが好ましい。これにより、SiとSiGeの選択比として1:100〜1000程度を得ることができ、半導体基板1および第2半導体層6のオーバーエッチングを抑制しつつ、第1半導体層5を除去することが可能となる。また、第1半導体層5のエッチング液としてフッ硝酸過水、アンモニア過水、あるいはフッ酢酸過水などを用いても良い。
次に、図8(a)に示すように、半導体基板1および第2半導体層6の熱酸化を行うことにより、半導体基板1と第2半導体層6との間の空洞部10に酸化膜11を形成するとともに、第2半導体層6の周囲に素子分離膜3を形成する。なお、酸化膜11を形成した後、高温アニールを行うようにしてもよい。
また、図8(a)の方法では、半導体基板1および第2半導体層6の熱酸化を行うことにより、半導体基板1と第2半導体層6との間の空洞部9に酸化膜11を形成する方法について説明したが、化学気相成長法にて半導体基板1と第2半導体層6との間の空洞部9に絶縁膜を成膜させることにより、半導体基板1と第2半導体層6との間の空洞部9を絶縁膜で埋め込むようにしてもよい。これにより、第2半導体層6の膜減りを防止しつつ、半導体基板1と第2半導体層6との間の空洞部9を酸化膜以外の材料で埋め込むことが可能となる。このため、第2半導体層6の裏面側に配置される絶縁体の厚膜化を図ることが可能となるとともに、誘電率を低下させることが可能となり、第2半導体層6の裏面側の寄生容量を低減させることができる。
次に、図8(b)に示すように、酸化防止膜8および犠牲酸化膜4を除去することにより、第2半導体層6の表面を露出させる。
次に、図8(c)に示すように、第2半導体層6の表面の熱酸化を行うことにより、第2半導体層6の表面にゲート絶縁膜20を形成する。そして、ゲート絶縁膜20が形成された第2半導体層6上に、CVDなどの方法により多結晶シリコン層を形成する。そして、フォトリソグラフィー技術およびエッチング技術を用いて多結晶シリコン層をパターニングすることにより、第2半導体層6上にゲート電極21を形成する。
次に、ゲート電極21をマスクとして、As、P、Bなどの不純物を第2半導体層6内にイオン注入することにより、ゲート電極21の両側にそれぞれ配置された低濃度不純物導入層からなるLDD層を第2半導体層6に形成する。そして、CVDなどの方法により、LDD層が形成された第2半導体層6上に絶縁層を形成し、RIEなどの異方性エッチングを用いて絶縁層をエッチバックすることにより、ゲート電極21の側壁にサイドウォール22を形成する。そして、ゲート電極21およびサイドウォール22をマスクとして、As、P、Bなどの不純物を第2半導体層6内にイオン注入することにより、サイドウォール22の側方にそれぞれ配置された高濃度不純物導入層からなるソース/ドレイン層23を第2半導体層6に形成する。
これにより、第2半導体層6の結晶品質を劣化させることなく、第2半導体層6下の第1半導体層5を除去することが可能となるとともに、第2半導体層5下の空洞部9に酸化膜11を形成することが可能となる。このため、SOI基板を用いることなく、第2半導体層6上にSOIトランジスタを形成することが可能となるとともに、酸化膜11上に配置された第2半導体層6の結晶品質を向上させることが可能となり、SOIトランジスタの低価格化および高品質化を図ることが可能となる。
図9、図12および図14は、本発明の第2実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図、図13(a)は、本発明の第2実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す平面図、図13(b)は、図13(a)のA2−A2´線で切断した断面図、図13(c)は、図13(a)のB2−B2´線で切断した断面図である。
図9(a)において、例えば、半導体基板31の熱酸化を行うことにより、半導体基板31の表面に熱酸化膜2を形成する。そして、フォトリソグラフィー技術およびエッチング技術を用いて熱酸化膜32をパターニングすることにより、半導体基板31の表面の一部を露出させる開口部32aを形成する。
次に、図9(b)に示すように、熱酸化膜32をマスクとしてエピタキシャル成長を行うことにより、バッファ層37、第1半導体層35および第2半導体層36を半導体基板31上に順次選択的に形成する。なお、第1半導体層35は、半導体基板31および第2半導体層36よりもエッチングレートが大きな材質を用いることができ、特に、半導体基板31がSiの場合、第1半導体層35としてSiGe、第2半導体層36してSiを用いることが好ましい。また、バッファ層37は、半導体基板31と同一の材質を用いることができ、半導体基板3がSiの場合、バッファ層37としてSiを用いることが好ましい。また、バッファ層37の膜厚は、1〜100nm程度の範囲に設定することができる。
以下、バッファ層37、第1半導体層35および第2半導体層36の成膜時の温度プロファイルについて、第1半導体層35としてSiGe、半導体基板31、バッファ層37および第2半導体層36としてSiを用いた場合を例にとって説明する。
図10は、図9のバッファ層37、第1半導体層35および第2半導体層36の成膜時の温度プロファイルの第1の例を示す図である。
図10において、Si26ガスおよびGeH4ガスを遮断した状態でチャンバ内の温度をH4まで昇温させた後、チャンバ内の温度をH1まで降下させる(T41)。なお、温度H4は、例えば、750℃に設定することができる。ここで、エピタキシャル成長させる前に、Si基板の温度を一旦昇温させることで、Si基板表面の汚染物を除去してからエピタキシャル成長させることができ、Si基板上に成膜されるエピタキシャル層の結晶品質を向上させることが可能となる。
そして、成膜温度がH1に設定された状態で、Si26ガスをチャンバ内に導入し、Si層をSi基板上にエピタキシャル成長させる(T42)。そして、Si層の成膜が終了すると、Si26ガスを流しながら、GeH4ガスをチャンバ内に導入し、SiGe層をSi層上に成膜温度H1にてエピタキシャル成長させる(T43)。そして、SiGe層の成膜が終了すると、Si26ガスを流したまま、GeH4ガスを遮断し、Si層をSiGe層上に成膜温度H1でエピタキシャル成長させる(T44)。
そして、成膜温度H1でSi層がSiGe上に成膜されると、Si26ガスを遮断し、チャンバ内の温度を昇温させる(T45)。そして、成膜温度がH2に達すると、Si26ガスをチャンバに再び導入し、Si層をSi層上にエピタキシャル成長させる(T46)。そして、Si層の成膜が終了すると、Si26ガスを遮断する。
ここで、Si層をSi基板上にエピタキシャル成長させる場合、SiGe層をSi基板上にエピタキシャル成長させる場合に比べて、Si基板の表面の汚染が結晶品質に及ぼす悪影響を抑制することができる。このため、結晶品質の良好なSi層をSi基板上に成膜することが可能となるとともに、エピタキシャル成長にて成膜された清浄度の高いSi層上にSiGe層を成膜することが可能となる。この結果、Si基板の表面の汚染がSiGe層の結晶品質に影響を及ぼすことを抑制することができ、SiGe層上に積層されるSi層の結晶品質を向上させることが可能となる。
図11は、図9のバッファ層37、第1半導体層35および第2半導体層36の成膜時の温度プロファイルの第2の例を示す図である。
図11において、Si26ガスおよびGeH4ガスを遮断した状態でチャンバ内の温度をH4まで昇温させる(T51)。そして、チャンバ内の温度を温度H1まで降下させながら、Si26ガスをチャンバ内に導入し、Si層をSi基板上にエピタキシャル成長させる(T52)。そして、Si層の成膜が終了すると、Si26ガスを流しながら、GeH4ガスをチャンバ内に導入し、SiGe層をSi層上に成膜温度H1にてエピタキシャル成長させる(T53)。そして、SiGe層の成膜が終了すると、Si26ガスを流したまま、GeH4ガスを遮断し、チャンバ内の温度を昇温させながら、Si層をSiGe層上にエピタキシャル成長させる(T54)。そして、チャンバ内の温度がH2に達すると、チャンバ内の温度を一定に維持しながら、Si26ガスを流し続け、Si層をSiGe層上にエピタキシャル成長させる(T55)。そして、Si層の成膜が終了すると、Si26ガスを遮断する。
これにより、エピタキシャル成長にて成膜された清浄度の高いSi層上にSiGe層を成膜することが可能となり、Si基板表面の汚染がSiGe層の結晶品質に影響を及ぼすことを抑制することができる。また、SiGe層の成膜時には成膜温度H1を低くして表面荒れや結晶欠陥などを抑制することが可能となるとともに、Si層の成膜時には成膜温度H2を高くして成膜時間を短縮することが可能となる。このため、スループットの低下を抑制しつつ、SiGe層上に積層されるSi層の結晶品質を向上させることが可能となり、SOI基板を用いることなく、結晶品質の良いSOI層を安価に形成することができる。
次に、図12(a)に示すように、バッファ層37、第1半導体層35および第2半導体層36が半導体基板31上に選択的に形成されると、半導体基板31および第2半導体層36の熱酸化により半導体基板31および第2半導体層36の表面に犠牲酸化膜34を形成する。そして、図12(b)に示すように、第2半導体層36が覆われるようにして犠牲酸化膜34上に、CVDなどの方法により酸化防止膜38を形成する。
次に、図13に示すように、フォトリソグラフィー技術およびエッチング技術を用いて酸化防止膜38および犠牲酸化膜34をパターニングすることにより、第1半導体層35の端部の一部を露出させる開口面39を酸化防止膜38および犠牲酸化膜34に形成する。ここで、第1半導体層35の端部の一部を露出させる場合、第1半導体層35の端部の残りの一部は酸化防止膜38で覆われたままにする。
そして、開口面39を介してエッチングガスまたはエッチング液を第1半導体層35に接触させることにより、第1半導体層35をエッチング除去し、半導体基板31と第2半導体層36との間に空洞部40を形成する。
次に、図14(a)に示すように、半導体基板31および第2半導体層36の熱酸化を行うことにより、半導体基板31と第2半導体層36との間の空洞部40に酸化膜41を形成するとともに、第2半導体層36の周囲に素子分離膜33を形成する。そして、図14(b)に示すように、酸化防止膜38および犠牲酸化膜34を除去することにより、第2半導体層36の表面を露出させる。
次に、図14(c)に示すように、第2半導体層36の表面の熱酸化を行うことにより、第2半導体層36の表面にゲート絶縁膜50を形成する。そして、ゲート絶縁膜50が形成された第2半導体層36上に、CVDなどの方法により多結晶シリコン層を形成する。そして、フォトリソグラフィー技術およびエッチング技術を用いて多結晶シリコン層をパターニングすることにより、第2半導体層36上にゲート電極51を形成する。
次に、ゲート電極51をマスクとして、As、P、Bなどの不純物を第2半導体層36内にイオン注入することにより、ゲート電極51の両側にそれぞれ配置された低濃度不純物導入層からなるLDD層を第2半導体層36に形成する。そして、CVDなどの方法により、LDD層が形成された第2半導体層36上に絶縁層を形成し、RIEなどの異方性エッチングを用いて絶縁層をエッチバックすることにより、ゲート電極51の側壁にサイドウォール52を形成する。そして、ゲート電極51およびサイドウォール52をマスクとして、As、P、Bなどの不純物を第2半導体層36内にイオン注入することにより、サイドウォール52の側方にそれぞれ配置された高濃度不純物導入層からなるソース/ドレイン層53を第2半導体層36に形成する。
本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図。 図1の第1半導体層5および第2半導体層6の成膜時の温度プロファイルの第1の例を示す図。 図1の第1半導体層5および第2半導体層6の成膜時の温度プロファイルの第2の例を示す図。 図1の第1半導体層5および第2半導体層6の成膜時の温度プロファイルの第3の例を示す図。 図1の第1半導体層5および第2半導体層6の成膜時の温度プロファイルの第4の例を示す図。 本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図。 本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す図。 本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図。 本発明の第2実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図。 図9のバッファ層37、第1半導体層35および第2半導体層36の成膜時の温度プロファイルの第1の例を示す図。 図9のバッファ層37、第1半導体層35および第2半導体層36の成膜時の温度プロファイルの第2の例を示す図。 本発明の第2実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図。 本発明の第2実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す図。 本発明の第2実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図。
符号の説明
1、31 半導体基板、2、32 熱酸化膜、2a、32a 開口部、3、33 素子分離膜、4、34 犠牲酸化膜、5、35 第1半導体層、6、36 第2半導体層、8、38 酸化防止膜、9、39 開口面、10、40 空洞部、11、41 埋め込み酸化膜、20、50 ゲート絶縁膜、21、51 ゲート電極、22、52 サイドウォールスペーサ、23、53 ソース/ドレイン層、37 バッファ層

Claims (14)

  1. 絶縁層が形成された半導体基板と、
    前記絶縁層上に配置され、エピタキシャル成長にて異なる温度で成膜された半導体層と、
    前記半導体層上に形成されたゲート電極と、
    前記半導体層に形成され、前記ゲート電極の一方の側に配置されたソース層と、
    前記半導体層に形成され、前記ゲート電極の他方の側に配置されたドレイン層とを備えることを特徴とする半導体装置。
  2. 絶縁層が形成された半導体基板と、
    前記絶縁層と前記半導体基板との間に配置され、エピタキシャル成長にて成膜されたバッファ層と、
    前記絶縁層上に配置され、エピタキシャル成長にて成膜された半導体層と、
    前記半導体層上に形成されたゲート電極と、
    前記半導体層に形成され、前記ゲート電極の一方の側に配置されたソース層と、
    前記半導体層に形成され、前記ゲート電極の他方の側に配置されたドレイン層とを備えることを特徴とする半導体装置。
  3. 第1半導体層を半導体基板上にエピタキシャル成長にて第1成膜温度で成膜する工程と、
    前記第1成膜温度から第2成膜温度に昇温させた後、前記第1半導体層よりもエッチングレートが小さな第2半導体層をエピタキシャル成長にて前記第1半導体層上に成膜する工程と、
    前記第1半導体層よりもエッチングレートが小さな材料で構成され、前記第2半導体層を前記半導体基板上で支持する支持体を形成する工程と、
    前記第1半導体層の一部を前記第2半導体層から露出させる露出部を形成する工程と、
    前記露出部を介して第1半導体層を選択的にエッチングすることにより、前記第1半導体層が除去された空洞部を前記半導体基板と前記第2半導体層との間に形成する工程と、
    前記空洞部内に埋め込まれた埋め込み絶縁層を形成する工程とを備えることを特徴とする半導体基板の製造方法。
  4. 第1半導体層を半導体基板上にエピタキシャル成長にて第1成膜温度で成膜する工程と、
    前記第1成膜温度から第2成膜温度に昇温させながら、前記第1半導体層よりもエッチングレートが小さな第2半導体層をエピタキシャル成長にて前記第1半導体層上に成膜する工程と、
    前記第1半導体層よりもエッチングレートが小さな材料で構成され、前記第2半導体層を前記半導体基板上で支持する支持体を形成する工程と、
    前記第1半導体層の一部を前記第2半導体層から露出させる露出部を形成する工程と、
    前記露出部を介して第1半導体層を選択的にエッチングすることにより、前記第1半導体層が除去された空洞部を前記半導体基板と前記第2半導体層との間に形成する工程と、
    前記空洞部内に埋め込まれた埋め込み絶縁層を形成する工程とを備えることを特徴とする半導体基板の製造方法。
  5. 第1半導体層を半導体基板上にエピタキシャル成長にて第1成膜温度で成膜する工程と、
    前記第1半導体層よりもエッチングレートが小さな第2半導体層をエピタキシャル成長にて前記第1半導体層上に前記第1成膜温度で成膜する工程と、
    前記第2半導体層を前記第1半導体層上にエピタキシャル成長にて前記第1成膜温度よりも高い第2成膜温度で成膜する工程と、
    前記第1半導体層よりもエッチングレートが小さな材料で構成され、前記第2半導体層を前記半導体基板上で支持する支持体を形成する工程と、
    前記第1半導体層の一部を前記第2半導体層から露出させる露出部を形成する工程と、
    前記露出部を介して第1半導体層を選択的にエッチングすることにより、前記第1半導体層が除去された空洞部を前記半導体基板と前記第2半導体層との間に形成する工程と、
    前記空洞部内に埋め込まれた埋め込み絶縁層を形成する工程とを備えることを特徴とする半導体基板の製造方法。
  6. 前記第2半導体層を成膜する直前に前記第1半導体層の成膜温度を降下させる工程を備えることを特徴とする請求項3から5のいずれか1項記載の半導体基板の製造方法。
  7. 半導体基板と同じ材質で構成されたバッファ層を前記半導体基板上にエピタキシャル成長にて成膜する工程と、
    前記バッファ層上に第1半導体層をエピタキシャル成長にて成膜する工程と、
    前記第1半導体層よりもエッチングレートが小さな第2半導体層をエピタキシャル成長にて前記第1半導体層上に成膜する工程と、
    前記第1半導体層よりもエッチングレートが小さな材料で構成され、前記第2半導体層を前記半導体基板上で支持する支持体を形成する工程と、
    前記第1半導体層の一部を前記第2半導体層から露出させる露出部を形成する工程と、
    前記露出部を介して第1半導体層を選択的にエッチングすることにより、前記第1半導体層が除去された空洞部を前記半導体基板と前記第2半導体層との間に形成する工程と、
    前記空洞部内に埋め込まれた埋め込み絶縁層を形成する工程とを備えることを特徴とする半導体基板の製造方法。
  8. 前記バッファ層を前記半導体基板上に成膜する前に、前記バッファ層の成膜温度よりも高い温度に前記半導体基板の温度を一旦昇温させる工程をさらに備えることを特徴とする請求項7記載の半導体基板の製造方法。
  9. 半導体基板の温度を昇温させる工程と、
    前記昇温された半導体基板の温度を第1成膜温度に下降させながら、前記半導体基板と同じ材質で構成されたバッファ層を前記半導体基板上にエピタキシャル成長にて成膜する工程と、
    前記バッファ層上に第1半導体層をエピタキシャル成長にて前記第1成膜温度で成膜する工程と、
    前記第1成膜温度から第2成膜温度に昇温させながら、前記第1半導体層よりもエッチングレートが小さな第2半導体層を前記第1半導体層上にエピタキシャル成長にて成膜する工程と、
    前記第1半導体層よりもエッチングレートが小さな材料で構成され、前記第2半導体層を前記半導体基板上で支持する支持体を形成する工程と、
    前記第1半導体層の一部を前記第2半導体層から露出させる露出部を形成する工程と、
    前記露出部を介して第1半導体層を選択的にエッチングすることにより、前記第1半導体層が除去された空洞部を前記半導体基板と前記第2半導体層との間に形成する工程と、
    前記空洞部内に埋め込まれた埋め込み絶縁層を形成する工程とを備えることを特徴とする半導体基板の製造方法。
  10. 第1半導体層を半導体基板上にエピタキシャル成長にて第1成膜温度で成膜する工程と、
    前記第1成膜温度から第2成膜温度に昇温させた後、前記第1半導体層よりもエッチングレートが小さな第2半導体層をエピタキシャル成長にて前記第1半導体層上に成膜する工程と、
    前記第1半導体層よりもエッチングレートが小さな材料で構成され、前記第2半導体層を前記半導体基板上で支持する支持体を形成する工程と、
    前記第1半導体層の一部を前記第2半導体層から露出させる露出部を形成する工程と、
    前記露出部を介して第1半導体層を選択的にエッチングすることにより、前記第1半導体層が除去された空洞部を前記半導体基板と前記第2半導体層との間に形成する工程と、
    前記空洞部内に埋め込まれた埋め込み絶縁層を形成する工程と、
    前記第2半導体層上にゲート電極を形成する工程と、
    前記ゲート電極の一方の側に配置されたソース層および前記ゲート電極の他方の側に配置されたドレイン層を前記第2半導体層に形成する工程とを備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  11. 第1半導体層を半導体基板上にエピタキシャル成長にて第1成膜温度で成膜する工程と、
    前記第1成膜温度から第2成膜温度に昇温させながら、前記第1半導体層よりもエッチングレートが小さな第2半導体層をエピタキシャル成長にて前記第1半導体層上に成膜する工程と、
    前記第1半導体層よりもエッチングレートが小さな材料で構成され、前記第2半導体層を前記半導体基板上で支持する支持体を形成する工程と、
    前記第1半導体層の一部を前記第2半導体層から露出させる露出部を形成する工程と、
    前記露出部を介して第1半導体層を選択的にエッチングすることにより、前記第1半導体層が除去された空洞部を前記半導体基板と前記第2半導体層との間に形成する工程と、
    前記空洞部内に埋め込まれた埋め込み絶縁層を形成する工程と、
    前記第2半導体層上にゲート電極を形成する工程と、
    前記ゲート電極の一方の側に配置されたソース層および前記ゲート電極の他方の側に配置されたドレイン層を前記第2半導体層に形成する工程とを備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  12. 第1半導体層を半導体基板上にエピタキシャル成長にて第1成膜温度で成膜する工程と、
    前記第1半導体層よりもエッチングレートが小さな第2半導体層をエピタキシャル成長にて前記第1半導体層上に前記第1成膜温度で成膜する工程と、
    前記第2半導体層を前記第1半導体層上にエピタキシャル成長にて前記第1成膜温度よりも高い第2成膜温度で成膜する工程と、
    前記第1半導体層よりもエッチングレートが小さな材料で構成され、前記第2半導体層を前記半導体基板上で支持する支持体を形成する工程と、
    前記第1半導体層の一部を前記第2半導体層から露出させる露出部を形成する工程と、
    前記露出部を介して第1半導体層を選択的にエッチングすることにより、前記第1半導体層が除去された空洞部を前記半導体基板と前記第2半導体層との間に形成する工程と、
    前記空洞部内に埋め込まれた埋め込み絶縁層を形成する工程と、
    前記第2半導体層上にゲート電極を形成する工程と、
    前記ゲート電極の一方の側に配置されたソース層および前記ゲート電極の他方の側に配置されたドレイン層を前記第2半導体層に形成する工程とを備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  13. 半導体基板と同じ材質で構成されたバッファ層を前記半導体基板上にエピタキシャル成長にて成膜する工程と、
    前記バッファ層上に第1半導体層をエピタキシャル成長にて成膜する工程と、
    前記第1半導体層よりもエッチングレートが小さな第2半導体層をエピタキシャル成長にて前記第1半導体層上に成膜する工程と、
    前記第1半導体層よりもエッチングレートが小さな材料で構成され、前記第2半導体層を前記半導体基板上で支持する支持体を形成する工程と、
    前記第1半導体層の一部を前記第2半導体層から露出させる露出部を形成する工程と、
    前記露出部を介して第1半導体層を選択的にエッチングすることにより、前記第1半導体層が除去された空洞部を前記半導体基板と前記第2半導体層との間に形成する工程と、
    前記空洞部内に埋め込まれた埋め込み絶縁層を形成する工程と、
    前記第2半導体層上にゲート電極を形成する工程と、
    前記ゲート電極の一方の側に配置されたソース層および前記ゲート電極の他方の側に配置されたドレイン層を前記第2半導体層に形成する工程とを備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  14. 半導体基板の温度を昇温させる工程と、
    前記昇温された半導体基板の温度を第1成膜温度に下降させながら、前記半導体基板と同じ材質で構成されたバッファ層を前記半導体基板上にエピタキシャル成長にて成膜する工程と、
    前記バッファ層上に第1半導体層をエピタキシャル成長にて前記第1成膜温度で成膜する工程と、
    前記第1成膜温度から第2成膜温度に昇温させながら、前記第1半導体層よりもエッチングレートが小さな第2半導体層を前記第1半導体層上にエピタキシャル成長にて成膜する工程と、
    前記第1半導体層よりもエッチングレートが小さな材料で構成され、前記第2半導体層を前記半導体基板上で支持する支持体を形成する工程と、
    前記第1半導体層の一部を前記第2半導体層から露出させる露出部を形成する工程と、
    前記露出部を介して第1半導体層を選択的にエッチングすることにより、前記第1半導体層が除去された空洞部を前記半導体基板と前記第2半導体層との間に形成する工程と、
    前記空洞部内に埋め込まれた埋め込み絶縁層を形成する工程と、
    前記第2半導体層上にゲート電極を形成する工程と、
    前記ゲート電極の一方の側に配置されたソース層および前記ゲート電極の他方の側に配置されたドレイン層を前記第2半導体層に形成する工程とを備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
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