JP2006210560A - 固体撮像素子及び撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】積層型固体撮像素子において、半導体基板に形成された素子を有効活用して高画質の撮像を可能にすること。
【解決手段】n型半導体基板1上方に積層されたそれぞれ異なる色を検出する3つの光電変換膜と、n型半導体基板1に形成される信号読出回路(垂直転送部40、水平転送部20、出力部30)とを有し、光電変換膜で発生する信号電荷に応じた信号を信号読出回路によって外部に読み出す固体撮像素子100であって、n型半導体基板1表面には、3つの光電変換膜の各々で発生する信号電荷を蓄積する3つの信号電荷蓄積部3〜5と、3つの光電変換膜に入射する光に依存せずにn型半導体基板1内で発生する暗信号電荷のみを蓄積する信号電荷蓄積部6とを含む画素部が多数配列されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体基板上方に積層されたそれぞれ異なる色を検出する3つの光電変換膜と、半導体基板に形成される信号読出回路とを有し、光電変換膜で発生する信号電荷に応じた信号を信号読出回路によって外部に読み出す固体撮像素子に関する。
近年、半導体基板表面部に多数のフォトダイオード(PD)を集積すると共に各PD上に赤色(R),緑色(G),青色(B)の各色カラーフィルタを積層したCCD型固体撮像素子やCMOS型固体撮像素子が著しく進歩し、現在では、数百万ものPDを1チップ上に集積した固体撮像素子がデジタルカメラに搭載されるようになっている。
上記固体撮像素子では、カラーフィルタを用いる構成のため、光利用効率が悪い、偽色が発生する等の欠点が生じてしまう。そこで、これらの欠点を無くす固体撮像素子として、例えば特許文献1記載の積層型固体撮像素子が提案されている。この積層型固体撮像素子は、半導体基板上方に赤色(R),緑色(G),青色(B)の光を検出する3つの光電変換膜を積層し、各膜で発生した信号電荷を半導体基板に形成された蓄積ダイオードに蓄積し、蓄積ダイオードに蓄積した信号電荷を、半導体基板表面に形成されている垂直CCD及び水平CCD等の信号読出回路で読み出して転送するという構成になっている。この積層型固体撮像素子によれば、上記欠点をなくして、高画質の画像を生成することが可能となる。
特開2002−83946号公報
上記積層型固体撮像素子は、1画素データ(1画素を生成するためのデータ)を生成するために必要なR,G,Bの信号電荷を発生する3つの光電変換膜に対し、そのR,G,Bの信号電荷をそれぞれ蓄積する3つの蓄積ダイオードが必要となるが、その構造上、該3つの光電変換膜に対して3つ以上の蓄積ダイオードを対応させておくことも可能である。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、積層型固体撮像素子において、半導体基板に形成された素子を有効活用して高画質の撮像を可能にすることを目的とする。
本発明の固体撮像素子は、半導体基板上方に積層されたそれぞれ異なる色を検出する3つの光電変換膜と、前記半導体基板に形成される信号読出回路とを有し、前記光電変換膜で発生する信号電荷に応じた信号を前記信号読出回路によって外部に読み出す固体撮像素子であって、前記半導体基板表面には、前記3つの光電変換膜の各々で発生する信号電荷を蓄積する3つの第1電荷蓄積領域と、前記3つの光電変換膜に入射する光に依存せずに前記半導体基板内で発生する信号電荷のみを蓄積する第2電荷蓄積領域とが形成され、前記固体撮像素子は多数の画素部に分割され、前記多数の画素部の各々には、前記3つの第1電荷蓄積領域と、前記3つの第1電荷蓄積領域に対応して設けられる前記第2電荷蓄積領域とが含まれる。
この構成により、半導体基板に形成された第2電荷蓄積領域を有効利用して高画質の撮像を可能にすることができる。
本発明の固体撮像素子は、前記信号読出回路が、前記第1電荷蓄積領域及び前記第2電荷蓄積領域のそれぞれから読み出された信号電荷を垂直方向に転送する垂直転送部と、前記垂直方向に転送された信号電荷を水平方向に転送する水平転送部と、前記水平方向に転送された信号電荷に応じた信号を出力する出力部とから構成され、前記3つの第1電荷蓄積領域のいずれかから読み出された信号電荷を転送する前記垂直転送部と、前記3つの第1電荷蓄積領域に対応する前記第2電荷蓄積領域から読み出された信号電荷を転送する前記垂直転送部とが同一である。
この構成により、第2電荷蓄積領域を、画素部から得られる信号のスミア補正に利用することが可能となる。
本発明の撮像装置は、前記3つの第1電荷蓄積領域から読み出された信号電荷に応じた第1の信号と、前記第2電荷蓄積領域から読み出された信号電荷に応じた第2の信号を前記固体撮像素子から取得する信号取得手段と、前記3つの第1電荷蓄積領域から取得された3つの前記第1の信号の各々から、前記3つの第1電荷蓄積領域に対応する前記第2電荷蓄積領域から取得された前記第2の信号を減算する減算手段と、前記減算後の3つの第1の信号を用いて画像データを生成する画像データ生成手段とを備える。
この構成により、黒レベル補正及びスミア補正された画像データの生成が可能となる。
本発明の撮像装置は、前記3つの光電変換膜は、緑色を検出する緑色光電変換膜を含み、前記半導体基板表面には、前記第2電荷蓄積領域及び前記緑色光電変換膜で発生した信号電荷を蓄積する第1電荷蓄積領域のいずれか又は両方が前記水平方向に配列された第1の行と、前記緑色光電変換膜以外の光電変換膜で発生した信号電荷を蓄積する第1電荷蓄積領域が前記水平方向に配列された第2の行とが前記垂直方向に交互に配列されており、前記第1の行のみから前記第1の信号及び前記第2の信号を読み出させる駆動制御を行う駆動制御手段と、前記駆動制御によって前記第1電荷蓄積領域から得られた前記第1の信号から、該第1電荷蓄積領域に対応する前記第2電荷蓄積領域から得られた前記第2の信号を減算し、減算して得られた信号に基づいて焦点調節を行う焦点調節手段とを備える。
この構成により、焦点調節に使う緑色光電変換膜から得られた信号に含まれるスミア成分を除去し、スミア成分の除去された信号を基に焦点調節を行うことができる。したがって、高精度の焦点調節が可能となる。
本発明によれば、積層型固体撮像素子において、半導体基板に形成された素子を有効活用して高画質の撮像を可能にすることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態を説明するための固体撮像素子100の表面模式図である。 図2は、図1のA―A線断面模式図である。図3は、図1のB―B線断面模式図である。
n型半導体基板1上方には、赤色(R)の光を検出すると共に、それに応じた赤色の信号電荷を発生するR光電変換膜15と、緑色(G)の光を検出すると共に、それに応じた緑色の信号電荷を発生するG光電変換膜19と、青色(B)の光を検出すると共に、それに応じた青色の信号電荷を発生するB光電変換膜23とがこの順に積層されている(図2及び図3参照)。尚、各光電変換膜の積層順序はこれに限らない。又、各光電変換膜の材料としては有機材料を用いるのが好ましい。
n型半導体基板1の表面部には、R光電変換膜15で発生した信号電荷を蓄積する信号電荷蓄積部3と、B光電変換膜23で発生した信号電荷を蓄積する信号電荷蓄積部4と、G光電変換膜19で発生した信号電荷を蓄積する信号電荷蓄積部5と、R光電変換膜15、G光電変換膜19、及びB光電変換膜23に入射する光に依存せずにn型半導体基板1内で発生する信号電荷(具体的には、各信号電荷蓄積部3〜5において、光が入射していない状態で発生する信号電荷に相当する信号電荷、以下暗信号電荷という)のみを蓄積する信号電荷蓄積部6とが、行(水平)方向(図1のX方向)及び列(垂直)方向(図1のY方向)に正方格子状に配列されている。信号電荷蓄積部3〜5は、特許請求の範囲の第1電荷蓄積領域に該当する。信号電荷蓄積部6は、特許請求の範囲の第2電荷蓄積領域に該当する。
図1に示すように、奇数行には、信号電荷蓄積部3と信号電荷蓄積部4が交互に配列されており、偶数行には信号電荷蓄積部5と信号電荷蓄積部6が交互に配列されている。
n型半導体基板1の表面部には、信号電荷蓄積部3〜6の各々に蓄積された信号電荷をY方向に転送する垂直転送部40が設けられており、n型半導体基板1の下辺部には垂直転送部40から転送されてきた信号電荷をX方向に転送する水平転送部20と、記水平転送部20から転送されてきた信号電荷に応じた信号を出力する出力部30とが設けられている。垂直転送部40、水平転送部20、及び出力部30は、特許請求の範囲の信号読出回路を構成する。
固体撮像素子100は、図1〜図3中の破線で囲った部分を1つの画素部として多数の画素部に分割されている。多数の画素部の各々には、R光電変換膜15、G光電変換膜19、及びB光電変換膜23のうち、1画素データを生成するために必要なR,G,Bの信号電荷を発生する部分と、該部分から得られるR,G,Bの信号電荷を蓄積する信号電荷蓄積部3〜5と、該信号電荷蓄積部3〜5に対応して1つ設けられる信号電荷蓄積部6とが含まれる。1つの画素部からは、各光電変換膜の同一位置で検出されたR,G,Bの信号電荷に応じた信号を得ることができるため、この信号に基づいて1画素データを生成することが可能となる。
図2及び図3に示すように、R光電変換膜15は、画素電極膜14と対向電極膜16とに挟まれている。G光電変換膜19は、画素電極膜18と対向電極膜20とに挟まれている。B光電変換膜23は、画素電極膜22と対向電極膜24とに挟まれている。
対向電極膜16と画素電極膜18の間には透明絶縁膜17が設けられ、対向電極膜20と画素電極膜22の間には透明絶縁膜21が設けられ、対向電極膜24の上には透明絶縁膜25が設けられている。
画素電極膜14,18,22は、画素部毎に区分けされている。対向電極膜16,20,24は、全画素部で共通して用いることができるため、画素部毎に区分けされていないが、区分けしてあっても良い。又、各光電変換膜も同様、画素部毎に区分けしてあっても良い。
R光電変換膜15のうち、画素電極膜14と対向電極膜16とで挟まれる領域で発生した信号電荷が、この画素部から得られる1画素データを生成するために用いる信号電荷となる。G光電変換膜19のうち、画素電極膜18と対向電極膜20とで挟まれる領域で発生した信号電荷が、この画素部から得られる1画素データを生成するために用いる信号電荷となる。B光電変換膜23のうち、画素電極膜22と対向電極膜24とで挟まれる領域で発生した信号電荷が、この画素部から得られる1画素データを生成するために用いる信号電荷となる。
n型半導体基板1の表面部にはpウェル層2が形成され、pウェル層2の表面部には、n+領域からなる信号電荷蓄積部3〜6が形成されている。
各n+領域3〜6の右側には、夫々少し離間して、Y方向に延びるn領域8が設けられ、n領域8の表面部にはn+領域3〜6まで達する読み出し電極を兼用するポリシリコンからなる転送電極10が形成され、各転送電極10の上には、遮光膜11が設けられる。n領域8と転送電極10が垂直転送部40を構成する。
各n+領域3〜6の左側面部にはp+領域7が設けられ、隣接垂直転送部40との分離が図られる。n型半導体基板1の最表面には、酸化シリコン膜9が形成され、その上に、上記の転送電極10が形成される。
画素電極膜14とn+領域3とは、縦配線26によって接続される。この縦配線26は、接続される画素電極膜14及びn+領域3以外とは電気的に絶縁される。画素電極膜22とn+領域4とは、縦配線27によって接続される。この縦配線27は、接続される画素電極膜22及びn+領域4以外とは電気的に絶縁される。画素電極膜18とn+領域5とは、縦配線28によって接続される。この縦配線28は、接続される画素電極膜18及びn+領域5以外とは電気的に絶縁される。
n+領域6は、その上部に遮光膜11が設けられ、光が入射しないようになっている。 このため、n+領域6には、各n+領域3〜5において、光が入射していない状態で発生する信号電荷に相当する信号電荷(以下、暗信号電荷という)のみが蓄積されることになる。
遮光膜11,転送電極10は透明の絶縁層12内に埋設される。
以下、固体撮像素子100を搭載した撮像装置についてデジタルカメラを例にして説明する。
図4は、本発明の実施形態を説明するためのデジタルカメラの概略構成を示す図である。
図4に示すデジタルカメラは、撮像部31と、アナログ信号処理部32と、A/D変換部33と、駆動部34と、ストロボ35と、デジタル信号処理部36(特許請求の範囲の信号取得手段、減算手段、画像データ生成手段に該当)と、圧縮/伸張処理部37と、表示部38と、システム制御部39(特許請求の範囲の駆動制御手段、焦点調節手段に該当)と、内部メモリ40と、メディアインタフェース41と、記録メディア42と、操作部43とを備える。デジタル信号処理部36、圧縮/伸張処理部37、表示部38、システム制御部39、内部メモリ40、及びメディアインタフェース41は、システムバス44に接続されている。
撮像部31は、撮影レンズ等の光学系及び図1に示した固体撮像素子100によって被写体の撮影を行うものであり、アナログの信号(R信号、G信号、B信号、及び暗信号電荷に応じた信号)を出力する。アナログ信号処理部32は、撮像部31で得られた信号に所定のアナログ信号処理を施す。A/D変換部33は、アナログ信号処理部32で処理後のアナログの信号をデジタル変換する。
撮影に際しては、駆動部34を介して光学系及び固体撮像素子100の制御が行われる。固体撮像素子100は、操作部43の一部であるレリーズボタン(図示せず)の操作によるレリーズスイッチ(図示せず)オンを契機として、所定のタイミングで、駆動部34に含まれるタイミングジェネレータ(図4ではTGと記載)からの駆動信号によって駆動され、R光電変換膜15,B光電変換膜23,G光電変換膜19で発生した信号電荷に応じたアナログの信号と、信号電荷蓄積部6に蓄積された暗信号電荷に応じた暗信号がアナログ信号処理部32に出力される。本実施形態では、固体撮像素子100からの信号の読み出しを、固体撮像素子100の奇数行と偶数行とを一緒に読み出すプログレッシブ読み出しにより行うが、奇数行と偶数行の2回に分けて読み出すインターレース読み出しを採用することも可能である。駆動部34は、システム制御部39によって所定の駆動信号を出力する。
デジタル信号処理部36は、A/D変換部33からのデジタル信号に対して、操作部43によって設定された動作モードに応じたデジタル信号処理を行う。デジタル信号処理部36が行う処理には、黒レベル補正処理、スミア補正処理、リニアマトリクス補正処理、ホワイトバランス調整処理、ガンマ補正処理、カラー画像データ生成処理、及びY/C変換処理等が含まれる。デジタル信号処理部36は、例えばDSPで構成される。
圧縮/伸張処理部37は、デジタル信号処理部36で得られたY/Cデータに対して圧縮処理を施すとともに、記録メディア42から得られた圧縮画像データに対して伸張処理を施す。
表示部38は、例えばLCD表示装置を含んで構成され、撮影されてデジタル信号処理を経たカラー画像データに基づくカラー画像を表示する。記録メディア42に記録された圧縮画像データを伸張処理して得た画像データに基づく画像の表示も行う。また、撮影時のスルー画像、デジタルカメラの各種状態、操作に関する情報の表示等も可能である。
内部メモリ40は、例えばDRAMであり、デジタル信号処理部36やシステム制御部39のワークメモリとして利用される他、記録メディア42に記録される撮影画像データを一時的に記憶するバッファメモリや表示部38への表示画像データのバッファメモリとしても利用される。メディアインタフェース41は、メモリカード等の記録メディア42との間のデータの入出力を行うものである。
システム制御部39は、所定のプログラムによって動作するプロセッサを主体に構成され、撮影動作を含むデジタルカメラ全体の制御を行う。
操作部43は、デジタルカメラ使用時の各種操作を行うものである。
以下、図4に示すデジタルカメラの撮影動作について説明する。
レリーズスイッチがオンとなると、駆動部34によって固体撮像素子100が駆動され、固体撮像素子100により被写体の撮像が行われる。撮像が行われると、R光電変換膜15,G光電変換膜19,B光電変換膜23に蓄積された信号電荷に応じたR信号,G信号,B信号と、信号電荷蓄積部6に蓄積された暗信号電荷に応じた暗信号が固体撮像素子100からアナログ信号処理部32に出力される。R信号,G信号,B信号,暗信号は、アナログ信号処理部32、A/D変換部33を経て、デジタル信号処理部36に入力される。
デジタル信号処理部36は、R信号,G信号,B信号,暗信号を取得し、同一画素部から得られたR信号、G信号、及びB信号の各々から、該同一画素部から得られた暗信号を減算する減算処理を行う。各信号電荷蓄積部3〜5には、撮像によって蓄積された信号電荷の他に、熱等によって発生した暗信号電荷が蓄積されるため、R信号、G信号、及びB信号の各々には、この暗信号電荷に応じた暗信号が重畳されている。信号電荷蓄積部6は、この暗信号電荷のみを蓄積する機能を有しているため、上記の減算処理を行うことで、R信号、G信号、及びB信号の各々に重畳されている暗信号を除去して黒レベルを補正することができる。
又、各信号電荷蓄積部3〜6に蓄積された信号電荷をn領域8に読み出して転送する際に、ある画素部に含まれる光電変換膜に強い光が入射した場合には、その画素部に含まれる信号電荷蓄積部3〜5からn領域8に多量の信号電荷が漏れてしまい、これがスミア電荷となってしまう。このスミア電荷は、そのスミア電荷が漏れてしまったn領域8に読み出された信号電荷(強い光が入射した画素部を含む画素部列の各画素部からn領域8に読み出された全ての信号電荷)にほぼ均等に重畳される。このような場合でも、上記の減算処理を行うことで、強い光が入射した画素部を含む画素部列の各画素部から読み出されたR,G,Bの信号からスミア成分を除去することができる。
上記減算処理により、固体撮像素子100の各画素部毎に暗信号及びスミア成分の除去されたR,G,Bの信号が得られる。デジタル信号処理部36は、このR,G,Bの信号に基づいて各画素部毎に1画素データを生成し、各画素部の1画素データを用いてカラー画像データを生成するカラー画像データ生成処理を行う。これにより、高画質のカラー画像データを生成することができる。
次に、オートフォーカス(AF)指示が行われた場合のデジタルカメラの動作について説明する。
ユーザによって画角が確定され、レリーズボタンが半押しされてAF指示がシステム制御部39に入力されると、システム制御部39は、固体撮像素子100のn型半導体基板1に形成された信号電荷蓄積部3〜6のうち、信号電荷蓄積部5と信号電荷蓄積部6に蓄積されている信号電荷に応じた信号のみを読み出すように駆動部34に指示を出す。
駆動部34は該指示に基づいて固体撮像素子100の駆動制御を行い、この駆動制御によって固体撮像素子100からG信号及び暗信号が出力され、これがアナログ信号処理部32、A/D変換部33、デジタル信号処理部36を経由してシステム制御部39に入力される。システム制御部39は、G信号及び暗信号を取得し、同一画素部から得られたG信号から該同一画素部から得られた暗信号を減算する処理を行う。この処理により、G信号に含まれる暗信号を除去することができると共に、G信号にスミア成分が含まれていた場合には、そのスミア成分も除去することができる。
そして、システム制御部39は、上記処理後の各画素部毎のG信号に基づいて公知の手法で合焦位置を決定し、決定した合焦位置に撮影レンズを移動するよう駆動部34に指示を出し、自動で焦点調節を行う。
AF処理を行う場合には、G信号だけあれば十分であるが、そのG信号にスミア成分が含まれていると、スミアの原因となった光源のある位置に焦点が合ってしまい、正確な焦点調節ができない。ところが本実施形態のデジタルカメラによれば、G信号に含まれるスミア成分を除去し、除去後のG信号に基づいて合焦位置を決定することができるため、正確に焦点調節を行うことができる。又、本実施形態のように、奇数行に信号電荷蓄積部5と信号電荷蓄積部6のみを配列したことで、奇数行のみから信号を読み出す駆動制御が可能となり、AF処理を高速に行うことができる。
以上のように本実施形態の固体撮像素子100によれば、1画素データの生成に必要なR,G,Bの信号が得られる固体撮像素子100の各画素部に、入射光に依存せずにn型半導体基板1内で発生する信号電荷を蓄積する信号電荷蓄積部6を設けているため、この信号電荷蓄積部6から読み出された信号を利用することで、各画素部から得られたR,G,Bの信号に含まれる暗信号やスミア成分を除去することができ、高画質の撮像が可能となる。
光電変換膜が半導体基板上に積層された積層型固体撮像素子において、従来からあるCCD型固体撮像素子の構造を利用する場合には、解像度を向上させるために、同一位置の光電変換膜で検出された複数の信号電荷を蓄積する複数の信号電荷蓄積部同士がなるべく近接して配列されていることが好ましい。又、画像データの作り易さや固体撮像素子の設計のし易さ等を考慮すると、画素電極膜は四角形であることが好ましい。図1では、信号電荷蓄積部3〜5がL字状に配列され、画素電極膜14,18,22が四角形に区分けされているため、上記条件を満たしている。上記条件を満たしただけでは、画素部毎に、1つの信号電荷蓄積部が余ってしまうが、本実施形態によればこの余りを利用するため、無駄が生じない。
又、本実施形態の固体撮像素子100によれば、合焦位置を決定するために用いるG信号にスミア成分が含まれていた場合でも、それを除去した状態で合焦位置を決定することができるため、高精度の焦点調節が可能となる。
尚、上記の例では、信号電荷蓄積部3〜6の各々に蓄積される信号電荷をCCDによって読み出す構成としているが、従来のCMOS型固体撮像素子と同様に、信号電荷蓄積部3〜6の各々に蓄積される信号電荷に応じた信号を、MOS回路によって読み出し、これをn型半導体基板1に形成された読み出し電極によって外部に取り出す構成とすることもできる。但し、MOS回路を用いた場合には、スミアが発生することはないため、上述したスミア除去効果は得られない。
又、固体撮像素子100の各画素部に含まれる信号電荷蓄積部3〜6の配列は図1に示したものに限らない。又、各画素部毎に信号電荷蓄積部3〜6の配列が同じである必要もない。但し、スミア成分を除去するという効果を得るためには、同一画素部に含まれる信号電荷蓄積部6に蓄積される信号電荷を転送する垂直転送部40と、該同一画素部に含まれる信号電荷蓄積部3〜5のいずれかに蓄積される信号電荷を転送する垂直転送部40とが同じであることが必須である。以下、信号電荷蓄積部3〜6の配列の変形例について説明する。
図5は、本発明の実施形態を説明するための固体撮像素子の変形例を示す表面模式図である。図5において図1と同様の構成には同一符号を付してある。
図5に示す固体撮像素子は、n型半導体基板1上に、信号電荷蓄積部3がX方向に配列された行と、信号電荷蓄積部6がX方向に配列された行と、信号電荷蓄積部4がX方向に配列された行と、信号電荷蓄積部5がX方向に配列された行とがこの順番でY方向に繰り返し配列されている。そして、図5中の破線で囲った部分を1つの画素部として多数の画素部に分割されている。図5のような構成にした場合でも、暗信号除去効果が得られると共に、信号電荷蓄積部3〜5に蓄積された信号電荷を転送する垂直転送部40と、信号電荷蓄積部6に蓄積された信号電荷を転送する垂直転送部40とが同一であるため、スミア成分除去効果も得ることができる。
図6は、本発明の実施形態を説明するための固体撮像素子の変形例を示す表面模式図である。図6において図1と同様の構成には同一符号を付してある。
図6に示す例は、図1に示す固体撮像素子100において、奇数行と偶数行を、各行の行方向の配列ピッチの略1/2ずらして配列し、垂直転送部40を列同士の間をY方向に蛇行して延在する形状にしたものである。そして、図6中の破線で囲った部分を1つの画素部として、多数の画素部に分割された構成となっている。このような構成にした場合でも、上述した効果を得ることができる。
本発明の実施形態を説明するための固体撮像素子100の表面模式図 図1のA―A線断面模式図 図1のB―B線断面模式図 本発明の実施形態を説明するためのデジタルカメラの概略構成を示す図 本発明の実施形態を説明するための固体撮像素子の変形例を示す表面模式図 本発明の実施形態を説明するための固体撮像素子の変形例を示す表面模式図
符号の説明
100 固体撮像素子
1 n型半導体基板
3〜6 信号電荷蓄積部
20 水平転送部
30 出力部
40 垂直転送部

Claims (5)

  1. 半導体基板上方に積層されたそれぞれ異なる色を検出する3つの光電変換膜と、前記半導体基板に形成される信号読出回路とを有し、前記光電変換膜で発生する信号電荷に応じた信号を前記信号読出回路によって外部に読み出す固体撮像素子であって、
    前記半導体基板表面には、前記3つの光電変換膜の各々で発生する信号電荷を蓄積する3つの第1電荷蓄積領域と、前記3つの光電変換膜に入射する光に依存せずに前記半導体基板内で発生する信号電荷のみを蓄積する第2電荷蓄積領域とが形成され、
    前記固体撮像素子は多数の画素部に分割され、
    前記多数の画素部の各々には、前記3つの第1電荷蓄積領域と、前記3つの第1電荷蓄積領域に対応して設けられる前記第2電荷蓄積領域とが含まれる固体撮像素子。
  2. 請求項1記載の固体撮像素子であって、
    前記信号読出回路は、前記第1電荷蓄積領域及び前記第2電荷蓄積領域のそれぞれから読み出された信号電荷を垂直方向に転送する垂直転送部と、前記垂直方向に転送された信号電荷を水平方向に転送する水平転送部と、前記水平方向に転送された信号電荷に応じた信号を出力する出力部とから構成され、
    前記3つの第1電荷蓄積領域のいずれかから読み出された信号電荷を転送する前記垂直転送部と、前記3つの第1電荷蓄積領域に対応する前記第2電荷蓄積領域から読み出された信号電荷を転送する前記垂直転送部とが同一である固体撮像素子。
  3. 請求項1又は2記載の固体撮像素子を含む撮像装置であって、
    前記3つの第1電荷蓄積領域から読み出された信号電荷に応じた第1の信号と、前記第2電荷蓄積領域から読み出された信号電荷に応じた第2の信号を前記固体撮像素子から取得する信号取得手段と、
    前記3つの第1電荷蓄積領域から取得された3つの前記第1の信号の各々から、前記3つの第1電荷蓄積領域に対応する前記第2電荷蓄積領域から取得された前記第2の信号を減算する減算手段と、
    前記減算後の3つの第1の信号を用いて画像データを生成する画像データ生成手段とを備える撮像装置。
  4. 請求項2記載の固体撮像素子を含む撮像装置であって、
    前記3つの第1電荷蓄積領域から読み出された信号電荷に応じた第1の信号と、前記第2電荷蓄積領域から読み出された信号電荷に応じた第2の信号を前記固体撮像素子から取得する信号取得手段と、
    前記3つの第1電荷蓄積領域から取得された3つの前記第1の信号の各々から、前記3つの第1電荷蓄積領域に対応する前記第2電荷蓄積領域から取得された前記第2の信号を減算する減算手段と、
    前記減算後の3つの第1の信号を用いて画像データを生成する画像データ生成手段とを備える撮像装置。
  5. 請求項4記載の撮像装置であって、
    前記3つの光電変換膜は、緑色を検出する緑色光電変換膜を含み、
    前記半導体基板表面には、前記第2電荷蓄積領域及び前記緑色光電変換膜で発生した信号電荷を蓄積する第1電荷蓄積領域のいずれか又は両方が前記水平方向に配列された第1の行と、前記緑色光電変換膜以外の光電変換膜で発生した信号電荷を蓄積する第1電荷蓄積領域が前記水平方向に配列された第2の行とが前記垂直方向に交互に配列されており、
    前記第1の行のみから前記第1の信号及び前記第2の信号を読み出させる駆動制御を行う駆動制御手段と、
    前記駆動制御によって前記第1電荷蓄積領域から得られた前記第1の信号から、該第1電荷蓄積領域に対応する前記第2電荷蓄積領域から得られた前記第2の信号を減算し、減算して得られた信号に基づいて焦点調節を行う焦点調節手段とを備える撮像装置。
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